


1989年4月21日に発売された瞬く間に世界中に浸透させた携帯ゲーム『ゲームボーイ』
そのゲームボーイも色々な種類が出て10年の間に進化していきました。
今回はその歴史をまとめていく記事となっています。
ゲームボーイ

初代ゲームボーイは1989年4月21日に発売されています。
開発は「スーパーファミコン」と平行して進められていたようです。
当時はファミコンに追随してセガの「メガドライブ」NECの「PCエンジン」の高画質機器が売れていたこともあり、任天堂社内ではモノクロ画質のゲームボーイは期待されていなかった商品だったとのこと。
しかし本体が12,500円、ローンチタイトルソフトが2750円と低価格、かつ外でゲームができる珍しさ等の要因が合わさり、ローンチタイトルもジワジワとヒットしていき売上を伸ばしていきます。
更にゲームボーイの立役者といわれているゲームボーイソフト売上本数1位の「テトリス」が1989年6月14日に発売。
携帯機との相性が良かったテトリスはケーブルを使用すれば対戦もできたりと、相互に売上を伸ばしていきます。
本体とのローンチタイトルはこちら↓
ゲームボーイブロス

1994年11月21日に発売。
初代ゲームボーイと性能差に変化はないですが、カラーバリエーションが豊富となり6色で販売されています。
価格も8,000円と値下げされ手が届きやすくなり、更に普及していきました。
ちなみに「ブロス」とは兄弟達といった意味で、名付け親はファミコンソフト「MOTHER」でディレクター・デザイナー・シナリオを手掛けたコピーライターの「糸井重里」さん。
CMには当時大活躍だったSMAPの「木村拓哉」さんを起用し、広告戦略も凄かった機体です。
ゲームボーイポケット

初代ゲームボーイを小型化、コスト削減を徹底的に突き詰めた機体。
残量ランプの部分がなかったり、重量が初代は約220gに対してポケットは150gとスリムになっています。(サイズは77.6mm × 127.6mm × 25.3mm)
単4形乾電池使用時のバッテリー持続時間が8時間となっており2時間少なくなっているのがデメリット。
しかし余りあるメリットはその価格の安さにあります。
最終的には価格は3,800円まで値下げされ、ソフトと同じくらいの価格帯まで下がります。
- ゲームボーイポケット価格推移
- 1996年07月21日 6,800円
1998年02月14日 5,800円
1998年11月14日 3,800円
ゲームボーイライト

1998年4月14日に発売。
任天堂で最後のモノクロ液晶ゲームボーイとなります。
販売価格は6,800円
サイズはゲームボーイポケットとほぼ同サイズ(80mm × 135mm × 29mm)
画面にバックライト(液晶画面の背面から照明する)を搭載しているため格段にみやすくなりました。
1998年10月には『ゲームボーイカラー』が発売されているため出荷台数は少なめ。
それ故に完品・美品はレアアイテムとなっているため少し高めに中古で販売されている商品となっています。
カラーバリエーションも金・銀と珍しいカラー。
更に限定モデルとして下記の表が販売。
『PIKACHU YELLOW』のポケモン映画化記念バージョンは高額なアイテムとなっており実店舗で見かけた際には価格をチェックしておくのもアリかもしれません。
商品画像 | 商品名 | 発売日 | メモ |
![]() | PIKACHU YELLOW | 1998年7月 | ポケモン映画化記念 |
![]() | スケルトン | 1998年7月 | ファミ通ver |
![]() | クリアレッド | 1998年8月 | 手塚治虫ワールドショップ限定品 |
![]() | ASTRO BOY アトム スペシャル クリア | 1998年9月 | 手塚治虫ワールドショップ限定品 |
![]() | クリアイエロー | 1998年9月 | トイザらス限定 |
ゲームボーイカラー

1998年10月21日発売。
任天堂では次の携帯機『ゲームボーイアドバンス』の開発を進めるところだったとのことですがメーカーからの要望によりカラー対応の上位互換が作られることになります。
モノクロの4色に対して「ゲームボーイカラー」は56色の表示が可能に。
発売時の価格は8,900円。
1999年5月14日に6,800円に値下げされ販売。
赤外線機能も搭載されていて対応ゲームにて使用可能。
『ポケットモンスター 金・銀・クリスタル』の「ふしぎなおくりもの」など
限定カラーが多く販売されたゲーム機でもあります。
こちらは「カードキャプターさくら」「ポケットモンスター金・銀」の限定カラーなどはレアなアイテムとなっており、コレクターの方は入手しておきたいアイテムとなっています。
ゲームボーイアドバンス

2001年3月21日発売で、定価は9,900円。
2002年2月1日には価格を8,800円に値下げされ販売されています。
スーファミを上回る性能を押し出していただけあり、グラフィック等が滑らかに表現され、スーファミの移植ソフトも多数販売されました。
こちらも多数の限定カラーが販売されています。
ゲームボーイアドバンスSP

2003年2月14日発売。
価格は9800円。
上記のゲームボーイアドバンスの上位機種として発売。
特徴としては折りたたみ式になり、充電式になったことにより電池の交換がなくなった。
3時間の充電で10時間の稼働が可能。
互換性もあり、「ゲームボーイ」「ゲームボーイカラー」「ゲームボーイアドバンス」のソフトがプレイ可能。
ゲームボーイミクロ

『スーパーマリオブラザーズ』20周年(1985年9月13日発売)を記念して、発売日が一緒の2005年9月13日に12,000円で発売。
売上台数としては他の機種と比べてもかなり少ない61万台と苦戦した機種。
ゲームボーイシリーズとしては最後の機種となります。
「ゲームボーイアドバンス」を小型軽量化した商品。
互換性がなくアドバンス専用ソフトしかプレイできないのが残念。
スーパーゲームボーイ

番外編として「スーパーゲームボーイ」を紹介します。
ゲームボーイソフトを「スーパーファミコン」でプレイ可能にすることができる周辺機器。
1994年6月14日に発売され、価格は6,800円でした。
1本のソフトで2人同時プレイが可能なのが特徴。