【熱血硬派くにおくん すぺしゃる】ニンテンドー3DS 2011年発売
2023.09.17投稿

機種 | ニンテンドー3DS |
発売元 | アークシステムワークス |
発売日 | 2011年12月15日 |
価格 | 4,620円 |
ジャンル | アクション |
ゲーム概要
『くにおくんシリーズ』の25周年を記念した作品として2011年12月15日に発売。
1986年5月にテクノスジャパンが開発しゲームセンターで稼働していたアーケード版『熱血硬派くにおくん』をベースに、さまざまな要素を盛り込んでリメイクされたゲームとして発売されました。
また、キャラクターはダウンタウンシリーズなどと同様の2.5頭身のドット絵で描かれ、BGMにはファミコン版や『ダウンタウン熱血物語』からの曲のアレンジが使用されています。
メインゲームモード紹介
ストーリーモード
この作品のメインとも言える「ストーリーモード」では、主人公「くにお」の熱血な冒険が繰り広げられます。
人に絡まれやすい特殊な体質を持つトラブルメーカーの親友「ひろし」を守るため、くにおはさまざまな敵に立ち向かいます。
ファミコンのダウンタウン物語のようなアクションRPGと変化しており、ショップで食べ物を購入してステータスを上げたりしながら進んでいくのが特徴です。
攻撃方法も敵を持ち上げたり等ダウンタウン物語に準拠しています。
原作者である岸本氏の完全監修によるストーリーは、アーケード版では描かれなかった深い内容で、ファン必見の要素と言えるでしょう。
アーケードモード
「アーケードモード」は、初代アーケード版の『熱血硬派くにおくん』を2.5等身といったビジュアルですが、それ以外は忠実に再現したものです。
違う所は他のゲームモードとは異なる独自の操作性を持っています。
アーケードモードは、面クリア式のベルトアクションゲームとして進行します。
残機制で、ストーリーモードの様にキャラクターのパラメーターの成長要素は存在しません。
さらに、アーケード版の仕様を忠実に再現するため、クリアしたステージのボスの顔アイコンが下に表示されるなど、アーケード版の雰囲気を再現することに重点が置かれています。
操作は十字キーと2つのボタンで行いますが、これらのボタンはカスタマイズできません。キャラクターの向きによって攻撃が変わり、攻撃ボタンを同時に押すことでジャンプキックが繰り出されます。
この操作感は、初代のファミコン版に近いものですが、違う点としてキャラクターの向きを自由に変更できるため、アーケード版やファミコン版とは異なる独自の操作感を楽しむことができます。
このモードでは、ストーリーモードの様に敵を持ち上げることはできず、武器を拾うこともできません。
ただし、武器を持つ敵を攻撃することで武器を奪取できます。
また、ボスに対しては通常の敵と同様に座ることができるようになっていたり、マッハパンチの仕様が『熱血物語』以降のものに変更されるなど、さまざまな違いが存在します。
全体的に、アーケードモードではボスが強化されており、ゲームバランスはアーケード版とファミコン版ともに大きく異なります。しかし、アーケード版のスリルが味わえる部分も多くあり、プレイヤーに新たな挑戦を提供しています。
既存のスコアを超えると、ゲームオーバー後にネームエントリーが行え、特定の点数を達成するとギャラリーが解放されるなど、プレイヤーに達成感と報酬を提供する仕組みも用意されています。
ミッションモード
「ミッションモード」は、全51ステージの高難易度ミッションがプレイヤーを待ち受けるモードです。
特に難しいミッションは、2人で協力してクリアすることができ、友情が試される瞬間でもあります。
協力して難関を乗り越え、クリアしていく爽快感は、このモードの魅力の一つです。
バトルロイヤルモード
「バトルロイヤルモード」では、最大4人のプレイヤーが乱闘するモードが楽しめます。25周年記念作品ならではの、今までの作品に出てきたキャラクターを使用できるのが面白いモードとなっています。
ギャラリーモード
旧作のポスターやちらしをみることができるギャラリーモード」では、25周年の歴史を振り返るお宝が盛りだくさん。
閲覧できる種類はストーリーモードを進めたり、アーケードモードでスコアを稼ぐ毎に増えていく収集要素もあります。
CARD BATTLE すれちがいタイマンバトル
「すれちがいタイマンバトル」は、3DSのすれ違い通信の機能を使い、リアルに街へ繰り出しオートバトルを行い、自分が選んだキャラクターで勝利を目指すモードです。
すれちがい通信を活用して他のプレイヤーとカードバトルを行っていきます。
最初に「タイマンカードの作成」が行われ、バトルロイヤルモード等で入手したキャラクターを設定し、カスタマイズしていきます。
キャラクターには「パワー」「テクニック」「ガード」といった三種類の属性があり、これらの属性間には三すくみの関係が存在し、この属性の相性は、すれちがい時の勝敗に影響を与えます。
「すれちがいタイマンバトル」は、他のプレイヤーとの対戦を通じて、自分のカードバトルスキルを磨く機会となり、コミュニケーションの一環としても楽しめる要素が盛り込まれています。
制作に携わるスタッフの紹介
この作品は、初代アーケード版のスタッフである岸本良久氏や緒方考治氏、澤和雄氏も制作に携わりました。
さらに、2013年に放送された実写ドラマ版でも本作のBGMが使用されたエピソードもあります。
まとめ
『くにおくんシリーズ』25周年記念作品は、ファン待望のリメイク作品でありつつ、くにおくんシリーズを知らない新たなプレイヤーにも楽しんでいただけることができる作品でした。
2.5等身ながらもアーケード版の懐かしい雰囲気を楽しみつつ、新たな要素やストーリーを堪能できるこのゲームは、家族や友達と共に楽しむことができるでしょう。