【テイルズ オブ ファンタジア】プレイステーション 1998年発売 PS

【テイルズ オブ ファンタジア】プレイステーション 1998年発売 PS
機種プレイステーション
発売元ナムコ
発売日1998年12月23日
価格6,380円
ジャンルRPG

ゲーム概要

『テイルズ オブ ファンタジア』は、1995年12月15日にナムコからリリースされたスーパーファミコン(以下SFC)用RPGで、ジャンルは「アクションRPG」です。特徴として大容量カートリッジによる迫力ある演出とリニアモーションバトルシステムが挙げられます。

このシリーズの共通システムといって言い「リニアモーションバトルシステム」(LMBS)は、愛称として「リムス」と呼ばれ、通常のRPGのようなターン制や素早さの順番で行動するシステムとは異なり、敵・味方がリアルタイムで動き、行動する仕組みを持っています。

移植されたPlayStation版では「プログレッシブ・リニアモーションバトルシステム(P-LMBS)」を採用しており、通常攻撃が2回まで連携でき、スーパーファミコン版にはなかった秘奥義も追加されています。

この革新的な戦闘方式は、通常のRPGの基本概念だけでなく、キャラクターごとの動作の個性や敵味方の位置関係、攻撃による「仰け反り」など、アクションゲーム的な要素を織り交ぜています。格闘ゲームのような複雑なコマンド入力は不要で、基本操作である通常攻撃、術・技、防御のみで戦います。

ストーリーとキャラクター

ゲームの舞台は北欧神話を取り入れた世界観となっており、主人公クレスと仲間たちが魔王ダオスを倒すために時を越えて冒険するRPG。声優陣も豪華で、クレス・アルベイン(声: 草尾毅)やミント・アドネード(声: 岩男潤子)など、個性的なキャラクターが物語を彩る。

主人公たちの魅力的な設定だけには留まらず、ボスキャラクター「ダオス」にも悪一辺倒ではなく正義とは何なのかを問いかける作りは、その後のテイルズシリーズにも継承されていきます。

物語の深みと複雑さがプレイヤーを引き込み、シリーズ全体に独自の哲学的な要素を与えています。
これは『テイルズ オブ ファンタジア』が単なる冒険譚に留まらず、プレイヤーに深い考察を促す傑作となった要因の一つです。

ゲームシステムの変更点

前述でも説明している「プログレッシブ・リニアモーションバトルシステム(P-LMBS)」を採用しており、通常攻撃が2回まで連携できるなど、戦闘システムにおいても進化が見られます。
さらに、スーパーファミコン版には存在しなかった秘奥義が追加され、プレイヤーにより深い戦略の選択肢を提供しています。
これらの新要素はプレイヤーに新たな戦術や戦略の機会を与え、『テイルズ オブ ファンタジア』の魅力を一層高めています。

さらに『テイルズ オブ ファンタジア』では、フードサックから料理システムへの変更が行われ、キャラクター別の称号システム、そしてフェイスチャットシステムの追加も目立ちます。これらの変更点は、後のテイルズシリーズにも多くの影響を与えました。

フェイスチャットは以後のシリーズでも続く、パーティメンバー同士のやりとりを見ることができるものです。
行動のヒントを提示するだけでなく、条件を満たすことでキャラクター同士の雑談や普段の私生活なども垣間見れるような会話も発生。これにより、キャラクターの予想外の一面や深まる友情がプレイヤーに届けられます。

駿河屋より画像引用

新規キャラ「藤林すず」の参戦も追加要素としては大きな変更点となります。
『テイルズ オブ ファンタジア』のリメイクで登場する新規キャラクター、藤林すずはSFC版では一時的にイベントに登場する程度でしたが、今回のリメイクではプレイヤーが彼女を操作でき、物語に深い感動を与えています。

彼女は接近戦能力が高く、近接格闘と遠距離の中間的な役割を果たします。
しかし、すずの加入にはプレイヤーが進めるうえで必須ではない寄り道があるため、クリアするだけなら仲間にしないことも可能ですが、物語をより深く探求するプレイヤーにとっては魅力的な要素となるキャラクターとなっています。

すずは忍者の里の次期頭領として、非凡な才覚を持つ11歳の少女です。
年齢に反してクールな印象を与えつつも、ストーリーが進むにつれ感情を取り戻し人間らしい一面を見せる成長過程が彼女の大きな魅力の一つとなっています。物語が進む中で、彼女の出生や家族にまつわる悲劇的な要素が浮かび上がり、プレイヤーに感情移入を促します。

藤林すずのストーリーはダオス討伐の旅を共にする仲間たちとの交流と絡み合い、感動的な展開を迎えます。特に彼女の両親に関するイベントは、プレイヤーに葛藤を与える要素を秘めています。仲間にすることで発生する悲劇的なエピソードは、物語に深みを与えています。
彼女の過去や感情移入しやすい人間らしい一面に触れることができ、物語の魅力をより一層高めています。

暗い過去とは別に、彼女のエピソードではオリーブヴィレッジでのカリーを食べて昏倒して湖に飛び込んでいまうコミカルな一面が描かれ、キャラクターの個性が豊かに表現されています。

駿河屋より画像引用

さらに、PSP版では藤林すずを主役に据えた小説やドラマCDも制作され、物語のさらなる展開やキャラクターの深層心理に迫る内容が楽しめます。これによって、プレイヤーは彼女の魅力をより深く理解し、物語に没頭することができます。

藤林すずはシリーズに新たな風を吹き込み、プレイヤーに感動と葛藤をもたらすキャラクターとなっています。

グラフィックとサウンド

駿河屋より画像引用

『テイルズ オブ ファンタジア』は、美麗なデザインのグラフィックが魅力の一翼を担っています。テイルズオブファンタジアでは藤島康介氏が描くキャラクター、そしてゲームの世界観を彩る背景は鮮やかに表現されており、プレイステーションになったことでアニメーションは滑らかで美しく、プレイヤーはゲームの世界に没頭できます。
また、テイルズシリーズの醍醐味とも言えるオープニング映像が流れることで、物語への期待感が一層高まります。

フィールドおよび戦闘画面では、公式イラストに忠実なキャラクターが登場し、プレイヤーにより一層リアリティを感じさせます。SFC版ではゲーム制作が進行した後に藤島康介氏にキャラデザインの依頼がされたことにより、ゲーム内グラフィックとイラストに差異が見られました。
しかしPS移植に伴い容姿が新たに書き下ろされたサブキャラクターも多く登場し、物語に深みを与える一因となっています。

シリーズを通して共通する特徴として、豊富なBGMも用意されており、物語の雰囲気や戦闘の緊張感を高めてくれます。音楽はプレイヤーの感情を引き立て、ゲーム体験に深みを与える要素となっています。

結論

『テイルズ オブ ファンタジア』は、その独自のストーリー、進化したゲームシステム、声優陣の素晴らしい演技など、多くの要素が組み合わさり、RPGファンには必見の作品となっています。

ゲーム内での戦闘システムや新規キャラクターの導入、感動的なストーリーの展開など、リメイク版では従来の魅力が更に引き立っています。
特に、新たな仲間である藤林すずの登場は、プレイヤーに物語に感情移入する機会を提供し、選択の難しさや物語の深化に寄与しています。

すずのストーリーは、その成長や家族にまつわる悲劇的な要素が見事に描かれ、プレイヤーに深い感動を与えます。仲間との会話の中でキャラクター同士の交流や葛藤がリアルに表現されています。これにより、プレイヤーは物語に一層引き込まれ、キャラクターたちの成長や絆に共感することでしょう。

さらに、シリーズの進化を感じさせるグラフィックやサウンド面も見逃せません。美麗なグラフィックや豊富なBGMは、ゲームの世界に没頭する手助けとなり、オープニング映像やキャラクターデザインが特に印象的です。シリーズを通して一貫して高いクオリティを保ち、プレイヤーを楽しませています。

『テイルズ オブ ファンタジア』はその総合的な魅力により、シリーズを牽引する一作となりました。この作品は単なるゲームを越えて、プレイヤーに感動や冒険を提供し、RPGファンにとっての不朽の名作と言えるでしょう。是非、この魅力に触れ、数々の冒険の中で自らの役割を果たしてみてください。

スーファミ版からの移植タイトル

タイトル発売日対応ハード
テイルズ オブ ファンタジア1998年12月23日
2000年9月28日(廉価版)
PlayStation
テイルズ オブ ファンタジア2003年8月1日ゲームボーイアドバンス
テイルズ オブ ファンタジア -フルボイスエディション-2006年9月7日
2007年8月9日(廉価版)
2013年11月28日(ダウンロード版)
PlayStation Portable
テイルズ オブ ファンタジア モバイル2010年8月5日フィーチャーフォン
テイルズ オブ ファンタジア クロスエディション2010年8月5日PlayStation Portable(テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョンXに同時収録)
テイルズ オブ ファンタジア2013年9月24日IOS

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