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『プレイステーション』は、1994年12月3日にソニー・コンピュータエンタテインメント(現:ソニー・インタラクティブエンタテインメント)によって発売されました。
当時の価格は39,800円で、全世界累計販売台数は約1億5500万台が販売される大ヒットとなりました。
このゲーム機は、家庭用ゲーム市場における新時代の幕開けとなる重要な役割を果たしました。
ハードウェア面では、R3000A 33.86MHzのCPUと、GTE 140MHzのGPUを搭載しており、2MBのRAMとCD-ROMをメディアとして使用しています。
解像度は320×240ピクセルで、最大3万ポリゴンを扱うことができました。このスペックは、当時としては非常に高性能であり、3Dグラフィックスを駆使したゲームの開発を可能にしました。
このスペックは当時としては非常に高性能で、3Dグラフィックスを駆使したゲームの開発を可能にしました。
項目 | 詳細 |
---|---|
CPU | R3000A 33.86MHz |
GPU | GTE 140MHz |
RAM | 2MB |
メディア | CD-ROM |
解像度 | 320×240 ピクセル |
最大ポリゴン数 | 3万 |
特に注目すべきは、プレイステーションがCD-ROMを採用したことです。
これにより、より大容量のデータを扱えるようになり、音楽や動画のような描写など、よりリアルなコンテンツをゲームに取り入れることが可能となりました。
また、ゲームの価格設定も比較的安価であったため、多くの家庭に受け入れられることとなり、広いユーザー層に支持されました。
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1994年
1994年12月3日に発売されたプレイステーションは12月といったこともあり全17タイトルと少なめの発売となっています。
ロンチタイトルは8タイトルで下記の表のラインナップとなっています。
特に注目したい作品は『リッジレーサー』です。
リッジレーサーはナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)によって開発され、PlayStationのローンチタイトルとして登場しました。
アーケード向けに1993年に初めて登場したこのゲームの初移植となり、PlayStationの初期の成功に大きく寄与しました。
『リッジレーサー』は、3Dポリゴン技術を駆使したレースゲームで、リアルなレース体験を提供することで当時としては革新的な作品となります。
高品質なグラフィックとスムーズなフレームレートは、プレイヤーに没入感溢れるゲーム体験を提供し、多くのレースゲームファンを魅了しました。
ゲームのシステムは、複数のコースと車種が特徴で、プレイヤーはスリップストリームやドリフトといったテクニックを駆使しながらライバルと競争します。
ゲームモードにはタイムアタックと対戦レースがあり、それぞれが異なる楽しみ方を提供しています。
さらに、『リッジレーサー』はその音楽でも知られています。エレクトロニックミュージックを中心としたサウンドトラックは、ゲームのスピード感を一層高め、プレイする楽しさを増幅させました。
対戦モードは、友達との白熱した競争を可能にし、ゲームの魅力をさらに深める要素となっています。
このゲームは発売当時、大ヒットを記録し、その後のレースゲームに多大な影響を与えました。
『リッジレーサー』シリーズはその後も多くの続編や関連作品を生み出し、長きにわたってゲーム市場で高い評価を受け続けています。
現在でも多くのゲーマーに愛され続ける『リッジレーサー』は、家庭用ゲーム機における3Dレーシングゲームのスタンダードを築きました。
タイトル | メーカー | |
リッジレーサー | ナムコ | |
A列車で行こう4 EVOLUTION | アートディンク | |
麻雀ステーションMAZIN〜麻神〜 | サン電子 | |
熱血親子 | テクノソフト | |
TAMA | タイムワーナーインタラクティブ | |
麻雀悟空 天竺 | エレクトロニック・アーツ・ビクター | |
極上パロディウスだ! DELUXE PACK | コナミ | |
クライムクラッカーズ | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
1995年
1月1日に発売した『闘神伝』に始まり、『鉄拳』などの格闘ゲームが発売された1995年。
プレイステーションでも、セガサターンで発売されていた『バーチャファイター』を始めとした、ポリゴンを生かした3D技術の進歩が目覚ましい年となりました。
6月30日に発売された『アークザラッド』はシュミレーションRPGとして発売され、370万本の大ヒットした作品として有名です。
1995年6月30日にPlayStation専用ソフトとしてソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)から発売された『アークザラッド』は、ジークラフト制作のシミュレーションRPGであり、アークザラッドシリーズの第1作目です。
このゲームは、精霊の力を与えられた主人公アークを中心に物語が展開されるファンタジー調のシミュレーションRPGで、スピーディーなストーリー展開、声優によるキャラクターボイス演出、無数のやりこみ要素が特徴です。その後に発売される『ポポロクロイス物語』や『ワイルドアームズ』とともにSCE三大RPGと言われることになります。
フライトシューティングゲームの『エースコンバット』や『幻想水滸伝』など次世代機であるPS2でもシリーズ化されていく作品が発売されたのも特徴です。
『幻想水滸伝』は、コナミ(現コナミデジタルエンタテインメント)が開発したロールプレイングゲームです。このゲームは、中国の古典文学『水滸伝』をベースにしており、108人の仲間を集めるというコンセプトが特徴です。
物語は赤月帝国という国で展開されます。皇帝バルバロッサ・ルーグナーが善政を行い、国民の支持を受けていますが、腐敗した軍政官やウインディとの出会いにより政治的な混乱が生じています。
主人公は帝国に所属する将軍の息子であり、27の真の紋章の1つ「ソウルイーター」を継承したことから命を狙われ、帝国を離脱します。
やがて彼は解放軍のリーダーとなり、107人の仲間と共に戦いに身を投じるといったストーリーです。
仲間集めやイベントなどのやりこみ要素が非常に多いゲームで、最大で108人まで仲間を増やせる仕組みや、城の強化、戦争イベントなど、「水滸伝」のスケール感を再現しています。
戦闘システムは六人構成で、キャラクターごとに攻撃可能範囲(レンジ)が異なります。
この名作RPGは、プレイステーションの全盛期に登場し、その後、外伝作品やリメイクなど多数発売し、多くのプレイヤーに愛されました。
1996年
1996年には売上ランキングTOP50に『パラッパラッパー』『鉄拳2』『バイオハザード』『アークザラッドII』『レイジレーサー』『ぷよぷよ通 決定盤』がランクインされています。
カプコンから発売された『バイオハザード』(北米では『Resident Evil』として知られています)は、今ではサバイバルホラーの金字塔とされ有名です。
このゲームは、ラクーンシティ近郊にある荒廃した洋館を舞台にしており、プレイヤーは特殊部隊のメンバーを操作して謎を解きながらゾンビや異様な生物と戦います。
このゲームは、プレイヤーが限られたリソースを管理しながら、不気味な洋館で生き延びるための戦略を練る必要があります。
ゲームの舞台となる洋館は、多くの謎や仕掛けが施され、恐怖感を煽るようにデザインされています。この洋館内での探索や謎解きは、後の多くのホラーゲームに影響を与える要素となりました。
ゲームのストーリーは、S.T.A.R.S.のメンバーである「クリス・レッドフィールド」または「ジル・バレンタイン」を操作し、同僚の行方不明事件と奇妙な殺人事件の調査を行うことから始まります。
彼らはやがて、洋館の主である製薬企業アンブレラ社が暗躍する陰謀を暴くことになります。
プレイヤーは戦闘、アイテム管理、謎解きを駆使してストーリーを進行させていきます。
初代『バイオハザード』の成功は、サバイバルホラージャンルに新たな標準を打ち立て、ゲームデザインやストーリー面で多くの後続作品に影響を与えました。
また、その独特な雰囲気と設定は、後のリメイクやシリーズ展開においても高く評価され、多くのファンに愛され続けています。
次に紹介するのは「鉄拳2」です。
ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)が開発した、格闘ゲームシリーズ「鉄拳」の第二作目となります。
このゲームはアーケードとプレイステーションで提供され、前作「鉄拳」の成功を受けてさらに多くの革新が施されました。
ゲームの特徴として、新たに多数のキャラクターが追加され、総数23人となりました。
これによりプレイヤーは多様な戦闘スタイルと技を楽しむことができるようになり、ゲームの奥深さが増しています。主要なキャラクターには「風間準」や「レイ・ウーロン」が含まれ、前作のボスキャラクターだった「三島平八」が登場します。
加えて、ゲームのグラフィックも大幅に向上し、キャラクターモデルや背景の詳細が強化され、動きも滑らかになりました。
ストーリーモードでは、第二回鉄拳大会を背景に展開し、各キャラクターには独自の背景や動機が描かれ、エンディングも個別に用意されています。
これにより、キャラクターごとに異なるストーリーを観ることによりストーリーが奥深くなっていき、それはシリーズを増すごとに色濃くなっていきます。
「鉄拳2」はその独自のゲームシステムとキャラクターラインナップの豊富さで非常に高い評価を受け、シリーズの中でも特に人気の高い作品となりました。また、アーケード版も大ヒット、そしてプレイステーション版は137万売り上げ、ミリオンセラーを達成するなど、商業的にも大成功を収めました。
その後のシリーズにおいても、「鉄拳2」で導入された多くの要素が踏襲され、鉄拳シリーズの発展に大きく寄与しています。
この作品は、3D格闘ゲームの金字塔として、今日においても多くのファンに愛され続けています。
1997年
1997年は「グランツーリスモ」「みんなのGOLF」「ダービースタリオン」などが歴代の売上TOP10にランクインするほどの売上を記録。
そして、この年にはRPGの名作「ファイナルファンタジーVII」が発売されます。
ファイナルファンタジーVII(FFVII)は、スクウェア(現スクウェア・エニックス)が1997年1月31日にPlayStation向けに発売したRPGです。ファイナルファンタジーシリーズの7番目のナンバリングタイトルであり、3Dポリゴンを用いた初の作品として大きな話題を呼びました。
このゲームは、プレイステーションで初めてリリースされ、その後PCなど他のプラットフォームにも移植されました。
『ファイナルファンタジーVII』は、その独創的な物語、進化したゲームシステム、そして感動的なキャラクターたちで、世界中のゲームファンを魅了し続けています。
PlayStation初の3Dポリゴンを駆使した作品であり、前作からも好評だったリアルタイムとターン制の要素が融合したATB(アクティブタイムバトル)システム、多様な戦略が可能なマテリアシステムを特徴としています。
これらのシステムは、当時のゲーム業界に大きな影響を与えました。
ゲームの主軸となるストーリーは、「神羅カンパニー」という巨大企業が支配するミッドガルから始まります。
元神羅の精鋭兵士である主人公「クラウド・ストライフ」は、反神羅組織「アバランチ」に参加し、やがて世界を救うための壮大な冒険に挑むこととなります。
その過程で、クラウドは幼馴染の「ティファ・ロックハート」や神秘的な少女「エアリス・ゲインズブール」、アバランチのリーダー「バレット・ウォーレス」らと深い絆を築いていきます。
ゲームは、その壮大なスケールと詳細に作り込まれた世界観、心を揺さぶるようなストーリーで、全世界で1,100万本以上の販売を記録しました。さらに、2020年には「ファイナルファンタジーVII リメイク」として、グラフィックとシステムを一新した作品が発売され、新旧のファンから高い評価を受けています。
『ファイナルファンタジーVII』はゲームだけでなく、映画『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』、さまざまな小説や漫画といったメディアミックスでも展開され、独自の文化現象となっています。その影響力は、発売から数十年が経過した今でも色褪せることがありません。
1998年
1998年には多数のゲームが発売されていき、ヒット作が数多く世に広まっていく年となります。
「バイオハザード2」「 クラッシュ・バンディクー3~ブッとび!世界一周~」が売上TOP10にランクインされた1998年。
特に注目したいのは9月3日に発売された『メタルギアソリッド』です。
メタルギアソリッドはコナミから発売された戦術諜報アクションゲームであり、その革新的なゲームプレイとストーリーでゲーム業界に大きな影響を与えました。
メタルギアシリーズの第3作目として登場し、ゲーム史におけるステルスアクションジャンルの金字塔とされています。
ゲームの舞台は、極寒のアラスカに位置する架空の島「シャドー・モセス島」です。
ここで特殊部隊FOXHOUNDが反乱を起こし、核兵器廃棄所を占拠します。
プレイヤーは主人公の「ソリッド・スネーク」として、単独で潜入し、メタルギアの奪還と人質の救出を任務として遂行します。
ストーリーは政治的な陰謀や軍事的なテーマが巧みに織り交ぜられ、プレイヤーを引き込む複雑で重層的なプロットが展開されます。
このゲームの最大の特徴は、ステルスアクションにあります。
プレイヤーは敵に見つからないように、壁や障害物に隠れながら行動する必要があります。
このステルスアクションの導入は、当時のビデオゲームにおいて画期的なもので、後の多くのゲームに影響を与えることとなりました。
さらに、近接格闘術(CQC)や多様な銃器を使った戦闘、アイテムの使用など、リアルで戦術的なアプローチが要求されるゲームプレイも魅力的でした。
『メタルギアソリッド』は、その詳細な3Dポリゴンのグラフィックと、キャラクターの深いバックストーリーによっても高く評価されています。
主人公ソリッド・スネークは、ゲームを通じて彼の過去や動機が明らかにされることで、プレイヤーに強い印象を与えるキャラクターとなりました。また、ゲーム中に登場する他のキャラクターたちも、それぞれ独自の魅力と複雑な背景を持っており、物語の深みを増す要素となっています。
この作品は、その革新的な要素と卓越したデザインで、多くの賞を受賞し、制作した小島秀夫氏にも世界中から注目が集まりました。
また、その成功はシリーズの多くの続編やスピンオフ作品が制作されるきっかけとなり、ゲームが単なるエンターテイメントであるだけでなく、深い物語を伝える媒体としての可能性を広げることに大きく貢献します。
続編としては『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』、『メタルギアソリッド3 スネークイーター』、『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』などがあり、それぞれが独自の進化を遂げ、ファンから高い評価を受けています。
1999年
前作がヒットし2作目が発売され売上TOP50にランクインされたゲームが多かった1999年。
「グランツーリスモ2」「みんなのGOLF2」「バイオハザード3 LAST ESCAPE」などがヒットしました。
3つのゲームは、それぞれが異なるジャンルを代表する名作として知られています。
「グランツーリスモ2」は、そのリアルなドライビングシミュレーションで、レースゲームの中でも特に高い評価を受けています。
車の挙動の真実性や、数多くの車種が登場する点がファンには特に魅力的です。
一方、「みんなのGOLF2」は、手軽に楽しめるゴルフゲームとして幅広い層に支持されています。カジュアルながらも戦略性のあるゲームプレイが特徴で、誰でも簡単に楽しむことができる点が魅力です。
そして、「バイオハザード3 LAST ESCAPE」は、前述でも紹介した「バイオハザード」に引き続き、今作でもサバイバルホラーゲームの金字塔とも言える作品となっています。
緊迫したストーリーと恐怖の演出がプレイヤーを虜にします。このゲームでは、主人公「ジル・バレンタイン」がゾンビで溢れかえるラクーンシティを生き延びるため奮闘します。
これら3つのゲームは、それぞれがゲーム史において重要な位置を占めており、多くのファンに愛され続けている理由があります。それぞれ異なる魅力を持つこれらのゲームは、今でも多くの人々に楽しまれています。
そして、特にこの年に発売されて注目を集めたのが「ファイナルファンタジーVIII」となります。
1999年に発売された『ファイナルファンタジーVIII』は、スクウェア(現スクウェア・エニックス)が開発したロールプレイングゲームです。このゲームは、PlayStationプラットフォームでリリースされ、364万の売上本数を記録し歴代3位にランクインしています。
ファイナルファンタジーシリーズの第8作目なる今作は、バラムガーデンという傭兵養成学校を舞台に、主人公「スコール・レオンハート」を中心にして話しは進んでいきます。
スコールたちの任務は、世界を支配しようとする魔女の野望を阻止することです。
物語は、恋愛、友情、戦争など、様々なテーマを扱っています。
ゲームシステムとしてジャンクションシステムがあり、 このシステムにより、プレイヤーは召喚獣(GF)をキャラクターに装備し、魔法を能力に割り当てることができます。
これにより、HPや攻撃力などのステータスをカスタマイズすることができます。
今作では魔法は敵から「ドロー」することによって得られます。
このシステムは、従来のMPを消費する方式とは異なり、プレイヤーが戦略的に魔法を管理する必要があります。
「ファイナルファンタジーVIII」は、当時としては革新的なグラフィックスと映像技術を使用しており、今までのシリーズにはなかったリアルなキャラクターモデルと詳細な背景が特徴です。
音楽は植松伸夫が担当しており、「Eyes On Me」という楽曲は、シリーズの中でも特に有名で、香港出身の歌手、王菲(フェイ・ウォン)が歌っています。
2019年にはグラフィックとUIが向上されたリマスター版が配信開始されており、1999年のオリジナル版と比較してクリアなビジュアルと快適なプレイが可能になっています。
そして、この年はスクウェアの作品が多く発売し、「聖剣伝説 LEGEND OF MANA」「クロノ・クロス」「サガ フロンティア2」などの名作が多数発売された年ともなっています。
2000年
2000年には前年に引き続き「ファイナルファンタジーシリーズ」の9作品目となる『ファイナルファンタジーIX』がプレイステーションの歴代売上4位としてランクイン。
「スーパーロボット大戦α」は1997年に公開された映画「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」の初参戦作品となったこと、当時の新旧作品合わせた大多数の作品とキャラクターが参戦したこともあり大ヒットしました。
その後、「第2次スーパーロボット大戦α」「第3次スーパーロボット大戦α」と発売していき、スパロボ史上でも最大級のストーリーを展開した作品で、当時としては圧倒的なスケールを誇りました。
そして、2000年に注目したい作品はプレイステーションの歴代売上TOP1に輝いた『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』です。
『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』は、エニックス(現スクウェア・エニックス)から発売された人気RPGシリーズ「ドラゴンクエスト」の第7作目です。
PlayStation用ソフトとしてリリースされ、後に3DSでリメイク版も発売されました。
物語の舞台は「エスタード島」という世界に唯一の島で、主人公が石版を手に入れたことから始まります。
主人公はキーファとマリベルらと、石版を使って異なる世界へ旅をし、次第に様々な事件に巻き込まれ、世界を救う運命を背負っていくことになります。
ゲームの特徴として、石版システムがあります。
このシステムを利用して、プレイヤーは様々な世界やダンジョンを解放することができます。
また、ドラクエシリーズでは恒例となっている職業システムを通じて、キャラクターたちは戦士、僧侶、魔法使いなど、多彩な職業に就くことが可能です。
各職業ごとに異なる特技や呪文を習得することで、戦略的なパーティ編成が求められます。さらに、本作には350種類以上のモンスターが登場し、その中には仲間にすることができるモンスターもいます。
シリーズで初めて3Dポリゴンを使用したタイトルでも有名で、キャラクターたちは2Dグラフィックで表現されているため、新しい技術を取り入れつつも、ドラゴンクエストシリーズの伝統的なビジュアルとプレイ感を維持しています。
プレイヤーは様々な土地で異なる文化や人々に出会いながら、世界の歴史を紐解いていきます。この過程で「移民の町」システムが登場し、プレイヤーは自らの手で町を成長させる楽しさを体験できます。
PlayStation2の発売
PlayStation 2(以下PS2)は、ソニー・コンピュータエンタテインメントが開発し、日本、北米、欧州で発売された家庭用ゲーム機です。
この機種はPlayStation(PS)の後継機として、高性能なプロセッサ「Emotion Engine(高い計算能力を持ち、映画のDVDを再生する機能や、非常に複雑なグラフィックをスムーズに表示するチップ)」と「Graphics Synthesizer(グラフィックプロセッサチップは、4MBのDRAMを内蔵しており、高速でデータを処理することができます。具体的には、毎秒最大48GBのデータ転送速度を実現。これにより、ゲーム機が高品質のグラフィックをスムーズに表示することが可能)」を搭載し、リアルタイム物理演算や高度な3Dグラフィック処理を実現しました。
また、DVDを主要メディアとして利用したことにより容量が増え、映画的なゲームの見せ方が可能になったことでストーリー性の深いゲームが多くなったことで本体共々ゲームの売上が上がり、そして、当時は高価だったDVDプレーヤーを、ゲームもできるDVDプレーヤーとして販売し、シェアを拡大していきます。
PS2はDVD-Video再生能力やインターネット接続機能を通じてマルチメディア再生機としての側面も持ち、ハードウェアのスペックが当時のパソコンを上回るものでした。
PS2の成功はその多機能性と高性能によるもので、全世界で約1億5500万台が売れ、長期間にわたって生産されます。
また、PSとの互換性も保ちつつ、新機能を追加して既存ユーザーのニーズに応え、多くの続編タイトルが発売されました。
PS2は、「ドラゴンクエスト・キャラクターズ トルネコの大冒険3」「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」「龍が如く」など数多くの有名タイトルをラインナップに揃え、更に飛躍していきます。
2001年~2004年
2001年以降には各メーカーはPS2の開発に移行していきますが、2001年には263本、2002年には226本と発売するメーカーは多々ありました。
2004年には完全にPS2に移行し、2004年5月13日に発売された「BLACK/MATRIX OO」を最後に終焉を迎えます。