【天外魔境II 卍MARU】PCエンジン スーパーCDROM2 1992年発売

【天外魔境II 卍MARU】PCエンジン スーパーCDROM2 1992年発売
機種PCエンジン スーパーCDROM2
発売元ハドソン
発売日1992年3月26日
価格8,580円
ジャンルRPG

ゲーム概要

前作の「天外魔境 ZIRIA」の続編「天外魔境II 卍MARU」は、1992年にハドソンから発売されたPCエンジン用のロールプレイングゲームです。
ジパングという架空の国を舞台に、火の一族の末裔である戦国卍丸とその仲間たちが、暗黒ランと呼ばれる巨大な花と、それを操る根の一族との戦いに挑みます。

このゲームは、CD-ROMを採用し、オーケストラの音楽、声優による音声、ムービーなどが収録され話題となりました。

1992年当時のRPGはロマンシング・サガやFINAL FANTASY Ⅴ、ドラゴンクエスト5等のスーパーファミコンが主流となっていたのを踏まえてもCD-ROM媒体の圧倒的なビジュアルと音声は異色のゲームだったと思われます。

「天外魔境II 卍MARU」はPCエンジンを代表するゲームとして知られており、その後もプラットフォームを変えて、「天外魔境ZERO(スーパーファミコン)」「天外魔境 第四の黙示録(セガサターン)」「天外魔境III NAMIDA(PS2)」などがリリースされる人気シリーズとなります。

更に「天外魔境II 卍MARU」は、2003年にニンテンドーゲームキューブとPlayStation 2、2006年にニンテンドーDSでリメイクされます。
また、2008年7月31日発売のPSP用ソフト『PC Engine Best Collection 天外魔境コレクション』、2011年にはゲームアーカイブスで配信されており、その人気が伺えます。

ストーリー

1000年前、ジパングという国で火の一族と根の一族が戦争を繰り広げました。
根の一族は暗黒ランという巨大な花を使って世界征服を目論みましたが、火の一族は7本の聖剣で暗黒ランと根の一族の王ヨミを封印しました。しかし、激しい戦いの末に火の一族もほとんどが滅びます。

時は現代、火の一族の末裔である「卍丸」は、暗黒ランが再び出現したことを知り、7本の聖剣を集めて暗黒ランを斬るために、父の形見の刀と陣羽織を受け取り、火の勇者としての使命を果たすために旅に出ます。
途中、カブキ団十郎、絹という少女や百地三太夫といった仲間達と出会いジパングの平和を取り戻すべく冒険の旅を続けました。

彼らはさまざまな土地を巡り、伝説の聖剣の在り処を追い求めながら、それぞれが成長し、絆を深めていきます。そして、最終的には力を合わせ、根の一族の王ヨミに壮絶な戦いを挑むこととなります。

ゲームシステム

「天外魔境II 卍MARU」はサクサクと進められるバトルと、ドラマティックな物語の連続が魅力的なゲームです。

バトルはコマンド式で、敵の残り体力が数値で表示されており、戦略を立てやすくなっているのが特徴です。
更に戦闘やフィールドで使う術の巻物は、天狗からもらったり、宝箱から入手したりします。術はキャラクターによって持てる数が異なるのも特徴的です。

道具は体格に応じて持てる数が異なり、例えば、極楽太郎は卍丸やカブキよりも多くの道具が持てます。

フィールドの移動手段は徒歩だけでなく、船や飛行機なども使えます。
フィールドやダンジョンには仕掛けやパズルがあり、水路を操作して進む必要があったりと数多くの凝ったダンジョンが点在しています。

ゲームの難易度としては一般的なRPGと同じくらいの難易度と言われていますが、上記で書いてあるように、持てる道具・巻物の数に上限があったりするなど細かい管理や使い分けが重要になってくるため戦略や判断力が求められてきます。

シリーズ展開

天外魔境Ⅱ以降のシリーズ展開としては大きく下記が挙げられます。

  • 『天外魔境 風雲カブキ伝』(1993年)
    『天外魔境Ⅱ 卍MARU』の登場キャラクター「カブキ団十郎」を主人公としたスピンオフ作品です。京都とロンドンが舞台で、大門教の再来との戦いを描きます。
  • 『天外魔境ZERO』(1995年)
    スーパーファミコンにて発売。太古のジパングを舞台とした作品で、『天外魔境』シリーズの第3作目と位置づけられています。地獄の軍団との戦いを描きます。
  • 『天外魔境 第四の黙示録』(1997年)
    セガサターンで発売された天外魔境シリーズ。舞台はアメリカ編で、日本から観た誤った西洋観をテーマとした作品です。暗黒教団との戦いを描きます。
  • 『天外魔境II MANJI MARU』(2003年、2006年)
    『天外魔境Ⅱ 卍MARU』のリメイク作品で、ニンテンドーゲームキューブ、PlayStation 2、ニンテンドーDSで発売されました。
  • 『オリエンタルブルー 青の天外』(2003年)
    ゲームボーイアドバンスにて発売。
    ジパングとはまた違った東洋世界を舞台とした作品
  • 『天外魔境III NAMIDA』(2005年)
    PS2にて発売。
    九州地方を題材とした『天外魔境』シリーズの。異形の者達「アミ」との戦いを描きます。

まとめ

『天外魔境Ⅱ 卍MARU』は、ジパングという架空の国を舞台に、火の一族の末裔である卍丸と彼の仲間たちが、暗黒ランと呼ばれる巨大な花と、それを操る根の一族との壮大な戦いに挑むRPGの傑作です。
このゲームが特有の魅力を放つ要因を振り返りつつ、最終的に締めくくりたいと思います。

CD-ROMの採用により、オーケストラの美しい音楽、声優による感動的な演技、そしてムービーなどが収録され、ゲームのクオリティを一段と引き上げました。サクサクとしたテンポの良い戦闘シーンと、織りなすドラマティックな物語が、プレイヤーを引き込む要素となっています。

フィールドやダンジョンには緻密に設計された仕掛けが数多くあり、序盤から通常の徒歩以外の様々な移動手段が登場します。これによりプレイヤーは、常に新たな発見と挑戦を楽しむことができます。

以上が、『天外魔境Ⅱ 卍MARU』の魅力の一端でした。
このゲームはPCエンジンを代表するシリーズであり、その後も異なるプラットフォームでの展開や多くの続編・リメイクが生まれていきます。

販売リスト

タイトルタイトル
詳細を見る
詳細を見る
詳細を見る

移植

タイトル発売日タイトルタイトル
天外魔境II MANJI MARU2003年9月25日ゲームキューブ詳細を見る
天外魔境II MANJI MARU2003年10月2日PlayStation 2
天外魔境II MANJI MARU
PlayStation 2 the Best
2004年9月16日PlayStation 2
天外魔境II MANJI MARU2006年3月9日ニンテンドーDS
天外魔境II MANJI MARU
HUDSON THE BEST
2007年3月15日ニンテンドーDS
PC Engine Best Collection
天外魔境コレクション
2008年7月31日PlayStation Portable
天外魔境II MANJI MARU2011年3月16日PlayStation 3
天外魔境II 卍MARU2020年3月19日PCエンジン mini

関連記事

【ゲームソフト】発売一覧まとめ ファミコン・ゲームボーイ・セガサターン・プレイステーション・Switch・XBOX

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA