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『ゼルダ無双 厄災の黙示録』は、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(以下、BotW)」の世界観を継承したアクションゲームです。
プレイヤーはリンクや英傑(えいけつ)(各種族の英雄たち)を操作し、次々に押し寄せる大量の敵を薙ぎ払う一騎当千(いっきとうせん)アクションが魅力です。
本作ではステージ選択型の進行になっており、メインストーリーのステージと、短時間で遊べるバトルチャレンジ(サブミッション)が数多く用意されています。
ステージ開始前には集めた素材を使って料理を作成でき、ステージ中のみ有効な攻撃力アップや移動速度アップなどの強化効果を得られます。BotWでおなじみの料理システムを踏襲しつつ、手軽にブーストをかけられる仕組みになっています。
- 無双シリーズとは
- 「無双シリーズ」は、一人の武将を操作し、画面いっぱいに広がる数百人規模の敵兵を一掃する“一騎当千の爽快感”が最大の魅力です。
シンプルなボタン連打だけで発動できる「無双乱舞」は、一度に百体以上の敵を倒す圧倒的な破壊力を誇り、初めて触れた瞬間から手軽に強さを実感できます。
また、『真・三國無双』や『戦国無双』では歴史書や小説をベースにしたドラマチックな物語が味わえ、最新作『ORIGINS』では名もなき英雄となって没入感あふれる体験が可能。
難易度調整機能など、初心者から上級者まで楽しめる工夫も充実しています。さらに『ゼルダ無双』『ワンピース海賊無双』『ガンダム無双』など、多彩なコラボ作品を展開し、あらゆるIPを“無双アクション”に変える汎用性の高さを示しています。発売本数は世界累計で4,700万本を超え、20年以上にわたり遊びやすさと派手さを両立させたアクションゲームの代名詞として愛され続けています。
戦闘システム(無双アクションの特徴)
戦闘は弱攻撃と強攻撃を組み合わせた連続攻撃が基本です。
いわゆるチャージ攻撃方式で、弱攻撃を何回出した後に強攻撃ボタンを押すかで技が変化する仕組みです。キャラクター固有の必殺技ゲージが溜まると、強力な必殺技(画面演出付きの一掃攻撃)を発動でき、大勢の敵に大ダメージを与えられます。また各キャラクターはZRボタンで発動するユニークな固有アクションを持ち、例えばリンク(片手剣装備)なら弓矢で遠距離攻撃が可能、ゼルダは自ら生み出したシーカーストーン※用語: シーカーストーン=古代の端末、様々な能力を発揮のアイテムを起動させる特殊攻撃、ウルボザは剣に雷を纏わせて攻撃力を高めるといった具合に、それぞれ異なる個性が楽しめます。
シーカーストーン由来のシーカーアイテム(リモコンバクダン・ビタロック・アイスメーカー・マグネキャッチ)も戦闘の鍵となります。Rボタン+各ボタンで発動するこれらの能力により、敵の特定の攻撃にカウンターを狙うことができます。例えば敵が巨大な岩を投げてきたらマグネキャッチで受け止め投げ返す、突進してくる相手にはアイスメーカーで氷柱を出現させて足止めする、といった具合です。うまく決まれば敵は隙だらけとなり、大ダメージのチャンスとなります。
強敵やボス格の敵にはウィークポイントゲージ(WPG)という六角形の耐久ゲージが設定されており、相手が隙を見せたり特定アクションに成功した時に表示されます。このゲージを攻撃して削り切ると相手が大きく怯み、スマッシュ(とどめ攻撃)で一気に大ダメージを与えられます。敵の攻撃をギリギリで回避する回避ジャストを行うと発動するラッシュ攻撃でもWPGを削る好機になります。さらに火・氷・雷のロッド(魔法杖)による属性攻撃で敵の弱点を突けば、WPGをより効率的に削ることも可能です。このように、本作の戦闘は無双シリーズ特有の爽快なボタン連打による雑魚殲滅と、BOTW由来の戦略要素(カウンターや属性相性)が組み合わさり、単調にならない工夫がされています。
防御アクションとしてはガード(盾による防御)と回避ステップがあり、盾を持つキャラ(例:リンクの片手剣スタイル)はガーディアンのビームを跳ね返すようなBotWのガードジャストも再現可能です。回避行動中は短い無敵時間があり、これを活かして敵攻撃を紙一重で避けると前述のラッシュ攻撃に繋がります。また、壁際で回避すると三角跳びで高く跳躍し、そのままパラセールで滑空することもできます。高所から弓矢で奇襲したり、空中から攻撃を叩き込むなど立体的な戦いも演出できます。
育成・強化要素(スキルツリー/成長システム)
キャラクターの育成面では、経験値によるレベルアップと、BOTWの冒険要素を取り入れた拠点強化システムがあります。ワールドマップ上にはハイラル全土が描かれ、各地にメインステージやサブクエストのアイコンが表示されています。ストーリーを進めると解放されるサブクエスト「ハイラルチャレンジ」では、各地の人々の依頼に応えて必要な素材アイテムを納品することで、キャラクターのハート(体力)上限や新しい攻撃コンボの解放、さらには新たな施設(ショップや訓練所など)の開放が行えます。これは一般的なスキルツリーに相当し、「素材集め→依頼達成」で少しずつ全体が強化されていく成長サイクルになっています。納品クエストを達成するごとに、その地方の貢献度が上昇し、一定値に達すると報酬アイテムがもらえる仕組みもあり、マップを埋めていく楽しさがあります。
一方、戦闘によって入手した武器も重要です。本作では各キャラクターごとに複数の武器タイプが存在し(リンクなら片手剣・両手剣・槍など)、入手武器は鍛冶屋で合成強化することができます。使わない武器を素材として合成することで、お気に入りの武器の攻撃力を高めたり追加効果(スキル)を付与したりできます。武器にはレアリティやスキル枠があり、ハクスラ的な収集・厳選要素も楽しめます。加えて、手持ち武器の所持上限拡張や、キャラクターごとのコンボ解放も前述のマップ依頼で行うため、アクションだけでなく収集・育成のやりこみ要素が豊富です。
キャラクター数も魅力の一つです。初期はリンクとインパのみですが、ストーリー進行に伴いプレイアブルキャラクターが次々と加入します。最終的には17体以上(英傑4人+未来からの助っ人4人+その他多数)もの多彩なキャラクターが操作可能となり、それぞれ成長させることができます※後述キャラクター紹介参照。これだけの人数を育成するにはかなりのプレイ時間が必要ですが、訓練所でルピー(ゲーム内通貨)を支払って任意のキャラを即時レベルアップさせることも可能です。お気に入りのキャラに絞って育てても良し、コンプリートを目指して全員を育成しても良し、と自由度の高い育成システムになっています。
協力プレイとチャレンジモード
本作は1~2人でのプレイに対応しており、Nintendo Switch本体で画面分割によるローカル協力プレイが可能です(※オンライン協力プレイには非対応)友達や家族と一緒に、リンクとゼルダなど好きなキャラクターコンビでステージに挑むことができます。二人同時プレイ時は処理負荷が高くなるため画質やフレームレートはやや低下しますが、それでも一緒に無数の敵をなぎ倒す爽快感は格別でしょう。
ステージ中のシステムとして、パーティに設定した最大3人のキャラクターを切り替えながら戦うこともできます。操作していない仲間キャラはAIで自動行動しますが、十字キー操作でいつでも操作キャラを交代可能です。さらにマップ画面を開いて各キャラに移動指示を出すこともできるため、例えば「A地点の拠点を操作キャラで攻略中に、B地点へ別キャラを先回りさせ、合流後に操作を交代してBを攻略」というように、リアルタイム戦略のような立ち回りもできます。これは無双シリーズの近年の作品で導入されている要素で、広いマップを効率よく制圧するための工夫です。
チャレンジモードとしては、前述の「バトルチャレンジ」が該当します。これはストーリーとは直接関係ない特殊条件下の戦闘ミッションで、例えば特定キャラのみ使用可、時間内に敵を◯体撃破などの様々なルールがあります。中にはクリアすることで隠しプレイアブルキャラ(例:大妖精やハイラル王など)が解放されるものもあり、見逃せません。また、物語の要所では巨大な神獣(しんじゅう)※用語: 神獣=四神獣。巨大な古代兵器を操作するシューティング的なステージも挿入されます。四神獣(ヴァ・ルッタ、ヴァ・ルーダニア、ヴァ・メドー、ヴァ・ナボリス)それぞれで多数の敵軍団を蹴散らす豪快なパートで、通常キャラ操作とは一味違うスケールの戦いを楽しめます。
なお、本作はNintendo Switch向けタイトルとしてグラフィックスはBotWの雰囲気を忠実に再現しつつも、処理の重い場面ではフレームレートが低下する傾向があります。特に2人プレイ時や敵が密集する状況ではカクつきを感じる場面もありますが、ゲーム進行に致命的な支障はありません。携帯モード・据置モード問わず概ね30fps前後で動作し、大画面で遊べばBotWそのままの空気感を味わえる点は特筆すべきでしょう。
ストーリー概要とキャラクター
ストーリー概要(大厄災の物語とBotWとの接続)
物語の舞台は、BotW本編で語られた大厄災(だいやくさい)より100年前のハイラル王国です。本作では、その「100年前に何が起きていたのか」をプレイヤー自身が追体験できるストーリーが展開されます。BotWでは回想や日記の断片でしか描かれなかった大厄災の戦いが、本作ではムービーと戦闘ステージの両方を通じて克明に描かれていきます。リンクやゼルダ姫をはじめとする当時の英傑たちは、迫り来る厄災ガノンの復活を阻止すべく各地で死闘を繰り広げます。その結末がBotWで語られたような悲劇となるのか、それとも悲劇を回避しうるのか――プレイヤー自身の目で確かめてみてください。
物語はチャプター形式で進行し、全7章(計20ステージ前後)にわたってドラマティックなストーリーが展開されます。ゲーム冒頭は大厄災が勃発したハイラル城決戦のシーンから始まり、そこから時を遡る形でリンクたちの旅路が描かれていきます。BotW本編ではゼルダ姫の回想シーンでしか触れられなかった細かなエピソード(英傑たちが神獣の繰り手に選ばれる過程や、王族・各族の思惑など)も、本作のムービーで新規に補完されています。物語の途中には意外な人物や未来からの来訪者が登場し、歴史の流れに一石を投じる展開も示唆されます。プレイヤーは数々の戦場を駆け巡りながら、ハイラルに迫る厄災の全貌と、その行く末を見届けることになります。
本作オリジナル要素として、BotWには無かったタイムトラベル要素が物語の鍵を握ります。ゼルダ姫の持つ小さな白いガーディアン「テラコ」が時空を超えて未来と過去を繋ぎ、BotW本編とは一部異なる歴史が描かれるのです(※詳細は実際のストーリーで語られます)。このため、本作の物語は厳密にはBotW本編の直接の前史というより「もしも」の展開を含んだパラレルストーリーと位置付けられています。しかし、キャラクター間の関係性や各人のバックストーリーはBotW設定に沿って深掘りされており、ファンにとって興味深い新情報やシーンが多数盛り込まれています。「ゼルダの伝説」シリーズとして見ると異色のストーリーですが、任天堂監修の公式ストーリーであり、BotWファンであれば楽しめる内容となっています。
主な登場キャラクターと見どころ
『厄災の黙示録』には非常に多くのキャラクターが登場しますが、ここでは特に主要な人物とその見どころを紹介します。
- リンク – ハイラル王国騎士団の若き兵士。本作の主人公的存在で、プレイヤーが最初に操作するキャラクターです。剣術の天才でありながら努力も怠らない青年で、ある戦功をきっかけにインパと共にゼルダ姫の近衛に抜擢されます。ストーリー序盤は無口な一兵士ですが、次第に“退魔の剣(マスターソード)の勇者”として頭角を現し、やがて英傑の一人として名を連ねます。その戦闘シーンではBotW同様に剣だけでなく弓矢や盾も巧みに使いこなし、まさにオールラウンダーな活躍を見せてくれます。
- ゼルダ – ハイラル王国の王女。古代遺物の研究者でもあり、封印の力を覚醒させるため日々修行に励んでいます。しかし父(ハイラル王)からの期待と叱責に心を痛め、自分だけが何も成せていないのではと焦燥感を募らせています。本作ではBotWで断片的だったゼルダの心情描写がより濃密に描かれ、プレイヤーは彼女が葛藤から成長していく過程を追体験できます。物語中盤、ついにゼルダの力が目覚める瞬間の演出は本作最大の見どころの一つです。ゲーム上も、ゼルダはシーカーストーンを武器として扱うユニークなプレイアブルキャラで、異なる機能(リモコンバクダン・ビタロックなど)を自在に駆使するテクニカルな戦いが楽しめます。
- インパ – シーカー族の女性で、ハイラル城の執政補佐官。ゼルダに忠誠を誓う真面目な性格ですが、少しドジな一面も。BotWでは老婆として登場しましたが、本作では若き日の凛々しい姿で登場します。プレイアブルキャラとしては分身を作り出す忍術的な戦闘スタイルが特徴で、俊敏な動きで敵を翻弄します。ゼルダを支える参謀役としてストーリー上も重要な役回りです。
- 4人の英傑 – 各種族から神獣の繰り手に選ばれた4名の勇者たちです。ゾーラ族の王女ミファー(水の神獣ヴァ・ルッタの操縦者)、ゴロン族の豪傑ダルケル(火の神獣ヴァ・ルーダニア操縦者)、リト族の戦士リーバル(風の神獣ヴァ・メドー操縦者)、ゲルド族の首長ウルボザ(雷の神獣ヴァ・ナボリス操縦者)が該当します。彼らはBotW本編では既に故人(亡霊)として登場しましたが、本作では生身で共闘できます。4人それぞれに固有の性格と物語があります。例えば、ミファーはリンクの幼馴染で密かな想いを寄せており、その優しく献身的な性格がイベントで垣間見えます。リーバルはプライドの高い天才肌で、当初リンクにライバル心を燃やしますが、共闘を通じて認め合う姿が描かれます。ウルボザはゼルダの亡き母の親友という姉御肌で、ゼルダを娘のように気にかけます。ダルケルは豪放磊落な好漢で、リンクを「相棒」と呼んで兄貴分のように接します。英傑たちがそれぞれの試練を乗り越え神獣に乗り込むシーンや、厄災発生時にあるキャラクター達との共闘する場面は、ファン胸熱の展開でしょう。
- ハイラル王(ローム) – ハイラル王国の国王でゼルダの父。国を守るため娘に厳しく接していましたが、内心では娘の努力も理解していました。厄災発生時、彼はゼルダを逃がすため囮となり消息不明になります。しかし本作では…(詳細は伏せます)、ゼルダと父王のドラマにも注目です。戦闘では両手剣を振るう重厚なスタイルで、自らも戦場に立つ姿が描かれます。
- プルア&ロベリー – シーカーストーン研究の第一人者である兄妹(プルアはBotWの見た目は幼女の長寿研究者、ロベリーは陽気な中年男性研究者)。本作では若き日の二人が登場し、ゼルダやインパをサポートします。戦闘ではDLCでペアキャラとして操作可能になり、種々の古代テクノロジーガジェットを駆使したトリッキーな攻撃を繰り出します。
- マスターコーガ – シーカー族の分派「イーガ団」の総長。厄災ガノン側につきハイラルにちょっかいを出すコミカルな敵キャラですが、物語後半では意外な活躍を見せます。プレイアブル化もされており、巨大な刀や忍術による派手な攻撃が可能です。
- テラコ – ゼルダが幼少期に作った卵形の小型ガーディアン。白い愛らしい見た目で、本作オリジナルキャラクターです。未来から過去へ飛び、自我を持ってゼルダらに協力します。ストーリー上のキーキャラクターであり、彼(?)のおかげで歴史に変化が生じることになります。エンディング後のチャレンジを達成するとテラコも修復され、なんとプレイアブルキャラとして操作可能になります。戦闘では体当たりやビーム、古代兵器の部品を使った攻撃など、ユニークな動きを見せてくれます。
この他にも、BotW本編のキャラクター達や、占い師アストル、厄災ガノンの怨念から生まれたカースガノン四体など、多数のキャラクターが物語に登場します。主要キャラは総勢で20人以上にも及び、それぞれの視点でドラマが展開されるため物語のボリュームは相当なものです。フルボイスによる演出も相まって、まるでBotWの大河ドラマを見ているかのような没入感が味わえるでしょう。
サブクエスト・イベントシーンの見どころ
ストーリー本編以外にも、各種サブクエストやイベントシーンでファン必見の内容が盛り込まれています。マップ上のハイラルチャレンジ(依頼クエスト)では、例えば「ミファーのためにある料理を届ける」といったミニエピソード風の依頼があります。テキストや会話デモを通じて、英傑たちの日常の一面や各キャラクター同士の掛け合いが描かれることもあり、細かなファンサービスが光ります。英傑同士が一堂に会して作戦会議をするコミカルなシーンや、インパとプルアが姉妹のようにじゃれ合う場面など、BotWファンには嬉しい小ネタが散りばめられています。
また、本作オリジナルの追加ストーリーとして、DLC第2弾「追憶の守護者」で新たなシナリオが描かれます。英傑たちが不在の間に起こった「カカリコ村救援戦」や「コポンガ村の戦い」など、本編では語られなかったサイドストーリーが展開され、過去と未来の登場人物が絡む新作カットシーンも用意されています。プレイヤーは本編クリア後にこれらのシナリオを追体験することで、厄災の物語にさらなる深みを得ることができます。
イベントシーンの演出面では、BotWのグラフィックスタイルを完全再現している点に注目です。セル画のような陰影表現や広大な自然の風景、美麗な音楽など、まさに「100年前のハイラル」が動き出したかのような映像美が楽しめます。「あのキャラがこんな若い頃にこんな会話を…!」と感動すること間違いなしです。総プレイ時間はメインストーリーだけでも20~30時間規模、やりこみ要素を含めると60~70時間以上に達する大ボリュームです。BotWのファンで物語をより深く知りたい人、キャラクター同士の掛け合いが好きな人にとって、本作は公式外伝とも言える充実した内容となっています。
発売地域ごとの相違点
発売日およびパッケージの違い
『ゼルダ無双 厄災の黙示録』は日本・北米・欧州をはじめとする世界各地域で、2020年11月20日にほぼ同時発売されました。日本国内ではコーエーテクモゲームスから、海外では任天堂(Nintendo of America/Europe)から発売されています。ゲーム内容は全地域共通ですが、パッケージデザインや特典にいくつか違いが見られます。
まずパッケージデザインについて、日本版はタイトルが『ゼルダ無双 厄災の黙示録』と漢字かな混じりで表記され、CEROレーティングマークが印刷されています。北米版や欧州版ではタイトルが英語の“Hyrule Warriors: Age of Calamity”**となり、各地域のレーティング(ESRBやPEGIのマーク)が配置されています。基本的なジャケットイラスト(リンクやゼルダ、英傑たちが描かれた迫力のアートワーク)は共通ですが、例えば日米で細部のレイアウトやロゴ位置が微妙に異なります。また言語表記も、日本版は裏面説明が日本語、海外版は英語や多言語併記となっており、ローカライズ対応がうかがえます。
日本国内では、通常版に加えて限定版「TREASURE BOX」が発売されました。TREASURE BOXはゲームソフト本体に豪華特典グッズを同梱したコレクター向けパッケージで、価格は16,720円(税込)と通常版の約2倍でした。セット内容は、特製アクリルアートプレート(美麗なイラストが印刷された飾れるプレート)、パラセール風ブランケット(ゼルダ姫の布状パラセールを模した膝掛けサイズの布)、メタルチャーム(可愛らしい小型ガーディアン“テラコ”の金属製チャーム)の3点です。これらはBotWおよび本作の世界観を反映した実用・装飾アイテムで、ファンにはたまらない内容でした。限定版は日本では任天堂や一部販売店で予約販売され、数量限定生産だったため発売後すぐに入手困難となりました※現在は中古市場で高値がつく場合も。
一方、北米・欧州では日本のような公式限定版は発売されておらず、基本的に通常版のみの展開でした。店舗ごとの予約特典としてポスターやキーホルダーが付属した例はあったものの、日本のTREASURE BOXに相当する統一パッケージは確認されていません。こうした限定版の有無は地域による大きな違いの一つと言えます。また、日本版では早期購入特典として初回生産分にマイニンテンドーポイントや特製クリアファイルが付属した店舗もありましたが、海外ではデジタル版予約特典(ゲーム内アイテム「ラドラーの勲章」など)が用意されていました。総じて、日本市場向けにはグッズ等を含めたコレクター需要に応える施策が強く、海外はシンプルにソフト単体を提供する傾向があったと言えます。
言語対応・ゲーム仕様の違い
言語対応について、本作はグローバル展開に合わせて多言語対応しています。日本版でもゲーム内オプションで音声・テキスト言語を変更可能で、英語音声+日本語字幕やその逆など、自由な組み合わせでプレイできます。(アップデートにより柔軟に切替可能になりました)初期状態では、各地域版でのデフォルト言語(日本版なら日本語音声&字幕、北米版なら英語音声&字幕など)になりますが、BotW同様に他言語の音声も収録されているため、例えば日本版でも英語音声に変更して海外アニメ吹替のような雰囲気を楽しむこともできます。対応言語は、日本語・英語のほかフランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語など主要言語が網羅されています。
ゲーム仕様(グラフィックや難易度設定)は基本的に全地域で共通です。Nintendo Switchの仕様上、動作解像度やフレームレートも版による差はありません。携帯モード時は720p程度、ドック接続時は最大1080pの解像度で、いずれも30fps前後のパフォーマンスとなります。先に述べたように、激しい場面ではフレームレート低下も見られますが、これは全世界共通の現象です。画質面で地域差は特に報告されていません。
難易度設定も全リージョン共通で、初期状態で「イージー」「ノーマル」「ハード」の3種類が選択可能です。さらに本作クリア後やDLC導入後には、高難易度も追加されます。例えばDLC第1弾では新たな最高難易度がアンロックされ、腕に覚えのあるプレイヤー向けの歯ごたえあるチャレンジが提供されました。これら難易度の名称表示や内容も各言語で翻訳されていますが、本質的なゲームバランスは同一です。
細かな違いとしては、ロード画面の表示(言語によるヒントテキストの違い)や、フォント(日本語フォントと欧文フォントの差異)などが挙げられます。しかしプレイ体験に影響を与えるような相違点はほとんどありません。任天堂が世界同発を目指して調整したこともあり、ユーザーインターフェースやコントローラー設定も各地域で統一されています。
レーティングや表現規制の違い
本作の対象年齢レーティングは地域によって異なりますが、いずれも12歳前後以上を推奨する区分となっています。日本ではCERO:B(12才以上対象)に指定されました。一方、北米のESRBではT (Teen: 13歳以上)、欧州のPEGIでは12、オーストラリアのレーティングではM (Mature: 15歳相当)に分類されています。内容的には大きな流血表現や過度な暴力・性的要素はなく、剣や魔法で敵(魔物)と戦うファンタジーアクションであることから、おおむね「10代前半向け」のラインに収まっています。実際、CEROのコンテンツアイコンも「セクシャル」「暴力」程度であり、人間の流血や残酷描写はありません。
表現規制に関して、本作でバージョン違いによる顕著な修正箇所は報告されていません。昨今の任天堂タイトルらしく、海外版でも日本版と同内容でリリースされています(例えば、露出度の高い衣装や宗教的シンボルなども元から存在しないため、修正の必要がなかった模様です)。強いて言えば、欧米版では一部の言い回しや名称が文化に合わせ変更されることがありますが、本作では登場人物名や地名もBotW準拠であるため、そのまま使用されています。ただ、ドイツ語版などでは「キャラクターボイスが日本語のみで字幕翻訳」といった対応もあるようです(BotWも地域によっては日本語ボイスが採用された例があります)。
音声の違いについて少し補足すると、日本語版のキャラクターボイスはアニメやゲームで活躍する声優陣によるもので、ゼルダ役は嶋村侑さん、リンクは掛け声程度ですが高梨謙吾さん、ミファーは一色まゆさん等が担当しています。一方、英語版では英語吹替の声優が起用されており、ゼルダ役はPatricia Summersettさんなど、異なる役者による演技となります。声の雰囲気や演技解釈が若干異なるため、日本語版と英語版を聞き比べてみるのも面白いでしょう。幸い前述のように音声切替は簡単なので、興味があればぜひ試してみてください。
日本国内売上 vs 海外売上の比較
発売当時の売上動向を見ると、日本と海外でやや差異がありました。本作は無双シリーズとしては異例の世界的ヒットとなり、発売初週で全世界累計出荷本数300万本を突破する快挙を達成しました。これはコーエーテクモの無双ブランド史上初めての記録で、従来の「無双」タイトルを大きく上回る勢いでした。世界的なヒットの要因として、BotWが海外でも大成功したタイトルであり、その前日譚的な位置付けの本作にも海外ファンから熱い注目が集まったことが挙げられます。
日本国内に目を向けると、初週の推定販売本数は約17万3千本(パッケージ版のみ、ダウンロード版除く)でした。同じ週に発売された『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』が34万本で1位、本作は2位という結果に。無双シリーズとしては好調な滑り出しであり、ゼルダブランドの強さも感じさせました。その後、日本国内累計ではパッケージ版で25万本以上、DL版を含めると概ね30~40万本規模と推測されます(※任天堂公式の国内数字は非公開だが、各種推定より)これは同時期のSwitchタイトルとしては健闘していますが、爆発的ロングセラーとまでは至っていません。しかし無双シリーズ単体で見れば大ヒットの部類です。
海外では、特に北米・欧州での販売が伸び、本作発売からわずか4日後の2020年11月24日時点で全世界300万本出荷が達成されたことが公式発表されています。この数字には日本も含まれますが、日本の初週実売がおよそ17万本であることを考えると、約9割近くが海外市場での販売・出荷で占められた計算になります。発売後1ヶ月時点でも海外メディアが「既に歴代無双シリーズの売上記録を更新した」と報じるなど、海外人気の高さが際立ちました。実際、BotW自体が欧米で1000万本以上売れているタイトルだったため、その前日譚となる本作にも多くのゼルダファンが飛びついたと考えられます。
その後も順調に販売を伸ばし、2022年1月時点で世界累計出荷本数400万本を突破しています。この時点でも国内外比率は概ね1:9程度と推測され、海外市場が売上の大半を占めました。400万本という数字は、同じくSwitchの無双系タイトル『ファイアーエムブレム無双 風花雪月』などと比べても群を抜いており、任天堂IPとのコラボの中でも突出しています。なお無双シリーズ発祥の地である中国やアジア地域でも、本作は繁体字・簡体字にローカライズされ発売されましたが、大きな規制もなく内容は共通でした。これら地域での具体的な販売本数は不明ながら、全世界400万の一部として一定の寄与があったと考えられます。
以下に、日本国内と海外(全世界)の主な売上指標をまとめます。
| 地域・区分 | 販売・出荷本数 (時点) |
|---|---|
| 日本 初週売上 (推定) | 約17.3万本(パッケージ版のみ) |
| 日本 累計売上 (推定) | 25万本以上(パッケージ)※DL含め約30-40万本規模 |
| 全世界 初週出荷 (公式) | 300万本(発売4日間での出荷本数) |
| 全世界 累計出荷 (公式) | 400万本(2022年1月時点) |
| 無双シリーズ記録 | シリーズ史上初の単一タイトル300万本超 |
日本ではやや控えめながら堅調、海外ではシリーズ過去最高の大ヒットという、地域ごとの温度差が見える結果と言えるでしょう。ただし評価面では日本でも高く評価され、ファミ通のクロスレビューではプラチナ殿堂入りを果たしています(40点満点中36点)※週刊ファミ通1667号。海外でもMetacriticスコアは80前後と好意的で、特にゼルダのストーリーが補完された点や無双としての爽快感が評価されました。一方、処理落ちやカメラワークなど技術的な不満点も共通して指摘されましたが、総じて「ゼルダファンへのサービス精神に溢れたスピンオフ」として受け入れられています。
DLC・追加コンテンツ一覧
『厄災の黙示録』は発売後、ゲーム本編を拡張する大型DLC(ダウンロードコンテンツ)として「エキスパンション・パス」が配信されました。エキスパンション・パスは有料追加コンテンツのセット販売形態で、2021年6月18日配信の第1弾「古代の鼓動」と、2021年10月29日配信の第2弾「追憶の守護者」の2つのコンテンツパックが含まれています。
価格は日本では2,500円(税込)で、両弾まとめての販売のみ(単品購入不可)となっています。購入特典として、リンクの見た目が変わる「試作古代兵装」コスチューム一式と「試作古代兵装・剣」武器が即時入手できました。
以下にDLCの内容を表形式で整理します。
| 追加コンテンツ名称 | 配信日 | 価格(税込) | 主な追加内容 |
|---|---|---|---|
| エキスパンション・パス (セット購入) ※購入特典付き | 第1弾: 2021年6月18日第2弾: 2021年10月29日 | 2,500円(セット) | 購入特典: リンクの衣装「試作古代兵装」、武器「試作古代兵装・剣」第1弾「古代の鼓動」: 新プレイアブルキャラ「歴戦のガーディアン」、リンク用新武器タイプ「フレイル」、ゼルダ用新乗騎「マスターバイク」、新チャレンジ「王立古代研究所」、新強敵(上位ウィズローブ、大型チュチュ等)、高難易度モード追加第2弾「追憶の守護者」: 新ストーリーミッション(例: カカリコ村救援戦、コポンガ村の戦い)、新ステージ(例: 闘技場 等)、新プレイアブルキャラ「プルア&ロベリー」ともう1人(=イーガ団のシーカー“Ninja”であるマスターソード(仮)?)、既存キャラクターの追加アクション |
※上記の“もう1人”に関して:第2弾ではイーガ団の参謀「ハテナ」(仮称。実際は発売後に名前判明)というキャラがシークレット扱いで追加されました。これにより最終的なプレイアブルキャラ数は20体以上となりました。
エキスパンション・パス第1弾「古代の鼓動」では、新キャラクターとして敵側のガーディアンを模した「歴戦のガーディアン」が登場します。これは見た目は大型のガーディアンですが、プレイヤーキャラとして操作でき、強力なレーザーや高速回転攻撃など独自の技を持っています。またリンクにはフレイルという鎖付き鉄球のような新武器タイプが追加され、遠距離の敵を引き寄せたりコピー能力で敵の武器属性を奪うといった、新鮮なアクションが可能になりました。ゼルダ姫にもマスターバイクZERO(元はBotWのDLCで登場した乗り物)が武器枠として追加され、バイクに乗りながら高速移動&体当たり攻撃を繰り出すユニークな戦闘スタイルが楽しめます。その他、王立古代研究所を舞台にした新チャレンジでは、一定条件下で次々と強敵と戦う高難度ミッションが用意され、クリアすると新武器やキャラ強化要素がアンロックされました。また「悪夢」とも言える更なる高難易度モード(英語名: Apocalyptic)もこのタイミングで追加され、歯応えを求めるプレイヤー向けに調整されています。
第2弾「追憶の守護者」では、ストーリーに焦点を当てた新コンテンツがメインです。大厄災の戦いにまつわる新たなシナリオが複数追加され、例えば「カカリコ村救援戦」では、留守を狙われたシーカーの里を若きインパや師匠たちが守るエピソードが描かれます。また「コポンガ村の戦い」では英傑ダルケルと未来から来たユン坊が共闘するなど、ファン垂涎の夢の共演が実現しています(具体的内容はプレイしてのお楽しみ)。新マップ(ステージ)として闘技場など複数の戦場が追加され、既存ステージと異なるギミックや地形で新鮮な戦いが可能です。新キャラクターは科学者コンビのプルア&ロベリー(2人1組で1キャラ扱い)と、もう1名シークレットキャラが登場します。シークレット枠はストーリーを進めると使用可能になる仕様で、ファンの間で配信前から予想議論が白熱しました※実際にはコーガ様の右腕「スッパ」(コーガ様の側近)でした。さらに既存キャラクター全員にも新たな攻撃コンボやアクションが1つずつ追加され、お気に入りキャラでも新鮮な動きを楽しめるようになります。
各DLCの評判やゲームへの影響
エキスパンション・パス配信後の評判はおおむね良好でした。第1弾は主にゲームプレイ面の拡張だったため、「新キャラや新武器でまた遊べて嬉しい」「難易度Apocalypticはやりごたえ抜群」といった声が多く、コアゲーマーを中心に受け入れられました。特にフレイルやマスターバイクの実装は「さすが無双、何でも武器にする」と話題になり、ゼルダがバイクに乗る絵面には驚きと興奮の声が上がりました。また、歴戦のガーディアン操作については「サイズ感がおかしい(笑)」などユニークな反応も見られましたが、新鮮味があって好評でした。一方で第1弾ではストーリー追加が無かったため、「物語部分の追加がないのは少し寂しい」という意見も一部にありました。
第2弾はストーリー補完が中心だったこともあり、多くのファンに歓迎されました。英傑たちと子孫の掛け合いや、新ムービーで明かされる裏側のエピソードに「感動した」「泣けた」という声が上がり、特にゼルダと父・ローム王の新規シーンは胸熱ポイントとして語られました。また、プルア&ロベリーがまさかプレイアブルになるとは…という驚きもあり、2人のコミカルな掛け合いを操作できるのは本作ならではの楽しさです。ただ、第2弾の新ストーリーは全体として短めで、「もっと見たい!」と感じたファンも多かった模様です。ボリューム的には追加シナリオ数本+αなので、「できれば英傑ごとの個別エピソードも欲しかった」との贅沢な要望も聞かれました。
売上的には、エキスパンション・パスは任天堂の公式発表で具体的数字は出ていませんが、世界的な普及台数と評判を考えると相当数が売れたと推定されます。コーエーテクモの決算資料でも「ダウンロードコンテンツの貢献により利益増」が示唆されており※例えば2021年3月期 決算情報では、本作DLCが業績に寄与したことが伺えます。DLC配信を通じてプレイヤーコミュニティも活性化し、発売から1年後でも新情報に盛り上がる状態が作られました。また、DLCまで含めて物語を補完したことで、本作が一つの完結した作品として評価を高めた側面もあります。
総じて、『厄災の黙示録』のエキスパンション・パスは値段以上の満足感が得られる内容だったと言えるでしょう。ゼルダ無双としてのアクションの幅が広がり、ゼルダの伝説ファンとしては知りたかった物語の断片が補完され、双方の観点から楽しめる追加コンテンツでした。もし本作を遊んで気に入った方で未プレイの場合は、ぜひDLCもセットで体験することをおすすめします。新たな厄災の記憶が、きっとあなたを待っていることでしょう。

