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『ゼルダの伝説 夢をみる島』は、1993年6月6日に任天堂から発売されたゲームボーイ用アクションアドベンチャーゲームです。『ゼルダの伝説』シリーズ初の携帯型ゲーム機向け作品であり、スーパーファミコン用ソフト『神々のトライフォース』の後日譚にあたります。
物語の舞台は、航海中の嵐で遭難したリンクが流れ着いた「コホリント島」。島から脱出するため、リンクは8つのダンジョンを攻略し、「かぜのさかな」を目覚めさせる冒険へ旅立ちます。ゼルダ姫やガノンが物語の中心に登場せず、個性的な住人や任天堂作品のゲストキャラクター、切なさを残すストーリーが描かれている点も本作の特徴です。
1998年にはカラー表示や新ダンジョンを追加した『ゼルダの伝説 夢をみる島DX』、2019年にはジオラマ風のグラフィックを採用したNintendo Switch版が発売されました。本記事では、ゲームボーイ版の基本情報をはじめ、ゲームシステム、ストーリー、評価、DX版・Switch版との違い、現在のプレイ方法まで紹介します。
ゼルダの伝説 夢をみる島とは
『ゼルダの伝説 夢をみる島』は、シリーズ第4作にあたる見下ろし型のアクションアドベンチャーゲームです。ゲームボーイのボタン数に合わせて操作方法が整理されており、剣や盾を含むアイテムをA・Bボタンへ割り当てながら、フィールドの探索やダンジョンの謎解きを進めます。
これまでの作品で中心となっていたハイラルやトライフォースではなく、外界から切り離されたコホリント島だけで物語が展開します。リンクが島から脱出することが冒険の目的となっているため、シリーズ作品を詳しく知らなくても物語を理解しやすい一作です。
| 項目 | 内容 |
| タイトル | ゼルダの伝説 夢をみる島 |
| 英題 | The Legend of Zelda: Link’s Awakening |
| ジャンル | アクションアドベンチャー |
| 対応機種 | ゲームボーイ |
| 発売日 | 1993年6月6日 |
| 発売元 | 任天堂 |
| 開発元 | 任天堂情報開発本部、SRD |
| プロデューサー | 宮本茂 |
| ディレクター | 手塚卓志 |
| シナリオ | 田邊賢輔、小泉歓晃 |
| 音楽 | 濱野美奈子、石川こずえ |
| プレイ人数 | 1人 |
| メディア | 4Mbit ROMカートリッジ |
| セーブデータ | 3個(バッテリーバックアップ) |
| 定価 | 3,800円(税別) |
| 国内販売本数 | 約50万本 |
| 世界累計販売本数 | 約383万本 |
タイトルには「ゼルダの伝説」とありますが、ゼルダ姫本人は物語に登場せず、冒頭で名前が触れられる程度です。ガノンとの戦いを描く従来作品とは異なり、マリンやかぜのさかな、コホリント島の住人を中心とした独立性の高い物語になっています。
ゲームボーイ版、DX版、Nintendo Switch版で基本的な物語は共通しています。ただし、グラフィック、操作方法、追加ダンジョンなどには違いがあるため、それぞれの変更点については後半で比較します。
ゼルダの伝説 夢をみる島のゲームシステムと特徴

『ゼルダの伝説 夢をみる島』は、見下ろし視点でコホリント島を探索するアクションアドベンチャーゲームです。フィールドやダンジョンに隠された仕掛けを解き、新たなアイテムを手に入れながら行動範囲を広げていく、シリーズらしいゲームシステムが採用されています。
本作の主な特徴は以下のとおりです。
- A・Bボタンに使用するアイテムを自由に割り当てられる
- 「ロック鳥の羽根」によって任意のタイミングでジャンプできる
- 8つのダンジョンを攻略してセイレーンの楽器を集める
- ヒミツの貝殻やハートのかけらなどの収集要素が用意されている
- 物々交換を続ける「わらしべイベント」が冒険に組み込まれている
ゲームボーイは使用できるボタンが少ないため、本作では剣や盾も含めたアイテムをA・Bボタンに割り当てて使用します。敵と戦うときは剣と盾、岩を動かすときはパワーブレスレット、遠くの場所へ移動するときはフックショットというように、状況に応じた装備変更が必要です。
2つのアイテムを同時に装備することで、通常とは異なるアクションも使用できます。剣とロック鳥の羽根を組み合わせれば、ジャンプしながら攻撃することが可能です。また、爆弾と弓を組み合わせて爆弾付きの矢を放つなど、説明書だけでは気づきにくい使い方も用意されています。
本作を象徴するアイテムの一つが「ロック鳥の羽根」です。使用するとリンクがジャンプできるようになり、地面の穴や敵の攻撃を飛び越えられます。ジャンプしながら剣を振ることで攻撃にも利用できるため、従来の見下ろし型ゼルダとは異なる軽快なアクションが楽しめます。
ダンジョンの一部には、画面が横からの視点へ切り替わる場所もあります。横スクロールのエリアでは、足場を飛び移ったり、クリボーを踏みつけたりしながら先へ進みます。見下ろし視点の探索だけでなく、ジャンプアクションを使った変化のある仕掛けが取り入れられている点も本作の特徴です。
コホリント島には、物語の進行に関わる8つのダンジョンが存在します。各ダンジョンでは、敵を倒すだけでなく、スイッチやブロック、落とし穴などを利用した謎を解かなければなりません。奥に待つボスを倒すと、「満月のバイオリン」や「巻き貝のホルン」といったセイレーンの楽器を入手できます。すべての楽器を集めることが、島から脱出するための大きな目的です。
フィールドにはハートのかけらやヒミツの貝殻も隠されています。ハートのかけらを集めるとリンクの最大体力が増え、ヒミツの貝殻を一定数集めて貝殻の館へ持っていくと、冒険に役立つ報酬を受け取れます。怪しい場所を掘ったり、岩や草を調べたりすることで発見できるため、ダンジョン攻略以外の探索も楽しめます。
島の住人と品物を交換していく「わらしべイベント」も用意されています。クレーンゲームで入手できるヨッシー人形から始まり、住人へ品物を渡すたびに別のアイテムを受け取ります。途中の交換は物語の進行にも関わり、最後に手に入る「見通しレンズ」を使うと、それまで読めなかった文字や見えなかったものを確認できるようになります。
マリオシリーズのクリボー、ワンワン、ヨッシー人形をはじめ、『カエルの為に鐘は鳴る』のリチャード王子や『スーパーマリオUSA』のマムーなど、任天堂作品に関連するキャラクターが登場する点も特徴です。ゲストキャラクターは本編の雰囲気を壊さない範囲で、イベントや敵としてコホリント島の世界に組み込まれています。
ゲームボーイ版ではアイテムを頻繁に付け替える手間があるものの、探索、戦闘、謎解き、収集要素がコンパクトにまとめられています。携帯型ゲーム機向けでありながら、据え置き機のシリーズ作品に近い本格的な冒険を楽しめるゲームシステムです。
夢をみる島のダンジョンとセイレーンの楽器一覧
コホリント島には、物語の進行に関わる8つのダンジョンがあります。各ダンジョンでは、新しいアクションを使用できるアイテムを入手し、最深部に待つボスを倒すと「セイレーンの楽器」を獲得できます。
ダンジョン、入手アイテム、ボス、セイレーンの楽器は以下のとおりです。
| レベル | ダンジョン | 入手アイテム | ボス | セイレーンの楽器 |
| L-1 | テールのほらあな | ロック鳥の羽根 | デグテール | 満月のバイオリン |
| L-2 | ツボのどうくつ | パワーブレスレット | ツボ魔王 | 巻き貝のホルン |
| L-3 | カギの穴ぐら | ペガサスのくつ | デグゾル | 海ゆりのベル |
| L-4 | アングラーの滝ツボ | アングラーの水かき | アングラー | 潮騒のハープ |
| L-5 | ナマズの大口 | フックショット | フッカー | 嵐のマリンバ |
| L-6 | 顔の神殿 | パワフルブレスレット | マットフェイス | さんごのトライアングル |
| L-7 | オオワシの塔 | 鏡の盾 | アルバトス | 夕凪のオルガン |
| L-8 | カメイワ | マジックロッド | デグフレム | 遠雷のドラム |
ダンジョンで入手するアイテムは、内部の仕掛けを解くためだけでなく、コホリント島の探索範囲を広げる役割も持っています。ロック鳥の羽根で穴を飛び越え、パワーブレスレットで岩やツボを動かし、アングラーの水かきで水中を移動するというように、新しいアイテムを手に入れるたびに行ける場所が増えていきます。
8つのセイレーンの楽器をすべて集めると、タマランチ山の頂上にある「聖なるタマゴ」へ入れるようになります。内部は同じような部屋が続く迷路になっており、正しい順番で進まなければ最終ボスのもとへたどり着けません。
聖なるタマゴの奥で待つのが、悪夢の化身「シャドー」です。シャドーは過去のゼルダシリーズに登場した敵を思わせる姿へ変化しながら攻撃します。シャドーを倒すことで、リンクはかぜのさかなの目覚めとコホリント島の結末を迎えます。
なお、『夢をみる島DX』とNintendo Switch版には、通常の8つとは別に「服のダンジョン」が収録されています。
| 項目 | 内容 |
| ダンジョン名 | 服のダンジョン |
| 登場バージョン | 夢をみる島DX、Nintendo Switch版 |
| ボス | ド・ポーン |
| クリア報酬 | 赤い服または青い服 |
| 赤い服の効果 | 攻撃力を高める |
| 青い服の効果 | 防御力を高める |
服のダンジョンは物語のクリアに必須ではありませんが、赤い服または青い服を入手すると、その後の戦闘を有利に進められます。ダンジョンの名称どおり色を利用した仕掛けがあり、カラー表示に対応したDX版の特徴を生かした追加要素です。
夢をみる島のストーリーとコホリント島の真実
『ゼルダの伝説 夢をみる島』は、『神々のトライフォース』でガノンを倒したリンクのその後を描いた作品です。平和を取り戻したリンクは新たな災いに備えて修行の旅へ出ますが、ハイラルへ帰る航海の途中で大きな嵐に巻き込まれ、船とともに海へ投げ出されてしまいます。
リンクが目を覚ました場所は、ハイラルから離れた「コホリント島」でした。浜辺に倒れていたリンクを助けたのは、メーベの村で暮らす少女マリンです。リンクは彼女の声や姿にゼルダ姫を重ねますが、マリンは島の外へ出たことがなく、ハイラルについても知りませんでした。
リンクは島から脱出する方法を探すため、浜辺に流れ着いた剣を回収します。そこで出会ったフクロウから、島を離れるにはタマランチ山の巨大なタマゴで眠る「かぜのさかな」を目覚めさせなければならないと告げられます。
かぜのさかなを目覚めさせるために必要なのが、島の8つのダンジョンに隠された「セイレーンの楽器」です。リンクはダンジョンを攻略しながら島の住人と交流し、コホリント島に隠された謎へ近づいていきます。
本作の物語には、従来のゼルダシリーズとは異なる特徴があります。
- ハイラルではなくコホリント島だけで物語が展開する
- ゼルダ姫やガノンが物語の中心に登場しない
- 島を救うこととリンクが島を出ることが一致しない
- 敵である魔物にも、かぜのさかなを目覚めさせたくない理由がある
- 一度もゲームオーバーにならずにクリアすると追加演出が見られる
ここからは物語の結末に関するネタバレを含みます。
冒険が進むと、リンクは顔の神殿に残された石版から、コホリント島が現実の世界に存在する島ではない可能性を知ります。島とそこに暮らす住人たちは、すべて「かぜのさかな」が見ている夢から生まれた存在でした。
かぜのさかなが眠り続けている限り、コホリント島は存在し続けます。しかし、リンクがセイレーンの楽器を集めて目覚めさせれば、島も住人も夢の終わりとともに消えてしまいます。つまり、リンクが島から脱出するためには、冒険の中で出会った人々が暮らす世界を終わらせなければなりません。
魔物たちがリンクの行動を妨害する理由も、この真実と関係しています。魔物にとってコホリント島は自分たちが生きる唯一の世界であり、かぜのさかなの目覚めは自分たちの消滅を意味します。そのため、リンクは単純に島を脅かす悪を倒す勇者ではなく、魔物たちから見れば世界を終わらせる「目覚めの使者」という立場になります。
島の真実を知ったあとも、リンクはセイレーンの楽器を集め続けます。すべての楽器をそろえて「かぜのさかなの歌」を奏でると、聖なるタマゴへの道が開きます。その奥で待つのが、かぜのさかなが見ている夢から生まれた悪夢の化身「シャドー」です。
シャドーを倒してかぜのさかなが目覚めると、コホリント島は住人や建物とともに消えていきます。やがてリンクは海の上で目を覚まし、空を飛ぶかぜのさかなの姿を見届けます。島で起きた出来事が夢であったとしても、リンクの記憶にはマリンや島の住人との出会いが残りました。
物語の中でも、とくに印象的なのがマリンの存在です。マリンは歌うことが好きで、島の外にある未知の世界へ憧れています。自分がカモメになれたなら、海を越えて遠くまで飛んでいきたいという願いを抱いていました。しかし、彼女もコホリント島の夢から生まれた存在であり、島が消えれば同じように姿を失います。
一度もゲームオーバーにならずにクリアすると、通常のエンディングにマリンを思わせる追加演出が入ります。カモメになって島の外へ飛びたいという彼女の願いを連想させる内容であり、物語の結末にわずかな希望を残しています。
明るくコミカルな住人との交流から始まり、冒険が進むにつれて島の正体が明らかになる構成が、本作の物語を印象深いものにしています。敵を倒して世界を救うだけではなく、リンクの脱出と島の消滅を結びつけたことで、プレイヤーに「かぜのさかなを目覚めさせることは正しいのか」と考えさせるストーリーになっています。
夢をみる島の主な登場人物
『ゼルダの伝説 夢をみる島』では、リンクがコホリント島の住人と交流しながら冒険を進めます。ゼルダ姫やガノンに代わり、マリン、タリン、フクロウ、かぜのさかななど、本作独自の登場人物が物語の中心となります。
物語に深く関わる主な登場人物は以下のとおりです。
| 登場人物 | 特徴・役割 |
| リンク | 航海中の嵐でコホリント島へ流れ着いた主人公。かぜのさかなを目覚めさせ、島から脱出するために冒険する |
| マリン | 浜辺に倒れていたリンクを助けたメーベの村の少女。歌うことが好きで、島の外にある世界へ憧れている |
| タリン | マリンの父親。のんびりした性格でキノコが大好物。ふしぎの森ではキノコの影響で姿が変わってしまう |
| フクロウ | リンクの前に現れ、冒険の目的や進むべき場所を伝える存在。正体はかぜのさかなの心の一部 |
| かぜのさかな | タマランチ山の聖なるタマゴで眠っている島の神。その目覚めがコホリント島の運命を決める |
| シャドー | かぜのさかなが見ている夢から生まれた悪夢の化身。聖なるタマゴの奥でリンクを待ち受ける |
主人公のリンクは、『神々のトライフォース』と同じ人物です。修行の旅を終えてハイラルへ帰る途中で遭難し、コホリント島へ漂着します。ゲームボーイ版とDX版ではプレイヤーが名前を決めますが、Nintendo Switch版では入力画面に「リンク」があらかじめ設定されています。
本作のヒロインにあたるマリンは、リンクを助けた命の恩人でもあります。明るく歌が好きな少女で、彼女が歌う「かぜのさかなのうた」は物語の重要な場面で使用されます。コホリント島から出たことはありませんが、いつか島の外へ行きたいという願いを持っています。
マリンは物語の途中でリンクと行動を共にします。同行中に特定の場所へ行ったり、普段とは異なる行動を取ったりすると専用の反応を見られるため、島の探索を通して彼女の性格を知ることができます。
コホリント島には、物語を進めるためのヒントを教えたり、アイテムを販売したりする住人も暮らしています。
| 登場人物 | 特徴・役割 |
| うるりらじいさん | 直接話すと無口だが、電話では冒険のヒントを詳しく教えてくれる |
| マダムニャンニャン | メーベの村でワンワンやキャンキャンを飼っている女性 |
| きまぐれトレーシー | リンクが倒れたときに自動で復活できる「ヒミツのクスリ」を販売する |
| 店主 | メーベの村で道具屋を営む。商品を持ち出したリンクには厳しい罰を与える |
| リチャード王子 | カナレットの城を追われ、カエルのいる別荘で暮らしている王子 |
| マムー | 300ルピーと引き換えに、オカリナの曲「カエルのソウル」を教える |
リチャード王子はゲームボーイ用ソフト『カエルの為に鐘は鳴る』、マムーは『夢工場ドキドキパニック』および『スーパーマリオUSA』から登場したゲストキャラクターです。このほかにも、クリボー、ワンワン、ヨッシー人形、カービィなど、任天堂作品に関連するキャラクターがコホリント島に登場します。
個性的な住人との交流を重ねるほど、コホリント島が消滅する結末の意味が大きくなります。登場人物が単なる案内役ではなく、島の世界に親しみを持たせる役割を担っている点も、本作のストーリーを支える要素です。
夢をみる島の音楽と「かぜのさかなのうた」
『ゼルダの伝説 夢をみる島』では、音楽が物語やゲームの目的と深く結びついています。リンクが集める8つの「セイレーンの楽器」や、マリンが歌う「かぜのさかなのうた」は、コホリント島の謎を解き明かすうえでも重要な存在です。
ゲームボーイ版の作曲は濱野美奈子と石川こずえが担当しました。戸高一生は作曲ではなく、サウンドプログラムと効果音を担当しています。限られたゲームボーイ音源を使用しながら、村や山脈、ダンジョン、ボス戦など、場面ごとの雰囲気が伝わる楽曲が用意されています。
本作を代表する主な音楽は以下のとおりです。
- マリンが歌い、物語の重要な場面で使われる「かぜのさかなのうた」
- 冒険の始まりを明るく彩るメーベの村のBGM
- 終盤の冒険を盛り上げるタルタル山脈のBGM
- ダンジョンの緊張感を表現した楽曲
- コホリント島の消滅とリンクの目覚めを描くエンディング曲
なかでも「かぜのさかなのうた」は、単なるBGMではありません。序盤からマリンが歌っている旋律であり、リンクがオカリナで演奏する曲としても登場します。8つのセイレーンの楽器を集めたあとには、聖なるタマゴを開く「目覚めの歌」として使用されます。
同じ旋律を物語のさまざまな場面で繰り返し聴かせることで、マリン、かぜのさかな、コホリント島の運命が音楽によって結びつけられています。明るさの中に寂しさを感じさせる旋律も、島の真実を知ったあとの物語と重なります。
タルタル山脈のBGMも、本作を代表する楽曲の一つです。冒険の終盤に入ったことを感じさせる勢いのある曲で、山頂にある聖なるタマゴを目指す場面を盛り上げます。短い音の組み合わせながら展開がはっきりしており、ゲームボーイ版の音楽を象徴する一曲です。
効果音もゲームの操作や謎解きを分かりやすくする役割を持っています。剣を振ったときの音、アイテムを入手したときのファンファーレ、仕掛けを解いたときの合図など、画面上の変化を音でも確認できるように作られています。
戸高一生が関わった作品で知られる隠し曲、通称「とたけけの曲」も収録されています。ゲームオーバー画面で待つのではなく、リチャード王子の別荘でしばらく待つことで聴くことができます。また、新しく作成する主人公の名前を「とたけけ」にすると、別のアレンジを聴ける仕掛けもあります。
2019年に発売されたNintendo Switch版では、永松亮が音楽を担当し、ゲームボーイ版の旋律を生かしながらBGMがアレンジされました。トイピアノや木管楽器などを思わせる柔らかな音色が、ジオラマ風のグラフィックと組み合わされています。一部にはゲームボーイ版の音源を取り入れた楽曲もあり、原作の雰囲気を残した構成です。
Switch版のCMには、青葉市子が歌う「かぜのさかなのうた」が使用されました。原作ではゲームボーイ音源とマリンの歌声を表す演出で表現されていた曲が、リメイク版では実際の歌として映像に合わせて使用されています。
2020年には、ゲームボーイ版とNintendo Switch版の楽曲を収録した公式オリジナルサウンドトラックも発売されました。原曲とアレンジ版を聴き比べることで、同じ旋律がハードの違いによってどのように表現されているかを楽しめます。
『夢をみる島』の音楽は、冒険を盛り上げるだけでなく、マリンの願いやコホリント島の結末を伝える役割も担っています。とくに「かぜのさかなのうた」は、物語とゲームシステムの両方に組み込まれた本作を象徴する楽曲です。
ゼルダの伝説 夢をみる島の評価と売上
『ゼルダの伝説 夢をみる島』は、ゲームボーイ向けに操作方法を変更しながら、シリーズの特徴である探索、謎解き、アクションをまとめた作品として評価されました。携帯型ゲーム機向けとしてはシリーズ初の作品でしたが、ゲーム誌のレビューでも高い得点を獲得しています。
『ファミ通』のクロスレビューでは、ゲームボーイ版が40点満点中33点を獲得し、ゴールド殿堂入りしました。1998年に発売された『夢をみる島DX』も32点でゴールド殿堂入りし、2019年のNintendo Switch版は35点でプラチナ殿堂入りしています。
| バージョン | ファミ通クロスレビュー | 評価 |
| ゲームボーイ版 | 33点/40点 | ゴールド殿堂 |
| ゲームボーイカラー版(DX) | 32点/40点 | ゴールド殿堂 |
| Nintendo Switch版 | 35点/40点 | プラチナ殿堂 |
海外でも評価されており、ゲーム雑誌『Electronic Gaming Monthly』では「Best Game Boy Game of 1993」に選ばれました。『Nintendo Power』でもグラフィックとサウンド、難易度、操作性、総合評価に関する部門で選出されています。
評価された主なポイントは以下のとおりです。
- 携帯型ゲーム機でも楽しめる本格的な探索と謎解き
- ロック鳥の羽根を使ったジャンプアクション
- コホリント島の真実を描いたストーリー
- マリンをはじめとする個性的な登場人物
- 「かぜのさかなのうた」やタルタル山脈などの音楽
- わらしべイベントやヒミツの貝殻などの探索要素
販売本数は、ゲームボーイ版が日本国内で約50万本、全世界で約383万本を記録しました。『夢をみる島DX』も日本国内で約31万本、全世界で約222万本を記録しています。
| バージョン | 国内販売本数 | 世界累計販売本数 |
| ゲームボーイ版 | 約50万本 | 約383万本 |
| ゲームボーイカラー版(DX) | 約31万本 | 約222万本 |
ゲームボーイ版とDX版を合わせると、世界累計販売本数は約605万本となります。携帯型ゲーム機でも据え置き機に近いゼルダの探索と謎解きを楽しめる作品として支持され、後の携帯型ゼルダへつながる基礎にもなりました。
ゲームボーイ版をプレイして気になる点
ゲームボーイ版『ゼルダの伝説 夢をみる島』は、探索や謎解きがコンパクトにまとめられている一方、現在プレイすると操作や移動に不便さを感じる部分があります。とくに、アイテムの付け替えやセーブ方法は、ゲームボーイのボタン数による影響を受けています。
ゲームボーイ版で気になりやすい点と、Nintendo Switch版での主な変更は以下のとおりです。
| 気になる点 | ゲームボーイ版 | Nintendo Switch版 |
| アイテムの付け替え | 剣や盾を含むアイテムをA・Bボタンへ割り当てる | 剣、盾、パワーブレスレット、ペガサスの靴を専用ボタンへ固定 |
| セーブ操作 | A・B・スタート・セレクトを同時に押す | メニュー画面からセーブできる |
| ワープ | 地点が少なく、移動先を自由に選べない | ワープポイントを追加し、移動先を選べる |
| 名前入力 | 平仮名のみで「リンク」と入力できない | 「リンク」が初期設定されている |
| 難易度 | 序盤はハートが少なく、受けるダメージが大きい | 操作性と回復手段が改善されている |
| 弓の価格 | 980ルピー | 980ルピー |
ゲームボーイ版では、剣や盾も通常のアイテムと同じようにA・Bボタンへ割り当てます。岩を動かすときはパワーブレスレット、ダッシュするときはペガサスの靴へ変更する必要があり、移動中でも装備画面を開く機会が多くなります。
メーベの村周辺には、パワーブレスレットで動かさなければ通れない岩があります。岩は画面を切り替えると元の位置へ戻るため、同じ道を通るたびにパワーブレスレットへ付け替えて動かさなければなりません。
セーブ画面は、A・B・スタート・セレクトの4つを押すことで開きます。操作を知らないとセーブ方法に気づきにくいうえ、ボタンを押す順番によってはA・Bボタンへ割り当てたアイテムを使用してしまう場合があります。
移動手段にはオカリナとワープの穴がありますが、ゲームボーイ版のオカリナで移動できる場所はマンボガ池に限られています。ワープの穴も移動する順番が決まっており、目的地を一覧から自由に選ぶことはできません。
序盤は最大ハートが3つしかなく、ダンジョン内にはハート1個分のダメージを受ける仕掛けもあります。回復手段や復活用の「ヒミツのクスリ」がそろう中盤以降より、最初のダンジョン周辺を難しく感じる場合があります。
道具屋で販売されている弓は980ルピーと高額です。弓は攻撃力が高く、遠くの敵や仕掛けにも使用できますが、普通に進めている場合は購入できるだけのルピーがたまるまで時間がかかります。
主人公の名前入力にも制限があり、ゲームボーイ版では平仮名しか使用できません。公式では主人公を「リンク」としていますが、片仮名を入力できないため、同じ表記には設定できません。Nintendo Switch版では入力画面に「リンク」があらかじめ設定されています。
これらの不便な点の多くは、Nintendo Switch版で改善されました。一方、ゲームボーイ版はアイテムを自分で組み合わせる自由度や、限られたボタンで操作を工夫する面白さも持っています。現在プレイする場合は、当時の操作を含めて楽しむか、遊びやすさを重視するかでバージョンを選ぶとよいでしょう。
夢をみる島の日本版と海外版の違い
『ゼルダの伝説 夢をみる島』は、1993年に日本で発売されたあと、北米やヨーロッパでも発売されました。物語やダンジョンなどの基本内容は共通していますが、タイトル、テキスト、わらしべイベントのアイテムなどに違いがあります。
| 比較項目 | 日本版 | 海外版 |
| タイトル | ゼルダの伝説 夢をみる島 | The Legend of Zelda: Link’s Awakening |
| 万引き後の名前 | どろぼー | THIEF |
| 人魚へ渡すアイテム | ピンクのブラジャー | ネックレス |
| テキスト | 日本語の台詞や言葉遊び | 各言語に合わせて表現を変更 |
| 基本的なゲーム内容 | 共通 | 共通 |
英語版のタイトルは「The Legend of Zelda: Link’s Awakening」です。「Link’s Awakening」は「リンクの目覚め」や「リンクの覚醒」と訳すことができ、日本版の「夢をみる島」とは異なる方向から物語を表したタイトルになっています。
ゲーム内の台詞は、英語をはじめとする各言語へ翻訳する際に調整されています。日本語の言葉遊びをそのまま翻訳することが難しい場面では、それぞれの地域で意味が伝わりやすい表現へ置き換えられました。
道具屋の商品を代金を払わずに持ち出すと、主人公の名前が強制的に変更される仕掛けは海外版にも残されています。日本版では「どろぼー」と呼ばれますが、英語版では「THIEF」と表示されます。名前が変わることや、再び道具屋へ入ると店主から攻撃される展開は共通です。
代表的な違いが、わらしべイベントで人魚へ返すアイテムです。日本版では人魚がなくした「ピンクのブラジャー」を返しますが、海外版では「ネックレス」に変更されています。物々交換の順番や、人魚からウロコを受け取る流れは変わりません。
日本で配信されているゲームボーイカラー版『夢をみる島DX』を基にしたNintendo Classics版では、当時の日本版に準じて人魚へ渡すアイテムが残されています。一方、2019年のNintendo Switchリメイク版では、日本語版も含めて「ネックレス」に統一されました。
ニンテンドー3DSのバーチャルコンソール版『夢をみる島DX』は、日本ではCERO:Bに区分され、「セクシャル」と「犯罪」のコンテンツアイコンが付けられています。海外では北米のESRBがEveryone、ヨーロッパのPEGIが7となっており、地域によってレーティングの区分も異なります。
日本版と海外版の違いは主に表現や翻訳に関するものであり、ダンジョン構成、敵の強さ、物語の結末といった基本的なゲーム内容に大きな違いはありません。バージョンを比較すると、同じ場面が各地域向けにどのように変更されたのかを確認できます。
夢をみる島のGB版・DX版・Switch版の違い

『ゼルダの伝説 夢をみる島』には、1993年のゲームボーイ版、1998年の『夢をみる島DX』、2019年のNintendo Switch版があります。基本的な物語やダンジョン構成は共通していますが、グラフィック、操作方法、追加要素などが異なります。
| 比較項目 | GB版 | DX版 | Switch版 |
| 発売日 | 1993年6月6日 | 1998年12月12日 | 2019年9月20日 |
| 対応機種 | ゲームボーイ | ゲームボーイカラー対応 | Nintendo Switch |
| グラフィック | モノクロのドット絵 | カラーのドット絵 | ジオラマ風の3D |
| 服のダンジョン | なし | あり | あり |
| 写真屋 | なし | あり | なし |
| パネルダンジョン | なし | なし | あり |
| 辛口モード | なし | なし | あり |
| amiibo | 非対応 | 非対応 | 対応 |
| 操作方法 | A・Bボタンへアイテムを割り当て | GB版とほぼ共通 | 剣や盾などを専用ボタンへ固定 |
| ワープ | 移動先と地点が限定的 | GB版とほぼ共通 | ワープポイントを追加 |
ゲームボーイ版は、シリーズ初の携帯型ゲーム機向け作品です。モノクロのドット絵で描かれており、剣や盾を含むアイテムをA・Bボタンへ割り当てて使用します。装備変更の回数は多いものの、原作ならではの画面表現やゲームボーイ音源を楽しめるバージョンです。
『夢をみる島DX』は、ゲームボーイ版をカラー表示に対応させ、新しい要素を追加したバージョンです。基本的な物語やダンジョンは原作を踏襲していますが、新ダンジョン「服のダンジョン」や写真屋などが追加されました。
服のダンジョンをクリアすると、攻撃力を高める赤い服と、防御力を高める青い服のどちらかを選べます。物語の序盤から挑戦することも可能なため、その後のダンジョン攻略を有利に進められます。
写真屋では、物語の進行や特定の行動に応じてリンクの冒険を写真として記録できます。撮影された写真はゲーム内で確認できるほか、当時の周辺機器「ポケットプリンタ」を使用して印刷することもできました。
そのほか、ダンジョン内のヒントが石版からフクロウ像へ変更され、一部の台詞や宝箱の中身も調整されています。ゲームボーイ版に存在したバグも修正され、ゲームオーバーなしでクリアした場合のエンディング演出も変更されました。
Nintendo Switch版は、ゲームボーイ版とDX版の世界観や物語を残しながら、グラフィックと操作方法を作り直したリメイク作品です。開発は『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』などを手掛けたグレッゾが担当しました。
ドット絵だったコホリント島は、ミニチュアを並べたようなジオラマ風の3Dグラフィックへ変更されています。フィールドの移動も画面切り替え式からスクロール式となり、島の各エリアが連続して表示されるようになりました。オープニングとエンディングには、手描き風の2Dアニメーションも使用されています。
操作方法もNintendo Switchのボタン数に合わせて変更されました。剣、盾、パワーブレスレット、ペガサスの靴は専用ボタンへ割り当てられ、頻繁に装備を付け替える必要がありません。その他のアイテムをX・Yボタンへ設定するため、ゲームボーイ版より操作しやすくなっています。
DX版の写真屋はダンペイの小屋へ置き換えられ、ダンジョンの部屋を組み合わせる「パネルダンジョン」が追加されました。指定された条件に合わせてダンジョンを作り、実際に攻略することで報酬を獲得できます。amiiboを読み込むと、使用できるパネルや仕掛けを増やすことも可能です。
そのほか、受けるダメージが増える「辛口モード」、妖精を持ち運べる「妖精のビン」、新しいワープポイント、マリオシリーズのフィギュアなどが追加されました。ヒミツの貝殻やハートのかけらの総数と報酬も変更されています。
各バージョンの選び方は以下のとおりです。
- 発売当時のモノクロ画面とゲームボーイ音源を楽しみたい場合はGB版
- カラーのドット絵と写真屋を楽しみたい場合はDX版
- 操作性やグラフィックを重視する場合はNintendo Switch版
本作の直接的な続編は発売されていませんが、2001年の『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章・時空の章』には、見下ろし視点、ジャンプ、アイテムの割り当てなど、『夢をみる島』に近いゲームシステムが受け継がれています。
夢をみる島の開発経緯と小ネタ
『ゼルダの伝説 夢をみる島』は、最初からゲームボーイ向けの完全新作として企画された作品ではありません。開発は手塚卓志を中心に進められ、当初は『神々のトライフォース』をゲームボーイで再現する実験から始まりました。
開発スタッフは、SRDに用意されていたゲームボーイ用の開発機材を使い、ゼルダのようなゲームがどこまで動くのかを試していました。モノクロ画面でも十分な表現ができることが分かると、移植ではなく、独自の舞台と物語を持つ新作へ発展していきます。
本作の開発に関する主なポイントは以下のとおりです。
- 『神々のトライフォース』をゲームボーイで再現する実験から始まった
- 手塚卓志を中心に、スタッフが自由にアイデアを持ち寄って制作した
- 限られた舞台と個性的な住人の構成には『ツイン・ピークス』の影響がある
- マリオやカービィなど、任天堂作品のキャラクターが登場する
- 釣りやわらしべイベントなど、後のゼルダシリーズにつながる要素が盛り込まれた
開発スタッフは、本作の制作環境を放課後のクラブ活動に近い雰囲気だったと振り返っています。厳密なシリーズ設定へ合わせることよりも、面白いと思った仕掛けやキャラクターを自由に追加できたことが、本作独自の世界観につながりました。
コホリント島の住人を描くうえで参考にされたのが、海外ドラマ『ツイン・ピークス』です。限られた場所を舞台に、個性的な住人の人間関係や謎を描く構成が、本作の物語作りへ取り入れられました。明るい雰囲気の中に不思議さや不安を感じさせる点にも、その影響が表れています。
マリオシリーズのクリボー、ワンワン、ヨッシー人形や、カービィに似た敵などが登場するのも、開発時の自由な雰囲気から生まれた要素です。本作はゼルダシリーズのセルフパロディを作るような感覚もあり、他作品のキャラクターがコホリント島の住人や敵として組み込まれました。
釣りのミニゲームは、SRDの森田和明が担当しました。本作以降、釣りは『時のオカリナ』などのゼルダシリーズでも採用され、寄り道要素の一つとして定着しています。島の住人と品物を交換するわらしべイベントも、後のシリーズ作品へ受け継がれました。
『夢をみる島』には、物語やゲームシステム以外にもさまざまな小ネタがあります。
| 小ネタ | 内容 |
| タイトルの表記 | 正式なタイトルは「夢を見る島」ではなく「夢をみる島」 |
| ゼルダ姫 | 冒頭で名前が触れられるだけで、本人は物語に登場しない |
| 道具屋の万引き | 商品を持ち出すと名前が「どろぼー」に変わり、再び店へ入ると店主から攻撃される |
| 追加エンディング | 一度もゲームオーバーにならずにクリアすると、マリンを思わせる演出が追加される |
| ダンジョンの全体図 | マップ全体を見ると、ダンジョン名やボスに関係する絵のように見える場所がある |
| 横スクロール画面 | クリボーをジャンプで踏むと、ハートを確実に落とす |
ゲームボーイ版のテレビCMも、本作の南国的で不思議な雰囲気を表した内容でした。リンクやマリンなどを模した人形が歌に合わせて動く人形劇風の映像で、通常のゲーム画面を中心としたCMとは異なる演出が採用されています。
実験的な開発から始まったことで、従来のゼルダシリーズにはなかったジャンプ、他作品のキャラクター、わらしべイベント、切ない物語などが組み合わされました。自由な発想で追加された要素が、本作をシリーズ内でも独自性の高い作品にしています。
ゼルダの伝説 夢をみる島を現在プレイする方法
2026年8月現在、『ゼルダの伝説 夢をみる島』は、Nintendo Switch版の購入やNintendo Classicsなど、複数の方法でプレイできます。原作に近い内容を遊びたい場合と、操作性を重視する場合で選ぶバージョンが異なります。
| プレイ方法 | 収録バージョン | 必要な環境 | 新規利用 |
| Nintendo Switch版 | 2019年リメイク版 | Nintendo Switchとソフト | 可能 |
| ゲームボーイ Nintendo Classics | 夢をみる島DX | Nintendo Switch 2またはNintendo Switch、Nintendo Switch Online | 可能 |
| ニンテンドー3DS VC版 | 夢をみる島DX | 購入済みのニンテンドー3DS | 新規購入不可 |
| ゲーム&ウオッチ ゼルダの伝説 | ゲームボーイ版 | 専用本体 | 本体の入手が必要 |
| ゲームボーイ用カートリッジ | GB版またはDX版 | 対応する本体と中古ソフト | 中古品を入手 |
最も遊びやすいのは、2019年に発売されたNintendo Switch版です。パッケージ版とダウンロード版があり、現在もNintendo Switchのニンテンドーeショップから購入できます。ジオラマ風の3Dグラフィックに変更され、剣や盾などが専用ボタンへ割り当てられているため、ゲームボーイ版よりアイテムの付け替えが少なくなっています。
Nintendo Switch版には、DX版の服のダンジョンに加えて、パネルダンジョン、辛口モード、新しいワープポイントなども収録されています。初めて『夢をみる島』を遊ぶ場合や、操作性を重視する場合に向いているバージョンです。
原作に近いドット絵で遊びたい場合は、ゲームボーイ Nintendo Classics版『夢をみる島DX』が利用できます。Nintendo Switch 2またはNintendo Switchへ専用アプリをダウンロードし、Nintendo Switch Onlineへ加入するとプレイできます。
Nintendo Classics版は、1998年に発売されたゲームボーイカラー版を基にしています。カラーのドット絵や服のダンジョン、写真屋など、DX版の追加要素を楽しめます。中断セーブや巻き戻しなど、当時のゲーム機にはなかった補助機能を利用できる点も特徴です。
ニンテンドー3DSでは、バーチャルコンソール版『夢をみる島DX』が2011年に配信されました。ただし、ニンテンドー3DSのニンテンドーeショップは2023年3月28日に販売を終了しているため、現在は新しく購入できません。過去に購入したソフトについては再ダウンロードできますが、このサービスも将来的に終了する予定です。
2021年に発売された「ゲーム&ウオッチ ゼルダの伝説」にも、ゲームボーイ版『夢をみる島』が収録されています。日本語版だけでなく、英語版、ドイツ語版、フランス語版も選択できるため、各地域のテキストや表現を比較できます。現在は専用本体を所有している場合や、中古品を入手した場合にプレイできます。
発売当時の環境を再現したい場合は、ゲームボーイ版またはDX版の中古カートリッジを使用する方法もあります。ただし、カートリッジに内蔵されたバックアップ用電池が消耗していると、セーブデータを保存できない場合があります。購入前にセーブ機能の動作を確認しておくと安心です。
現在プレイする場合の選び方は以下のとおりです。
- 操作性とグラフィックを重視する場合はNintendo Switch版
- カラーのドット絵で原作に近い内容を遊ぶ場合はNintendo Classics版
- モノクロ画面や当時の操作を体験したい場合はゲームボーイ版
- 日本版と海外版を比較したい場合はゲーム&ウオッチ版
初めて遊ぶ場合は操作しやすいNintendo Switch版、ゲームボーイ当時の雰囲気を味わいたい場合はNintendo Classics版『夢をみる島DX』が選びやすいでしょう。両方をプレイすると、原作のシステムがリメイク版でどのように改善されたのかも比較できます。
ゼルダの伝説 夢をみる島のまとめ
『ゼルダの伝説 夢をみる島』は、1993年にゲームボーイで発売された、シリーズ初の携帯型ゲーム機向け作品です。『神々のトライフォース』の戦いを終えたリンクが、見知らぬ「コホリント島」からの脱出を目指します。
本作の主な特徴は以下のとおりです。
- ゲームボーイ向けに整理された探索と謎解き
- ロック鳥の羽根を使ったジャンプアクション
- 8つのダンジョンとセイレーンの楽器
- マリンをはじめとするコホリント島の住人
- 島からの脱出と住人の消滅を結びつけたストーリー
- 「かぜのさかなのうた」を中心とした音楽演出
- 任天堂作品のゲストキャラクターや小ネタ
1998年の『夢をみる島DX』ではカラー表示、服のダンジョン、写真屋が追加されました。2019年のNintendo Switch版ではジオラマ風の3Dグラフィックを採用し、操作方法やワープ機能を改善したうえで、パネルダンジョンなどの新要素が加えられています。
現在は、Nintendo Switch版を購入するほか、Nintendo Switch Onlineの「ゲームボーイ Nintendo Classics」で『夢をみる島DX』をプレイできます。操作性を重視する場合はNintendo Switch版、カラーのドット絵で原作に近い内容を楽しみたい場合はNintendo Classics版が選びやすいでしょう。
明るく個性的な世界を冒険しながら、物語が進むにつれてコホリント島の真実へ近づいていく構成が、本作の大きな魅力です。ゲームボーイ版・DX版・Nintendo Switch版のいずれでも、探索と謎解き、マリンとの出会い、島の結末という作品の中心部分を楽しめます。