【天地を喰らう】ファミコン 1989年発売

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【天地を喰らう】ファミコン 1989年発売

『天地を喰らう』は、1989年5月19日にカプコンから発売されたファミリーコンピュータ用のシミュレーションRPGです。
本宮ひろ志氏の漫画『天地を喰らう』を原作としており、三国志の世界観を基にしています。

機種ファミコン
開発元カプコン第二企画制作課
発売元カプコン
発売日1989年5月19日
ジャンルシミュレーションRPG
ファミコン箱説付天地を喰らう
ノーブランド品

ゲームシステム

プレイヤーは劉備軍の指揮官となり、黄巾の乱から始まり、各地の反乱軍を討伐しながら天下統一を目指します。

隊列システム

『天地を喰らう』の隊列システムは、戦闘時の戦略性を高める重要な要素です。以下に詳細を解説します。

隊列の編成

  • 最大人数: プレイヤーは最大7人の武将で隊列を組むことができます。
  • 前列と後列:前列は最大5人まで配置可能で、これらの武将が直接戦闘に参加します。残りの武将は後列に配置され、直接戦闘には参加しません。

軍師の配置

  • 軍師の役割: 軍師に任命された武将は、策略(特殊なスキルや魔法のようなもの)の使用を可能にします。
  • 自動配置: 軍師は戦闘開始時に自動的に最後列(6人目または7人目)に配置されます。
  • 戦闘参加の制限: 隊列が6人以上の場合、軍師は直接戦闘に参加できません。

策略ポイント(SP)

『天地を喰らう』における策略ポイント(SP)は、軍師が戦闘中に策略(特殊な技や魔法のようなもの)を使用する際に必要となるリソースです。

SPの特徴

  • パーティー共通: SPはパーティー全体で共有されており、個々の武将に個別のSPは存在しません。
  • 知力との関係: 軍師に任命された武将の知力が高いほど、使用可能なSPの総量が増加します

兵士数

『天地を喰らう』における兵士数は、各武将の体力(HP)を表すだけでなく、攻撃力にも直接影響を与える重要な要素です。

兵士数の基本概念

  • HPの役割: 兵士数は各武将のHPに相当し、戦闘中の耐久力を示します。
  • 攻撃力への影響: 兵士数が多いほど、武将の攻撃力が高くなります。具体的には、兵士数の桁が増えるごとに攻撃力が倍増します。

兵士数の増減

  • レベルアップ: 一部の主要武将(例: 五虎大将軍や諸葛亮など)は、レベルアップに伴い兵士数が増加します。
  • 固定兵士数: 多くの武将は、加入時の兵士数が固定されており、レベルアップしても増加しません。

兵糧システムとの関係

  • 兵糧の消費: フィールドやダンジョンを移動すると兵糧が消費されます。兵糧が尽きると、移動ごとに兵士数が減少し、結果として攻撃力も低下します。
  • 兵糧の補充: 兵糧は兵糧屋で購入するか、ボス戦勝利時に入手できます。

ストーリー構成

『天地を喰らう』のストーリー構成は、以下の8章で展開されます。

章番号章タイトル概要
第1章黄巾族討伐黄巾賊の首領・張角を討ち、黄巾の乱を鎮圧します。
第2章董卓討伐洛陽を占拠した董卓の暴政を止めるため、洛陽や長安を目指します。
第3章袁術討伐皇帝を名乗った袁術を討つべく進軍します。
第4章袁紹討伐漢王朝に取って代わろうとする袁紹を討つため、河北へ進軍します。
第5章荊州四郡平定荊州四郡の太守たちの争いを収め、民を救うために平定を目指します。
第6章蜀平定劉璋の要請を受けて蜀へ進軍し、内乱や外敵の脅威に対処します。
第7章呉討伐漢王朝復興のため、皇帝を名乗る呉の孫権を討つべく進軍します。
第8章魏討伐魏の曹丕を討つため、魏領へと進軍し、最終決戦に挑みます。

評価

『天地を喰らう』は、三国志の世界観を忠実に再現したRPGとして、多くのユーザーから高い評価を受けています。
特に、フィールドでの移動速度が速く、プレイヤーにストレスを感じさせないテンポの良さが好評です。
また、多彩な武将を仲間に加え、各キャラクターの特性を活かしたパーティ編成の自由度が、ゲームの深みを増しています。

さらに、従来のHP制ではなく兵士数を採用することで、戦闘のスケール感やリアリティを高めている点も独特であり、ユーザーからの支持を集めています。
一方で、原作漫画との再現度に関しては意見が分かれるものの、ゲームとしての完成度や独自のシステム、テンポの良さが総じて高く評価されています。
これらの要素により、『天地を喰らう』は三国志ファンのみならず、多くのRPG愛好家からも支持される作品となっています。

関連作品

『天地を喰らう』は、本宮ひろ志氏の漫画を原作とし、さまざまなメディアで展開されています。以下に主な関連作品を詳しく解説します。

漫画

『天地を喰らう』: 1983年から1984年まで『週刊少年ジャンプ』で連載されました。『三国志演義』を基にしつつ、天界や魔界などの要素を取り入れたオリジナルストーリーが展開されました。物語は劉備が国を興す前で終了しています。

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ゲーム

  • 『天地を喰らうII 諸葛孔明伝』: 1991年にファミコンソフトとして発売された続編で、諸葛孔明に焦点を当てたストーリーが展開されます。ゲームバランスの良さが評価されています。
  • 『天地を喰らう』: 1989年に稼働開始したアクションゲームで、プレイヤーは劉備、関羽、張飛、趙雲から選択し、馬上での戦闘を楽しめます。家庭用ではPCエンジンに移植されました。
  • 『天地を喰らうII 赤壁の戦い』: 1992年に稼働開始した横スクロールのベルトアクションゲームで、関羽、張飛、趙雲、黄忠、魏延から選択可能です。セガサターンやPlayStationに移植されました。

その他のプラットフォーム:

  • ゲームボーイ版『天地を喰らう』: 1994年に発売され、前半はシナリオに沿ったRPG、後半は中国全土を回る城取りモードとなっています。
  • スーパーファミコン版『天地を喰らう 三国志群雄伝』: 1995年に発売されたシミュレーションゲームで、プレイヤーはおなじみの群雄から一人選んで中国統一を目指します。
  • パチスロ『天地を喰らう』: 2008年にロデオからリリースされ、3DCGを駆使した演出が特徴です。原作のキャラクターも多数登場します。
  • パチンコ『CR 天地を喰らう』: 2012年に豊丸産業からリリースされ、天上界の天女などの原作キャラクターが登場し、3DCGを駆使したリーチ演出もあります。
  • ソーシャルゲーム『天地を喰らう』: Mobageやmixiゲームで提供されていたカードバトルゲームで、原作のキャラクター以外に、本宮ひろ志氏描き下ろしの三国志の武将が登場しました。

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