【テイルズ オブ エクシリア リマスター】徹底解説――発売情報／強化ポイント／バトル要素／世界観まで一気に把握する

シリーズ15周年記念作『テイルズ オブ エクシリア』（2011）のリマスター版が現行機で復活しました。発売日はコンソール版（Nintendo Switch／PS5／Xbox Series X|S）が2025年10月30日、PC（Steam）が10月31日と1日差。価格は通常版6,300円＋税、特装版12,800円＋税、超特装版25,800円＋税、デラックスエディション8,500円＋税という4本立てで、スタンダードからデータ特典付きのデジタル版まで選択肢が明確です。

発売当日には快適化のためのアップデートが配信され、SwitchはVer.1.0.1（約4.5GB）、PS5はVer.1.0.2（約7.0GB）、Xbox Series X|SはVer.1.0.2（約8.4GB）と告知済み。Steam版は10月31日リリース時点でVer.1.0.2相当へ追随します。
対応機種はSwitch／PS5／XSX|S／PCの4プラットフォーム。ローカル対戦は「バトル時のみ最大4人」で、本編の進行は1人プレイ。いわゆる“復刻＋快適化＋DLC同梱”というパッケージ構成で、初見と復帰勢のどちらにも寄り添う設計です。
各エディションの差異は主に同梱デジタル特典（アートブック＆サントラ、バトルBGMパック、成長支援アイテムなど）で、パッケージ派は通常／特装／超特装から、デジタル派はスタンダード／デラックスから選ぶのがわかりやすいでしょう。一次情報は日本公式サイトの「スペック表」と、各ストアの商品ページ、Bandai Namcoのグローバル公式で網羅できます。

強化ポイント総覧：グラフィック／QoL／DLC同梱

リマスターの柱は「見た目の最適化」「遊びやすさ（QoL）の底上げ」「DLC包括」の3本。描画は現行出力への最適化によりイベント・戦闘の見栄えが向上し、UI読みやすさや各種解像度でのレタボ対応など画面設計も手当てされています。
QoL面は“オートセーブ”“Grade Shopの早期アクセス”“（任意エンカウント等を含む）遊びやすさの向上”が明示され、取り逃し対策・周回プレイ・素材集めのテンポ改善に直結します。

DLCはオリジナル時代に配信されたコスチュームや実用品などを「40種以上」同梱。ただしライセンス品の一部は除外という注意書きが出ており、ここは購入前に把握しておきたいポイントです。結果として“初回から幅広く遊べる＋やり込み再訪もしやすい”のが本作の新しい価値で、シリーズの雰囲気を保ったまま現代向けに手触りを整えた、といった印象です。

カテゴリ	項目	要点	備考
グラフィック	現行解像度対応	最大4K出力（PS5/XSX|S）	レタボ/ピラボ対応
QoL	オートセーブ	セーブ運用の安心感UP	通常＋クイック＋オート枠
QoL	Grade Shop早期アクセス	周回準備の短縮	一部機能を序盤から
DLC	衣装/実用品	40種以上を同梱	ライセンス品の一部除外
注意	仕様差	一部PS3版と仕様が異なる	公式注記あり

ポイント

●画質向上＋UI最適化で見やすく
●QoL例：オートセーブ、Grade Shop早期アクセス、その他快適化
●DLCは“40種以上”同梱（※一部ライセンスは非収録）

バトルの核：DR-LMBS／リンクモード／共鳴術技

戦闘はシリーズ伝統のLMBS（リニアモーションバトルシステム）を発展させた“DR-LMBS（ダブルレイド・リニアモーションバトルシステム）”。任意の仲間と“リンク”して2人1組で戦う設計がコアで、リンク相手によって固有サポートが自然に発動します。リンク中に攻撃を当ててゲージを溜めると「共鳴術技（リンクアーツ）」が解禁され、高威力かつ見栄えの良い連携へと発展。UIの指示と当たり判定の設計が“挟み撃ち”“連係補助”を誘発し、手触りの気持ちよさにつながっています。加えて本作は“バトル時のみ最大4人オフライン協力”に対応。家族・友人と連携を体験しやすいのも本作らしいポイントです。

ポイント

●DR-LMBS＝2人リンクによる連係拡張版LMBS
●共鳴術技で“技×術”の合体。例：魔神拳＋ウィンドランス→絶風刃
●バトル時のみ最大4人のローカルCo-op対応

物語と作品の位置づけ：ダブル主人公／15周年記念作／Wキャラデザ

本作は医学生ジュードと、精霊の主マクスウェルを名乗るミラの“ダブル主人公”。いずれかを選び、同じ出来事を異なる視点から体験します。
舞台は人と精霊が共生する「リーゼ・マクシア」。国家間の暗闘や禁じられた装置の存在が物語を動かし、2人の信念が交差する構図が見どころです。シリーズ上の位置づけとしては“15周年記念タイトル”で、キャラクターデザインはいのまたむつみ×藤島康介の両名が同数のキャラを担当した節目作。
翌年には続編『テイルズ オブ エクシリア2』もリリースされ、世界観の掘り下げが進みました。リマスターにより、この“二人の視点が交わる”体験とキャラ同士の会話密度が、現行機の快適さで再評価しやすくなっています。

ポイント

●ダブル主人公（ジュード／ミラ）で視点差を楽しむ構造
●15周年記念作、Wキャラデザ（いのまた／藤島）
●続編『エクシリア2』あり（2012年～）

パフォーマンス＆仕様：解像度・fps・保存枠・言語・PC要件

公式“スペック表”が非常に実用的です。
PS5／XSX|Sは最大4K出力＋60fps、SwitchはTV時1080p／30fps（携帯時720p）、PCは環境に応じて30/60/120fpsに対応。保存枠はオート1＋クイック1＋通常30（Switch）／通常99（PS5・XSX|S・PC）と明記され、周回や取り逃し救済にも配慮されています。
対応言語は日本版で日本語・英語（PS5／Switchは2言語表示、XSX|S／PCは多言語字幕に対応）などの差分も把握可能。PC版はDirectX 12前提で、最低・推奨ともにミドルレンジ級GPU（例：GTX 550 Ti／650相当、Radeon HD 5770／7770、Arc A310など）と8GBメモリが基準。推奨はSSD環境が望ましいとされています。

項目	Nintendo Switch	PS5	Xbox Series X|S
解像度	TV 1920×1080／携帯720p	最大3840×2160	最大3840×2160（Sは1440p）
フレームレート	30fps	60fps	60fps
保存枠	オート1＋クイック1＋通常30	オート1＋クイック1＋通常99	オート1＋クイック1＋通常99
ローカルCo-op	本編1人／バトル最大4人	本編1人／バトル最大4人	本編1人／バトル最大4人
備考	SDカード不要（推奨容量16GB）	推奨容量20GB	推奨容量20GB
PC（Steam）最低	PC（Steam）推奨	対応言語（日本版）	対応音声
Win10/11、i3-8100／R3 3100、8GB RAM、GTX 550 Ti／HD 5770／Arc A310、DX12、HDD	Win10/11、i3-8100／R3 3100、8GB RAM、GTX 650／HD 7770／Arc A310、DX12、SSD	（PS5/Sw）日本語・英語／（XSX|S/PC）多言語	日本語・英語
最大120fps対応	※モニタや環境で変動	詳細は公式“スペック表”参照	—

収録DLCとデジタル特典：何が入って何が入らない？

本作は“当時のDLCを40種以上同梱”を掲げ、衣装や実用系アイテムを幅広くカバーします。一方で「一部のライセンスDLCは非収録」と公式に注意書きがあり、完全再現ではない点は押さえておきましょう。
デジタル・デラックスにはデジタルアートブック＆サウンドトラック／バトルBGMパック／超成長促進！赤薬草セット**が含まれ、すぐに音楽差し替えや育成のブーストを楽しめます。個別DLC（BGMパック）もストアに並んでおり、必要に応じて追加購入の選択肢もあります。

ポイント

●40種以上のDLC同梱で“最初から遊びの幅”が広い
●“Select licensed DLC not included”＝一部ライセンス除外
●デラックスの同梱物：AB&OST／BGMパック／成長支援
●BGMパック単体も配信

開発クレジットと“いま遊ぶ価値”

リマスター開発にはDOKIDOKI GROOVEWORKS, Inc.がクレジットされ、Unityベースでの最適化が図られています（Steam表記）。
UIの世代更新、オートセーブやショップ周りの調整で、収集・周回・図鑑埋めのループが格段にラクに。ダブル主人公という骨太な構造は、視点の違いによる発見と会話の厚みを生み、戦闘の“2人連携”とも綺麗に呼応します。“懐かしさ”で触れても、“データ埋めの爽快さ”で触れても満足度が高い——そんな“令和仕様のやり直しやすさ”が本作最大の美点です。

ポイント

●リマスター開発：DOKIDOKI GROOVEWORKS表記
●QoLで周回・収集が快適化
●物語（ダブル主人公）×戦闘（2人連携）の相乗効果

まとめ

『エクシリア リマスター』は“見た目の最適化＋快適化＋DLC包括”で、初見は遊び始めから幅広く、既プレイヤーは最短距離でやり込み再訪ができる構成です。4K/60fps対応やオートセーブ、Grade Shop早期アクセス、リンク×共鳴術技の爽快感――“いま遊んでも気持ちいい”出来へと再構築されました。まずは自分の機種のスペック表とエディションの中身を確認し、プレイスタイルに合う一本を選びましょう。