【スーパーマリオアドバンス】ゲームボーイアドバンス 2001年発売

『スーパーマリオアドバンス』は、2001年3月21日に任天堂から発売されたゲームボーイアドバンス用のアクションゲームです。
本作は、ファミリーコンピュータで発売された『スーパーマリオUSA』のリメイク版であり、スーパーファミコンの『スーパーマリオコレクション』に収録されたバージョンを基にしています。
単なる移植にとどまらず、新たなステージや演出の追加、難易度の調整など、多くの改良が施されています。

機種	ゲームボーイアドバンス
発売元	任天堂
発売日	2001年3月21日
価格	5,280円
ジャンル	アクション

『スーパーマリオアドバンス』には、以下の2つのゲームが収録されています。

これらの収録タイトルにより、プレイヤーはクラシックなマリオシリーズのゲームプレイを現代のハードウェアで楽しむことができます。

主な特徴と新要素

『スーパーマリオアドバンス』は、オリジナルの『スーパーマリオUSA』に新たな要素を加えています。以下に、主な特徴と新要素を詳しく解説します。

グラフィックとサウンドの強化

ゲームボーイアドバンスの性能を活かし、グラフィックとサウンドが大幅に向上しています。

ゲームボーイアドバンス（GBA）は、2前世代機であるゲームボーイカラー（GBC）から大幅な性能向上を遂げました。これにより、『スーパーマリオアドバンス』のようなタイトルでは、グラフィックやサウンドの品質が飛躍的に向上しています。

グラフィックの向上

GBAは、2.9インチの反射型TFTカラー液晶を搭載し、240×160ドットの解像度で、最大32,768色の同時発色が可能です。
これにより、キャラクターや背景の描写がより鮮明で色彩豊かになり、プレイヤーは美しいビジュアルでゲームを楽しむことができます。

サウンドの強化

GBAは、アナログ音源（パルス波2ch、波形メモリ1ch、ノイズ1ch）に加え、デジタル音源（PCM）2chを備えています。
これにより、音楽や効果音が高品質で再現され、ゲームの臨場感が増しています。特に、各キャラクターの新規ボイスが追加され、プレイ中の没入感を高めています。

これらのハードウェア性能の向上により、『スーパーマリオアドバンス』は、オリジナル版と比較して、視覚的・聴覚的により豊かなゲーム体験を提供しています。

新規ボイスの追加

『スーパーマリオアドバンス』では、各キャラクターに新規ボイスが追加され、ゲームの臨場感が向上しています。これらのボイスは、長年マリオシリーズのキャラクターボイスを担当しているチャールズ・マーティネー氏によって提供されています。

ステージ構成の改修

『スーパーマリオアドバンス』では、プレイヤーの多様なスキルレベルに対応するため、以下のような調整と新要素が導入されています。

難易度のバランス調整

新たな仕掛けの追加

これらの調整と新要素により、『スーパーマリオアドバンス』は初心者から上級者まで幅広いプレイヤーが楽しめる作品となっています。

新アイテム「Aコイン」の導入

各ステージに「Aコイン」が5枚ずつ隠されており、全て集めることで特典が得られるやり込み要素が追加されています。

「ヨッシーチャレンジ」モードの追加

ゲームクリア後に「ヨッシーチャレンジ」モードが解放され、各ステージに2つづつ隠されている「ヨッシーのたまご」を探す新たな目的が提供されます。

「マリオブラザーズ」モードの収録

オリジナルの『マリオブラザーズ』をリメイクしたモードが収録されており、最大4人までのマルチプレイが可能です。

マリオブラザーズとは？

『スーパーマリオアドバンス』に収録されている「マリオブラザーズ」モードは、1983年に登場したアーケードゲーム『マリオブラザーズ』をリメイクしたものです。
このモードでは、最大4人までのマルチプレイが可能で、通信ケーブルを使用することで、1本のカートリッジでも対戦プレイを楽しむことができます。

【ゲーム内容の詳細】

●基本ルール:プレイヤーはマリオとなり、地下に現れる敵キャラクターを倒してスコアを稼ぎます。敵は上部の土管から出現し、各プラットフォームを移動します。プレイヤーは敵の下の床を叩いてひっくり返し、その後直接触れることで敵を倒します。全ての敵を倒すとステージクリアとなります。

●敵キャラクター: 主な敵として、トゲゾー（オリジナルのシェルクリーパーに相当）、サイドステッパー（カニ）、ファイター・フライ（ハエ）などが登場します。各敵は異なる動きや特性を持ちます。

●POWブロック: ステージ内には「POWブロック」が設置されており、これを叩くと全ての敵をひっくり返すことができます。ただし、使用回数には制限があるため、戦略的な使用が求められます。

●マルチプレイの要素: 最大4人までの対戦が可能で、プレイヤー同士で協力して敵を倒すだけでなく、相手を持ち上げて投げるなどの妨害も可能です。これにより、対戦の駆け引きや戦略性が増し、白熱したプレイが楽しめます。

●クッパの登場: 4面構成になっている「マリオブラザーズ」モードでは、最後の4面にクッパが登場し、炎を吹くなどしてプレイヤーの行動を妨害します。クッパは倒すことができないため、彼の動きを利用して他のプレイヤーを妨害するなど、戦略的なプレイが求められます。

基となった『スーパーマリオUSA』とは？

『スーパーマリオアドバンス』は、1992年にファミリーコンピュータ向けに発売された『スーパーマリオUSA』を基に、ゲームボーイアドバンス向けにリメイクされた作品です。
オリジナルの『スーパーマリオUSA』は、さらに1987年の『夢工場ドキドキパニック』をベースにしており、キャラクターをマリオシリーズの登場人物に置き換えたものです。

ゲームシステム

『スーパーマリオUSA』は、1992年に任天堂が発売したファミリーコンピュータ用のアクションゲームで、以下の特徴があります。

1. キャラクター選択と特性

プレイヤーは、マリオ、ルイージ、ピーチ姫、キノピオの4人からキャラクターを選択できます。各キャラクターは以下のような特性を持っています。

2. 敵キャラクターと戦闘方法

本作では、従来のマリオシリーズと異なり、敵を踏むだけでは倒せません。
地面から野菜やアイテムを引き抜き、それを敵に投げて攻撃します。また、敵キャラクターを持ち上げて他の敵に投げつけることも可能です。

3. ステージ構成と隠し要素

全7ワールド・20ステージで構成されており、各ステージには隠しアイテムやワープゾーンが存在します。特定の場所で『魔法の薬』を使うと裏世界に入ることができ、隠されたキノコやコインを入手できます。

魔法の薬と裏の世界の特徴

『スーパーマリオUSA』では、「魔法の薬」を使用することで「裏の世界」へ行くことができます。この裏の世界は、通常のステージとは異なる特別なエリアで、以下の特徴があります。

4. オリジナル作品との関係

本作は、1987年に発売された『夢工場ドキドキパニック』を基に、キャラクターをマリオシリーズの登場人物に置き換えた作品です。
そのため、他のマリオシリーズとは異なるゲームシステムや世界観を持っています。

まとめ 評価と影響

『スーパーマリオアドバンス』は、2001年に任天堂から発売されたゲームボーイアドバンス用ソフトで、以下の2作品を収録しています。

評価

本作は、以下の点で高く評価されました。

影響

『スーパーマリオアドバンス』は、以下の点で影響を与えました。