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『ソロモンの鍵』（Solomon’s Key）は、1986年7月にアーケード稼働が始まり、同年7月30日にテクモ（現：コーエーテクモゲームス）からアーケード版とファミコン版が同時リリースされた革新的なアクションパズルゲームです。
プレイヤーは魔法使いダーナ（Dana）を操作し、「換石の術」による石の生成・破壊を駆使して鍵を集め、全50面＋αの迷宮を攻略します。複数のプラットフォームへの移植や続編、リメイクを通じて長く愛され、今日まで高い評価を受け続けています。
| 機種 | ファミコン |
| 発売元 | テクモ |
| 発売日 | 1986年7月30日 |
| 価格 | 5,390円 |
| ジャンル | アクション |
システム
オリジナル版（アーケード版およびファミリーコンピュータ版）の『ソロモンの鍵』は、固定画面クリア型のアクションパズルゲームです。プレイヤーは魔法使いダーナを操作し、マップ上に配置された鍵をすべて集めて扉へ向かうことでステージをクリアします。全50ステージに加え、条件を満たすと挑戦できる隠しステージも存在します。各ステージでは、ブロックの生成・破壊を駆使して足場を作ったり、敵の進行を妨げたりしながら進むことが求められ、その高度なパズル性とアクション性が高く評価されています。
基本操作と魔法
- 換石の術（かんせきのじゅつ）： ダーナの最も重要な能力で、Aボタンでいつでも使用できます。空間に壊せる石（ブロック）を生成したり、既存の壊せる石を破壊したりできます。この術を駆使して、道を切り開いたり、階段を作って高所へ移動したり、敵の動きを封じたりしながら進んでいきます。更にブロックは頭突きで2回叩くことでも破壊可能です。
- 火球の術（かきゅうのじゅつ）：Bボタンで発動できるダーナの唯一の攻撃手段です。使用するには「マンダの壷」というアイテムを入手してエネルギーを貯める必要があります。「マンダの壷」には青と赤の2種類があり、青い壷から出る火球は敵1体を倒すと消滅しますが、赤い壷から出る火球は敵を貫通して複数体を倒すことができます。火球は有限であり、使いどころを見極める必要があります。「ライラの巻物」を取ると火球のストック上限を最大8発まで増やせます。
「換石の術」「火球の術」は、ゲームの難易度と面白さを高める上で極めて重要な要素です。「難しいけど理不尽ではない絶妙な難易度」と評される本作において、プレイヤーはポーズをかけてじっくりとステージを観察し、この術をどのように活用して問題を解決するかを深く考えることができます。解法は一つに限られず、プレイヤーの工夫次第で様々な攻略が可能な自由度の高いゲーム性を提供しており、プレイし続けることでプレイヤースキルが向上するのを実感できる深さがあります。
この術は、当初のゲーム開発における「敵を倒してゴールを目指す」という二重の目的から、「ステージをクリアするアクションパズルゲーム」へと方向性を変更した際に、その中心となるメカニズムとして確立されました。「換石の術」は単純なようで非常に奥が深く、ソロモンの鍵のゲームの面白さを語る上では欠かせない要素だと言えるでしょう。
ステージと進行
時間制限（LIFE）: 各ステージには「LIFE」と呼ばれる時間制限があり、これが0になるとミス（ダーナの死亡）となります。この時間制限は、プレイヤーに焦りを与え、ミスを誘う要素としても機能します。
ルート作成: 壊せる石の生成・破壊を駆使して、新たな道を切り開いたり、階段を作って高所へ移動したりすることで、ステージクリアのためのルートを作り出します。
敵の制御: 敵の動きをブロックで封じたり、敵の足元にあるブロックを破壊して落下死させたりできます。倒せない「青バーン」のような敵は、周囲をブロックで囲んで無力化するテクニックもあります。
アイテム発見: 石を破壊した際に、隠されたアイテムが出現することがあります
補助アイテム
ステージ内には、攻略を助ける様々な補助魔法アイテムや得点アイテムが用意されています。
- クリスタルラド: 火球の射程を伸ばします。
- ノルムの砂時計: LIFE（制限時間）を回復させたり、変化させたりします。
- エドレムの薬: LIFEの減少スピードを変化させます。
- メルトナの薬: 特定の敵を全滅させ、アイテムに変化させます。
- チェンジターゲット: 換石の術をかけるごとに異なるアイテムに変化します。
- ライラックの鐘：取ると扉から妖精が出現する。
