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『鬼武者』の織田信長は、史実の戦国武将をモデルとしながら、幻魔の力で蘇ったシリーズ独自の人物です。桶狭間の戦いで命を落とした後、幻魔の科学者ギルデンスタンによって復活し、やがて幻魔たちを統べる幻魔王として天下統一を目指します。
『鬼武者』では明智左馬介と対面するものの直接戦闘はなく、『鬼武者2』では柳生十兵衛、『鬼武者3』では再び左馬介の前にラスボスとして立ちはだかります。人間から幻魔王へ上り詰めた存在であり、複数の作品を通して鬼の一族と対立する、シリーズを象徴する敵の一人です。
本記事では、織田信長が幻魔王になった経緯をはじめ、『鬼武者』『鬼武者2』『鬼武者 無頼伝』『鬼武者3』『新鬼武者』での活躍、主要人物との関係、最後に迎えた結末を作品順に解説します。大塚明夫と立木文彦が担当した声優情報についてもまとめました。
※本記事には『鬼武者』シリーズの物語やラスボスに関するネタバレが含まれています。
『鬼武者』の織田信長とは

『鬼武者』シリーズに登場する織田信長は、カプコンが史実の戦国武将を基に作り上げた重要人物です。ただし、一般的に知られる織田信長の生涯がそのまま描かれているわけではありません。本シリーズでは桶狭間の戦いで命を落とした後、幻魔の科学者ギルデンスタンによって蘇り、人間から幻魔へと変化しています。
復活した信長は幻魔の力を利用して天下統一を進め、初代幻魔王フォーティンブラスが倒された後には、自らが新たな幻魔王として幻魔たちの頂点に立ちます。人間だった人物が強大な幻魔をまとめ上げた例は珍しく、鬼の一族と幻魔の戦いを描くシリーズにおいて、複数の時代と主人公をつなぐ中心的な敵となりました。
| 項目 | 内容 |
| 名前 | 織田信長 |
| 声優 | 大塚明夫 |
| HDリマスター版声優 | 立木文彦 |
| 種族 | 人間から幻魔へ変化 |
| 立場 | 織田家当主、後の幻魔王 |
| 目的 | 幻魔の力を利用した天下統一 |
| 初登場 | 『鬼武者』 |
| 登場作品 | 『鬼武者』『鬼武者2』『鬼武者 無頼伝』『鬼武者3』 |
| 関連作品 | 『新鬼武者』では本人は登場せず、名前や封印された魂が物語に関係する |
| 主な敵対人物 | 明智左馬介、柳生十兵衛、ジャック・ブラン |
メイン三部作を通して登場する重要人物
織田信長は『鬼武者』『鬼武者2』『鬼武者3』のメイン三部作すべてに登場します。『新鬼武者』まで含めると木下藤吉郎から羽柴秀吉、豊臣秀吉へと名を変える秀吉もシリーズを通して関わっていますが、最初の三部作では信長が物語をつなぐ代表的な存在です。
『鬼武者』では物語の黒幕に近い立場にいるものの、信長本人との直接戦闘はありません。冒頭の桶狭間の戦いで死亡し、幻魔によって復活する様子や、稲葉山城で進められていた暗黒儀式を通して、その存在が描かれます。物語の終盤では明智左馬介と対面しますが、この時点では両者の決着はつきません。
『鬼武者2』では新たな幻魔王として本格的に行動を開始し、柳生の庄を滅ぼされた主人公・柳生十兵衛と対立します。黄金魔神像を利用した支配計画を進めるなど、前作よりも明確な敵として描かれ、物語の最後には十兵衛が戦うラスボスとして登場します。
『鬼武者3』では『鬼武者2』での敗北から復活し、本能寺の変と2004年のフランス・パリを結ぶ「時のねじれ」を巡る戦いに関与します。シリーズ第1作から続いてきた明智左馬介との因縁も、ここで最終局面を迎えます。このように信長は、単独作品だけの敵ではなく、メイン三部作全体を通して成長し続けるラスボスとして位置づけられています。
| 作品 | 年齢・立場 | 作中での位置づけ |
| 鬼武者 | 26歳 | 桶狭間で死亡した後に幻魔として復活。直接戦闘はなく、終盤で左馬介と対面する |
| 鬼武者2 | 39歳・幻魔王 | 幻魔たちを統率して天下統一を進め、柳生十兵衛が戦うラスボスとなる |
| 鬼武者 無頼伝 | 復活後 | 左馬介、十兵衛とその仲間たちに立ちはだかる。『鬼武者3』とは異なる設定の可能性がある |
| 鬼武者3 | 49歳・幻魔王 | 明智左馬介やジャックと対峙し、メイン三部作の最後を飾るラスボスとなる |
| 新鬼武者 | 鬼の篭手に封印 | 本人は登場しないが、封印された魂が蒼鬼の覚醒に関係する |
史実の武将とは異なる幻魔王・織田信長
『鬼武者』の織田信長を理解するうえで重要なのは、史実を下敷きにしながらも、幻魔との戦いに合わせて大きく再構成された人物であることです。桶狭間の戦い、稲葉山城攻略、岐阜城、小谷城侵攻、本能寺の変といった歴史上の出来事や地名が使われていますが、その裏では幻魔が暗躍していたという設定になっています。
史実では本能寺の変で生涯を終える信長ですが、『鬼武者』では桶狭間の戦いで一度死亡し、幻魔として復活します。さらに、本能寺の変を事前に見抜いたうえで明智左馬介たちを迎え撃つなど、実際の歴史とは異なる展開が描かれました。最後も本能寺で命を落とすのではなく、真鬼武者となった左馬介に敗れ、魂を鬼の篭手へ封じられています。
一方で、すべてが怪物として描かれているわけではありません。『鬼武者2』では、浅井家への侵攻を前に実妹のお市を岐阜城へ移そうとしており、幻魔王となった後にも家族を気にかける一面が残っています。冷酷な支配者としての姿と、人間だった頃の感情を完全には失っていない可能性が共存している点も、本シリーズの織田信長を特徴づけています。
織田信長を演じた声優
織田信長の声は、シリーズを通して大塚明夫が担当しています。低く落ち着いた声によって、人間を超えた幻魔王の威厳や、敵を前にしても動じない冷静さが表現されています。また、大塚明夫は『鬼武者 無頼伝』で宮本武蔵役も兼任し、後にNetflixで配信されたアニメ版『鬼武者』でも宮本武蔵を演じました。
一方、『鬼武者』HDリマスター版では、織田信長の声優が立木文彦へ変更されています。オリジナル版の大塚明夫とHDリマスター版の立木文彦は、それぞれ同じ作品内で初代幻魔王フォーティンブラス役も兼任しています。プレイするバージョンによって信長の声が異なるため、声優情報を確認する際にはオリジナル版とHDリマスター版を分けて考える必要があります。
- 史実の織田信長をモデルにした『鬼武者』シリーズの主要人物
- 桶狭間の戦いで死亡した後、幻魔の力で復活した
- フォーティンブラス亡き後の幻魔界を統一し、新たな幻魔王となった
- 『鬼武者2』『鬼武者3』ではラスボスを務める
- 明智左馬介と柳生十兵衛という二人の鬼武者と戦った
- オリジナル版では大塚明夫、初代HDリマスター版では立木文彦が演じている
織田信長が人間から幻魔へ変わり、さらに幻魔王へ上り詰めた背景には、ギルデンスタンによる蘇生とフォーティンブラスの暗黒儀式が深く関係しています。次からは、桶狭間での死から幻魔王として君臨するまでの経緯を順番に見ていきます。
織田信長が幻魔王になった経緯

『鬼武者』の織田信長は、最初から幻魔王だったわけではありません。桶狭間の戦いで死亡した人間の信長が、ギルデンスタンの手で幻魔として蘇り、フォーティンブラス亡き後の幻魔界をまとめ上げたことで、新たな幻魔王となりました。
信長が幻魔王へ上り詰めるまでには、桶狭間での死、幻魔との契約、稲葉山城で準備された暗黒儀式、明智左馬介によるフォーティンブラス討伐という複数の出来事が関係しています。ここでは、人間だった信長が幻魔たちの頂点に立つまでの流れを時系列で解説します。
桶狭間の戦いで死亡
永禄3年(1560年)、当時26歳だった織田信長は、桶狭間の戦いで今川義元の軍勢と戦っていました。織田軍は本陣を急襲し、今川義元の討ち取りに成功します。しかし、勝利の知らせが信長へ届けられた直後、敵が放った一本の矢が喉を貫き、その場で命を落としました。
史実では、桶狭間の戦いは織田信長が勢力を拡大していく転機として知られています。一方、『鬼武者』では信長が勝利直後に死亡するという大きく異なる展開が描かれました。ただし、この死は信長の物語の終わりではなく、幻魔王へと変貌していく始まりとなります。
シリーズ冒頭で歴史上の有名な武将を死亡させることで、人間の合戦だけではないことが早い段階で示されています。ここから物語は、鬼の一族と地下深くに住む怪物・幻魔との戦いへ移っていきます。
ギルデンスタンによって幻魔として復活
死亡した信長を蘇らせたのが、幻魔の科学者ギルデンスタンです。人間を実験材料として扱うギルデンスタンは、信長の亡骸に幻魔の血と力を与え、通常の人間ではない存在として復活させました。
信長は、一般的な人間であれば命を落とすほどの量の幻魔の血に耐えています。この時点で、後に幻魔王となるほどの高い潜在能力を持っていたことが分かります。ギルデンスタンにとって当初の信長は、数多くいる人間の実験材料の一人にすぎませんでしたが、想定を超える適応力を見せたことで特別な存在になっていきました。
復活と引き換えに、信長は幻魔と契約を結びます。その内容は、幻魔が信長の天下統一を支援する代わりに、信長が人間を生贄として差し出し、未来永劫にわたって幻魔へ尽くすというものでした。信長は織田軍だけでなく、幻魔の戦力も利用して美濃攻略を進めていきます。
幻魔として蘇ってからは、人間だった頃よりも冷酷で落ち着いた性格へ変化しました。自らの目的を果たすためであれば人間を犠牲にすることをためらわず、天下統一も人間の武力だけではなく、幻魔の力を利用して実現しようとします。
稲葉山城で暗黒儀式が計画される
幻魔として復活した信長は、斎藤氏が治める美濃を手に入れるため、稲葉山城へ進軍します。幻魔の協力を得た織田軍は戦を有利に進め、その裏では幻魔王フォーティンブラスの力を信長へ与えるための暗黒儀式が準備されていました。
儀式の生贄として選ばれたのが、斎藤道三の娘である雪姫と、雪姫を慕う農民の孤児・夢丸です。儀式では雪姫の目の前で夢丸を殺害し、絶望した雪姫の生き血を信長が飲む計画が立てられていました。雪姫と夢丸は木下藤吉郎や幻魔たちによって捕らえられ、稲葉山城の地下にある幻魔界へ連れ去られます。
雪姫から救出を求める手紙を受け取った明智左馬介は、相棒のかえでとともに稲葉山城へ潜入します。左馬介は幻魔と戦いながら生贄の間へ進み、鬼の力を極限まで引き出した真鬼武者へ覚醒。暗黒儀式を取り仕切っていたフォーティンブラスを倒します。
幻魔王が倒されたことで儀式は実行不可能となり、雪姫と夢丸は救出されました。信長がフォーティンブラスの力を直接受け取る計画も失敗に終わります。崩壊していく生贄の間では、信長と左馬介が静かに対面しましたが、この場で二人が戦うことはありませんでした。この出会いが、『鬼武者3』まで続く両者の因縁の始まりとなります。
フォーティンブラス亡き後の幻魔王となる
暗黒儀式には失敗したものの、信長自身は崩壊する幻魔界から生き延びます。稲葉山城の攻略も一度は失敗しましたが、その後、斎藤義龍が病死し、息子の斎藤龍興が後を継ぐと再び侵攻を開始。最終的に稲葉山城を落城させ、城の名前を岐阜城へ改めて新たな拠点としました。
一方、フォーティンブラスを失った幻魔界では、幻魔たちを率いる新たな支配者が必要になります。そこで頂点に立ったのが、元人間でありながら幻魔の血に適応し、織田軍と幻魔の双方を従えていた信長でした。
信長は人間狩りや各地への侵攻を進めることで幻魔たちに力を示し、混乱していた幻魔界を統一します。元人間という出自を持ちながら大きな反発を受けることなく支配者となれたのは、幻魔としての強さに加え、軍勢をまとめ上げる統率力とカリスマ性を備えていたためです。
信長の立場が高まるにつれて、幻魔たちの接し方も変化します。一部の高等幻魔を除き、多くの幻魔が信長を「信長様」と呼ぶようになりました。当初は信長を「猿」と呼び、実験材料として見下していたギルデンスタンも、その実力を認めるようになります。『鬼武者3』の時代には両者の立場が完全に逆転し、ギルデンスタンも敬称を付けて信長へ従っていました。
| 段階 | 主な出来事 |
| 人間時代 | 桶狭間の戦いに勝利するが、敵の矢が喉を貫いて死亡する |
| 幻魔として復活 | ギルデンスタンから幻魔の血と力を与えられ、幻魔との契約を結ぶ |
| 暗黒儀式 | フォーティンブラスの力を得る儀式が計画されるが、左馬介によって阻止される |
| 美濃攻略 | 稲葉山城を落とし、岐阜城へ改めて新たな拠点とする |
| 幻魔王に即位 | フォーティンブラス亡き後の幻魔界を統一し、新たな幻魔王となる |
- 桶狭間の戦いで一度死亡している
- ギルデンスタンから幻魔の血を与えられて復活した
- 天下統一への協力と引き換えに、幻魔へ尽くす契約を結んだ
- フォーティンブラスの力を得る暗黒儀式は左馬介によって阻止された
- フォーティンブラスの死後、幻魔界を統一して新たな幻魔王となった
信長は暗黒儀式によって幻魔王の座を与えられたのではなく、自らの強さと統率力でフォーティンブラス亡き後の幻魔たちをまとめ上げています。元人間という異例の出自を持ちながら幻魔の頂点に立ったことが、『鬼武者』における織田信長の大きな特徴です。
織田信長の性格と幻魔王としての特徴
『鬼武者』の織田信長は、幻魔として復活したことで、人間だった頃よりも冷酷非情な人物へ変化しています。一方で、感情のままに暴れる怪物ではなく、常に落ち着いた態度を保ちながら目的のために行動する支配者として描かれました。
信長の大きな特徴は、幻魔としての強さだけでなく、元人間でありながら幻魔たちを従わせるほどのカリスマ性を備えていることです。人間の戦術や組織力に幻魔の力を組み合わせ、織田軍と幻魔軍の双方を利用して天下統一を進めていきます。
| 特徴 | 作中での描かれ方 |
| 冷酷非情 | 天下統一のためなら人間狩りや一族の殲滅もためらわない |
| 冷静さ | 追い詰められても慌てず、落ち着いた話し方と態度を崩さない |
| カリスマ性 | 元人間でありながら幻魔界を統一し、多くの幻魔から「信長様」と呼ばれる |
| 統率力 | 織田軍と幻魔軍をまとめ、それぞれの力を利用して侵攻を進める |
| 高い適応力 | 常人では耐えられない量の幻魔の血に順応し、鬼の力への抵抗も身につける |
| 執念深さ | 柳生十兵衛に敗れた後も復活し、天下統一の野望を諦めない |
| 人間性 | 敵対した実妹のお市を殺さず、岐阜城で保護しようとする |
幻魔化によって冷酷非情な性格へ変化
人間として生きていた頃の信長と比べ、幻魔として復活した後は残酷な行動が目立つようになります。人間を幻魔の生贄として差し出す契約を受け入れ、日本各地で人間狩りを実施。将来的に織田軍の脅威となる可能性がある勢力については、実際に反乱を起こす前から排除しようとします。
その代表的な例が、鬼の一族の血を引く柳生一族です。信長は柳生一族が天下統一の障害になると判断し、柳生の庄を襲撃。戦える者だけでなく、女子供も含めて一族を滅ぼそうとしました。この出来事によって、生き残った柳生十兵衛が信長への復讐を決意します。
紀州の雑賀衆や浅井家なども侵攻の対象とされており、信長は自らの支配に従わない勢力を残すつもりがありません。こうした行動からは、天下統一を実現するためなら犠牲の大きさを問わない、幻魔王としての非情さが表れています。
ただし、信長は怒りや憎しみだけで動いているわけではありません。敵を前にしても声を荒らげることは少なく、自らが優位に立っていることを確信したような落ち着きを見せます。強大な力と冷静な判断力を併せ持っているため、単純に力任せで戦う幻魔とは異なる威圧感があります。
元人間でありながら幻魔を従えるカリスマ性
信長は幻魔の血を得て復活したものの、もともとは人間です。本来であれば、人間を見下している幻魔たちから反発されても不思議ではありません。しかし、信長はフォーティンブラス亡き後の混乱した幻魔界をまとめ上げ、新たな幻魔王として認められました。
多くの幻魔が信長を「信長様」と呼び、その命令に従っています。『鬼武者2』に登場するゴーガンダンテスのように信長を呼び捨てにする幻魔もいますが、高等幻魔を含む大部分は信長を支配者として受け入れています。これは、幻魔の力を手に入れただけではなく、織田家を率いてきた統率力と、周囲を従わせるカリスマ性を持っていたためです。
信長を蘇らせたギルデンスタンとの関係にも、その変化が表れています。当初のギルデンスタンは人間である信長を実験材料程度にしか考えておらず、「猿」と呼んで見下していました。ところが、信長が幻魔界を統一すると両者の立場は逆転。『鬼武者3』ではギルデンスタンも「信長様」と呼び、信長の命令に従うようになります。
女性の高等幻魔から好意を寄せられている点も、信長のカリスマ性を示す要素です。『鬼武者2』のジュジュドーマは信長を強く慕い、『鬼武者3』のベガドンナは自らを「信長の妻」と称しています。ベガドンナは安土城の建設を指揮するなど、信長に近い立場で活動していました。
戦闘時には幻魔王の姿へ変身
普段の信長は人間に近い姿を保っていますが、柳生十兵衛や明智左馬介との決戦では、幻魔王としての正体を現します。変身後は悪魔を思わせる異形の姿となり、人間だった頃とは比較にならないほどの力で鬼武者たちを迎え撃ちます。
『鬼武者2』では、通常の信長を倒しても戦いは終わりません。信長は自らの魂を黄金魔神像へ移し、巨大な兵器を利用して十兵衛を抹殺しようとします。肉体を失っても戦いを続ける執念深さと、目的のために手段を選ばない性格が表れた場面です。
さらに『鬼武者3』では、十兵衛との戦いを経験したことで鬼の力への抵抗力を身につけています。長年にわたって鬼武者として戦ってきた左馬介でも簡単には倒せず、二人の左馬介が融合して真鬼武者へ覚醒することで、ようやく互角以上に戦える相手となりました。敗北を経験するたびに強くなって戻ってくる点も、幻魔王・信長の恐ろしさといえます。
お市に対しては兄としての感情が残っていた
冷酷な行動が目立つ信長ですが、人間だった頃の感情を完全に失ったとは言い切れません。『鬼武者2』では、浅井家への侵攻を計画する一方で、浅井長政に嫁いでいた実妹のお市を岐阜城へ連れてくるよう木下藤吉郎へ命じています。
お市は「小谷のお邑」と名乗り、兄の侵攻を止めるために柳生十兵衛たちと行動していました。信長にとっては自らへ敵対する人物ですが、ほかの勢力のように排除するのではなく、岐阜城で保護しようとしています。
信長が本当に妹の身を案じていたのか、それとも監視下へ置くことが目的だったのかは明確にされていません。それでも、敵対勢力を容赦なく滅ぼしてきた信長が、お市に対しては異なる対応を取っていることは確かです。幻魔王となった後にも、兄としての情や人間性がわずかに残っていた可能性を感じさせます。
- 幻魔化後は人間だった頃よりも冷酷非情になった
- 感情的に暴れるのではなく、常に落ち着いて行動する
- 元人間でありながら幻魔界を統一するほどの統率力を持つ
- 決戦では悪魔を思わせる幻魔王の姿へ変身する
- 敗北しても復活し、以前より強くなって戻ってくる
- お市への対応から、人間としての感情が残っていた可能性がある
冷酷な支配者としての判断力、幻魔たちを従わせるカリスマ性、鬼武者と正面から戦える力を兼ね備えていることが、織田信長を幻魔王たらしめています。その一方で、人間だった頃の感情をわずかに残している点が、単なる怪物では終わらない人物像につながっています。
『鬼武者』における織田信長の活躍
第1作『鬼武者』における織田信長は、物語の冒頭と終盤に登場する重要人物です。ただし、本作のラスボスは初代幻魔王フォーティンブラスであり、信長本人と直接戦う場面はありません。
登場場面は限られているものの、幻魔による雪姫誘拐や稲葉山城への侵攻、暗黒儀式が行われた背景には信長の天下統一が関係しています。第1作は、後の『鬼武者2』『鬼武者3』で幻魔王として君臨する信長の始まりを描いた作品といえます。
| 項目 | 内容 |
| 時代 | 永禄3年(1560年) |
| 信長の年齢 | 26歳 |
| 主な舞台 | 桶狭間、稲葉山城、幻魔界 |
| 信長の立場 | 幻魔によって復活した織田家当主 |
| 主な目的 | 幻魔の力を利用して美濃を攻略し、天下統一を進める |
| 主人公 | 明智左馬介 |
| ラスボス | 幻魔王フォーティンブラス |
| 信長との直接戦闘 | なし |
桶狭間の戦いで死亡する衝撃的な登場
織田信長が初めて登場するのは、ゲーム開始時のオープニングムービーです。桶狭間の戦いで織田軍は今川軍の本陣を急襲し、今川義元の討ち取りに成功。信長のもとへ勝利の知らせが届きます。
ところが、その直後に敵兵が放った矢が信長の喉を貫きます。史実では勢力拡大のきっかけとなった桶狭間の戦いですが、『鬼武者』では信長が戦死するという予想外の展開から物語が始まります。
この時点では、信長が再び物語へ関わることは明かされていません。しかし、実際には幻魔の科学者ギルデンスタンが信長の亡骸を回収し、幻魔の血と力を与えて復活させていました。信長の死と復活は、人間の歴史の裏側で幻魔が活動していることを示す出来事でもあります。
幻魔の力を利用して稲葉山城へ侵攻
幻魔として蘇った信長は、天下統一を幻魔に支援してもらう代わりに、未来永劫にわたって幻魔へ尽くす契約を結びます。その後、斎藤氏が支配する美濃を手に入れるため、稲葉山城への侵攻を開始しました。
表向きは織田軍と斎藤軍による戦ですが、その裏では幻魔たちが信長を支援しています。人間の兵だけでは不可能な方法も利用できるようになったことで、信長は戦を有利に進めていきます。
信長の配下だった木下藤吉郎も幻魔側へ協力しており、稲葉山城に潜入した左馬介を織田軍へ勧誘します。しかし、左馬介は誘いを拒否。雪姫と夢丸を救出するため、城内に出現した幻魔たちとの戦いを続けます。
雪姫と夢丸を利用した暗黒儀式
稲葉山城の地下にある幻魔界では、信長へフォーティンブラスの力を与える暗黒儀式が準備されていました。幻魔たちは斎藤道三の娘である雪姫と、雪姫を慕う少年・夢丸を捕らえ、生贄の間へ連れ去ります。
儀式の計画は、雪姫の目の前で夢丸を殺害して絶望させ、その状態で雪姫の生き血を信長が飲むというものでした。儀式が成功していれば、幻魔として復活した信長はフォーティンブラスからさらに強大な力を与えられていた可能性があります。
ただし、信長本人は儀式の準備中に表舞台へ姿を現しません。雪姫と夢丸の確保、城内の警備、儀式の進行はフォーティンブラスやギルデンスタン、藤吉郎を含む幻魔側の者たちが担当しています。そのため、プレイヤーは信長ではなく、信長のために動く幻魔たちと戦いながら物語を進めることになります。
フォーティンブラスが倒されて儀式は失敗
生贄の間へ到達した左馬介は、幻魔王フォーティンブラスと対峙します。当初は強大な力に苦戦しますが、鬼の力を限界まで引き出して真鬼武者へ覚醒。フォーティンブラスを倒し、雪姫と夢丸を救出します。
暗黒儀式を行うはずだった幻魔王が倒されたことで、信長へ力を与える計画は失敗しました。フォーティンブラスの死に伴って生贄の間も崩壊を始め、雪姫たちは左馬介とともに脱出へ向かいます。
信長にとっては、フォーティンブラスの力を得る機会と稲葉山城を同時に失う大きな敗北です。しかし、信長本人が左馬介に倒されたわけではなく、幻魔としての生命も失っていません。このため、暗黒儀式の失敗後も天下統一への道を進むことができました。
明智左馬介との因縁が始まる
崩壊する生贄の間では、織田信長と明智左馬介が初めて直接対面します。信長は自らの計画を妨害し、フォーティンブラスを倒した左馬介と静かに向き合いますが、ここで戦闘が始まることはありません。
左馬介の主な目的は雪姫と夢丸の救出であり、この時点で信長を討つことではありませんでした。一方の信長にとって左馬介は、自らへ立ち向かう一人の武者ではなく、幻魔王を倒すほどの鬼の力を持った危険な存在となります。
両者がこの後どのように生贄の間から脱出したのかは詳しく描かれておらず、次に直接対峙するのは『鬼武者3』の本能寺です。第1作での対面は短い場面ですが、シリーズを通した信長と左馬介の宿命的な関係を示す重要な場面となっています。
稲葉山城を攻略して岐阜城へ改める
暗黒儀式が失敗したことで、信長による稲葉山城攻略も一度は失敗に終わります。しかし、信長は美濃の支配を諦めませんでした。その後、斎藤義龍が病死し、息子の斎藤龍興が家督を継ぐと、織田軍は再び稲葉山城へ侵攻します。
最終的に斎藤龍興を破って城を手に入れた信長は、稲葉山城を岐阜城へ改称し、新たな居城としました。『鬼武者2』では、この岐阜城と周辺に建設された幻魔塔が信長の重要な拠点として登場します。
- 『鬼武者』では信長本人とのボス戦は発生しない
- 桶狭間の戦いで死亡した後、ギルデンスタンによって復活する
- 幻魔の支援を受けて稲葉山城への侵攻を進める
- 信長へ力を与える暗黒儀式は左馬介によって阻止される
- フォーティンブラスを倒した左馬介と初めて対面する
- 後に稲葉山城を攻略し、岐阜城へ改称する
第1作の信長は直接戦う敵ではありませんが、幻魔との契約や暗黒儀式を通して、後のシリーズへ続く脅威として描かれました。フォーティンブラスの死後も生き延びた信長は、次作『鬼武者2』で新たな幻魔王となり、柳生十兵衛の前に立ちはだかります。
『鬼武者2』における織田信長の活躍
『鬼武者2』では、織田信長が新たな幻魔王として本格的に登場します。前作のラスボスだったフォーティンブラスの死後、混乱していた幻魔界を統一し、幻魔の力を利用した天下統一を進めていました。
本作の信長は39歳。各地で人間狩りを行い、将来的に自らの支配を脅かす可能性がある勢力を次々と排除しています。その中で鬼の血を引く柳生一族の故郷・柳生の庄を滅ぼしたことが、主人公の柳生十兵衛を戦いへ導くきっかけとなりました。
| 項目 | 内容 |
| 時代 | 天正元年(1573年) |
| 信長の年齢 | 39歳 |
| 信長の立場 | フォーティンブラスの跡を継いだ幻魔王 |
| 拠点 | 岐阜城、幻魔塔 |
| 主な目的 | 幻魔の力を利用した天下統一と人間の支配 |
| 主人公 | 柳生十兵衛 |
| 重要兵器 | 黄金魔神像、鬼玄武 |
| 敵対人物 | 柳生十兵衛、小谷のお邑、雑賀孫市、風魔小太郎 |
| 作中での立場 | ラスボス |
幻魔王として天下統一を目指す
前作でフォーティンブラスが明智左馬介に倒された後、信長は幻魔王の座に就きます。元人間という出自を持ちながら、信長は高い統率力と力を示して幻魔たちをまとめ上げました。織田軍と幻魔軍の双方を支配下に置き、地上の天下統一へ向けて侵攻を拡大していきます。
信長は前作の舞台だった稲葉山城を攻略し、名称を岐阜城へ変更。新たな居城として利用するとともに、城の近くには巨大な幻魔塔を建設します。『鬼武者2』の物語は、信長の勢力が各地へ広がり、人間の側が追い詰められている状況から始まります。
信長の目的は、単に戦に勝って領地を広げることだけではありません。日本各地で人間を狩り、幻魔にとって都合のよい世界を作ろうとしていました。反抗する可能性のある勢力については、実際に敵対するのを待たず、先回りして滅ぼそうとします。
柳生の庄を滅ぼして十兵衛の復讐を招く
信長が危険視した勢力の一つが、鬼の一族の血を受け継ぐ柳生一族です。鬼の力は幻魔へ対抗できるため、信長にとって将来的な脅威となる存在でした。そこで織田軍は柳生の庄を襲撃し、戦士だけでなく女子供も含めて一族を滅ぼします。
襲撃当時、故郷を離れていた柳生十兵衛は難を逃れます。滅ぼされた柳生の庄へ戻った十兵衛は、惨状を目の当たりにして信長への復讐を決意。さらに、実母である高女との出会いによって自分が鬼の一族の血を引いていることを知り、幻魔と戦う鬼武者としての力を目覚めさせていきます。
柳生十兵衛は人間と鬼の一族の血を引く存在であり、信長が警戒していた脅威そのものでした。柳生一族を早期に排除しようとした信長の判断は間違いではありませんでしたが、庄を離れていた十兵衛を仕留められなかったことで、最終的に自らを倒す鬼武者を生み出す結果となります。
浅井家と雑賀の庄も侵攻の対象となる
柳生の庄以外にも、浅井家が治める小谷城や、鉄砲傭兵集団・雑賀衆の拠点である雑賀の庄が信長の侵攻対象となっていました。そのため、『鬼武者2』では十兵衛だけでなく、複数の人物がそれぞれの理由から信長を止めようと行動します。
雑賀衆の頭領・雑賀孫市は、信長が雑賀の庄へ攻め込む事態に備え、戦に必要な資金を集めていました。北条氏に仕える風魔忍軍の若頭領・風魔小太郎も、織田軍の侵攻が自分の故郷へ及ぶことを警戒し、信長側の動向を探っています。
さらに、信長の実妹であるお市も「小谷のお邑」と名乗って行動していました。お市は浅井長政へ嫁いでおり、兄による小谷城侵攻を止めようとします。一方の信長は、木下藤吉郎へお市を岐阜城へ連れてくるよう命じていました。
信長がお市を保護したかったのか、監視下へ置こうとしたのかは断定できません。しかし、ほかの敵対勢力を容赦なく滅ぼしているのに対し、お市については殺害ではなく確保を命じています。幻魔王となった信長にも、妹に対する特別な感情が残っていた可能性があります。
| 人物 | 信長と敵対する理由 |
| 柳生十兵衛 | 信長によって柳生の庄と一族を滅ぼされた |
| 小谷のお邑 | 正体は信長の妹・お市。浅井家と小谷城を守るため兄を止めようとする |
| 雑賀孫市 | 信長が雑賀の庄へ侵攻する事態に備えている |
| 風魔小太郎 | 織田軍が故郷へ侵攻することを警戒し、偵察に訪れている |
人々を洗脳する黄金魔神像を建造
信長は武力による侵攻と並行して、人々を支配するための巨大兵器黄金魔神像を建造していました。材料には、今庄の金山で採掘された大量の金が使われています。金山に幻魔が出現していたのも、黄金魔神像の建造に必要な金を集めることが目的でした。
黄金魔神像には人々を洗脳する力があり、完成すれば信長の天下統一を大きく進める兵器となります。力で敵を滅ぼすだけでなく、精神を支配して抵抗そのものを封じようとする計画でした。
黄金魔神像は岐阜城に併設された幻魔塔の内部で完成します。信長は幻魔軍による侵攻と黄金魔神像による洗脳を組み合わせ、日本全体を支配しようとしていました。
鬼玄武を奪って小谷城へ侵攻
信長は木下藤吉郎に命じ、鬼の一族の根拠地だった鬼ヶ島を調査させます。その結果、鬼ヶ島に隠されていた巨大飛行船鬼玄武が発見され、織田軍に奪われました。
織田軍は鬼玄武を利用して、小谷城への大規模な侵攻を開始します。しかし、鬼玄武へ乗り込んだ柳生十兵衛とお邑の反撃により、飛行船は奪還されました。鬼の一族が残した兵器を利用する計画は失敗し、織田軍は逆に大きな損害を受けます。
鬼玄武を失った後も、信長は岐阜城の幻魔塔に残り、完成した黄金魔神像を使って計画を続けようとします。そこへ鬼玄武に乗った十兵衛が到着し、信長との最終決戦が始まります。
柳生十兵衛との決戦で敗北
十兵衛と対峙した信長は、幻魔王としての正体を現します。人間に近い姿から悪魔を思わせる異形の姿へ変身し、幻魔王の力で十兵衛を迎え撃ちますが、激しい戦いの末に敗北しました。
しかし、肉体を倒されても信長の戦いは終わりません。信長は自らの魂を黄金魔神像へ移し、巨大な魔神像そのものとなって十兵衛を抹殺しようとします。完成した兵器と自らの魂を融合させることで、最後まで天下統一の野望を遂行しようとしました。
これに対して十兵衛は、旅の中で集めた鬼の五玉を使い、真鬼武者へ覚醒します。真鬼武者となった十兵衛の力によって黄金魔神像は破壊され、その中へ移されていた信長の魂も消滅しました。
敗北した信長は、いずれ必ず蘇り、再び野望を果たすと予言します。この言葉は単なる負け惜しみではなく、次作『鬼武者3』で現実となります。十兵衛との戦いを経験した信長は復活するだけでなく、鬼の力への抵抗も身につけ、さらに危険な存在となって戻ってきます。
- フォーティンブラスの跡を継ぎ、新たな幻魔王となる
- 鬼の血を引く柳生一族を危険視し、柳生の庄を滅ぼす
- 浅井家や雑賀の庄を含む各地への侵攻を計画する
- 人々を洗脳する黄金魔神像を建造する
- 鬼ヶ島から鬼玄武を奪い、小谷城への侵攻に利用する
- 柳生十兵衛に敗れ、黄金魔神像へ移した魂も消滅する
- 最後に復活を予言し、『鬼武者3』へつながる
『鬼武者2』の信長は、幻魔王としての強さだけでなく、敵対勢力を事前に排除する計画性や、人間を洗脳して支配しようとする危険性が描かれています。十兵衛によって一度は倒されましたが、その執念は消えず、物語は再び復活した信長との戦いへ続いていきます。
『鬼武者 無頼伝』における織田信長
『鬼武者 無頼伝』でも、織田信長は幻魔王として登場します。『鬼武者2』で柳生十兵衛と真鬼武者の力に敗れた後、再び復活し、明智左馬介や柳生十兵衛、その仲間たちの前に立ちはだかります。
ただし、『鬼武者 無頼伝』の物語をメインシリーズの時系列へそのまま組み込めるかは明確ではありません。左馬介や十兵衛をはじめ、各作品に登場した人物が集まって戦う作品であるため、『鬼武者3』とは異なるパラレル的な展開として捉えるのが自然です。
| 項目 | 内容 |
| 信長の立場 | 復活した幻魔王 |
| 主な敵対人物 | 明智左馬介、柳生十兵衛とその仲間たち |
| 前作との関係 | 『鬼武者2』で敗れた信長が再び復活している |
| 『鬼武者3』との関係 | メインストーリーとは異なるパラレル設定の可能性がある |
| 結末 | 鬼武者たちに倒されるが、その後も復活したことが示唆される |
| 声優 | 大塚明夫 |
左馬介と十兵衛の前に立ちはだかる
メインシリーズでは、明智左馬介と柳生十兵衛はそれぞれ異なる作品の主人公です。左馬介は『鬼武者』でフォーティンブラスを倒し、信長が幻魔王となるきっかけを作った人物。一方の十兵衛は『鬼武者2』で信長と直接戦い、黄金魔神像に移された魂まで打ち破っています。
『鬼武者 無頼伝』では、信長と深い因縁を持つ二人の鬼武者が同じ作品に登場します。信長にとって左馬介は初代幻魔王を倒した脅威であり、十兵衛は自分自身を一度倒した相手です。信長との戦いを軸に、歴代キャラクターが一堂に会する点が本作ならではの特徴となっています。
また、左馬介と十兵衛だけでなく、それぞれの旅に関係した仲間たちも信長や幻魔と対峙します。そのため、『鬼武者 無頼伝』の信長は、一人の主人公だけに立ちはだかる敵ではなく、シリーズに登場した複数の人物が共通して倒すべき幻魔王として配置されています。
メインシリーズとは異なる展開の可能性
『鬼武者2』の最後で信長は十兵衛に敗れますが、必ず蘇ると言い残していました。『鬼武者 無頼伝』でも信長は復活を果たしているため、この予言を受けた展開として見ることができます。
一方、メインシリーズでは『鬼武者3』で信長が復活し、明智左馬介との最終決戦へ進みます。『鬼武者 無頼伝』でも復活した信長が左馬介や十兵衛と戦うため、両作品の出来事を一つの時系列として並べると、信長の復活や人物同士の関係が複雑になります。
このため、記事内では『鬼武者 無頼伝』を『鬼武者2』と『鬼武者3』の間に起きた出来事と断定せず、メインシリーズとは別の展開を含む作品として扱います。提供された資料でも「恐らくパラレル設定」とされているため、設定が明確に示されていない部分については推測で補わない方が安全です。
敗北後も復活したことが示唆される
『鬼武者 無頼伝』でも、信長は左馬介や十兵衛たちとの戦いに敗れます。しかし、これで完全に消滅したわけではなく、その後も復活したことが示唆されています。
信長は『鬼武者2』で肉体を倒された後も魂を黄金魔神像へ移し、さらに敗北しても『鬼武者3』までに復活しました。何度倒されても戻ってくる生命力と執念は、『鬼武者 無頼伝』でも変わらない特徴として描かれています。
本作では信長の詳しい最期よりも、シリーズの主要人物たちと幻魔王・信長が戦う構図が重視されています。メイン三部作とは違う組み合わせで、左馬介と十兵衛の双方が信長へ挑む展開を楽しめる作品です。
大塚明夫は宮本武蔵役も兼任
織田信長の声は、メインシリーズと同じく大塚明夫が担当しています。さらに『鬼武者 無頼伝』では、大塚明夫が宮本武蔵役も兼任しました。一つの作品で信長と宮本武蔵という二人の人物を演じています。
大塚明夫は後にNetflixで配信されたアニメ版『鬼武者』でも宮本武蔵を担当しています。ただし、『鬼武者 無頼伝』の宮本武蔵、Netflixアニメ版の宮本武蔵、『鬼武者WS』に登場する宮本武蔵は、それぞれ同一設定の人物ではありません。
- 『鬼武者2』で敗れた信長が再び復活する
- 明智左馬介と柳生十兵衛の双方と対峙する
- 各作品の仲間たちにとっても共通の敵として登場する
- 『鬼武者3』とは異なるパラレル的な展開の可能性がある
- 最終的に倒されるが、その後も復活したことが示唆される
- 大塚明夫が織田信長と宮本武蔵を兼任している
『鬼武者 無頼伝』の信長は、メインシリーズの細かな時系列を補完するというより、歴代の鬼武者と幻魔王が一堂に会するための中心的な敵として登場します。続く『鬼武者3』では、メインシリーズの信長が再び復活し、明智左馬介との因縁に決着がつけられます。
『鬼武者3』における織田信長の活躍
『鬼武者3』では、柳生十兵衛に倒された織田信長が再び復活し、明智左馬介との最後の戦いを迎えます。本作の信長は49歳で、十兵衛との戦いを経たことにより、鬼の力に対する抵抗力まで身につけていました。
物語には、戦国時代と2004年のフランス・パリをつなぐ「時のねじれ」が登場します。時間移動によって本能寺の変の展開が変化するため、信長と左馬介の戦いも一度では終わりません。最後は二つの時間を経験した左馬介が真鬼武者となり、信長との因縁に決着をつけます。
| 項目 | 内容 |
| 時代 | 天正10年(1582年) |
| 信長の年齢 | 49歳 |
| 信長の立場 | 復活した幻魔王 |
| 主な舞台 | 本能寺、安土城、2004年のフランス・パリ |
| 主人公 | 明智左馬介、ジャック・ブラン |
| 重要な現象 | 戦国時代と現代をつなぐ「時のねじれ」 |
| 主な配下 | ギルデンスタン、森蘭丸、ベガドンナ、ガルガント |
| 作中での立場 | ラスボス |
| 最終的な結末 | 左馬介に敗れ、魂を鬼の篭手へ封印される |
柳生十兵衛との戦いから復活
『鬼武者2』で信長は柳生十兵衛に敗れ、魂を移した黄金魔神像も真鬼武者の力で破壊されました。しかし、消滅する直前に残した「必ず蘇る」という言葉どおり、『鬼武者3』までに復活を果たします。
復活した信長は、以前よりも強力な存在となっていました。十兵衛との戦いを経験したことで鬼の力への抵抗を身につけ、長い間鬼武者として戦ってきた左馬介でも容易に倒せないほどの力を得ています。
一度は失敗していた小谷城への侵攻も、織田軍を再編して再開。最終的に小谷城は落城し、浅井家は滅亡しました。『鬼武者2』で十兵衛やお邑に阻止された計画も、信長の復活後には実行されていたことになります。
本能寺の変を事前に見抜いていた
天正10年(1582年)、西国へ出陣していた信長は本能寺に滞在します。そこへ信長討伐を決意した明智光秀が軍勢を率いて攻め込み、史実でも知られる本能寺の変が始まりました。
明智光秀は左馬介の叔父であり、信長を倒すために左馬介と密かに連絡を取っていました。しかし、信長は光秀による謀反を事前に察知しています。本能寺で奇襲を受けたように見えますが、信長にとって想定外の出来事ではありませんでした。
左馬介はガルガントが率いる幻魔戦車隊を突破して光秀と合流し、本能寺の本堂へ進みます。信長を守る近習頭・森蘭丸も左馬介に敗れ、ついに信長と左馬介が直接対峙しました。
第1作の生贄の間以来となる対面でしたが、信長は長年鍛錬を続けた左馬介を圧倒します。止めを刺そうとした直後、鬼の一族が残した資料を基に研究されていた「時のねじれ」が発動。左馬介と瀕死の森蘭丸が、約422年後となる2004年のパリへ飛ばされてしまいます。
ギルデンスタンが2004年のパリへ侵攻
信長より先に「時のねじれ」で現代へ移動していたギルデンスタンは、2004年のパリで幻魔による侵攻を始めていました。さらに、後から現代へ飛ばされた森蘭丸を回収し、幻魔として改造します。
ギルデンスタンの目的は、「時のねじれ」を自在に発生させる装置を完成させ、信長を戦国時代から2004年へ呼び寄せることでした。幻魔王である信長が現代へ到着すれば、幻魔の侵攻はさらに拡大することになります。
現代へ飛ばされた左馬介は、フランス軍特殊部隊に所属するミシェルや、ジャックの息子アンリたちと協力して幻魔へ対抗します。ギルデンスタンと幻魔化した蘭丸を倒し、信長を現代へ召喚する計画を阻止しました。
ジャックの介入によって歴史が変化
左馬介が2004年へ移動した一方、現代に暮らしていたフランス人のジャック・ブランは、入れ替わるように戦国時代へ飛ばされます。ただし、ジャックが到着したのは本能寺の変が起こる10日前でした。
ジャックは鬼の一族から鬼の力を与えられ、鬼武者として織田軍や幻魔と戦います。さらに、この時代の左馬介と出会い、信長を倒すという共通の目的を持って行動しました。
現代人であるジャックが過去へ介入したことで、歴史の流れにも変化が生じます。最初の時間軸で左馬介がガルガントを倒した出来事など、一部の戦いは起きなかったことになりました。織田軍は安土城を攻め落とされるなど、当初の歴史よりも不利な状況へ追い込まれていきます。
| 時間の流れ | 信長と鬼武者の動き |
| 最初の本能寺の変 | 左馬介が信長へ挑むが、「時のねじれ」によって2004年へ転送される |
| 2004年のパリ | 左馬介がギルデンスタンと蘭丸を倒し、信長の現代召喚を阻止する |
| 本能寺の変の10日前 | ジャックが戦国時代へ転送され、過去の左馬介と協力して織田軍と戦う |
| 変化後の本能寺の変 | ジャックと過去の左馬介が信長へ挑み、一度は倒したように見える |
| ジャックの帰還後 | 生きていた信長が過去の左馬介を殺害する |
| 左馬介の帰還後 | 2004年から戻った左馬介が、倒された自分自身と融合して真鬼武者となる |
ジャックと過去の左馬介を迎え撃つ
歴史が変化した後も、信長は本能寺で明智軍を迎え撃ちます。そこへジャックと、本能寺の変が起こる前の左馬介が到着。二人の鬼武者が協力して幻魔王・信長へ挑みます。
激しい戦いの末、信長は倒されたように見えました。しかし、信長はまだ生きており、二人が油断した瞬間を狙います。「時のねじれ」によってジャックが現代へ戻される直前、信長は一瞬の隙を突き、この時代の左馬介を殺害しました。
ジャックはそのまま2004年へ帰還し、本能寺には信長と倒された左馬介が残されます。二人の鬼武者に敗れたと思わせて反撃する場面からも、信長が強さだけでなく、勝利のためならだまし討ちも利用する冷酷さを持っていることが分かります。
二人の左馬介が融合して真鬼武者へ覚醒
ジャックが現代へ戻った直後、2004年に飛ばされていた左馬介が入れ替わるように戦国時代へ帰還します。そこで目にしたのは、信長によって殺害された、過去の自分自身の姿でした。
現代から戻った左馬介は、倒された過去の左馬介と融合します。二人分の鬼の力を取り込んだことで、第1作でフォーティンブラスを倒したときと同じ真鬼武者へ再び覚醒しました。
左馬介が真鬼武者となったことで、信長も幻魔王としての力を解放します。『鬼武者』から続いてきた二人の因縁は、真鬼武者と幻魔王による最後の一騎打ちへ進みました。
左馬介との最終決戦に敗れて封印される
信長は十兵衛との戦いから得た鬼の力への抵抗を持ち、左馬介を苦しめます。しかし、二人分の鬼の力を得た真鬼武者には及ばず、死闘の末に敗北しました。
敗北を悟った信長は、敦盛を舞いながら自らを倒した左馬介を称えます。『鬼武者2』では復活を宣言して消滅しましたが、『鬼武者3』では最後まで取り乱さず、幻魔王としての威厳を保ったまま決着を受け入れました。
左馬介は信長の魂を完全に消滅させるのではなく、鬼の篭手へ吸収して封印します。再び復活できないようにするため、信長を封じた鬼の篭手を持って人々の前から姿を消しました。
これにより、『鬼武者』の暗黒儀式から続いてきた左馬介と信長の因縁に決着がつき、鬼の一族と幻魔の長い戦いにも一度終止符が打たれます。ただし、信長の魂は消滅したのではなく封印された状態であり、その力は後の『新鬼武者』でも重要な役割を果たします。
- 『鬼武者2』での敗北から復活し、鬼の力への抵抗を身につけた
- 明智光秀による本能寺の変を事前に把握していた
- 「時のねじれ」により、左馬介と森蘭丸が2004年へ転送された
- ジャックの過去への介入によって本能寺の歴史が変化した
- ジャックと過去の左馬介に敗れたように見せ、左馬介をだまし討ちにした
- 二人の左馬介が融合して誕生した真鬼武者との最終決戦に敗れた
- 最後は魂を鬼の篭手へ封印された
『鬼武者3』の信長は、明智左馬介とジャックという二人の主人公を追い詰め、時間を越えた戦いの最後に立ちはだかります。左馬介との因縁には決着がつきましたが、鬼の篭手に残された信長の魂は、『新鬼武者』の時代へ受け継がれていきます。
『新鬼武者』で織田信長はどうなったのか
『新鬼武者 DAWN OF DREAMS』に織田信長本人は登場しません。『鬼武者3』の最終決戦で明智左馬介に敗れた後、その魂は鬼の篭手へ吸収され、復活できないよう厳重に封印されているためです。
一方で、信長の名前や残した影響は物語の各所で描かれています。信長を封じた鬼の篭手は、豊臣秀吉が進める幻魔の儀式を阻止するために持ち出され、主人公・蒼鬼が真鬼武者へ覚醒する重要な力となりました。
| 項目 | 内容 |
| 信長本人の登場 | なし |
| 魂の状態 | 鬼の篭手に吸収され、封印されている |
| 封印場所 | 比叡山延暦寺 |
| 封印の事実を知る人物 | 南光坊天海となった左馬介、阿倫など一部の関係者 |
| 世間での認識 | 本能寺の変で死亡したと考えられている |
| 鬼の篭手を装着する人物 | 蒼鬼 |
| 信長と血縁関係にある人物 | お初、淀君 |
| 関連する場所 | 廃城となった安土城 |
信長の魂は鬼の篭手に封印されている
『鬼武者3』の最後で真鬼武者となった左馬介は、幻魔王・信長を倒し、その魂を鬼の篭手へ吸収しました。信長は『鬼武者2』で一度倒された後にも復活しているため、単に肉体を滅ぼしただけでは再び蘇る可能性があります。
そこで左馬介は、信長の魂を吸収した鬼の篭手を封印するため、人々の前から姿を消しました。『新鬼武者』の時代には鬼の篭手が比叡山延暦寺で厳重に保管されており、信長が幻魔王として復活する事態を防いでいます。
この事実を知っているのは、実際に信長と戦った一部の人物に限られます。明智左馬介は後に南光坊天海と名乗り、正体を隠しながら幻魔との戦いを続けていました。また、第1作から左馬介を支えてきた阿児こと阿倫も、信長が鬼の篭手へ封印された経緯を知っています。
一方、一般の人々には鬼や幻魔を巡る戦いの真相が知らされていません。信長は表向きには本能寺の変で死亡した人物として扱われ、左馬介との最終決戦や鬼の篭手への封印は、ごく一部だけが知る出来事となっています。
信長の後を継いだ豊臣秀吉が幻魔の力に目覚める
信長が封印された後、天下統一を果たしたのが、かつて木下藤吉郎として信長に仕えていた豊臣秀吉です。藤吉郎は『鬼武者』から幻魔側へ協力し、信長の命令を受けて各地で行動していました。
『鬼武者3』の本能寺の変が起きた時期には、羽柴秀吉と名を変えて中国攻めへ向かっていたため、信長と左馬介の最終決戦には立ち会っていません。しかし、信長が封印された後に秀吉の幻魔としての力が覚醒し、やがて『新鬼武者』で新たな脅威となります。
天下人となった秀吉は、幻魔の儀式である醍醐の花見を執り行おうとします。かつて信長が幻魔の力を利用して天下統一を目指したのに対し、次の時代では信長の配下だった秀吉が幻魔の計画を引き継ぐ形になりました。
蒼鬼が信長を封じた鬼の篭手を装着
豊臣秀吉が進める醍醐の花見を阻止するため、比叡山延暦寺に封印されていた鬼の篭手が持ち出されます。この鬼の篭手を装着するのが、黒き鬼の力を持つ『新鬼武者』の主人公・蒼鬼です。
鬼の篭手には、明智左馬介によって封印された信長の魂が残されています。蒼鬼は鬼の篭手を装着し、信長の魂と仲間たちの力をその身に受けることで、強大な力を持つ真鬼武者へ覚醒しました。
信長は『新鬼武者』で復活して蒼鬼と戦うわけではありません。封印された魂が、蒼鬼の力を高める要素として利用されています。かつてフォーティンブラス亡き後に幻魔王となった信長の魂が、復活したフォーティンブラスを倒すための力になるという、過去の関係が逆転した展開です。
これにより、信長は本人が登場しない『新鬼武者』でも、最終決戦に関係する重要な存在となっています。幻魔王として多くの人間を苦しめた信長の力が、結果として幻魔王を倒すために使われることになりました。
お初と淀君は信長の姪にあたる
『新鬼武者』では、信長と血縁関係にある人物として、お初と淀君が登場します。二人は信長の実妹であるお市と、浅井長政の間に生まれた娘という設定です。そのため、信長から見るとお初と淀君は姪にあたります。
『鬼武者2』の時点では、お初と茶々は浅井長政の連れ子という設定でした。しかし、『新鬼武者』ではお市の実の娘という設定になり、信長との血縁関係が生まれています。
お初は『新鬼武者』で蒼鬼と行動する仲間の一人となり、淀君は豊臣秀吉と深く関係する人物として登場します。信長本人の出番はなくても、その妹や姪、かつての家臣である秀吉を通して、織田家に関係する物語が続いています。
安土城は廃城となって登場
『鬼武者3』で信長が新たな居城として建設していた安土城も、『新鬼武者』に再登場します。ただし、信長が封印されてから時間が経過しているため、かつての拠点ではなく廃城となっています。
『鬼武者3』ではジャックが信長を追って安土城へ乗り込みますが、『新鬼武者』では前作よりも探索できる場所が増えています。信長が直接登場しない中で、安土城は幻魔王として活動していた時代の痕跡を残す場所として扱われています。
- 信長本人は『新鬼武者』に登場しない
- 魂は鬼の篭手へ吸収され、比叡山延暦寺に封印されている
- 封印の真相を知るのは南光坊天海や阿倫など一部の人物に限られる
- 世間では本能寺の変で死亡したと考えられている
- 蒼鬼が信長を封じた鬼の篭手を装着し、真鬼武者へ覚醒する
- お市の娘であるお初と淀君は、信長の姪にあたる
- 信長の居城だった安土城が廃城として登場する
『新鬼武者』の信長は、復活した敵としてではなく、過去の幻魔王として物語へ影響を残しています。魂を封じた鬼の篭手、後継者となった豊臣秀吉、姪にあたるお初と淀君、廃城となった安土城を通して、信長の存在が新しい時代の物語にも引き継がれています。
織田信長と主要人物の関係
『鬼武者』の織田信長は、明智左馬介や柳生十兵衛といった鬼武者だけでなく、幻魔、家臣、家族を含む多くの人物と関係しています。なかでも左馬介と十兵衛は、信長の野望を直接阻止した重要人物です。
一方、木下藤吉郎や森蘭丸は信長に仕える家臣として行動し、ギルデンスタンは信長を幻魔として復活させました。人物ごとの関係を整理すると、信長が人間の武将から幻魔王へ変化し、最後に封印されるまでの流れが分かりやすくなります。
明智左馬介|信長を封印した最大の宿敵
明智左馬介は、『鬼武者』から『鬼武者3』まで続く信長最大の宿敵です。第1作では、稲葉山城の暗黒儀式を阻止してフォーティンブラスを倒し、崩壊する生贄の間で信長と初めて対面しました。
このとき信長本人との戦闘はなく、その後も両者が直接会うことはありませんでした。しかし、左馬介は初代幻魔王を倒した鬼武者であり、幻魔側にとって最大級の脅威となります。信長も左馬介を排除すべき敵として認識するようになりました。
『鬼武者3』の本能寺の変で、信長と左馬介は再び対峙します。信長は一度左馬介を圧倒しますが、「時のねじれ」によって決着は先延ばしとなりました。最後は2004年から帰還した左馬介が過去の自分自身と融合し、真鬼武者となって信長を撃破。信長の魂を鬼の篭手へ封印します。
左馬介は後に南光坊天海と名乗り、信長を封じた真相を知る数少ない人物となりました。信長にとって左馬介は、フォーティンブラスを倒して幻魔界の体制を変え、最後には自分自身の野望を終わらせた相手です。
柳生十兵衛|信長を一度倒した鬼武者
柳生十兵衛は『鬼武者2』の主人公で、後の柳生石舟斎です。信長は鬼の血を引く柳生一族を将来の脅威と判断し、柳生の庄を襲撃して一族を滅ぼそうとしました。
庄を離れていた十兵衛は生き残り、故郷の惨状を知って信長への復讐を決意します。十兵衛自身も人間と鬼の一族の血を引く人物であり、実母・高女との出会いをきっかけに鬼の力を目覚めさせました。
十兵衛は旅の中で集めた鬼の五玉を使って真鬼武者へ覚醒し、信長の魂が移された黄金魔神像を破壊します。信長を一度倒すことには成功しましたが、信長は復活を予言し、その言葉どおり『鬼武者3』までに蘇りました。
信長は十兵衛との戦いを経験したことで、鬼の力に対する抵抗を身につけています。十兵衛は信長を倒しただけでなく、結果として『鬼武者3』の信長を以前より強い存在へ変えるきっかけにもなりました。
木下藤吉郎・豊臣秀吉|信長の野望を引き継いだ家臣
木下藤吉郎は織田家の家臣であり、幻魔として復活した信長の腹心として行動します。『鬼武者』では稲葉山城へ潜入した左馬介を織田軍へ勧誘しますが、断られたことで敵対関係となりました。
『鬼武者2』では、信長の命令を受けてお市を岐阜城へ連れ戻そうとします。しかし、お市本人に拒否されたうえ、柳生十兵衛にも阻止されたことで、二人をまとめて始末しようとしました。
さらに、鬼ヶ島に隠されていた飛行船・鬼玄武を発見し、織田軍の小谷城侵攻に利用します。十兵衛に奪還されると鬼玄武を自爆させますが、藤吉郎自身は爆発前に脱出して生き延びました。
『鬼武者3』では羽柴秀吉と名を変え、中国攻めを命じられていたため本能寺には不在でした。信長が封印された後に幻魔の力が覚醒し、豊臣秀吉として天下統一を達成。『新鬼武者』では、かつて信長が進めていた幻魔による支配を引き継ぐ存在となります。
ギルデンスタン|信長を幻魔として復活させた科学者
ギルデンスタンは幻魔の科学者であり、桶狭間の戦いで死亡した信長を蘇らせた張本人です。信長に幻魔の血と力を与え、人間ではない存在へ変化させました。
人間を見下しているギルデンスタンは、当初の信長も実験材料の一人としか考えていませんでした。信長を「猿」と呼び、対等な相手として扱っていなかったことからも、蘇生直後の両者の立場が分かります。
しかし、フォーティンブラスの死後に信長が幻魔界を統一すると、両者の関係は逆転します。信長の力とカリスマ性を認めたギルデンスタンは、『鬼武者3』では「信長様」と呼んで命令に従っていました。
ギルデンスタンは2004年のパリへ移動した後も、信長を現代へ召喚するために「時のねじれ」の装置を開発しています。信長を実験材料として見ていた科学者が、最終的には幻魔王として現代へ迎えようとするまでになりました。
小谷のお邑・お市|敵対しながらも信長が保護しようとした妹
小谷のお邑の正体は、信長の実妹であるお市です。浅井長政に嫁いでいたお市は、信長による小谷城への侵攻を止めるため、「小谷のお邑」と名乗って柳生十兵衛たちと行動していました。
信長は浅井家を攻める一方で、木下藤吉郎にお市を岐阜城へ連れてくるよう命じています。信長へ敵対しているにもかかわらず殺害を命じなかったことから、妹を戦火から遠ざけようとした可能性があります。
ただし、純粋な保護ではなく、岐阜城で監視する目的だった可能性も否定できません。信長の本心は明確にされていませんが、ほかの敵対勢力とは異なる対応を取っているため、幻魔王となった後にも兄としての感情が残っていたことをうかがわせます。
森蘭丸|信長へ絶対的な忠誠を誓う近習頭
森蘭丸は『鬼武者3』に登場する織田家の近習頭です。中国攻めへ向かった羽柴秀吉に代わり、信長の側近として本能寺を守っていました。若い武将ながら信長に心酔し、絶対的な忠誠を誓っています。
本能寺へ乗り込んだ左馬介と戦って敗れた後、信長と左馬介の間に発生した「時のねじれ」に巻き込まれ、2004年のパリへ転送されます。瀕死の状態だった蘭丸はギルデンスタンに回収され、幻魔として改造されました。
幻魔となった後も信長への忠誠は変わらず、現代のパリで左馬介と敵対します。信長が直接2004年へ移動できなかったため、蘭丸はギルデンスタンとともに現代で信長の計画を進める役割を担いました。
そのほかの関連人物
信長と関係する人物には、配下の幻魔や対立勢力、織田家の血縁者も含まれます。それぞれの立場と信長との関係は、次のとおりです。
| 人物 | 信長との関係 | 主な登場作品 |
| フォーティンブラス | 初代幻魔王。信長を地上の支配者にする代わりに、幻魔へ尽くす契約を結ばせた | 鬼武者、新鬼武者 |
| 明智光秀 | 信長の家臣で左馬介の叔父。本能寺の変を起こして信長を討とうとする | 鬼武者3 |
| ジャック・ブラン | 2004年から戦国時代へ移動し、鬼武者として信長へ挑む | 鬼武者3 |
| 雑賀孫市 | 雑賀の庄への侵攻を阻止するため、信長と敵対する | 鬼武者2 |
| 風魔小太郎 | 織田軍が故郷へ侵攻することを警戒し、信長側を偵察する | 鬼武者2 |
| ジュジュドーマ | 信長を強く慕っている女性の高等幻魔 | 鬼武者2 |
| ゴーガンダンテス | 信長の命令に従う高等幻魔。信長を呼び捨てにしている | 鬼武者2 |
| ギンガムファッツ | 信長の配下として活動する高等幻魔 | 鬼武者2 |
| ベガドンナ | 自らを「信長の妻」と称し、安土城建設の指揮を執る高等幻魔 | 鬼武者3 |
| お初 | お市の娘であり、信長の姪にあたる | 新鬼武者 |
| 淀君・茶々 | お市の娘であり、信長の姪にあたる | 新鬼武者 |
- 明智左馬介は信長を最終的に倒し、鬼の篭手へ封印した宿敵
- 柳生十兵衛は『鬼武者2』で信長を一度倒した鬼武者
- 豊臣秀吉は信長の配下から天下人となり、幻魔の計画を引き継いだ
- ギルデンスタンは信長を復活させ、後には配下として従った
- お市は信長へ敵対したが、兄妹として特別な関係が残されていた
- 森蘭丸は幻魔となった後も信長へ忠誠を尽くした
信長を中心に見ると、左馬介と十兵衛は鬼の力で野望を阻止する存在、ギルデンスタンと森蘭丸は幻魔側から支える存在、秀吉は信長の支配を次の時代へ引き継ぐ存在として整理できます。敵、家臣、家族との関係を通して、織田信長が『鬼武者』シリーズ全体へ与えた影響の大きさが描かれています。
『鬼武者』版の織田信長と史実の違い
『鬼武者』の織田信長は、桶狭間の戦い、稲葉山城攻略、本能寺の変など、史実で知られる出来事をたどりながら、幻魔の存在を組み込んだ独自の人物として描かれています。
城や人物、戦の名称は史実と共通していますが、信長は桶狭間で一度死亡し、幻魔として復活。最後も本能寺で命を落とすのではなく、明智左馬介との戦いに敗れて鬼の篭手へ封印されます。
| 出来事 | 史実の織田信長 | 『鬼武者』の織田信長 |
| 桶狭間の戦い | 今川義元を破り、勢力拡大の足がかりを作る | 勝利直後に矢が喉を貫き、一度死亡する |
| 死後の復活 | 該当する出来事はない | ギルデンスタンから幻魔の血を与えられて復活する |
| 稲葉山城攻略 | 斎藤氏を破って城を手に入れ、岐阜城へ改称する | 幻魔の力を利用して侵攻し、城内では暗黒儀式が準備される |
| 天下統一への動き | 軍事や政治を通して支配地域を広げる | 織田軍と幻魔軍を使い、人間狩りや洗脳兵器の建造も進める |
| お市との関係 | 妹のお市は浅井長政へ嫁ぐ | お市が小谷のお邑として、兄の侵攻を止めるために戦う |
| 本能寺の変 | 明智光秀の謀反を受け、本能寺で生涯を終えたとされる | 謀反を事前に把握し、左馬介やジャックを本能寺で迎え撃つ |
| 最期 | 本能寺の変で死亡する | 真鬼武者となった左馬介に敗れ、魂を鬼の篭手へ封印される |
| 死後の影響 | 豊臣秀吉が後継者として天下統一を進める | 幻魔の力を得た秀吉が信長に代わる脅威となり、封印された信長の魂も残る |
桶狭間の戦いで一度死亡している
史実の桶狭間の戦いは、織田信長が今川義元を破り、その後の勢力拡大へつなげた重要な戦です。少ない兵力で大軍を破った戦として知られ、信長の生涯における大きな転機となりました。
『鬼武者』でも織田軍が今川義元を討ち取る流れは共通しています。しかし、勝利の知らせを受けた直後、敵兵が放った矢が信長の喉を貫き、その場で死亡するという展開へ変更されました。
ゲームでは、ここから幻魔の科学者ギルデンスタンが信長を蘇らせます。史実では信長が自ら戦国大名として勢力を広げていきますが、『鬼武者』では一度死亡して人間ではない存在となり、幻魔の助けを受けながら天下統一を進める点が大きな違いです。
稲葉山城攻略の裏で暗黒儀式が行われる
稲葉山城を攻略して岐阜城へ改称する流れは、史実と『鬼武者』の両方に取り入れられています。ただし、ゲームでは人間同士の戦だけでなく、幻魔の力が織田軍を支援していました。
『鬼武者』の稲葉山城では、雪姫と夢丸を生贄にして、信長へフォーティンブラスの力を与える暗黒儀式が準備されています。城の地下には幻魔界へつながる空間が存在し、ギルデンスタンをはじめとする幻魔たちが活動していました。
左馬介によって暗黒儀式が阻止されたため、ゲーム内の稲葉山城攻略は一度失敗します。それでも信長は後に斎藤龍興を破って城を手に入れ、岐阜城へ改称。史実上の結果を残しながら、その過程へ鬼と幻魔の戦いを加えた構成になっています。
天下統一に幻魔の力を利用する
史実の信長は、戦や同盟、家臣団の運用などを通して支配地域を広げました。『鬼武者』の信長も織田軍を率いていますが、それに加えて幻魔軍や幻魔の兵器を積極的に利用しています。
『鬼武者2』では、鬼の血を引く柳生一族を危険視して柳生の庄を襲撃。紀州の雑賀衆や浅井家も侵攻の対象とします。さらに、人々を洗脳する黄金魔神像や、鬼の一族が残した飛行船・鬼玄武まで天下統一へ利用しようとしました。
史実を題材にした戦国作品では、信長の軍事力や革新的な考え方が強調されることがあります。一方、『鬼武者』ではそのイメージを、幻魔の技術や巨大兵器をためらわず取り入れる人物像へ置き換えています。
お市が兄・信長と敵対する
史実と同じく、『鬼武者』でもお市は信長の実妹であり、浅井長政へ嫁いでいます。ただし、『鬼武者2』では「小谷のお邑」と名乗り、信長による小谷城への侵攻を止めるために行動する人物として描かれました。
お市は柳生十兵衛たちと協力し、鬼玄武を織田軍から奪還します。信長にとって実の妹が、自らの天下統一を妨害する敵となっている点が、ゲーム独自の展開です。
一方の信長は、お市を殺害するのではなく、木下藤吉郎に岐阜城へ連れてくるよう命じています。史実上の兄妹関係を基にしながら、幻魔王となった信長にも人間的な感情が残っている可能性を示す要素として使われています。
本能寺の変を事前に見抜いている
史実では、天正10年(1582年)に明智光秀が謀反を起こし、本能寺に滞在していた信長を襲撃します。信長は本能寺で生涯を終えたとされていますが、最期の具体的な状況には不明な点も残されています。
『鬼武者3』でも明智光秀が本能寺の変を起こしますが、信長は謀反の計画を事前に把握していました。奇襲によって追い詰められたのではなく、左馬介や明智軍を待ち構え、迎え撃つ立場として描かれています。
さらに、「時のねじれ」によって2004年のパリからジャック・ブランが戦国時代へ移動し、本能寺の変へ介入します。史実の出来事を土台にしながら、時間移動による歴史改変と鬼武者の戦いを組み合わせた展開です。
本能寺では死亡せず鬼の篭手へ封印される
『鬼武者3』の信長は、ジャックと過去の左馬介に倒されたように見えた後も生きており、一瞬の隙を突いて左馬介を殺害します。その後、2004年から帰還した左馬介が倒された自分自身と融合し、真鬼武者となって信長へ挑みました。
最終決戦に敗れた信長は敦盛を舞い、自らを倒した左馬介を称えます。左馬介は信長の魂を鬼の篭手へ吸収し、再び復活できないよう封印しました。
史実では本能寺の変が信長の最期となりますが、『鬼武者』では肉体の死ではなく、魂の封印によって活動を終えます。さらに、封印された魂は『新鬼武者』で蒼鬼が真鬼武者へ覚醒する力の一部となり、本能寺の変以降も物語へ影響を残しました。
- 桶狭間の戦いで一度死亡し、幻魔として復活する
- 稲葉山城攻略の裏で、信長のための暗黒儀式が進められる
- 織田軍だけでなく幻魔軍や巨大兵器を天下統一へ利用する
- 実妹のお市が小谷のお邑として信長へ敵対する
- 明智光秀の謀反を事前に把握したうえで本能寺の変を迎える
- 本能寺で死亡せず、明智左馬介との決戦後に鬼の篭手へ封印される
『鬼武者』は、史実の出来事をすべて変更するのではなく、実在した人物や戦、城を残しながら、その裏で幻魔が暗躍していたという形で物語を再構成しています。史実を知っている場合でも、織田信長がどのように幻魔王へ置き換えられているのかを比較しながら楽しめる設定です。
織田信長の声優と関連する余談
『鬼武者』シリーズで織田信長の声を担当しているのは、主に大塚明夫です。ただし、初代『鬼武者』のHDリマスター版ではキャストが変更され、立木文彦が織田信長を演じています。
さらに、大塚明夫と立木文彦は、それぞれが信長を担当した『鬼武者』で初代幻魔王フォーティンブラス役も兼任しています。また、大塚明夫は『鬼武者 無頼伝』とNetflixアニメ版『鬼武者』で宮本武蔵も演じました。
| 声優 | 担当キャラクター | 作品・バージョン |
| 大塚明夫 | 織田信長 | オリジナル版『鬼武者』を含むシリーズ作品 |
| 大塚明夫 | フォーティンブラス | オリジナル版『鬼武者』 |
| 大塚明夫 | 宮本武蔵 | 『鬼武者 無頼伝』、Netflixアニメ版『鬼武者』 |
| 立木文彦 | 織田信長 | 『鬼武者』HDリマスター版 |
| 立木文彦 | フォーティンブラス | 『鬼武者』HDリマスター版 |
オリジナル版の織田信長は大塚明夫
オリジナル版を中心とした『鬼武者』シリーズでは、大塚明夫が織田信長を担当しています。第1作で幻魔として復活した信長から、『鬼武者2』『鬼武者3』で幻魔王として君臨する信長まで演じました。
大塚明夫は、信長だけでなく、第1作のラスボスであるフォーティンブラスも担当しています。つまり、フォーティンブラスの死後に幻魔王となる信長と、信長の前に幻魔界を支配していた初代幻魔王を、同じ声優が演じていることになります。
第1作では信長本人との直接戦闘がなく、ラスボスはフォーティンブラスです。そのため大塚明夫は、物語の先で幻魔王となる人物と、そのきっかけを作る初代幻魔王の両方を担当していました。
HDリマスター版では立木文彦へ変更
初代『鬼武者』のHDリマスター版では、織田信長の声優が大塚明夫から立木文彦へ変更されています。オリジナル版とHDリマスター版では同じ場面でも担当声優が異なるため、声優情報を確認する際はプレイしているバージョンに注意が必要です。
HDリマスター版の立木文彦も、織田信長とフォーティンブラスの両方を演じています。声優自体は変更されていますが、「信長と初代幻魔王を同じ声優が担当する」というオリジナル版の配役は引き継がれました。
『鬼武者2』や『鬼武者3』の信長について調べている場合と、初代HDリマスター版の信長について調べている場合では、表示すべき声優名が異なります。記事内では「通常は大塚明夫、初代HDリマスター版は立木文彦」と分けて記載すると誤解を防げます。
大塚明夫は『鬼武者 無頼伝』で宮本武蔵も担当
大塚明夫は『鬼武者 無頼伝』でも信長を演じていますが、同じ作品に登場する宮本武蔵役も兼任しています。幻魔王として鬼武者たちの前に立ちはだかる信長と、プレイアブルキャラクターとして登場する宮本武蔵の二役を担当しました。
その後、大塚明夫はNetflixで配信されたアニメ版『鬼武者』でも宮本武蔵を演じています。ただし、声優は同じでも『鬼武者 無頼伝』の宮本武蔵とNetflixアニメ版の宮本武蔵は同じ設定の人物ではありません。
また、『鬼武者WS』にも宮本武蔵が登場しますが、こちらも『鬼武者 無頼伝』やNetflixアニメ版とは設定が異なります。作品をまたいで宮本武蔵を紹介する場合は、それぞれを別の人物設定として整理する必要があります。
- 織田信長の声優は主に大塚明夫
- 初代『鬼武者』HDリマスター版では立木文彦が担当
- 大塚明夫はオリジナル版でフォーティンブラスも兼任
- 立木文彦もHDリマスター版でフォーティンブラスを兼任
- 大塚明夫は『鬼武者 無頼伝』で信長と宮本武蔵の二役を担当
- Netflixアニメ版でも宮本武蔵を演じているが、各作品の武蔵は同一設定ではない
『鬼武者』の信長はバージョンによって担当声優が異なりますが、信長とフォーティンブラスを同じ声優が演じる配役は共通しています。さらに大塚明夫はゲームとアニメの両方で宮本武蔵も担当しており、『鬼武者』シリーズと深い関わりを持つ声優となっています。
織田信長はなぜ『鬼武者』シリーズの重要人物なのか
織田信長は、『鬼武者』のメイン三部作を一つの物語としてつなぐ中心人物です。第1作では幻魔として復活した黒幕に近い立場で登場し、『鬼武者2』では幻魔王として柳生十兵衛と戦い、『鬼武者3』では明智左馬介との因縁に決着をつけます。
作品ごとに主人公や舞台が変化しても、信長の天下統一と幻魔の支配が物語の軸となっています。本人が登場しない『新鬼武者』でも、信長の魂、かつての家臣、血縁者、居城が物語へ関係しており、封印後も影響を残し続けました。
| 重要な理由 | シリーズでの役割 |
| メイン三部作をつなぐ | 『鬼武者』から『鬼武者3』まで継続して登場し、物語の中心となる |
| 人間と幻魔をつなぐ | 人間から幻魔へ変化し、最終的に幻魔王へ上り詰める |
| 複数の鬼武者と戦う | 明智左馬介、柳生十兵衛、ジャック・ブランと対立する |
| 敗北するたびに強くなる | 十兵衛との戦いを経て、鬼の力への抵抗を身につける |
| 史実と幻想を結びつける | 桶狭間や本能寺の変に幻魔の設定を加え、シリーズ独自の歴史を作る |
| 次の時代へ影響を残す | 豊臣秀吉、お初、淀君、安土城、鬼の篭手を通して『新鬼武者』にも関係する |
メイン三部作を通して成長する敵
第1作の信長は物語の背景で計画を進める人物であり、左馬介との直接戦闘はありません。この段階ではフォーティンブラスが幻魔王であり、信長は幻魔の力を与えられた人間という立場でした。
『鬼武者2』ではフォーティンブラスの跡を継ぎ、自らが幻魔王となります。人間だった人物が幻魔界を統一し、高等幻魔を含む多くの配下から「信長様」と呼ばれるまでに立場を高めました。
さらに『鬼武者3』では、柳生十兵衛との戦いで一度倒された経験を生かし、鬼の力への抵抗を獲得しています。作品が進むごとに立場と能力が強化されるため、信長は同じ状態で何度も登場する敵ではありません。
人間から幻魔、幻魔から幻魔王、そして鬼の力にも対抗できる存在へ変化していく過程が、メイン三部作全体を通した敵側の成長として描かれています。
二人の鬼武者と深い因縁を持つ
信長は、明智左馬介と柳生十兵衛という二人の鬼武者と深い因縁を持っています。左馬介は初代幻魔王フォーティンブラスを倒し、最後には信長を鬼の篭手へ封印した人物です。
十兵衛は、信長によって柳生の庄と一族を滅ぼされたことで鬼武者として立ち上がります。『鬼武者2』では信長の肉体だけでなく、魂を移した黄金魔神像も破壊しました。
左馬介と十兵衛は異なる立場と目的で信長へ挑みますが、どちらも真鬼武者へ覚醒して信長側の幻魔王を打ち破っています。信長を中心にすることで、作品ごとに異なる主人公の戦いが「鬼の一族と幻魔の対立」という共通の物語へつながっています。
史実と幻魔の物語を結びつける存在
『鬼武者』シリーズでは、桶狭間の戦い、稲葉山城攻略、小谷城侵攻、本能寺の変など、実際の歴史を基にした出来事が登場します。その中心にいる信長が幻魔として復活したことで、戦国時代の合戦と鬼・幻魔の戦いが一つの物語として結びつきました。
織田軍が勢力を拡大できた背景には幻魔の協力があり、史実に残された出来事の裏側で幻魔が暗躍していたという設定になっています。信長は実在した戦国武将であると同時に、作品独自の幻想的な歴史を成立させる役割を持っています。
特に『鬼武者3』では、本能寺の変に「時のねじれ」と現代人のジャックが介入します。歴史上の有名な事件へ時間移動を組み合わせられるのも、信長がシリーズの中心に配置されているからです。
封印後も『新鬼武者』へ影響を残す
『鬼武者3』で信長は鬼の篭手へ封印され、本人の物語には決着がつきます。しかし、信長が残した影響までは消えていません。
かつて信長へ仕えていた木下藤吉郎は、豊臣秀吉として天下統一を果たし、幻魔の儀式を進めます。実妹お市の娘であるお初と淀君も登場し、信長が建設した安土城は廃城となって残されています。
さらに、信長の魂を封じた鬼の篭手は蒼鬼が真鬼武者へ覚醒するために使用されました。信長は復活した敵として現れるのではなく、フォーティンブラスを倒す力の一部となります。
敵としての役割を終えた後も、後継者、血縁者、居城、封印された魂という複数の形で次の時代へ関わっている点から、信長が一作品だけでは終わらない重要人物であることが分かります。
- 第1作から『鬼武者3』まで登場し、メイン三部作をつないでいる
- 人間から幻魔王へ成長する敵側の物語が描かれている
- 明智左馬介と柳生十兵衛という二人の鬼武者と戦った
- 戦国時代の史実と鬼・幻魔の設定を結びつけている
- 封印された後も豊臣秀吉や鬼の篭手を通して物語へ影響を残した
織田信長は強力なラスボスというだけでなく、鬼武者たちが戦う理由と、シリーズの歴史をつなぐ役割を持っています。人間として始まり、幻魔王として天下統一を目指し、最後は封印された魂まで次の時代へ受け継がれたことが、シリーズを代表する敵である理由です。
まとめ
『鬼武者』シリーズの織田信長は、桶狭間の戦いで死亡した後、ギルデンスタンによって幻魔として蘇った人物です。フォーティンブラス亡き後は幻魔界を統一し、元人間でありながら新たな幻魔王として天下統一を目指しました。
第1作では明智左馬介と対面するものの直接戦闘はなく、『鬼武者2』では柳生十兵衛、『鬼武者3』では明智左馬介が戦うラスボスとして登場します。敗北しても復活を繰り返し、戦いを経験するたびに鬼の力への抵抗を身につけるなど、作品が進むにつれて強大な存在へ変化していきました。
- 桶狭間の戦いで死亡した後、幻魔の血と力を与えられて復活した
- 初代幻魔王フォーティンブラスの死後、幻魔界を統一して幻魔王となった
- 『鬼武者』では直接戦闘がなく、左馬介との因縁が始まる
- 『鬼武者2』では黄金魔神像を建造し、柳生十兵衛と戦って敗北した
- 『鬼武者 無頼伝』では左馬介や十兵衛たちと対峙するが、パラレル的な展開の可能性がある
- 『鬼武者3』では本能寺で左馬介との最終決戦に敗れ、魂を鬼の篭手へ封印された
- 『新鬼武者』では本人は登場しないが、封印された魂が蒼鬼の真鬼武者への覚醒に関係する
- 声優は主に大塚明夫が担当し、初代HDリマスター版では立木文彦が演じている
信長は冷酷非情な幻魔王である一方、実妹のお市を保護しようとするなど、人間だった頃の感情が残っている可能性も描かれています。また、元人間でありながら高等幻魔を従わせるカリスマ性と統率力を持ち、ギルデンスタンとの立場まで逆転させました。
最後は左馬介に封印されましたが、かつての家臣である豊臣秀吉、姪にあたるお初と淀君、廃城となった安土城、信長の魂を宿した鬼の篭手を通して、『新鬼武者』の時代にも影響を残しています。織田信長は強力なラスボスというだけでなく、メイン三部作と次世代の物語をつなぐ『鬼武者』シリーズ屈指の重要人物です。