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「マイティファイナルファイト」は、カプコンが1993年にファミリーコンピュータ(ファミコン)向けに発売したアクションゲームで、人気アーケードゲーム「ファイナルファイト」をデフォルメキャラクターを使ってコミカルにアレンジした作品です。
このゲームはベルトスクロール型アクションの要素を持ちながらも、ファミコンの限られたハード性能を活かしたオリジナルのゲーム性を提供しています。
機種 | ファミリーコンピュータ |
発売元 | カプコン |
開発元 | カプコン |
発売日 | 1993年6月11日 |
ジャンル | アクション |
ゲーム概要


マイティファイナルファイトは、1993年にカプコンがファミリーコンピュータ向けにリリースしたアクションゲームで、アーケードやスーパーファミコンにて発売された「ファイナルファイト」をデフォルメキャラクターにしてコミカルにアレンジした作品です。
キャラクターは、2頭身のスーパーデフォルメで描かれており、オリジナルのシリアスな雰囲気を脱し、ファミコンならではのコミカルな要素を多く取り入れています。
ゲームシステムの特徴
- 3人のキャラクター:プレイヤーは、コーディー、ハガー、ガイの中から1人を選び、敵を倒しながらステージを進んでいきます。キャラクターごとに異なる必殺技があり、例えばハガーの「スクリューパイルドライバー」など、オリジナル版からおなじみの技が再現されています。
- レベルアップシステム:本作にはRPGの要素が取り入れられており、敵を倒すと経験値が得られ、レベルアップすることでキャラクターが強化されます。レベルアップすることで、各キャラクターに固有の強力な技を使用できるようになるのが大きな魅力です
- ステージ構成:コミカルなシチュエーションやギミックが盛り込まれ、例えば敵キャラクターのアビゲイルは「クイズ王」を自称し、戦闘の前にクイズを出してくるなど、ユーモアのある演出が多数見られます
デフォルメされたキャラクター

「マイティファイナルファイト」のデフォルメされたキャラクターは、シリーズの元となる「ファイナルファイト」のシリアスでリアルな雰囲気とは大きく異なり、2頭身の「スーパーデフォルメ」(SD)スタイルで描かれています。
このアプローチはファミコンの性能に適したもので、コミカルかつ可愛らしいキャラクターデザインが特徴です。
- ハガー:パワーが強く、掴み技が得意な市長。近接戦での耐久力が高い。
- コーディー:バランス型のキャラクターで、スピードとパワーのバランスが良い。
- ガイ:素早い動きが特徴で、アクロバティックな技を繰り出すことができる。
各キャラクターはオリジナルの技を保持しながらも、よりコミカルで親しみやすいデザインに変更されています。たとえば、市長のハガーはリアルでは筋骨隆々のレスラー風の見た目ですが、本作では頭が大きく、全体的に小柄で可愛らしい姿に変わっています。
それでも、彼の必殺技である「スクリューパイルドライバー」は健在で、ゲームプレイ自体の爽快感は失われていません。
さらに、敵キャラクターにもユーモラスなアレンジが加えられており、ボスのアビゲイルは「クイズ王」を自称し、戦闘前にクイズを出すといった、アーケード版にはないコミカルなシーンが追加されています。
このように、デフォルメされたキャラクターたちは、元の「ファイナルファイト」ファンにも新鮮さを与え、ファミコンの限られたリソースを効果的に活用しています。
このスタイルは、当時のファミコンユーザー層にも好評を博し、見た目の可愛さだけでなく、ゲームとしての戦略性やアクション性を保ちながらも、プレイヤーに新たな楽しみを提供しています。
ストーリー

マイティファイナルファイトのストーリーは、元の「ファイナルファイト」と同様に、メトロシティの市長であるマイク・ハガーの娘、ジェシカが誘拐されたところから始まります。
ハガー(市長でありながら元プロレスラー)、そしてジェシカの恋人であるコーディー、さらに彼の友人である忍者のガイが、ジェシカを救うために悪の組織「マッドギア」を壊滅させるために立ち上がります。
物語の流れは、各ステージをクリアしながらマッドギアの手下たちと戦い、最終的に組織のリーダーであるベルガーを倒すというシンプルなものですが、デフォルメキャラクターたちのコミカルな表現や、ユーモアの効いたボスとのやり取りが追加されており、ゲーム全体に軽快な雰囲気をもたらしています。
オリジナルのアーケード版と比べると、ややコミカルなストーリー展開となっており、アビゲイルとのクイズや、ダムドとの心理戦など、ユニークな要素が盛り込まれています。これにより、ストーリーはシリアスな一面を持ちながらも、プレイヤーに笑いを提供する場面も多く見られます。
ゲームプレイ

「マイティファイナルファイト」は、デフォルメされたキャラクターが特徴のベルトスクロール型アクションゲームです。
操作方法は、ファミコンならではのシンプルな構成で、プレイヤーは攻撃とジャンプを駆使して敵を倒し、各ステージを進んでいきます。
基本操作
- 移動:十字キーを使用してキャラクターを上下左右に移動させます。ベルトスクロールタイプのため、基本的には左右への移動が主です。
- 攻撃:Bボタンを押すことで攻撃を行います。攻撃は連打可能で、連続で入力するとコンボ攻撃に繋がります。キャラクターによって攻撃の速さや強さが異なりますが、ガイが最も素早いアタッカーであり、ハガーは強力な打撃を繰り出すことができます。
- ジャンプ:Aボタンでジャンプが可能です。空中でジャンプ攻撃を行うこともでき、これにより、敵に対して飛び蹴りやジャンプ中の強力な攻撃を加えることが可能です。
- 必殺技:A+B同時で必殺技
- 掴み攻撃:敵を掴んだ状態でBで掴み攻撃。方向キー+Bで投げ。ハガーなどはA→Bでパイルドライバーなど変化していきます。
特殊技とレベルアップ
本作には独自のRPG要素が組み込まれており、敵を倒すことで経験値が獲得でき、レベルアップが可能です。
レベルアップすると、キャラクターの攻撃力や体力が強化され、また新たな技も習得できるため、成長要素がゲームの進行に深みを与えています。この点はオリジナル版の「ファイナルファイト」にはない大きな特徴です。
敵の倒し方で経験値が入る数値にも違いがあるので、投げなどを狙って効率よくレベルアップを進めていきましょう。
各キャラクターは、一定の経験値を獲得するとレベルアップし、より強力な技を習得します。たとえば、ハガーはレベル4で「スクランブルハガープレス」を習得し、その鈍足さをカバーするために正面に突進することができるようになります。
更に攻撃力UPと体力も全快します。
更にスタート時のレベルも各自違いがあり、コーディーとガイはレベル1からのスタートだが、ハガーはレベル3からスタートできます。
その他の要素



ゲームは全5ステージ構成で、ステージごとに異なるボスキャラクターが登場します。
また、ステージ中には隠し要素もあり、特定の場所でアイテムを入手することも可能です。
2と4ステージをクリアすると迫りくるドラム缶を破壊するボーナスステージが発生したり、ステージ3のボスであるアビゲイル戦では下記のようなクイズを出題してくるイベントがあったり、とシンプルでありながら奥深いゲームプレイは、ファミコン時代のゲームらしい楽しさを提供し、繰り返しプレイする魅力が詰まっています。

- 【ステージ3 クイズ全問】
- Q1. ハガーの娘の名はジュシカである
×(不正解)
Q2. 体力満タンで食べ物を取るとEXPになる
○(正解)
Q3. 2面のボスの武器は右手に持った刀である
×(不正解)
Q4. ダムドの笑い声はゲヒゲヒである
○(正解)
Q5. 1面には自由の女神のポスターが4枚ある
×(不正解)
評価と影響
「マイティファイナルファイト」は、ファミコン版としては非常に良く作り込まれており、そのコミカルなデザインやゲームバランスは好評を博しました。
スーパーファミコン全盛期だった当時のグラフィックやボリュームは劣るものの、独自のRPG要素やテンポの良いアクションが楽しめる作品として、特にシリーズファンやレトロゲーム愛好者の間では根強い人気を持っています。
また、ファミコンのハード性能を限界まで活かしたグラフィックやサウンドも評価され、シンプルながらも奥深いゲームプレイが魅力的な作品として、今でも語り継がれています。
プレミアソフトとしての価値
「マイティファイナルファイト」は、発売当時のファミコンソフトの中ではそれほど目立つ存在ではありませんでした。
しかし、現在ではその希少性や、完成度の高さから中古市場での価値が非常に高まっています。
- 生産本数の少なさ:1993年というファミコン末期に発売されたため、生産本数が限られており、その後の再販や廉価版のリリースもなかったことから、未開封品や良好な状態で残っているものが少なくなっています。
- 人気の高まり:オリジナルの「ファイナルファイト」シリーズが高い評価を受けていることもあり、シリーズファンやレトロゲームコレクターにとって「マイティファイナルファイト」も特別な作品と見なされています。さらに、デフォルメされたキャラクターデザインが現代のプレイヤーにとっても魅力的とされ、評価が再燃しています。
- オークションでの価格:良好な状態の「マイティファイナルファイト」は、国内外のオークションや中古市場で高額取引されています。箱付きや説明書付きの完全版となると、数万円に達することも珍しくありません。
まとめ
「マイティファイナルファイト」は、ファミコン向けに「ファイナルファイト」をユーモラスかつコンパクトに再現した作品です。デフォルメキャラクター、RPG要素、そして軽快なアクションが組み合わさったことで、ファミコンの制約を逆手に取ったクリエイティブなアプローチが際立っています。シリーズのファンやレトロゲームファンにはぜひプレイしてほしい一本です。