【LUNAR エターナルブルー】とは?メガCD版の評価・ストーリー・リメイク版との違い

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【LUNAR エターナルブルー】とは?メガCD版の評価・ストーリー・リメイク版との違い

LUNAR エターナルブルー』は、1994年12月22日にゲームアーツから発売されたメガCD用RPGです。『LUNAR ザ・シルバースター』に続くシリーズ第2作で、前作から長い年月が経過した魔法世界ルナを舞台に、新たな主人公たちの冒険が描かれます。

物語の主人公は、考古学者を目指す少年ヒイロです。遺跡「青き塔」を調査していたヒイロは、荒廃した青き星から来た謎の少女ルーシアと出会います。世界に迫る危機を知らせるため、女神アルテナを探すルーシアとともに旅立つことになります。

本作は、王道のボーイ・ミーツ・ガールを軸にした物語、美しいビジュアルシーン、実力派声優による演技、CD音源を活用した音楽が魅力です。距離と移動を取り入れた戦闘や、ルーシアの心の変化が行動に反映される専用AI、エンディング後も続く追加シナリオなど、ゲームシステムと物語を結びつけた演出も高く評価されています。

後には『LUNAR2 エターナルブルー』としてセガサターンやPlayStation向けにリメイクされ、メガドライブミニ2や『LUNAR リマスターコレクション』にも収録されました。この記事では、『LUNAR エターナルブルー』の基本情報、ストーリー、キャラクター、評価点と問題点、戦闘システム、クリア後の要素、メガCD版とリメイク版の違いを分かりやすく解説します。

LUNAR エターナルブルーの基本情報

メガドライブCDソフト(メガCD) LUNAR ~ETERNAL BLUE~

LUNAR エターナルブルー』は、ゲームアーツとスタジオアレックスが開発したメガCD用のロールプレイングゲームです。前作『LUNAR ザ・シルバースター』と同じ制作陣が参加しており、シリーズ第2作として物語、映像、音楽、戦闘システムの各要素が強化されています。

項目内容
タイトルLUNAR エターナルブルー
読み方ルナ エターナルブルー
ジャンルロールプレイングゲーム
対応機種メガCD
発売元ゲームアーツ
開発元ゲームアーツ、スタジオアレックス
ディレクター小山洋幸
原作・シナリオ重馬敬
音楽岩垂徳行、溝口功
美術安住政敏、前田真宏、拔山敏弘
発売日1994年12月22日
定価9,800円
プレイ人数1人
対応周辺機器バックアップRAMカートリッジ
シリーズ『LUNAR』シリーズ第2作
日本版同梱特典おまけドラマと歌を収録したシングルCD
北米版1995年9月発売/発売元:Working Designs
主な特徴ビジュアルシーン、キャラクターボイス、距離と移動を取り入れた戦闘、クリア後の追加シナリオ

本作の発売日は1994年12月22日で、メガCDの展開後期に登場しました。当時の定価は9,800円で、長編シナリオに加えて多数のビジュアルシーンやキャラクターボイス、主題歌などを収録しています。日本国内版には、おまけドラマと歌を収めたシングルCDが同梱されており、ゲーム本編の外でもキャラクターや音楽を楽しめる内容になっていました。

開発は前作と同じく、ゲームアーツとスタジオアレックスが担当しています。ディレクターとプログラムディレクターを小山洋幸、原作とシナリオディレクターを重馬敬が務めました。音楽には岩垂徳行と溝口功が参加し、イベントを盛り上げる楽曲だけでなく、ヒイロやルーシアたちが歌うテーマソングも制作されています。

キャラクターや背景などの美術面には、安住政敏、前田真宏、拔山敏弘らが参加しています。さらに主要アニメーションには複数のアニメーターやスタジオが関わり、メガCDの機能を活用したビジュアルシーンを制作しました。重要な場面をアニメーションとボイスで見せる構成により、通常のフィールド画面だけでは表現しにくいキャラクターの感情や物語の緊張感が伝わりやすくなっています。

セーブには本体側のバックアップRAMを使用できるほか、周辺機器のバックアップRAMカートリッジにも対応しています。本作には通常エンディング後に始まる追加シナリオがあり、エンディング到達後のデータが自動的に保存されます。ただし、保存領域が不足していると追加シナリオ用のデータを残せない場合があるため、クリア前には空き容量を確認しておく必要があります。

北米ではWorking Designsから1995年9月に発売されました。日本版と同様にメガCDを対象としていますが、海外版では翻訳や一部の仕様に調整が加えられています。その後に発売されたセガサターン版とPlayStation版は、メガCD版をそのまま移植したものではなく、タイトルを『LUNAR2 エターナルブルー』へ変更したリメイク作品です。

メガCD版の基本システムは、町で住人から情報を集め、フィールドやダンジョンを探索し、戦闘で経験値と所持金を獲得するオーソドックスなRPGです。一方で、戦闘には敵との距離や移動範囲が関係し、魔法成長には「ミラン」と呼ばれる独自の仕組みが採用されています。分かりやすい冒険の流れに、独自の戦略性と物語演出を組み合わせている点が、本作の基本的な特徴です。

LUNAR エターナルブルーのストーリー

LUNAR 1・2 公式設定資料集

LUNAR エターナルブルー』の物語は、最後のドラゴンマスターであるアレスの冒険から長い年月が経過した魔法世界ルナを舞台に展開します。かつて世界を救ったアレスや仲間たちの活躍は、人々の記憶から薄れ、伝説として語られるようになっていました。

そのころ、ルナでは女神アルテナを信奉する「アルテナ神団」が勢力を拡大していました。神団は女神アルテナの名のもとに各地を統治し、四竜の力を与えられた幹部たちによって人々を従わせています。かつて女神アルテナが人間へ転生した事実は忘れ去られ、神団が掲げる教えを疑う者は少なくなっていました。

一方、荒廃して凍りついた「青き星」では、ひとりの少女が予定よりも早く眠りから目覚めます。少女の名前はルーシア。ルナに重大な危機が迫っていることを感じ取ったルーシアは、その異変を知らせるため、天空に浮かぶ魔法世界ルナへ向かいます。

本作の主人公であるヒイロは、考古学者を目指している16歳の少年です。ルナに残された四竜やドラゴンマスターの伝説を事実だと信じており、育ての親であるグェンとともに各地の遺跡を調査しています。ある日、ヒイロはルナ最古の遺跡ともいわれる「青き塔」へ入り、「竜の目」と呼ばれる宝を手に入れます。

竜の目を入手したヒイロの前にまばゆい光が現れ、その中からルーシアが姿を見せます。ルーシアは自分が青き星から来たこと、ルナが危機に瀕していること、そして女神アルテナに会わなければならないことをヒイロへ伝えます。強大な魔法力を持つルーシアは、青き塔にいる魔物を簡単に退けるほどの力を見せました。

しかし、ルーシアの前にかつて青き星を滅ぼしたとされる破壊神ゾファーが現れます。ゾファーによって力の大半を奪われたルーシアは、魔法を思うように扱えない状態になってしまいました。ヒイロは弱ったルーシアを女神アルテナのもとへ連れていくため、彼女とともに旅立つことを決意します。

ところが、アルテナ神団はルーシアを「ルナを滅ぼそうとする魔王」と呼び、捕らえるよう各地へ命令を出します。神団の白の騎士であるレオも、当初はその命令を信じてヒイロたちを追跡します。なぜ世界の危機を知らせに来たルーシアが魔王とされるのか、女神アルテナは本当に存在するのかという疑問が、旅を進めるにつれて大きくなっていきます。

旅の途中では、元神官のロンファ、踊り子のジーン、魔法ギルド当主のレミーナなど、さまざまな事情を抱えた仲間が加わります。ヒイロたちはアルテナ神団の妨害を受けながら、仲間が抱える過去や葛藤とも向き合っていきます。さらに、前作でアレスたちに倒されたはずの魔法皇帝ガレオンも復活し、偽りのドラゴンマスターとしてヒイロたちの前に立ちはだかります。

偽りのアルテナと破壊神ゾファー【ネタバレ注意】

SEGACDソフト(海外版MEGACD) 北米版 LUNAR ETERNAL BLUE (国内版動作不可)

長い旅の末にヒイロたちは、アルテナ神団が女神として崇める人物のもとへたどり着きます。しかし、そのアルテナは本物の女神ではありませんでした。女神の名を利用して人々を支配していた偽者であり、破壊神ゾファーから力を与えられた人間だったのです。アルテナ神団そのものが、ゾファーの復活を進めるために利用されていました。

本物の女神アルテナは、遥か昔に人間へ転生し、女神としての役割を終えていました。世界を神の力で導き続けるのではなく、人間が自分たちの力で未来を作る道を選んでいたのです。その事実を知らない人々は偽りの女神を信じ、ゾファーによる支配へと近づいていました。

ルーシアはアルテナに代わり、世界中の魔法力を集めてゾファーを封印しようとします。しかし、アルテナと同じ「創造」の力を解放するには、最初に大規模な破壊が必要でした。ゾファーを封印するために力を完全に解放すれば、魔法世界ルナそのものが滅びる可能性があります。

さらに、かつて青き星を滅ぼしたのはゾファーだけではなく、ゾファーを封印するためにアルテナが使った力だったことも明らかになります。ルーシアは同じ方法を使えばルナを救えると理解していましたが、ヒイロや仲間たちとの旅で生まれた思い出を失うことができず、魔法力の解放をためらいます。その一瞬の迷いを突かれ、ルーシアはアルテナの力とともにゾファーへ取り込まれてしまいます。

創造と破壊の力を手に入れたゾファーは圧倒的な存在となり、ヒイロたちは歯が立たない状況へ追い込まれます。それでもヒイロは、敵として立ちはだかってきたガレオンの言葉によって再び立ち上がります。ガレオンはゾファーの力で復活させられながらも、かつて自分が傷つけたルナを守るため、人間であるヒイロたちの可能性に賭けていたのです。

ヒイロたちは神の力に頼るのではなく、仲間との絆と諦めない意志によってゾファーへ立ち向かいます。ゾファーに取り込まれたルーシアを救い出し、彼女と力を合わせることで破壊神を倒します。この戦いによって女神や破壊神が世界を支配する時代は終わり、人間が自分たちの手で未来を築く時代が始まりました。

エンディング後の追加シナリオと真エンディング(ネタバレ注意)

ゾファーとの戦いが終わり、ルナには平和が戻ります。しかし、ルーシアはヒイロへ別れを告げ、荒廃した青き星へ帰ってしまいます。いつの日か訪れる青き星の再生をひとりで待つため、ルーシアは再び長い眠りにつく道を選びます。ここで一度エンディングを迎えますが、ヒイロとルーシアの物語はまだ完結していません。

エンディング後のデータから再開すると、ルーシアを追って青き星へ向かうための追加シナリオが始まります。ヒイロはルーシアとの別れを受け入れるのではなく、自分から彼女に会いに行くことを決意します。仲間たちもヒイロの決意を受け止め、青き星へ渡る方法を探す新たな冒険に協力します。

各地の遺跡を調査した結果、世界のどこかにいる「星竜」に認められれば、青き星へ行けることが判明します。ヒイロは追加ダンジョンを攻略し、仲間たちの助けを受けながら星竜のもとを目指します。そして星竜との戦いに勝利し、青き星へ渡る資格を手に入れます。

仲間たちに見送られて青き星へ到着したヒイロは、眠りについていたルーシアを目覚めさせます。再生が始まった青き星で2人は再会し、互いの思いを確かめるようにキスを交わします。通常エンディングで残された別れを乗り越え、ヒイロが自らの意志でルーシアのもとへたどり着くことで、本作の物語は真の結末を迎えます。

  • 前作のアレスたちの冒険から長い年月が経過した魔法世界ルナが舞台
  • 主人公ヒイロは青き塔で青き星から来たルーシアと出会う
  • アルテナ神団はルーシアを魔王として捕らえようとする
  • 神団が崇めるアルテナはゾファーに利用された偽者
  • 本物の女神アルテナは人間へ転生し、女神としての役割を終えている
  • ヒイロたちはルーシアを救い出し、破壊神ゾファーを倒す
  • 通常エンディング後には青き星を目指す追加シナリオが始まる
  • 追加シナリオをクリアすることで真のエンディングへ到達できる

前作「LUNAR ザ・シルバースター」とのつながり

メガドライブCDソフト(メガCD) LUNAR ~THE SILVER STAR~

LUNAR エターナルブルー』は、前作『LUNAR ザ・シルバースター』から長い年月が経過した魔法世界ルナを舞台にしています。主人公や主要な仲間は一新されていますが、前作の人物、場所、組織、四竜の伝説などがさまざまな形で受け継がれています。

前作の物語を知らなくても本作だけでストーリーを理解できますが、アレスやルーナ、ナル、ガレオンたちの過去を知っていると、再登場する人物の言葉や各地に残された遺物の意味が分かりやすくなります。特にナルとガレオンは、前作での経験が本作における行動へ深く関係する重要人物です。

前作の人物・場所『LUNAR エターナルブルー』でのつながり
アレス・ノア最後のドラゴンマスターとして伝説に残っている
ルーナ・ノアルーシアへ思いを伝えるため、女神の塔に記録を残している
ナル白竜として成長し、少年の姿で孤児たちを育てている
ミア・オーサ子孫のレミーナ・オーサが魔法ギルド当主として登場
ラムス・ファーマイン子孫がラムス商店を受け継ぎ、商店の再建を目指している
魔法都市ヴェーン魔法力を持つ者が減少し、魔法ギルドもかつての勢いを失っている
キカイ城長い年月を経てキカイ山として残っている
ガレオンゾファーの力で復活し、偽のドラゴンマスターとして現れる
四竜の伝説アルテナ神団やルビィなど、本作の物語と深く関係する

前作の主人公アレス・ノアは、女神アルテナと魔法世界ルナを救った最後のドラゴンマスターとして伝説に残っています。しかし、アレスたちの冒険から長い年月が経過したため、その出来事を事実として信じる者は少なくなりました。四竜やドラゴンマスターの存在も、多くの人にとっては昔話のようなものになっています。

本作の主人公ヒイロは、そうした伝説がすべて事実だったと信じています。遺跡を調査する理由にも、過去の出来事を自分の目で確かめたいという思いがありました。ヒイロが伝説を信じ続けていたからこそ、青き塔で出会ったルーシアの言葉を受け入れ、世界の危機を知らせる旅へ踏み出すことができます。

前作でアレスやルーナと行動していたナルも登場します。ナルは白いネコのような姿をしていた謎の生物でしたが、その正体は白竜でした。本作では少年の姿となり、前作のキカイ城の名残であるキカイ山で、行き場を失った孤児たちの世話をしています。

ナルはアレスの愛剣を形見として持っており、前作の仲間たちとの記憶を現在まで受け継いでいます。少年の姿を選んでいるのは本人がその姿を気に入っているためですが、外見が変わっても仲間思いの性格は変わっていません。ヒイロたちの旅を支えながら、かつてアレスと過ごした時代を知る人物として物語に関わります。

ヒイロと行動するルビィは、桃色のネコに翼が生えたような姿をした生物です。本人は赤竜の子供だと言い張っていますが、過去の記憶を失っており、自分の正体や赤竜としての力を理解していません。ルビィが自分の正体と向き合っていく過程にも、前作から続く四竜の伝説が関係しています。

魔法ギルド当主のレミーナ・オーサは、前作に登場したミア・オーサの子孫です。外見にはミアを思わせる部分がありますが、おとなしかったミアとは異なり、レミーナは行動力があり、金銭や損得を重視する性格として描かれています。性格は対照的である一方、衰退した魔法ギルドを復興させようと努力する姿からは、オーサ家が守ってきた責任を感じられます。

メリビアには、前作のラムス・ファーマインの子孫が経営するラムス商店も存在します。ラムス商店では跡継ぎが代々「ラムス」の名前を受け継いでおり、本作に登場するラムスも商店の再建に取り組んでいます。レミーナとは幼なじみで、魔法ギルドとラムス商店のどちらが先に復興するかを競う関係です。

前作のヒロインだったルーナ・ノアは、女神アルテナが最後に人間へ転生した姿です。本作の時代にはすでに過去の人物となっていますが、青き星から来たルーシアへ自分の思いを伝えるため、女神の塔に記録を残しています。女神として世界を導くのではなく、人間が自分たちの力で生きる道を選んだルーナの決断は、本作の物語にも受け継がれています。

そして、前作で魔法皇帝としてアレスたちと戦ったガレオンが、破壊神ゾファーの力によって復活します。本作では偽のドラゴンマスターを名乗り、表向きはヒイロたちの敵として行動します。かつて女神アルテナの人間への転生を受け入れられず、ルナを支配しようとした人物が再び現れるため、前作を知るプレイヤーには大きな驚きとなる展開です。

ただし、本作のガレオンは単純に過去の悪役として復活したわけではありません。表面上はゾファーに従いながらも、内心ではかつて自分が傷つけたルナを救おうとしていました。自分自身が世界を救うのではなく、人間であるヒイロと仲間たちの可能性に賭け、重要な場面でヒイロを立ち上がらせます。前作での罪と向き合うガレオンの姿は、シリーズを通した大きな見どころです。

このように『LUNAR エターナルブルー』は、新しい主人公たちの物語でありながら、前作で描かれた「神の力に頼らず、人間が自分の未来を選ぶ」というテーマを引き継いでいます。前作を未プレイでも楽しめますが、『LUNAR ザ・シルバースター』を知っていると、ナルの現在、ルーナが残した思い、ガレオンの行動といった要素をより深く理解できます。

  • 舞台は前作から長い年月が経過した魔法世界ルナ
  • アレスたちの冒険は伝説として語り継がれている
  • 前作の白竜ナルが少年の姿で再登場する
  • レミーナとラムスは前作キャラクターの子孫
  • ルーナがルーシアへ向けて記録を残している
  • ルビィの正体にも前作から続く四竜の伝説が関係する
  • 復活したガレオンの行動には前作での罪と後悔が影響している
  • 前作を知らなくても遊べるが、知っていると人物や世界設定をより深く楽しめる

LUNAR エターナルブルーの主要キャラクター

ゲーム・PC系テレホンカード ヒイロ/ルーシア/ルビィ「LUNAR2 ETERNAL BLUE」

LUNAR エターナルブルー』では、考古学者を目指すヒイロと、青き星から来たルーシアを中心に物語が展開します。仲間たちはそれぞれ異なる過去や目的を持っており、旅の中で自分の弱さや葛藤と向き合っていきます。

キャラクター役割担当声優
ヒイロ考古学者を目指す16歳の主人公緑川光
ルーシア青き星から来た謎の少女横山智佐
ルビィヒイロと行動する赤竜の子供西原久美子
ロンファアルテナ神団を離れた元神官置鮎龍太郎
ジーン暗殺拳の過去を持つ踊り子久川綾
レミーナ・オーサ魔法都市ヴェーンの魔法ギルド当主林原めぐみ
レオアルテナ神団の白の騎士太田真一郎
グェンヒイロを育てた考古学者佐藤正治
ナル前作から登場する白竜松本梨香
ガレオン復活したかつての魔法皇帝納谷六朗
ゾファールーシアの力を狙う破壊神家弓家正
偽の女神アルテナアルテナ神団が信奉する女神井上喜久子
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ヒイロは、本作の主人公である16歳の少年です。右頬に入れ墨があり、育ての親であるグェンとともに各地の遺跡を調査しています。四竜やドラゴンマスターの伝説を事実だと信じており、青き塔でルーシアと出会ったことから、世界の危機に関わる冒険へ旅立ちます。

明るくまっすぐな性格で、世間の常識を知らないルーシアに寄り添いながら、少しずつ彼女への思いを深めていきます。戦闘では剣技と風魔法を使用するほか、風の力で強化したブーメランによる攻撃も可能です。エンディング後は青き星へ帰ったルーシアを追うため、再び世界各地の遺跡を調査します。

ゲーム・PC系テレホンカード ルーシア「LUNAR2 ETERNAL BLUE」

ルーシアは、荒廃した青き星の再生を待ちながら眠っていた少女です。ルナに迫る危機を感じ取って予定より早く目覚め、女神アルテナに会うため青き星からやってきました。強大な魔法力を持っていましたが、破壊神ゾファーに力の大半を奪われ、ヒイロと行動をともにすることになります。

眠りにつくまで人間と接した経験がなく、物語の序盤では感情や生活習慣、金銭の価値などを理解していません。旅を続ける中で信頼、羞恥心、嫉妬、愛情といった感情が芽生え、ヒイロを大切に思うようになります。戦闘ではプレイヤーが直接操作できず、専用AIによって自動的に行動します。

ルビィは、桃色のネコに翼が生えたような姿をした生物です。幼いころからヒイロと一緒に暮らしており、ヒイロに好意を寄せているため、ルーシアとの関係に嫉妬することがあります。ネコ扱いされることを嫌い、自分は赤竜の子供だと主張しています。

戦闘ではパーティメンバーとして直接操作することはできませんが、上空を飛びながら、ターンの最後に炎で攻撃する場合があります。赤竜としての力を取り戻すと攻撃も強化されますが、ボスには攻撃しません。メニュー画面ではアイコンとしても登場します。

ロンファは、アルテナ神団に所属していた19歳の元神官です。ある事件をきっかけに神団へ疑問を抱き、神官を辞めた後は酒や博打にふける生活を送っていました。ヒイロがルーシアを助けようとする姿を見て、自分も再び行動することを決意します。

戦闘では回復を担当する重要な仲間で、パーティの立て直しに役立つ技を多数使用します。サイコロを使った運任せの技も持っており、元神官らしい回復能力と博打好きの性格が戦闘に反映されています。レオとは幼なじみであり、レオの妹マウリとは恋人同士です。

ゲーム・PC系テレホンカード ジーン「LUNAR2 ETERNAL BLUE」

ジーンは、キャラバンで踊り子として暮らしている18歳の女性です。かつては「魔竜拳」と呼ばれる暗殺拳の使い手でしたが、人を傷つけるための拳法に疑問を持ち、組織から脱走しました。その後は過去を隠し、キャラバンに身を寄せています。

ヒイロたちとの出会いをきっかけに自分の過去と向き合い、再び拳法を使って戦う決意を固めます。踊り子のときは扇子を装備しますが、拳法家になると拳や爪を武器として使うようになり、服装や装備できる防具も変化します。

ゲーム・PC系テレホンカード レミーナ・オーサ「LUNAR2 ETERNAL BLUE」

レミーナ・オーサは、魔法都市ヴェーンにある魔法ギルドの当主を務める16歳の少女です。前作に登場したミア・オーサの子孫ですが、おとなしい性格だったミアとは異なり、レミーナは行動力があり、利益や損得を優先する傾向があります。

衰退した魔法ギルドを復興させることを目標としており、強い魔法力を持つヒイロとルーシアをギルドの教師にしようと旅へ同行します。当初は魔法力の強弱で人の価値を判断していましたが、その考えを押し進めたネオヴェーンの実態を知り、自分の価値観を見直していきます。戦闘では攻撃魔法を得意とします。

レオは、アルテナ神団を統括する幹部のひとりで、「白の騎士」と呼ばれる19歳の獣人族です。偽の女神アルテナから白竜の力と竜汽船バルガンを与えられており、神団への強い忠誠心を持っています。剣の腕に優れ、戦闘では土魔法も使用します。

物語の序盤では神団の命令を信じ、ルーシアを魔王として捕らえようとします。しかし、ヒイロたちを追う中で神団の行動に疑問を抱き、その真実を確かめるため一時的に仲間へ加わります。正式にパーティへ加入するのは終盤ですが、エンディング後は自由に連れ出せるようになります。

グェンは、ヒイロを育てた獣人族の考古学者です。ヒイロからは「グェンじいちゃん」と呼ばれていますが、血のつながった祖父ではありません。各地の遺跡を調査しており、ヒイロとともに青き塔へ入ったことから物語の始まりに関わります。

ナルは、前作『LUNAR ザ・シルバースター』にも登場した白竜です。本作では少年の姿となり、キカイ山で孤児たちの面倒を見ています。前作の主人公アレスが使っていた剣を形見として保管しており、過去の出来事を知る人物としてヒイロたちを支えます。

ガレオンは、前作で魔法皇帝としてアレスたちと戦った人物です。破壊神ゾファーの力によって復活し、本作では偽のドラゴンマスターとしてヒイロたちの前に現れます。表向きはゾファーに従っていますが、実際には過去の罪を償うため、ヒイロたちがルナを救う可能性に賭けています。

ゾファーは、かつて青き星を壊滅させた破壊神です。女神アルテナによって封印されていましたが、再び力を取り戻し、アルテナと同等の力を持つルーシアを狙います。人間の力を見下しており、アルテナの力を手に入れて絶対的な神になることを目的としています。

偽の女神アルテナは、アルテナ神団が女神として崇拝している人物です。人々を来るべき災厄から守るという名目で神団を作り、ルナ各地への支配を強めていました。しかし、本物の女神アルテナではなく、ゾファーによって力を与えられた人間にすぎません。

アルテナ神団にはレオのほかにも、四竜の力を与えられた幹部が存在します。それぞれが仲間の過去や葛藤と深く関係しており、単なる敵ではなく、ジーン、ロンファ、レミーナが自分自身と向き合うための相手として描かれています。

アルテナ神団の幹部称号関係する人物
レオ白の騎士神団の正体と自分の信念の間で葛藤する
ライナス青の拳聖正体を隠してジーンに魔竜拳を教えた人物
マウリ赤の神官レオの妹であり、ロンファの恋人
ボーガン黒の魔導師ネオヴェーンを支配し、レミーナと対立する

仲間たちがそれぞれの過去や価値観と向き合いながら成長していく点は、本作の大きな特徴です。ヒイロとルーシアの関係だけでなく、ロンファとマウリ、ジーンとライナス、レミーナとボーガン、レオとアルテナ神団といった複数の人間関係が、物語に厚みを加えています。

ルーシアの成長を戦闘AIで表現したシステム

LUNAR エターナルブルー』を象徴する要素のひとつが、ヒロインであるルーシアの感情の変化を戦闘AIの行動で表現しているシステムです。ルーシアはパーティに加わっていてもプレイヤーが直接操作できず、戦闘では専用AIの判断によって行動します。

通常の仲間であれば、プレイヤーが攻撃、魔法、技、防御などのコマンドを選択します。しかし、ルーシアには個別の指示を出すことができません。ステータス画面から詳しい能力値を確認することもできず、戦闘が始まると、その時点におけるルーシアの考え方や仲間との関係に応じて行動内容が決まります。

ルーシアのAIは、単に戦闘を自動化するためだけに採用されているわけではありません。青き星で長い眠りについていたルーシアは、ヒイロと出会うまで人間と触れ合った経験がなく、他人を信頼したり助け合ったりする感覚を理解していませんでした。そのため、物語の序盤では戦闘中の行動にも、人間への関心の薄さが表れています。

物語の段階ルーシアの主な行動表現されている心境
ヒイロと出会った直後自分を対象にした回復・補助を優先する自分以外の人間をまだ信用していない
力を奪われた序盤攻撃魔法をほとんど使わず、逃走する場合も多い弱体化への不安が強く、仲間と協力する意識も薄い
旅を続けた後状況に応じて攻撃や仲間への補助を行うヒイロたちを仲間として意識し始める
信頼が深まった段階負傷した仲間へ回復魔法を使う自分だけでなく仲間を守ろうとする
ヒイロへの思いが強まった後同程度の状況ではヒイロの回復を優先するヒイロへの信頼や愛情が行動に表れる

物語の序盤でルーシアは破壊神ゾファーによって力の大半を奪われ、青き塔で見せた圧倒的な力を発揮できなくなります。その状態では行動も消極的で、自分に対して回復・補助魔法を使う一方、ヒイロたちが傷ついていても助けないことがあります。攻撃魔法を使う頻度も低く、戦闘から自分だけ逃げようとする場合もあります。

この行動だけを見ると、序盤のルーシアは戦闘で扱いにくい仲間に感じられるかもしれません。しかし、これはAIの性能が低いというだけではなく、人間との協力を知らないルーシアの状態を表したものです。ルーシアにとって当初のヒイロは、自分を女神アルテナのもとへ案内する人間にすぎず、命を預けられる仲間にはなっていません。

ヒイロたちと旅を続け、さまざまな町や人々に触れることで、ルーシアの行動は少しずつ変化します。これまで自分にしか使わなかった補助魔法を仲間にも使い、味方の体力が減ると回復魔法を選ぶようになります。敵に対して攻撃魔法を使う機会も増え、戦闘へ積極的に参加する姿が見られるようになります。

特に印象的なのが、回復対象の選び方です。複数の仲間が負傷している場合、危険な状態の仲間がいなければ、ルーシアはヒイロを優先して回復する傾向があります。ヒイロへ向けた台詞や表情だけでなく、戦闘中の判断からも信頼と愛情の深まりを感じ取れる仕組みです。

ルーシアは通常の仲間とは異なり、MPを消費量によって管理する必要がありません。MPに制限がないため、魔法を使い続けられる能力を持っています。ただし、どの魔法を誰に使うかはAIが判断するため、プレイヤーの望んだタイミングで必ず回復や攻撃を行うとは限りません。

強力な魔法を自由に指示できない仕様には不便さもありますが、プレイヤーがルーシアを完全に管理できないからこそ、彼女の行動が変わったときの意味が伝わりやすくなっています。序盤では自分の身しか守らなかったルーシアが、仲間の危機に回復魔法を使うようになることで、イベントを見ているだけではなく、戦闘を通じても成長を実感できます。

また、ルーシアのAIは物語の状況とも関係しています。仲間との関係や、その時点でルーシアが抱えている迷いによって、戦闘中の積極性が変化します。シナリオで描かれる感情と実際のプレイ中に目にする行動が一致しているため、ルーシアの心境をプレイヤー自身が体験しやすい構成です。

RPGにおける自動行動の仲間は、プレイヤーの指示に従わないことが欠点になりがちです。本作では、その制御できない部分をルーシアの人物描写に活用しています。戦闘の効率だけを考えれば思いどおりに動かない場面もありますが、その行動自体が物語の一部になっている点が、本作ならではの特徴です。

最初は無機質で他人に関心を示さなかったルーシアが、ヒイロや仲間たちを守ろうとするようになるまでの変化は、本作の中心となる物語です。台詞、表情、イベントだけでなく、戦闘AIというゲームシステムを使って心の成長を表現したことで、ルーシアは『LUNAR エターナルブルー』を代表するヒロインとして印象に残る存在になっています。

  • ルーシアはプレイヤーが直接操作できず、専用AIで行動する
  • 能力値を通常の仲間と同じように確認することもできない
  • ルーシアのMPには制限がない
  • 序盤は自分への回復や補助を優先し、逃走する場合もある
  • 物語が進むと、仲間への回復・補助や攻撃を行うようになる
  • 危険な仲間がいない場合は、ヒイロの回復を優先する傾向がある
  • シナリオ上の感情変化と戦闘中の行動が連動している

メガCD版ならではの特徴と評価点

LUNAR エターナルブルー』は、メガCDの機能を活用したビジュアルシーン、キャラクターボイス、CD音源による音楽に加え、丁寧な人物描写や町の作り込みが評価されているRPGです。発売時に掲げられた「MEGA-CD最後の超大作」というキャッチコピーに合わせ、物語と演出の両面で大規模な内容が用意されています。

主な特徴評価されているポイント
ビジュアルシーン重要なイベントをアニメーションで表現している
キャラクターボイス実力派声優の演技によって人物の感情が伝わりやすい
CD音源による音楽主題歌やイベント曲が物語を盛り上げる
王道ストーリーヒイロとルーシアの出会いから世界を救う戦いへ発展する
仲間たちの成長各キャラクターに過去、葛藤、見せ場が用意されている
ボスの役割仲間が抱えている問題を象徴する相手として登場する
町の住人との会話複数の台詞があり、物語の進行に合わせて内容も変化する
オブジェクトの反応家具や小物などに個別のメッセージが用意されている
クリア後の物語通常エンディング後に追加シナリオと真の結末がある
日本版の同梱特典おまけドラマと歌を収録したシングルCDが付属する

メガCD版で特に印象に残るのが、重要なイベントで挿入されるビジュアルシーンです。通常のフィールド画面とは異なるアニメーションを使い、ルーシアの登場、アルテナ神団との対立、仲間が過去と向き合う場面などを描いています。キャラクターの表情や動きを見せることで、台詞だけでは伝えにくい感情や緊張感を補っています。

アニメーションには窪岡俊之、前田真宏、竹内敦志など複数のスタッフが参加しており、スタジオディーンも制作に関わっています。メガCDの解像度や表示色には当時のハードとしての制約がありますが、その中でキャラクターの動きや画面構成を工夫し、物語の見せ場を印象づける演出が作られました。

キャラクターボイスも、本作の物語を支える大きな要素です。主人公ヒイロを緑川光、ヒロインのルーシアを横山智佐が担当し、ルビィ役の西原久美子、ロンファ役の置鮎龍太郎、ジーン役の久川綾、レミーナ役の林原めぐみなどが主要キャラクターを演じています。

ヒイロのまっすぐな言葉、感情を知らなかったルーシアの変化、仲間たちが過去と向き合う場面などが、声優陣の演技によって表現されています。特にルーシアは物語の序盤と終盤で話し方や反応の印象が変わり、台詞の内容だけでなく声の演技からも人間らしい感情の芽生えを感じ取れます。

音楽面では、岩垂徳行や溝口功が楽曲制作に参加しています。CD音源を利用したことで、フィールドや戦闘のBGMだけでなく、主題歌やキャラクターソングも収録されました。ルーシアが歌う「光と影の輪舞」や「ETERNAL BLUE ~永遠の想い~」、ヒイロが歌う「ADVENTURE ROAD ~新たなる船出~」などが、物語とキャラクターの印象を強めています。

日本国内版には、おまけドラマと歌を収録したシングルCDが同梱されました。ゲームをクリアするだけでなく、ドラマや歌を通じてキャラクターの掛け合いを楽しめる内容です。音声と音楽を作品の外にも広げる展開は、CDメディアを採用したメガCD用ソフトらしい特徴といえます。

ストーリーは、少年と少女の出会いから始まる王道のボーイ・ミーツ・ガールです。ヒイロがルーシアを女神アルテナのもとへ送り届けるという分かりやすい目的から、アルテナ神団の正体、青き星が滅びた理由、破壊神ゾファーとの戦いへと物語が広がっていきます。

大きなどんでん返しだけに頼らず、旅の中で交わされる会話や出来事を積み重ねることで、ヒイロとルーシアの関係を描いている点が特徴です。人間の感情を知らなかったルーシアが、ヒイロたちとの旅を通じて世界を大切に思うようになるため、終盤で彼女が迫られる選択にも意味が生まれます。

仲間たちにも、それぞれ物語上の見せ場が用意されています。ロンファは神官を辞める原因となったマウリの問題、ジーンは暗殺拳である魔竜拳の過去、レミーナは魔法力だけで人の価値を判断していた考え方、レオはアルテナ神団への忠誠と自分の信念に向き合います。

仲間と対立するボスも、単に行く手をふさぐ強敵として登場するだけではありません。ライナスはジーンの過去、マウリはロンファが抱えてきた後悔、ボーガンはレミーナの価値観と魔法ギルドの問題を象徴しています。ボスとの戦いを乗り越えることが、仲間たちの成長やエンディング後の姿につながる構成です。

町の住人との会話が細かく作られている点も評価されています。多くの住人には複数の台詞が用意されており、一度話しかけただけではすべての反応を確認できません。また、物語が進むと会話内容も変化し、アルテナ神団に対する考え方や各地で起きた事件への反応を聞けるようになります。

会話の変化によって、世界の危機が主人公たちだけの問題ではなく、そこで暮らす人々にも影響していることが伝わります。訪れた町へ再び戻り、以前に話した住人へ声をかけることで、物語の進行に合わせて世界が動いている感覚を得られます。

家具、置物、壁、食べ物など、町や建物に配置されたオブジェクトにも豊富なメッセージが設定されています。攻略に必要な情報だけでなく、ヒイロたちの反応や仲間同士の掛け合いを楽しめるため、目的地へ向かうだけでは見つからない会話を探す楽しさがあります。

通常エンディングの後に追加シナリオが用意されていることも、本作の大きな評価点です。破壊神ゾファーを倒した後、青き星へ帰ったルーシアを追ってヒイロが再び旅立ちます。物語の中心だった2人の関係を通常エンディングの別れで終わらせず、プレイヤー自身の操作で真の結末へ到達できる構成になっています。

本作では、物語、キャラクター、戦闘、町の会話、音楽、アニメーションが独立しているのではなく、互いに結びついています。仲間の感情はイベントだけでなく戦闘やボスにも反映され、世界の変化は住人の台詞から確認できます。細かな部分まで作り込む制作姿勢は、後にゲームアーツが手掛ける『グランディア』にもつながる要素とされています。

  • メガCDの機能を活用したアニメーションとボイス演出
  • 岩垂徳行らによる音楽と複数のテーマソング
  • ヒイロとルーシアを中心にした王道の物語
  • 仲間の葛藤とボス戦を結びつけた構成
  • 進行状況に応じて変化する町の住人の台詞
  • 調べられるオブジェクトに用意された豊富な反応
  • 通常エンディング後も続く追加シナリオ
  • ドラマと歌を収録した日本版限定の同梱CD

前作から進化した戦闘システム

LUNAR エターナルブルー』の戦闘は、前作『LUNAR ザ・シルバースター』で採用された距離と移動の概念を引き継いだコマンド選択式です。一般的なRPGのように攻撃、技、魔法などを選びますが、キャラクターと敵の位置によって、攻撃が届くかどうかが変わります。

本作では前作に残っていた分かりにくい部分が調整され、魔法体系やコマンドの説明が整理されました。魔法や技の効果を画面上で確認できるようになり、新たに防御コマンドも追加されています。基本はオーソドックスなコマンド戦闘ですが、敵との距離、移動範囲、攻撃対象を考える必要がある点が特徴です。

戦闘要素内容
距離キャラクターと敵の距離によって攻撃が届くかが変わる
移動範囲対象が遠い場合は、攻撃前に敵へ近づく必要がある
通常攻撃武器やキャラクターの能力に応じて攻撃方法が変わる
各キャラクターの個性を反映した専用攻撃や回復を使用する
魔法攻撃・回復・補助などの効果があり、説明も確認できる
AI状況やキャラクターの性格に合わせて自動で行動する
防御自分を守るほか、指定した仲間の援護もできる
ミラン魔法系列へ配分し、魔法の強化や習得を行う

戦闘が始まると、味方と敵は戦闘フィールド上の異なる位置に配置されます。近接攻撃を選んだキャラクターは、対象となる敵へ向かって移動し、攻撃できる距離まで接近してから行動します。敵が移動可能な範囲より遠くにいる場合は、そのターン中に攻撃まで行えないこともあります。

そのため、単純に近くの敵から攻撃するだけでなく、どの敵を誰に狙わせるかを考える必要があります。移動能力の高い仲間は離れた敵を攻撃しやすく、遠距離攻撃や範囲攻撃を持つキャラクターは、位置に左右されにくいという特徴があります。

敵側も戦闘フィールドを移動するため、コマンドを選んだ時点と実際に行動する時点で位置関係が変わる場合があります。敵が近づいてくることを予想して攻撃対象を決めたり、範囲魔法に複数の敵を巻き込める状況を待ったりすることで、戦闘を有利に進められます。

各キャラクターの戦い方にも個性があります。ヒイロは剣技や風魔法に加えてブーメランを使用し、ロンファは回復技とサイコロを使った技、ジーンは踊りや拳法、レミーナは攻撃魔法を得意とします。誰にどの役割を任せるかが分かりやすく、仲間が増えることで戦術の幅も広がります。

前作では魔法の構成や効果が分かりにくい部分もありましたが、本作では魔法体系が整理され、技や魔法の説明を標準で確認できるようになりました。名称だけでは効果を判断しにくい魔法でも、使用前に対象や役割を確認できるため、初めて使う魔法を選びやすくなっています。

オート戦闘に相当する「AI」コマンドも前作から改善されています。前作では通常攻撃を繰り返すだけに近い行動が多く見られましたが、本作では戦況に応じて技や魔法を使い分けるようになりました。通常の戦闘を短時間で進めたい場合や、同じ敵との戦闘を繰り返す場合に利用できます。

AIで選ばれる行動には、キャラクターの性格も反映されています。回復を得意とするロンファは仲間を支え、攻撃を得意とするキャラクターは敵を倒すことを優先するなど、全員が同じ判断をするわけではありません。ルーシア専用AIほど物語と密接に結びついてはいませんが、仲間ごとの役割が自動行動からも分かる仕組みです。

本作で追加された「防御」コマンドは、自分だけでなく、ほかのパーティメンバーも対象に指定できます。自分を指定した場合は、敵から距離を取るように移動しながら身を守ります。敵の攻撃が強いときや、回復を待ちたい場面で役立つ行動です。

仲間を指定した場合は、選んだキャラクターを援護するように行動します。対象となる仲間の近くへ移動し、敵の動きに応じて自動的にサポートします。また、防御中の移動で敵に接近した場合は、状況に応じて通常攻撃を行うこともあります。

ミランを使った魔法成長システム

メガCD版では、一部の魔法を習得・強化するために「ミラン」と呼ばれる独自の成長要素が使われます。ミランはパーティ全体で共有する魔法経験値に近いもので、プレイヤーが各魔法系列へ配分できます。

ミランを配分した魔法系列はレベルが上がり、魔法の威力が強化されます。一定のレベルに到達すると新しい魔法を習得するほか、すでに覚えている魔法が上位ランクへ変化する場合もあります。キャラクターのレベルとは別に魔法を育てられるため、どの系列を優先するかによってパーティの戦い方が変わります。

攻撃魔法を優先的に育てれば、通常戦闘で複数の敵を倒しやすくなります。一方、回復や補助の系列へ配分すれば、ボス戦でパーティを立て直しやすくなります。すべての系列へ均等に配分する方法もありますが、必要な魔法の習得が遅くなるため、序盤から育成方針を考えることが重要です。

魔法を上位ランクへ成長させると効果が高くなる一方、消費MPとのバランスも考える必要があります。強力な魔法だけを使うとMPを早く消費するため、あえて低いランクの魔法を残し、通常戦闘とボス戦で使い分ける進め方も可能です。

この仕組みにより、同じキャラクター構成でも、ミランの配分によって得意とする魔法や戦術が変わります。強力な攻撃を重視するか、安全な回復手段を優先するかをプレイヤーが選べるため、前作よりも魔法育成の自由度が高くなっています。

『LUNAR エターナルブルー』の戦闘は、難解な操作を必要とするものではありません。基本はコマンドを選ぶだけで進められますが、距離、移動、技、魔法、AI、防御、ミランの配分を意識することで、より効率的に戦えるようになります。前作の特徴を引き継ぎながら、分かりやすさと育成の選択肢を加えた戦闘システムです。

  • 敵との距離やキャラクターの移動範囲が攻撃に影響する
  • 魔法や技の説明を画面上で確認できる
  • AIコマンドが状況に応じて技や魔法を使用するようになった
  • AIの行動にはキャラクターの性格や役割も反映される
  • 防御では自分を守るだけでなく、仲間の援護も指定できる
  • ミランを魔法系列へ配分して新魔法の習得や強化を行う
  • 育成方針によってパーティの得意な戦術が変化する

LUNAR エターナルブルーの問題点と注意点

LUNAR エターナルブルー』は、ストーリーや演出、キャラクター描写などが評価されている一方、メガCD版ならではの不便な部分も残されています。特に注意したいのが、ビジュアルシーンをスキップできないことと、エンディング後の追加シナリオに気づきにくいことです。

戦闘では距離や移動を取り入れた独自の仕組みが採用されていますが、自由に位置を指定するコマンドがなく、防御中の自動行動が不利に働く場合があります。また、ミランの配分によっては、一部のボス戦で必要な魔法が不足し、難易度が上がることもあります。

問題点影響注意するポイント
ビジュアルシーンをスキップできない再挑戦や周回時も同じシーンを見る必要があるイベント後の戦闘に備えて準備しておく
追加シナリオの案内が分かりにくい通常エンディングで終わりだと判断しやすいエンディング後にコンティニューを確認する
バックアップRAMの容量不足追加シナリオ用データが保存されない場合がある最終決戦前に保存領域を確認する
自由移動コマンドがない任意の位置へ味方を動かせない攻撃対象や防御による移動を利用する
防御中に自動攻撃する敵へ近づき、想定外の行動を取る場合がある敵との距離を確認して防御を選ぶ
ミランの配分に偏りが出やすい必要な魔法を覚えていない状態になりやすい攻撃だけでなく回復・補助系列も育てる
技が強いキャラクターが多い直接攻撃系の仲間は魔法を使う意味が薄くなりやすい技と魔法の役割を分けて使用する

メガCD版では、物語の途中で再生されるビジュアルシーンをスキップできません。初回プレイでは、アニメーションとボイスによるイベントを楽しめるという長所になりますが、ボス戦で敗北してやり直す場合や、最初から遊び直す場合にも同じシーンを最後まで見る必要があります。

特に長いイベントの直後に戦闘が始まる場面では、敗北するとイベントから見直すことになる場合があります。ビジュアルシーンそのものは本作の魅力ですが、再生を飛ばす機能がないため、繰り返しプレイでは待ち時間が気になりやすい仕様です。

エンディング後に始まる追加シナリオも、その存在が分かりにくくなっています。最終ボスを倒してエンディングが終了すると、自動的にタイトル画面へ戻ります。この時点では追加シナリオが始まったことを知らせる分かりやすい案内がなく、通常のエンディングでゲームが完全に終了したと判断してしまう可能性があります。

追加シナリオを始めるには、タイトル画面で「コンティニュー」を選び、エンディング後に作成されたデータを確認します。そこから再開することで、青き星へ帰ったルーシアを追うヒイロの新たな旅が始まります。通常エンディング後もゲームを続けられることを知らなければ、真のエンディングを見ないまま終えてしまう点に注意が必要です。

追加シナリオ用のデータは、エンディング後にバックアップRAMへ自動的に保存されます。しかし、保存領域が不足している場合はデータが作成されません。容量不足を知らせる流れも分かりにくいため、最終決戦へ進む前にバックアップRAMの空き容量を確認しておく必要があります。

戦闘システムでは、新たに防御コマンドが追加されましたが、味方を好きな位置へ移動させるための専用コマンドはありません。自分を対象に防御を選ぶと敵から距離を取るように移動しますが、移動先をプレイヤーが細かく指定することはできません。

そのため、特定の位置取りが重要になる敵との戦闘では、味方を思いどおりに動かせないことがあります。攻撃対象を指定して敵へ近づくか、防御を使って敵から離れるかという間接的な方法で位置を調整する必要があります。

防御中に敵へ接近した場合、キャラクターが自動的に通常攻撃を行う仕様にも注意が必要です。攻撃してほしい場面では便利ですが、敵との距離を取って回復を待ちたい場合や、攻撃すると不利になる状況では、意図しない行動につながることがあります。

魔法成長に使用する「ミラン」は自由度の高いシステムですが、配分によって難易度が変わります。得意な攻撃魔法へ集中して配分すると通常戦闘は進めやすくなる一方、回復や補助に必要な系列の成長が遅れる可能性があります。

物語の途中には、ミランで習得する特定の魔法を覚えていないと苦戦しやすい中ボスが登場します。その魔法系列はほかの系列と比べて優先されにくいため、攻撃能力だけを見て育成していると、必要な魔法を習得しないまま戦うことになりかねません。

ミランを使った魔法成長は、プレイヤーごとに異なる育成ができる反面、必要な魔法を事前に知らないと配分を判断しにくい仕組みです。この点が影響したためか、後のセガサターン版やPlayStation版ではミランが廃止され、装備する紋章によって能力や使用できる魔法を変えるシステムへ変更されました。

キャラクターの能力は、全体的に魔法よりも専用の技が目立つ構成です。ヒイロ、ジーン、レオなどの直接攻撃を得意とする仲間は強力な技を使用できるため、魔法を積極的に使う意味が薄くなる場合があります。通常攻撃、技、魔法を均等に使うというより、キャラクターごとに得意な手段がはっきり分かれています。

ただし、これらの問題点はゲーム全体の進行を大きく損なうものではありません。ビジュアルシーンのスキップや追加シナリオの案内には不便さがありますが、事前に仕様を知っていれば対応できます。戦闘面も距離、防御、ミランの特徴を理解することで進めやすくなります。

後に発売された『LUNAR2 エターナルブルー』では、戦闘中の移動方法や魔法成長、ダンジョンの構成などが見直されました。メガCD版は調整不足を感じる部分を残しながらも、独自の戦闘システムと物語演出を備えた作品であり、不便な点を上回る魅力があると評価されています。

  • ビジュアルシーンは途中でスキップできない
  • エンディング後はコンティニューから追加シナリオを始める
  • 最終決戦前にバックアップRAMの空き容量を確認する
  • 味方を任意の位置へ動かす専用コマンドはない
  • 防御中の自動攻撃が不利に働く場合がある
  • ミランは攻撃系列だけに偏らせず、回復・補助も育てる
  • 後のリメイク版では戦闘や魔法成長の仕組みが変更されている

メガCD版とSS・PSリメイク版の違い

ルナ2 エターナルブルー(Kadokawa The Best)

LUNAR エターナルブルー』は、後にセガサターンとPlayStation向けに『LUNAR2 エターナルブルー』としてリメイクされました。リメイク版はメガCD版をそのまま移植した作品ではなく、アニメーション、シナリオ、戦闘、魔法成長、マップなどに複数の変更が加えられています。

物語の大筋や主要キャラクターは共通していますが、前作のリメイク『LUNAR シルバースターストーリー』を基準に世界観や演出が再構成されました。そのため、メガCD版とリメイク版ではイベントの順番や内容、ダンジョンの構造、キャラクターボイスなどに違いがあります。

比較項目メガCD版SS・PSリメイク版
タイトルLUNAR エターナルブルーLUNAR2 エターナルブルー
シナリオオリジナルの構成一部イベントを追加・変更・削除
アニメーションメガCD向けのビジュアルシーンデジタル化し、新規シーンも追加
ワールドマップ移動中に敵と遭遇するワールドマップでのエンカウントを廃止
ダンジョンの敵ランダムエンカウント敵の姿が見えるシンボルエンカウント
ダンジョン移動通常速度で移動ダッシュ移動を追加
マップ構造広いマップや複雑なダンジョンがあるワールドマップや一部ダンジョンを簡略化
戦闘中の移動任意の位置へ動かす専用操作はない防御コマンドで移動先を指定できる
魔法成長ミランを魔法系列へ配分するミランを廃止
紋章なし紋章システムを追加
アイテムメガCD版独自の所持方法アイテム所持システムを変更
キャストメガCD版の声優陣一部キャラクターの担当声優を変更
ボイスメガCD版の台詞・演技アドリブを含む一部の音声内容を変更

リメイク版で分かりやすく変わったのが、アニメーションの表現です。メガCD版のビジュアルシーンをデジタル化したうえで、新しいアニメーションや演出が加えられました。重要なイベントをより滑らかな映像で見せるようになり、キャラクターの表情や動きも強化されています。

シナリオにも複数の修正が行われています。物語の大筋はメガCD版と共通していますが、イベントの追加や順番の変更、台詞の書き直しなどによって、キャラクターの関係や物語の見せ方が再構成されました。変更によって分かりやすくなった場面や、人物描写が深まった場面もあります。

一方で、メガCD版で評価されていたイベントが削除・変更された例もあります。そのため、どちらかが完全な上位版という関係ではありません。遊びやすさとアニメーションを重視するならリメイク版、オリジナルのシナリオ構成やイベントを楽しみたいならメガCD版という違いがあります。

探索面では、ワールドマップ上でのエンカウントが廃止されました。メガCD版では目的地へ移動する途中でも戦闘が発生しますが、リメイク版ではワールドマップを安全に移動できます。移動中の戦闘回数が減るため、次の町やダンジョンへ進みやすくなりました。

ダンジョン内の戦闘は、ランダムエンカウントからシンボルエンカウントへ変更されています。フィールド上に敵の姿が表示されるため、戦うか避けるかをある程度選べます。ただし、通路が狭い場所では敵を回避しにくく、すべての戦闘を自由に避けられるわけではありません。

ダッシュ移動も追加され、ダンジョン内を速く移動できるようになりました。ワールドマップはメガCD版より狭く簡単になり、多くのダンジョンも進みやすい構造へ調整されています。探索の負担が減ったことで、ストーリーを中心に進めたい場合でも遊びやすくなっています。

戦闘では、防御コマンドを使ってキャラクターを任意の場所へ移動できるようになりました。メガCD版では防御時の移動先を細かく指定できませんでしたが、リメイク版では敵から距離を取ったり、味方の近くへ移動したりと、位置を調整しやすくなっています。

魔法成長システムも大きく変更されました。メガCD版で使われていた「ミラン」は廃止され、代わりに紋章システムが追加されています。装備する紋章の組み合わせによって能力や使用できる魔法が変化するため、ミランの配分とは異なる形でキャラクターを調整します。

この変更により、必要な魔法を覚えていなかったため特定のボス戦で苦戦する問題は緩和されました。一方、ミランを自由に配分して魔法系列を育てるメガCD版独自の成長要素は失われています。育成の自由度と分かりやすさのどちらを重視するかで、好みが分かれる部分です。

アイテムの所持方法も見直され、装備や道具の管理がメガCD版とは異なる形になりました。さらに一部キャラクターの担当声優が変更され、同じ声優が続投している場合でも、台詞やアドリブの内容が変化しています。メガCD版とリメイク版を続けて遊ぶと、同じ場面でも演技や会話の印象が異なります。

セガサターン版とPlayStation版の違い

セガサターンソフト ルナ2 エターナルブルー

リメイク版は、1998年7月23日にセガサターン版がCD-ROM2枚組で発売され、その後1999年5月27日にPlayStation版がCD-ROM3枚組で発売されました。PlayStation版はセガサターン版を基にしていますが、後発作品として複数の追加要素が収録されています。

比較項目セガサターン版PlayStation版
発売日1998年7月23日1999年5月27日
ディスク枚数CD-ROM2枚組CD-ROM3枚組
フィールド上の動き基本モーションダッシュなど細かなモーションを追加
ブロマイド追加
第1部エンディング止め絵を使用アニメーションへ変更
隠しダンジョン勇者の迷宮・夢幻の回廊を追加
限定の敵・アイテム隠しダンジョン専用の敵とレアアイテムを追加
真エンディング基本演出青き星とルナの周囲に彗星が現れる

PlayStation版では、フィールド上のキャラクターに細かなモーションが追加されました。ヒイロのダッシュなど、移動中の動きがセガサターン版より増えています。また、キャラクターイラストを集めるブロマイドも追加され、探索や収集を楽しめる要素が強化されました。

第1部のエンディングは、セガサターン版の止め絵からアニメーションへ変更されています。さらに「勇者の迷宮」と「夢幻の回廊」という隠しダンジョンが追加され、そこにしか登場しない敵やレアアイテムも用意されました。

第2部の真エンディングにも演出の違いがあり、PlayStation版では青き星とルナの周囲に彗星が現れます。物語の結末自体は大きく変わりませんが、追加ダンジョン、収集要素、アニメーションを含めると、PlayStation版はリメイク版の中でも収録要素が多いバージョンです。

メガCD版、セガサターン版、PlayStation版は、同じ物語を扱いながら遊びや演出に違いがあります。オリジナルのイベントやミランによる魔法成長を楽しみたい場合はメガCD版、遊びやすさを重視する場合はリメイク版、追加ダンジョンやブロマイドまで楽しみたい場合はPlayStation版が特徴に合っています。

  • SS・PS版は単純移植ではなく『LUNAR2 エターナルブルー』として再構成されたリメイク
  • シナリオにはイベントの追加・変更・削除がある
  • ワールドマップのエンカウントがなくなり、ダンジョンはシンボルエンカウントへ変更
  • ダッシュや防御による任意移動が追加され、探索と戦闘が遊びやすくなった
  • ミランが廃止され、紋章システムが追加された
  • 一部キャストやボイスの内容が変更されている
  • PlayStation版にはブロマイド、隠しダンジョン、追加アニメーションなどがある

移植版・リメイク版・リマスター版の発売履歴

LUNAR リマスターコレクション(LUNAR REMASTERED)

LUNAR エターナルブルー』は、1994年にメガCD用ソフトとして発売された後、セガサターンとPlayStation向けにリメイクされました。その後もゲームアーカイブス、メガドライブミニ2、『LUNAR リマスターコレクション』へ展開されています。

ただし、各バージョンには収録内容の違いがあります。メガドライブミニ2には1994年のメガCD版が収録されていますが、セガサターン版、PlayStation版、リマスターコレクションは、シナリオやシステムを再構成した『LUNAR2 エターナルブルー』を基にしています。

発売日タイトル対応機種・内容
1994年12月22日LUNAR エターナルブルーメガCD/オリジナル版
1998年7月23日LUNAR2 エターナルブルーセガサターン/CD-ROM2枚組のリメイク版
1999年5月27日LUNAR2 エターナルブルーPlayStation/CD-ROM3枚組・追加要素あり
2000年9月7日Kadokawa The Best LUNAR2 エターナルブルーPlayStation/廉価版
2015年9月16日LUNAR2 エターナルブルーPS3・PSP・PS Vita/ゲームアーカイブス
2022年10月27日LUNAR エターナルブルーメガドライブミニ2/メガCD版を収録
2025年4月18日LUNAR リマスターコレクションNintendo Switch・PS4・Xbox One・Steam/リメイク版をリマスター

最初に発売されたメガCD版は、『LUNAR』シリーズ第2作となるオリジナル作品です。ミランを使った魔法成長、ランダムエンカウント、メガCD向けのビジュアルシーンなど、後のリメイク版には引き継がれなかった要素を備えています。日本版には、おまけドラマと歌を収録したシングルCDも同梱されました。

1998年7月23日には、セガサターン版『LUNAR2 エターナルブルー』が発売されました。前作が『LUNAR シルバースターストーリー』としてリメイクされた流れを受け、その世界観とシステムを基準に『エターナルブルー』も再構成されています。

セガサターン版では、アニメーションのデジタル化と追加、シナリオの修正、シンボルエンカウント、ダッシュ移動、紋章システムなどが採用されました。メガCD版の物語を基本としながら、遊びやすさとイベント演出を強化したリメイクです。

1999年5月27日に発売されたPlayStation版は、セガサターン版を基に追加要素を加えています。キャラクターの細かなモーション、ブロマイド、第1部エンディングのアニメーション、隠しダンジョン「勇者の迷宮」と「夢幻の回廊」などが追加されました。

PlayStation版には、隠しダンジョン専用の敵やレアアイテムも収録されています。また、第2部の真エンディングでは、青き星とルナの周囲に彗星が現れる演出が追加されました。セガサターン版と基本的なゲーム内容は共通していますが、収集や探索に関する要素はPlayStation版のほうが多くなっています。

2000年9月7日には、PlayStation版の廉価版となる『Kadokawa The Best LUNAR2 エターナルブルー』が発売されました。基本的な収録内容は通常のPlayStation版と同じで、ゲーム内容を変更した新バージョンではありません。

2015年9月16日には、PlayStation版がゲームアーカイブスへ追加されました。対応機種はPlayStation 3、PlayStation Portable、PlayStation Vitaで、配信当時の税込価格は617円です。使用されているのは、メガCD版ではなく追加要素を収録したPlayStation版です。

2022年10月27日に発売されたメガドライブミニ2には、メガCD版『LUNAR エターナルブルー』が収録されました。前作『LUNAR ザ・シルバースター』も同時に収録されており、シリーズ第1作と第2作のメガCD版を同じハードで遊べる構成です。

メガCD版はリメイク版との違いが多い一方、対応機種の関係から触れる機会が限られていました。メガドライブミニ2への収録によって、リメイク版では削除・変更されたイベントやミランによる魔法成長など、オリジナル版の内容を確認しやすくなりました。

2025年4月18日には、『LUNAR リマスターコレクション』がNintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One、Steam向けに発売されました。『LUNAR シルバースターストーリー』と『LUNAR2 エターナルブルー』の2作品をまとめて収録しています。

リマスターコレクションに収録されている『エターナルブルー』は、1994年のメガCD版をそのまま収録したものではなく、セガサターン・PlayStation向けに制作されたリメイク版が基になっています。そのため、シンボルエンカウント、紋章、再構成されたシナリオなど、基本的な内容は『LUNAR2 エターナルブルー』に近いものです。

『LUNAR エターナルブルー』を選ぶ際は、発売機種だけでなく、どのバージョンを基にしているかを確認することが大切です。メガCD版独自のシナリオとシステムを楽しみたい場合はオリジナル版またはメガドライブミニ2、追加要素と遊びやすさを重視する場合はPlayStation版やリマスターコレクションが候補になります。

  • メガCD版は1994年に発売されたオリジナル作品
  • SS・PS版は『LUNAR2 エターナルブルー』として制作されたリメイク
  • PlayStation版には隠しダンジョンやブロマイドなどを追加
  • ゲームアーカイブス版はPlayStation版を使用
  • メガドライブミニ2にはメガCD版を収録
  • 『LUNAR リマスターコレクション』はリメイク版を基にしている

LUNAR エターナルブルーの音楽とテーマソング

ゲームミュージックCD LUNAR~ETERNAL BLUE~「prelude」

LUNAR エターナルブルー』では、フィールドや戦闘で流れるBGMだけでなく、主要キャラクターが歌うテーマソングやキャラクターソングも制作されています。メガCDのCD音源を活用し、音楽とボイスを物語演出の一部として取り入れている点が特徴です。

音楽制作には岩垂徳行と溝口功が参加し、編曲は岩垂徳行のほか、大熊謙一が担当しています。ヒイロ、ルーシア、レミーナ、ボーガン、ルビィの担当声優が実際に歌っており、それぞれの性格や物語での立場が楽曲に反映されています。

楽曲名制作
光と影の輪舞横山智佐作詞:溝口功/作曲:岩垂徳行/編曲:大熊謙一
ADVENTURE ROAD ~新たなる船出~緑川光作詞:溝口功/作曲・編曲:岩垂徳行
ETERNAL BLUE ~永遠の想い~横山智佐作詞:汐海裕/作曲・編曲:岩垂徳行
おカネがいちばん林原めぐみ作詞:溝口功/作曲・編曲:岩垂徳行
おかねがいちばん郷里大輔作詞:ドン・マッコウ/作曲・編曲:岩垂徳行
らぶらぶ・ふぁにい西原久美子作詞:ドン・マッコウ/作曲・編曲:岩垂徳行

光と影の輪舞」は、ルーシア役の横山智佐が歌う楽曲です。作詞を溝口功、作曲を岩垂徳行、編曲を大熊謙一が担当しています。青き星から来たルーシアと、魔法世界ルナに迫る危機を描く本作の幻想的な雰囲気を印象づける曲です。

ルーシアの楽曲には、横山智佐が歌う「ETERNAL BLUE ~永遠の想い~」もあります。作詞は汐海裕、作曲と編曲は岩垂徳行が担当しています。人間の感情を知らなかったルーシアが、ヒイロとの旅を通じて大切な思いを育てていく物語と重なる楽曲です。

ヒイロ役の緑川光が歌う「ADVENTURE ROAD ~新たなる船出~」は、作詞を溝口功、作曲と編曲を岩垂徳行が担当しています。考古学者を目指すヒイロの冒険心や、ルーシアを助けるために未知の世界へ進んでいく姿を表した楽曲となっています。

レミーナ・オーサ役の林原めぐみが歌う「おカネがいちばん」は、レミーナの利益や損得を優先する性格が表れたキャラクターソングです。作詞を溝口功、作曲と編曲を岩垂徳行が担当しています。

一方、「おかねがいちばん」はボーガン役の郷里大輔が歌っています。レミーナの楽曲と似た題名ですが、歌手と作詞者が異なります。作詞はドン・マッコウ、作曲と編曲は岩垂徳行が担当しており、金銭や利益に関心を持つレミーナとボーガンを、それぞれ異なる楽曲で表現しています。

ルビィ役の西原久美子が歌う「らぶらぶ・ふぁにい」は、作詞をドン・マッコウ、作曲と編曲を岩垂徳行が担当しています。ヒイロへの好意を隠さず、ルーシアに嫉妬するルビィのにぎやかな性格を感じられるキャラクターソングです。

日本国内で発売されたメガCD版には、おまけドラマと歌を収録したシングルCDが同梱されていました。ゲーム内のBGMだけでなく、声優によるドラマや歌でもキャラクターの魅力を楽しめる内容です。CDを読み込めるメガCDの特徴を、ゲーム本編以外の特典にも活用していました。

本作の音楽は、映像や声優演技と組み合わされることで、物語の重要な場面を盛り上げています。ヒイロとルーシアの冒険を表現する楽曲だけでなく、レミーナやルビィなどの性格を前面に出した曲もあり、シリアスな本編とは異なるキャラクターの一面も伝えています。

  • 音楽制作には岩垂徳行と溝口功が参加
  • ルーシア役の横山智佐が2曲を担当
  • ヒイロ役の緑川光による冒険をテーマにした楽曲がある
  • レミーナとボーガンには似た題名の別楽曲が用意されている
  • ルビィ役の西原久美子によるキャラクターソングも収録
  • 日本版にはドラマと歌を収録したシングルCDが付属

LUNAR エターナルブルーの評価と当時のレビュー

LUNAR エターナルブルー』は、メガCD末期に発売されたRPGとして、ビジュアルシーン、音楽、キャラクター、長編ストーリーなどが評価されています。国内では媒体によって点数に差がありますが、『メガドライブFAN』の読者投票や複数の海外メディアでは高い評価を獲得しました。

一方で、レビュー媒体ごとに採点方法、評価時期、対象となるバージョンが異なります。メガCD版とPlayStation版の点数が混在している場合もあるため、数値は作品の優劣を決めるものではなく、当時の評価傾向を知るための資料として見る必要があります。

国内媒体対象評価
ファミコン通信メガCD版24点/40点
メガドライブFANメガCD版・読者投票25.4点/30点
メガドライブ大全メガCD版アニメーションなどを肯定的に評価

ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューでは、4人のレビュアーが「7・5・6・6」を付け、合計は24点/40点でした。極端に低い評価ではありませんが、満点の6割にあたり、ほかの媒体と比べると控えめな点数です。

『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」では、総合25.4点/30点を記録しました。項目別ではキャラクター、音楽、熱中度がいずれも4.5点となっており、物語を支える人物描写や音楽、最後まで遊びたくなる内容が読者から支持されていたことが分かります。

評価項目得点
キャラクター4.5点
音楽4.5点
お買得度4.0点
操作性4.0点
熱中度4.5点
オリジナリティ3.9点
総合25.4点/30点

キャラクターと音楽の得点が高いのは、本作の特徴とも一致しています。ヒイロとルーシアの関係だけでなく、ロンファ、ジーン、レミーナ、レオにも個別の物語が用意され、声優による演技やキャラクターソングも収録されました。

熱中度も4.5点となっており、通常エンディングの後に追加シナリオが始まる構成や、町の住人の台詞が進行に応じて変化する作り込みが評価につながったと考えられます。一方、操作性は4.0点、オリジナリティは3.9点で、距離を取り入れた戦闘に独自性があるものの、基本的な進行は王道のコマンド式RPGです。

『メガドライブ大全』では、アニメーションの美しさやキャラクターの見せ方が肯定的に取り上げられました。本作はメガCDの機能を使い、物語の重要な場面をアニメーションとボイスで表現しています。現在の映像表現とは異なりますが、当時のメガCD作品として演出へ力を入れていた点が評価されています。

海外媒体対象評価
GameRankingsメガCD版・7レビュー集計90.64%
AllGameメガCD版4.5/5
Electronic Gaming MonthlyメガCD版7.75/10
Game InformerメガCD版8.75/10
Game InformerPlayStation版7.75/10
GameFanメガCD版91%
GameProメガCD版4.5/5
GameProPlayStation版4.5/5
Next GenerationメガCD版4/5
Game PlayersメガCD版81%
Games Are FunメガCD版10/10
RPGFanメガCD版99%
Sega-16メガCD版9/10

海外媒体では、メガCD版に高い点数を付けたレビューが複数あります。GameRankingsでは7件のレビューを集計した結果が90.64%となり、GameFanは91%、RPGFanは99%、Sega-16は9点/10点を付けています。

すべての媒体が同じ基準で採点しているわけではなく、Electronic Gaming Monthlyの7.75点/10点やGame Playersの81%など、評価には幅があります。それでも、海外ではメガCD版を高く評価した媒体が多く、ストーリーを重視したRPGとして受け入れられていたことが分かります。

Game InformerではメガCD版が8.75点/10点、PlayStation版が7.75点/10点となっており、同じ物語を扱う作品でもバージョンによって評価が異なります。一方、GameProはメガCD版とPlayStation版の両方に4.5点/5点を付けています。

メガCD版とリメイク版では、シナリオの一部、魔法成長、エンカウント、ダンジョン、ボイスなどが変更されています。オリジナルのイベントやミランを評価するか、リメイク版の遊びやすさと追加要素を評価するかによって、点数や感想が変わる部分です。

本作が評価された中心的な理由は、王道のストーリーを丁寧に描いたこと、キャラクターごとに見せ場を用意したこと、アニメーションと声優演技を活用したことにあります。ルーシアの心の成長を戦闘AIにも反映し、物語とゲームシステムを結びつけた点も独自の魅力です。

一方で、ビジュアルシーンをスキップできないこと、追加シナリオの存在が分かりにくいこと、ミランの配分によって一部の戦闘が難しくなることなど、操作性や案内面には不便さもあります。評価を見る際は、演出とストーリーの長所だけでなく、メガCD時代の仕様も含めて判断する必要があります。

  • 『ファミコン通信』のクロスレビューは24点/40点
  • 『メガドライブFAN』読者投票は25.4点/30点
  • 読者投票ではキャラクター、音楽、熱中度が各4.5点
  • 海外では90%前後や4.5点/5点を付けた媒体が複数ある
  • メガCD版とPlayStation版では同じ媒体でも評価が異なる場合がある
  • レビュー点数は採点基準や対象バージョンの違いを含めて見る必要がある

LUNAR エターナルブルーの余談と関連作品

LUNAR エターナルブルー』には、担当声優の後の代表作と重なる話や、本編後の登場人物を描いたCDドラマ、小説版などがあります。ゲームだけでは詳しく描かれなかったキャラクターの過去や後日談を知りたい場合は、関連作品も補足資料になります。

アクリルスタンド・アクリルパネル ヒイロ・ユイ キャラいっしょアクリルパネル 「新機動戦記ガンダムW」

特に知られているのが、主人公ヒイロを演じた緑川光と、レミーナ・オーサを演じた林原めぐみに関する余談です。どちらも本作の発売後に放送されたアニメで、名前や性格に共通点を感じさせる役を担当しています。

本作の主人公ヒイロを演じたのは緑川光です。本作が発売された翌年の1995年4月7日から放送されたアニメ『新機動戦記ガンダムW』では、主人公のヒイロ・ユイを担当しました。

同じ声優が「ヒイロ」という名前の主人公を続けて演じたことになりますが、2人の名前の由来や性格、作品上の関係はありません。『LUNAR エターナルブルー』のヒイロは明るく冒険心のある少年であり、ルーシアへの感情も素直に表現します。

タペストリー(大型) リナ=インバース(スレイヤーズ) B1タペストリー 「くじ引き堂 ファンタジア・リビルド オンラインくじ」 S-1-3賞

レミーナ・オーサを演じた林原めぐみは、1995年から放送されたアニメ『スレイヤーズ』で主人公リナ・インバースを担当しました。レミーナとリナは、行動力があり、金銭への関心を隠さない魔法使いという共通点を持っています。

林原めぐみ本人によると、レミーナ・オーサを演じた経験が、後にリナ・インバースを演じる際にも大きな影響を与えたとのことです。レミーナはリナより先に演じた魔法使いの少女であり、勢いのある台詞や金銭に関する反応などに、後の役へつながる要素が見られます。

メガCD版のおまけ音声には、ゲーム本編とは少し異なる日常的な話も収録されています。青き星から来たルーシアは貨幣経済を理解しておらず、小さな銀の円盤であるお金と品物を交換できる理由を不思議に思っています。

また、ルーシアに自由に買い食いをさせると、ヒイロが破産するほど食べてしまうという話もあります。本編では世界の危機を知らせる神秘的な少女として登場しますが、こうしたおまけ音声では、世間知らずで食欲のある一面が描かれています。

小説版「LUNAR2 エターナルブルー」

ライトノベル(文庫) LUNAR2 エターナルブルー 青き星のルーシア(1)

『LUNAR2 エターナルブルー』は、セガサターン版が発売された1998年に小説化されました。本編を扱った『青き星のルーシア』は全3巻で刊行され、さらにレミーナを主人公とした外伝小説『レミーナただいま修行中!』も発売されています。

作品名刊行情報制作
LUNAR2 ~エターナルブルー~ 青き星のルーシア1998年7月~9月/全3巻/角川スニーカー文庫著:細江ひろみ/原作:重馬敬/イラスト:船戸明里
LUNAR2 ~エターナルブルー~ レミーナただいま修行中!1999年/角川スニーカー文庫著:細江ひろみ/原作:重馬敬/イラスト:船戸明里

青き星のルーシア』は、ゲーム本編の物語を小説として描いた作品です。ヒイロとルーシアの出会い、アルテナ神団との対立、破壊神ゾファーをめぐる戦いなどを、文章とイラストで楽しめます。

ライトノベル(文庫) LUNAR 2 エターナルブルー レミーナただいま修行中!

レミーナただいま修行中!』は、レミーナを中心にした外伝作品です。ゲーム本編では詳しく説明されなかったボーガンの過去にも触れられており、生まれつき魔法力を持たなかったことや、レミーナの母ミリアから研究者として生きる道を示された経緯が描かれています。

ボーガンがミリアを敬愛している理由や、ネオヴェーンを作るための資金をどのように得たのかなど、ゲームだけでは分かりにくかった背景も補足されています。レミーナや魔法ギルド、ボーガンに興味がある場合に内容を広げられる関連作品です。

CDドラマで描かれた本編後の物語

後日談を扱ったCDドラマでは、ゲームの真エンディング後における仲間たちの様子が描かれています。ゲーム本編では、ヒイロが青き星へ渡り、眠っていたルーシアと再会したところで物語が終わりますが、CDドラマではその後の生活にも触れられています。

ルーシアは経緯こそ詳しく説明されていないものの、その後は魔法世界ルナでヒイロやルビィたちと暮らしている様子です。青き星の再生をひとりで待つのではなく、ヒイロとともに生きる未来へ進んだことが分かります。

レオとジーンは、ルビィやマウリの働きかけによって交際を始めます。本編では2人の関係が大きく描かれていたわけではありませんが、それぞれが過去の葛藤を乗り越えた後の新しい関係として扱われています。

マウリもゾファーの支配から解放され、恋人のロンファや兄のレオと穏やかに暮らしている様子が描かれます。本編で苦しみ続けた人物たちが、その後どのような生活を送ったのかを知ることができる内容です。

  • ヒイロ役の緑川光は、後に『ガンダムW』のヒイロ・ユイを担当
  • 2人のヒイロに作品上の関係はない
  • レミーナ役の経験が、林原めぐみによるリナ・インバースの演技へ影響したとされる
  • ゲーム本編を小説化した『青き星のルーシア』は全3巻
  • レミーナを主人公とした外伝小説も発売された
  • 後日談CDドラマでは、ヒイロやルーシアたちの本編後が描かれている

LUNAR エターナルブルーはどんな人におすすめ?

LUNAR エターナルブルー』は、キャラクターの成長や仲間との関係を重視した王道ファンタジーRPGが好きな人におすすめです。少年ヒイロと青き星から来た少女ルーシアの出会いを軸に、世界を救う戦いと2人の関係が丁寧に描かれています。

一方、ビジュアルシーンのスキップ、自由な位置移動、分かりやすいクリア後の案内など、現在のRPGでは一般的な機能が不足している部分もあります。物語や演出を重視する人には向いていますが、テンポの速さや快適な操作を最優先する場合は、リメイク版も含めて選ぶのがよいでしょう。

おすすめする人向いている理由
王道ファンタジーRPGが好きな人少女との出会いから世界を救う戦いへ発展する物語を楽しめる
ボーイ・ミーツ・ガールが好きな人ヒイロとルーシアの関係が物語の中心になっている
キャラクターの成長を重視する人ルーシアや仲間たちが過去と葛藤を乗り越えていく
アニメーションや声優演技を楽しみたい人重要なイベントをビジュアルシーンとボイスで表現している
音楽を重視する人CD音源によるBGMやテーマソングを収録している
少し戦略性のあるコマンド戦闘が好きな人敵との距離、移動範囲、ミランの配分を考えて戦える
町や世界を細かく調べたい人住人の台詞やオブジェクトの反応が豊富に用意されている
クリア後も物語を楽しみたい人通常エンディング後に追加シナリオと真の結末がある
前作を楽しめた人ナル、ガレオン、前作キャラクターの子孫などが登場する
1990年代のゲームアーツ作品に興味がある人後の『グランディア』にも通じる作り込みを確認できる

本作の中心となるのは、ヒイロとルーシアの関係です。青き星で眠っていたルーシアは、人間の感情や生活を知らず、序盤では他人を助ける意識もほとんどありません。ヒイロたちとの旅を通じて信頼や愛情を知り、世界を大切に思うようになります。

ルーシアの成長はイベントだけでなく、戦闘AIの行動にも反映されています。最初は自分だけを回復していたルーシアが、物語の進行に合わせて仲間を助けるようになります。ストーリー上の変化を実際のゲームシステムでも感じたい人に向いている作品です。

ヒイロとルーシア以外の仲間にも、それぞれ見せ場があります。ロンファはマウリを救えなかった後悔、ジーンは暗殺拳の過去、レミーナは魔法力で人の価値を判断していた考え、レオはアルテナ神団への忠誠と向き合います。

登場するボスも、仲間が抱える問題と結びついています。単に強い敵を倒して先へ進むだけでなく、戦いを通じて仲間が自分の過去を乗り越えていくため、キャラクター中心の物語を求める人にもおすすめです。

アニメーションや声優演技を楽しみたい人にも向いています。緑川光、横山智佐、林原めぐみ、置鮎龍太郎、久川綾などが主要キャラクターを担当し、物語の重要な場面ではボイス付きのビジュアルシーンが流れます。

岩垂徳行らによる音楽や、主要キャラクターが歌うテーマソングも魅力です。BGMだけでなく、歌やボイスを含めて作品世界を楽しみたい場合、本作のメガCDらしい演出と相性がよいでしょう。

戦闘は基本的なコマンド式ですが、敵との距離やキャラクターの移動範囲が関係します。さらにメガCD版では、ミランを魔法系列へ配分し、どの魔法を強化するかを決めます。難解すぎる戦闘ではありませんが、通常攻撃を選ぶだけではない仕組みを求める人に適しています。

町の住人との会話や寄り道が好きな人にも楽しみやすい内容です。住人には複数の台詞があり、物語が進むと反応も変化します。家具や小物を調べた際のメッセージも豊富なので、目的地だけを追うより、各地を細かく探索することで本作の作り込みを感じられます。

最終ボスを倒した後もゲームが続く点は、長い物語を最後まで見届けたい人に向いています。通常エンディング後にヒイロがルーシアを追って再び旅立ち、追加ダンジョンを攻略することで真のエンディングへ到達します。

ただし、エンディング後にタイトル画面へ戻った際、追加シナリオの案内は分かりやすく表示されません。コンティニューからエンディング後のデータを選ぶ必要があるため、通常エンディングだけで物語が完結したと判断しないよう注意が必要です。

前作『LUNAR ザ・シルバースター』を楽しめた人は、前作とのつながりにも注目できます。アレスやルーナの冒険が伝説として残り、白竜ナルや復活したガレオンが登場します。レミーナやラムスなど、前作キャラクターの子孫も物語に関わります。

前作を遊んでいなくても、本作の主人公と物語は新しくなっているため、単独のRPGとして楽しめます。ただし、ナルが守ってきたものやガレオンの行動理由を深く理解したい場合は、前作を先に知っておくと物語の受け止め方が変わります。

どのバージョンがおすすめ?

重視するポイント向いているバージョン
オリジナルのイベントやミランを楽しみたいメガCD版・メガドライブミニ2収録版
リメイク版の基本的な内容を楽しみたいセガサターン版
隠しダンジョンやブロマイドも楽しみたいPlayStation版
前作と第2作をまとめて遊びたいLUNAR リマスターコレクション

メガCD版とリメイク版では、物語の大筋は同じでもイベントやゲームシステムが異なります。オリジナル版にしかない要素を重視するか、移動や戦闘の遊びやすさを重視するかによって、選ぶバージョンを決めるとよいでしょう。

  • 王道のボーイ・ミーツ・ガールを楽しみたい人
  • 仲間それぞれの成長や葛藤を重視する人
  • アニメーション、声優演技、音楽が好きな人
  • 距離と移動を取り入れた戦闘に興味がある人
  • 町の会話や細かなメッセージまで確認したい人
  • 前作から続く世界設定やキャラクターを楽しみたい人
  • 通常エンディング後の物語までじっくり遊びたい人

まとめ|LUNAR エターナルブルーは物語と演出を磨き上げたシリーズ第2作

LUNAR エターナルブルー』は、1994年12月22日に発売されたメガCD用RPGで、『LUNAR ザ・シルバースター』に続くシリーズ第2作です。「MEGA-CD最後の超大作」というキャッチコピーのもと、アニメーション、ボイス、音楽、長編シナリオを組み合わせた作品として登場しました。

物語の中心となるのは、考古学者を目指す少年ヒイロと、青き星から来た少女ルーシアです。人間の感情を知らなかったルーシアが、ヒイロや仲間たちとの旅を通じて信頼や愛情を知り、世界を大切に思うようになる過程が丁寧に描かれています。

ルーシアの変化をイベントだけでなく、戦闘AIの行動でも表現している点が本作の大きな特徴です。序盤は自分への回復・補助を優先していたルーシアが、物語の進行に合わせて仲間を助けるようになり、ヒイロへの思いも戦闘中の判断に表れます。

仲間たちにも個別の葛藤と見せ場が用意されています。ロンファ、ジーン、レミーナ、レオがそれぞれの過去や価値観と向き合い、関係するボスとの戦いを通じて成長します。町の住人の台詞やオブジェクトの反応も豊富で、物語の進行に合わせて世界が変化していることを確認できます。

戦闘では前作から距離と移動の仕組みを引き継ぎ、AIや防御コマンドが強化されました。メガCD版独自の「ミラン」を魔法系列へ配分することで、新しい魔法の習得や強化も可能です。一方、任意の場所へ自由に移動できないことや、ミランの配分によって一部の戦闘が難しくなる点には注意が必要です。

通常エンディング後には、青き星へ帰ったルーシアを追う追加シナリオが始まります。星竜を探して追加ダンジョンを攻略し、真のエンディングへ到達することで、ヒイロとルーシアの物語が完結します。エンディング後はタイトル画面のコンティニューからデータを確認しましょう。

後に発売された『LUNAR2 エターナルブルー』では、シンボルエンカウント、ダッシュ、紋章などが追加され、シナリオやアニメーションも再構成されました。メガCD版とリメイク版ではイベントやシステムが異なるため、オリジナルの内容を重視するか、遊びやすさと追加要素を重視するかで選ぶバージョンが変わります。

ビジュアルシーンをスキップできないことや、追加シナリオの案内が分かりにくいことなど、当時の作品らしい不便さは残されています。それでも、王道ストーリー、キャラクターの成長、声優演技、音楽、戦闘システムを一つの作品としてまとめた『LUNAR エターナルブルー』は、物語を重視するRPGが好きな人に適した作品です。

  • 1994年に発売された『LUNAR』シリーズ第2作
  • 主人公は考古学者を目指すヒイロ、ヒロインは青き星から来たルーシア
  • ルーシアの心の成長を戦闘AIでも表現している
  • 仲間それぞれに過去や葛藤を乗り越える物語がある
  • 距離と移動に加え、ミランを使った魔法成長を採用
  • 通常エンディング後に追加シナリオと真のエンディングがある
  • メガCD版とSS・PSリメイク版ではイベントやシステムが異なる
  • アニメーション、声優演技、音楽を重視する人にもおすすめ

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