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『LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶』は、セガの龍が如くスタジオが手がけたリーガルサスペンスアクションです。前作『JUDGE EYES:死神の遺言』から続く八神隆之の物語で、神室町に加えて伊勢佐木異人町や誠稜高校を舞台に、いじめ、復讐、法、正義をめぐる重厚な事件が描かれます。
本作では、メインストーリーだけでなく、サイドケースやユースドラマ、探偵ガジェットを使った調査、スケボーやペイントサーチなどの寄り道要素も充実しています。さらに、DLC「海藤正治の事件簿」では、八神の相棒である海藤正治を主人公にした追加ストーリーも楽しめます。
この記事では、『LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶』の基本情報、ストーリー概要、登場人物、新要素、ユースドラマ、評価点、注意点、DLCの内容までわかりやすく解説していきます。これからプレイする人や、前作との違いを知りたい人はぜひ参考にしてください。
LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶の基本情報

『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』は、セガより2021年9月24日に発売されたリーガルサスペンスアクションです。2018年に発売された『JUDGE EYES:死神の遺言』の続編にあたる作品で、主人公は前作に引き続き、木村拓哉さんが演じる八神隆之です。
本作のキャッチコピーは「失われたのは真実。そして正義。」。探偵として事件を追う八神の視点から、いじめ、復讐、法、正義といった重いテーマが描かれます。前作の流れを受け継ぎながらも、舞台やシステム、ミニゲーム要素が大きく広がっており、シリーズ経験者はもちろん、今作から始める人にも遊びやすい作品になっています。
発売日・対応機種・価格まとめ
| 項目 | 内容 |
| タイトル | LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶 |
| 読み方 | ロストジャッジメント さばかれざるきおく |
| ジャンル | リーガルサスペンスアクション |
| 発売元 | セガ |
| 開発元 | セガ / 龍が如くスタジオ |
| 発売日 | 2021年9月24日 |
| Steam版発売日 | 2022年9月14日 |
| 対応機種 | PS5 / PS4 / Xbox Series X|S / Xbox One / Steam |
| 通常版価格 | 8,290円(税別) |
| デジタルデラックスエディション | 12,290円 |
| Steam版価格 | 5,980円(税込) |
| レーティング | CERO:D(17才以上対象) |
| 判定 | 良作 |
対応機種は、PlayStation 5、PlayStation 4、Xbox Series X|S、Xbox One、Steamです。Xbox版はダウンロード専売として展開され、Steam版は2022年9月14日に発売されました。家庭用ゲーム機だけでなくPCでも遊べるようになったことで、後から本作に触れやすくなった点も特徴です。
また、本作はリマスター作品などを除くと、龍が如くスタジオ制作タイトルとして初の世界同時発売作品となっています。日本国内だけでなく海外展開も意識された作品で、英語音声への切り替えにも対応しています。前作『JUDGE EYES:死神の遺言』から続くシリーズでありながら、より広いプレイヤーに向けたタイトルとして作られている点も見逃せません。
前作『JUDGE EYES』の続編にあたる作品

『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』は、『JUDGE EYES:死神の遺言』の続編です。前作で主人公を務めた八神隆之が再び登場し、相棒の海藤正治、源田法律事務所の関係者、横浜九十九課の九十九誠一や杉浦文也など、前作から続く人物たちも物語に関わっていきます。
時系列としては、前作から3年後にあたる2021年が舞台です。前作で大きな事件を解決した八神は、弁護士に戻る道を選ばず、現在も神室町で探偵として活動しています。本作では、横浜九十九課からの依頼をきっかけに、伊勢佐木異人町にある誠稜高校でのいじめ調査へ関わることになります。
前作を遊んでいると、八神や海藤、杉浦、九十九たちの関係性がより理解しやすくなります。一方で、本作は前作の重大なネタバレを極力避ける作りになっているため、今作からプレイしても物語を追いやすい構成です。ただし、キャラクター同士の細かな関係性や、八神の過去に関する部分は前作を知っているほうが入り込みやすいでしょう。
舞台は神室町と伊勢佐木異人町

本作の主な舞台は、シリーズおなじみの神室町と、横浜の伊勢佐木異人町です。前作では神室町を中心に物語が展開しましたが、『LOST JUDGMENT』では伊勢佐木異人町の比重も大きくなっています。さらに、誠稜高校という学校マップが加わったことで、探偵アクションだけでなく、学園を舞台にした調査やユースドラマも楽しめるようになりました。
伊勢佐木異人町は『龍が如く7 光と闇の行方』にも登場したエリアで、本作ではその世界観を共有する形で使われています。ただし、『龍が如く7』の物語と完全に直接つながるというよりは、同じ世界観をベースにした別軸の作品として考えると分かりやすいです。神室町の探偵である八神が、横浜の高校で起きる問題に踏み込んでいく流れが、本作ならではの大きな見どころになっています。
誠稜高校は、ユースドラマの中心となる重要な場所です。校舎、体育館、屋上、地下などが用意されており、学校内を歩き回りながら調査を進めていきます。ミステリー研究会を起点に、ダンス部、ロボット部、写真部、eスポーツ部など複数のコミュニティへ潜入するため、従来の『龍が如く』シリーズや前作とは違った青春ドラマ要素も楽しめます。
CERO:D作品のため重い描写には注意

本作のレーティングはCERO:Dで、17才以上対象の作品です。物語では、いじめ、復讐、殺人事件、遺体の描写など、かなり重いテーマが扱われます。単純に悪を倒して爽快に終わるタイプのストーリーではなく、プレイヤーに「正義とは何か」「法は人を救えるのか」と考えさせる場面が多い作品です。
そのため、明るい雰囲気のアクションゲームを期待している人には、やや重く感じる部分もあります。一方で、社会問題を扱ったシナリオや、登場人物それぞれの正義がぶつかる物語をじっくり楽しみたい人には、強く印象に残る作品です。『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』は、探偵アクションとしての遊びやすさと、プレイ後に考えさせられる物語性をあわせ持ったタイトルといえるでしょう。
LOST JUDGMENTのストーリー概要

『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』の物語は、現職警察官・江原明弘が起こした痴漢事件の裁判から大きく動き出します。東京地方裁判所で有罪判決が言い渡されようとしたその直後、江原は横浜の廃ビルで発見された身元不明の遺体について語り始めます。その遺体の主は、かつて自分の息子を自殺に追い込んだ人物だというのです。
この発言により、ただの痴漢事件と思われていた裁判は、横浜で発見された殺人事件と結びついていきます。しかも、遺体の身元は誠稜高校の教育実習生・御子柴弘。さらに、御子柴が死亡したとされる時間帯には、江原は東京で痴漢事件を起こして逮捕されていました。つまり、江原には司法によって証明されたような強固なアリバイが存在していることになります。
主人公の八神隆之は、横浜九十九課からの依頼で伊勢佐木異人町を訪れ、誠稜高校のいじめ調査に関わっていました。学校内で実際にいじめが起きていることを確認した八神は、問題の解決に動き出しますが、その直後に御子柴弘の殺害事件と江原明弘の発言が重なり、調査は単なる学園内の問題では済まなくなっていきます。
いじめ調査から始まる大きな事件
本作の序盤では、八神たちが誠稜高校のいじめ調査を行うことになります。依頼主は学校側で、校内にいじめがないかを調べてほしいという内容です。八神たちは学校内に隠しカメラを設置し、生徒たちの様子を確認します。すると、2年2組の教室で、バスケ部の女子生徒が同じ部の生徒たちからいじめを受けている様子が映し出されます。
八神は、いじめを直接行っている生徒だけでなく、それを見て見ぬふりしている周囲の生徒たちにも目を向けます。ここで描かれるのは、加害者と被害者だけの単純な構図ではありません。傍観者、教師、学校側の対応など、現実にも通じる複雑な問題が物語の入口として描かれています。
このいじめ調査の先に、御子柴弘の失踪と殺害事件、江原明弘の息子の自殺、そして復讐と法の問題がつながっていきます。最初は学校内の問題に見えた出来事が、やがて司法、警察、半グレ、公安まで絡む大きな事件へ発展していく流れが、本作のストーリーの大きな特徴です。
江原明弘のアリバイと御子柴弘殺害事件
本作の事件で重要になるのが、江原明弘のアリバイです。江原は現職警察官でありながら痴漢事件を起こし、逃走の末に現行犯逮捕されました。その様子は映像にも残され、世間から厳しい目を向けられます。裁判でも実刑判決が下されますが、江原はその場で、横浜の廃ビルから出てきた遺体の身元を言い当てます。
御子柴弘が殺害されたとされる時間、江原は東京で痴漢事件を起こして逮捕されていました。これにより、江原は御子柴殺害に関与しているように見えながらも、同時に殺人事件の実行犯ではないように見えるという矛盾した状況が生まれます。八神は、この痴漢事件そのものが御子柴殺害のアリバイを作るための計画だったのではないかと考え、真相を追っていきます。
ここで本作が面白いのは、事件の謎解きだけでなく、法の扱い方そのものがテーマになっている点です。江原は痴漢事件で裁かれることで、別の重大事件に対して強固なアリバイを得たように見えます。法律が真実を明らかにするためのものなのか、それとも利用されるものなのか。八神は探偵でありながら、元弁護士としての視点も持ち、この問題に向き合っていきます。
テーマは「いじめ」と「正義」

『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』の中心にあるテーマは、「いじめ」と「正義」です。いじめによって人生を壊された者、その家族、加害者だった者、事件を見て見ぬふりした者、それぞれの立場が物語の中で描かれます。単純に誰か一人を悪者にして終わるのではなく、傷ついた人間が抱える怒りや、法では救いきれない感情が事件を複雑にしていきます。
前作『JUDGE EYES:死神の遺言』は、巨悪に立ち向かうサスペンスとしての爽快感もありました。一方で本作は、より現実的で重い社会問題に踏み込んでいます。登場人物たちは、それぞれ自分なりの正義を持って行動しますが、その正義が必ずしも他人を救うとは限りません。むしろ、正義を信じるからこそ、別の誰かを傷つけてしまう場面もあります。
そのため、本作の物語は明快な勧善懲悪ではありません。事件の真相に近づくほど、プレイヤーは「何が正しいのか」「法はどこまで人を救えるのか」「復讐は許されるのか」といった問いに向き合うことになります。ストーリーの雰囲気は重めですが、そのぶん印象に残る場面が多く、プレイ後に考えさせられる作品になっています。
神室町と伊勢佐木異人町を行き来する調査
八神の調査は、神室町と伊勢佐木異人町を行き来しながら進んでいきます。神室町では八神探偵事務所や源田法律事務所の関係者が物語を支え、伊勢佐木異人町では横浜九十九課や誠稜高校での調査が中心になります。2つの街を舞台にすることで、前作よりも事件の広がりが大きく感じられる構成です。
また、本作では学校という閉じた空間と、神室町・異人町という街の裏社会がつながっていきます。誠稜高校で起きるいじめやユースドラマの問題は、単なる学園内のトラブルにとどまらず、半グレ集団や裏サイト、プロフェッサーの存在へとつながっていきます。メインストーリーとユースドラマが別々の要素ではなく、同じ作品テーマの中で響き合っている点も本作の魅力です。
このように、『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』のストーリーは、探偵ものとしての謎解き、学園ドラマ、法廷サスペンス、社会問題を扱う人間ドラマが組み合わさっています。プレイヤーは八神隆之として証拠を集め、関係者の証言を追い、時には拳で道を切り開きながら、御子柴弘殺害事件の真相へ近づいていくことになります。
LOST JUDGMENTの新要素・変更点

『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』では、前作にあった探偵アクションを引き継ぎつつ、新たな調査アクションや移動要素が追加されています。前作でも尾行、チェイス、変装、サーチモードなど、探偵らしい行動を使って事件を追う場面がありましたが、本作ではそこに観察モード、アスレチックアクション、スティール、探偵ガジェットなどが加わり、調査の幅が広がっています。
また、前作でややテンポが悪いと感じられやすかった一部の要素も整理されています。たとえば、サムターン回しや鍵束といった要素は廃止され、調査やストーリー進行がよりスムーズになりました。全体として、前作の良さを残しながら、遊びやすさを高めた続編といえます。
観察モードが追加
本作では、従来の一人称視点にサーチモードの機能を加えた「観察モード」が使えるようになっています。バトル中でなければ切り替え可能で、街中の調査やペイントサーチなどで活用します。人物や証拠品を探すだけでなく、カメラやガジェットへの切り替えもできるため、調査時の中心となる機能です。
前作のサーチモードは、特定の場面で使う印象が強い要素でしたが、本作では街中での探索にも関わるため、より自然に探偵らしい調査を行えます。リスの絵を探すペイントサーチや、事件の手がかりを見つける場面など、観察モードを使う機会は多くなっています。
チェイスに体力の概念が追加
逃げる相手を追いかけるチェイスも、本作では一部仕様が変更されています。八神とターゲットの両方に体力が設定され、追跡中に体力を削りながら相手を捕まえる形式になりました。八神の体力が先になくなると失敗し、ターゲットの体力を削り切ると相手が立ち止まり、捕まえられるようになります。
チェイス中にはQTEが挟まれることがあり、成功すると体力が回復したり、相手にダメージを与えたりできます。逆に失敗すると体力が減ったり、進行方向を間違えて見失うこともあります。道中には回復アイテムや、蹴り飛ばして相手にぶつけられる物も配置されており、前作よりもアクション性が強くなっています。
アスレチックアクションで移動の幅が広がる
本作から追加されたアスレチックアクションでは、壁の出っ張りやパイプを使って移動したり、離れた足場へ飛び移ったりできます。建物へ侵入する場面や、目的地へ向かうためのルート確保などで使われる要素です。
アスレチック中には「グリップゲージ」が表示されます。これは八神の握力を表すゲージで、パイプにぶら下がったり壁を移動したりしていると減少していきます。ゲージがなくなると落下してしまうため、途中で足場に降りて回復しながら進む必要があります。単なる移動ではなく、ルートを見ながら慎重に進む調査アクションとして機能しています。
スティールで隠密行動が可能に

スティールは、敵に見つからないように目的地へ向かう隠密行動です。壁に張り付きながら様子をうかがい、コインを投げて敵の注意をそらしたり、スモークボールで視界を遮ったりしながら進みます。敵に見つかるとリトライになる場面もあり、正面から戦うバトルとは違った緊張感があります。
また、敵意のあるチンピラなど一部の相手は、背後から近づいて締め落とすこともできます。ただし、警備員や警察官など、八神に明確な敵意を持っていない相手には使えません。このあたりは、探偵として行動する八神らしい制限になっています。
主な新要素まとめ
| 新要素 | 内容 |
| 観察モード | 街中や事件現場で手がかりを探す調査モード |
| チェイスの体力制 | 八神とターゲットの体力を管理しながら追跡する |
| アスレチックアクション | 壁やパイプを使って目的地へ移動する |
| スティール | 敵に見つからず目的地へ進む隠密アクション |
| 探偵ガジェット | 集音器、電波探知機、探偵犬などを使って調査する |
| ペイントサーチ | 街中のリスの絵を調べてアイテムを探す |
このように、本作では調査アクションが大きく強化されています。事件現場で証拠を探すだけでなく、街中の音や電波を追ったり、犬の嗅覚を使ったり、建物をよじ登ったりと、探偵としてできる行動が増えました。前作よりも「八神が自分の足で事件を追っている」感覚が強くなっているのが特徴です。
探偵ガジェットと街の調査要素
『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』では、八神隆之の調査を助ける要素として、複数の探偵ガジェットが登場します。前作でもドローンを使った調査はありましたが、本作ではバズリサーチャー、集音器、電波探知機、探偵犬などが加わり、街中で発生する事件やサイドケースを探す手段が増えています。
これらのガジェットは、メインストーリーだけでなく、サイドケースやペイントサーチでも重要になります。特定の音を探したり、怪しい電波の発信源を追ったり、犬の嗅覚で人や物を見つけたりと、調査の流れに変化を持たせている点が特徴です。単に目的地へ向かうだけではなく、街の中に隠れた手がかりを自分で見つけていく楽しさがあります。
バズリサーチャー
バズリサーチャーは、九十九が開発した調査用アプリです。作中のSNSにあたる「ユッター」上で話題になっている投稿から、事件性の高いワードを抽出し、その投稿が集中している場所をマップ上に表示してくれます。街で起きている小さなトラブルや、サイドケースの手がかりを探すときに役立つ機能です。
バズリサーチャーを使うことで、八神は街の人々の投稿から事件の気配をつかめます。特定のキーワードを検索して調査対象を絞り込めるため、ただ歩き回るだけでは見つけにくい依頼やトラブルにも気づきやすくなります。サイドケースの発生条件に関わることもあるので、攻略中は定期的に確認しておきたいガジェットです。
集音器
集音器は、人の声や不審な音を拾うためのガジェットです。通常では聞こえにくい音を増幅し、音の発生源を探すことができます。使用中は音の方向を確認しながら調査できるため、困っている人の声や、どこかから聞こえる怪しい音を手がかりに事件へ近づいていきます。
サイドケースでは、集音器を使って特定の場所を調べる場面もあります。目に見える証拠だけでなく、「音」を頼りに調査する要素が加わったことで、探偵アクションとしての幅が広がっています。街中で気になる音がする場面では、集音器を使って発生源を確認するのが基本です。
電波探知機
電波探知機は、盗聴器や盗撮カメラ、発信機など、怪しい電波を出している機器を探すためのガジェットです。電波の発信源に近づくとインジケーターが反応し、方向や距離を確認しながら調査を進めることができます。
本作のサイドケースには、電波探知機を使って発信源を見つける依頼も複数あります。怪しい場所に近づくほど反応が強くなるため、周囲を見回しながら少しずつ場所を絞り込んでいく流れになります。盗聴や盗撮といった探偵ものらしい事件に関わるガジェットなので、調査型の依頼では特に出番が多い要素です。
探偵犬・乱歩
探偵犬は、八神の調査を助けてくれる犬です。本作では「乱歩」という名前で登場し、犬の嗅覚を活かして人物や物の匂いを追うことができます。見失った相手を探したり、臭いを手がかりに目的地へ向かったりする場面で活躍します。
探偵犬は、調査だけでなく街中の散歩にも関わります。散歩中は隠しアイテムを見つけることがあり、さらに敵とのエンカウントを避けやすくなる利点もあります。素材を通常より多く拾える場面もあるため、探索やアイテム集めをしたいときにも便利です。ただし、散歩中は店に入ったりタクシーに乗ったりできず、移動速度も通常より遅くなるため、目的に合わせて使い分けると良いでしょう。
探偵ガジェット一覧
| ガジェット | 主な用途 |
| バズリサーチャー | SNS上の投稿から事件性のあるワードや場所を探す |
| 集音器 | 人の声や不審な音を拾い、発生源を調べる |
| 電波探知機 | 盗聴器・盗撮カメラ・発信機などの怪しい電波を探す |
| 探偵犬 | 匂いを追って人物や物を探す |
| ドローン | 高所や離れた場所の確認に使う |
ペイントサーチ
ペイントサーチは、街中に描かれたリスの絵を見つけ、対応するガジェットを使って隠しアイテムを探す収集要素です。過去のシリーズでいうコインロッカーの鍵探しに近い要素で、街をじっくり探索する楽しみにつながっています。
リスの絵は、神室町や伊勢佐木異人町のさまざまな場所に描かれています。絵を見つけるだけで終わるのではなく、その絵が示す内容に合わせて集音器、電波探知機、探偵犬などを使う必要があります。場所によっては、複数の絵を順番にたどることでアイテムが手に入るものもあり、単純な収集要素以上に探索の流れを楽しめます。
ただし、ペイントサーチでアイテムを入手するには、関連するサイドケースを進める必要があります。序盤から絵を見つけること自体はできますが、実際にガジェットを使ってアイテムを入手できるようになるタイミングには注意しましょう。また、入手できるアイテムは基本的に1回限りで、次の周回でも復活しないものがあります。
ネコミュニケーション
ネコミュニケーションは、神室町や伊勢佐木異人町にいる野良猫と交流できる要素です。猫のたまり場で猫に名前を付け、次回以降はその名前を呼ぶことで餌をあげたり、触れ合ったりできるようになります。名前を正しく呼べると交流が進み、お礼としてアイテムをもらえることがあります。
猫にはなつき度があり、餌をあげたり交流したりすることで少しずつ上がっていきます。なつき度が最大になると、街における猫の評判レベルが上がります。さらに、都市ごとの評判レベルが最大になると、八神探偵事務所や横浜九十九課に猫が遊びに来るようになり、話しかけるたびにアイテムをもらえるようになります。
メインストーリーを進めるだけなら必須ではありませんが、街の探索や寄り道を楽しみたい人にはうれしい要素です。『LOST JUDGMENT』は重い事件を扱う作品ですが、こうした街の小さな交流要素があることで、神室町や伊勢佐木異人町での生活感も感じられるようになっています。
ユースドラマの内容まとめ

『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』の大きな特徴のひとつが、誠稜高校を舞台に展開する「ユースドラマ」です。ユースドラマでは、八神隆之が学校の外部指導員という立場で複数の部活やコミュニティに潜入し、生徒たちを非行へ導いている謎の存在「プロフェッサー」の正体を追っていきます。
メインストーリーが御子柴弘殺害事件や江原明弘のアリバイを追う重厚なサスペンスであるのに対し、ユースドラマは学園内の問題や生徒たちの悩みに焦点を当てた物語です。ただし、単なる寄り道要素ではなく、誠稜高校の裏で何が起きているのかを知るための重要なコンテンツになっています。
各コミュニティでは、ダンス、ロボットバトル、ボクシング、バイクレース、写真撮影、スケボー、eスポーツ、カジノ、ガールズバーなど、まったく異なるミニゲームが用意されています。遊びの幅が広く、メインケースとは違ったテンポで楽しめるため、本作のボリュームを大きく支えている要素といえるでしょう。
ユースドラマは全10コミュニティ
ユースドラマには、全部で10個のコミュニティが存在します。最初からすべてに挑戦できるわけではなく、メインストーリーの進行、ユースドラマ全体の進行度、指導力パラメータなどによって順番に解放されていきます。特定のコミュニティを進めないままにしていると、他のユースドラマが解放されない場合もあるため、攻略する際はバランスよく進めるのがおすすめです。
| コミュニティ | 主な内容 |
| ミステリー研究会 | プロフェッサーの正体を追うユースドラマの本筋 |
| ダンス部 | 音ゲー形式のダンスミニゲームに挑戦 |
| ロボット部 | ロボットを操作して陣取りバトルを行う |
| ボクシング | スパーリングを重ねて強敵に挑む |
| 暴走族 | バイクレース「デス・レース」に参加 |
| 写真部 | 非行の瞬間を撮影するスクープミッション |
| スケボー | パークミッションやレースでポイントを集める |
| eスポーツ部 | バーチャファイター5で対戦する |
| カジノ | 非合法カジノに出入りする生徒を調査 |
| ガールズバー | 会話選択を通じて情報を集める |
ミステリー研究会はユースドラマの中心
ミステリー研究会は、ユースドラマ全体の中心となるコミュニティです。部長の天沢鏡子と協力しながら、裏サイトを通じて生徒たちを非行へ誘導している「プロフェッサー」の正体を追っていきます。ミステリー研究会自体には専用のミニゲームはありませんが、他のコミュニティへ潜入するきっかけや、各ユースドラマの導入・解決に関わる重要な場所です。
ユースドラマを進めていると、各部活やコミュニティで起きている問題が少しずつプロフェッサーの存在へつながっていきます。ダンス部のパパ活疑惑、ロボット部に関わる事件、ボクシングジムの辻殴り、暴走族のデス・レースなど、一見バラバラに見える問題の裏に共通した影がある構成です。
ダンス部・ロボット部・ボクシングはボリュームが大きい
ユースドラマの中でも、ダンス部、ロボット部、ボクシングは特にボリュームの大きいコミュニティです。ダンス部では、音楽に合わせてボタンを押すリズムゲームに挑戦し、大会優勝を目指します。衣装の変更も可能で、八神や部員たちの見た目を変えながらプレイできる点も特徴です。
ロボット部では、ロボットを操作してフィールド上にブロックを配置し、陣地を広げていくロボットバトルが展開されます。自分で操作する機体だけでなく、僚機の性能やパーツ開発も重要になるため、育成やカスタマイズ要素が好きな人に向いた内容です。勝ち進むには、ロボットの性能だけでなく、フィールドの取り方を考える必要があります。
ボクシングでは、異人町で人を襲う「辻殴り」の正体を追うため、八神がボクシングジムに通うことになります。スパーリングを通して成長し、強敵に挑んでいく流れです。DLCを導入している場合は、八神の追加バトルスタイル「拳威」にも関わるため、戦闘面を強化したい人にも重要なユースドラマです。
暴走族・写真部・スケボーなど個性的なミニゲームも登場

暴走族では、バイクに乗って「デス・レース」に挑みます。レース前には相手の部下たちを倒す場面があり、単純に速く走るだけではなく、攻撃を避けたり、タックルやブーストを使ったりしながら勝利を目指す内容です。バイクのチューニングもあり、ユースドラマの中でもアクション性の強いコミュニティになっています。
写真部では、非行の瞬間を撮影するスクープミッションを行います。決定的な場面を狙って写真を撮る必要があり、条件を満たして撮影できると高評価を得られます。スケボーでは、パークミッションやレースに挑戦し、ポイントを集めてアイテムと交換できます。街中でスケボーに乗ることもできるため、移動や寄り道の楽しさにもつながっています。
eスポーツ部では『バーチャファイター5 ファイナルショーダウン』を使った対戦、カジノでは非合法カジノに関わる調査、ガールズバーでは会話選択を通じた情報収集が展開されます。コミュニティごとに遊び方が大きく異なるため、同じユースドラマでも飽きにくい構成です。
指導力パラメータでコミュニティが解放される
ユースドラマには、専用の成長要素として「指導力」があります。指導力は、アピール力、度胸、集中力、チームワークの4項目に分かれており、各コミュニティのミニゲームをプレイすることで上昇します。どの能力が上がるかはコミュニティごとに決まっており、特定の指導力が一定以上になることで新しいコミュニティが解放される場合があります。
そのため、ユースドラマを効率よく進めるには、好きなコミュニティだけを進めるのではなく、複数のミニゲームをバランスよく遊ぶことが大切です。特に、ダンス部やロボット部などを放置していると、他のユースドラマの解放が遅れる場合があります。メインストーリーだけを進めていると見逃しやすい要素なので、誠稜高校に行けるようになったら少しずつ進めておくと良いでしょう。
ユースドラマは、重いメインストーリーの合間に楽しめる寄り道要素でありながら、誠稜高校の裏にある問題やプロフェッサーの謎に関わる重要な物語でもあります。ミニゲームの種類が多く、得意不得意は分かれやすいものの、本作ならではの学園調査を味わえる大きなコンテンツです。
バトルアクションと戦闘スタイル

『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』では、前作に引き続き、八神隆之が複数の戦闘スタイルを切り替えながら戦う「フィジカルスイッチ」が採用されています。敵の人数や状況に合わせてスタイルを変えることで、集団戦から強敵との一対一まで幅広く対応できます。
前作から続投する「円舞」と「一閃」に加えて、本作では新たに「流」が追加されました。さらに、DLCを導入するとボクシングをベースにした追加スタイル「拳威」も使用可能になります。戦闘スタイルごとに得意な場面が異なるため、状況に応じた使い分けが攻略のポイントです。
戦闘スタイル一覧
| スタイル | 特徴 |
| 円舞 | 集団戦向け。広範囲を素早く攻撃できる |
| 一閃 | 一対一向け。威力が高くガード崩しにも強い |
| 流 | 受け流しや武器奪取に優れた防御寄りのスタイル |
| 拳威 | DLC追加。ボクシングをベースにした一対一向けスタイル |
円舞は集団戦に強いスタイル
円舞は、複数の敵を相手にするときに使いやすい戦闘スタイルです。素早い動きで広範囲に攻撃できるため、街中のチンピラ戦や、複数人に囲まれる場面で活躍します。一人ずつ確実に倒すというより、周囲の敵をまとめて巻き込みながら戦うのに向いています。
本作では、敵の攻撃を跳躍して回避する「舞空」も追加されています。敵に囲まれたときでも距離を取りやすく、攻撃と回避を組み合わせながら立ち回れるのが強みです。大量の敵を相手にする場面では、まず円舞で周囲を崩し、強敵が残ったら一閃や流に切り替えると戦いやすくなります。
一閃は強敵との一対一に向いたスタイル
一閃は、一対一の戦闘に向いた高火力スタイルです。攻撃の一撃が重く、敵のガードを崩しやすいのが特徴です。ボス戦や耐久力の高い敵を相手にするときは、一閃を中心に使うことで効率よくダメージを与えられます。
円舞と比べると攻撃範囲は広くありませんが、敵を正面から押し切る力があります。特に、敵の動きを見ながら反撃を狙う場面や、強い敵を集中して倒したい場面で使いやすいスタイルです。雑魚敵が多い場面では円舞、敵が少なくなったら一閃というように切り替えると、戦闘のテンポを保ちやすくなります。
流は受け流しと武器対策に優れる新スタイル
流は、『LOST JUDGMENT』で新たに追加された戦闘スタイルです。攻撃一辺倒ではなく、敵の攻撃を受け流したり、武器を奪って無力化したりする防御寄りのスタイルになっています。素手の敵だけでなく、武器を持った相手にも対応しやすいのが大きな特徴です。
流は、敵の攻撃を見てから対応する立ち回りが重要になります。勢いよく攻め続ける円舞や一閃とは違い、相手の動きを受け止めて崩すような戦い方が中心です。また、恐怖状態の敵を戦闘不能にできるEXアクション「EXサレンダー」もあり、うまく使えば戦闘を有利に進められます。
武器を持った敵が多い場面では、流に切り替えることで被ダメージを抑えやすくなります。攻撃力だけで見ると一閃のほうが分かりやすいですが、厄介な敵を安全に処理したいときや、敵の攻撃をさばきながら戦いたいときに頼れるスタイルです。
拳威はDLCで追加されるボクシングスタイル
拳威は、DLCを導入すると使用できる追加戦闘スタイルです。ボクシングをベースにしたスタイルで、素早い打撃と回避を活かした一対一の戦いに向いています。一閃に近い攻撃力と、円舞に近い回避性能を持つ一方で、攻撃方向は前方に寄っているため、集団戦よりもタイマン向けの性能です。
拳威を使うには、DLCを購入するだけでなく、ユースドラマ「ボクシング」を進める必要があります。スキル習得も通常のスタイルとは異なり、轟木ボクシングジムで関連スキルを購入して強化していく形です。ボクシングのユースドラマを進めるほど、拳威の使い勝手も良くなっていきます。
なお、拳威はゲーム設定で適用をOFFにすることもできます。通常の3スタイルだけで遊びたい場合や、戦闘スタイルの切り替えをシンプルにしたい場合は、設定を調整しておくとよいでしょう。
モータルアタックとモータルリバーサル
本作にも、強敵が使用する強力な攻撃「モータルアタック」が登場します。モータルアタックは、敵が赤いオーラをまとって放つ大技で、まともに受けると大きなダメージを受けます。前作ではモータルアタックなどを受けると体力ゲージの一部が封じられる「致命傷」がありましたが、本作では致命傷システムは廃止されています。
その代わり、モータルアタックに対しては「モータルリバーサル」で反撃できます。敵の大技をしっかり回避し、反撃につなげることで戦闘を有利に進められます。強敵戦では、無理に攻め続けるよりも、相手の大技を見極めて反撃することが重要です。
『LOST JUDGMENT』のバトルは、複数のスタイルを切り替えながら戦う爽快感と、敵の攻撃を見て対応する駆け引きの両方があります。円舞で集団をさばき、一閃で強敵を攻め、流で武器持ちの敵を崩し、DLC導入時は拳威で一対一を制するというように、状況ごとの使い分けを意識すると、戦闘がより楽しくなります。
その他のやり込み要素

『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』は、メインストーリーやユースドラマだけでなく、街を探索しながら楽しめるやり込み要素も豊富です。装備の強化、食事によるバフ、落とし物、ペイントサーチ、ネコミュニケーションなど、神室町や伊勢佐木異人町を歩く理由が多く用意されています。
これらの要素は、ストーリークリアに必須ではないものも多いですが、攻略を有利にしたり、アイテム収集につながったりします。特にサイドケースやユースドラマをしっかり進めたい場合は、街中の探索要素を活用することで、素材集めや金策、戦闘準備がしやすくなります。
装備システムの復活
本作では、前作で削除されていた装備システムが復活しています。装備できる項目は、インナーの上下、アクセサリ2つ、街中で使用するスケボーなどです。装備品には攻撃力や防御力を上げるものだけでなく、状態異常への耐性を高めたり、アイテムドロップ率を上げたりする効果を持つものもあります。
強敵との戦闘に備える場合は、防御力や攻撃力を重視した装備が役立ちます。一方で、素材集めやアイテム集めをしたい場合は、ドロップ率に関係する装備を選ぶと効率が上がります。目的に合わせて装備を変えることで、戦闘だけでなく探索面でも有利に進められるのが特徴です。
食事のバフ効果
『LOST JUDGMENT』では、飲食店で食事をすることで体力を回復できるだけでなく、メニューにランダムでバフ効果が付くことがあります。バフ付きのメニューを注文すると、一定時間レア素材を拾いやすくなったり、戦闘でレアアイテムがドロップしやすくなったりします。
素材集めや金策をしたいときは、食事のバフを意識すると効率が良くなります。特に、装備作成やロボット部のパーツ開発などで素材が必要になる場面では、ただ歩き回るよりも、事前に食事でバフを付けてから探索するのがおすすめです。神室町や異人町には複数の飲食店があるため、攻略の合間に立ち寄ると良いでしょう。
吉野家がコラボ店舗として登場
本作では、コラボ店舗として牛丼チェーン店の吉野家が登場します。前作や『龍が如く7』で登場していた赤牛丸に代わる形で、神室町の店舗が吉野家になっています。実在店舗が街の中に登場することで、神室町を歩いているときの生活感も増しています。
飲食店は、体力回復だけでなくコンプリート要素としても楽しめます。メニューを埋めたり、食事によるバフを活用したりすることで、街探索のついでに攻略を有利に進められます。重い事件を追う本編の合間に、こうした街の寄り道を楽しめるのもシリーズらしい魅力です。
落とし物イベント
街中では、通行人が落とし物をすることがあります。落とし物を拾って持ち主に届けると、お礼としてアイテムをもらえる場合があります。入手できるものは素材だけでなく、貴重なイカサマアイテムなどが含まれることもあるため、見かけたらできるだけ届けておくと良いでしょう。
落とし物イベントは、メインストーリーの進行とは直接関係しない小さな要素ですが、街を歩く楽しさにつながっています。神室町や伊勢佐木異人町を移動しているときに発生するため、目的地へ向かう途中でも周囲に目を向けておくと、思わぬアイテムを入手できることがあります。
スケボーで移動とポイント集めができる
本作では、街中でスケボーに乗ることができます。スケボーは移動手段として使えるほか、ユースドラマのスケボーグループでも重要な要素になります。パークミッションやスケートボードレースでポイントを集めると、さまざまなアイテムと交換できます。
街中でスケボーに乗ってポイントを集めることもできますが、効率を考えるならミニゲームで集めるほうが基本です。また、酔いレベルがある状態でスケボーに乗ると左右に大きくふらつき、操作が難しくなります。スケボー関連のミニゲームや移動を快適に行いたい場合は、酔っていない状態で挑戦しましょう。
やり込み要素一覧
| 要素 | 内容 |
| 装備 | インナーやアクセサリで能力や耐性を強化する |
| 食事 | 体力回復やバフ効果で探索・戦闘を有利にする |
| 落とし物 | 街の人の落とし物を届けてアイテムを入手する |
| スケボー | 移動やミニゲームでポイントを集める |
| ペイントサーチ | リスの絵を探して隠しアイテムを入手する |
| ネコミュニケーション | 猫と交流してアイテムをもらう |
このように、『LOST JUDGMENT』にはメインケース以外にも多くの遊びが用意されています。事件の真相を追うだけでなく、街を歩きながら小さなイベントを拾い、装備を整え、素材を集め、ミニゲームに挑戦していくことで、作品世界をより深く楽しめます。攻略を効率よく進めたい人は、やり込み要素を後回しにしすぎず、ストーリーの合間に少しずつ進めておくのがおすすめです。
LOST JUDGMENTの評価点

『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』の評価点は、前作から引き継いだ探偵アクションの面白さを残しつつ、調査・バトル・寄り道要素の幅が広がっているところです。物語はかなり重めですが、そのぶん事件の背景や登場人物の感情が丁寧に描かれており、単なるアクションゲームでは終わらない強い印象を残します。
特に本作は、メインストーリーのサスペンス性、ユースドラマのボリューム、街探索の楽しさがうまく組み合わさっています。神室町と伊勢佐木異人町を舞台に、事件の真相を追いながら、サイドケースや部活動、ミニゲームにも寄り道できるため、プレイヤーごとに遊び方を変えやすい作品です。
重厚なシナリオが魅力
本作の大きな魅力は、いじめ、復讐、法、正義をテーマにした重厚なシナリオです。江原明弘の痴漢事件と御子柴弘殺害事件がつながっていく流れは、序盤からプレイヤーを引き込みます。現職警察官が起こした事件、横浜で発見された遺体、誠稜高校でのいじめ調査が重なり、ひとつの大きな真相へ向かっていく構成は見応えがあります。
本作の物語は、単純な勧善懲悪ではありません。登場人物の多くが、それぞれに譲れない正義や痛みを抱えています。誰が完全に正しく、誰が完全に間違っているのかを簡単に決められないため、事件の真相に近づくほど考えさせられる場面が増えていきます。
前作よりも爽快感は控えめですが、そのぶん社会問題に踏み込んだ物語としての深みがあります。いじめの被害者や加害者、その家族、傍観者、学校側の対応など、現実にも通じる問題が描かれるため、プレイ後に強く印象に残る人も多いでしょう。
調査アクションが前作より進化
調査アクションが強化されている点も評価できます。観察モード、アスレチックアクション、スティール、集音器、電波探知機、探偵犬などが追加され、八神が探偵として事件を追っている感覚がより強くなりました。目で証拠を探すだけでなく、音や電波、匂いを手がかりにする場面が増えたことで、調査のバリエーションが広がっています。
前作でテンポが悪く感じられやすかった一部の要素が整理されている点も遊びやすさにつながっています。調査パートは作品の雰囲気を作る重要な部分なので、単なる移動や作業になりにくくなったのは大きな改善点です。
バトルスタイルの使い分けが楽しい
バトル面では、前作から続く円舞と一閃に加えて、新スタイルの流が追加されています。円舞は集団戦、一閃は一対一、流は受け流しや武器対策に向いており、敵の数や状況に応じて戦い方を変えられます。DLCを導入すれば、ボクシングをベースにした拳威も使えるため、さらに選択肢が広がります。
敵に囲まれたら円舞でまとめて攻め、強敵には一閃で火力を出し、武器持ちの敵には流で対応するというように、スタイルごとの役割が分かりやすいのも良い点です。アクションが苦手な人でも、状況に合ったスタイルを選ぶことで戦いやすくなります。
ユースドラマのボリュームが大きい
ユースドラマは、本作ならではの大きな評価点です。ミステリー研究会を中心に、ダンス部、ロボット部、ボクシング、暴走族、写真部、スケボー、eスポーツ部、カジノ、ガールズバーといった多彩なコミュニティが用意されています。各コミュニティごとにミニゲームや物語が異なるため、単なるサブ要素とは思えないほどのボリュームがあります。
特に、ダンス部やロボット部、ボクシングは内容が濃く、メインストーリーとは違った形で誠稜高校の生徒たちと関わることができます。重い事件を追う本編の合間に、学園ドラマとして楽しめる点も本作の魅力です。
ユースドラマはミニゲームの種類が多いため、人によって得意不得意はありますが、遊びの幅を広げる要素としてはかなり充実しています。誠稜高校という新たな舞台を活かしたコンテンツとして、作品全体の個性を強めています。
街探索と寄り道要素が豊富
神室町と伊勢佐木異人町を歩き回りながら、サイドケース、ペイントサーチ、ネコミュニケーション、落とし物、スケボー、飲食店などを楽しめる点も評価できます。メインストーリーだけを追うのではなく、街で小さな発見を積み重ねていく楽しさがあります。
また、装備システムの復活や食事バフの追加により、探索や戦闘準備にも意味が出ています。素材集めやアイテム集めを効率よく進めたい場合は、装備や食事を意識することで攻略がしやすくなります。こうした細かな要素が、長く遊べる作品としての完成度を高めています。
評価点まとめ
- いじめや正義を扱った重厚なストーリーが印象に残る
- 観察モードや探偵ガジェットにより調査アクションが進化
- 円舞・一閃・流を切り替えるバトルが楽しい
- ユースドラマのボリュームが大きく、ミニゲームも豊富
- 神室町と伊勢佐木異人町の探索要素が充実している
- 装備や食事バフなど、攻略を有利にする要素も増えている
『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』は、前作の魅力を受け継ぎながら、調査、バトル、寄り道要素を広げた続編です。ストーリーの重さは好みが分かれる部分でもありますが、ゲーム全体の完成度は高く、探偵アクションとしても、龍が如くスタジオ作品としても見どころの多いタイトルです。
LOST JUDGMENTの賛否両論点・注意点

『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』は完成度の高い作品ですが、すべての要素が万人向けというわけではありません。特にストーリーの重さ、いじめや暴力描写、ユースドラマの進行条件、一部ミニゲームの難しさなどは、人によって評価が分かれやすい部分です。
前作『JUDGE EYES:死神の遺言』は、巨大な悪に立ち向かうサスペンスとしての爽快感もありました。一方で本作は、いじめ、復讐、法の限界、正義の暴走といった現実的で重いテーマを扱っています。そのため、事件を解決してすっきりしたい人よりも、考えさせられるストーリーを楽しみたい人に向いた作品といえます。
ストーリーは重く爽快感は少なめ
本作のストーリーは、明快な勧善懲悪ではありません。登場人物それぞれが自分なりの正義を持って行動しており、その正義が別の誰かを傷つけることもあります。敵対する人物にも重い過去や言い分があるため、単純に悪を倒して終わるような気持ちよさは控えめです。
この点は、本作の大きな魅力である一方、好みが分かれる部分でもあります。社会問題に踏み込んだシナリオとしては見応えがありますが、プレイ後に明るい気分になれるタイプの物語ではありません。前作のような爽快感を期待していると、重苦しさや後味の悪さを感じる場面もあるでしょう。
いじめや遺体描写など刺激の強い場面がある
『LOST JUDGMENT』はCERO:D、17才以上対象の作品です。物語の中心にいじめ問題があるため、いじめの描写や、それによって傷ついた人たちの感情がかなり直接的に描かれます。また、殺人事件に関する遺体の描写や、復讐に関わる場面など、刺激の強いシーンもあります。
こうした描写は、物語の重みを出すうえで重要な役割を持っています。ただし、いじめや暴力的な表現が苦手な人にはつらく感じる可能性があります。特に、過去に似た経験がある人や、暗いテーマが苦手な人は、プレイ前に本作が重い題材を扱っていることを知っておくとよいでしょう。
サイドケース数はやや少なめ
本作のサイドケースは、本編だけでは42個用意されています。過去の『龍が如く』シリーズや前作と比べると、数としてはやや少なめです。また、その中には電波探知機を使う「電波探偵」系の依頼が複数含まれているため、依頼内容の種類という意味では、人によって物足りなさを感じるかもしれません。
ただし、本作にはユースドラマという大きな寄り道要素があります。ダンス部、ロボット部、ボクシング、暴走族などのコミュニティはボリュームが大きく、サイドケースの少なさを補うだけの内容があります。サイドケース単体の数だけを見ると控えめですが、全体の寄り道要素としては十分に遊び応えがあります。
なお、有料DLCを導入するとサイドケースが追加され、合計数は増えます。すべての依頼を遊びたい場合は、DLCの内容も確認しておくと良いでしょう。
ユースドラマは進行条件に注意
ユースドラマは本作の大きな魅力ですが、進行条件には注意が必要です。各コミュニティは、メインストーリーの進行、ユースドラマ全体の進行度、指導力パラメータなどによって解放されます。そのため、特定のコミュニティを放置していると、他のコミュニティがなかなか解放されないことがあります。
たとえば、音ゲーが苦手だからとダンス部を進めずにいると、後続のユースドラマが解放されにくくなる場合があります。ロボット部のように独特のルールを理解する必要があるコミュニティもあり、苦手なミニゲームで足止めされる人もいるでしょう。ユースドラマを最後まで進めたい場合は、得意なものだけでなく、複数のコミュニティを少しずつ進めるのがおすすめです。
一部ミニゲームは好みが分かれやすい
ユースドラマには多彩なミニゲームが用意されていますが、そのぶん好みも分かれます。ダンス部の音ゲー、ロボット部の陣取りバトル、暴走族のデス・レース、ボクシングのスパーリングなど、それぞれ遊び方が大きく異なるため、得意不得意が出やすい構成です。
特にロボット部は、パーツ開発や僚機の強化、陣地の取り方を理解する必要があり、慣れるまで難しく感じる場合があります。暴走族のデス・レースも、レース本番より部下との戦闘パートで苦戦しやすく、テンポが気になる人もいるかもしれません。ミニゲームの種類が多いことは魅力ですが、すべてが自分に合うとは限らない点は注意しましょう。
伊勢佐木異人町や誠稜高校の移動がやや面倒
本作では、神室町に加えて伊勢佐木異人町や誠稜高校を行き来します。誠稜高校は校舎、体育館、屋上、地下などが用意された広いマップで、作り込みは高く評価できる部分です。一方で、目的地によっては移動距離が長く感じることもあります。
校内ではタクシーやスケボーを使えないため、部室を何度も行き来する場面では少し手間に感じることがあります。ミステリー研究会、ダンス部、写真部、eスポーツ部、ロボット部などの場所が校舎内に分散しているため、ユースドラマをまとめて進めると移動の多さが気になるかもしれません。
注意点まとめ
- ストーリーは重めで、前作より爽快感は控えめ
- いじめや遺体描写など刺激の強い場面がある
- 本編のサイドケース数はやや少なめ
- ユースドラマは進行条件を満たさないと解放されにくい
- 一部ミニゲームは難しさやテンポで好みが分かれる
- 誠稜高校内の移動がやや面倒に感じる場合がある
『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』は、ストーリー、調査、バトル、ユースドラマの完成度が高い一方で、重いテーマや一部ミニゲームの癖がある作品です。明るく爽快なアクションだけを求める人には合わない部分もありますが、深い物語や多彩な寄り道要素を楽しみたい人には、非常に満足度の高いタイトルといえるでしょう。
DLC「海藤正治の事件簿」とは?
「海藤正治の事件簿」は、『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』の追加ダウンロードコンテンツとして配信されたストーリーDLCです。配信日は2022年3月28日で、本編の主人公である八神隆之ではなく、相棒の海藤正治を主人公として物語が展開します。
本編では八神を支える兄貴分として登場していた海藤ですが、このDLCでは彼自身の過去や人間関係に深く踏み込んだ物語が描かれます。舞台は本編の事件解決後の神室町で、八神が出張で不在の中、海藤がひとりの探偵として大きな依頼を受けるところから始まります。
「海藤正治の事件簿」は、本編とはアイテムやステータスを共有しない独立した追加ストーリーです。そのため、本編の進行状況とは切り離して楽しめます。八神とは異なる調査アクションやバトルスタイルが用意されており、本編とは少し違った手触りで神室町の事件を追えるのが特徴です。
海藤正治が主人公の追加ストーリー
DLCの主人公は、八神探偵事務所の調査員である海藤正治です。海藤は元極道で、現在は八神の相棒として探偵業を手伝っています。本編では豪快で頼れる兄貴分として描かれていましたが、「海藤正治の事件簿」では、彼の過去に関わる人物や、かつて愛した女性の存在が物語の中心になります。
物語は、テンダーのマスターを通じて、報酬2000万円という大きな人探しの依頼が舞い込むところから始まります。依頼主は、IT系メガベンチャー企業のCEO・貞元響也。依頼内容は、亡くなったはずの妻を探してほしいというものでした。
海藤は依頼人から妻の写真を見せられ、その女性が自分のかつての恋人・貞元美希子であることに気づきます。美希子は2年前に自殺したとされていましたが、最近になって神室町で彼女によく似た女性が目撃されたというのです。海藤は一度は依頼を断りますが、美希子の息子・貞元准との出会いをきっかけに、彼女の行方を追うことになります。
本編後の神室町が舞台
「海藤正治の事件簿」の時系列は、本編『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』の事件後にあたります。八神が出張で不在のため、神室町では海藤が八神探偵事務所を留守番している状態です。そこに舞い込んだ依頼をきっかけに、海藤は神室町で新たな事件に巻き込まれていきます。
本編と違い、主な舞台は神室町です。八神が伊勢佐木異人町や誠稜高校を中心に調査した本編に対し、DLCでは海藤の過去と神室町の人間関係に焦点が当たります。元極道である海藤ならではの人脈や、過去の恋愛、家族に関わるテーマが描かれるため、本編とは違った雰囲気のドラマを楽しめます。
また、海藤のキャラクターをより深く知ることができる内容になっているため、本編で海藤が好きになった人には特におすすめのDLCです。八神とは違う視点で神室町を歩き、海藤らしい方法で真相に迫っていく流れが魅力です。
海藤専用の調査アクション
本編の八神は、集音器や電波探知機、探偵犬などのガジェットを使って調査を行いました。一方で海藤は、野性的な感覚を活かした専用の調査アクションを使います。代表的なものが、海藤アイ、海藤ノーズ、海藤イヤーです。
海藤アイは、鋭い視力で異常を見つける調査アクションです。周囲を注意深く観察し、証拠や手がかりを探します。また、海藤にとって思い出のある場所で光を見つけると、新たなスキルをひらめくこともあります。
海藤ノーズは、臭いの出所や種類を嗅ぎ分ける能力です。人や物の匂いをたどることで、通常の調査では見つけにくい手がかりに近づけます。海藤イヤーは、常人には聞こえにくい小さな音を聞き取り、その音の発生源を探す能力です。
| 調査アクション | 内容 |
| 海藤アイ | 鋭い視力で証拠や異常を見つける |
| 海藤ノーズ | 臭いの出所や種類を嗅ぎ分ける |
| 海藤イヤー | 小さな音を聞き取り、発生源を探す |
これらの能力により、「海藤正治の事件簿」では八神とは違う調査の進め方を楽しめます。ガジェットを使う八神に対して、海藤は自分自身の感覚を頼りに手がかりを追うため、より野性味のある探偵アクションになっています。
海藤のバトルスタイルはカチコミとテッパン
海藤のバトルスタイルは、「カチコミ」と「テッパン」の2種類です。八神のように複数の型を細かく切り替えるのではなく、海藤らしい豪快な戦い方が中心になります。
カチコミは、勢いに乗せた攻撃を得意とするスタイルです。敵の攻撃をさばいて隙を作る「ハジキ」や、軽い攻撃を受けても怯まずに反撃する「根性反撃」など、前に出て押し切る海藤らしい戦い方ができます。
テッパンは、周囲の敵の攻撃を耐えながら戦うスタイルです。その場で踏ん張って敵の攻撃を跳ね返す「ジャストテッパン」や、近くにあるバイクなどの重量物を武器として使う「即武器攻撃」が特徴です。防御とパワーを活かして敵をなぎ倒す、海藤らしい豪快なスタイルといえます。
| スタイル | 特徴 |
| カチコミ | 攻撃重視。勢いよく殴り込むスタイル |
| テッパン | 防御重視。耐えながら重量物も使って戦うスタイル |
八神のバトルがスピードや型の使い分けを重視するのに対し、海藤のバトルは力強さとタフさが前面に出ています。操作感も本編とは違うため、DLCでは海藤ならではの戦い方を楽しめます。
海藤正治の事件簿を遊ぶタイミング
「海藤正治の事件簿」は、本編後の時系列にあたるDLCです。そのため、物語の流れを自然に楽しみたい場合は、本編クリア後にプレイするのがおすすめです。本編の事件やキャラクターの関係性を知ったうえで遊ぶと、海藤の立場や過去への理解が深まり、より物語に入り込みやすくなります。
また、海藤の人間関係には前作『JUDGE EYES:死神の遺言』に関わる要素も含まれます。本編だけでも楽しめますが、前作をプレイしていると、海藤や東、神室町の過去に関する部分がより分かりやすくなります。シリーズの物語をしっかり味わいたい人は、前作、本編、DLCの順で遊ぶと流れをつかみやすいでしょう。
「海藤正治の事件簿」は、八神とは違う主人公視点で神室町を描いた追加ストーリーです。海藤の過去、かつて愛した女性、美希子の息子・准との関係など、本編では見られなかった海藤の一面が描かれるため、キャラクター重視で楽しみたい人にもおすすめです。
余談・関連情報
『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』には、本編やDLC以外にも知っておきたい関連情報があります。発売後のSteam版展開、龍が如くスタジオの体制変化、他作品とのつながり、シリーズ継続に関する話題など、作品の背景を知ることで本作の立ち位置もより分かりやすくなります。
特に本作は、前作『JUDGE EYES:死神の遺言』から続く八神隆之の物語でありながら、『龍が如く』シリーズの世界観とも関係する作品です。神室町や伊勢佐木異人町、東城会解散後の裏社会など、シリーズを知っている人ほど気づきやすい要素も多く含まれています。
Steam版は2022年9月14日に発売
『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』は、当初PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One向けに発売されました。その後、2022年9月14日にWindows版、つまりSteam版が発売されています。家庭用ゲーム機だけでなくPCでもプレイできるようになったことで、後からシリーズに触れる人にも遊びやすくなりました。
Steam版には、「探偵ライフ充実パック」と「ユースドラマ充実パック」が最初から同梱されています。また、追加ストーリーDLC「海藤正治の事件簿」も別途配信されています。PC環境で遊びたい人や、後発でまとめて楽しみたい人にとっては、Steam版も選択肢に入るでしょう。
名越稔洋氏にとって節目となった作品
『LOST JUDGMENT』は、長年『龍が如く』シリーズに関わってきた名越稔洋氏にとっても節目となる作品です。本作発売後の2021年10月、名越氏はセガを退職し、龍が如くスタジオの代表からも退くことが発表されました。そのため、本作は名越氏が龍が如くスタジオ時代に関わった最後期の作品としても語られます。
もちろん、作品単体としては八神隆之を主人公としたリーガルサスペンスアクションですが、制作背景を踏まえると、龍が如くスタジオのひとつの区切りに位置するタイトルともいえます。前作から続く「キムタクが如く」シリーズとしてだけでなく、スタジオの歴史の中でも印象に残る作品です。
龍が如く7外伝とのつながり
『LOST JUDGMENT』の主要人物である海藤正治、東徹、杉浦文也は、後の『龍が如く7外伝 名を消した男』にも関連要素があります。同作では、海藤や東が登場するサブクエストが存在し、条件を満たすことで闘技場の仲間に加えることができます。さらに、杉浦も条件を満たすことで使用可能になります。
八神隆之本人は登場しないものの、八神探偵事務所に関わるメンバーが別作品で顔を見せるのは、シリーズファンにとってうれしい要素です。『JUDGE EYES』や『LOST JUDGMENT』を遊んでいると、海藤や東、杉浦の登場によりニヤリとできる場面もあるでしょう。
シリーズ終了の噂とSteam版発売
発売後には、『JUDGE EYES』シリーズが本作で終了するのではないかという噂も出ました。理由として、Steam展開をめぐる事情が取り上げられたこともありましたが、実際には『JUDGE EYES:死神の遺言』と『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』のSteam版が発売されています。そのため、当時の噂については信憑性が高いとは言いにくい内容でした。
一方で、現時点で『JUDGE EYES』シリーズの新作が明確に発表されているわけではありません。龍が如くスタジオの代表である横山昌義氏も、過去の配信でシリーズ新作の予定について言及していますが、少なくともすぐに続編が出る状況ではないと見られています。八神隆之の物語が今後どうなるのかは、ファンにとって気になるポイントです。
eスポーツ部の元ネタと小ネタ

ユースドラマのコミュニティのひとつであるeスポーツ部には、セガ作品らしい小ネタも含まれています。eスポーツ部の部長・三本松弦也は、セガの伝説的なCMキャラクター「せがた三四郎」がモデルではないかと言われています。外見や雰囲気にそれらしい要素があり、セガ作品を長く追っている人ほど反応しやすいネタです。
また、eスポーツ部では『バーチャファイター5 ファイナルショーダウン』をプレイすることになります。作中のミニゲームで実在のセガ作品を遊べるのは、『龍が如く』シリーズらしい寄り道要素です。メインストーリーとは直接関係しない部分にも、セガ作品ならではの遊び心が入っています。
余談まとめ
- Steam版は2022年9月14日に発売された
- Steam版には一部DLCパックが同梱されている
- 「海藤正治の事件簿」は別途配信の追加ストーリー
- 本作は名越稔洋氏にとって龍が如くスタジオ時代の節目となる作品
- 海藤、東、杉浦は『龍が如く7外伝』にも関連要素がある
- シリーズ終了の噂はあったが、Steam版発売により信憑性は薄くなった
- eスポーツ部などにはセガ作品らしい小ネタも含まれている
『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』は、単体の探偵アクションとして楽しめるだけでなく、『JUDGE EYES』シリーズや『龍が如く』シリーズの流れを知っていると、より深く味わえる作品です。Steam版の発売や他作品への関連要素も含めて見ると、本作は八神隆之の物語であると同時に、龍が如くスタジオ作品の歴史の中でも重要なタイトルといえるでしょう。
LOST JUDGMENTはどんな人におすすめ?
『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』は、探偵アクション、重厚なストーリー、街探索、ミニゲームをまとめて楽しみたい人におすすめの作品です。前作『JUDGE EYES:死神の遺言』の続編ではありますが、本作からプレイしても物語の大筋は理解しやすく作られています。ただし、八神隆之や海藤正治、杉浦文也、九十九誠一などの関係性をより深く楽しみたい場合は、前作をプレイしておくとさらに入り込みやすくなります。
本作は、明るく爽快なアクションだけを求める人よりも、事件の背景や登場人物の感情をじっくり追いたい人に向いています。いじめ、復讐、法、正義といったテーマが中心になるため、物語の雰囲気はかなり重めです。その一方で、ユースドラマやサイドケース、スケボー、ネコミュニケーションなどの寄り道要素も多く、シリアスな本編の合間に街で遊べる作りになっています。
前作JUDGE EYESが好きな人
前作『JUDGE EYES:死神の遺言』が好きだった人には、かなりおすすめしやすい作品です。主人公の八神隆之、相棒の海藤正治、源田法律事務所のメンバーなど、前作から続く人物たちが再び登場します。前作で築かれた人間関係を知っていると、八神たちの会話や再会の場面をより楽しめます。
また、前作の探偵アクションをベースにしつつ、観察モード、アスレチックアクション、スティール、探偵ガジェットなどが追加されているため、続編としての進化も感じやすいです。前作で気になった一部のテンポ面も整理されており、全体的に遊びやすくなっています。
龍が如くシリーズの世界観が好きな人
『龍が如く』シリーズの世界観が好きな人にも向いています。本作は『龍が如く』シリーズと世界観を共有しており、神室町や伊勢佐木異人町といったおなじみの街が登場します。街を歩きながら飲食店に入ったり、サイドケースを進めたり、ミニゲームで遊んだりする感覚は、シリーズファンにもなじみやすいでしょう。
ただし、本作は桐生一馬や春日一番を主人公とする本編シリーズとは異なり、八神隆之を主人公にした探偵視点の物語です。極道同士の抗争よりも、事件の調査、法、学校問題、半グレや公安との対立などが中心になります。龍が如くシリーズの街遊びが好きで、なおかつ探偵もののサスペンスも楽しみたい人には特に合う作品です。
重いテーマのストーリーを楽しみたい人
本作は、いじめや復讐を扱うかなり重いストーリーです。事件の真相を追う中で、被害者、加害者、遺族、学校、司法、それぞれの立場が描かれます。誰が正しく、誰が間違っているのかを簡単に割り切れない場面が多く、プレイ後にも考えさせられる内容になっています。
そのため、単純に悪を倒して気持ちよく終わる物語を求めている人には、少し重く感じるかもしれません。一方で、社会問題を扱ったサスペンスや、登場人物の正義がぶつかる物語が好きな人には強く刺さる内容です。『LOST JUDGMENT』というタイトル通り、裁かれるべきもの、裁けないもの、失われた真実を追う物語として楽しめます。
寄り道やミニゲームをじっくり遊びたい人
メインストーリー以外の寄り道を楽しみたい人にもおすすめです。本作には、サイドケース、ユースドラマ、ペイントサーチ、ネコミュニケーション、スケボー、食事、落とし物など、街を歩きながら楽しめる要素が多く用意されています。特にユースドラマは、ダンス部、ロボット部、ボクシング、暴走族など、それぞれ別のゲームのように遊べる内容です。
攻略だけを急ぐと見逃しやすい要素も多いため、じっくり遊ぶほど本作の魅力を味わえます。神室町や伊勢佐木異人町を歩きながら、気になるサイドケースを拾い、素材を集め、ミニゲームを進めていく遊び方が好きな人には相性が良いでしょう。
おすすめできる人・注意したい人
| タイプ | 内容 |
| おすすめできる人 | 探偵アクションやサスペンスが好きな人 |
| おすすめできる人 | 前作JUDGE EYESや龍が如くシリーズが好きな人 |
| おすすめできる人 | 重いテーマのストーリーをじっくり楽しみたい人 |
| おすすめできる人 | サイドケースやミニゲームを遊び込みたい人 |
| 注意したい人 | いじめや暴力描写が苦手な人 |
| 注意したい人 | 明るく爽快な物語だけを求めている人 |
| 注意したい人 | ミニゲームの進行条件で足止めされるのが苦手な人 |
『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』は、ストーリーの重さに好みは分かれますが、探偵アクションとしての完成度は高く、寄り道要素も充実しています。前作を遊んだ人はもちろん、龍が如くスタジオ作品の街探索や人間ドラマが好きな人にもおすすめできる作品です。
LOST JUDGMENTに関するよくある質問
ここでは、『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』をこれから遊ぶ人が気になりやすいポイントをまとめます。前作を遊ぶべきか、龍が如くシリーズとの関係、DLCを遊ぶタイミング、サイドケースやユースドラマを進めるべきかなど、プレイ前に知っておくと安心です。
前作をプレイしていなくても楽しめる?
『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』は、前作『JUDGE EYES:死神の遺言』をプレイしていなくても楽しめます。メインストーリーは本作内で完結する事件を中心に進むため、八神隆之の調査や御子柴弘殺害事件の流れは、今作からでも追いやすい構成です。
ただし、八神、海藤、杉浦、九十九、源田法律事務所の関係性は、前作を知っているほうが理解しやすくなります。キャラクター同士の距離感や、八神が探偵として活動している背景を深く知りたい場合は、前作から遊ぶのがおすすめです。
龍が如く7を知らなくても大丈夫?
『龍が如く7 光と闇の行方』をプレイしていなくても問題ありません。本作には伊勢佐木異人町が登場し、『龍が如く7』と同じ世界観を共有していますが、物語の中心は八神隆之の探偵調査です。そのため、『龍が如く7』のストーリーを知らなくても本作のメイン事件は理解できます。
一方で、『龍が如く7』をプレイ済みだと、伊勢佐木異人町の雰囲気や一部の組織名に反応しやすくなります。シリーズの背景を知っていると楽しめる小ネタはありますが、必須ではありません。
DLC「海藤正治の事件簿」はいつ遊ぶべき?
DLC「海藤正治の事件簿」は、本編クリア後に遊ぶのがおすすめです。時系列としても本編後の物語になっており、八神が不在の神室町で海藤正治が主人公として事件を追います。本編をクリアしてから遊ぶことで、海藤の立場や八神探偵事務所の関係性が分かりやすくなります。
また、DLCは本編とアイテムやステータスを共有しない独立した追加ストーリーです。海藤アイ、海藤ノーズ、海藤イヤーといった専用調査アクションや、カチコミ、テッパンのバトルスタイルを使って、本編とは違う感覚で楽しめます。
サイドケースやユースドラマは進めたほうがいい?
サイドケースやユースドラマは、できるだけ進めるのがおすすめです。メインストーリーだけでもクリアはできますが、サイドケースでは探偵らしい依頼を楽しめ、ユースドラマでは誠稜高校の生徒たちに関わる物語や、プロフェッサーの謎を追う流れが描かれます。
特にユースドラマは、本作の大きな特徴です。ダンス部、ロボット部、ボクシング、暴走族、スケボーなど、遊べるミニゲームも多く、ストーリーの合間に進めることで作品のボリュームをしっかり味わえます。ただし、進行条件があるため、特定のコミュニティだけ放置しすぎないように注意しましょう。
どの機種で遊べる?
『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』は、PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、Steamでプレイできます。Steam版は2022年9月14日に発売されており、PCでも遊べるようになっています。
これから遊ぶ場合は、自分の環境に合わせて選びましょう。PS5やXbox Series X|Sでは快適な動作が期待でき、Steam版ならPC環境でプレイできます。前作『JUDGE EYES:死神の遺言』も同じ環境で遊べるか確認しておくと、シリーズを続けて楽しみやすくなります。
まとめ:LOST JUDGMENTは探偵アクションと重厚な物語が魅力の続編
『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』は、『JUDGE EYES:死神の遺言』の続編として、八神隆之の新たな事件を描いたリーガルサスペンスアクションです。神室町に加えて伊勢佐木異人町や誠稜高校が舞台となり、いじめ、復讐、法、正義といった重いテーマを軸に、御子柴弘殺害事件の真相を追っていきます。
本作では、前作から続く尾行やチェイス、サーチモードに加えて、観察モード、アスレチックアクション、スティール、探偵ガジェットなどが追加され、調査アクションの幅が広がっています。バトル面でも、円舞、一閃に加えて新スタイルの流が登場し、DLCを導入すれば拳威も使えるため、状況に応じた戦い方を楽しめます。
また、ユースドラマやサイドケース、ペイントサーチ、ネコミュニケーション、スケボーなど、メインストーリー以外の遊びも豊富です。特にユースドラマは、ミステリー研究会を中心に全10コミュニティを調査していく大きなコンテンツで、本作ならではの学園ドラマと多彩なミニゲームを楽しめます。
- 前作『JUDGE EYES:死神の遺言』の続編
- 主人公は引き続き八神隆之
- 舞台は神室町、伊勢佐木異人町、誠稜高校
- いじめや正義をテーマにした重厚なストーリー
- 観察モードや探偵ガジェットなど調査要素が進化
- ユースドラマでは全10コミュニティを調査できる
- DLC「海藤正治の事件簿」では海藤正治が主人公になる
ストーリーは重く、いじめや暴力描写など好みが分かれる部分もありますが、そのぶん印象に残る場面が多い作品です。探偵アクションとしての完成度、街探索の楽しさ、寄り道要素の多さを考えると、前作が好きな人はもちろん、龍が如くスタジオ作品の人間ドラマやサスペンスが好きな人にもおすすめできます。
『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』をこれから遊ぶ人は、メインストーリーだけでなく、サイドケースやユースドラマ、DLC「海藤正治の事件簿」まであわせて楽しむと、本作の魅力をより深く味わえるでしょう。