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『キングダム ハーツ』シリーズは、ディズニーとスクウェア・エニックスから生まれたRPGシリーズです。主人公のソラがドナルドやグーフィーとともにディズニー作品の世界を巡り、キーブレードを手に「光」「闇」「心」をめぐる戦いへ挑みます。
シリーズにはナンバリング作品だけでなく、携帯ゲーム機やスマートフォン向けの関連作品も存在します。それぞれの物語が密接につながっているため、「何から遊べばよいのか」「発売順と時系列のどちらで進めるべきか」と迷う人も少なくありません。
本記事では、『キングダム ハーツ』シリーズの全作品を発売日・対応機種・略称とともに整理し、おすすめの遊ぶ順番や物語上の時系列を紹介します。各作品の特徴、HDリマスター版とコレクション版の違い、サービスが終了した作品、世界設定や重要用語まで分かりやすく解説します。
キングダム ハーツシリーズとは

『キングダム ハーツ』は、ディズニーとスクウェア・エニックスの共同企画から誕生したRPGシリーズです。第1作は2002年3月28日にPlayStation 2向けとして発売され、その後は携帯ゲーム機、スマートフォン、PlayStation、Xbox、Nintendo Switch、PCなどへ展開されてきました。公式の略称は「KH」で、作品ごとに『KH』『KHII』『BbS』『Days』『3D』などの略称も使われています。
| 項目 | 内容 |
| シリーズ名 | キングダム ハーツシリーズ |
| 英語表記 | KINGDOM HEARTS series |
| 公式略称 | KH |
| ジャンル | RPG/アクションRPG |
| 第1作 | キングダム ハーツ |
| 第1作発売日 | 2002年3月28日 |
| 開発・発売 | スクウェア/スクウェア・エニックス |
| 主な制作スタッフ | 野村哲也、橋本真司ほか |
| 主な作曲家 | 下村陽子 |
| 主題歌 | 宇多田ヒカル |
メーカーによるジャンル表記はRPGですが、実際のゲーム内容はアクション性が強く、一般的にはアクションRPGとして扱われています。プレイヤーはキャラクターを直接操作し、同じマップ上に現れる敵とリアルタイムで戦います。敵を倒して経験値を獲得し、レベルアップや装備変更でキャラクターを強化するRPGらしい成長要素も採用されています。
シリーズの主人公は、鍵型の武器「キーブレード」に選ばれた少年ソラです。ソラはドナルドやグーフィーと一緒にさまざまな世界を巡り、離れ離れになった親友のリクやカイリを捜しながら、世界を闇へ引き込もうとする敵と戦います。作品によって主人公は変わり、ロクサス、テラ、ヴェントゥス、アクア、リク、カイリ、若き日のゼアノートなど、それぞれ異なる立場の人物から物語が描かれます。
ディズニー作品と独自の物語を組み合わせたシリーズ
大きな特徴は、『アラジン』『美女と野獣』『パイレーツ・オブ・カリビアン』『トイ・ストーリー』『アナと雪の女王』など、ディズニーやピクサー作品を題材にした世界を冒険できることです。各ワールドでは原作映画を意識した事件やキャラクターが登場し、ソラたちは現地の仲間と協力して問題を解決していきます。
ただし、ディズニーキャラクターだけを中心にしたゲームではありません。物語の根幹にはソラたちの友情、キーブレードの歴史、光と闇の対立、人の心から生まれる存在など、シリーズ独自の設定があります。初期作品ではディズニー作品の物語とオリジナル要素が並行して進みますが、シリーズが進むにつれてXIII機関、キーブレード戦争、マスター・ゼアノートの計画といった独自の物語が大きな割合を占めるようになります。
スクウェア・エニックス作品からは、『ファイナルファンタジー』シリーズを中心としたキャラクターもゲスト出演します。ただし、本シリーズは『ファイナルファンタジー』の外伝やスピンオフではありません。登場するFFキャラクターも原作と同じ人物ではなく、キングダム ハーツの世界に合わせて経歴や人物関係が変更されています。作品によっては物語上の必要性から、ディズニーやFFのキャラクターがほとんど登場しない場合もあります。
- ディズニーやピクサー作品の世界を冒険できる
- ソラをはじめとするオリジナルキャラクターが物語の中心となる
- 「光」「闇」「心」を軸にしたストーリーが展開される
- 派手なアクションとレベルアップなどのRPG要素を両立している
- ナンバリング以外の関連作品も本編の物語につながっている
- FFシリーズなどのキャラクターが異なる設定でゲスト出演する
すべての作品が同じ物語につながっている
『キングダム ハーツ』シリーズでは、ナンバリング作品だけでなく、携帯ゲーム機やスマートフォン向けに発表された作品も共通の世界観に含まれています。『チェイン オブ メモリーズ』は『KH』と『KHII』をつなぎ、『バース バイ スリープ』では第1作より約10年前、『358/2 Days』ではロクサスがXIII機関で過ごした時期が描かれました。
一見すると外伝に見える作品にも、後のナンバリング作品へつながる人物や設定が登場します。そのため、『KH』『KHII』『KHIII』だけを遊んだ場合、途中で新しく登場した人物や過去に起きた出来事を理解しにくいことがあります。複数のゲーム機に分かれていた作品は、HDリマスター版や映像作品としてまとめられ、シリーズ全体を追いやすい形へ整理されています。
タイトル表記とキャラクターの権利
正式なシリーズ名は、単語の間に半角スペースを入れた「キングダム ハーツ」です。一方、作中で重要な存在として語られる「キングダムハーツ」はスペースを入れずに表記されます。同じ読み方でも、作品名と物語上の用語で書き方が区別されている点には注意が必要です。
ゲームの企画・開発にはスクウェア・エニックスが深く関わっていますが、ソラをはじめとするシリーズ独自キャラクターの権利はディズニーが所有しています。ディズニーキャラクターの声優についても原典と同じ出演者が基本となり、事情により出演が難しい場合はディズニー側の方針に沿って代役が選ばれます。ゲーム会社同士の単純なキャラクター共演にとどまらず、ディズニー作品としての管理とスクウェア・エニックスによるゲーム制作が組み合わされているシリーズです。
キングダム ハーツシリーズが人気を集めた理由

『キングダム ハーツ』シリーズが長く支持されている理由は、ディズニーとスクウェア・エニックスの共演だけではありません。ディズニー作品の世界を冒険できる親しみやすさ、爽快感のあるアクション、続きが気になる物語、印象的なキャラクター、作品ごとに作り込まれた音楽や映像が組み合わされています。ゲームを普段あまり遊ばない人から、高難度のバトルを求める人まで楽しめる間口の広さも特徴です。
ディズニーとスクウェア・エニックスによる夢の共演
シリーズが注目を集める大きなきっかけとなったのは、ディズニーキャラクターとスクウェア・エニックスのキャラクターが同じゲームに登場することでした。ミッキーマウス、ドナルド、グーフィーをはじめとする世界的に知られたキャラクターと、ソラやリク、カイリといったオリジナルキャラクターが一緒に冒険します。
初期作品では『ファイナルファンタジーVII』のクラウドやエアリス、『ファイナルファンタジーVIII』のスコールなども登場しました。単に人気キャラクターを並べるのではなく、キングダム ハーツの世界に合わせて立場や人物関係を組み直しているため、原作を知っている人にも新しい見方を提供しています。一方で、FF作品を知らなくても物語を進められるように作られており、特定のシリーズに詳しくない人でも入りやすい構成です。
ディズニー作品の世界を実際に冒険できる
ゲーム内に登場するワールドは、背景や建物を再現するだけではなく、原作映画の物語や雰囲気に合わせて作られています。『アラジン』のアグラバー、『リトル・マーメイド』のアトランティカ、『美女と野獣』のビーストキャッスルなど、作品ごとに地形、敵、音楽、仲間となるキャラクターが変化します。
シリーズが進むと、『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『トロン』といった実写映画、さらに『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』などのピクサー作品も加わりました。ワールドによってグラフィックの表現方法が異なり、ソラたちの姿も訪れた世界に合わせて変化します。映画を見たことがある人は原作との共通点を楽しめる一方、未視聴でも一つの冒険として理解できるようにまとめられています。
ソラたちは各ワールドの物語へ自然に関わり、ディズニーキャラクターと協力して敵に立ち向かいます。原作の出来事をなぞるだけでなく、ハートレスやXIII機関などのシリーズ独自要素を組み込むことで、映画とは異なる展開も生まれました。この原作再現とオリジナル展開の組み合わせが、キングダム ハーツならではの魅力になっています。
初心者でも楽しみやすい爽快なアクション
戦闘では、キーブレードによる攻撃、魔法、アイテム、仲間との連携技などを使用します。基本操作は比較的分かりやすく、画面に表示されるコマンドを選びながら攻撃できるため、複雑な操作を覚えなくても物語を進められます。ドナルドやグーフィーなどの仲間は自動で行動し、回復や援護を担当してくれる点も初心者にとって遊びやすい部分です。
その一方で、アビリティの組み合わせ、装備、魔法の使い分け、敵の攻撃を避けるタイミングなどを考えることで、より高度な戦い方もできます。難易度を上げると敵から受けるダメージや攻撃の激しさが変わり、同じ作品でも異なる緊張感を味わえます。ファイナルミックス版で追加された強敵や高難度モードは、物語をクリアした後も戦闘をやり込みたいプレイヤーから支持されています。
作品ごとに新しいシステムが導入されている点も特徴です。『COM』ではカードバトル、『BbS』ではデッキコマンド、『3D』ではフリーフローアクション、『MoM』ではリズムアクションが採用されました。基本となる世界観を共有しながら、毎回同じ遊びにならないよう変化が加えられています。
友情と心を描いたストーリー
物語の中心にあるのは、ソラ、リク、カイリをはじめとする登場人物のつながりです。離れ離れになった友人との再会、自分の存在に悩むロクサスやシオン、互いを助けようとするテラ、ヴェントゥス、アクアなど、作品ごとに異なる友情や葛藤が描かれます。ディズニー作品らしい希望や仲間の大切さと、スクウェア・エニックス作品に見られるシリアスな展開が両立しています。
「心はどこから生まれるのか」「人と人のつながりは何を残すのか」といったテーマが繰り返し扱われることも特徴です。ハートレスやノーバディは単なる敵ではなく、人の心や存在に関係する設定を持っています。登場人物の言葉や行動が後の作品で別の意味を持つこともあり、シリーズを振り返ることで新しい発見が生まれます。
作品をまたいで続く謎と伏線
各作品の物語は独立して完結する部分を持ちながら、シリーズ全体では一つの大きな物語としてつながっています。ナンバリング作品の間を『COM』『Days』『coded』『3D』などが補い、過去を描く『BbS』『χ』『Uχ』『DR』が人物や世界の成り立ちを明らかにしていきます。
エンディング後に解放されるシークレットムービーには、次回作を連想させる人物や出来事が登場します。すぐには意味が分からない場面が、後の作品を遊ぶことでつながる構成になっているため、物語を考察する楽しさがあります。ただし、重要な設定がスピンオフにも含まれているため、ナンバリングだけでは全体像を把握しにくい点には注意が必要です。
キャラクター・映像・音楽の高い相性
野村哲也が手掛けたオリジナルキャラクターは、ディズニー作品の世界へ入っても大きく浮かないデザインにまとめられています。ソラの明るさ、リクの葛藤、ロクサスの静かな雰囲気など、外見だけでなく性格や立場にも違いがあり、主人公以外の人物にも焦点が当てられています。敵側のXIII機関にもそれぞれ目的や関係性があるため、味方と敵の両方に支持されるキャラクターが生まれました。
下村陽子を中心としたBGMは、ワールドごとの雰囲気や戦闘の緊張感を音楽から伝えています。宇多田ヒカルによる主題歌もシリーズの重要な要素で、『光』『Passion』『誓い』『Face My Fears』などが物語のテーマや登場人物の心情と重なります。ゲームを遊んだ記憶と楽曲が結びつきやすく、音楽自体がシリーズを振り返るきっかけになっている点も魅力です。
- ディズニーとスクウェア・エニックスのキャラクターが共演する
- 原作の雰囲気を生かした多彩なディズニーワールドを冒険できる
- 初心者向けの操作性と上級者向けの高難度バトルを両立している
- 友情や心を題材にした物語と印象的なキャラクターが登場する
- 複数作品を通して謎や伏線がつながっていく
- 映像、キャラクターデザイン、BGM、主題歌の相性が良い
親しみやすいディズニーの世界を入口にしながら、進めるほどシリーズ独自の人物や設定へ引き込まれていくことが『キングダム ハーツ』の強みです。物語を楽しみたい人、アクションを遊び込みたい人、ディズニー作品や音楽が好きな人など、それぞれ異なる目的で楽しめる要素が用意されています。
キングダム ハーツが誕生した経緯
『キングダム ハーツ』誕生のきっかけは、スクウェアとウォルト・ディズニー・ジャパンが同じ建物に入っていたことでした。両社の距離が近いという偶然からゲームの共同制作が持ち上がり、野村哲也が考えていた3Dアクションゲームの構想とディズニー作品の世界が結びつきます。
企画の初期段階では、ミッキーマウスやドナルドダックを主人公にする案も出ていました。しかし、野村哲也はディズニーキャラクターをそのまま主人公にするのではなく、新しいオリジナルキャラクターがディズニーの世界を巡る企画を提案します。この方針からソラ、リク、カイリを中心とした現在の『キングダム ハーツ』が形作られました。
| 段階 | 主な出来事 |
| 共同制作のきっかけ | スクウェアとウォルト・ディズニー・ジャパンが同じ建物に入っていた |
| 企画の始動 | 橋本真司とディズニー幹部の会話から共同制作の話が進む |
| 野村哲也の参加 | 考案していた3Dアクションゲームとディズニーの世界を組み合わせる |
| 初期の主人公案 | ミッキーマウスやドナルドダックを主人公にする案が検討される |
| 基本方針の決定 | オリジナル主人公がディズニー作品の世界を巡る形式が採用される |
| 物語の変更 | 単純な構成から「心」を題材にしたシリアスな物語へ発展する |
| タイトル決定 | 「キングダム」に「ハーツ」を加えて現在の名称となる |
スクウェアとディズニーの出会い
共同制作の話が動き始めたのは、『ファイナルファンタジーVIII』が開発されていた時期です。当時のスクウェアとウォルト・ディズニー・ジャパンは、東京都目黒区にあるアルコタワーへ入居していました。スクウェア側の橋本真司がエレベーターの中でディズニーの幹部と会い、ゲームを共同制作する話を持ちかけられたことが出発点とされています。
橋本真司は、この話を『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親として知られる坂口博信へ伝えました。ゲームの方向性について話し合う場には野村哲也も居合わせており、そこで企画へ関わる機会を得ます。当時の野村哲也は主にキャラクターデザインを担当しており、ゲーム全体を指揮するディレクターとしての経験はありませんでした。
一方で野村哲也は、すでにデフォルメされたキャラクターを動かすアクションゲームを考えていました。『スーパーマリオ64』をプレイして3D空間を自由に動けるゲームに衝撃を受け、スクウェアでも新しい3Dアクションゲームを制作したいと考えていたためです。
しかし、すでに世界中で知られていたマリオに対抗するには、それと並ぶほど知名度の高いキャラクターが必要だという意見が社内にありました。そこでディズニーとの共同制作の話が持ち上がったことで、野村哲也が考えていた3Dアクションと世界的に知られたディズニーキャラクターを組み合わせる道が開かれます。
オリジナルキャラクターを主人公にした理由
開発初期には、スクウェア側からミッキーマウス、ディズニー側からドナルドダックを主人公にする案が出ていました。どちらも知名度の高いキャラクターですが、野村哲也が目指していたのは既存のディズニー作品をそのままゲーム化することではありませんでした。
野村哲也は、オリジナルの少年を主人公にして、ディズニー作品を題材にした複数の世界を冒険する企画を提案します。新しい主人公を置くことで、特定のディズニー映画だけに物語を限定せず、多数の作品を一つのゲームへまとめられるようになりました。プレイヤーと同じように初めて各ワールドを訪れる主人公であれば、世界の説明も自然に行えます。
ディズニー側との交渉は簡単には進みませんでしたが、野村哲也は現在の『キングダム ハーツ』につながる企画を維持しました。企画が本格的に動き出すまでの間には、一人でゲームデザインや物語の構想を練っていた時期もあり、その期間は約1年間に及んだとされています。
こうして誕生した主人公がソラです。ソラを中心に、親友のリクとカイリ、旅の仲間となるドナルドとグーフィーを配置することで、オリジナルの物語とディズニー作品の世界を結ぶ基本構成が完成しました。ソラはディズニー側とスクウェア側のどちらか一方に属する人物ではなく、両者の世界をつなぐ役割を担っています。
当初はシンプルだったストーリー
初期に考えられていた物語は、マレフィセントを倒して冒険が終わる比較的分かりやすい内容でした。しかし、坂口博信から『ファイナルファンタジー』を遊ぶ層にも受け入れられる物語が必要だという意見があり、ストーリーの方向性が見直されます。
その結果、ソラたちの友情だけでなく、世界の心、光と闇、キーブレード、キングダムハーツといったシリーズ独自の設定が加わりました。表面上はディズニー作品の世界を巡る明るい冒険ですが、物語が進むと登場人物の消失や存在への疑問など、シリアスな題材も扱われます。
第1作の時点ですべての物語が細部まで決まっていたわけではありませんが、続編を想定した方向性は考えられていました。次回作を連想させるシークレットムービーや物語中の伏線が用意され、後の『COM』『KHII』へつながるシリーズ構成が生まれます。
「キングダム ハーツ」というタイトルの由来
タイトルに使われている「キングダム」には、ディズニーから連想される王国のイメージと、自分たちの手で新しい王国を一から作るという意味が込められていました。当初は「キングダム」をタイトルにすることも検討されましたが、すでに商標として登録されていたため、そのまま使うことはできませんでした。
そこで、物語の重要なテーマである「心」を表す「ハート」が加えられます。響きを整えるため単数形ではなく複数形の「ハーツ」となり、「キングダム ハーツ」という名称へ近づいていきました。最終決定の直前には「キングダム オブ ハーツ」という候補もありましたが、言葉の響きを優先して「オブ」が外されています。
- 「キングダム」はディズニーらしい王国のイメージを表している
- 新しい世界を一から作るという制作側の思いも含まれている
- 「ハーツ」は物語の中心となる人の心を表している
- 「キングダム オブ ハーツ」という候補から「オブ」が外された
- 文法上の形よりもタイトルとしての響きが優先された
同じ建物に両社が入居していたという偶然から始まり、野村哲也が温めていた3Dアクションの構想、ディズニーの世界、スクウェアが得意とするRPGの物語が一つに結びつきました。異なる企業のキャラクターを共演させるだけでなく、新しい主人公と世界観を作ったことが、後に多数の作品へ続くシリーズの土台となっています。
キングダム ハーツシリーズ作品一覧

『キングダム ハーツ』シリーズは、2002年に発売された第1作から、ナンバリング作品、携帯ゲーム機向けの関連作品、スマートフォン作品、HDリマスター版などが展開されています。ナンバリング以外の作品にも本編につながる重要な情報が含まれているため、単純な外伝として省くことはできません。
タイトルに「ファイナル ミックス」と付く作品は、海外版を基に新しいイベントやボスなどを追加したバージョンです。「Re:」は過去作品を別の機種やシステムで作り直したリメイク、「HD」は画質などを調整して複数作品をまとめたコレクションを表しています。
- 「KH」「KHII」「KHIII」はソラを主人公とするナンバリング作品
- 「COM」「Days」「BbS」「3D」なども本編と直接つながっている
- 「ファイナル ミックス」は追加要素を収録したバージョン
- 「Re:」は元の作品を再構築したリメイク版
- HDコレクションには、ゲームではなく映像作品として収録されたタイトルもある
オリジナル作品・リメイク作品一覧
以下は、オリジナル版の発売・配信順を基本にした作品一覧です。同じ作品のファイナルミックス版やリメイク版も、内容や対応機種が異なるため別項目として掲載しています。
| 作品名・略称 | 発売・配信開始 | 当初の対応機種 | 位置付け・特徴 |
| キングダム ハーツ KH | 2002年3月28日 | PS2 | ソラの冒険が始まるシリーズ第1作 |
| キングダム ハーツ ファイナル ミックス KHFM | 2002年12月26日 | PS2 | 海外版を基に追加要素を収録 |
| キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ COM | 2004年11月11日 | GBA | 『KH』と『KHII』をつなぐカードバトル作品 |
| キングダム ハーツII KHII/KH2 | 2005年12月22日 | PS2 | ソラがXIII機関との戦いへ挑むナンバリング第2作 |
| キングダム ハーツII ファイナル ミックス+ KHIIFM+ | 2007年3月29日 | PS2 | 追加要素を収録し『Re:COM』も同梱 |
| キングダム ハーツ Re:チェイン オブ メモリーズ Re:COM | 2007年3月29日 | PS2 | GBA版『COM』を3Dアクションとしてリメイク |
| キングダム ハーツ 358/2 Days Days | 2009年5月30日 | ニンテンドーDS | ロクサスがXIII機関で過ごした日々を描く |
| キングダム ハーツ コーデッド coded | 2009年6月3日 | 携帯電話 | 『KHII』後のジミニーメモに起きた異変を描く |
| キングダム ハーツ バース バイ スリープ BbS | 2010年1月9日 | PSP | 第1作の約10年前を3人の主人公から描く |
| キングダム ハーツ Re:コーデッド Re:coded | 2010年10月7日 | ニンテンドーDS | 携帯電話版『coded』を大幅にリメイク |
| キングダム ハーツ バース バイ スリープ ファイナル ミックス BbSFM | 2011年1月20日 | PSP | 英語音声や追加ボス、シークレットエピソードなどを収録 |
| キングダム ハーツ 3D[ドリーム ドロップ ディスタンス] 3D/DDD | 2012年3月29日 | ニンテンドー3DS | ソラとリクがキーブレードマスター承認試験へ挑む |
| キングダム ハーツ キー χ/KHχ | 2013年7月18日 | PCブラウザ | キーブレード戦争へつながる最古の時代を描く |
| キングダム ハーツ アンチェインド キー Uχ | 2015年9月3日 | iOS/Android | 『χ』を基にスマートフォン向けへ再構成 |
| キングダム ハーツ ユニオン クロス Uχ | 2017年3月23日 | iOS/Android | アップデートにより『アンチェインド キー』から改題 |
| キングダム ハーツIII KHIII/KH3 | 2019年1月25日 | PS4/Xbox One | マスター・ゼアノートとの決着を描くダークシーカー編完結作 |
| キングダム ハーツIII リマインド Re Mind | 2020年1月23日 | PS4 | 『KHIII』終盤を別の視点から補完する有料DLC |
| キングダム ハーツ ダーク ロード DR | 2020年6月22日 | iOS/Android | 若き日のゼアノートが闇の探究者となるまでを描く |
| キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー MoM | 2020年11月11日 | PS4/Switch/Xbox One | シリーズの物語を振り返るリズムアクション |
| キングダム ハーツIV KHIV/KH4 | 2027年後期予定 | PS5/Switch 2/Xbox Series X|S/Windows | 『KHIII』後から始まるロストマスター編のナンバリング作品 |
過去作品の発売日やサービス状況は、キングダム ハーツ公式ポータルサイトのアーカイブでも確認できます。『キングダム ハーツIV』は対応機種と2027年後期の発売予定が案内されていますが、発売情報は変更される可能性があるため、公開前にスクウェア・エニックス公式のシリーズページを確認してください。
HDリマスター版一覧
複数のゲーム機に分かれていたシリーズをまとめるため、HDリマスター版が制作されました。すべての収録タイトルをゲームとして操作できるわけではなく、『358/2 Days』『Re:coded』『χ Back Cover』は映像作品として収録されています。
| タイトル | 発売日 | 当初の機種 | 主な収録内容 |
| キングダム ハーツ HD 1.5 リミックス | 2013年3月14日 | PS3 | 『KHFM』『Re:COM』『Days』 |
| キングダム ハーツ HD 2.5 リミックス | 2014年10月2日 | PS3 | 『KHIIFM』『BbSFM』『Re:coded』 |
| キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ | 2017年1月12日 | PS4 | 『3D HD』『0.2 BbS』『χ Back Cover』 |
| キングダム ハーツ HD 1.5+2.5 リミックス | 2017年3月9日 | PS4 | 『HD 1.5』と『HD 2.5』の6作品を1本に集約 |
『HD 1.5 リミックス』と『HD 2.5 リミックス』は、それぞれプレイ可能なゲーム2本と映像作品1本で構成されています。『HD 2.8』は、『3D』のHDリマスター、新作ゲーム『0.2 バース バイ スリープ』、新規映像作品『χ Back Cover』を収録した『KHIII』への導入作品です。
コレクション版一覧
HDリマスターや『KHIII』をセットにした商品も発売されています。収録内容が重複するため、初めて購入する場合は、手持ちのゲーム機と収録タイトルを確認して選ぶことが重要です。
| タイトル | 発売・配信 | 対応機種 | 収録内容 |
| キングダム ハーツ インテグラム マスターピース | 2019年1月25日 | PS4 | 『HD 1.5+2.5』『HD 2.8』『KHIII』 |
| キングダム ハーツ インテグラムマスターピース for Cloud | 2022年2月10日 | Switch | クラウド版3タイトルのセット。販売終了済み |
| キングダム ハーツ コレクション[I~III] | 2026年10月8日予定 | PS5/Switch 2/Xbox Series X|S/Windows | 『HD 1.5+2.5』『HD 2.8』『KHIII+Re Mind』 |
『キングダム ハーツ コレクション[I~III]』には、ダークシーカー編を構成する主要作品がまとめられています。『HD 1.5+2.5』の6作品、『HD 2.8』の3作品、『KHIII』と追加DLC『Re Mind』を一度にそろえられる構成です。発売日、対応機種、収録内容はキングダム ハーツ コレクション[I~III]公式サイトで案内されています。
限定版・その他の関連作品
通常版のほかに、ゲーム機本体やグッズをセットにした限定商品も発売されました。特別カラーのゲームボーイアドバンスSP、ニンテンドーDSi、PSP、ニンテンドー3DS、PlayStation 4 Proなどが用意され、シリーズを象徴する王冠、ハート、キーブレードを使ったデザインが採用されています。
- キングダム ハーツ ファイナル ミックス プラチナ リミテッド
- キングダム ディープシルバー エディション
- キングダム ハーツ トリニティ マスターピース
- キングダム ハーツ 358/2 Days KINGDOM HEARTS EDITION
- Birth by Sleep KINGDOM HEARTS EDITION
- KINGDOM HEARTS 3D KINGDOM HEARTS EDITION
- PlayStation 4 Pro KINGDOM HEARTS III LIMITED EDITION
このほか、スクウェア・エニックスが開発へ関与していないV CAST版『KINGDOM HEARTS』、携帯電話向けポータルサイト『キングダム ハーツ モバイル』、PS VR専用の『キングダム ハーツ VR エクスペリエンス』なども存在します。スマートフォン向けに予定されていた『キングダム ハーツ ミッシングリンク』は開発中止となっており、正式な配信には至りませんでした。
シリーズ作品を数える際は、ファイナルミックス版、リメイク版、HDリマスター、映像作品を別作品として扱うかによって本数が変わります。物語を追う目的であれば、同じ内容を収録したバージョンを重複して遊ぶ必要はありません。まずは現在利用できるコレクション版の収録内容を確認し、同じタイトルを二重に購入しないよう注意しましょう。
キングダム ハーツ各作品の特徴

『キングダム ハーツ』シリーズはすべて同じ世界観でつながっていますが、作品ごとに主人公、物語の時代、ゲームシステムが異なります。ナンバリング作品はソラの冒険を中心に進み、関連作品ではロクサス、アクア、リク、若き日のゼアノートなど、別の人物から見た出来事が描かれます。
同じアクションRPGでも、『COM』はカードバトル、『BbS』はデッキコマンド、『3D』はフリーフローアクション、『MoM』はリズムアクションを採用しています。ここでは物語の位置だけでなく、各作品の遊び方や特徴も含めて紹介します。
ダークシーカー編の主要作品
キングダム ハーツ
シリーズの原点となる第1作です。デスティニーアイランドで暮らしていたソラがキーブレードを手にし、ドナルド、グーフィーとともに親友のリクとカイリを捜す旅へ出ます。ディズニー作品の世界を巡る構成、コマンドを選んで戦うアクション、仲間との3人パーティーなど、後の作品へ受け継がれる基本要素が確立されました。
シリーズ初期らしいシンプルさがあり、複雑な用語も後の作品ほど多くありません。ゲーム終盤ではハートレスやキングダムハーツの真相へ踏み込み、明るいディズニーワールドとシリアスな物語が組み合わされていきます。追加版『ファイナル ミックス』には新しい敵、イベント、シークレットムービーなどが収録されています。
キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ
第1作のエンディング直後から始まり、『KHII』へ直接つながる作品です。ソラ編をクリアすると、リクを主人公とする「Reverse/Rebirth」が解放されます。忘却の城を進むたびに大切な記憶を失っていくソラと、自分の中に残る闇と向き合うリクが、それぞれ異なる視点から描かれます。
戦闘では、攻撃、魔法、アイテムなどの行動をカードで実行します。カードの数字や組み合わせが勝敗へ影響するため、通常のアクションとは異なる戦略が必要です。GBA版は2Dで制作されましたが、PS2版『Re:COM』ではマップや戦闘が3Dへ変更されています。
キングダム ハーツII
約1年間の眠りから目覚めたソラが、XIII機関との戦いへ挑むナンバリング第2作です。冒頭ではトワイライトタウンで暮らすロクサスを操作し、彼の夏休みがソラの目覚めへつながっていきます。前作より移動や戦闘の速度が上がり、大量の敵を相手にする派手な場面も増えました。
ドライヴフォームによる変身、仲間との連携技、画面に表示された指示に合わせて特殊な行動を取るリアクションコマンドなどが特徴です。ゲームシステムやキャラクターの扱いについてはさまざまな意見がありますが、『ファイナル ミックス』で追加されたクリティカルモードは、攻撃力の高さと倒されやすさを両立した緊張感のある難易度として支持されています。
キングダム ハーツ バース バイ スリープ
第1作より約10年前を舞台に、テラ、ヴェントゥス、アクアの3人を主人公として描く作品です。同じ事件を別の場所と視点から体験し、3人分のシナリオを進めることで物語の全体像が見えてきます。マスター・ゼアノートの計画や、ソラたちと3人の関係を理解するうえで重要です。
戦闘にはデッキコマンドシステムが採用され、通常攻撃とは別に、あらかじめセットした技や魔法を順番に使用します。コマンドの成長や合成によって新しい技を作れるため、装備の組み合わせを考える楽しさがあります。3人は能力や得意な戦い方が異なり、テラは力、ヴェントゥスは速さ、アクアは魔法を生かした戦闘を得意とします。
キングダム ハーツ 3D[ドリーム ドロップ ディスタンス]
『KHII』と『coded』後の物語で、ソラとリクがキーブレードマスター承認試験へ挑みます。2人は眠りに閉ざされた世界を別々に冒険し、ドロップシステムによって操作キャラクターが一定時間ごとに切り替わります。
壁や柱を蹴って移動しながら攻撃するフリーフローアクションにより、縦横へ大きく動ける点が特徴です。仲間となるドリームイーターの育成要素もあります。物語では時間移動や真のXIII機関などの設定が加わり、『KHIII』へ向けてマスター・ゼアノートの計画が本格的に明らかになります。
キングダム ハーツIII
第1作から続いてきたダークシーカー編の完結作です。マスター・ゼアノートに対抗するため、ソラたちは7人の光の守護者をそろえようとします。ディズニー作品に加えて『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』などのピクサー作品が初めてワールドとして登場しました。
キーブレードごとに形態が変化するフォームチェンジ、ディズニーのアトラクションを題材にした攻撃、仲間との連携など、多彩なコマンドを使用できます。ワールドの広さやグラフィックも大きく進化しました。一方、過去作品で積み重ねられた人物や用語が多数登場するため、ナンバリングだけを遊んできた場合は物語を把握しにくい部分があります。
ロクサスやXIII機関を描く関連作品
キングダム ハーツ 358/2 Days
ロクサスがXIII機関へ加入してから、『KHII』冒頭へつながるまでの日々を描きます。アクセルやシオンとの友情、命令に従って任務を続けるロクサスの疑問、3人の関係が変化していく過程が物語の中心です。敵側として登場したXIII機関の日常や組織内部を確認できる作品でもあります。
ゲームは任務を一つずつ選んで攻略するミッション形式です。パネルへ武器、魔法、アイテム、レベルなどを配置して能力を調整します。同じ種類の任務が続くため単調に感じる場合がありますが、終盤からエンディングにかけて描かれるロクサスたちの物語は大きな見どころです。ニンテンドーDS版はマルチプレイにも対応し、XIII機関のメンバーを操作できます。
キングダム ハーツ コーデッド/Re:コーデッド
『KHII』後、ジミニーメモに現れた謎の文章を調べるため、データ世界に再現されたソラが冒険します。携帯電話版『coded』は章ごとに配信され、後にニンテンドーDS向けの『Re:コーデッド』として作り直されました。
『Re:コーデッド』では通常のアクションだけでなく、横スクロール、シューティング、コマンドバトルなど、ステージによって異なるシステムが採用されています。データ・ソラの物語でありながら、ソラの心につながる人物たちの「痛み」が示され、『3D』や『KHIII』へ進むための情報が含まれています。
キングダム ハーツ 0.2 バース バイ スリープ
『BbS』のエンディング後、闇の世界に取り残されたアクアの行動を描く短編作品です。アクアは壊れていく世界を一人で進み、テラやヴェントゥスの幻と向き合います。物語の後半は第1作『KH』の終盤と重なり、王様が闇の世界で何をしていたのかも補足されます。
ゲームシステムやグラフィックは『KHIII』に近く、短編ながら高低差のあるマップや派手な魔法を体験できます。『BbS』と『KHIII』をつなぐ作品であり、アクアの状況を知るためにも重要です。
キーブレード戦争以前を描く作品
キングダム ハーツ キー/ユニオン クロス
ソラたちが生まれるよりはるか昔を舞台に、プレイヤー自身がキーブレード使いとなって光を集めます。予知者、マスター・オブ・マスター、予知書、ダンデライオンなど、後のロストマスター編へつながる人物や用語が登場します。
ブラウザ版『χ』を基にスマートフォン版『アンチェインド キー』が制作され、後に『ユニオン クロス』へ改題されました。序盤は似た物語が進みますが、途中から異なる展開へ分かれます。運営サービスは終了しているものの、『ユニオン クロス』はオフライン版でストーリーを確認できます。
キングダム ハーツ キー バックカバー
『χ』や『ユニオン クロス』で描かれた出来事を、予知者側の視点から描く映像作品です。プレイヤー側からは分からなかった予知者たちの対立や、裏切り者をめぐる疑いが明らかになります。ゲームではなく、『HD 2.8』に収録された映像作品として視聴します。
キングダム ハーツ ダーク ロード
少年時代のゼアノートを主人公に、彼が親友のエラクゥスたちと修行していた時代を描きます。後にマスター・ゼアノートとなる人物が、どのような経験を経て闇へ関心を持ったのかが物語の中心です。スマートフォン向け作品として配信された後、オフライン版で完結まで収録されました。
キングダム ハーツIII以降の作品
キングダム ハーツIII リマインド
『KHIII』終盤のキーブレード墓場で起きていた出来事を、ソラが再びたどる追加エピソードです。本編では短く描かれた光の守護者たちの戦いが補完され、ソラ以外のキャラクターを操作できる場面も加わりました。
追加シナリオのほか、高難度のボスと戦うリミットカットエピソード、その先のシークレットエピソードが用意されています。従来のファイナルミックス版に近い役割を持ちますが、ゲーム本編を買い直す形式ではなく、有料DLCとして配信されました。
キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー
シリーズ初のリズムアクションで、歴代作品のBGMやディズニー楽曲に合わせて敵を倒します。ストーリーテラーを務めるカイリとともに、過去作品の出来事を振り返る構成です。物語の割合は他作品より少なめですが、『KHIII』後にカイリたちがソラを捜している状況が描かれます。
キングダム ハーツIV
ダークシーカー編の次に始まる「ロストマスター編」のナンバリング作品です。『KHIII』と『MoM』後のソラを中心に、新たな世界と物語が描かれます。対応機種はPS5、Nintendo Switch 2、Xbox Series X|S、Windowsで、2027年後期の発売が予定されています。発売情報は変更される可能性があるため、スクウェア・エニックス公式のキングダム ハーツシリーズページで最新情報を確認してください。
- シリーズの原点から遊びたい場合は『KH』
- カードを使った戦略的なバトルなら『COM』
- スピード感のあるアクションなら『KHII』
- 3人の主人公とデッキ構築を楽しむなら『BbS』
- 立体的な移動アクションなら『3D』
- 広いディズニー・ピクサーワールドを冒険するなら『KHIII』
- ロクサスたちの物語を深く知るなら『Days』
- シリーズの音楽を楽しみながら振り返るなら『MoM』
作品ごとに操作方法は変わりますが、人物や出来事は次の作品へ受け継がれます。遊びたいゲームシステムだけで選ぶこともできますが、ストーリーを理解することを優先する場合は、ナンバリングと関連作品を発売順に進める方法が分かりやすいでしょう。
キングダム ハーツシリーズを遊ぶ順番
『キングダム ハーツ』シリーズを初めて遊ぶ場合は、物語上の時系列ではなく、基本的に発売順で進めるのがおすすめです。過去を描いた作品には、先に発売された作品の真相や登場人物の正体が含まれています。時系列だけを基準にすると、後から明かされるはずの展開を先に知ってしまう可能性があります。
特に『バース バイ スリープ』『0.2』『358/2 Days』は物語上では第1作や『KHII』より前に位置しますが、先に遊ぶとナンバリング作品で用意されている謎や驚きが弱くなります。まず発売順で物語を体験し、シリーズを一通り終えてから時系列順に振り返ると、人物や出来事のつながりを理解しやすくなります。
- 初めて遊ぶ場合は発売順がおすすめ
- ナンバリングだけでなく関連作品にも重要な情報が含まれる
- 『358/2 Days』は『KHII』を遊んだ後に見ると理解しやすい
- 『0.2』は時系列上では古いが、『3D』を終えた後に遊ぶ
- 時系列順はシリーズを一度クリアした人の振り返りに向いている
初めて遊ぶ場合のおすすめ順
初見の場合は、次の順番で進めると物語の謎や伏線を自然な流れで追えます。ファイナルミックス版やリメイク版が収録されている場合は、基本的に追加要素のあるそちらを選んで問題ありません。
| 順番 | 作品 | 遊び方 | 主な役割 |
| 1 | キングダム ハーツ ファイナル ミックス | ゲーム | ソラの冒険とシリーズの基本設定を知る |
| 2 | キングダム ハーツ Re:チェイン オブ メモリーズ | ゲーム | 『KH』から『KHII』までの空白を描く |
| 3 | キングダム ハーツII ファイナル ミックス | ゲーム | ソラとXIII機関の戦いを描く |
| 4 | キングダム ハーツ 358/2 Days | HD版は映像 | ロクサス、アクセル、シオンの関係を知る |
| 5 | キングダム ハーツ バース バイ スリープ ファイナル ミックス | ゲーム | 第1作より約10年前とゼアノートの計画を描く |
| 6 | キングダム ハーツ Re:コーデッド | HD版は映像 | 『KHII』後の出来事とソラにつながる痛みを描く |
| 7 | キングダム ハーツ ドリーム ドロップ ディスタンス HD | ゲーム | 『KHIII』へ向けたソラとリクの試練を描く |
| 8 | キングダム ハーツ 0.2 バース バイ スリープ | ゲーム | 闇の世界に残されたアクアの行動を描く |
| 9 | キングダム ハーツ キー バックカバー | 映像 | 予知者とキーブレード戦争の裏側を描く |
| 10 | キングダム ハーツ ユニオン クロス | オフライン版で物語を視聴 | 古代のキーブレード使いとダンデライオンを描く |
| 11 | キングダム ハーツIII | ゲーム | ダークシーカー編を完結させる |
| 12 | キングダム ハーツIII リマインド | DLC | 『KHIII』終盤の出来事を補完する |
| 13 | キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー | ゲーム | 過去作品を振り返り『KHIII』後を描く |
| 14 | キングダム ハーツ ダーク ロード | オフライン版で物語を視聴 | 若き日のゼアノートとエラクゥスを描く |
| 15 | キングダム ハーツIV | ゲーム | ロストマスター編の新たな物語へ進む |
『ユニオン クロス』と『ダーク ロード』は運営サービスが終了していますが、オフライン版で物語を確認できます。『ユニオン クロス』には『KHIII』やロストマスター編へつながる情報が含まれるため、すべてを追いたい場合は『KHIII』前までに確認しておくと理解しやすくなります。
一方、『ダーク ロード』はマスター・ゼアノートの過去を描いた作品です。『KHIII』までに必ず確認しなければならないわけではないため、スマートフォン作品をまとめて見る場合は『ユニオン クロス』の後、『KHIV』へ進む前に視聴しても問題ありません。
HDコレクションで遊ぶ場合の順番
現在のコレクション版を利用すれば、過去のゲーム機を複数用意しなくても主要作品を追えます。ただし、『HD 1.5+2.5 リミックス』に表示される収録順をそのまま進めると、『358/2 Days』を『KHII』より先に見ることになります。
『358/2 Days』は物語上では『KHII』より前ですが、ロクサスの正体や『KHII』冒頭の謎を先に明かす内容が含まれています。初見では『KHII ファイナル ミックス』を先に遊び、その後に『358/2 Days』を視聴する順番がおすすめです。
| 使用する商品 | 進める順番 | 注意点 |
| HD 1.5+2.5 リミックス | KHFM→Re:COM→KHIIFM→Days→BbSFM→Re:coded | DaysはKHIIの後に視聴する |
| HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ | 3D HD→0.2 BbS→χ Back Cover | 3作品すべてKHIII前に確認する |
| KHIII+Re Mind | KHIII→Re Mind | Re Mindは本編クリア後に進める |
| メロディ オブ メモリー | KHIII+Re Mindの後 | 終盤に新しい物語が含まれる |
『キングダム ハーツ コレクション[I~III]』には、『HD 1.5+2.5』『HD 2.8』『KHIII+Re Mind』がまとめて収録されています。これからシリーズを始める場合は、主要なダークシーカー編を一つのセットで追える選択肢です。収録作品や対応機種はキングダム ハーツ コレクション[I~III]公式サイトで確認できます。
ナンバリング中心で短く追う場合の順番
すべての作品を遊ぶ時間がない場合でも、『KH』『KHII』『KHIII』の3本だけでは途中の出来事が大きく抜けます。最低限の物語を理解したい場合は、ナンバリングに直接つながる『COM』『BbS』『3D』『0.2』を加える方法があります。
- キングダム ハーツ ファイナル ミックス
- キングダム ハーツ Re:チェイン オブ メモリーズ
- キングダム ハーツII ファイナル ミックス
- キングダム ハーツ バース バイ スリープ ファイナル ミックス
- キングダム ハーツ ドリーム ドロップ ディスタンス HD
- キングダム ハーツ 0.2 バース バイ スリープ
- キングダム ハーツIII
- キングダム ハーツIII リマインド
- キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー
この短縮ルートでも、ロクサスやシオンの関係、データ世界の出来事、古代のキーブレード戦争などは十分に把握できません。時間に余裕ができたら、『Days』『Re:coded』『χ Back Cover』『ユニオン クロス』『ダーク ロード』を補うと、登場人物やロストマスター編の設定が分かりやすくなります。
キングダム ハーツシリーズの物語上の時系列
物語の時系列では、キーブレード戦争が起きた遠い過去から始まり、若き日のゼアノート、テラたちの時代、ソラの冒険へ続きます。ただし、『0.2』『KH』『COM』『Days』は一部の時期が重なっているため、完全に一直線の順番ではありません。
| 時系列 | 作品 | 時代・前後関係 |
| 1 | χ/χ Back Cover | キーブレード戦争が起きる遠い過去 |
| 2 | アンチェインド キー/ユニオン クロス | 『χ』の追体験とキーブレード戦争後 |
| 3 | ダーク ロード | 第1作より約80年前のゼアノートの少年時代 |
| 4 | バース バイ スリープ | 第1作より約10年前 |
| 5 | 0.2 バース バイ スリープ | 『BbS』後から始まり『KH』終盤と重なる |
| 6 | キングダム ハーツ | ソラがキーブレードを手にする最初の冒険 |
| 7 | チェイン オブ メモリーズ | 『KH』エンディング直後 |
| 8 | 358/2 Days | 『KH』終盤から始まり『COM』と並行して『KHII』直前まで続く |
| 9 | キングダム ハーツII | 『KH』から約1年後で『Days』直後 |
| 10 | coded/Re:coded | 『KHII』エンディング後 |
| 11 | ドリーム ドロップ ディスタンス | 『coded』後で『KHIII』への序章 |
| 12 | キングダム ハーツIII/Re Mind | マスター・ゼアノートとの最終決戦とその補完 |
| 13 | メロディ オブ メモリー | 『KHIII』後にソラの行方を追う |
| 14 | キングダム ハーツIV | 『MoM』後から続くロストマスター編 |
『COM』と『Days』の順番は特に混同しやすい部分です。『Days』は『KH』終盤から始まりますが、物語は約1年間続き、その途中で『COM』の出来事が起こります。そのため、開始時期だけなら『Days』が先でも、作品全体では『COM』と並行しています。
同様に『0.2』も『BbS』直後から始まりますが、物語の後半は第1作『KH』の終盤と重なります。時系列表は出来事を整理するためには便利ですが、初見でそのままプレイする順番には向きません。ネタバレを避けながら物語を楽しむなら、まず発売順で進めるのが分かりやすいでしょう。
キングダム ハーツの最新作・発売予定・開発中止作品
『キングダム ハーツ』シリーズでは、ダークシーカー編完結後の物語を描く『キングダム ハーツIV』の開発が進められています。また、過去の主要作品を現行機種で遊べる『キングダム ハーツ コレクション[I~III]』も展開されます。一方、スマートフォン向けに予定されていた『キングダム ハーツ ミッシングリンク』は、正式配信前に開発中止となりました。
発売予定日や対応機種は変更される可能性があります。ここでは2026年8月時点で公表されている情報を基に、『KHIV』、新しいコレクション版、Switchクラウド版、『ミッシングリンク』の状況を整理します。
| タイトル | 対応機種 | 発売・配信状況 | 概要 |
| キングダム ハーツ コレクション[I~III] | PS5/Switch 2/Xbox Series X|S/Windows | 2026年10月8日発売予定 | ダークシーカー編の主要作品をまとめたセット |
| キングダム ハーツIV | PS5/Switch 2/Xbox Series X|S/Windows | 2027年後期発売予定 | 『KHIII』後から始まるロストマスター編 |
| キングダム ハーツ ミッシングリンク | iOS/Android | 2025年5月14日に開発中止 | 位置情報を利用したスマートフォン向け作品として開発されていた |
| Switchクラウド版シリーズ | Switch | 販売終了/2027年6月9日サービス終了予定 | 購入済みの場合のみ終了日時までプレイ可能 |
最新作『キングダム ハーツIV』は2027年後期発売予定
ナンバリング最新作となる『キングダム ハーツIV』は、2027年後期の発売が予定されています。対応機種はPlayStation 5、Nintendo Switch 2、Xbox Series X|S、Windowsです。ダークシーカー編の次に始まる「ロストマスター編」の中心作品となり、『KHIII』や『メロディ オブ メモリー』後のソラを描きます。
『KHIII』のエンディングで姿を消したソラは、現実の東京を思わせる新たな世界で目を覚まします。これまでのディズニーワールドや光の世界とは雰囲気が異なり、シリーズで語られてきた「現実」と「虚構」の関係が新しい物語へつながります。
ロストマスター編では、マスター・オブ・マスターや予知者たちなど、『χ』『ユニオン クロス』『χ Back Cover』で登場した人物が深く関わると考えられます。そのため、『KHIV』へ進む前にはナンバリングだけでなく、古代のキーブレード戦争を描いた作品も確認しておくと、人物や用語を理解しやすくなります。
公式ページでは発売時期と対応機種が案内されていますが、具体的な発売日や商品構成などは今後更新される可能性があります。公開前にはスクウェア・エニックス公式のキングダム ハーツシリーズページで最新情報を確認してください。
- ナンバリング最新作でロストマスター編の中心となる
- 『KHIII』『MoM』後のソラの物語が描かれる
- PS5、Switch 2、Xbox Series X|S、Windowsに対応予定
- 2027年後期の発売が予定されている
- 『χ』『ユニオン クロス』『χ Back Cover』とのつながりに注目
『キングダム ハーツ コレクション[I~III]』が2026年10月8日に発売予定
これからシリーズを始める人向けの商品として、『キングダム ハーツ コレクション[I~III]』が2026年10月8日に発売予定です。『HD 1.5+2.5 リミックス』『HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ』『KHIII+Re Mind』をまとめたセットで、ダークシーカー編の主要作品を現行機種で追えます。
対応機種はPlayStation 5、Nintendo Switch 2、Xbox Series X|S、Microsoft Store on Windowsです。過去にPS4やXbox One、PCなどで展開されていた各タイトルも、同日に新しい機種向けとして発売されます。『HD 1.5+2.5 リミックス』については、Nintendo Switch向けのダウンロード版も用意されます。
| 収録タイトル | 主な内容 |
| HD 1.5+2.5 リミックス | 『KHFM』『Re:COM』『KHIIFM』『BbSFM』『Days』『Re:coded』 |
| HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ | 『3D HD』『0.2 BbS』『χ Back Cover』 |
| KHIII+Re Mind | 『キングダム ハーツIII』と追加DLC『Re Mind』 |
『Days』『Re:coded』『χ Back Cover』は映像作品として収録されるため、オリジナル版のゲームをそのまま遊べるわけではありません。それでも、ナンバリングの間に起きた出来事や古代のキーブレード戦争を映像で確認できるため、物語を追う目的では重要です。
Nintendo Switch 2、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Windows向けの商品内容や対応機種は、『キングダム ハーツ コレクション[I~III]』公式サイトで案内されています。パッケージ版は追加データのダウンロードにインターネット接続が必要とされているため、購入前に利用環境も確認しておきましょう。
Nintendo Switchクラウド版は販売終了
Nintendo Switch向けに配信されていたクラウド版の『HD 1.5+2.5』『HD 2.8』『KHIII+Re Mind』『インテグラムマスターピース for Cloud』は、2026年6月9日23時59分をもって販売を終了しました。すでに購入している場合は2027年6月9日23時59分までプレイできますが、それ以降はサービス終了により利用できなくなります。
クラウド版を所有している人には、対応するNintendo Switch 2向けダウンロード版を割引価格で購入できる仕組みが用意されています。『HD 1.5+2.5』についてはNintendo Switch向けダウンロード版も対象です。また、クラウド版からダウンロード版へセーブデータを引き継げることも案内されています。
クラウド版はサービス終了後に起動できなくなるため、今後もシリーズを遊び続けたい場合は、終了前にダウンロード版への移行とセーブデータの引き継ぎを検討する必要があります。販売・サービス終了日時と移行方法は、前述のコレクション公式サイトで確認できます。
『キングダム ハーツ ミッシングリンク』は開発中止
『キングダム ハーツ ミッシングリンク』は、iOSとAndroid向けに開発されていた位置情報アクションRPGです。『ユニオン クロス』と『ダーク ロード』の間にあたる空白の時代を描く作品として発表されていました。
現実の位置情報と連動したマップを探索できるほか、実際に移動しなくても遊べるモード、縦画面と横画面への対応、最大6人によるマルチプレイなどが予定されていました。クローズドβテストも実施されましたが、正式なサービス開始には至っていません。
当初は2024年の配信が予定されていましたが、その後にサービス開始が延期され、2025年5月14日に開発中止が発表されました。開発側は、多くの人が長期にわたって満足できるサービスを提供することが難しいと判断したことを理由として説明しています。発表内容は『キングダム ハーツ ミッシングリンク』公式Xで確認できます。
『ミッシングリンク』は正式配信されていないため、現在のシリーズを遊ぶ順番には含める必要がありません。ただし、予定されていた物語が『KHIV』などへ別の形で引き継がれるかについては、現時点で明確にされていません。公開されていない内容を推測で本編の時系列へ組み込まないよう注意が必要です。
- 『KHIV』は2027年後期発売予定
- 『KHIV』はロストマスター編のナンバリング作品
- 『コレクション[I~III]』は2026年10月8日発売予定
- Switchクラウド版は販売終了済みで、2027年6月9日にサービス終了予定
- 『ミッシングリンク』は正式配信前に開発中止
発売予定作品の情報は、発表から発売までの間に変更されることがあります。特に対応機種、発売日、商品構成、クラウド版の移行条件は、記事公開後も定期的に公式サイトを確認し、変更があれば更新することが重要です。
キングダム ハーツのゲームシステムと特徴
『キングダム ハーツ』は、キャラクターを直接操作して戦うアクションと、経験値や装備で成長するRPGの要素を組み合わせたシリーズです。作品ごとにカード、デッキコマンド、フリーフローアクションなどの新システムが加わりますが、ディズニーワールドを巡り、仲間と協力しながら敵と戦う基本的な流れは共通しています。
| 要素 | シリーズ共通の特徴 |
| ジャンル | アクション要素の強いRPG |
| ゲーム進行 | 複数のワールドを訪れて事件を解決する |
| 戦闘 | マップ上で敵と直接戦うリアルタイム形式 |
| 成長 | 経験値、レベル、装備、アビリティなどで強化する |
| 仲間 | ドナルドやグーフィー、各ワールドのキャラクターと協力する |
| やり込み | 隠しボス、合成、収集、ミニゲーム、シークレットムービーなど |
| 物語の補足 | レポートやシークレットイベントで真相を確認できる |
ワールドを巡りながら物語を進める
シリーズの基本的な進行は、拠点となる場所から複数のワールドへ移動し、そこで起きている事件を解決する形式です。ワールドの多くはディズニーやピクサー作品を題材としており、原作に登場する街、城、森、海などが探索用のマップとして再現されています。
各ワールドでは、ディズニー作品の物語とシリーズ独自の事件が並行して進みます。ソラたちはハートレスを追いながら、現地のキャラクターが抱えている問題へ関わります。事件を解決すると次のワールドが開放され、移動手段となるグミシップなどを使って新しい世界へ向かいます。
ワールドごとに地形や仕掛けが異なり、水中を泳ぐ、空を飛ぶ、動物やモンスターの姿になるといった変化もあります。単に背景が変わるだけでなく、操作方法や仲間、戦い方まで変化するため、複数の作品を題材にしていても同じ展開が続きにくい構成です。
オリジナルワールドでは、ソラたちの物語やシリーズの重要な設定が進みます。デスティニーアイランド、トラヴァースタウン、ホロウバスティオン、トワイライトタウン、存在しなかった世界などは、複数の作品に登場しながら人物や世界の変化を示す場所となっています。
マップから切り替わらずに始まるリアルタイムバトル
通常の戦闘では、移動中のマップに敵が現れ、その場でリアルタイムバトルが始まります。一般的なコマンド式RPGのように専用の戦闘画面へ切り替わらないため、探索から戦闘へ自然に移行します。敵を倒すか戦闘範囲から離れると、再び通常の探索へ戻ります。
画面に表示されるコマンドから「たたかう」「まほう」「アイテム」などを選び、敵の動きに合わせて攻撃します。ジャンプ、回避、ガードなども利用できるため、キャラクターの能力だけでなく、プレイヤーの操作や判断も重要です。ボス戦では攻撃できるタイミングを見極め、敵の大技を回避しながら戦います。
魔法は攻撃だけでなく、回復、補助、防御などにも使用できます。ケアルで体力を回復し、エアロなどで防御を補い、ファイアやブリザドで離れた敵を攻撃するといった使い分けが可能です。作品によって効果や操作方法は変わりますが、状況に応じて通常攻撃以外の行動を組み合わせる点は共通しています。
敵を倒すと経験値やアイテムを獲得し、一定の経験値がたまるとレベルが上がります。武器、防具、アクセサリーを装備し、APの範囲内でアビリティを設定することで能力を調整できます。攻撃力だけを上げるのではなく、回避やコンボ、アイテム使用を補助するアビリティを選ぶことも攻略のポイントです。
ソラ・ドナルド・グーフィーによるパーティー
ナンバリング作品では、プレイヤーが操作するソラに、ドナルドとグーフィーが加わる3人パーティーが基本です。ドナルドとグーフィーは自動で行動し、敵への攻撃、回復、アイテムの使用などでソラを支援します。作戦や使用する技を設定することで、仲間の行動傾向も調整できます。
ディズニーワールドでは、その作品のキャラクターを仲間にできることがあります。初期作品では、ターザン、アラジン、アリエル、ジャック・スケリントン、ピーター・パンなどをドナルドかグーフィーと入れ替えて編成します。ゲストキャラクターは特定のワールドでのみ行動できますが、専用の技や連携攻撃を使用できます。
『KHIII』では仲間を入れ替える必要がなくなり、ソラ、ドナルド、グーフィーの3人にゲストキャラクターを加えて行動します。ワールドによっては最大5人のパーティーとなり、多数の仲間が同じ画面で敵と戦います。
ナンバリング以外ではパーティーの仕組みが変わります。『COM』は基本的にソラ一人で行動し、戦闘中に現れるフレンドカードを使ってドナルドやグーフィーを呼び出します。『Days』では任務によってXIII機関の仲間が同行し、『BbS』や『3D』では主人公ごとに単独で行動する場面が中心です。
初心者から上級者まで選べる難易度
多くの作品では、ゲーム開始時に難易度を選べます。名称は作品によって異なりますが、初心者向けのビギナー、標準的なスタンダード、上級者向けのプラウド、さらに難しいクリティカルなどが用意されています。
低い難易度では受けるダメージが少なく、物語を中心に楽しみやすくなります。高い難易度では敵の攻撃が激しくなり、ガード、回避、魔法、アイテムを使い分けなければ簡単に倒されます。クリティカルモードでは最大HPなどに制限が加わる場合がある一方、攻撃面の補正や専用アビリティによって、短時間で決着する緊張感のある戦闘を楽しめます。
本編を低い難易度でクリアすることは可能ですが、シークレットムービーの解放条件は難易度によって異なります。高い難易度ではクリアだけで解放される場合がある一方、低い難易度ではジミニーメモの達成やアイテム収集など、多くの条件を満たす必要があります。作品によっては最も低い難易度で解放できないシークレット要素もあります。
- 物語を優先する場合は低い難易度を選ぶ
- 標準的な戦闘を楽しむ場合はスタンダード
- 敵の行動を見ながら攻略したい場合はプラウド
- ガードや回避まで使い込みたい場合はクリティカル
- シークレットムービーの条件は難易度ごとに確認する
レポートで物語の真相を補足
シリーズには、物語を進めたり特定の条件を満たしたりすると入手できる「レポート」があります。レポートには、登場人物が行った研究、過去の出来事、敵が生まれた理由、表の物語では説明されなかった計画などが記されています。
第1作では、ハートレス研究の記録として「アンセムレポート」が登場します。物語を進めるとレポートを書いた人物や研究の目的に関する見方が変わり、終盤で真相へ近づいていきます。『KHII』では「裏アンセムレポート」、『BbS』では「ゼアノートレポート」など、作品ごとに異なる人物の記録が用意されました。
レポートを読まなくてもゲームを進めることはできますが、複雑な用語や人物の行動を理解するには重要です。次回作へつながる設定が含まれていることもあり、シリーズを考察したい場合は、入手した時点で目を通しておくと物語を整理しやすくなります。
次回作を示すシークレットムービー
一部の作品では、特定の条件を達成するとエンディング後にシークレットムービーが解放されます。通常のエンディングとは別に用意された短い映像で、次回作に登場する人物、場所、キーブレードなどが先行して描かれます。
初めて見た時点では意味を理解しにくい映像もありますが、後の作品を遊ぶことで場面の意味が判明します。『KH』のシークレットムービーは『KHII』へ、『KHII』の映像は『BbS』へつながるように、シリーズの次の展開を予告する役割を持っています。
解放条件には、ストーリークリアだけでなく、ジミニーメモの完成、宝箱の回収、合成、ミニゲーム、隠しボスの撃破などが設定される場合があります。ファイナルミックス版では新しいシークレットムービーや隠しボスが追加されることも多く、通常版をクリアしたプレイヤー向けのやり込み要素となっています。
作品ごとに変化する独自システム
シリーズ共通の基本操作を残しながら、対応機種や主人公に合わせて異なるゲームシステムが採用されています。そのため、すべての作品が同じ操作感ではありません。
| 作品 | 独自のシステム | 特徴 |
| COM/Re:COM | カードバトル | カードの数字や組み合わせで行動する |
| Days | パネルシステム | 装備やレベルをパネルとして配置する |
| BbS | デッキコマンド | 技や魔法を成長・合成してデッキへ設定する |
| Re:coded | ステージごとの特殊ルール | 横スクロールやシューティングなどへ変化する |
| 3D | フリーフローアクション | 壁や柱を利用して立体的に移動・攻撃する |
| KHIII | フォームチェンジ | キーブレードを変形させて戦う |
| MoM | リズムアクション | 歴代楽曲に合わせて敵を攻撃する |
操作方法は変化しても、仲間とのつながり、キーブレードによる戦い、ワールドを巡る冒険という軸は共通しています。作品ごとの新しいシステムを覚えながら、同じ世界で続く物語を異なる遊び方で体験できることが『キングダム ハーツ』シリーズの特徴です。
キングダム ハーツに登場するディズニー・ピクサー作品
『キングダム ハーツ』シリーズには、ディズニーの長編アニメーション、短編映画、実写映画、CGアニメーション、ピクサー作品などが登場します。原作を題材にしたワールドを直接冒険できる作品がある一方、キャラクターだけが仲間や召喚として登場する場合もあります。
第1作では長編アニメーション作品を題材にしたワールドが中心でしたが、『KHII』以降は『パイレーツ・オブ・カリビアン』『トロン』などの実写映画も加わりました。『KHIII』ではシリーズで初めてピクサー作品がワールドとして登場し、『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』の世界をソラたちが冒険します。
ワールドとして登場したディズニー作品一覧
ディズニー作品を題材にしたワールドでは、原作の舞台を探索し、映画に登場したキャラクターと協力して敵と戦います。原作映画に近い物語が展開される場合と、映画とは異なる時期や事件を描く場合があります。
| ディズニー作品 | 主なワールド名 | 登場するKH作品 |
| ふしぎの国のアリス | ワンダーランド | KH、COM、Days、coded、χ/Uχ |
| ヘラクレス | オリンポスコロシアム/オリンポス | KH、COM、KHII、Days、coded、BbS、χ/Uχ、KHIII |
| ターザン | ディープジャングル | KH |
| アラジン | アグラバー | KH、COM、KHII、Days、coded、χ/Uχ |
| ピノキオ | モンストロ/プランクスターズ・パラダイス | KH、COM、3D |
| リトル・マーメイド | アトランティカ | KH、COM、KHII |
| ナイトメアー・ビフォア・クリスマス | ハロウィンタウン | KH、COM、KHII、Days、coded |
| ピーター・パン | ネバーランド | KH、COM、Days、BbS |
| くまのプーさん | 100エーカーの森 | KH、COM、KHII、coded、KHIII |
| ムーラン | ザ・ランド・オブ・ドラゴン | KHII |
| 美女と野獣 | ビーストキャッスル | KHII、Days |
| パイレーツ・オブ・カリビアン | ポート・ロイヤル/ザ・カリビアン | KHII、KHIII |
| ライオン・キング | プライド・ランド | KHII |
| トロン | スペース・パラノイド | KHII |
| 蒸気船ウィリー | タイムレス・リバー | KHII |
| 眠れる森の美女 | エンチャンテッド・ドミニオン | BbS、χ/Uχ |
| 白雪姫 | ドワーフ・ウッドランド | BbS、χ/Uχ |
| シンデレラ | キャッスル・オブ・ドリーム | BbS、χ/Uχ |
| リロ・アンド・スティッチ | ディープスペース | BbS |
| ノートルダムの鐘 | ラ・シテ・デ・クローシュ | 3D |
| トロン:レガシー | ザ・グリッド | 3D |
| ミッキー・ドナルド・グーフィーの三銃士 | カントリー・オブ・ザ・マスケティア | 3D |
| ファンタジア | シンフォニー・オブ・ソーサリー | 3D |
| 塔の上のラプンツェル | キングダム・オブ・コロナ | KHIII |
| アナと雪の女王 | アレンデール | KHIII |
| ベイマックス | サンフランソウキョウ | KHIII |
| シュガー・ラッシュ | ゲーム・セントラル・ステーション | Uχ |
同じディズニー作品でも、登場するKH作品によって描かれる時期や事件が異なります。『パイレーツ・オブ・カリビアン』は『KHII』で第1作に近い物語を扱い、『KHIII』ではシリーズ第3作『ワールド・エンド』を題材にした展開へ移ります。『ヘラクレス』のオリンポスコロシアムも複数作品へ登場し、ソラとヘラクレスの関係が少しずつ変化します。
各作品のワールドや物語の位置は、キングダム ハーツ公式ポータルサイトのタイムラインでも確認できます。
『KHIII』からピクサー作品がワールドとして登場
『キングダム ハーツIII』では、ピクサーの『トイ・ストーリー』と『モンスターズ・インク』がシリーズで初めて本格的なワールドとして登場しました。どちらも映画の物語をそのまま再現するのではなく、原作の設定を踏まえた独自の事件が描かれています。
| ピクサー作品 | 登場形式 | 登場するKH作品 | 主な内容 |
| トイ・ストーリー | ワールド | KHIII | トイボックスでウッディやバズと共闘する |
| モンスターズ・インク | ワールド | KHIII | モンストロポリスでサリーやマイクと共闘する |
| レミーのおいしいレストラン | キャラクター | KHIII | レミーが料理ミニゲームに登場する |
ピクサー作品の登場は『KHIII』で突然決まったわけではありません。制作側では『KHII』の時点からピクサー作品を登場させる交渉を行い、キャラクターモデルの試作も進めていましたが、当時は実現しませんでした。その後も交渉を続け、『KHIII』で正式にワールドとして採用されています。
トイボックスでは、おもちゃの姿になったソラ、ドナルド、グーフィーがウッディやバズと行動します。映画本編では描かれていない時期の出来事として作られているため、キングダム ハーツ独自の物語として楽しめます。
モンストロポリスでは、ソラたちがモンスターの姿へ変化します。サリー、マイク、ブーとの交流に加え、子どもの悲鳴ではなく笑いをエネルギーにする設定が物語や敵との戦いに使われています。『KHIII』に登場するワールドは、『キングダム ハーツIII』公式サイトのワールド紹介でも確認できます。
キャラクターや召喚として登場するディズニー作品
専用ワールドが用意されていなくても、召喚キャラクター、仲間、ミニゲーム、収集アイテムとして登場する作品があります。同じキャラクターが、ある作品では召喚、別の作品ではワールドの仲間として登場する場合もあります。
| ディズニー作品・キャラクター | 主な登場形式 | 登場例 |
| ダンボ | 召喚 | KHでソラを乗せて水を使った攻撃を行う |
| バンビ | 召喚 | KHでアイテムやMP回復を支援する |
| ライオン・キング/シンバ | 召喚・仲間 | KHでは召喚、KHIIではプライド・ランドの仲間 |
| ムーラン/ムーシュー | 召喚・ワールド | KHではムーシューが召喚、KHIIではムーランの世界が登場 |
| リロ・アンド・スティッチ | 召喚・ワールド | KHIIではスティッチが召喚、BbSではディープスペースが登場 |
| チキン・リトル | 召喚 | KHIIで敵を引き寄せながらソラを支援する |
| ピーター・パン/ティンカー・ベル | 召喚・仲間 | KHやKHIIで戦闘や回復を支援する |
| アラジン/ジーニー | 召喚・ワールド | アグラバーに登場し、ジーニーは召喚としても参加する |
| リトル・マーメイド/アリエル | 仲間・リンク | KHでは仲間、KHIIIではリンクとして登場する |
| シュガー・ラッシュ/ラルフ | リンク・ワールド | KHIIIではリンク、Uχではワールドとして登場する |
| 101匹わんちゃん | 収集要素 | KHで世界に散らばった子犬を保護する |
『χ』『アンチェインド キー』『ユニオン クロス』では、シリーズに登場したキャラクターがカードやメダルとして使用されました。映画とのキャンペーンにより、『ズートピア』『ジャングル・ブック』など、専用ワールドが作られていない作品のキャラクターがアイテムとして登場した例もあります。
ミッキー・ドナルド・グーフィーなどの主要キャラクター
特定の映画ワールドとは別に、ミッキーマウスを中心とするディズニーキャラクターがシリーズの主要人物として登場します。ドナルドとグーフィーはソラの旅へ同行し、ミッキーはキーブレードを使う王様として物語の重要な場面に関わります。
- ミッキーマウス:ディズニーキャッスルの王でキーブレード使い
- ドナルドダック:王宮魔導士としてソラの旅へ同行
- グーフィー:王宮騎士隊長として盾を使って戦う
- ミニーマウス:王妃としてディズニーキャッスルを守る
- デイジーダック:王宮に残るドナルドの恋人
- ピート:マレフィセントと行動するヴィラン側の人物
- チップとデール:グミシップの整備や通信を担当
- イェン・シッド:キーブレード使いたちを導く魔法使い
ディズニーキャラクターは単発のゲストではなく、シリーズ独自の役職や目的を与えられています。特にミッキー、ドナルド、グーフィーはソラたちの物語と深く結びつき、複数作品を通して成長や関係の変化が描かれます。
マーベルやスター・ウォーズは登場するのか
ディズニーがピクサー、マーベル、ルーカスフィルムなどを傘下に持つことで、キングダム ハーツへ登場できる作品の候補は広がっています。ただし、ディズニーグループに属している作品がすべて自由に使用できるわけではありません。
ゲーム化の契約は作品や会社ごとに異なり、すでに別のゲーム会社が使用権を持っている場合もあります。そのため、マーベル作品や『スター・ウォーズ』がディズニー作品であるという理由だけで、自動的にキングダム ハーツへ登場することにはなりません。
正式に発表されていないワールドやキャラクターについては、映像の背景や小物だけで断定せず、スクウェア・エニックスやディズニーからの案内を待つ必要があります。シリーズでは作品ごとの世界観やゲーム内での役割を考慮して登場作品が選ばれているため、権利だけでなく物語との相性も重要です。
ファイナルファンタジーなどスクエニ作品との関係
『キングダム ハーツ』には『ファイナルファンタジー』シリーズのキャラクター、魔法、アイテムなどが登場しますが、FFシリーズの外伝やスピンオフではありません。物語の中心はソラやリクなどのオリジナルキャラクターであり、FFキャラクターはキングダム ハーツの世界に合わせて設定を変更したゲストとして登場します。
原作とは年齢、所属、人物関係が異なるため、FF作品を遊んでいなくてもキングダム ハーツの物語を理解できます。一方、原作を知っている場合は、キャラクターの外見、武器、技、会話などに用意された共通点を楽しめます。
- キングダム ハーツはFFシリーズのスピンオフではない
- FFキャラクターは原作とは異なる設定で登場する
- 魔法やアイテムなど、FFで使われている名称が採用されている
- 初期作品ではFFキャラクターが物語を案内する役割も担当する
- シリーズが進むとオリジナルキャラクターの割合が増えていく
登場するファイナルファンタジーキャラクター一覧
第1作では、野村哲也がキャラクターデザインを担当したFF作品の人物が中心でした。『KHII』では『FFVI』のセッツァーや『FFIX』のビビなどが加わり、登場作品の範囲が広がっています。
| 原作 | 主なキャラクター | 登場するKH作品 | 主な立場 |
| ファイナルファンタジーVI | セッツァー | KHII | ストラグルバトルの有力選手 |
| ファイナルファンタジーVII | クラウド | KH、COM、KHII | セフィロスを追う剣士 |
| ファイナルファンタジーVII | エアリス | KH、COM、KHII、KHIII Re Mind | レオンたちと故郷の再建を目指す |
| ファイナルファンタジーVII | ユフィ | KH、COM、KHII、KHIII Re Mind | レオンたちと行動する忍者 |
| ファイナルファンタジーVII | シド | KH、COM、KHII、coded、KHIII Re Mind | 機械やコンピューターに詳しい技術者 |
| ファイナルファンタジーVII | セフィロス | KHFM、KHII | 隠しボスとしてソラと戦う |
| ファイナルファンタジーVII | ティファ | KHII | クラウドを捜して各地を巡る |
| ファイナルファンタジーVII | ザックス | BbS | 英雄を目指す若い剣士 |
| ファイナルファンタジーVIII | スコール/レオン | KH、COM、KHII、coded、KHIII Re Mind | ソラを導き、故郷の再建を進める |
| ファイナルファンタジーVIII | セルフィ | KH、COM、KHII | デスティニーアイランドで暮らす少女 |
| ファイナルファンタジーVIII | サイファー | KHII | トワイライトタウンの自称風紀委員 |
| ファイナルファンタジーVIII | 風神/フウ、雷神/ライ | KHII | サイファーと行動する仲間 |
| ファイナルファンタジーIX | ビビ | KHII | トワイライトタウンで暮らす少年 |
| ファイナルファンタジーX | ティーダ | KH、COM | デスティニーアイランドでソラと遊ぶ少年 |
| ファイナルファンタジーX | ワッカ | KH、COM | ボールを武器にしてソラと対戦する |
| ファイナルファンタジーX | アーロン | KHII | オリンポスでソラたちの仲間になる |
| ファイナルファンタジーX/X-2 | ユウナ、リュック、パイン | KHII | 小さな妖精のような姿で宝を探す |
FFキャラクターは原作と異なる設定で登場
FFキャラクターは外見や戦い方に原作の要素を残しながら、キングダム ハーツ独自の人生を送っています。たとえば『FFVIII』のスコールは「レオン」と名乗り、ハートレスに故郷を奪われた人物として登場します。原作の『FFVIII』で起きた出来事や学園の設定は引き継がれていません。
クラウドとセフィロスの関係にも『FFVII』を思わせる要素がありますが、キングダム ハーツ独自の形で描かれます。ティファもクラウドを捜している人物として登場しますが、原作と同じ経歴であるとは説明されていません。
『FFX』のアーロンは、オリンポスコロシアムの冥界でハデスに利用されそうになったところをソラたちに助けられます。原作での特徴を残しつつ、『ヘラクレス』の世界へ自然に組み込まれた例です。
ユウナ、リュック、パインは原作とは大きく異なり、小さな羽を持った妖精のような姿で登場します。サイファー、フウ、ライ、ビビもトワイライトタウンの住人として描かれ、原作シリーズの世界を越えて同じ街で生活しています。
このように、FFキャラクターは原作の物語を再現するためではなく、ディズニーキャラクターだけでは補いにくい役割を担当するために配置されています。ソラに戦い方を教える人物、街を守る人物、闘技大会の対戦相手など、キングダム ハーツの物語に合わせた立場が与えられています。
シリーズが進むとFFキャラクターの登場が減少
第1作では、レオン、ユフィ、エアリス、シドがソラへ世界の仕組みを説明する重要な役割を担当しました。クラウドやセフィロスは、オリンポスコロシアムの物語や隠しボスとして登場しています。『KHII』でもホロウバスティオンの再建やハートレスとの戦いにFFキャラクターが関わりました。
一方、『Days』以降はシリーズ独自のキャラクターが増え、FFキャラクターの登場は少なくなります。ソラ、リク、カイリに加え、XIII機関、テラ、ヴェントゥス、アクア、予知者など、オリジナル人物だけで多くの役割を担えるようになったためです。
『KHIII』のゲーム本編ではFFキャラクターがほとんど登場せず、シリーズファンの間でも注目されました。その後、追加DLC『Re Mind』ではレオン、エアリス、ユフィ、シドが再登場し、姿を消したソラを捜すリクたちへ協力します。
FFキャラクターの登場が少ない理由を、権利上の問題だけで説明することはできません。制作側は物語上の役割や登場させる必要性を考えてキャラクターを選んでおり、シリーズ独自の人物が増えたことで、FFキャラクターを配置する場面が変化しています。
魔法やアイテムにもFFシリーズの要素がある
キャラクターだけでなく、魔法、アイテム、装備、モンスターなどにもFFシリーズで使われている名称が採用されています。効果はキングダム ハーツのアクションに合わせて調整されていますが、FFを知っている人なら名称から役割を判断しやすくなっています。
| 分類 | 主な名称 | キングダム ハーツでの役割 |
| 攻撃魔法 | ファイア、ブリザド、サンダー | 炎、氷、雷を使って敵を攻撃する |
| 回復魔法 | ケアル | 自分や仲間のHPを回復する |
| 補助魔法 | エアロ、リフレク | 防御や敵の攻撃への反撃に使用する |
| 回復アイテム | ポーション、ハイポーション、エリクサー | HPやMPを回復する |
| MP用アイテム | エーテル | 魔法や特殊技に必要な力を回復する |
| 最強装備 | アルテマウェポン | 多くの作品で強力なキーブレードとして登場する |
| 種族 | モーグリ | アイテム合成やショップを担当する |
モーグリは複数のワールドに登場し、素材を使ったアイテム合成やショップを担当します。作品ごとに姿や服装は変わりますが、アイテム制作を支える存在という役割はほぼ共通しています。
魔法の名称もFFシリーズを基にしていますが、ターン制ではなくリアルタイムで使用します。敵との距離や位置を見ながらファイアやサンダーを放ち、危険な攻撃を受ける前にケアルを使うなど、アクションゲーム向けの判断が必要です。
『すばらしきこのせかい』のキャラクターも登場
『キングダム ハーツ 3D[ドリーム ドロップ ディスタンス]』では、FF以外のスクウェア・エニックス作品として『すばらしきこのせかい』のキャラクターが登場します。トラヴァースタウンを舞台に、ネク、シキ、ビイト、ライム、ヨシュアがソラやリクと出会います。
彼らも原作とまったく同じ設定ではなく、眠りに閉ざされた世界とゲームのルールに関係する人物として組み込まれています。キャラクターデザインを野村哲也が手掛けていることもあり、キングダム ハーツの世界へ自然になじんでいます。
| キャラクター | 原作 | KHでの主な関わり |
| ネク | すばらしきこのせかい | ソラと出会い、ゲームを進めるために行動する |
| シキ | すばらしきこのせかい | ソラ側のトラヴァースタウンに登場する |
| ビイト | すばらしきこのせかい | リク側の物語で行動する |
| ライム | すばらしきこのせかい | ビイトと深い関係を持つ少女 |
| ヨシュア | すばらしきこのせかい | 2つに分かれたトラヴァースタウンの事情を知る |
スクエニ作品へソラが登場する場合もある
キングダム ハーツ側にスクウェア・エニックスのキャラクターが登場するだけでなく、ソラが別のゲームへゲスト出演する例もあります。『ワールド オブ ファイナルファンタジー』では、キングダム ハーツ版のソラがゲストキャラクターとして登場しました。
また、『ファイナルファンタジー レコードキーパー』などではキングダム ハーツとの連動企画が行われています。これらはキングダム ハーツ本編の時系列へ含まれる作品ではなく、シリーズ同士のコラボレーションとして扱われます。
FFキャラクターや魔法は『キングダム ハーツ』の大きな特徴ですが、シリーズの物語そのものは独立しています。FFを知らなくても問題なく遊べますが、原作を知っているとキャラクターの外見、技、武器、会話に込められた要素をより深く楽しめます。
キングダム ハーツの世界設定
キングダム ハーツの舞台には、ディズニー作品をもとにした多数の世界が存在します。これらは別々の作品を並べただけではなく、光・闇・心を軸とした共通の設定によって結ばれています。
基本となるのは、かつて一つだった世界が分かれ、現在の小さな世界が生まれたという考え方です。各世界は普段、外側を壁に囲まれているため、住人の多くはほかの世界が存在することを知りません。
複数の領域に分かれた世界
シリーズに登場する世界は、一般的な「光の世界」だけではありません。闇に飲み込まれた世界や、光と闇の境界に位置する世界、データから作られた世界などが存在します。
| 世界の種類 | 特徴 | 主な位置付け |
| 光の世界 | 多くの人物が暮らしている通常の領域 | ディズニー作品を題材にした世界の多くが属する |
| 闇の世界 | 強い闇に満たされ、ハートレスが徘徊する領域 | 闇に飲み込まれた世界や人物がたどり着くことがある |
| 狭間の世界 | 光と闇のどちらにも完全には属さない境界の領域 | トラヴァースタウンやトワイライトタウンなどが関係する |
| 精神世界 | 人物の心や記憶が形となって現れる内面的な空間 | 「めざめの園」など、心の状態を表す場面で登場する |
| データ世界 | 記録や情報をもとに構築された仮想的な世界 | 『coded』をはじめ、複数の作品で物語に関わる |
| 眠りに閉ざされた世界 | 闇から解放されても完全には目覚めず、眠り続けている世界 | 『3D』におけるソラとリクの試練の舞台となる |
| 虚構の世界 | ソラたちが暮らす現実とは異なる側に位置する世界 | 「クァッドラトゥム」など、ダークシーカー編後の物語に関係する |
| 未知の世界 | 従来の光・闇という分類だけでは説明できない領域 | シリーズ後半で存在が示され、今後の物語につながっていく |
世界の種類は物理的な場所だけでなく、心、記憶、夢、データといった概念によっても分けられています。そのためキングダム ハーツでは、現実ではない空間で起きた出来事も、登場人物や物語に影響を与えます。
ほかの世界の存在を明かさない「世界の秩序」
各世界はそれぞれ異なる文化や法則を持っており、住人は基本的に自分たちの世界だけで生活しています。別世界から訪れた者が、その存在や技術をむやみに明かすことは「世界の秩序」を乱す行為とされています。
ソラたちが訪問先の外見に合わせて姿を変えるのも、この秩序を守るためです。海中では海の生き物、ハロウィンタウンでは怪物、プライド・ランドでは動物になるなど、世界の環境や住人に自然になじむ姿へ変化します。
- 別世界の存在を必要以上に住人へ知らせない
- 訪問先の出来事へむやみに干渉しない
- その世界に適した姿や方法で行動する
- 世界を闇の脅威から守り、本来の状態を保つ
ただし、ハートレスやヴィランによって世界が危機に陥った場合は、ソラたちも問題の解決に協力します。原作の物語へ参加しながら世界の秩序も守るという構成が、ディズニー作品とシリーズ独自のストーリーをつなぐ仕組みになっています。
世界の心につながる「扉」と「鍵穴」
キングダム ハーツでは、世界そのものにも心が存在します。その心へ通じる場所が「鍵穴」であり、ハートレスは鍵穴から侵入して世界の心を奪おうとします。
世界の心が闇に飲み込まれると、その世界は崩壊し、住人も別の場所へ飛ばされてしまいます。ソラがキーブレードで鍵穴を封印するのは、ハートレスの侵入を防ぎ、世界の心を守るためです。
また、作中には世界を移動するための扉や通路も複数登場します。グミシップが進む航路、異空間へ続くゲート、闇の回廊など、移動方法は人物や作品によって異なります。ゲーム上のステージ移動も、世界を隔てる壁や特別な通路という設定に組み込まれています。
世界が分かれた原因となるキーブレード戦争
現在の世界が複数に分かれている背景には、はるか昔に起きた「キーブレード戦争」があります。大いなる光であるキングダムハーツをめぐって多くのキーブレード使いが争い、その結果、世界は闇に覆われました。
失われた世界は子どもたちの心に残った光によって再生されましたが、以前のような一つの世界には戻らず、小さな世界へ分かれたと伝えられています。現在登場する各世界は、そのとき分かれた世界の一部です。
キーブレード戦争の詳細は『キングダム ハーツ キー』『ユニオン クロス』や映像作品『キングダム ハーツ キー バックカバー』で描かれています。古代の出来事ですが、ゼアノートの目的やシリーズ全体の謎にも深く関わる重要な設定です。
キーブレード使いが担う役割
キーブレード使いの主な役割は、世界の秩序を守り、光と闇の均衡が大きく崩れるのを防ぐことです。ハートレスとの戦闘や鍵穴の封印だけでなく、異変が起きた世界を調査することも役目に含まれます。
経験を積んだ使い手は「キーブレードマスター」となり、弟子を育てたり、世界に影響する危機へ対処したりします。ただし、キーブレードを扱える人物が全員マスターというわけではありません。また、キーブレードを持つこと自体が善を意味するわけでもなく、力をどのように使うかは各人物の意思に委ねられています。
このようにキングダム ハーツの世界設定は、独立したディズニーの世界を巡る冒険と、シリーズ全体に続く物語を両立させています。「世界は分かれている」「住人はほかの世界を知らない」「世界にも心がある」という3点を押さえると、作品ごとに舞台が変わってもストーリーを理解しやすくなります。
シリーズオリジナルの主な世界
キングダム ハーツには、ディズニー作品を題材にしたワールドだけでなく、シリーズ独自に作られた世界も数多く登場します。ソラたちの故郷や冒険の拠点、XIII機関の本拠地などがあり、物語の核心に関わる出来事は主にこれらの世界で描かれます。
同じ世界でも、時代や出来事によって名称と姿が変わる場合があります。「レイディアントガーデンとホロウバスティオン」「旅立ちの地と忘却の城」の関係を覚えておくと、シリーズをまたいだ舞台のつながりを理解しやすくなります。
| 世界名 | 主な登場作品 | 物語上の位置付け |
| デスティニーアイランド | 『KH』『BbS』『3D』『KHIII』『DR』 | ソラとリクの故郷であり、物語の始まりと帰る場所 |
| ディズニーキャッスル/ディズニータウン | 『KH』『KHII』『BbS』『coded』 | ミッキー、ドナルド、グーフィーたちの故郷 |
| トラヴァースタウン | 『KH』『COM』『coded』『3D』 | 故郷を失った者が流れ着く狭間の世界 |
| レイディアントガーデン/ホロウバスティオン | 『BbS』『KH』『KHII』『KHIII』 | 賢者アンセムの研究とゼアノートの過去に関わる世界 |
| エンド・オブ・ザ・ワールド | 『KH』 | 闇に飲み込まれた世界の欠片から作られた場所 |
| 旅立ちの地/忘却の城 | 『BbS』『COM』『Days』『KHIII』 | テラたちの修業地であり、記憶へ作用する城 |
| 不思議な塔 | 『BbS』『KHII』『coded』『3D』『KHIII』 | イェン・シッドが暮らす光の守護者たちの拠点 |
| トワイライトタウン | 『COM』『Days』『KHII』『KHIII』 | ロクサスやアクセルたちとの思い出が残る黄昏の街 |
| 存在しなかった世界 | 『Days』『KHII』『3D』 | XIII機関の本拠地となっている狭間の世界 |
| キーブレード墓場 | 『χ』『Uχ』『BbS』『KHIII』 | 過去と現在のキーブレード使いが決戦を繰り広げる場所 |
| デイブレイクタウン/スカラ・アド・カエルム | 『χ』『Uχ』『DR』『KHIII』 | 古代から続くキーブレード使いの歴史を伝える街 |
| 終わりの世界 | 『KHIII』 | 心と体が最期を迎えても消えきれない者がたどり着く空間 |
| クァッドラトゥム | 『KHIII Re Mind』『MoM』『KHIV』 | ソラたちの現実とは異なる「裏側」に存在する世界 |
ソラたちの始まりとなるデスティニーアイランド
デスティニーアイランドは、ソラとリクが生まれ育ち、カイリが幼少期から暮らしている南国風の世界です。住民が生活する本島と、子どもたちが遊び場にしている離れ小島があり、ソラ、リク、カイリは外の世界へ行くためのいかだを作っていました。
シリーズ第1作では島が闇に飲み込まれたことで3人が離ればなれになり、ソラの冒険が始まります。その後もソラたちが旅立つ場面や帰還する場面に登場し、シリーズ全体を通して「帰る場所」を象徴しています。
島に伝わるパオプの実には、食べさせ合った二人の運命が結ばれるという言い伝えがあります。サラサ貝で作られたお守りにも、離れた仲間との再会を願う意味が込められており、作品内で繰り返し登場する「つながり」を表す要素です。
行き場を失った者が集まるトラヴァースタウン
トラヴァースタウンは、闇に飲み込まれた世界の欠片によって形成された狭間の世界です。故郷を失った人々が流れ着き、新たな生活を始める避難場所のような役割を持っています。
『KH』では、デスティニーアイランドから飛ばされたソラがドナルドとグーフィーに出会う場所です。レオン、ユフィ、エアリス、シドたちも暮らしており、ソラがキーブレードやハートレスについて知る最初の拠点となります。
トラヴァースタウンは常に同じ形で存在するわけではありません。行き場を失った者を受け入れる必要が生じたときに形成される性質があり、『3D』では眠りに閉ざされた世界として再び登場します。
名称と姿が変化する二つの世界
キングダム ハーツでは、大きな事件をきっかけに名称や外観が変化した世界があります。特に重要なのが、レイディアントガーデンと旅立ちの地です。
- レイディアントガーデンは、ハートレスの襲撃とマレフィセントの支配によって荒廃し、ホロウバスティオンと呼ばれるようになった
- ホロウバスティオンは住民たちの再建活動によって復興し、本来のレイディアントガーデンという名前を取り戻した
- 旅立ちの地は、眠ったヴェントゥスを守るためにアクアが仕掛けを作動させ、忘却の城へ変化した
- 忘却の城は、訪れた者の記憶へ作用する特殊な構造を持ち、『COM』の主な舞台となった
レイディアントガーデンは、カイリやレオンたちの故郷でもあります。賢者アンセムが治めていた時代には美しい街でしたが、ゼアノートの研究とハートレスの侵攻によって大きく姿を変えました。『KHII』では、レオンたちが中心となったホロウバスティオン再建委員会の活動が描かれます。
旅立ちの地は、マスター・エラクゥスのもとでテラ、ヴェントゥス、アクアが修業していた世界です。忘却の城へ変わった後はXIII機関の研究施設として利用されますが、その構造を完全に把握できるのは仕掛けを作動させたアクアだけでした。
ロクサスの物語を象徴するトワイライトタウン
トワイライトタウンは、沈まない夕日に照らされた狭間の世界です。時計塔のあるセントラルステーション、住宅街、商店街、幽霊屋敷などがあり、複数の作品で拠点として使われています。
特に深く関係するのがロクサスです。『Days』では、ロクサス、アクセル、シオンが任務後に時計塔へ集まり、シーソルトアイスを食べながら過ごします。『KHII』冒頭では、データ上に作られた「もう一つのトワイライトタウン」で、ロクサスの夏休みが描かれました。
街外れの幽霊屋敷には、ディズが使用したコンピュータールームやソラたちを眠らせた設備があります。日常的な街並みの裏側に重要な施設が隠されていることも、トワイライトタウンの特徴です。
XIII機関と決戦に関わる世界
存在しなかった世界は、XIII機関の本拠地です。機関員が暮らす「存在しなかった城」と、暗いビル街の「ダークシティ」で構成され、上空には人の心から作られたハート型のキングダムハーツが浮かんでいます。
『Days』ではロクサスたちが任務を受ける日常的な拠点として描かれ、『KHII』ではXIII機関との最終決戦の舞台になります。『3D』でもゼアノートの計画に関わる特別な空間として登場しました。
キーブレード墓場は、古代のキーブレード戦争が起きたとされる荒野です。地面には無数のキーブレードが突き刺さり、過去の戦いの激しさを伝えています。『BbS』ではテラ、ヴェントゥス、アクアとゼアノートたちが対決し、『KHIII』では光の守護者と真XIII機関による決戦が行われます。
古代から新章へつながる世界
デイブレイクタウンは、おとぎ話の時代にキーブレード使いたちが暮らしていた街です。予知者が率いるユニオンの拠点となり、プレイヤーたちはここから各地へ向かって光の力「ルクス」を集めていました。
デイブレイクタウンの跡地には、後にスカラ・アド・カエルムが築かれます。海上に白い建物が階段状に並ぶキーブレード使いの都で、若き日のエラクゥスとゼアノートもこの地で修業していました。『KHIII』では、ソラとマスター・ゼアノートの最後の戦いが行われます。
クァッドラトゥムは、これまでソラたちが旅してきた世界の「裏側」にある場所です。ソラにとっては虚構の世界ですが、クァッドラトゥムの住人から見れば、ソラたちの世界が虚構に当たります。現代都市に近い景観を持ち、ダークシーカー編に続く物語の重要な舞台として位置付けられています。
シリーズオリジナルの世界は、登場人物の故郷、冒険の拠点、敵の本拠地、決戦の舞台という役割を持っています。名称が変わった世界や時代をまたいで登場する世界に注目すると、作品ごとに分散した出来事のつながりを把握しやすくなります。
覚えておきたい重要用語
キングダム ハーツの物語を理解するうえで特に重要なのは、「心」「キーブレード」「キングダムハーツ」に関係する用語です。作品ごとに新しい敵や組織が登場しますが、すべてを最初から覚える必要はありません。まずは以下の基本用語を押さえておくと、各作品の目的や人物同士の関係を整理しやすくなります。
| 用語 | 意味 | 主に関係する作品 |
| 心 | 記憶や感情、人とのつながりを形作る物語の中心的な要素 | シリーズ全体 |
| キーブレード | 世界の鍵穴を封印・解放し、ハートレスから心を解放できる武器 | シリーズ全体 |
| χブレード | キングダムハーツを呼び出し、その扉を開く唯一の鍵 | 『χ』『Uχ』『BbS』『3D』『KHIII』 |
| キングダムハーツ | 数多くの心が集まって形成される巨大な心の集合体 | シリーズ全体 |
| ハートレス | 心が闇に飲み込まれることで生まれる「心なきもの」 | シリーズ全体 |
| ノーバディ | 強い心の持ち主がハートレスになった際、残された身体と魂から生まれる存在 | 『COM』『Days』『KHII』『3D』 |
| アンヴァース | ヴァニタスの負の感情から生まれた魔物 | 『BbS』『KHIII』 |
| ドリームイーター | 眠りに閉ざされた世界に生息し、夢を食べる存在 | 『3D』 |
| XIII機関 | 人間に近い姿と特別な力を持つノーバディを中心に結成された組織 | 『COM』『Days』『KHII』『3D』『KHIII』 |
| セブンプリンセス | 心に闇を持たない7人の特別な少女 | 『KH』『3D』『KHIII』 |
| 7人の光の守護者 | キーブレード戦争の再来を阻止するために集められた光側の戦士 | 『3D』『KHIII』 |
| 13人の闇の探究者 | マスター・ゼアノートが集めた13の闇 | 『3D』『KHIII』 |
| 予知者 | 予知書を与えられ、古代のキーブレード使いを率いた5人 | 『χ』『Uχ』『χ Back Cover』 |
| ダンデライオン | キーブレード戦争を避け、未来へ力を残すために選ばれた使い手たち | 『χ』『Uχ』 |
| レプリカ | 心や記憶を宿す器として人工的に作られた人形 | 『COM』『Days』『KHIII』 |
キーブレードとχブレードの違い
キーブレードは、鍵を模した形状を持つシリーズの象徴的な武器です。通常の戦闘だけでなく、世界の鍵穴を封印する、閉ざされた扉や宝箱を開ける、ハートレスを倒して奪われた心を解放するといった力を持っています。
キーブレードは資格を持つ者の心に応じて現れ、使い手の意思によって手元へ呼び戻せます。キーチェーンを付け替えると外見や能力が変わるため、ゲーム内では装備変更の仕組みにもなっています。
一方の「χブレード」は、通常のキーブレードとは異なる特別な鍵です。表記にはギリシャ文字のχを使用しますが、読み方は同じ「キーブレード」です。すべてのキーブレードはχブレードをもとに作られたとされ、真のキングダムハーツを呼び出して扉を開く力を持っています。
- キーブレード:資格を持つ使い手が扱う武器で、複数存在する
- χブレード:キングダムハーツと対になる唯一の鍵
- キーチェーン:キーブレードの姿や能力を変化させる装備
- 継承の儀式:キーブレードを扱う資格を次の人物へ伝える儀式
マスター・ゼアノートはχブレードを完成させるため、純粋な光と闇を衝突させようとします。『BbS』ではヴェントゥスとヴァニタスを利用し、『3D』以降は7人の光の守護者と13人の闇の探究者をぶつける計画を進めました。
キングダムハーツは一つとは限らない
キングダムハーツは「世界の中心」「大いなる心」などと呼ばれる心の集合体です。ただし、作品内で登場するキングダムハーツは、すべてが同じ方法で作られたものではありません。
- 『KH』:ハートレスに奪われた世界の心から形成されたキングダムハーツ
- 『Days』『KHII』:キーブレードで解放された人の心をXIII機関が集めて作ったキングダムハーツ
- 『BbS』『KHIII』:χブレードと対になる、すべての世界の心が集約された真のキングダムハーツ
「キングダムハーツを手に入れる」という目的は共通していても、アンセム、ゼムナス、マスター・ゼアノートでは集める心や利用方法が異なります。作品ごとに別のキングダムハーツが登場することを理解すると、敵の計画を混同しにくくなります。
ハートレス・ノーバディ・アンヴァースの違い
シリーズには複数の敵が登場しますが、それぞれ発生する原因が異なります。外見が似ている場合もあるため、どの作品で何から生まれたのかを分けて覚えることが大切です。
ハートレスは、人や世界の心が闇に飲み込まれることで生まれる存在です。ハートレスに心を奪われた者も新たなハートレスとなるため、増殖を続けながら各世界を襲います。自然に生まれた「ピュアブラッド」と、人為的な研究から生まれたエンブレム付きの「エンブレム」に大別されます。
ノーバディは、強い心の持ち主がハートレスになったとき、残された身体と魂が意思を持つことで誕生します。通常は人間とは異なる姿になりますが、特に強い者は元の人間に近い姿と知性を保ちます。XIII機関の多くは、この人間型ノーバディです。
アンヴァースは、『BbS』で主な敵となる魔物です。人々の悲しみ、恐怖、憎しみといった負の感情に反応して現れますが、その発生源は純粋な闇の心を持つヴァニタスです。
ドリームイーターは、眠りに閉ざされた世界で夢を食べる存在です。悪夢を植え付ける「ナイトメア」は敵として登場し、悪夢を食べて力を貸す「スピリット」はソラやリクの仲間になります。
XIII機関と真XIII機関
XIII機関は、人間型のノーバディを中心に構成された組織です。表向きは心を持たないノーバディが完全な存在へ戻るため、キングダムハーツの完成を目指していました。そのため、ロクサスやソラにハートレスを倒させ、解放された心を集めようとします。
しかし、組織を率いるゼムナスには、メンバーをゼアノートの心を宿す器にするという別の目的がありました。当初のXIII機関で計画を完了できなかったマスター・ゼアノートは、過去から集めた人物や自らの分身を加えた「真XIII機関」を結成します。
真XIII機関は「13人の闇の探究者」として、7人の光の守護者と衝突する役割を持ちます。この戦いによってχブレードを完成させ、キーブレード戦争を再現することがゼアノートの狙いです。
セブンプリンセスとニューセブンハート
セブンプリンセスは、心の中に闇を持たない7人の少女です。第1作ではカイリ、白雪姫、シンデレラ、アリス、オーロラ、ベル、ジャスミンが該当し、その心は闇へ通じる鍵穴と「人の心のキーブレード」を完成させるために狙われました。
その後、カイリを除く6人は純粋な光を守る役目を終え、力は新たな光の心へ受け継がれます。この新しい候補が「ニューセブンハート」です。『KHIII』ではラプンツェル、アナ、エルサが候補として挙げられますが、7人全員の詳細は明らかになっていません。
予知者・ユニオン・ダンデライオン
古代の物語では、マスター・オブ・マスターから予知書を渡された5人の弟子が「予知者」と呼ばれます。イラ、インヴィ、アセッド、グウラ、アヴァの5人で、それぞれがキーブレード使いを集めたユニオンを率いていました。
予知者自身が未来を見る能力を持っているわけではありません。マスター・オブ・マスターが記した予知書を通して、これから起きる出来事を知っています。しかし、予知書に記された裏切り者の存在と、各自に与えられた異なる使命が疑いを生み、ユニオン同士の対立へつながりました。
アヴァはキーブレード使いを後世へ残すため、戦争へ参加せず外の世界へ旅立つ者を集めます。この集団が「ダンデライオン」です。キーブレード戦争後は、選ばれた新たなユニオンリーダーたちが活動を引き継ぎます。
- マスター・オブ・マスター:予知者たちの師で、予知書を作った人物
- 予知者:予知書を渡され、それぞれのユニオンを率いた5人
- ルシュ:予知書を渡されず、別の使命を与えられた6人目の弟子
- ロストマスター:マスター・オブ・マスター、5人の予知者、ルシュを指す呼称
- ダンデライオン:戦争を避け、キーブレード使いの力を未来へ残す集団
記憶と心を扱うレプリカ
レプリカは、心や記憶を宿す器として人工的に作られた人形です。『COM』のリク=レプリカと『Days』のシオンは、XIII機関が進めていたレプリカ計画から生まれました。
初期の計画では、キーブレード使いの記憶や能力を複製し、機関が利用できる戦力を作ることが目的でした。しかし、作られたレプリカは次第に自我と心を持つようになり、単なる人形では説明できない存在へ変化します。
『KHIII』では技術が改良され、レプリカは心を宿すための身体として利用されます。キングダム ハーツでは心があれば新たな身体を得られる場合があり、レプリカは消滅した人物の復活や過去から移動した心の器に関わる重要な技術です。
世界を移動するための用語
離れた世界を移動する方法は一つではありません。使用者や時代によって移動手段が異なり、それぞれに条件や危険があります。
- グミシップ:世界を隔てていた壁の欠片から作られた船
- 闇の回廊:離れた世界へ短時間で移動できるが、闇の侵食を受ける危険がある通路
- 異空の回廊:キーブレード使いが世界間の移動に使用する特別な通路
- キーブレードライド:キーブレードを乗り物へ変形させて星の大海を移動する方法
- 黒いコート:闇の回廊を通る際に、闇の侵食と気配の察知を防ぐ衣服
- 時間移動:身体を捨てることや移動先に自分が存在することなど、複数の条件を伴う移動方法
ダークシーカー編とロストマスター編
「ダークシーカー編」は、第1作『キングダム ハーツ』から『キングダム ハーツIII』まで続いた、ソラたちとゼアノートに関係する勢力の戦いをまとめた呼称です。『KHIII』でマスター・ゼアノートとの決着が描かれ、ダークシーカー編は完結しました。
続く「ロストマスター編」は、『キングダム ハーツIV』から本格的に始まる新たな物語です。マスター・オブ・マスターや予知者、ルシュなど、古代から続く人物と謎が深く関係します。
『χ』『Uχ』『DR』はダークシーカー編にもロストマスター編にも含まれない独立した作品群ですが、両方の時代をつなぐ重要な設定が描かれています。新章を理解するには、古代のキーブレード使いに関する用語も押さえておく必要があります。
キングダム ハーツの音楽と主題歌
キングダム ハーツシリーズの音楽は、宇多田ヒカルが歌う主題歌と、下村陽子を中心に制作されたゲーム内BGMによって構成されています。作品ごとに異なる世界を巡るシリーズですが、共通する主題歌や音楽表現が使用されることで、一つにつながった物語であることを感じられる作りです。
オリジナル楽曲に加えて、ディズニー作品の楽曲や『ファイナルファンタジー』に関係する音楽も使用されています。ゲーム、ディズニー、スクウェア・エニックスという三つの要素を、音楽面から自然にまとめている点もシリーズの特徴です。
歴代作品の主題歌一覧
シリーズの主題歌には一貫して宇多田ヒカルが起用されています。国内版では日本語版、海外版や一部のファイナルミックス版では英語版が使用されており、同じ曲でも歌詞や響きの違いを楽しめます。
| 主題歌 | 英語版・別バージョン | 使用作品 |
| 光 | Simple And Clean | 『KH』『COM』『Re:COM』『BbS』『Re:coded』 |
| 光 -Ray of Hope MIX- | Simple And Clean -Ray Of Hope MIX- | 『0.2 バース バイ スリープ』 |
| Passion | Sanctuary | 『KHII』『Days』『3D』 |
| Face My Fears | 日本語版・英語版ともに同名 | 『KHIII』オープニングテーマ |
| 誓い | Don’t Think Twice | 『KHIII』エンディングテーマ |
すべての作品に新しい主題歌が用意されているわけではなく、物語の時期や内容に合わせて既存曲が再使用されています。同じ主題歌を共有する作品には、物語上のつながりも見られます。
- 「光」はシリーズの始まりと、ソラたちの原点に関係する作品で使用
- 「Passion」はロクサスやXIII機関、記憶に関わる物語を中心に使用
- 「光 -Ray of Hope MIX-」は「光」を新しいアレンジで再構成
- 『KHIII』ではオープニングとエンディングに異なる楽曲を採用
シリーズの始まりを象徴する「光」
「光」は、第1作『キングダム ハーツ』の主題歌として使用された楽曲です。日本語版の「光」に対し、英語版は「Simple And Clean」という曲名になっています。
第1作だけでなく、『チェイン オブ メモリーズ』『バース バイ スリープ』『Re:コーデッド』でも使用されました。ソラたちの冒険に加え、過去のキーブレード使いや失われた記憶に関係する作品でも流れるため、シリーズ全体の原点を示す曲として扱われています。
『0.2 バース バイ スリープ』では、アレンジ版となる「光 -Ray of Hope MIX-」が採用されました。原曲の印象を残しながらテンポや音作りを変え、アクアの物語と『KHIII』へ向かう新たな展開を表現しています。
『KHII』以降を代表する「Passion」
「Passion」は『キングダム ハーツII』の主題歌です。英語版では「Sanctuary」というタイトルが使用されています。
『KHII』のほか、『358/2 Days』と『3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]』にも採用されました。3作品はいずれもソラ、ロクサス、リク、XIII機関の関係を深く掘り下げており、心や記憶、失われた存在とのつながりが物語の中心になります。
特に『Days』ではロクサス、アクセル、シオンの関係が描かれるため、『KHII』と同じ楽曲を使用することで両作品の結び付きが強調されています。『3D』でも再び使用され、ゼアノートとの最終決戦へ向かう流れをつなぎました。
『KHIII』の「Face My Fears」と「誓い」
『キングダム ハーツIII』では、オープニングテーマに「Face My Fears」、エンディングテーマに「誓い」が使用されています。海外版における「誓い」の英語版タイトルは「Don’t Think Twice」です。
「Face My Fears」は、これまでの主題歌よりも電子音を強く取り入れた楽曲です。真XIII機関との決戦や、ソラたちが抱える不安に向き合う『KHIII』の始まりを印象付けます。
「誓い」は、マスター・ゼアノートとの戦いを終えた後の物語を締めくくる楽曲です。『KHIII』はダークシーカー編の最終章に当たるため、シリーズを通して描かれてきた約束や再会、仲間とのつながりを振り返る役割も持っています。
ゲーム内BGMは下村陽子を中心に制作
シリーズのゲーム内BGMは、下村陽子が中心となって作曲しています。『BbS』以降は関戸剛と石元丈晴も一部の楽曲制作に参加し、作品や登場人物に合わせた音楽を手掛けています。
キングダム ハーツでは、ワールドごとにフィールド用とバトル用のBGMが用意されています。街、城、海、宇宙、夢の中など、舞台によって曲調が大きく変わるため、画面を見なくても訪れている世界を感じ取れる構成です。
- 下村陽子:シリーズの中心となるオリジナルBGMを担当
- 関戸剛:『BbS』以降の一部楽曲に参加
- 石元丈晴:『BbS』以降の一部楽曲に参加
- 和田薫:ゲーム内で使用されるオーケストラアレンジを担当
戦闘曲では、通常戦、強敵との戦い、物語上の重要なボス戦で異なる楽曲が使用されます。登場人物に関連する旋律を別の曲へ取り入れることもあり、人物同士の関係や過去の出来事を音楽から伝える演出が採用されています。
ディズニー作品の楽曲もワールドに合わせて使用
ディズニー作品を題材にしたワールドでは、原作映画で使用された楽曲や、その世界観を意識したアレンジBGMが流れます。キングダム ハーツ独自の音楽とディズニーの楽曲を使い分けることで、ワールドを移動した際の雰囲気が明確に変化します。
『ファイナルファンタジー』のキャラクターが関係する場面でも、原作を意識した楽曲が使われる場合があります。ただし、作品全体の音楽はキングダム ハーツ独自の旋律を中心に構成されており、ディズニーや『FF』の曲は登場場面に合わせて取り入れられています。
『メロディ オブ メモリー』でシリーズ楽曲を振り返れる
『キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー』は、シリーズ初のリズムアクションゲームです。歴代作品から選ばれた約140曲を収録し、音楽に合わせて敵を攻撃しながらステージを進みます。
オリジナルBGMだけでなく、ディズニー作品に関係する楽曲も登場します。ゲームを進めるとカイリの語りによって過去の物語が振り返られるため、音楽と映像の両方からシリーズをおさらいできます。
各作品をプレイした順番に楽曲を聴いていくと、戦闘や別れ、再会といった場面を思い出しやすくなります。シリーズの音楽をまとめて楽しみたい場合だけでなく、『KHIII』までの流れを確認したい場合にも適した作品です。
主なサウンドトラック・関連CD
シリーズの楽曲は、作品別のオリジナルサウンドトラックやピアノアレンジCDとして発売されています。複数作品の楽曲をまとめた商品もあるため、聴きたい作品の収録範囲を確認して選ぶことが大切です。
- 『キングダム ハーツ オリジナルサウンドトラック』
- 『キングダム ハーツII オリジナルサウンドトラック』
- 『KINGDOM HEARTS Original Soundtrack COMPLETE』
- 『KINGDOM HEARTS Birth by Sleep & 358/2 Days オリジナル・サウンドトラック』
- 『KINGDOM HEARTS Dream Drop Distance オリジナル・サウンドトラック』
- 『KINGDOM HEARTS 10th Anniversary FAN SELECTION -Melodies & Memories-』
- 『Piano Collections KINGDOM HEARTS』
- 『Piano Collections KINGDOM HEARTS Field & Battle』
- 『KINGDOM HEARTS HD 1.5 ReMIX Original Soundtrack』
- 『KINGDOM HEARTS HD 2.5 ReMIX Original Soundtrack』
- 『KINGDOM HEARTS -III, II.8, Unchained χ & Union χ [Cross]- Original Soundtrack』
キングダム ハーツの音楽は、各ワールドの雰囲気を伝えるだけでなく、登場人物の感情や作品同士のつながりも表現しています。主題歌が使われている作品の組み合わせや、過去曲の旋律が再び流れる場面に注目すると、物語をより深く楽しめます。
漫画版・小説版の作品一覧

キングダム ハーツシリーズはゲームだけでなく、漫画版と小説版も展開されています。漫画版は天野シロ、小説版は金巻ともこが執筆し、小説の挿絵も天野シロが担当しています。
いずれもゲーム版の物語をもとにしていますが、内容をそのまま文章や漫画へ移した作品ではありません。登場するワールドの省略、出来事の順番の変更、複数エピソードの統合など、媒体に合わせたアレンジが加えられています。
キングダム ハーツの漫画版一覧
漫画版は天野シロによるコミカライズです。ゲーム版の重要な出来事を押さえながら、キャラクターの表情や会話を生かしたテンポのよい構成になっています。ゲームでは少ないコミカルな場面が追加されていることも特徴です。
| 漫画タイトル | 巻数 | 掲載・備考 |
| キングダム ハーツ FINAL MIX | 全3巻 | スクウェア・エニックス刊の新装版 |
| キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ | 全2巻 | 月刊少年ガンガン連載 |
| キングダム ハーツII | 全10巻 | 月刊少年ガンガン連載 |
| キングダム ハーツ 358/2 Days | 全5巻 | ロクサス、アクセル、シオンを中心に描く |
| キングダム ハーツIII | 全4巻 | ガンガンONLINE連載 |
漫画版『キングダム ハーツII』では、ゲーム内で二度に分けて訪れるワールドのエピソードが一つにまとめられている場合があります。そのため、ゲーム版とは訪問順や出来事のつながりが異なります。
また、すべての会話やワールドが収録されているわけではありません。長いゲームの内容を限られた巻数にまとめるため、シリーズオリジナルの物語や主要人物の関係を中心に再構成されています。
キングダム ハーツの小説版一覧
小説版は金巻ともこが執筆し、天野シロが挿絵を担当しています。漫画化されていない『バース バイ スリープ』『Re:コーデッド』『3D』『キー』にも対応しているため、書籍で追える作品数は漫画版より多くなっています。
| 小説タイトル | 巻数 | 構成 |
| キングダム ハーツ | 全2巻 | 上巻・下巻 |
| キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ | 全3巻 | ソラ編上巻・下巻、リク編1巻 |
| キングダム ハーツII | 全4巻 | 全4巻構成 |
| キングダム ハーツ 358/2 Days | 全3巻 | 全3巻構成 |
| キングダム ハーツ バース バイ スリープ | 全3巻 | テラ、ヴェントゥス、アクアの物語 |
| キングダム ハーツ Re:コーデッド | 全1巻 | 1冊で完結 |
| キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス] | 全2巻 | 全2巻構成 |
| キングダム ハーツ キー | 全1巻 | 古代のキーブレード使いを描く |
| キングダム ハーツIII | 全3巻 | 全3巻構成 |
小説版でも一部のワールドやエピソードが省略されています。特に『キングダム ハーツII』では、XIII機関が活動するワールドを中心に物語が選ばれており、ゲーム版に登場するすべてのディズニーワールドを小説だけで確認することはできません。
一方で、文章によって人物の置かれた状況や会話の意味を整理しながら読めるため、複雑な設定を振り返る用途に向いています。ゲームをプレイした後に読むと、出来事のつながりを別の角度から確認できます。
漫画版と小説版の主な違い
漫画版と小説版は、どちらもゲーム版をもとにしていますが、物語の見せ方が異なります。ゲーム版の代わりとして選ぶよりも、それぞれの媒体で再構成されたキングダム ハーツを楽しむ作品と考えると分かりやすいでしょう。
| 比較項目 | 漫画版 | 小説版 |
| 担当 | 作:天野シロ | 著:金巻ともこ、画:天野シロ |
| 特徴 | 表情や動きを視覚的に楽しめる | 文章を通して出来事を順番に追いやすい |
| 雰囲気 | コミカルな描写が比較的多い | ゲームの流れを文章向けに再構成 |
| 対応作品 | 主要5シリーズ | 漫画版にない作品を含む9シリーズ |
| 原作との差 | 複数のエピソードをまとめる場合がある | 登場ワールドを絞る場合がある |
- キャラクターの表情や掛け合いを楽しみたい場合は漫画版
- 漫画化されていない作品も書籍で追いたい場合は小説版
- ゲームの内容を短い時間で振り返りたい場合は両方が候補
- すべてのワールドやイベントを確認したい場合はゲーム版が必要
漫画版・小説版を読むおすすめの順番
初めて読む場合は、ゲームと同様に物語が発表された順番を基本にすると理解しやすくなります。時系列順に並べると、後の作品で明かされるはずの設定を先に知ってしまう可能性があるためです。
漫画版は、以下の順番で読むと主要な謎が明かされる流れを保ちやすくなります。
- キングダム ハーツ FINAL MIX
- キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ
- キングダム ハーツII
- キングダム ハーツ 358/2 Days
- キングダム ハーツIII
小説版は対応作品が多いため、『キングダム ハーツ』から順番に『COM』『KHII』『Days』『BbS』『Re:コーデッド』『3D』『キー』『KHIII』と進めると、ゲームの発売順に近い流れで読めます。
ただし、書籍化されていない『0.2 バース バイ スリープ』や『キー バックカバー』などの内容は、漫画版と小説版だけでは補えません。シリーズ全体の正史を確認する場合はゲーム版やHDコレクションの映像作品を基本とし、漫画・小説は補助的に楽しむのがおすすめです。
漫画版と小説版には、ゲーム版とは異なる会話や演出があり、同じ物語でも受ける印象が変わります。ゲームをプレイ済みの読者にとっても、キャラクター同士の関係や各作品の出来事を振り返る資料として楽しめます。
キングダム ハーツシリーズのまとめ
キングダム ハーツは、ディズニー作品の世界を冒険する楽しさと、スクウェア・エニックスらしいアクションRPG、シリーズ独自の物語を組み合わせた作品です。作品数は多いものの、基本的には発売された順番に進めれば、人物や用語の関係を段階的に理解できます。
ナンバリング作品だけを遊べば完結する構成ではなく、『チェイン オブ メモリーズ』『358/2 Days』『バース バイ スリープ』『3D』なども本編に深く関係します。外伝のように見える作品にも、次の物語につながる人物や設定が含まれているため、シリーズを通して楽しむ場合は飛ばさずに触れるのがおすすめです。
キングダム ハーツシリーズの主な魅力
- ディズニー作品の世界を自由に歩き、原作キャラクターと共に戦える
- ソラ、ドナルド、グーフィーによる作品の枠を越えた冒険を楽しめる
- 簡単な操作で派手な攻撃を繰り出せるアクションRPGになっている
- 作品ごとにフォームチェンジやデッキコマンドなどの新システムが加わる
- 心、記憶、光と闇を題材にした物語が全作品を通してつながっている
- 宇多田ヒカルの主題歌と下村陽子を中心に制作されたBGMを楽しめる
- 初心者向けの難易度からクリア後の強敵まで、幅広い遊び方が用意されている
ディズニーキャラクターが登場するため親しみやすい一方で、物語が進むとXIII機関、キーブレード戦争、マスター・オブ・マスターなど、シリーズ独自の要素が中心になります。ディズニー作品だけを題材にしたゲームではなく、オリジナルキャラクターたちの成長と戦いを描く長編シリーズとして見ることが大切です。
初めて遊ぶなら発売順がおすすめ
物語上の時系列は『χ』『Uχ』から始まりますが、初心者が時系列順に遊ぶ必要はありません。古代の作品には後から明かされる設定が含まれており、最初に触れるとかえって人物や用語を理解しにくくなるほか、過去作の展開を先に知ってしまう可能性があります。
初めてシリーズを追う場合は、以下の順番を基本にすると物語の謎や人物関係を自然に把握できます。
- キングダム ハーツ ファイナル ミックス
- キングダム ハーツ Re:チェイン オブ メモリーズ
- キングダム ハーツII ファイナル ミックス
- キングダム ハーツ 358/2 Days
- キングダム ハーツ バース バイ スリープ ファイナル ミックス
- キングダム ハーツ Re:コーデッド
- キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]
- キングダム ハーツ 0.2 バース バイ スリープ
- キングダム ハーツ キー バックカバー
- キングダム ハーツIII
- キングダム ハーツIII Re Mind
- キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー
『358/2 Days』と『Re:コーデッド』は、HDコレクションではゲームではなく映像作品として収録されています。原作のゲームシステムまでは体験できませんが、シリーズ全体の物語を把握する目的であれば、収録映像から主要な出来事を確認できます。
シリーズをまとめて追うための作品
過去に複数のゲーム機で発売された作品は、HDリマスターと映像作品を組み合わせたコレクションにまとめられています。今からダークシーカー編を追う場合は、以下の3作品を基準にすると整理しやすくなります。
| 作品 | 主な収録内容 | 役割 |
| キングダム ハーツ HD 1.5+2.5 リミックス | 『KHFM』『Re:COM』『KHII FM』『BbS FM』と、『Days』『Re:coded』の映像作品 | 第1作から『KHII』前後までの主要作品をまとめて確認できる |
| キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ | 『3D』HD版、『0.2 BbS』、『χ Back Cover』 | 『KHIII』直前の出来事と古代の設定を補う |
| キングダム ハーツIII+Re Mind | 『KHIII』本編と追加ストーリー | ダークシーカー編の最終決戦とその後を描く |
この3作品を中心に進めれば、『KH』から『KHIII』までの主要な流れをほぼ追えます。ただし、古代のキーブレード使いを描く『χ』『Uχ』『DR』には、ダークシーカー編後の物語へつながる設定が含まれています。ソラとゼアノートの戦いを把握した後に確認すると、予知者やロストマスターに関する謎を整理しやすくなります。
目的に合わせて遊ぶ作品を選ぶ
すべての作品を一度に遊ぶのが難しい場合は、自分が重視する要素から選ぶ方法もあります。ただし、途中の作品から始める場合は、分からない用語や人物が登場することを前提にしておきましょう。
| 目的 | 候補となる作品 | 特徴 |
| シリーズを最初から知りたい | 『KHFM』 | ソラ、ドナルド、グーフィーの出会いから始められる |
| アクションを重視したい | 『KHII FM』『BbS FM』『KHIII』 | 作品ごとに異なる戦闘システムを楽しめる |
| XIII機関を詳しく知りたい | 『COM』『Days』『KHII』 | 機関の目的やロクサスたちの関係が描かれる |
| 古代の設定を知りたい | 『χ』『Uχ』『χ Back Cover』『DR』 | キーブレード戦争とゼアノート以前の時代を扱う |
| 音楽をまとめて楽しみたい | 『メロディ オブ メモリー』 | 歴代楽曲と『KHIII』後の物語を収録 |
キングダム ハーツは、作品数や用語の多さから複雑に見えますが、一作ずつ発売順に進めれば、物語の範囲を少しずつ広げられます。最初からすべての設定を理解しようとせず、ソラたちの冒険を追いながら必要な用語を覚えていく方法が適しています。
ディズニーの世界を巡る冒険、爽快なアクション、長い時間をかけてつながっていく人物関係のどこに魅力を感じるかは、プレイヤーによって異なります。まずは第1作から始め、気になった人物や時代に関係する作品へ進むことで、キングダム ハーツシリーズならではの広がりを楽しめます。