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『キング・オブ・モンスターズ』は、1991年にSNKからリリースされたネオジオ用のアクションゲームであり、怪獣同士の激闘を描いたユニークなタイトルです。
このゲームでは、プレイヤーは6種類の巨大モンスターの中から一体を選び、日本各地の都市を舞台にして、他のモンスターと戦いを繰り広げます。各ステージは「東京」「大阪」「京都」など実在の都市をモデルにしており、ステージ内の建物を破壊することができるダイナミックなゲームプレイが特徴です。
機種 | アーケード |
発売元 | SNK |
開発元 | SNK |
発売日 | 1991年2月稼働 |
ジャンル | アクション |
ゲーム概要
『キング・オブ・モンスターズ』は、怪獣(モンスター)同士が日本各地で戦いを繰り広げるユニークな対戦型アクションゲームです。
本作では、プレイヤーは6種類の巨大モンスターの中から一体を選び、日本各地の都市を舞台に戦いを繰り広げます。特徴的なのは、通常の攻撃に加えて、各モンスターが持つ火炎攻撃やビーム攻撃といった必殺技を駆使して戦う点です。
また、プロレスの要素が取り入れられており、敵の体力を削り切った後にフォール(3秒間押さえつける)することで初めて勝利となります。このシステムは、単純な格闘ゲームとは異なる戦略的なプレイを求められます。さらに、1対1の対戦だけでなく、2対2のタッグマッチも楽しめるため、友人と協力してプレイすることも可能です。
このゲームはその後、スーパーファミコンやメガドライブなどにも移植され、多くのプラットフォームでプレイされるようになりました。また、アケアカNEOGEOシリーズとしても再リリースされており、現代のゲーム機でもその魅力を再び楽しむことができます。
操作方法
『キング・オブ・モンスターズ』の操作方法について詳しく説明します。このゲームでは、基本的に以下のボタンを使ってキャラクターを操作します。
Aボタン(パンチ)
- 通常攻撃: 立ち状態でパンチを繰り出します。
- アイテムの使用: 戦闘機や戦車などのオブジェクトの近くでAボタンを押すと、それらを拾って投げることができます。
- 早期起き上がり: ダウン中にAボタンを連打すると、通常より早く起き上がることができます。
- フォール: ダウンした敵の真上でAボタンを押すと、フォールに移行し、3カウントを狙います。
Bボタン(キック)
- 通常攻撃: 立ち状態でキックを繰り出します。パンチに比べてリーチやダメージはほぼ同じですが、状況に応じて使い分けます。
- 追撃: ダウン中の敵にもBボタンで攻撃を続けることができます。
Cボタン(ダッシュ)
- ダッシュ: プレイヤーが向いている方向にダッシュします。これを使って距離を詰めたり、敵の攻撃を避けたりします。
- ダッシュ攻撃: ダッシュ中にAボタンを押すと、ダッシュ攻撃が発動します。
A+Bボタン(ジャンプ、必殺技)
- ジャンプ: レバーを倒した方向に向かってジャンプします。ニュートラルの状態で押すとその場でジャンプします。
- 必殺技: 空中で戦闘機や建物と衝突すると、キャラクターがこれらを破壊またはキャッチして投げることができます。
特殊技・システム
『キング・オブ・モンスターズ』には、基本的な攻撃以外にもいくつかの特別な技やシステムが存在します。これらを駆使することで、戦闘を有利に進めることができます。
- パワーアップシステム:
特定の投げ技を決めると、対戦相手が「P」のマークがついたカプセルをドロップします。このカプセルを取得することで、キャラクターがパワーアップします。最大2段階までパワーアップが可能で、キャラクターの色が変わり、必殺技の威力が増すほか、技のエフェクトも派手になります。 - 必殺技:
モンスターごとに独自の必殺技があり、火炎攻撃やビーム攻撃などがあります。これらの技は通常の攻撃に比べて大きなダメージを与えることができるため、戦況を大きく変える力を持っています。 - ロープワーク:
対戦中にリングの端に近づくと、モンスターがバリアにぶつかり、跳ね返されることがあります。このシステムを活用して、敵を端に追い込み、反撃を防ぐことができます。 - 建物破壊:
ステージに配置された建物を破壊することでスコアを獲得できます。建物はパンチやジャンプ攻撃で簡単に破壊可能です。これを活用して、スコアを稼ぎつつ敵を追い詰める戦術も有効です。
これらの技やシステムを組み合わせることで、プレイヤーはより戦略的にゲームを進めることができます。ゲームの醍醐味であるダイナミックなモンスター同士の戦いを楽しんでください。
移植されたプラットフォーム
『キング・オブ・モンスターズ』は、ネオジオ以外にもさまざまなプラットフォームで楽しむことができます。1992年にはスーパーファミコンとメガドライブに移植され、どちらのバージョンもオリジナルに忠実な再現がされていますが、一部のキャラクターやステージが削減されています。
また、2008年にはWiiのバーチャルコンソールで配信され、さらに2017年からは「アケアカNEOGEO」シリーズとして、PlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switch向けにデジタル配信されています。
特に、アケアカNEOGEOシリーズのリリースは、現代のゲーマーが昔のアーケードゲームを手軽に楽しめるようにするためのもので、追加機能としてハイスコアモードやオンラインランキングが導入されています。
これにより、ゲームのリプレイ価値がさらに高まり、多くのファンが再びこの名作に挑戦しています。
このように、『キング・オブ・モンスターズ』はリリースから数十年経った今でも、多くのプラットフォームで遊ばれており、その魅力は色褪せることがありません。オリジナルのネオジオ版をプレイしたことがある人も、また新しいプラットフォームで初めてプレイする人も、このゲームの持つ独特のアクションと戦略性を楽しむことができるでしょう。
『キング・オブ・モンスターズ』は、複数のプラットフォームに移植される際に、いくつかの変更や違いが見られます。以下に、主要な移植版の違いについて詳しく説明します。
ネオジオ版(1991年)
- オリジナル: このバージョンはオリジナルのアーケード版であり、他のプラットフォーム版の基礎となっています。グラフィックやサウンドが最も高品質で、ゲームプレイのボリュームもフルで提供されています。
- 特徴: 6体のモンスター、12ステージ、2周設定など、完全な内容が楽しめます。
スーパーファミコン版(1992年)
- グラフィックの簡略化: スーパーファミコンのハードウェアに合わせて、グラフィックが簡略化されています。背景やモンスターのディテールが低減されました。
- モンスターの削減: 一部のモンスターやステージがカットされています。
- ゲームプレイ: 基本的なゲームプレイはネオジオ版に準じていますが、処理速度の違いにより若干異なる操作感があります。
メガドライブ版(1993年)
- 音楽とサウンド: メガドライブの音源に合わせて、音楽とサウンドエフェクトが変更されています。ネオジオ版と比較すると、音質が異なります。
- グラフィック: スーパーファミコン版と同様に、グラフィックが簡略化されていますが、独自のカラー表現とサウンドのアプローチが特徴です。
- 操作感: 若干異なる操作感がありますが、メガドライブ特有のレスポンスを感じることができます。
Wii バーチャルコンソール版(2008年)
- 忠実な移植: ネオジオ版をほぼそのまま再現したバーチャルコンソール版です。グラフィックやサウンドはオリジナルに忠実です。
- 追加機能: オリジナルにはなかった一時停止やセーブ機能が追加されています。
アケアカNEOGEOシリーズ(2017年 – 2018年)
- 対応プラットフォーム: PlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switchでリリースされました。
- オリジナルの再現: これらのバージョンも、オリジナルのネオジオ版を忠実に再現しています。
- オンライン機能: ハイスコアランキングやリプレイ機能など、オンライン対応機能が追加されており、現代のゲーマー向けに改良されています。
iOS / Android版(2022年)
- タッチ操作対応: モバイル向けにタッチ操作が追加されていますが、オプションでBluetoothコントローラーも使用可能です。
- 画面レイアウトの調整: スマートフォンの縦長画面に合わせたUI調整が行われています。
- 軽量化: モバイルデバイス向けにデータが軽量化されており、一部のグラフィックやエフェクトが簡略化されています。
まとめ
それぞれの移植版は、対応プラットフォームの技術的制約や特性に合わせて、グラフィックやサウンドの品質、操作感、ゲームの内容が調整されています。特にオリジナルのネオジオ版と比較して、家庭用ゲーム機やモバイル版では、ハードウェアの性能に応じた違いが見られますが、基本的なゲームの魅力はどのバージョンでも楽しめるようになっています。
このように、『キング・オブ・モンスターズ』は、各プラットフォームごとの特性に合わせて様々な調整が施されており、異なる体験ができることが特徴です。プレイする際には、これらの違いを踏まえて選んでみるのも良いでしょう。