【ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート】ゲームボーイアドバンス 2003年発売
2025.01.31投稿
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『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』は、2003年3月29日にエニックス(現スクウェア・エニックス)からゲームボーイアドバンス向けに発売されたロールプレイングゲームです。
本作は『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズの第3作目であり、『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』の登場人物であるキーファの幼少期を描いた外伝的作品となっています。
機種 | ゲームボーイアドバンス |
発売元 | エニックス |
発売日 | 2003年3月29日 |
ジャンル | RPG |
ゲームの特徴とシステム
本作では、従来のモンスターズシリーズとは異なり、モンスターの育成方法やパーティ編成に新しいシステムが導入されています。主な特徴は以下の通りです。
- キャラバンシステム:プレイヤーは最大3台の馬車を引き連れ、それぞれの馬車に「ガードモンスター」1体と最大4人の人間キャラクターを配置できます。これにより、モンスター3体と人間12人の大規模なパーティ編成が可能となります。
- 転身システム:従来の配合システムに代わり、モンスターに2つの「心」を組み合わせて新たなモンスターに転身させるシステムが採用されています。これにより、モンスターは新しい呪文や特技を継承することができます。
- 食料システム:フィールドやダンジョンを移動する際に「食料」が消費されます。食料が不足するとガードモンスターのHPが減少するため、適切な管理が求められます。食料は町での購入や特定の職業のキャラクターの特技などで補充できます。
- キャンプシステム:フィールド上で「キャンプ」を設営し、回復やセーブを行うことができます。キャンプには、連れている人間キャラクターの職業に応じて、道具屋やカジノなどの施設が追加されることもあります。
ストーリーと世界観
物語の舞台は、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の数百年後の世界で、「伝説の大陸」と呼ばれる地です。
主人公のキーファは、幻魔王マガルギの導きでこの大陸を訪れ、両親の病気を治す方法を探す少年ルインと出会います。二人は、集めるとどんな願いも叶うとされる「ロトのオーブ」を求めて旅を続けます。
本作では、広大な世界をキャラバンと共に冒険し、各地で仲間を増やしながら物語を進めていきます。また、過去のシリーズ作品との関連性もあり、ファンにとっては懐かしさを感じられる要素が散りばめられています。
主人公は『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』に登場したキーファです。本作では、彼の幼少期が描かれており、少年時代の彼が伝説の大陸を旅する姿が描かれます。キーファは『ドラゴンクエストVII』ではグランエスタード王国の王子でありながら、自由な冒険を求めて旅立ったキャラクターとして知られています。本作では、幻魔王マガルギの導きによって「ロトのオーブ」を探す旅に出ることになります。明るく負けず嫌いな性格を持つ彼は、仲間と共に困難に立ち向かいながら、冒険を通じて成長していきます。
評価と売上
『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』の売上は約62万本と報告されています。これは前作『ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵』の約150万本と比較すると、半分以下の売上となっています。
売上減少の要因
この売上減少の背景には、いくつかの要因が考えられます。
- ゲームシステムの変更:本作では、従来のモンスターズシリーズとは異なるシステムが導入されました。特に、モンスターの育成方法やパーティ編成において新しい要素が追加され、従来のファンにとっては馴染みにくい部分があった可能性があります。
- ストーリー重視の構成:『キャラバンハート』は、ストーリー性を強調した構成となっており、自由度の高いモンスター育成を楽しんでいた従来のプレイヤー層の期待と一致しなかった可能性があります。
- 市場環境の変化:発売当時、ゲーム市場は急速に変化しており、他の人気タイトルとの競合や、プレイヤーの嗜好の変化が売上に影響を及ぼしたと考えられます。
これらの要因が複合的に影響し、『キャラバンハート』の売上が前作と比較して伸び悩んだと推測されます。
まとめ
『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』は、従来のシリーズとは一線を画す新しいシステムやストーリー展開を取り入れた意欲作です。
独自のキャラバンシステムや転身システムなど、新たな試みが多く盛り込まれており、シリーズファンやRPG愛好者にとって興味深い作品となっています。