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HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』では、イベントシーンにシーンボイス(台詞ボイス)が入り、主要キャラクターには戦闘中のかけ声などを担う「バトルボイス」が設定されています。ここが本作の“声”の肝です。
とくに注意したいのは、主人公のボイス表記は「バトルボイス」である点。Iの主人公(ロトの血を引く者)とIIの主人公(ローレシアの王子)は、コマンド実行時や被ダメージ時などの要所にボイスが鳴り、キャラ像を補強してくれます。
イベントパートは従来のドラクエらしさを崩さず、必要な場面で心情の起伏を繊細に乗せる方向。ローラ姫救出、ムーンブルクの悲劇、三国の王族の対面──これら歴史的名場面を“聴かせる”ことで、HD-2Dの質感と相まって密度が一段増しています。
なお、公式キャラクターページではI主人公=「バトルボイス:花江夏樹」、II主人公=「バトルボイス:内田雄馬」と明記。さらにローラ姫=茅野愛衣、サマルトリアの王子=福山潤、ムーンブルクの王女=上坂すみれ、サマルトリアの王女(新加入の4人目)=篠原侑が公式に掲載されています。精霊ルビス(安野希世乃)と“夢の妖精”(恒松あゆみ)も公式CHARACTERにCVが入り、神話・童話的存在にも声が宿りました。まずは下の“確定キャスト”表で全体像を掴み、その後に各声優さんごとの“聞きどころ”を深掘りしていきます。
公式発表で確認できる“確定キャスト”一覧
DQ I:確定キャスト表

| 作品 | キャラクター | イベント(シーン)ボイス |
| DQI | 主人公(ロトの血を引く者) | 花江夏樹 |
| DQI | ローラ姫 | 茅野愛衣 |
| DQI | 精霊ルビス | 安野希世乃 |
| DQI | 夢の妖精 | 恒松あゆみ |
DQ II:確定キャスト表

| 作品 | キャラクター | イベント(シーン)ボイス |
| DQII | 主人公(ローレシアの王子) | 内田雄馬 |
| DQII | サマルトリアの王子 | 福山潤 |
| DQII | ムーンブルクの王女 | 上坂すみれ |
| DQII | サマルトリアの王女(新加入) | 篠原侑 |
| (参考)海外DB | Prince of Midenhall(英名) | 英語:Jack Ayres/日本語:内田雄馬 |
“聞きどころ”と演出の進化:どの場面で“刺さる”?
HD-2Dのライティングとカメラ運びに、声の抑揚が合わさることで、名場面の情感が立ち上がります。Iではローラ姫救出の温度感、IIIへ連なる神話性を背負うルビスの“語り”が大きな要。
IIでは三国の王族が交わる場面に厚みが出て、兄妹(サマルトリア)の掛け合いが旅情を運びます。戦闘はUIテンポを崩さず、バトルボイスがリズムを刻む設計。I主人公は若さと凛々しさ、II主人公は剛毅さを押し出し、“声による主人公像の補正”が明確です。シナリオ改稿パートでは、ルビスや夢の妖精の出番が“世界観の輪郭”を太くし、史書的な語り口に柔らかな人肌が加わります。







