【スパロボZ】クロウ・ブルーストとは?借金・揺れる天秤・搭乗機・能力を解説

広告/Amazon のアソシエイトとして、遊びゴコロは適格販売により収入を得ています。

【スパロボZ】クロウ・ブルーストとは?借金・揺れる天秤・搭乗機・能力を解説

クロウ・ブルーストは、『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』『再世篇』で主人公を務める22歳の青年です。元ブリタニア・ユニオン軍の特殊部隊「ファイヤバグ」に所属していた凄腕のパイロットですが、父親が残した100万Gの借金を背負い、その返済を条件に人型機動兵器「ブラスタ」のテストパイロットとなりました。

金に細かく「100万Gの男」と呼ばれる一方、犯罪による金儲けや借金の踏み倒しを嫌い、仲間のためなら報酬を求めず戦う義理堅い人物でもあります。本記事では、クロウ・ブルーストのプロフィールや性格、借金を背負った理由、搭乗機、ゲーム中の能力、スフィア「揺れる天秤」、シリーズごとの活躍や関連人物について詳しく紹介します。

※この記事には『第2次スーパーロボット大戦Z』および『第3次スーパーロボット大戦Z』シリーズのネタバレが含まれています。

クロウ・ブルーストとは

クロウ・ブルーストは、『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』および『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』で主人公を務める青年です。ブリタニア・ユニオン出身で、かつては同国の軍隊に所属していました。

年齢は22歳。青みを帯びた黒髪とやや垂れた紫色の瞳、緑色のコートが特徴です。長身で細身の体格をしており、落ち着いた外見や軍人としての経歴から、実年齢以上に大人びて見られることがあります。

項目内容
名前クロウ・ブルースト
登場作品第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇・再世篇
出身ブリタニア・ユニオン
誕生日10月21日
年齢22歳
血液型AB型
異名100万Gの男
声優うえだゆうじ
主な搭乗機ブラスタ、リ・ブラスタ、リ・ブラスタT
スフィア揺れる天秤
戦闘曲CLOSE GAME LIFE、THE UNBREAKABLE

誕生日や血液型、名前はゲーム開始時に変更できます。上記のプロフィールは、ゲーム中で設定されているデフォルトデータです。

元ブリタニア・ユニオン軍のパイロット

クロウは高校卒業後、父親との対立をきっかけに実家を飛び出し、ブリタニア・ユニオン軍へ入隊しました。軍では高い操縦技術を評価され、特殊部隊「ファイヤバグ」に所属しています。

ファイヤバグは通常の軍部隊とは異なり、表には出せない任務を担当していました。しかし、そこで行われていた非人道的な作戦に耐えられなくなったクロウは、部隊を離れて軍からも退役します。

クロウは自身の軍歴について積極的に語ろうとしません。ファイヤバグ時代の経験は大きな傷として残っており、当時を知る人物や関連する事件と遭遇すると、普段の軽い態度からは想像できないほど強い怒りを見せることがあります。

ブラスタのテストパイロットになる

プラモデル 1/144 DMB-00 ブラスタ 「第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇」 [KP175]

退役後のクロウは、父親が事業の失敗によって残した100万Gの借金を背負うことになります。本来は相続を放棄することもできましたが、自分を育ててもらった養育費の代わりとして、自ら返済する道を選びました。

その結果、金も家も仕事もない状態となり、初登場時には「金が無い」とつぶやいています。借金の返済に困っていたところ、スコート・ラボの主任研究員であるトライア・スコートと出会い、対次元獣用機動兵器「ブラスタ」のテストパイロットに就任しました。

ブラスタの戦闘データを収集し、次元獣を撃破することで報酬を受け取り、その収入を借金返済に充てていくことになります。クロウにとって戦場は世界を守る場所であると同時に、生活費と返済資金を稼ぐ仕事場でもありました。

軽く見えて義理人情に厚い性格

クロウは飄々とした態度を取り、クールな無頼漢を装っています。しかし、その言動が外見と合っていないため、周囲からは軽くていい加減な人物だと誤解されることも少なくありません。

実際には真面目で律儀な性格をしており、借金を踏み倒す提案を受けても拒否しています。金銭には非常に細かいものの、誘拐や強盗などの犯罪によって金を得ることは自分の主義に反すると考えており、汚い手段による金儲けには手を出しません。

また、誰かの命が危険にさらされている場合は、報酬や契約よりも救助を優先します。ブラスタに初めて乗り込んだ際も、無差別攻撃を行うテロリストを見過ごせなかったことが行動の理由でした。

仲間と認めた人物には年齢を問わず対等に接し、必要なときには厳しい言葉をかけながら立ち直るよう促します。普段は金に関する発言やコミカルな反応が目立ちますが、その根底には強い正義感と仲間を大切にする気持ちがあります。

「100万Gの男」と呼ばれる理由

クロウを象徴する異名が「100万Gの男」です。父親から引き継いだ借金の額が100万Gだったことに由来しています。

借金はクロウの行動目的だけでなく、会話イベントやゲーム中の能力にも反映されています。獲得資金を増やす「強運」を習得しており、エースボーナスでも資金獲得量を強化できます。

物語の途中で借金を完済することもありますが、機体の修理費や周囲へ与えた損害の弁償などによって、何度も新たな借金を背負います。そのたびに100万Gの男へ戻ってしまうことが、シリーズを通した恒例の展開となっています。

ただし、クロウは借金を返す能力が低いわけではありません。背負った借金はその都度きちんと返済しており、逃げたり踏み倒したりすることはありません。借金に振り回されながらも最後まで責任を果たそうとする姿勢は、クロウの真面目さを表しています。

クロウ・ブルーストの性格

クロウ・ブルーストは、普段は飄々とした態度を崩さず、クールな無頼漢を装っている人物です。軽口を交えながら物事を受け流すことが多く、周囲からは「軽くていい加減な男」と誤解されることもあります。

しかし、それはあくまで表面的な印象にすぎません。本来のクロウは義理人情を重んじる真面目な性格で、困っている人や仲間の危機を見過ごせない熱さを持っています。守銭奴としての言動が目立つ一方、金よりも人の命を優先し、自分が損をすると分かっていても必要な行動を取ります。

金銭に対する執着、犯罪を嫌う倫理観、仲間への接し方、女性に対する苦手意識など、一見すると矛盾しているような要素が同居している点が、クロウの人物像を特徴づけています。

クールを装っているが内面は熱い

クロウは落ち着いた表情と軽い口調を保ち、どのような状況でも余裕があるように振る舞います。しかし、予想外の出来事や金銭問題が発生すると態度が崩れ、年相応の慌てた姿を見せることも少なくありません。

また、仲間を傷つける行為や、人の命を軽く扱う人物に対しては、普段の飄々とした態度を捨てて激しい怒りを見せます。許せない悪事を目の前にした際には、怒りや殺気を隠そうとせず、相手へ正面から立ち向かいます。

ブラスタへ初めて乗り込んだ理由も、報酬を得るためではなく、無差別攻撃を行うテロリストを止めるためでした。クロウにとって金は重要ですが、人の命や仲間の安全より優先されるものではありません。

普段の軽い言動は、過去の経験や後悔を隠すためのものとも考えられます。ファイヤバグ時代に関係する出来事では感情を強く表し、当時の任務に対する怒りや自責の念をのぞかせています。

金に厳しいが強欲な金の亡者ではない

クロウは100万Gの借金を背負っているため、金銭に対して非常に細かい人物です。「1Gを馬鹿にする者は1Gに泣く」という考えを持ち、わずかな金額であっても無駄にしようとしません。

生活費を抑えるために食事を水だけで済ませたり、落ちた硬貨の音を聞き逃さなかったりと、極端な倹約生活を送っています。大金を目の前にすると普段の落ち着きを失い、性格が変わったように興奮することもあります。

一方で、金を得るためなら手段を選ばない人物ではありません。クロウは「犯罪はしない主義」と明言しており、誘拐や強盗などの犯罪行為によって金を手に入れることを拒否しています。

他人の私生活を利用して利益を得る方法を思いつくことはあっても、犯罪や不正に当たると指摘されれば実行しません。軍隊時代に表へ出せない任務を経験したこともあり、金のために自分の信念を曲げる行為には強い抵抗を持っています。

また、借金を踏み倒す方法を仲間から提案されても拒否しています。必要のない借金を自分から背負い、請求された費用を律儀に支払う姿勢からも、金銭の授受については愚直なほど誠実であることが分かります。

  • わずかな金額でも無駄にしない
  • 仕事の対価として報酬を求める
  • 犯罪による金儲けはしない
  • 借金の踏み倒しを拒否する
  • 仲間のためなら無報酬でも行動する

仲間とは年齢に関係なく対等に接する

クロウは、仲間と認めた相手に対して年齢や立場による区別をしません。相手が子供であっても必要以上に子供扱いせず、ひとりの仲間として対等に接します。

困っている仲間を無条件に甘やかすのではなく、自分の力で立ち直る必要があると判断した場合には、あえて厳しい言葉をかけることもあります。心が折れて殻に閉じこもった人物に対して、すぐに手を差し伸べるのではなく、自分の意思で立ち上がるよう促しています。

一見すると冷たい態度にも見えますが、その根底にあるのは相手への信頼です。クロウは仲間ならば自力で立ち直れると考えており、相手の成長を願って厳しく接しています。

援護攻撃時には、仲間のためなら無料でも働くという趣旨の発言をすることがあります。普段は何かにつけて報酬を求めるクロウですが、信頼した仲間が相手であれば金銭を優先しません。

勢いで行動してから問題に気づく

クロウはクールで慎重な人物に見えますが、仲間からは「勢いで突っ込んでいき、後から落とし穴に気づくタイプ」と評されています。

誰かを助ける必要があると判断すると、費用や後始末を十分に考えず行動を開始します。その結果、機体の修理費や周辺への損害賠償が発生し、新たな借金を背負うことになります。

再世篇で再び100万Gの借金を背負ったのも、エスターを救うために急いで行動し、周辺へ被害を出してしまったことが原因でした。人助けを優先した結果として損失を抱えることが多く、クロウが貧乏くじを引きやすい理由にもなっています。

ただし、後から費用が発生しても責任から逃げることはありません。自分の行動によって生じた損害であれば、たとえ多額でも弁償を申し出ます。この行動力と責任感が、クロウの長所であり、同時に借金が増える原因でもあります。

借金に縛られることで自分を保っている

クロウが借金返済にこだわる理由には、父親への感謝だけでなく、本人の精神的な性質も関係しています。

カルロス・アクシオン・Jr.はクロウについて、自分の意思や主体性に自信がなく、状況に流されることをどこかで望んでいると指摘しています。また、何かに縛られていなければ、自分の存在を確かめられないとも見抜いています。

クロウにとって借金は苦しみの原因ですが、同時に「返済する」という明確な目的を与えてくれるものでもあります。仕事を続け、戦場へ向かい、次に何をするべきかを決める基準として、借金がクロウの生活を支えています。

この性質は、スフィア「揺れる天秤」とも重なります。クロウの心は迷いや感情によって揺れますが、中心にある意志は簡単には折れません。借金という枷を背負うことで、自分が進む方向を定めているとも考えられます。

物語が進むにつれて、クロウは押しつけられた借金を返すだけでなく、自分が必要だと判断したもののために、自ら借金を引き受けるようになります。借金から逃げない姿勢は変わりませんが、何のために背負うのかを自分で選べるようになった点に、精神的な成長が表れています。

女性そのものではなく女難を避けている

クロウは何度も「女嫌い」を公言しています。しかし、女性に対して差別的な態度を取ったり、男性と明確に異なる扱いをしたりするわけではありません。

女性に対しても普通に会話し、危険な状況では気遣いを見せます。好感を持った女性を素直に評価することもあり、本人が主張するほど女性そのものを嫌っているようには見えません。

クロウが避けているのは、女性と深く関わった際に発生する面倒な人間関係やトラブルだと考えられます。女性そのものへの嫌悪というより、女性関係によって巻き込まれる「女難」を警戒している状態に近いでしょう。

作中では、トライア・スコート、エスター・エルハス、マルグリット・ピステールと良好な関係を築いています。『連獄篇』ではクラヴィア・アーゴからも好意を寄せられており、女性嫌いを公言しながら、結果的には複数の女性と深く関わっています。

ただし、クロウ自身は相手の好意を理解していても、本格的な恋愛関係へ進もうとはしません。話が恋愛の方向へ進みそうになると、軽口を使ってかわしたり、距離を置いたりします。

この女性への苦手意識には、ファイヤバグ時代の隊長であるマリリン・キャットとの経験が影響していると考えられます。再世篇の終盤では、ひとりの女性との悪い経験だけで、すべての女性を否定するべきではないと考え直すような発言もしています。

名誉や名声には興味がない

クロウは高い操縦技術を持つ凄腕のパイロットですが、自分の実力を広く知らしめようとはしません。

ファイヤバグ時代に表へ出ない任務を担当していた影響もあり、名誉や名声にはほとんど興味を示しません。英雄として称賛されることよりも、仕事に見合った報酬を受け取り、借金を返済することを重視しています。

ただし、金持ちや権力者に簡単に屈するわけでもありません。報酬が提示されても、自分の主義に反する仕事であれば受け入れず、不当な方法で人を利用する者には強い反感を示します。

必要な場面では金を惜しまない

普段のクロウは極端な倹約家ですが、必要だと判断した場面では自分の金を使います。

再世篇では、ランド・トラビスからスフィアに関する情報を得るため、酒代を自分で負担しています。十分な情報は得られませんでしたが、目的のために必要な投資であれば、守銭奴であるクロウも出費を惜しみません。

また、何度借金を背負っても最終的には返済しており、金を稼ぐ能力そのものは高い人物です。戦闘でも獲得資金を増やす「強運」を持ち、エースボーナスによって自軍の資金稼ぎに貢献します。

クロウは単純に金を使わない人物ではなく、価値があると判断したものには支払う人物です。金銭への厳しさは、貧乏生活だけでなく、仕事と対価を明確にする本人なりの誠実さにもつながっています。

クロウの性格をまとめると

クロウは金に執着するコミカルな主人公として描かれていますが、その本質は真面目で責任感の強い人物です。

  • クールを装っているが内面には強い激情がある
  • 金に細かいが犯罪や不正には手を出さない
  • 仲間の命を金よりも優先する
  • 必要のない借金でも自分の責任として返済する
  • 仲間とは年齢に関係なく対等に接する
  • 勢いで人を助けた結果、貧乏くじを引きやすい
  • 女性そのものではなく、女性関係のトラブルを避けている
  • 名誉や名声よりも仕事の対価を重視する

金銭に関する言動だけを見ると守銭奴に見えますが、実際には仲間のためなら無報酬でも戦い、自分の行動によって発生した責任から逃げません。軽い態度と熱い内面、守銭奴と義理堅さという相反する要素が共存していることが、クロウ・ブルーストの大きな魅力です。

クロウ・ブルーストの能力と戦闘技術

クロウ・ブルーストは、借金に関するコミカルな言動が目立つ一方、パイロットとしては非常に高い実力を持っています。ブリタニア・ユニオン軍の特殊部隊「ファイヤバグ」に所属していた経験があり、機動兵器の操縦だけでなく、生身での戦闘や部隊行動にも精通しています。

対次元獣用機動兵器として開発されたブラスタを初めての操縦で扱い、開発者のトライア・スコートから高く評価されました。本来は複数機で行う戦闘フォーメーションを単独で再現するなど、操縦技術と状況判断能力は作中でも上位に入ります。

ブラスタを初操縦で乗りこなす

クロウが搭乗するブラスタは、次元獣との戦闘を目的としてスコート・ラボが開発したDMバスター1号機です。高い性能を持つ一方、通常の機動兵器とは異なる癖があり、誰でも簡単に扱える機体ではありません。

クロウはブラスタへ初めて搭乗した際、その場で機体の動きや特性を把握し、実戦で使いこなしています。リミッターがかかった状態では扱いやすい機体と判断しましたが、制限が解除されて本来の機動性が発揮されると、自分の戦闘スタイルに合う機体として評価しました。

初操縦でありながらブラスタの性能を引き出したことで、トライアからテストパイロットとしての素質を認められます。借金の肩代わりと引き換えにブラスタの戦闘データを収集し、次元獣を撃破する仕事を任されました。

クロウがブラスタへ乗り込んだ理由は、最初から報酬や借金返済だけを目的としたものではありません。無差別攻撃を行う敵を見過ごせず、契約が成立する前から機体を動かしています。高い操縦技術だけでなく、危険な状況で即座に行動を決められる判断力も、クロウの強さを支えています。

得意技はACPファイズ

クロウを代表する戦闘技術が「ACPファイズ」です。ACPは「アサルト・コンバット・パターン」の略称で、本来は複数の機体が連携して行う攻撃フォーメーションです。

ACPファイズでは、4機によるフォーマンセルで敵を囲み、逃げ道を封じながら集中攻撃を加えます。最後に手の空いた僚機が、動きを止めた敵へ決定的な一撃を放つ戦法です。

一連の移動軌道がギリシャ文字の「φ」に見えることから、「ファイズ」という名前が付けられています。

項目内容
正式名称アサルト・コンバット・パターン・ファイズ
略称ACPファイズ
本来の使用機数4機によるフォーマンセル
戦法敵を包囲して動きを封じ、集中攻撃後に決定打を与える
名称の由来攻撃時の軌道がギリシャ文字の「φ」に見えるため

ACPファイズは本来、味方との高度な連携を前提とした戦法です。しかし、クロウは機体の高速移動と射撃を組み合わせ、複数機分の動きを単独で再現しています。

敵を翻弄しながら複数方向から攻撃を加え、最後に決定打を放つ動きは、クロウの操縦技術が非常に高いことを示しています。単に機体性能へ頼るのではなく、ファイヤバグ時代に身につけた戦闘経験を活用している点も特徴です。

簡易型のACPイオタも使用する

ACPファイズには、簡易版となる「ACPイオタ」も存在します。

ACPイオタは、ギリシャ文字の「ι」を思わせる直線的な軌道で攻撃する戦法です。複数方向から敵を包囲するACPファイズに比べると動きは単純ですが、素早く攻撃へ移れる利点があります。

クロウは状況に応じて攻撃方法を使い分けており、必ずしも大掛かりな連携攻撃だけに頼っているわけではありません。敵との距離、周囲の地形、味方の配置を判断し、その場に適した方法で攻撃を仕掛けます。

  • ACPファイズは包囲と集中攻撃を重視した戦法
  • ACPイオタは直線的で素早い攻撃に向いている
  • クロウは本来複数機で行う戦法を単独で再現できる
  • ファイヤバグ時代の経験が操縦技術に生かされている

射撃と格闘の両方に対応できる

クロウは射撃だけに特化したパイロットではなく、近距離と遠距離のどちらでも戦える万能型です。

ブラスタでは高い機動性を利用した射撃戦を得意としていますが、敵との距離が縮まった場合にも柔軟に対応できます。機体を細かく動かしながら射線を確保し、敵の攻撃を回避しつつ反撃へつなげる戦い方を得意としています。

リ・ブラスタでは、機体の形態によって射撃を重視した戦法と、接近戦を重視した戦法を使い分けます。後に搭乗するリ・ブラスタTでも、格闘武器と射撃武器の両方を扱い、戦場や敵の性質に応じて戦い方を変えています。

敵陣へ突入して反撃で数を減らすことも、味方の後方から長射程武器で援護することも可能です。ひとつの戦法へ固執せず、状況に合わせて役割を変えられる点がクロウの強みです。

生身の戦闘ではシステマを使う

クロウは機動兵器の操縦だけでなく、生身での戦闘能力にも優れています。

『破界篇』の肉弾戦では、軍隊格闘術であるシステマを使用しました。相手の力を受け流しながら体勢を崩すような動きを見せ、流竜馬からもその技術を評価されています。

クロウ本人は自分の技術について、軍にいた頃に身につけたものだと説明しています。過去の軍歴を積極的に話そうとはしませんが、戦闘になると体に染みついた動きが自然に現れます。

ファイヤバグでは機動兵器に乗るだけでなく、潜入や制圧などの任務にも対応する必要があったと考えられます。クロウが生身でも高い戦闘力を持っているのは、特殊部隊員として実戦を経験してきたためです。

高い技量と状況判断能力を持つ

クロウの強さは、操縦技術だけではありません。敵や味方の状況を素早く把握し、必要な行動を選べる判断力も持っています。

戦闘では敵の動きを見ながら射撃位置を変え、味方が攻撃しやすい状態を作ります。自分だけで敵を倒そうとするのではなく、援護攻撃や連携によって部隊全体の火力を高める戦い方が可能です。

また、敵の行動や攻撃パターンを一度見ただけで特徴を把握する場面もあります。かつて所属していたファイヤバグの機体と戦った際には、その戦い方を熟知しているため、攻撃を予測して回避しています。

一方で、仲間を助けようとする気持ちが強いため、十分に後先を考えず突入することもあります。技術的には冷静でも、人命が関わると感情を優先する点が、クロウらしい戦い方といえるでしょう。

アメリカンスポーツの用語を使う

クロウは戦闘中に「ヘイルメリー」「タッチダウン」「グリーンライト」「フォーメーション・ショットガン」など、アメリカンスポーツに関係する言葉を使用します。

特にアメリカンフットボールで使われる用語が多く、攻撃開始や勝負を決める場面で使用しています。

用語作中での使われ方
ヘイルメリー勝負を決めるための大きな攻撃を仕掛ける際に使用
タッチダウン攻撃の成功や敵撃破を表す言葉として使用
グリーンライト攻撃開始や実行の合図として使用
フォーメーション・ショットガン戦闘フォーメーションや攻撃態勢を示す表現

戦闘用語だけでなく、慣用句やことわざを使うこともあります。ただし、難しい言葉を使おうとして、意味や表現を間違えることもあります。

落ち着いた口調で格好をつけながら、細かな部分で間違えてしまう点も、完全な二枚目になりきれないクロウらしさにつながっています。

仲間との連携を重視するパイロット

クロウは単独でも高い戦闘力を発揮しますが、仲間との連携を軽視しているわけではありません。

ACPファイズが本来は複数機で使用する戦法であることからも、部隊行動に関する知識と経験を持っていることが分かります。ゲーム中でも援護攻撃を得意とし、味方が仕掛けた攻撃へ追撃を加える役割に向いています。

守銭奴であるクロウは、普段なら仕事に対する報酬を求めます。しかし、仲間を援護する際には、金銭を求めず協力するという内容の発言もあります。

クロウにとって仲間は、単なる同じ部隊の構成員ではありません。一度仲間と認めた相手には命を預け、必要なら自分が危険を引き受けてでも助けようとします。

クロウの戦闘能力をまとめると

クロウは、元特殊部隊員としての経験と高い操縦技術を備えた万能型のパイロットです。

  • ブラスタを初操縦で実戦運用できる
  • 複数機用のACPファイズを単独で再現できる
  • 簡易型のACPイオタも状況に応じて使用する
  • 射撃と格闘の両方に対応できる
  • 生身では軍隊格闘術のシステマを使用する
  • 敵の動きを読む状況判断能力に優れている
  • 単独戦だけでなく援護や部隊連携も得意
  • 戦闘中にアメリカンスポーツの用語を多用する

借金や金銭に関する言動が強く印象に残るクロウですが、実際には特殊部隊で実戦を経験した凄腕のパイロットです。ブラスタやリ・ブラスタの性能を引き出せるのも、スフィアの力だけではなく、クロウ自身が積み重ねてきた戦闘経験と技量があるためです。

クロウ・ブルーストの搭乗機

クロウ・ブルーストは、『第2次スーパーロボット大戦Z』から『第3次スーパーロボット大戦Z』にかけて、ブラスタ系列の機体を中心に搭乗しています。代表的な機体は、対次元獣用に開発された「ブラスタ」と、その後継機である「リ・ブラスタ」です。

ブラスタを修理している期間や、リ・ブラスタのCDSを使用できない状況では、スコート・ラボが調整したアクシオにも搭乗しています。借金返済のためにブラスタのテストパイロットになったクロウですが、戦いを重ねるうちに機体へ強い愛着を持つようになり、ブラスタやリ・ブラスタを「相棒」として扱うようになります。

搭乗機主な登場作品特徴
ブラスタ第2次Z 破界篇・再世篇対次元獣用に開発されたDMバスター1号機
アクシオ・スコートSP・VRマキシマ第2次Z 破界篇ブラスタの修理中に一時搭乗
アクシオ・スコートSP・VRマキシマII第2次Z 再世篇アクシオ・ナイトバードを基に強化された機体
リ・ブラスタR第2次Z 再世篇格闘戦を重視したリ・ブラスタ
リ・ブラスタB第2次Z 再世篇射撃戦を重視したリ・ブラスタ
アクシオ・スコートSP第3次Z 連獄篇AX-55EAGLEを装備したスコート・ラボ仕様機
リ・ブラスタT第3次Z 連獄篇・天獄篇リ・ブラスタRとBの特徴を統合した最終完成型

ブラスタ

ブラスタは、次元獣との戦闘を目的としてスコート・ラボが開発した対次元獣用人型機動兵器です。DMバスターの1号機にあたり、『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』におけるクロウの主な搭乗機となります。

クロウがブラスタへ初めて搭乗した時点では、正式なテストパイロットとして契約していたわけではありません。目の前で行われていた無差別攻撃を止めるために乗り込み、初操縦ながら実戦で機体を動かしました。

クロウの操縦技術を評価したトライア・スコートは、ブラスタの戦闘データを収集することを条件として、彼が抱えていた借金を肩代わりします。クロウはブラスタで次元獣を撃破し、得られた報酬を返済へ充てることになりました。

ブラスタは、扱いやすさを重視した状態では癖の少ない機体ですが、リミッターを解除すると高い機動性を発揮します。クロウはその動きを自分の戦闘スタイルに合うと判断し、機体の性能を短期間で引き出していきました。

ブラスタの主動力源は「VX」と呼ばれていましたが、その正体は十二のスフィアのひとつ「揺れる天秤」です。物語の序盤では詳細が伏せられており、クロウ自身もスフィアを搭載した機体であることを知りませんでした。

戦いを続ける中でクロウはブラスタへ強い愛着を持つようになり、機体を相棒として扱います。単なる借金返済の道具ではなく、自分とともに戦場を生き抜いてきた大切な存在へ変化していきました。

アクシオ・スコートSP・VRマキシマ

アクシオ・スコートSP・VRマキシマは、『破界篇』でブラスタが修理中となり、出撃できなかった際にクロウが一時的に搭乗した機体です。

スコート・ラボが調整したアクシオであり、ゲーム中ではブラスタの改造段階を引き継ぎます。そのため、ブラスタを十分に改造している場合は、一時的な代替機でありながら高い性能を発揮できます。

クロウはブラスタ以外の機体に搭乗しても、自身の操縦技術によって戦場へ対応しています。専用機でなければ戦えないパイロットではなく、基本性能の異なる機体でも短期間で扱える柔軟性を持っていることが分かります。

アクシオ・スコートSP・VRマキシマII

アクシオ・スコートSP・VRマキシマIIは、『再世篇』でクロウが一時的に搭乗する機体です。

エスター・エルハスが愛機へ乗る前に、練習機として使用していたアクシオ・ナイトバードをベースにしています。以前のアクシオ・スコートSPよりも性能が引き上げられ、クロウの高い操縦技術にも対応できるよう調整されています。

ただし、武装やカラーリングがファイヤバグの使用するアクシオ・バーグラーと似ていました。ファイヤバグに強い嫌悪感を持つクロウにとっては、過去を思い出させる外見であり、機体に対する印象はあまりよくありませんでした。

性能面では問題がなくても、自身の過去と重なる機体には複雑な感情を抱いています。この反応からも、クロウにとってファイヤバグ時代の経験が簡単には整理できない傷として残っていることが分かります。

リ・ブラスタ

リ・ブラスタは、ブラスタを発展させて開発されたクロウの後継機です。『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』で登場し、「揺れる天秤」の力をより強く引き出すことを前提に設計されています。

ブラスタ以上の性能を持つ一方、その力を扱うにはクロウがスフィアの反作用を制御しなければなりません。スフィアの力へ深く接触したクロウは、ひとつの目的以外が意識から外れてしまう状態に陥るようになります。

この問題を解決するため、リ・ブラスタには「CDS」が搭載されました。CDSはコイン・ドロップ・システムの略称で、コックピット内に硬貨の落ちる音を響かせ、金に敏感なクロウの注意を一瞬だけ別方向へ向ける仕組みです。

方法だけを見るとコミカルですが、ひとつのことへ意識を集中させる「揺れる天秤」の反作用に対し、別の情報へ意識を向けさせる合理的な制御方法でもあります。

リ・ブラスタには、戦闘スタイルの異なる2種類が存在します。

  • リ・ブラスタRは格闘戦を重視した形態
  • リ・ブラスタBは射撃戦を重視した形態

クロウは格闘と射撃の両方に高い能力を持つため、どちらの機体でも性能を引き出せます。プレイヤーは自分の育成方針や、クロウに担当させたい役割に合わせて選択できます。

リ・ブラスタR

リ・ブラスタRは、接近戦や格闘戦を重視したタイプです。敵との距離を縮め、高い機動力を生かしながら強力な攻撃を仕掛けます。

クロウは射撃戦を得意とする印象がありますが、格闘能力も高く、生身ではシステマを使いこなします。そのため、接近戦用のリ・ブラスタRにも十分対応できます。

敵陣へ切り込みながら攻撃を加えたい場合や、クロウの格闘能力を中心に育成する場合に適した機体です。

リ・ブラスタB

リ・ブラスタBは、射撃戦を重視したタイプです。長い射程を生かして敵を狙い、離れた位置から強力な一撃を与えます。

代表的な武装には「クラッチ・スナイパーVX」があり、クロウは亡きロックオン・ストラトスの言葉を受け継ぐような戦闘台詞を使用します。

クロウの射撃能力を中心に育成する場合や、味方の後方から援護攻撃を担当させたい場合に使いやすい機体です。

アクシオ・スコートSP

アクシオ・スコートSPは、『第3次スーパーロボット大戦Z 連獄篇』の序盤でクロウが搭乗する機体です。

黒を基調としたカラーリングを持ち、ブラスタの武器である「AX-55EAGLE」を装備しています。アクシオをベースとしながら、クロウが使い慣れた射撃兵器を搭載することで、本人の戦闘スタイルへ合わせた調整が施されています。

クロウがリ・ブラスタではなくアクシオへ搭乗していた理由には、CDSの使用によって借金が増えることを避ける目的がありました。強力な専用機を所有しながら、金銭的な事情で別の機体へ乗るという点は、クロウらしい設定です。

その後、アクシオ・スコートSPが大破したことに反応してリ・ブラスタTが転送されます。しかし、今度は機体の転送費を請求され、クロウは再び多額の借金を背負うことになります。

リ・ブラスタT

リ・ブラスタTは、『第3次スーパーロボット大戦Z 連獄篇』および『天獄篇』でクロウが搭乗する機体です。

格闘戦用のリ・ブラスタRと、射撃戦用のリ・ブラスタBの特徴を統合した、ブラスタ系列の最終完成型にあたります。

RとBの能力を引き継いでいるため、接近戦と長距離射撃の両方に対応できます。移動後に使用できる全体攻撃、長射程の高火力武器、着弾地点を指定できるMAP兵器など、戦場で必要となる武装を幅広く備えています。

クロウ自身も格闘・射撃の両方が高い万能型のパイロットであるため、リ・ブラスタTとの相性は良好です。敵陣へ突入して反撃を狙う運用から、後方で援護攻撃を行う運用まで、部隊の編成に合わせて役割を変えられます。

一方で、RとBの性能をひとつに統合した影響から、『再世篇』で使用した各リ・ブラスタと比べると最大火力は低下しています。突出した一撃よりも、さまざまな状況へ対応できる総合力を重視した機体といえるでしょう。

ブラスタ系列はクロウの生き方を象徴する機体

ブラスタとリ・ブラスタは、クロウにとって借金返済のための仕事道具として始まりました。しかし、次元獣やスフィア・リアクターとの戦いを経験する中で、機体との関係は大きく変化していきます。

ブラスタにはクロウのスフィアである「揺れる天秤」が搭載されており、機体の成長はクロウ自身の精神的な成長と結びついています。

クロウが迷いを抱えながらも意志を折らずに進むことで、スフィアは段階的に覚醒します。ブラスタもリ・ブラスタも、単純な機体の強化だけではなく、クロウが自分の過去や感情と向き合った結果として力を発揮しています。

  • ブラスタは借金返済のために乗り始めた最初の相棒
  • リ・ブラスタはスフィアの反作用と向き合うための後継機
  • リ・ブラスタRとBはクロウの格闘・射撃能力をそれぞれ生かす
  • リ・ブラスタTは両機の特性を統合した最終完成型
  • アクシオ搭乗時にもクロウの高い操縦技術が発揮される
  • 機体の修理費や転送費が新たな借金の原因になることも多い

クロウは機体の性能だけに頼るパイロットではなく、アクシオのような代替機でも戦える実力を持っています。それでもブラスタ系列を相棒として大切にしているのは、借金返済から始まった戦いをともに乗り越え、自分の意志と生き方を託してきた機体だからです。

クロウとスフィア「揺れる天秤」

※ここからは『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇・再世篇』および『第3次スーパーロボット大戦Z』の重要なネタバレを含みます。

ブラスタの主動力源として搭載されている「VX」の正体は、十二のスフィアのひとつである「揺れる天秤」です。クロウ・ブルーストはブラスタで戦い続ける中でスフィアに選ばれ、その力を引き出すスフィア・リアクターとして覚醒していきます。

「揺れる天秤」は、クロウの心が迷いや葛藤によって揺れ動くことで力を高めるスフィアです。ただし、単純に迷えば力が発揮されるわけではありません。迷いの中でも自分の信念を見失わず、最後まで折れない意志を保つことが、覚醒の重要な条件となっています。

その性質を端的に表している言葉が、「天秤は揺れど、支点は折れず」です。天秤の皿がどれだけ揺れ動いても、中心となる支点だけは折れないという意味であり、さまざまな迷いを抱えながらも最後には自分の意志で答えを選ぶクロウの生き方を象徴しています。

ブラスタのVXの正体

ブラスタには、動力源として「VX」と呼ばれる謎の装置が搭載されていました。開発当初はその正体や性質が明らかにされていませんでしたが、『破界篇』の物語後半で、VXがスフィアのひとつであることが判明します。

クロウ自身も、当初は自分がスフィア・リアクターになるとは知りませんでした。借金を返済するためにブラスタのテストパイロットを務めていましたが、戦いの中でVXと強く共鳴し、十二のスフィアを巡る争いへ巻き込まれていきます。

スフィアの存在が明らかになったことで、ブラスタは単なる対次元獣用機動兵器ではなく、世界の成り立ちや次元力に関係する重要な機体となりました。

「揺れる天秤」が覚醒したきっかけ

「揺れる天秤」は、クロウが自分の命と他人の命を天秤にかけられたことで覚醒します。

敵からどちらか一方を選ぶよう迫られたクロウは、提示された選択肢そのものを受け入れませんでした。自分か他人かを選ぶのではなく、そのような選択を強いる相手を倒すという答えを選びます。

命の重さを比べる状況でも、クロウは迷いを捨てたわけではありません。自分も生きたいという思いと、相手を助けたいという思いの間で心を揺らしながら、それでも最後には自分の意志を曲げませんでした。

この「揺れながらも折れない意志」がスフィアの性質と一致し、クロウは「揺れる天秤」のリアクターとして覚醒します。

  • クロウの心が迷いや葛藤によって揺れる
  • 迷いの中でも自分の意志を失わない
  • 与えられた選択肢に従わず、自分で答えを作る
  • 天秤が揺れても、支点となる信念は折れない

スフィアの反作用

スフィアには強大な力がある一方、リアクターの精神や肉体へ反作用を与える場合があります。「揺れる天秤」の反作用は、ひとつの目的へ意識が集中し、それ以外の物事を考えられなくなるというものです。

反作用が発生したクロウは、自分が最も優先すると決めた対象だけを追い続けます。周囲の声が聞こえなくなるわけではありませんが、目的達成に関係しない情報として思考から排除してしまいます。

そのため、仲間が言葉で説得しようとしても、クロウの行動を止めることは困難です。相手の言葉は認識していても、それについて考えること自体ができなくなっています。

この反作用は集中力を極端に高める一方、仲間や周囲の状況が見えなくなる危険な状態です。敵を倒すことだけに意識を奪われれば、その過程で誰かを傷つける可能性があっても、自分の行動を修正できなくなります。

ジェラウドへの嫉妬でスフィアが暴走

『再世篇』では、クロウがジェラウド・ガルス・バンテールへ抱いた強烈な嫉妬心によって、「揺れる天秤」が大きく覚醒します。

ジェラウドは汚れ役を引き受けながらも、自分の誇りと忠誠心を失わない人物でした。クロウは、自分と同じように血塗られた過去を持ちながら、高潔さを保ち続けるジェラウドの生き方に強い嫉妬を抱きます。

その感情をきっかけとしてスフィアの反作用が発生し、クロウはジェラウドを倒すこと以外へ意識を向けられなくなりました。仲間の説得さえ思考から排除し、戦いを止められない危険な状態に陥ります。

命の危機を乗り越えるほど強い意志を持つクロウが、嫉妬という感情によって暴走した点は、「揺れる天秤」が感情の種類を問わず、心の大きな揺れに反応することを示しています。

反作用を止める方法

「揺れる天秤」の反作用を止めるには、クロウが現在執着している対象よりも強く反応するものを使い、一瞬だけ意識を別方向へ向ける必要があります。

外部から行動を止めようとする意思や、戦いをやめさせるための説得は思考から排除されます。しかし、クロウ本人が強く執着している別の物事であれば、情報として認識させることが可能です。

初めて暴走した際には、ガンレオンによる強烈な一撃でクロウの意識を戦闘から逸らし、反作用を収めています。

その後、より安定してスフィアを制御するために、リ・ブラスタへ「CDS」が搭載されました。

CDS(コイン・ドロップ・システム)

CDSは「コイン・ドロップ・システム」の略称で、リ・ブラスタのコックピット内に硬貨が落ちる音を響かせる装置です。

クロウは長い借金生活によって硬貨の音に極めて敏感になっており、戦闘中でもコインの落下音を聞くと反応します。スフィアの反作用によってひとつの対象しか見えなくなっている状態でも、硬貨の音によって一瞬だけ意識を金へ向けることができます。

一見すると冗談のような仕組みですが、「反作用を止めようとする情報は排除するものの、それ以外の情報は認識できる」という「揺れる天秤」の性質を利用したシステムです。

項目内容
正式名称コイン・ドロップ・システム
略称CDS
搭載機リ・ブラスタ
目的「揺れる天秤」の反作用を抑える
仕組み硬貨の音でクロウの意識を戦闘対象から逸らす
成立する理由クロウが金の音に強く反応するため

CDSによってクロウはスフィアの反作用を制御し、リ・ブラスタの性能を引き出せるようになりました。ただし、CDSの利用には費用が発生し、使い過ぎることで新たな借金を背負う原因にもなっています。

クロウにとって借金はスフィアを制御するための弱点であると同時に、力を使いこなすために欠かせない要素にもなっています。

「尽きぬ水瓶」との関係

「揺れる天秤」は、ユーサー・インサラウムが所有するスフィア「尽きぬ水瓶」と相性が良いとされています。

両者の力を組み合わせることで、限定的ながら事象を制御するほどの力を発揮します。クロウとユーサーは戦場では敵対する立場ですが、スフィアの性質や本人たちの生き方には互いに補い合う部分があります。

クロウはユーサーが戦争という方法を選んだことを最後まで否定しましたが、国や民を救うために責任を背負い続けた生き方には敬意を抱いています。敵として出会わなければ、違った関係を築けたかもしれないと考えていました。

「揺れる天秤」がブラスタへ搭載された経緯

「揺れる天秤」は、最初からスコート・ラボが所有していたものではありません。

もともとはADWに存在し、クロノ保守派が所有していたスフィアでした。その後、エルガン・ローディックがクロノ保守派から奪取し、カルロス・アクシオン・Jr.を経由してスコート・ラボへ持ち込まれます。

スコート・ラボでは「VX」としてブラスタへ搭載され、対次元獣用の動力源として使用されました。

  1. クロノ保守派が「揺れる天秤」を所有していた
  2. エルガン・ローディックがスフィアを奪取する
  3. カルロス・アクシオン・Jr.へ渡される
  4. カルロスを通してスコート・ラボへ持ち込まれる
  5. VXとしてブラスタへ搭載される
  6. クロウがリアクターとして覚醒する

借金返済を目的にブラスタへ乗ったクロウが、偶然スフィア・リアクターになったように見えますが、ブラスタにVXが搭載されるまでには、複数の人物と組織が関わっていました。

サード・ステージで本質を見抜く

「揺れる天秤」がサード・ステージへ近づくと、クロウは物事の本質を見抜く意志の力を発揮するようになります。

クロウは『連獄篇』でアドヴェントと行動をともにしますが、周囲の人物が彼を信頼する中でも、完全には違和感を消しませんでした。

『天獄篇』では、仲間たちがアドヴェントを信頼する理由そのものを分析し、その信頼が「アドヴェントは正しい人物である」という前提に依存していることを見抜きます。

誰もが当然と考えている前提に疑問を持ち、その奥にある本質を捉えたことで、アドヴェントとの決別につながりました。

迷いや感情を捨てるのではなく、揺れ動く心を抱えたまま真実を見抜く力は、クロウが「揺れる天秤」のリアクターとして成長した結果です。

「揺れる天秤」とクロウの生き方

クロウは常に迷いや矛盾を抱えています。

金を最優先するように振る舞いながら、仲間のためなら無報酬で戦います。女性が苦手だと言いながら、困っている女性を見捨てません。過去を忘れたいと思いながら、ファイヤバグ時代の罪や責任から逃げようとはしません。

クロウの心は、どちらか一方へ完全に傾くことなく揺れ続けています。それでも、人の命を守ることや仲間を裏切らないことなど、根本にある意志だけは変わりません。

  • 金を求めながらも人命を優先する
  • 過去を嫌いながらも責任から逃げない
  • 迷いながらも最後には自分で答えを選ぶ
  • 感情が揺れても信念の中心は変わらない
  • 借金という枷を自分の生きる目的に変えている

「揺れる天秤」は、クロウの迷いを弱さとして否定するスフィアではありません。迷いや葛藤を抱えながら、それでも折れずに前へ進む意志を力へ変えるスフィアです。

借金に追われるコミカルな主人公として登場したクロウが、十二のスフィアを巡る戦いの中で重要なリアクターへ成長していく過程は、Zシリーズにおける大きな見どころのひとつとなっています。

『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』でのクロウ・ブルースト

『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』は、クロウ・ブルーストが初めて登場した作品です。本作では主人公として物語の中心に立ち、100万Gの借金返済を目的にブラスタのテストパイロットとなります。

初登場時のクロウは、父親が残した借金を背負い、家も仕事も失った状態でした。わずかに残った1Gを使って今後の人生を決めようとしますが、その硬貨も借金取りのゼニトリー・マッセに回収されてしまいます。

その後、偶然居合わせた戦闘でブラスタへ乗り込み、高い操縦技術を発揮しました。その実力をトライア・スコートに認められたことで、ブラスタの戦闘データ収集を条件に借金を肩代わりしてもらいます。

ただし、借金そのものが消えたわけではありません。返済先がゼニトリーからスコート・ラボへ変わっただけであり、クロウはブラスタで得た報酬を使って返済を続けることになります。

100万Gの借金を背負って物語が始まる

クロウが父親の借金を引き受けたのは、法的に返済する義務があったからではありません。本来は相続を放棄することもできましたが、自分を育ててもらったことへの返礼として借金を背負いました。

父親とは対立して家を飛び出していましたが、クロウは育ててもらった恩まで否定していたわけではありません。父親の最期に立ち会えなかったこともあり、返せなかった感謝を借金の返済という形で示そうとしていました。

その一方で、100万Gという金額は簡単に返済できるものではありません。初登場時には金、家、仕事のすべてを失っており、食事にも困るほど追い詰められていました。

借金返済はクロウの行動目的であり、『破界篇』では物語の区切りごとに残りの借金額が表示されます。世界規模の戦いが進む中でも返済額が示されることで、クロウの個人的な事情がゲームシステムにも反映されています。

ブラスタとの出会い

クロウがブラスタへ乗り込んだきっかけは、金を稼ぐためだけではありません。目の前で無差別攻撃を行う敵を見過ごせず、正式な契約を結ぶ前に機体を動かしました。

ブラスタは対次元獣用に開発されたDMバスター1号機であり、当時は試験段階の機体でした。しかし、クロウは初めての操縦で機体の特徴をつかみ、実戦で性能を引き出しています。

リミッターが設定された状態では、ブラスタを癖の少ない機体と評価していましたが、制限が解除されると高い機動性を自分の戦い方に合うと判断しました。

クロウの能力を確認したトライアは、ブラスタのテストパイロットに採用します。こうしてクロウは、戦闘データを集めながら借金返済を進めることになりました。

  • ブラスタの戦闘データを収集する
  • 次元獣や敵機を撃破して報酬を得る
  • 得た報酬を借金返済へ充てる
  • スコート・ラボの依頼を受けて各地で戦う

借金返済のために始めた仕事ですが、クロウは戦いの中でブラスタに愛着を持つようになります。次第に単なる仕事道具ではなく、命を預ける相棒として扱うようになりました。

ZEXISへの参加

クロウはブラスタのテストパイロットとして戦う中で、さまざまな作品の登場人物と出会い、最終的にZEXISへ参加します。

ZEXISには異なる世界や組織から多くの人物が集まっており、目的や立場も統一されていません。クロウも世界平和だけを理由に参加したわけではなく、借金返済という現実的な事情を抱えたまま行動しています。

そのため、深刻な作戦会議の最中でも報酬や経費について口にすることがあり、仲間から守銭奴として扱われるようになります。

しかし、クロウは金のためなら仲間を裏切る人物ではありません。ZEXISを「ろくでもないが嫌いではない」と受け入れ、少しでもよい組織になるよう、自分にできることをすると決めています。

部隊へ参加した後は、年齢や所属に関係なく仲間と接し、必要な場面では援護や助言を行います。特に、同じように苦労を背負いやすい青山圭一郎、デュオ・マックスウェル、ロックオン・ストラトスとは、後に「貧乏クジ同盟」と呼ばれる関係を築きました。

版権キャラクターとの交流

『破界篇』では、クロウと版権作品の登場人物との会話が数多く描かれます。軽口を交えながらも相手の悩みや覚悟を見抜き、必要な場面では厳しい言葉をかけています。

兜甲児が祖父を失って落ち込んだ際には励まし、刹那・F・セイエイがひとりで責任を背負おうとした際には、仲間を頼るよう叱咤しました。

ヨーコ・リットナーやレントン・サーストンが迷いを抱えた場面では、あえて冷たい言葉を使い、本人の本当の気持ちを引き出そうとしています。

相手を無条件に慰めるのではなく、自分の力で答えを選ばせようとする姿勢は、クロウの仲間に対する考え方を表しています。

また、ロックオン・ストラトスとは年長者同士ということもあり、気軽に冗談を言い合える親しい関係になります。ロックオンが抱えるテロリズムへの憎しみも理解しながら、戦友として行動をともにしました。

ファイヤバグ時代の経験

クロウは自分の軍歴について話したがりませんが、『破界篇』では元特殊部隊員としての能力が随所で描かれます。

機動兵器の操縦だけでなく、生身の戦闘でも軍隊格闘術のシステマを使用し、流竜馬を感心させました。

また、敵の戦い方や部隊行動を短時間で分析し、複数機で行うACPファイズを単独で再現しています。こうした技術は、ファイヤバグに所属していた頃の実戦経験によるものです。

一方で、非人道的な任務を行っていた部隊への嫌悪感は強く残っています。自身の過去を思い出させる人物や戦い方に触れると、普段の軽い態度を失い、怒りをあらわにすることがあります。

アイム・ライアードとの対立

『破界篇』におけるクロウの主な敵のひとりが、アイム・ライアードです。

アイムは「偽りの黒羊」のスフィア・リアクターであり、嘘と謀略によって周囲の人物を利用します。目的のためなら仲間や一般人まで巻き込み、相手の心を揺さぶることもためらいません。

クロウは、息を吐くように嘘をつき、汚い方法で他人を利用するアイムを強く嫌悪します。当初は借金返済を邪魔する障害として見ていましたが、仲間たちが傷つけられるにつれて敵意を深めていきました。

アイムがクロウ本人ではなく仲間を狙った際には、直接自分を狙うよう怒りを見せています。守銭奴として軽口を叩く普段の姿とは異なり、仲間への攻撃を許さないクロウの本質が表れる場面です。

「揺れる天秤」の覚醒

ブラスタの動力源であるVXの正体は、十二のスフィアのひとつ「揺れる天秤」でした。

アイムはクロウへ自分の命と他人の命のどちらかを選ぶよう迫ります。しかし、クロウは提示された選択を受け入れず、そのような選択を強いる相手を倒すという答えを選びました。

自分も生きたいという気持ちと、相手を助けたいという気持ちの間で心を揺らしながら、それでも根本の意志を曲げなかったことで「揺れる天秤」が覚醒します。

この出来事によって、クロウはスフィア・リアクターのひとりであることが明らかになりました。借金返済のためにブラスタへ乗った青年が、十二のスフィアを巡る争いへ巻き込まれていくことになります。

アサキム・ドーウィンに狙われる

スフィア・リアクターとして覚醒したことで、クロウはアサキム・ドーウィンからも狙われるようになります。

アサキムはスフィアを持つ者を探し、その力を奪うために行動するスフィアの狩人です。ただし、『破界篇』時点のクロウはリアクターとしての覚醒段階が低く、スフィアも完全な状態には達していませんでした。

そのため、アサキムからはまだスフィアを奪う時期ではないと判断され、一時的に見逃されています。

セツコ・オハラやランド・トラビスのような目立った副作用も、『破界篇』の段階では発生していません。クロウと「揺れる天秤」の関係は、続編の『再世篇』でさらに深く描かれることになります。

ロックオン・ストラトスとの別れ

クロウはZEXISの仲間の中でも、特にロックオン・ストラトスと親しい関係を築いていました。

互いに軽口を言い合える戦友であり、苦労を背負いやすい者同士として気が合っていました。しかし、物語終盤でロックオンは戦死します。

クロウはロックオンの死を知り、普段の冷静さを失って怒りと悲しみをあらわにしました。世界が変わろうとしている直前に、未来を見ることなく命を落とした親友を心から悼みます。

この別れは、その後のクロウにも大きな影響を与えました。『再世篇』以降では、ロックオンの決め台詞を受け継ぐようになり、リ・ブラスタの射撃武器を使用する際にもその意志が表現されています。

ガイオウとの最終決戦

『破界篇』の終盤では、クロウたちは「破界の王」ガイオウと対決します。

ガイオウは圧倒的な力を持ち、戦うことそのものを目的とする存在です。クロウはその強さに恐れを抱きながらも、ZEXISの仲間たちとともに立ち向かいます。

借金返済という個人的な事情から始まったクロウの戦いは、最終的に世界の存亡をかけた戦いへ発展しました。それでもクロウは、自分が戦う理由を大げさに飾ろうとはしません。

世界を守ることも重要ですが、自分の生活や借金返済も同じように現実的な問題として抱え続けます。この個人的な目的と世界規模の戦いが同時に存在する点が、クロウらしい主人公像となっています。

破界篇の終盤で借金を完済

数々の戦闘で報酬を得たクロウは、『破界篇』の終盤で100万Gの借金を完済します。

借金から解放された後は、アクシオン財団から独立したスコート・ラボで、次元獣バスターとして働くことになりました。

これまで返済を最優先にしてきたクロウにとって、借金のない生活は大きな変化です。金銭的な余裕だけでなく、精神的にも落ち着いた状態で新たな仕事へ進みます。

しかし、クロウの借金生活がこれで完全に終わったわけではありません。本人の不注意や戦闘による損害によって、新たな借金を背負うことになります。

一度完済しても、より大きな借金となって戻ってくる展開は、以降のシリーズでもクロウを象徴する要素となりました。

『破界篇』でのクロウをまとめると

  • 100万Gの借金を背負った状態で登場する
  • 無差別攻撃を止めるためブラスタへ乗り込む
  • トライアに実力を認められテストパイロットになる
  • ZEXISへ参加し、多くの版権キャラクターと交流する
  • 元ファイヤバグ隊員として高い操縦技術を見せる
  • アイム・ライアードの嘘と非道な行動を強く嫌悪する
  • 「揺れる天秤」のスフィア・リアクターとして覚醒する
  • アサキム・ドーウィンから狙われるようになる
  • ロックオン・ストラトスの死に深い悲しみを見せる
  • ガイオウを倒した後に100万Gの借金を完済する

『破界篇』のクロウは、借金返済を理由に戦うコミカルな主人公として登場しながら、物語が進むにつれて過去の傷、仲間への思い、スフィア・リアクターとしての運命と向き合っていきます。

金銭に細かい言動と、仲間のためなら命を懸ける熱さの両方が描かれ、クロウ・ブルーストという人物の基礎が完成する作品となっています。

『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』でのクロウ・ブルースト

『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』でも、クロウ・ブルーストは引き続き主人公を務めます。物語の序盤はエスター・エルハスを中心に進むため、発売前には主人公が交代するのではないかと思われていました。

しかし、ゲーム開始時にはクロウの名前や誕生日、血液型を設定する画面が表示され、前作に続いて主人公として登場することが明らかになります。

本格的な参戦は第15話と遅く、歴代『スーパーロボット大戦』の主人公の中でも合流時期が遅い人物です。登場時点では前作で背負った借金を完済しており、金銭面にも精神面にも余裕を見せていました。

ところが、その状態は長く続きません。エスターを助けるためにブラスタで駆けつけた際、周辺へ与えた被害の弁償を申し出たことで、再び100万Gの借金を背負うことになります。

借金を完済して余裕を取り戻す

『破界篇』の戦いを終えたクロウは、再び次元獣バスターとして活動しながら借金を返済していました。『再世篇』への登場時には返済を終えており、以前とは異なる余裕のある態度を見せます。

金銭的な余裕ができたことで、オズマ・リーを自分の奢りで酒に誘うなど、前作では考えにくかった行動も取っています。クロウ本人も、金に余裕があれば心にも余裕が生まれると語っていました。

戦闘中の表情や言動にも自信が表れており、新しい顔グラフィックには余裕を感じさせる表情が追加されています。

しかし、借金のないクロウを見られる期間はわずかです。エスターを助けるために無理な飛行を行った結果、近隣へ被害が発生し、その弁償額として100万Gを請求されます。

こうしてクロウは、再び「100万Gの男」へ戻ることになりました。

エスター・エルハスを助ける

『再世篇』の序盤では、エスター・エルハスが次元獣バスターとして活動しています。クロウは彼女の先輩にあたり、危険な状況へ陥ったエスターを救うためにブラスタで現れます。

エスターはクロウへ明確な好意を示していますが、クロウはその気持ちに気づきながらも、大人の余裕を装って受け流しています。

ただし、エスターを大切に思っていないわけではありません。彼女が危険にさらされた際には、自分の損失や借金を考えずに行動します。

エスターを助けた結果として再び100万Gを背負ったことからも、クロウが金より仲間の命を優先していることが分かります。

ファイヤバグが再び姿を現す

『再世篇』では、クロウがかつて所属していた特殊部隊「ファイヤバグ」が本格的に物語へ関わります。

ファイヤバグは、ブリタニア・ユニオン軍の表には出せない任務を担当していた部隊です。クロウはそこで行われていた非人道的な作戦に反発し、軍を離れました。

元隊員たちと再会したクロウは、普段の飄々とした態度を捨て、強い怒りと嫌悪感を表します。相手の戦法や機体の動きを熟知しており、攻撃を予測しながら戦います。

ファイヤバグとの戦闘では、クロウが過去に身につけたACPファイズを使用します。自分を苦しめた部隊の戦術を逆に利用し、かつての仲間へ立ち向かいます。

プロメテウス・エクスペリメントの真相

『破界篇』では、クロウが「プロメテウス・エクスペリメント」という言葉を聞くと黙り込む場面がありました。『再世篇』では、その実験とクロウの過去が明らかになります。

プロメテウス・エクスペリメントは、ブリタニア・ユニオンが行った時空制御実験です。実験の失敗によって次元獣MDが出現し、エスターの故郷は壊滅しました。

ファイヤバグは事件の事後処理を命じられ、生き残った目撃者の始末を担当していました。クロウも部隊の一員として現地へ向かいますが、凄惨な状況と任務内容を目にして強く反発します。

それまで任務のために押し殺していた人間性を取り戻し、目撃者を始末する命令へ従うことを拒みました。この反抗が、クロウがファイヤバグを離れる原因となります。

クロウの行動によって、当時その場にいたエスターは生き延びることができました。すべてを知ったエスターはクロウを責めず、過去を受け入れています。

マリリン・キャットとの因縁

マリリン・キャットは、ファイヤバグ時代のクロウの隊長です。

目的のためなら非人道的な手段もためらわないマリリンと、根底では人命を重視するクロウは、部隊にいた頃から相性がよくありませんでした。

クロウはマリリンへ強い嫌悪感を抱いており、再会した際には普段の軽い態度を保てなくなります。彼女の存在は、クロウにとってファイヤバグ時代の記憶や罪悪感を呼び起こすものでした。

女性に対する苦手意識にも、マリリンとの経験が影響していると考えられます。ただし、クロウの女嫌いは女性全体を否定するものではなく、彼女のような相手との関係で生じるトラブルを避けようとする意識に近いものです。

「揺れる天秤」の核心へ迫る

『再世篇』では、クロウが持つスフィア「揺れる天秤」の性質が詳しく明らかになります。

当初は心が迷うことで力を発揮すると考えられていましたが、実際には迷いの中でも折れない意志を保つことが覚醒の条件でした。

クロウはさまざまな選択に迷いながらも、最後には自分が正しいと考えた道を選びます。心が揺れていても、中心にある信念だけは変わりません。

その性質は「天秤は揺れど、支点は折れず」という言葉で表されています。

ジェラウドへの嫉妬でスフィアが暴走

クロウは、インサラウムの騎士ジェラウド・ガルス・バンテールと何度も戦います。

ジェラウドは、自ら汚れ役を引き受けながらも、騎士としての誇りや忠誠を失わない人物です。クロウは、自分と同じように血塗られた経験を持ちながら、高潔な精神を保つジェラウドの生き方に強い嫉妬を抱きます。

その嫉妬心が引き金となり、「揺れる天秤」が大きく覚醒しました。しかし、同時にスフィアの反作用も発生します。

クロウはジェラウドを倒すことだけに意識を集中させ、周囲の状況や仲間の言葉を思考から排除する状態に陥ります。

  • ジェラウドを倒すことが最優先になる
  • 仲間の説得を認識しても思考へ取り入れられない
  • 周囲の危険や被害が目に入らなくなる
  • 自分の行動を途中で修正できなくなる

この状態のクロウを止めるため、ガンレオンが強烈な一撃を加え、意識を戦闘から逸らしました。

リ・ブラスタへ乗り換える

ブラスタの改修型として開発されたリ・ブラスタは、「揺れる天秤」の力を最大限に引き出すことを目的とした機体です。

高い性能を発揮するためには、クロウがスフィアの反作用を制御しなければなりません。しかし、通常の説得や外部からの命令では、ひとつの目的へ集中したクロウの意識を戻すことができませんでした。

そこでリ・ブラスタには、クロウの性格を利用した「CDS」が搭載されます。

CDSでスフィアの反作用を克服

CDSは「コイン・ドロップ・システム」の略称です。コックピット内で本物の硬貨が落ちる音を鳴らし、クロウの意識を一瞬だけ戦闘対象から逸らします。

クロウは借金生活によって硬貨の音へ極めて敏感になっており、わずかな金属音でも反応します。その性質を利用し、ひとつのことしか見えなくなった状態から正気へ戻す仕組みです。

内容だけを見るとコミカルですが、「反作用を止めようとする情報は排除しても、別の情報は認識できる」というスフィアの性質を利用しています。

CDSによってクロウはスフィアの反作用を制御し、リ・ブラスタの性能を引き出せるようになりました。

ジェラウドとの決着

スフィアを制御したクロウは、リ・ブラスタでジェラウドとの決着へ臨みます。

クロウはジェラウドへの嫉妬心を認めたうえで、その感情に支配されるのではなく、自分の意志で戦うことを選びます。

高潔な相手を妬んでいた自分から目を背けず、その弱さを受け入れたことで、「揺れる天秤」の力をより深く扱えるようになりました。

ジェラウドとの戦いは、単なる敵との決着ではなく、クロウが自分の嫉妬や劣等感を乗り越えるための戦いでもあります。

カルロスとの関係とスフィアの覚醒

カルロス・アクシオン・Jr.は、クロウと考え方や金銭感覚が大きく異なる人物です。クロウは彼を金持ちの御曹司として扱い、当初は反発することが多くありました。

しかし、長く関わる中で単純な敵味方では割り切れない関係を築いていきます。

カルロスはクロウが借金に縛られ続ける心理を見抜き、何かに縛られていなければ自分の存在を確かめられないのではないかと指摘しました。

カルロスの死はクロウに大きな心の揺れを与え、「揺れる天秤」をさらに覚醒させるきっかけとなります。クロウはカルロスの行動を無駄にせず、その意志を受け継ぐように戦いました。

ユーサー・インサラウムとの関係

ユーサー・インサラウムは、『再世篇』におけるクロウのライバルのひとりです。

インサラウムを救うために戦争を選んだユーサーの方法を、クロウは最後まで認めませんでした。しかし、国と民に対する責任を引き受け、本気で救おうとした生き方そのものは評価しています。

次元獣化したエスターを元へ戻すためには、一時的に協力する場面もあります。敵対しながらも互いの意志や責任感を理解し、単純な憎しみだけではない関係を築きました。

クロウは、出会い方が違えばユーサーとよりよい関係を築けたかもしれないと考えています。ユーサーの死後も、その生き方を忘れないと誓いました。

また、クロウの「揺れる天秤」とユーサーの「尽きぬ水瓶」は相性がよく、両者の力が組み合わさることで、限定的な事象制御を可能にします。

ロックオンの意志を受け継ぐ

『破界篇』で親友のロックオン・ストラトスを失ったクロウは、『再世篇』でもその死を忘れていません。

リ・ブラスタBの射撃武器を使用する際には、ロックオンの決め台詞を受け継いだ言葉を口にします。

クロウは過去の犠牲を引きずりながらも、亡くなった仲間の意志を自分の戦いへ取り入れています。

ロックオンの言葉を使うことは、単なる引用ではなく、親友の思いを背負いながら前へ進むクロウの姿勢を示しています。

借金は完済しても再び増える

『再世篇』では、クロウが何度か借金を返済します。しかし、戦闘による損害やリ・ブラスタの運用費用によって、新たな借金が発生します。

エンディングでは、クロウがCDSを大量に使用していたことがトライアによって明らかになります。その使用回数は約100万回に達しており、CDSの利用料金として再び100万Gを背負うことになりました。

スフィアを制御して世界を救うために使ったシステムでありながら、その費用が借金となって戻ってくる点は、クロウらしい結末です。

リ・ブラスタを全力で使うにはCDSが必要であり、CDSを使えば借金が増えます。そのため、クロウは借金があるから戦い、戦うために借金を増やすという循環へ陥っています。

女性嫌いを返上する選択肢

一部ルートのエンディングでは、クロウが女嫌いを返上するかどうかを選択できます。

女嫌いを返上した場合、トライア・スコート、エスター・エルハス、マルグリット・ピステールの中から、今後をともにする相手を選ぶよう迫られます。

クロウは女性が嫌いだと主張しながら、作中では複数の女性と良好な関係を築いていました。本人が意識しないまま好意を寄せられており、周囲からは女性嫌いという発言そのものを疑われています。

ただし、『第3次Z』につながる物語では、女嫌いを返上しなかった展開が採用されていると考えられます。

『再世篇』でのゲーム性能

『再世篇』のクロウは、前作に引き続き万能型の能力を持っています。格闘と射撃の両方が高く、命中・回避・技量にも優れているため、さまざまな戦い方が可能です。

初期状態から「強運」「連携攻撃」「援護攻撃」を持っており、序盤から援護役と資金稼ぎ役を兼任できます。

エースボーナスを獲得すると、獲得資金と攻撃力が強化されます。ゴールドエンブレムと組み合わせることで、常に大きな資金補正を得られる点も強みです。

  • 格闘と射撃の両方が高い万能型
  • 援護攻撃で撤退する敵を倒しやすい
  • 強運とエースボーナスで資金を稼げる
  • リ・ブラスタRとBから育成方針に合う機体を選べる
  • 「魂」を使ったボス戦の火力にも優れる

また、ACPファイズの戦闘アニメーションは、『破界篇』よりも短縮され、戦闘のテンポが改善されています。

『再世篇』でのクロウをまとめると

  • 第15話から主人公として本格参戦する
  • 登場時には借金を完済して余裕を取り戻している
  • エスターを助けた際の損害によって再び100万Gを背負う
  • ファイヤバグ時代とプロメテウス・エクスペリメントの真相が判明する
  • クロウの行動によって幼いエスターが助かっていたことが分かる
  • マリリン・キャットとの因縁に決着をつける
  • ジェラウドへの嫉妬によって「揺れる天秤」が暴走する
  • CDSを搭載したリ・ブラスタでスフィアの反作用を克服する
  • カルロスの死によってスフィアがさらに覚醒する
  • ユーサーの生き方に敬意を抱く
  • ロックオンの言葉と意志を受け継ぐ
  • CDSの使用料によって再び100万Gの借金を抱える

『再世篇』では、クロウの過去と「揺れる天秤」の性質が本格的に掘り下げられます。借金に関するコミカルな展開を挟みながら、ファイヤバグ時代の罪悪感、ジェラウドへの嫉妬、カルロスやユーサーとの別れなど、重い出来事へ向き合っていきます。

自分の弱さや過去から逃げず、迷いながらも意志を折らずに進む姿が描かれ、クロウがスフィア・リアクターとして大きく成長する作品です。

『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』でのクロウ・ブルースト

クロウ・ブルーストは、『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』にはパイロットとして直接登場しません。『第2次Z 破界篇』『再世篇』で主人公を務めた人物でありながら、本作では名前や存在が示唆されるだけにとどまっています。

クロウだけでなく、セツコ・オハラやランド・トラビスなど、これまでZシリーズで活躍した一部の人物も『時獄篇』では行方が分からない状態です。彼らは物語開始以前に発生した異変によって、蒼の地球とは別の世界へ移動していました。

一方、蒼の地球に残された仲間たちは、クロウたちに関する記憶を封じられています。そのため、過去にともに戦った仲間でありながら、クロウの名前や人物像をはっきりと思い出すことができません。

ただし、記憶が完全に消えたわけではなく、借金や100万という金額に関係する話題が出ると、クロウの存在を無意識に思い出しかける場面があります。

時獄篇でクロウが登場しない理由

『時獄篇』の舞台となる蒼の地球は、「時の牢獄」と呼ばれる状態に閉じ込められていました。その影響により、クロウを含む一部の人物は、別の地球である翠の地球へ転移しています。

クロウたちが蒼の地球からいなくなっただけでなく、残された仲間たちの記憶にも干渉が行われました。その結果、Z-BLUEのメンバーは、過去にクロウと行動していた事実を思い出せなくなっています。

クロウが登場しない理由は、単なるキャラクターの不参加ではありません。時の牢獄によって世界が分断され、仲間同士の記憶とつながりまで奪われていることを示す、物語上の重要な要素になっています。

  • クロウは翠の地球へ転移している
  • 蒼の地球に残った仲間はクロウの記憶を封じられている
  • クロウだけでなく、複数の旧Zシリーズメンバーが行方不明になっている
  • 記憶は完全に消えたわけではなく、特定の言葉をきっかけに反応が起こる
  • 時の牢獄が崩壊することで、クロウたちとの再会につながる

作中では名前のみ登場する

クロウ本人は登場しませんが、仲間たちの会話では、かつて借金返済のために戦っていた人物の存在が示唆されています。

ただし、クロウに関する記憶が封じられているため、話題にしている人物も名前や詳しい事情を思い出せません。何か大切なことを思い出しかけた直後に、頭痛などの異変が起こり、記憶へたどり着けなくなっています。

この描写は、クロウの存在が完全に消されたわけではなく、仲間たちの心の奥に残っていることを示しています。

クロウは『破界篇』『再世篇』を通して多くの仲間と信頼関係を築いていました。記憶を封じられても、借金や100万という言葉へ反応してしまうことから、彼の印象が仲間たちに強く刻まれていたことが分かります。

100万円という言葉に反応するワッ太

『時獄篇』では、トライダーG7の出撃に100万円もの費用が必要だという話が出ます。

その金額を聞いた竹尾ワッ太は、強い驚きを見せます。もちろん100万円という金額そのものへの驚きもありますが、クロウを知るプレイヤーにとっては、「100万Gの男」である彼を連想させる場面となっています。

ワッ太は『破界篇』でクロウと行動をともにしており、竹尾家の夕食をごちそうする代わりに宿題を手伝わせるなど、金銭や食事に関係する交流がありました。

『時獄篇』ではその記憶を失っていますが、「100万」という金額によって、かつての仲間であるクロウの存在へ無意識に近づいているとも考えられます。

赤木の発言と謎の頭痛

赤木駿介が、かつて借金返済のために戦っていた人物について話そうとする場面もあります。

しかし、クロウのことを具体的に思い出そうとしたところで頭痛に襲われ、話を最後まで続けることができません。

これは偶然の体調不良ではなく、クロウたちに関する記憶が封じられていることによる反応です。失われた記憶へ近づこうとすると、それを妨げる力が働いていることが示されています。

赤木は『破界篇』でクロウと同じ部隊に所属し、青山圭一郎を通して貧乏くじを引きやすい者同士として関係を築いていました。名前を思い出せなくても、借金返済のために戦っていた人物がいたという感覚だけは残っています。

貧乏クジ同盟のエースとして語られる

クロウは『時獄篇』の作中で、「貧乏クジ同盟のエース」と呼ばれています。

貧乏クジ同盟とは、戦いや人間関係で面倒な役割を引き受けやすい人物たちを表す呼び名です。クロウのほか、青山圭一郎、デュオ・マックスウェル、ロックオン・ストラトスなどが代表的な人物として挙げられます。

その中でもクロウは、多額の借金を何度も背負い、仲間を助けた結果としてさらに損をすることが多いため、同盟のエースと呼ぶにふさわしい人物です。

『時獄篇』で直接姿を見せなくても、この呼び名が使われることで、クロウが過去の仲間たちへ与えた影響の大きさが伝わります。

ファイヤバグは活動を続けている

クロウがかつて所属していた特殊部隊「ファイヤバグ」は、隊長だったマリリン・キャットが死亡した後も活動を続けています。

ファイヤバグは非人道的な任務を担当し、クロウが強い嫌悪感を抱いていた部隊です。クロウは『再世篇』でマリリンや元隊員たちと対決しましたが、組織そのものが完全に消滅したわけではありませんでした。

そのため、ファイヤバグと因縁を持つクロウが再び現れ、残った部隊へ引導を渡す展開を期待する声が作中でも見られます。

クロウであれば、ファイヤバグを倒すこと自体には強い意欲を見せる一方、報酬が発生しないと知れば「一文にもならない」と愚痴をこぼすと予想されています。

過去の因縁に向き合う真剣な一面と、どのような状況でも金銭の話を忘れないコミカルな一面の両方が、姿を見せない『時獄篇』でも意識されています。

翠の地球で活動していたクロウ

蒼の地球から姿を消したクロウは、翠の地球へ転移していました。

『再世篇』の戦いが終わった後、クロウはCDSの使用によって発生する危険や費用を避けるため、リ・ブラスタではなくスコート・ラボ仕様のアクシオへ搭乗しています。

翠の地球では次元獣バスターや傭兵として活動し、借金返済のために仕事を探して各地を渡り歩いていました。

その高い操縦技術から、「金にうるさい凄腕傭兵」として知られるようになります。雇い主に対して報酬を細かく確認する一方、依頼を引き受けた後は確実に仕事をこなすため、パイロットとしての評価は高かったようです。

『時獄篇』でクロウの姿が描かれない間にも、彼は別の地球で活動を続けており、その出来事は後の『連獄篇』『天獄篇』へつながっていきます。

アドヴェントとの出会いにつながる

翠の地球で傭兵として活動していたクロウは、スフィア・リアクターを集めてサイデリアルと戦っていたアドヴェントから勧誘を受けます。

クロウが当時背負っていた借金は、仲間へ加わる際の契約によって肩代わりされました。借金返済を目的に活動しているクロウにとっては、非常に魅力的な条件です。

その後、クロウはアドヴェントたちと行動をともにしますが、彼に対する違和感を完全には消しませんでした。

この違和感は、『連獄篇』から『天獄篇』へ続く重要な伏線となります。クロウは周囲がアドヴェントを信頼する中でも、何かが正しくないという感覚を持ち続けました。

時の牢獄の崩壊が再登場につながる

『時獄篇』の終盤で時の牢獄が崩壊すると、分断されていた世界や人物たちの関係にも変化が起こります。

クロウを含む行方不明の仲間たちが存在する翠の地球への道が開かれ、彼らに関する記憶の封印も解かれていきます。

この出来事によって、クロウは『第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』でZ-BLUEへ合流できるようになります。

『時獄篇』では直接登場しないものの、クロウの不在は物語の謎や世界の分断を示す要素として機能しています。借金に関する言葉や仲間たちの反応を通して存在が示され、次回作での再登場へ期待を持たせる構成になっています。

『時獄篇』でのクロウをまとめると

  • クロウ本人はパイロットとして登場しない
  • 作中では名前や存在が示唆されている
  • クロウは翠の地球へ転移していた
  • 蒼の地球に残された仲間はクロウの記憶を封じられている
  • 100万や借金という言葉を聞くと、仲間がクロウを思い出しかける
  • 記憶へ近づこうとすると頭痛などの異変が起こる
  • 「貧乏クジ同盟のエース」と呼ばれている
  • 翠の地球では凄腕の傭兵として活動していた
  • アドヴェントの勧誘を受けて行動をともにする
  • 時の牢獄の崩壊が『天獄篇』での再登場につながる

『時獄篇』ではクロウの戦闘や会話を直接見ることはできません。しかし、借金や100万という言葉へ仲間たちが反応する場面から、記憶を失ってもクロウの存在が心の奥に残っていることが分かります。

主人公経験者でありながら本編へ登場しないという扱いは、蒼の地球と翠の地球の分断を強く印象づけています。クロウの不在そのものが物語の伏線となり、『連獄篇』『天獄篇』での復帰へつながっています。

『第3次スーパーロボット大戦Z 連獄篇・天獄篇』でのクロウ・ブルースト

クロウ・ブルーストは、『第3次スーパーロボット大戦Z 連獄篇』で本格的に再登場し、『天獄篇』ではZ-BLUEへ合流します。『時獄篇』では直接登場しませんでしたが、その間も翠の地球で次元獣バスターや傭兵として活動を続けていました。

『連獄篇』ではスコート・ラボ仕様のアクシオへ搭乗し、借金返済のために仕事を探しながら各地を転戦します。その後、アドヴェントから勧誘を受け、スフィア・リアクターを集める一行へ参加しました。

『天獄篇』では味方側のスフィア・リアクターとして最も遅くZ-BLUEへ合流します。アドヴェントへの違和感を抱き続け、「揺れる天秤」がサード・ステージへ近づいたことで、その正体や仲間たちを取り巻く状況の本質を見抜いていきます。

翠の地球で凄腕の傭兵として活動

再世戦争後のクロウは、引き続き次元獣バスターとして活動していました。しかし、新世時空震動に巻き込まれたことで翠の地球へ転移し、蒼の地球の仲間たちとは離れ離れになります。

翠の地球では、借金を返済するために雇い主を探しながら各地を渡り歩きました。高い操縦技術と確実に仕事をこなす実力から、「金にうるさい凄腕傭兵」として知られるようになります。

クロウは報酬の条件には厳しいものの、契約した仕事を途中で投げ出す人物ではありません。金銭の授受には細かくても、引き受けた任務には責任を持って取り組むため、パイロットとしての評価は高かったようです。

  • 翠の地球で次元獣バスターを続けていた
  • 借金返済のため雇い主を探して各地を移動していた
  • 凄腕のパイロットとして知られていた
  • 報酬には細かいが、仕事には誠実だった

連獄篇ではアクシオ・スコートSPに搭乗

『連獄篇』序盤のクロウは、リ・ブラスタではなく「アクシオ・スコートSP」に搭乗しています。

この機体はスコート・ラボが調整したアクシオで、ブラスタの射撃武器「AX-55EAGLE」を装備しています。専用機ではありませんが、クロウの戦闘スタイルに合わせた調整が施されており、高い操縦技術によって十分な戦力として活用されました。

クロウがリ・ブラスタへ搭乗していなかった理由には、CDSの使用によって費用が発生し、借金が増えることを避ける目的があります。

スフィアの力を使えるリ・ブラスタを所有しながら、金銭的な事情によってアクシオを選ぶ点は、クロウらしい判断といえるでしょう。

リ・ブラスタTの転送費で再び借金を背負う

『連獄篇』の戦いでアクシオ・スコートSPが大破すると、それに呼応するようにリ・ブラスタTがクロウのもとへ転送されます。

リ・ブラスタTは、再世篇で登場したリ・ブラスタRとリ・ブラスタBの特徴を統合した機体です。接近戦と射撃戦の両方に対応し、クロウの万能型の能力を幅広く生かせます。

しかし、機体が転送されたことで発生した費用は、クロウへ請求されることになりました。危機を乗り越えるために必要な機体が届いた一方、その代金によって再び多額の借金を背負います。

強力な機体を手に入れるたびに新しい借金が生まれるという展開は、クロウとブラスタ系列の切り離せない関係を表しています。

アドヴェントの勧誘を受ける

翠の地球で傭兵として活動していたクロウは、スフィア・リアクターを集めながらサイデリアルと戦っていたアドヴェントから勧誘を受けます。

当時クロウが背負っていた借金は、パーティへ参加する際の報酬として肩代わりされました。借金返済を続けるクロウにとって好条件であり、アドヴェントたちと行動をともにすることになります。

ただし、クロウはアドヴェントを完全には信用していませんでした。表面上は協力しながらも、彼の言動や周囲の反応に説明できない違和感を抱き続けます。

その違和感は、当初は明確な根拠を持たない感覚にすぎませんでした。しかし、「揺れる天秤」の覚醒が進むにつれて、アドヴェントに対する疑念は確信へ変化していきます。

天獄篇では最も遅くZ-BLUEへ合流

『天獄篇』でクロウがZ-BLUEへ合流するのは、宗介救出ルートの第19話です。

味方側のスフィア・リアクターの中では最も遅い参戦となります。翠の地球での戦いを通して借金を完済した状態で登場し、久しぶりに金銭的な重荷から解放されていました。

さらに、これまで使用するたびに費用が発生していたCDSについても、自由に使える状態となります。クロウにとっては、リ・ブラスタTの性能を借金の心配なく引き出せる理想的な状況でした。

しかし、その状態も長くは続きません。クロウはトライアによって新たな費用を請求され、再び100万Gの借金を背負うことになります。

借金を返済して登場し、直後に再び100万Gの男へ戻る展開は、クロウの再登場を象徴する出来事となっています。

リ・ブラスタTでZ-BLUEに参戦

『天獄篇』では、クロウはリ・ブラスタTへ搭乗してZ-BLUEの戦いに参加します。

リ・ブラスタTは、移動後に使用できる全体攻撃、長射程の高火力武器、着弾地点を指定できるMAP兵器などを備えた万能型の機体です。

クロウ自身も格闘、射撃、命中、回避、技量のすべてが高く、敵陣へ突入する役割から後方での援護まで幅広く担当できます。

一方で、リ・ブラスタRとBの特徴をひとつにまとめた影響から、『再世篇』の専用形態と比べると最大火力は低下しています。突出した一撃より、あらゆる状況に対応できる総合力を重視した機体です。

  • 移動後に使える全体攻撃を持つ
  • 長射程の高火力武器を使用できる
  • 着弾地点を指定できるMAP兵器を持つ
  • 格闘と射撃の両方に対応できる
  • 前衛と後衛のどちらでも活躍できる

アドヴェントへの違和感を見抜く

クロウは『連獄篇』からアドヴェントと行動をともにしていましたが、周囲の仲間たちほど強く彼を信頼していませんでした。

アドヴェントは仲間たちから信頼され、正しい人物として扱われていました。しかしクロウは、その信頼が「アドヴェントは正しい」という前提に依存していることへ疑問を持ちます。

多くの人物がアドヴェントを信用しているから正しいと考えるのではなく、その人物自身の行動や言葉を改めて見直しました。

この疑念を打ち消さずに持ち続けたことで、クロウはアドヴェントの正体や目的に近づいていきます。

周囲が当然のように受け入れている前提へ疑問を持ち、本質を見抜く力は、「揺れる天秤」がサード・ステージへ近づいたことで発揮された能力です。

「揺れる天秤」がサード・ステージへ近づく

『天獄篇』のクロウは、スフィア・リアクターとしてさらに成長しています。

「揺れる天秤」がサード・ステージへ近づいたことで、単にスフィアの出力を引き出すだけでなく、物事の本質を見抜く意志の力を発揮するようになりました。

クロウは迷いや疑問を無理に消そうとはせず、その感覚を抱えたまま考え続けます。自分の心が揺れていることを否定せず、それでも中心となる意志を保つことで真実へ近づきました。

この力は、クロウがアドヴェントへの違和感を見失わず、最終的に決別するきっかけとなります。

ヒビキにとって「体」の師匠となる

クロウは『第3次Z』の主人公であるヒビキ・カミシロにとって、スフィア・リアクターの先輩にあたります。

ヒビキから見たクロウは、心技体のうち「体」を教える師匠のような存在です。元特殊部隊員としての戦闘経験を持ち、生身でもシステマを使えるクロウは、実戦的な戦い方や身体能力の面でヒビキを導きます。

白兵戦の試合では、クロウが3勝1敗という成績を残しています。ヒビキも高い戦闘能力を持っていますが、クロウの経験と技術が上回っていることが分かります。

クロウは大げさに師匠を名乗る人物ではありませんが、戦いを通して後輩のスフィア・リアクターを支えています。

尸空との対立

『第3次Z』でクロウのライバルとなる人物が、「沈黙の巨蟹」のスフィア・リアクターである尸空です。

クロウは生きるために迷い続けながらも、意志を折らずに前へ進みます。一方の尸空は、死を受け入れるような生き方を貫いています。

生と死に対する考え方が正反対であるため、両者の相性は非常に悪く、何度も衝突しました。

ただし、どちらも強い意志を支えに生きている点では共通しています。クロウは迷いながらも自分の信念を選び続け、尸空も自分が定めた在り方を崩しません。

尸空がクロウへ強い敵意を向ける理由には、自分と似た部分を持ちながら、異なる道を選んでいることへの同族嫌悪に近い感情もあると考えられます。

ラース・バビロンで尸空と決着

クロウと尸空の戦いは、ラース・バビロンでの決戦によって決着を迎えます。

正反対の生き方を選んだスフィア・リアクター同士の戦いであり、単純な能力の優劣だけでなく、どちらの意志が最後まで折れないかを問う対決でもありました。

クロウは過去の罪、仲間の死、何度も増える借金など、多くのものを背負いながらも生き続けることを選びます。

尸空との決着は、「天秤は揺れど、支点は折れず」というクロウの在り方を改めて示す戦いとなっています。

クラヴィア・アーゴとの関係

『連獄篇』では、サイデリアルの研究者であるクラヴィア・アーゴと出会います。

クラヴィアは物事を後ろ向きに考える傾向がありましたが、クロウの言葉や行動に触れることで自分を取り戻していきます。その過程でクロウへ好意を持つようになりました。

しかし、クロウ本人はその気持ちに気づいておらず、配慮に欠けた発言によってクラヴィアを落胆させることもあります。

トライア、エスター、マルグリットに続き、クラヴィアとも関係を築いたことで、女性嫌いを公言しながら女性から好意を寄せられる「無自覚のフラグメイカー」としての一面がさらに強くなりました。

クラヴィアを利用した相手へ怒りを見せる

クロウは、クラヴィアを利用したバルビエル・ザ・ニードルやサルディアス・アクスに対し、強い怒りを向けます。

普段は自分へ向けられた挑発や攻撃を軽く受け流すことがありますが、仲間が道具として利用された場合には態度を変えます。

クラヴィアとの関係に本人がどこまで自覚的だったかは別として、彼女を大切な仲間として認めていたことが分かります。

女性との関係を避けようとする一方、危険にさらされた相手を放っておけない点は、クロウの変わらない性格です。

ヴィルダークとの対決

『天獄篇』では、次元将ヴィルダークとも対峙します。

ヴィルダークは、ガイオウと同じく戦いに深く関わる人生を歩んだ人物です。クロウはその戦い方や考え方を否定しますが、自分と同じように血塗られた過去を持つ存在として、一定の共感も抱いていました。

クロウはファイヤバグ時代の任務によって、自分の手が汚れていることを理解しています。そのため、過去に戦いへ呑み込まれた人物を単純な悪として切り捨てるのではなく、その生き方を理解したうえで否定します。

至高神Zとの戦いでリ・ブラスタが大破

『天獄篇』の最終局面では、至高神Zとの戦いによってリ・ブラスタTが大破します。

戦いが終わった後、クロウは機体を修理することを選びました。リ・ブラスタTはクロウにとって単なる兵器ではなく、スフィア・リアクターとしての戦いをともに乗り越えた相棒です。

修理費の実額は500万Gでしたが、トライアがそのうち80%を本人に知らせず負担しています。そのため、クロウへ請求された金額は100万Gとなりました。

項目金額
リ・ブラスタTの修理費500万G
トライアが負担した割合80%
クロウへの請求額100万G

こうしてクロウは、再び「100万Gの男」となります。

自分の意思で借金を背負う

『天獄篇』で背負った借金は、過去の借金とは意味が異なります。

父親の借金は養育への恩返しとして自分から引き受けたものでしたが、その後の借金には損害賠償やCDSの利用料など、本人の望まない形で発生したものも多くありました。

しかし、リ・ブラスタTの修理費は、クロウが自分の意思で機体を直すことを選んだ結果です。

以前なら100万Gの借金を告げられると大きく取り乱していましたが、このときのクロウは落ち着いて受け入れています。

借金を背負うこと自体は変わっていませんが、何のために背負うのかを自分で決められるようになった点に、クロウの精神的な成長が表れています。

『連獄篇・天獄篇』でのクロウをまとめると

  • 翠の地球で次元獣バスターや傭兵として活動する
  • 「金にうるさい凄腕傭兵」として知られる
  • 連獄篇序盤ではアクシオ・スコートSPに搭乗する
  • リ・ブラスタTの転送費によって再び借金を背負う
  • アドヴェントから勧誘を受けて行動をともにする
  • 天獄篇ではスフィア・リアクターの中で最も遅く合流する
  • 「揺れる天秤」の力でアドヴェントへの違和感を見抜く
  • ヒビキにとって心技体の「体」を教える先輩となる
  • 「沈黙の巨蟹」のリアクターである尸空と対決する
  • クラヴィアから好意を寄せられる
  • クラヴィアを利用した人物へ強い怒りを見せる
  • 至高神Zとの戦いで大破したリ・ブラスタTを修理する
  • 修理費として四度目の100万Gを背負う
  • 最後の借金は自分の意思で引き受けている

『連獄篇』『天獄篇』のクロウは、借金に追われる凄腕傭兵として再登場し、Z-BLUEの仲間たちと合流します。第2次Zで描かれたファイヤバグやスフィアの問題を乗り越えた後も、借金と戦い続ける姿勢は変わりません。

一方で、アドヴェントの本質を見抜き、後輩のヒビキを導き、自分の意思でリ・ブラスタTの修理費を背負うなど、精神面では大きく成長しています。

借金という枷に流されていた青年が、最後には何を背負うのかを自分で選ぶようになる点が、Zシリーズを通したクロウ・ブルーストの成長といえるでしょう。

クロウ・ブルーストのゲーム中の能力とおすすめ育成

クロウ・ブルーストは、格闘・射撃・命中・回避のバランスに優れた万能型のパイロットです。元特殊部隊「ファイヤバグ」に所属していた経歴を反映して技量も高く、地形適応にも大きな弱点がありません。

第2次スーパーロボット大戦Z』では、初期状態から援護攻撃や資金獲得に役立つ特殊スキルを所持しています。前線で反撃役を担当させるだけでなく、撤退する敵を援護攻撃で倒したり、ボスへのとどめを任せて資金を稼いだりと、さまざまな役割をこなせます。

『第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』では、リ・ブラスタTの豊富な武装と組み合わさることで、前衛・後衛のどちらでも活躍できるオールラウンダーとなります。作品によって精神コマンドやエースボーナスが異なるため、それぞれの特徴を理解して育成しましょう。

クロウは格闘と射撃の両方が高い万能型

クロウの能力値は全体的に高く、リアル系パイロットに近い命中・回避能力を持っています。攻撃面では格闘と射撃の両方が高いため、ブラスタ系列のさまざまな武器を無理なく扱えます。

技量も高く、敵陣へ進んで反撃時のクリティカルを狙う運用にも向いています。地形適応はすべてAとなっており、場所を選ばず安定した戦闘が可能です。

能力特徴
格闘高めで、リ・ブラスタRやリ・ブラスタTのP属性武器を生かせる
射撃高めで、ブラスタやリ・ブラスタBの長射程武器と相性がよい
命中リアル系パイロットに近い高さを持つ
回避前線でも戦いやすい水準
技量高めで、クリティカルや再攻撃を狙う育成と相性がよい
地形適応すべてA

高い技量を持つ一方、精神コマンドの「てかげん」は習得しません。敵のHPを意図的に残したい場面では、攻撃力や使用武器を調整する必要があります。

『天獄篇』のリ・ブラスタTは、移動後に使用できる武器が格闘、長射程の非P武器が射撃という形で分かれています。クロウを前線へ出すなら格闘、後方から攻撃や援護を行うなら射撃を優先すると、育成方針を決めやすくなります。

第2次Zの精神コマンド

ゲーム中のデフォルト設定では、クロウは以下の精神コマンドを習得します。

精神コマンド主な用途
集中命中率と回避率を高め、前線での安定性を上げる
直感必中とひらめきの効果を同時に得る
脱力敵の気力を下げ、特殊能力や強力な武器の使用を抑える
気合自分の気力を上げ、強力な武器を早く使用可能にする
直撃敵の防御系特殊能力などの影響を受けにくくする
攻撃時のダメージを大幅に高める

主人公としては珍しく「脱力」を習得する点が特徴です。ボスの気力を下げることで、敵の強力な特殊能力や必殺武器を抑えられます。

クロウは「魂」の消費SPも比較的少なく、雑魚戦とボス戦の両方に対応できます。集中や直感で攻撃を安定させ、ボスには魂を使用して大きなダメージを与えるのが基本的な使い方です。

誕生日と血液型で精神コマンドを変更できる

『第2次Z』では、ゲーム開始時に設定する誕生日と血液型によって、クロウが習得する精神コマンドが変化します。

デフォルト設定は10月21日・AB型です。デフォルトでも戦えない構成ではありませんが、「気合」や「脱力」などを含むため、直接的な攻撃強化を重視する場合は少し癖を感じる可能性があります。

精神コマンドの使いやすさを優先する場合は、誕生日と血液型を変更するのも選択肢です。テキストでは、水瓶座・O型が「熱血」と「魂」を両方習得できる組み合わせとして紹介されています。

  • 熱血でSPを抑えながらダメージを増やせる
  • ボス戦では魂を使って最大ダメージを狙える
  • 戦況に応じて熱血と魂を使い分けられる
  • 集中はどの組み合わせでも最初から使用できる

ただし、精神コマンドの組み合わせだけでクロウの使いやすさが大きく損なわれるわけではありません。デフォルト設定をキャラクターの正式なプロフィールとして使用したい場合は、10月21日・AB型のまま進めても問題なく活躍できます。

第2次Zの特殊スキル

『第2次Z』のクロウは、初期状態から「強運」「連携攻撃」「援護攻撃」を所持しています。

特殊スキル特徴
強運敵を撃墜した際の獲得資金を増やす
連携攻撃援護攻撃が必ずクリティカルになる
援護攻撃隣接する味方の攻撃に続いて追加攻撃を行う

序盤から援護攻撃LV2と連携攻撃を持っているため、クロウは援護役として非常に優秀です。援護攻撃が必ずクリティカルになるので、一定以下のHPになると撤退する敵を倒す際にも役立ちます。

味方の攻撃だけでは撃墜できない敵へクロウの援護を加えることで、SRポイントの条件を達成しやすくなります。援護攻撃の回数を増やしたい場合は、追加で「援護攻撃」を育成する方法もあります。

また、「強運」によって獲得資金が増えるため、ボスクラスの敵へのとどめ役にも向いています。物語では常に借金へ悩まされていますが、ゲーム中では自軍を支える資金稼ぎ要員として活躍します。

なお、強運やエースボーナスによる獲得資金の増加は、精神コマンド「幸運」「祝福」と重複しません。資金補正を最大限に生かしたい場合は、効果の重なり方に注意しましょう。

第2次ZではSP回復を持っていない

クロウはスフィア・リアクターですが、『第2次Z』では初期状態で「SP回復」を所持していません。

『破界篇』では「揺れる天秤」が完全に覚醒しておらず、『再世篇』の初登場時点でもスフィアの反作用を受けていないため、リアクターとしての能力が十分に表れていなかったと考えられます。

『再世篇』ではSP回復を後から習得させることも可能です。クロウは集中、脱力、魂など使用機会の多い精神コマンドを持っているため、SP回復を追加すれば長期戦での使いやすさが上がります。

第2次Zのエースボーナス

『第2次Z』におけるクロウのエースボーナスは、獲得資金と与ダメージの両方を強化する優秀な効果です。

効果内容
獲得資金+25%
与ダメージ気力130以上で1.1倍

強運とエースボーナスを組み合わせることで、獲得資金は通常の1.8倍になります。雑魚敵を倒すだけでも資金を稼ぎやすくなり、ボスへのとどめを任せればさらに大きな収入を得られます。

『再世篇』ではゴールドエンブレムを装備すると、獲得資金の補正は3.6倍まで上昇します。精神コマンドを毎回使用しなくても高い資金補正がかかるため、自軍でも有数の稼ぎ役となります。

気力130以上で与ダメージが1.1倍になる効果も、雑魚戦とボス戦の両方で有効です。気合や気力上昇系の強化パーツを利用し、早い段階で条件を満たすと戦いやすくなります。

第2次Zでおすすめの特殊スキル

クロウは初期スキルだけでも十分に活躍できますが、運用方法に応じてスキルを追加すると、さらに使いやすくなります。

おすすめスキルおすすめする理由
援護攻撃援護回数を増やし、連携攻撃の効果を生かせる
連続行動敵撃墜後に再行動し、SRポイントの条件を満たしやすくする
ダッシュ移動力を補い、目標地点や敵へ早く到達できる
SP回復集中・脱力・魂などを使いやすくする
精神耐性能力半減や行動不能などの状態異常を防ぐ

撤退する敵の撃破を狙うなら、援護攻撃の追加が特に有効です。クロウの援護攻撃は連携攻撃によって必ずクリティカルになるため、回数を増やすだけで部隊全体の火力を高められます。

連続行動とダッシュは、短いターン数で目標を達成する必要があるステージに向いています。敵を倒しながら前進できる連続行動と、移動力を高めるダッシュを組み合わせれば、離れた場所にいる敵や目的地へ到達しやすくなります。

後半のボスは能力半減や行動不能などの追加効果を持つ武器を使用するため、保険として精神耐性を習得させる方法もあります。

ただし、『破界篇』ではSRポイントを獲得しても、直接的な強化パーツや資金などの特典はありません。SRポイントを狙わず通常クリアを優先する場合は、連続行動やダッシュを急いで習得させる必要はありません。

天獄篇の精神コマンド

『第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』では、クロウの精神コマンドが以下の構成へ変化します。

精神コマンド主な用途
集中+自チームの命中率と回避率を高める
直感必中とひらめきの効果を得る
加速チームの移動力を上げる
脱力敵の気力を下げる
与えるダメージを大幅に増やす

集中+と加速を持っているため、クロウはチームのメインだけでなくサブとしても優秀です。自分だけでなくチーム全体の命中・回避や移動を補助できます。

ジェニオンと組ませれば、スズネが離脱している期間に不足しやすい加速を補えます。また、ガロードと組ませて獲得資金を増やしながら、ガロードをMAP兵器へ集中させ、通常戦闘をクロウが担当する運用も候補です。

第3次Zの特殊スキル

『第3次Z』では、スフィア・リアクターを象徴する「SP回復」が初期スキルへ追加されています。

特殊スキル特徴
SP回復ターンの経過によってSPを回復する
強運敵撃墜時の獲得資金を増やす
援護攻撃隣接した味方の攻撃へ追加攻撃を行う

SP回復によって集中+、加速、脱力などを継続して使いやすくなっています。長期戦でも精神コマンドが枯渇しにくく、メインとサブのどちらでも安定して運用できます。

『連獄篇』では初期状態から援護攻撃を持つ人物が少ないため、クロウの援護能力は特に重宝します。

第3次Zでおすすめの特殊スキル

『第3次Z』では、リ・ブラスタTの武器構成に合わせてスキルを追加すると使いやすくなります。

  • ヒット&アウェイ
  • Eセーブ
  • 見切り
  • サポートアタック

リ・ブラスタTには長射程の非P武器があるため、攻撃後に移動できるヒット&アウェイと相性がよいです。後方から射撃した後に味方へ追いついたり、安全な位置へ移動したりできます。

ALL武器はEN消費が重いため、使用回数を増やしたい場合はEセーブがおすすめです。前線で反撃役を担当させる場合は、命中・回避・クリティカルを補える見切りが役立ちます。

援護攻撃を中心に使うなら、サポートアタックを追加することで援護時のダメージを高められます。

連獄篇・天獄篇のエースボーナス

『連獄篇』『天獄篇』では、クロウのエースボーナスがチーム全体の獲得量を強化する効果へ変更されています。

効果内容
獲得資金所属チームの獲得資金1.2倍
獲得Zチップ所属チームの獲得Zチップ1.2倍

第2次Zのエースボーナスにあった与ダメージ増加は失われていますが、チーム全体へ効果が適用されるのが利点です。クロウをサブへ配置していても、メインパイロットが敵を倒せば資金補正を得られます。

強運と組み合わせた獲得資金の倍率は1.584倍です。第2次Zより倍率は低くなりましたが、チーム編成の自由度が上がっています。

Zチップの獲得量も増えるため、Dトレーダーを利用する際の資金集めにも役立ちます。ただし、『連獄篇』ではZチップ増加の効果を生かせません。

クロウのおすすめ運用方法

クロウは能力の偏りが少なく、プレイヤーの育成方針に合わせて運用できます。主な使い方は次の3種類です。

前線での反撃役

集中や直感を使用して敵陣へ進み、反撃で敵を減らす運用です。高い命中・回避・技量と、気力130以上で発動する第2次Zのダメージ補正を生かせます。

前線運用では、格闘、見切り、Eセーブなどを優先すると安定します。

援護攻撃役

初期状態から持つ援護攻撃を生かし、味方の攻撃へ追撃する運用です。第2次Zでは連携攻撃によって援護が必ずクリティカルになるため、撤退する敵やボスの撃破に向いています。

援護回数を増やし、射撃値やサポートアタックを強化すると、後方から味方を支えられます。

資金稼ぎ役

強運とエースボーナスを生かし、獲得資金の多い敵へのとどめを任せます。第2次Zではゴールドエンブレムとの組み合わせも強力です。

『天獄篇』では、クロウを資金稼ぎに優れたパイロットと同じチームへ配置し、エースボーナスをチーム全体へ適用する方法があります。

クロウのゲーム中の性能をまとめると

  • 格闘と射撃の両方が高い万能型
  • 命中・回避・技量にも優れ、前線で戦いやすい
  • 地形適応はすべてA
  • 第2次Zでは強運・連携攻撃・援護攻撃を所持する
  • 援護攻撃が必ずクリティカルになるため撤退敵の撃破に強い
  • エースボーナスによって資金稼ぎと火力を強化できる
  • 誕生日と血液型によって精神コマンドを変更できる
  • 第3次ZではSP回復を持ち、長期戦にも対応できる
  • リ・ブラスタTでは格闘型と射撃型のどちらにも育成できる
  • メイン・サブ・援護・資金稼ぎのいずれでも活躍できる

クロウは初期状態でも完成度が高く、特別な育成をしなくても一軍として使えるパイロットです。援護攻撃と資金稼ぎを生かすだけでも十分に強く、スキルを追加すれば前線での反撃役や長射程の射撃役としても活躍します。

借金に苦しむ人物でありながら、自軍の資金を大きく増やせる性能を持っている点も、クロウ・ブルーストらしい特徴といえるでしょう。

クロウ・ブルーストの戦闘曲・関連BGM

クロウ・ブルーストには、「CLOSE GAME LIFE」と「THE UNBREAKABLE」という2つの代表的な戦闘曲があります。どちらもクロウの戦い方や生き方を表現した楽曲ですが、使用される時期や物語上の意味には違いがあります。

また、クロウの過去や後悔を表した「REMORSE」、借金が増える場面で使われることから印象的な楽曲となった「崩壊方程式」など、本人と深く結びついた関連BGMも存在します。

曲名種類主な特徴
CLOSE GAME LIFE戦闘曲クロウの基本テーマとして使用される楽曲
THE UNBREAKABLE戦闘曲スフィア・リアクターとして成長したクロウを象徴する楽曲
REMORSEイベントBGMCLOSE GAME LIFEのバラードアレンジ
崩壊方程式イベントBGMクロウの借金が増える場面でも使用される楽曲

CLOSE GAME LIFE

「CLOSE GAME LIFE」は、クロウ・ブルーストを代表する戦闘曲です。『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』から使用され、ブラスタで戦うクロウの基本テーマとして定着しています。

曲名には、追い詰められた状況の中で生き続けるクロウの人生が表れていると考えられます。クロウは初登場時から100万Gの借金を抱え、金も家も仕事もない状態でした。

ブラスタのテストパイロットになった後も、戦闘で得た報酬を借金返済へ回し続けます。世界規模の危機に立ち向かいながら、生活費や返済額を気にしなければならない状況は、常に余裕のないクロウの人生そのものです。

一方で、楽曲は単純に暗く沈んだ内容ではありません。厳しい状況でも軽口を忘れず、諦めずに戦い続けるクロウの力強さも表現されています。

  • クロウの基本的な戦闘テーマ
  • ブラスタでの戦闘時に使用される
  • 借金に追われる厳しい人生を連想させる
  • 追い詰められても前へ進むクロウの姿を表している

借金返済という個人的な理由で戦場へ出たクロウが、次第に仲間や世界を守るために戦うようになる過程にも合った楽曲です。

THE UNBREAKABLE

「THE UNBREAKABLE」は、クロウがスフィア「揺れる天秤」のリアクターとして成長した後を象徴する戦闘曲です。

UNBREAKABLEには「壊れない」「折れない」という意味があり、「天秤は揺れど、支点は折れず」というクロウとスフィアの性質につながっています。

クロウは迷いや葛藤を抱えやすく、何を選ぶべきか悩むことも少なくありません。しかし、どれだけ心が揺れても、仲間を見捨てないことや、人の命を守ることなど、根本にある意志は簡単には変わりません。

『再世篇』ではジェラウドへの嫉妬によってスフィアが暴走し、ひとつの目的以外が見えなくなる反作用にも苦しみました。それでも自分の弱さを認め、CDSを使って反作用を制御し、リ・ブラスタの力を引き出しています。

「THE UNBREAKABLE」は、そうした経験を乗り越えたクロウの成長を表した楽曲といえるでしょう。

  • 折れない意志を持つクロウを象徴する
  • スフィア「揺れる天秤」と深く関係している
  • リ・ブラスタでの戦いを印象づける
  • 迷いを捨てるのではなく、迷いながら進む強さを表している

「CLOSE GAME LIFE」が借金や生活に追われながら戦うクロウを表しているのに対し、「THE UNBREAKABLE」はスフィア・リアクターとして覚醒し、自分の意志で戦うクロウを表した楽曲です。

REMORSE

「REMORSE」は、クロウに関係するイベントで使用されるBGMです。「CLOSE GAME LIFE」をゆっくりとした曲調へアレンジしたバラード版となっています。

REMORSEには「後悔」「自責の念」といった意味があります。クロウが抱えているファイヤバグ時代の過去や、自分が関わった任務への罪悪感を表す曲名と考えられます。

クロウは特殊部隊ファイヤバグに所属していた頃、非人道的な任務に関わっていました。命令へ従うために感情を押し殺していましたが、プロメテウス・エクスペリメントの事後処理で目撃者の始末を命じられたことで、任務へ反発します。

その行動によってエスターは助かりましたが、クロウの中から過去の罪悪感が完全に消えたわけではありません。普段は軽口や金銭の話で感情を隠していても、ファイヤバグ時代を思い出す場面では強い怒りや苦しみを見せます。

「REMORSE」は、普段のクロウが表に出さない後悔や自責を表現する楽曲として位置づけられます。

崩壊方程式

「崩壊方程式」は、もともと初代『スーパーロボット大戦Z』から使われている危機的状況用のBGMです。クロウが登場する以前から存在しており、本来は味方側が大きな危機へ陥った場面で使用されていました。

しかし、『第2次Z』以降では、クロウの借金が増える場面でも使用されるようになります。世界の危機に使われる重々しい楽曲が、クロウにとっては新たな借金が発生する場面で流れるため、強い印象を残しました。

『天獄篇』では危機的な場面に使用される新しいBGMが増えたことから、「崩壊方程式」はほとんどクロウの借金に関係する場面で使われています。

その結果、プレイヤーの間ではクロウの「借金のテーマ」のように扱われることもあります。

  • 本来は味方の危機を表すBGM
  • 第2次Zではクロウの借金が増える場面でも使用
  • 天獄篇では借金関連の印象がさらに強くなった
  • クロウの不運を象徴する関連曲として定着した

クロウにとって新たな借金は、強敵や世界の危機にも匹敵する重大な問題です。そのため、危機を表す「崩壊方程式」が借金の場面で使われることは、ギャグでありながら本人にとっては非常に深刻な演出となっています。

天獄篇でクロウ同行ルートに登録されるBGM

『第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』では、クロウが同行するルートでのみ登録されるBGMがあります。

曲名登録される主な場面
崩壊方程式宗介救出ルート第20話
王の愛は民のために宗介救出ルート第22話
無窮の闘神終盤のクロウルート第43話

これらはクロウ本人の専用戦闘曲ではありませんが、クロウが参加するルートを進めることで登録される楽曲です。

すべてのBGMを集めたい場合は、クロウが同行する分岐ルートを選ぶ必要があります。クロウを中心に部隊を進めたいプレイヤーだけでなく、BGMの収集を目的とする場合にも確認しておきたい要素です。

クロウの戦闘曲が表す成長

クロウに関係する楽曲は、それぞれ異なる側面を表しています。

  • CLOSE GAME LIFEは、借金と生活に追われながら戦う姿
  • THE UNBREAKABLEは、折れない意志を持つリアクターとしての成長
  • REMORSEは、ファイヤバグ時代への後悔と自責
  • 崩壊方程式は、何度返済しても復活する借金と不運

クロウはコミカルな守銭奴として描かれる一方、非人道的な任務に関わった過去や、亡くなった仲間への思いを抱えています。戦闘曲とイベントBGMを通して、軽い言動の裏にある苦悩や、迷いながらも折れずに進む姿が表現されています。

特に「CLOSE GAME LIFE」から「THE UNBREAKABLE」への変化は、借金返済のためにブラスタへ乗った青年が、スフィアを巡る戦いの中で自分の意志を確立していく流れと重なります。

クロウ・ブルーストの楽曲は、単に戦闘を盛り上げるだけでなく、人物像やシリーズを通した成長を伝える重要な要素となっています。

クロウ・ブルーストの主な関連人物

クロウ・ブルーストは、Zシリーズを通して多くの人物と関わっています。借金を肩代わりしたトライア・スコート、後輩のエスター・エルハス、腐れ縁となったカルロス・アクシオン・Jr.など、クロウの生き方に影響を与えた人物は少なくありません。

また、「揺れる天秤」のスフィア・リアクターとして覚醒したことで、アイム・ライアードやアサキム・ドーウィン、ユーサー・インサラウム、尸空といったスフィアに関係する人物とも対立します。

クロウは普段、他人と深く関わることを避けるような態度を取っています。しかし、一度仲間と認めた相手には強い信頼を寄せ、相手の死や苦しみに対して感情を隠さなくなります。

トライア・スコート

トライア・スコートは、ブラスタを開発したスコート・ラボの主任研究員です。クロウの借金を肩代わりし、ブラスタの戦闘データを収集させる条件でテストパイロットに採用しました。

クロウにとっては雇い主であり、上司でもあります。機体の修理費やCDSの利用料などをクロウへ請求するため、借金が増える原因を作ることも少なくありません。

クロウはトライアに振り回されるたびに悪態をついていますが、本気で嫌っているわけではありません。ブラスタやリ・ブラスタを通して長く関わり、互いの能力や考え方を理解する関係となっています。

『天獄篇』でリ・ブラスタTが大破した際には、500万Gの修理費のうち80%をトライアが秘密裏に負担しました。クロウへ請求されたのは100万Gでしたが、トライアなりにクロウを気遣っていたことが分かります。

エスター・エルハス

エスター・エルハスは、クロウの後輩にあたる次元獣バスターです。故郷と家族を次元獣ライノダモンMDによって失っており、クロウはその討伐を10Gで引き受けました。

当初のエスターはクロウに対して辛辣な態度を取っていましたが、彼がブラスタのパイロットであることを知り、行動をともにする中で次第に打ち解けていきます。

『再世篇』では、クロウのファイヤバグ時代とエスターの故郷が滅びた事件の関係が明らかになります。ファイヤバグはプロメテウス・エクスペリメントの目撃者を始末する任務を受けていましたが、クロウが命令に反発したことでエスターは生き延びました。

事実を知ったエスターはクロウを責めることなく、彼の行動を受け入れています。エスターはクロウに好意を明確に示していますが、クロウはその気持ちに気づきながらも、恋愛関係へ進むことを避けています。

カルロス・アクシオン・Jr.

カルロス・アクシオン・Jr.は、アクシオン財団の御曹司です。金銭感覚や立場がクロウとは大きく異なるため、クロウからは金持ちの御曹司として扱われています。

当初は反りが合わず、クロウもカルロスへ好意的ではありませんでした。しかし、何度も関わる中で単純な敵味方では割り切れない腐れ縁のような関係を築いていきます。

カルロスは、クロウが自ら借金に縛られ続ける心理を見抜いた人物でもあります。何かに縛られていなければ自分の存在を確かめられず、状況に流されることをどこかで望んでいるのではないかと指摘しました。

カルロスの死はクロウの心を大きく揺らし、「揺れる天秤」がさらに覚醒するきっかけとなります。クロウはカルロスの最期を本気で嘆き、その意志を受け継ぐように戦いました。

ゼニトリー・マッセ

ゼニトリー・マッセは、父親が残した借金をクロウから取り立てていた人物です。金銭に関しては容赦がありませんが、クロウが借金を背負った事情には同情を見せています。

クロウについて、文句を言いながらも最終的にはきちんと返済する人物だと認識しており、次第に信頼するようになります。

『再世篇』では飲み仲間のような関係になり、互いに親しみのある呼び方をするようになりました。戦場へ差し入れを持ってきたり、借金額の査定を手伝ったりすることもあり、単なる借金取りではなくなっています。

クロウが何度も100万Gの借金を背負う姿には、ゼニトリーも気の毒に感じているようです。

マリリン・キャット

マリリン・キャットは、クロウがファイヤバグに所属していた頃の隊長です。非人道的な任務を平然と遂行する人物であり、クロウとは考え方が根本から合いませんでした。

クロウはマリリンを強く嫌悪しており、再会した際には普段の飄々とした態度を失っています。特殊戦闘台詞でも感情を露わにしており、彼女の存在がクロウにとって大きな傷になっていることが分かります。

クロウが女性との関係を避けるようになった理由にも、マリリンとの経験が影響していると考えられます。

ただし、マリリンの最期の言葉を聞いた際にはクロウも驚きを隠せませんでした。単純な憎悪だけでは整理できない関係だったことがうかがえます。

マルグリット・ピステール

マルグリット・ピステールは、インサラウムに所属する騎士です。次元獣ライノダモンMDをクロウが倒したことで、彼女から恨みを買い、命を狙われるようになります。

しかし、マルグリットが本心では迷いながら戦っていることを、クロウは見抜いていました。弟や仲間を失った怒りを戦いへ向けている彼女に対し、八つ当たりを続けるのではなく、自分自身の意志で生きるよう厳しい言葉をかけます。

展開によってはマルグリットもクロウの言葉を受け入れ、ともに元凶であるガイオウへ立ち向かいます。

『再世篇』ではクロウへ好意を寄せていることが周囲にも分かるようになります。クロウも彼女を嫌っているわけではありませんが、恋愛関係へ踏み込もうとはしていません。

アイム・ライアード

アイム・ライアードは、「偽りの黒羊」のスフィア・リアクターです。嘘と謀略を使い、他人を利用しながら目的を達成しようとします。

クロウは、平然と嘘をつき、目的のためなら非道な行為もためらわないアイムを強く嫌悪しています。本人を直接狙うのではなく、仲間を利用して精神的に揺さぶろうとする手段にも激しい怒りを見せました。

アイムはブラスタに搭載されたVXの正体へ早い段階から気づいており、クロウのスフィアを覚醒させるために何度も接触します。

クロウが自分の命と他人の命を天秤にかけられた際、自分で第三の答えを選んだことで「揺れる天秤」が覚醒しました。アイムとの対立は、クロウがスフィア・リアクターとして成長する大きなきっかけとなっています。

アサキム・ドーウィン

アサキム・ドーウィンは、スフィアを持つ者を狙う放浪者です。「夢見る双魚」のスフィア・リアクターであり、クロウの「揺れる天秤」も標的としています。

最初に出会った時点ではクロウのスフィアが十分に覚醒していなかったため、まだ奪う時期ではないとして見逃されました。

『再世篇』ではクロウを正式な標的として認識し、さらなる覚醒を促すために挑発します。

セツコ・オハラやランド・トラビスほど深い因縁はありませんが、クロウにとってはスフィアを狙う危険な敵のひとりです。

ジェラウド・ガルス・バンテール

ジェラウド・ガルス・バンテールは、インサラウムのアークセイバー最強とされる騎士です。『再世篇』ではクロウの宿敵となり、何度も交戦します。

ジェラウドは汚れ役を引き受けながらも、騎士としての誇りと高潔な精神を失いませんでした。

同じように血塗られた過去を持ちながら、自分よりも高潔な生き方を続けるジェラウドに対し、クロウは強烈な嫉妬心を抱きます。この感情が「揺れる天秤」の覚醒と反作用を引き起こしました。

最終的にクロウは自分の嫉妬を認め、その感情に支配されることなくジェラウドと決着をつけます。クロウが自分の弱さと向き合ううえで、ジェラウドは重要な人物です。

ユーサー・インサラウム

ユーサー・インサラウムは、インサラウム王国最後の聖王であり、「尽きぬ水瓶」のスフィア・リアクターです。

国と民を救うために戦争を選んだユーサーの方法を、クロウは最後まで認めませんでした。しかし、王としてすべての責任を背負い、本気で国を救おうとした姿勢には敬意を抱いています。

次元獣化したエスターを元へ戻すため、一時的に協力する場面もありました。敵同士でありながら、責任を背負って生きる者同士として通じ合う部分があります。

クロウは、出会い方が違えばユーサーと別の関係を築けたかもしれないと悔やみ、その生き方を生涯忘れないと誓っています。

また、「揺れる天秤」と「尽きぬ水瓶」は相性がよく、両方の力を合わせることで限定的な事象制御を可能にします。

ガイオウ

ガイオウは「破界の王」と呼ばれる次元将のひとりです。圧倒的な力を持ち、戦うこと自体を目的としています。

クロウはガイオウの考え方を認めていませんが、その強さに対しては畏敬に近い感情を抱いています。

『天獄篇』で別の強敵と戦った際にも、ガイオウと比較するような発言をしており、彼の強さがクロウの中に強く刻まれていることが分かります。

条件や選択肢によっては、ガイオウが次元将ヴァイシュラバとして活動していた時代の姿と出会うこともあります。

尸空

尸空は、サイデリアルに所属する「沈黙の巨蟹」のスフィア・リアクターです。『第3次Z』におけるクロウの事実上のライバルとなります。

生きることを選び続けるクロウに対し、尸空は死を受け入れるような生き方をしています。両者の考え方は正反対であり、何度も激しく衝突しました。

しかし、根底ではどちらも折れない意志を支えに生きている点で似ています。尸空がクロウへ強い敵意を抱く理由には、自分と似た部分を持ちながら正反対の道を選んでいることへの同族嫌悪も含まれています。

両者の因縁は、ラース・バビロンでの戦いによって決着を迎えます。

クラヴィア・アーゴ

クラヴィア・アーゴは、『連獄篇』に登場するサイデリアルの研究者です。物事を悪い方向へ考えがちでしたが、クロウの言葉によって自分を取り戻していきます。

その後、クラヴィアはクロウへ好意を持つようになります。しかし、クロウ本人は気持ちに気づかず、配慮に欠ける発言で落胆させることもありました。

トライア、エスター、マルグリットに続いてクロウへ好意を持った女性であり、クロウの「無自覚のフラグメイカー」としての一面を強めています。

クラヴィアがバルビエルやサルディアスに利用された際には、クロウも強い怒りを向けました。恋愛感情を自覚していなくても、大切な仲間として認めていることが分かります。

アドヴェント

アドヴェントは、翠の地球で活動していたクロウを勧誘した人物です。クロウが当時背負っていた借金を加入時の報酬として肩代わりし、ともにサイデリアルと戦います。

クロウはアドヴェントと協力しながらも、完全には信用していませんでした。周囲の仲間たちが強く信頼する中でも、説明できない違和感を抱き続けます。

「揺れる天秤」がサード・ステージへ近づくと、クロウは仲間たちの信頼が「アドヴェントは正しい」という前提に依存していることを見抜きます。

この気づきが、アドヴェントとの決別につながりました。周囲の評価に流されず、違和感を最後まで捨てなかったクロウの意志が表れています。

ヒビキ・カミシロ

ヒビキ・カミシロは、『第3次Z』の主人公であり、「いがみ合う双子」のスフィア・リアクターです。

スフィア・リアクターとしてはクロウの後輩にあたり、ヒビキから見たクロウは心技体の「体」を教える師匠に位置づけられています。

元特殊部隊員として実戦経験が豊富なクロウは、機動兵器の操縦だけでなく、生身の戦闘でもヒビキを上回ります。白兵戦の試合ではクロウが3勝1敗という成績を残しました。

クロウは大げさに指導者を名乗ることはありませんが、戦闘経験とスフィア・リアクターとしての生き方を通してヒビキを支えています。

セツコ・オハラとランド・トラビス

セツコ・オハラとランド・トラビスは、クロウと同じくスフィア・リアクターです。クロウは『再世篇』でふたりと初めて出会います。

セツコはクロウの多額の借金に驚き、当初は呆れたような反応を見せました。しかし、何度借金を背負っても落ち込まずに返済を続ける姿勢には感銘を受けています。

ランドは性格や考え方がクロウと近く、出会ってからは酒を酌み交わすほど親しい関係になります。クロウはスフィアについての情報を得るため、珍しく自分から酒代を負担しました。

ランドは、クロウが何かに縛られていなければ自分の力を失ってしまうことを理解しています。一方で、女嫌いを公言しながら次々に女性から好意を寄せられる状況には呆れています。

ロックオン・ストラトス

ロックオン・ストラトスは、版権作品の登場人物の中でもクロウと特に親しい人物です。

年長者同士で気が合い、気軽に軽口を言い合える親友に近い関係を築きました。青山圭一郎やデュオ・マックスウェルとともに、貧乏クジを引きやすい人物として扱われています。

『破界篇』終盤でロックオンが戦死した際、クロウは普段の冷静さを失い、怒りと悲しみを表しました。

『再世篇』以降はロックオンの決め台詞を受け継ぎ、リ・ブラスタBやリ・ブラスタTの射撃武器を使用する際に、その意志を示す言葉を口にします。

クロウ・ブルーストの人間関係をまとめると

  • トライアは雇い主であり、ブラスタを通して長く関わる上司
  • エスターは後輩であり、クロウへ好意を寄せる人物
  • カルロスは反発しながらも友情を築いた腐れ縁
  • ゼニトリーは借金取りから飲み仲間へ変化した人物
  • マリリンはファイヤバグ時代の傷と女性への苦手意識に関係する
  • ジェラウドはクロウの嫉妬とスフィア覚醒を引き起こした宿敵
  • ユーサーは戦い方を否定しながらも生き方を尊敬したライバル
  • 尸空は生き方が正反対でありながら根底では似ている相手
  • ヒビキはスフィア・リアクターとしての後輩
  • ロックオンは特に親しかった戦友であり、その意志を受け継いでいる

クロウは人との深い関わりを避けるように振る舞いますが、実際には多くの人物と強い絆を築いています。

敵対した相手であっても、その生き方に信念があれば敬意を抱きます。一方で、嘘や非人道的な手段によって他人を利用する人物には強い怒りを向けます。

借金やスフィアだけでなく、仲間やライバルとの出会いと別れも、クロウ・ブルーストの成長を支える重要な要素となっています。

クロウ・ブルーストと版権作品キャラクターの関係

クロウ・ブルーストは、『第2次スーパーロボット大戦Z』に参戦する多くの版権作品キャラクターと交流しています。借金に関する軽口や飄々とした態度から、初対面では頼りない人物に見られることもありますが、戦いを重ねるうちに高い実力と義理堅い性格を認められていきます。

クロウは仲間を年齢や立場で区別せず、ひとりの人間として対等に接します。落ち込んでいる人物をただ慰めるのではなく、本人の意思で立ち直れるように、あえて厳しい言葉をかけることもあります。

また、面倒事を背負いやすい青山圭一郎、デュオ・マックスウェル、ロックオン・ストラトスとは「貧乏クジ同盟」と呼ばれる関係を築きました。特にロックオンとは気軽に軽口を言い合える戦友となり、その死後は彼の言葉と意志を受け継いでいます。

青山圭一郎

青山圭一郎は、クロウと同じく面倒な役割を引き受けやすい人物です。赤木駿介の相棒として苦労する場面が多く、クロウから一方的に自分と同じ「貧乏クジを引く側」の人間として認定されました。

その後はロックオン・ストラトスを交え、貧乏クジを引きやすい仲間として会話する場面が増えます。クロウ自身は不幸な立場を望んでいるわけではありませんが、同じように苦労する人物へ親近感を抱く傾向があります。

兜甲児

クロウは熱海での戦いを終えた後、兜甲児とともに警察へ拘束された経験があります。テロリストではないかと疑われ、ふたりで取り調べを受けるという珍しい関係から交流が始まりました。

甲児が兜十蔵を失い、気持ちを落としていた際には、クロウなりの言葉で励ましています。クロウは相手を必要以上に慰めることはありませんが、悲しみを抱えたまま立ち止まらないよう背中を押します。

年下の甲児を子供として扱うのではなく、戦場で命を預けるひとりの仲間として接している点もクロウらしいところです。

兜十蔵と暗黒寺闇太郎

兜十蔵とは、くろがね屋の温泉で交流しています。クロウは十蔵の人柄を気に入り、粋な人物として評価しました。

暗黒寺闇太郎からはテロリストの疑いをかけられ、甲児とともに拘束されています。取り調べでは大盛りのカツ丼を出されており、食費にも困っていたクロウにとっては、悪いことばかりではない出来事となりました。

クロウは暗黒寺の刑事らしい行動をからかいながらも、深刻に反発するのではなく軽口で受け流しています。

ゲッターチーム

クロウは流竜馬、神隼人、巴武蔵のゲッターチームと年齢が近く、気の合う関係を築いています。

竜馬からは借金を踏み倒す方法、隼人からは非合法な金儲けを教えられそうになりますが、クロウはどちらも拒否しました。金銭に厳しい守銭奴であっても、犯罪や不正を行わないという主義は崩していません。

また、生身での戦闘では軍隊格闘術のシステマを披露し、竜馬から技術を評価されています。クロウが単なる機動兵器のパイロットではなく、特殊部隊員として白兵戦にも慣れていることが分かる場面です。

一方、スフィアの反作用を硬貨の音で防ぐCDSの仕組みについては、隼人から本気で呆れられています。理屈としては成立していても、金の音で正気へ戻るという方法は、周囲から見るとクロウにしか使えない特殊な対策でした。

桃井いぶき

桃井いぶきが父親への複雑な思いを乗り越えた際、クロウは自分が父親の借金を背負った理由を明かしています。

父親とは対立していましたが、育ててもらったことへの感謝まで否定していたわけではなく、その恩を返すために借金を引き受けたと語りました。

クロウは、いぶきを女性としてではなく戦友として見ているという趣旨の発言もしています。しかし、本人としては信頼を表したつもりでも、いぶきからは素直に喜ばれませんでした。

女性への苦手意識を持ちながら、実際には男女を問わず仲間と対等に接するクロウの性格が表れています。

ヨーコ・リットナー

クロウは、ニアに対して複雑な感情を抱くヨーコ・リットナーの様子を気にかけています。

ヨーコがニアを見捨てるような発言をした際には、厳しい態度で制止しました。ただ慰めるのではなく、自分自身の手で迷いや遺恨へ向き合うよう促しています。

クロウは心が折れた仲間へ安易に答えを与えず、自分の意思で立ち上がることを求めます。ヨーコに対する態度も、相手なら乗り越えられると信頼しているからこその厳しさです。

竹尾ワッ太

クロウは竹尾家で夕食をごちそうになる代わりに、竹尾ワッ太の宿題を手伝う契約を結びました。

後になって約束をなかったことにしようとしますが、郁絵の機転によって結局は宿題を手伝うことになります。

食事を報酬に仕事を引き受ける点はクロウらしいものの、子供だからと適当に扱うことはありません。ワッ太を社長であり仲間でもあるひとりの人物として接しています。

明神タケルとロゼ

クロウは明神タケルの判断を「甘い」と指摘することがあります。しかし、これは優柔不断だと否定しているのではなく、人を信じようとするタケルの優しさを長所として認めたうえでの言葉です。

敵だった頃のロゼに対しては、その頑なな態度をマルグリット・ピステールと重ねて見ています。怒りや悲しみに縛られ、本心とは異なる戦いを続ける人物を見抜く点も、クロウの特徴です。

破嵐万丈とロジャー・スミス

クロウは破嵐万丈、ロジャー・スミス、桂木桂から、スフィアやアサキム・ドーウィンについて説明を受けています。

ロジャーが交渉を専門とするネゴシエイターであることを知ると、トライアから請求された新たな借金について助けを求める場面もあります。

世界や次元に関わる重大な話をしている最中でも、自分の借金問題を解決する手段を探す点はクロウらしいところです。

デュオ・マックスウェル

デュオ・マックスウェルは原作でも苦労する場面が多く、クロウから青山やロックオンと同じ貧乏クジ仲間として扱われています。

アッシュフォード学園の学園祭へ一緒に出かけた際には、年下のデュオへ金銭面で頼ろうとして呆れられました。

クロウとデュオは軽口を言い合える間柄であり、深刻な戦いの中でも会話を明るくする組み合わせとなっています。『天獄篇』では、クロウがデュオの今後を予想するような発言をする場面もあります。

ロックオン・ストラトス

ロックオン・ストラトスは、版権作品の登場人物の中でも、クロウと特に深い関係を築いた人物です。

両者は部隊内の年長者であり、周囲を気遣いながら苦労を引き受ける点でも共通しています。気軽に軽口を言い合える一方、ロックオンがテロリズムへ抱く強烈な憎悪を知り、クロウが言葉を失う場面もありました。

『破界篇』終盤でロックオンが戦死すると、クロウは普段の冷静さを失い、怒りと悲しみをあらわにします。世界が変わる直前まで戦いながら、その未来を見ることなく命を落とした親友を心から悼みました。

『再世篇』以降では、クロウがロックオンの決め台詞を受け継ぎます。リ・ブラスタBやリ・ブラスタTで狙撃武器を使用する際にも、その言葉を意識した戦闘台詞を口にしており、亡き戦友の意志がクロウの中で生き続けています。

ロックオン・ストラトス(2代目)

クロウは、兄の名を継いだ2代目ロックオン・ストラトスの覚悟も認めています。

単に同じ名前を名乗っている人物としてではなく、その名に込められた責任を理解したうえで仲間として接します。

さらに、貧乏クジを引きやすい人物として同盟へ加えようとするなど、初代ロックオンとの関係を引きずるだけでなく、2代目とも新しい関係を築いています。

刹那・F・セイエイ

クロウは刹那・F・セイエイの無表情で愛想の少ない態度をよくからかっています。

一方で、刹那がひとりで戦いを背負おうとした際には、仲間を頼るよう強く叱咤しました。刹那だけがガンダムではなく、ほかの仲間もともに戦っていることを伝えています。

テロリストに拉致されたマリナ・イスマイールとリリーナ・ドーリアンを救う作戦では、ヒイロ・ユイを含めた3人で敵の拠点へ向かっています。

年下の刹那を守られる側として扱うのではなく、ひとりの戦士として認めながら、無謀な行動には釘を刺す関係です。

アレルヤ・ハプティズムとティエリア・アーデ

アレルヤ・ハプティズムは、クロウの軽口や金銭に関する発言へ冷静なツッコミを入れることが多い人物です。

クロウが金儲けにつながる方法を思いついても、それが犯罪に当たる場合にはアレルヤから指摘され、実行を取りやめています。

ティエリア・アーデとは、クロウが冗談交じりにソレスタルビーイングへの加入を申し出た際、意外にも加入を認められそうになる場面があります。ティエリアはクロウ本人よりも、ブラスタから得られるデータへ興味を持っていたようです。

ヒイロ・ユイ

ヒイロ・ユイとは、『破界篇』のエリア11ルート序盤で交戦しています。

ヒイロから狙撃されたクロウは即座に反撃し、相打ちに近い形となりました。クロウは軽口でごまかしていましたが、実際にはかなりの傷を負っています。

その後は敵対関係を解消し、刹那とともに救出任務へ参加するなど、互いの実力を認める仲間となりました。

アムロ・レイ

クロウはアサキムに追い詰められた際、アムロ・レイの介入によって助けられています。

後にアムロを「ガンダム先輩」と呼ぶようになり、歴戦のパイロットとして敬意を示しています。

クロウは年上や有名な人物に対しても必要以上にかしこまることはありません。軽い呼び方をしながらも、相手の実力や経験については正当に評価しています。

チームトリニティとアリー・アル・サーシェス

クロウは、無関係な人々を巻き込みながら戦うチームトリニティへ強い嫌悪感を抱いています。

自ら集めた情報をスメラギ・李・ノリエガたちへ渡し、トリニティを止めることがZEXIS全体の意思であると伝えました。

また、戦いそのものを楽しみ、目的のために多数の人間を犠牲にするアリー・アル・サーシェスを、次元獣以上に危険な存在と見ています。

サーシェスがロックオンの命を奪った後は、親友の仇として激しい怒りを向けました。クロウは金銭問題では軽い態度を見せますが、人命を弄ぶ相手を決して許しません。

シェリル・ノーム

クロウは潜入任務中にシェリル・ノームと出会い、サインを欲しがる様子を見せました。

ただし、シェリルのファンだからではなく、サインを売って借金返済の足しにすることが目的でした。本人が説明する前から、周囲の仲間にも金目当てだと見抜かれています。

クロウらしい守銭奴ぶりが表れた場面ですが、シェリルやランカ・リーの私生活を利用して金を稼ぐような方法には手を出していません。

レントン・サーストン

クロウはランカの送迎を担当するレントン・サーストンの護衛を務めています。

物語終盤では、レントンの覚悟を確かめるため、あえて諦めたような言葉を投げかけました。レントンが強く反発する姿を見て、その決意が揺るがないことを確認しています。

クロウは相手の答えを代わりに決めるのではなく、本人の言葉や行動によって覚悟を示させようとします。厳しい態度を取る場合も、相手を信頼しているからこそです。

クルツ・ウェーバー

クロウはクルツ・ウェーバーを初めて見た時から、自分と似た人物だと判断しています。

軽口を叩きながらも高い戦闘能力を持ち、深刻な過去を表面へ出さない点など、両者には共通する部分があります。

普段は女性関係を避けるクロウと、女性に積極的なクルツでは行動が異なりますが、二枚目になりきれない雰囲気を含めて近いものを感じていたようです。

版権キャラクターとの関係をまとめると

  • 青山、デュオ、ロックオンとは貧乏クジを引きやすい仲間として交流する
  • 甲児やタケルなどの年下にも、対等な仲間として接する
  • ゲッターチームとは年齢が近く、軽口を言い合える関係を築く
  • 刹那が責任をひとりで背負おうとした際には厳しく叱咤する
  • ヨーコやレントンには、自分の意思で迷いを乗り越えるよう促す
  • アムロや万丈などの先輩格には軽い態度を見せながらも実力を認める
  • サーシェスやチームトリニティの非道な戦い方を強く嫌悪する
  • ロックオンとは親友に近い関係を築き、その死後は言葉と意志を受け継ぐ

クロウは守銭奴として多くのキャラクターから呆れられていますが、同時に義理堅く、仲間を見捨てない人物として信頼されています。

誰に対しても無条件に優しいわけではなく、時には厳しい言葉で相手を突き放します。しかし、それは仲間なら自分の力で立ち上がれると信じているためです。

版権作品のキャラクターとの幅広い交流を通して、金にうるさいだけではないクロウの正義感、責任感、仲間への思いが描かれています。

クロウ・ブルーストの名台詞

クロウ・ブルーストには、借金に関するコミカルな言葉から、仲間への思いや折れない意志を表す熱い言葉まで、数多くの印象的な台詞があります。

普段は軽口を叩き、深刻な場面でも余裕のある態度を見せていますが、仲間が傷つけられた時や、命を軽視する相手と対峙した時には、飾りのない本音を口にします。

また、「揺れる天秤」のスフィア・リアクターとして成長した後は、迷いを抱えながらも信念を曲げないクロウの生き方を象徴する台詞が増えていきます。

「それがどうした」

「それがどうした」は、クロウの芯の強さを表す代表的な台詞です。

相手から正論や厳しい現実を突きつけられても、それを否定したり言い訳したりするのではなく、すべて受け止めたうえで自分の意志を貫きます。

クロウは自分の過去や弱さを完全に克服した人物ではありません。ファイヤバグ時代の罪悪感、父親との確執、何度も背負う借金など、多くの問題を抱えています。

それでも、過去があるから戦えない、借金があるから仲間を助けられないとは考えません。どのような事情を突きつけられても、それを理由に立ち止まらない姿勢が「それがどうした」という短い言葉に表れています。

『第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』では、仲間たちが強大な敵を前に戦意を失いかける中、クロウだけがこの言葉を口にして闘志を保ちました。

「悪いな」

「悪いな」は、クロウが戦闘中を中心によく使う口癖です。

敵を攻撃する時や、相手の思惑を外した時などに短く口にします。飄々とした態度や、無頼漢を装うクロウらしさが表れた言葉です。

深い意味を持つ長い台詞ではありませんが、クロウの余裕のある戦闘スタイルや、完全な熱血漢にはなりきらない人物像を印象づけています。

「言っとく。犯罪は俺の主義に反する」

初登場時、借金取りのゼニトリー・マッセから稼げる仕事を紹介すると持ちかけられた際に、クロウが口にした言葉です。

クロウは金に非常に細かく、大金を目の前にすると普段の態度を崩すこともあります。しかし、誘拐や強盗などの犯罪によって金を得ることは拒否しています。

借金を踏み倒す方法や非合法な金儲けを提案されても受け入れず、自分が背負った借金は働いて返そうとします。

守銭奴ではあっても、金のためなら何でもする強欲な人物ではないことが分かる台詞です。

「金は働けば返せるが、命は帰ってこないからな」

金銭に執着するクロウが、人の命を金よりも重く考えていることを端的に示した言葉です。

クロウは生活を切り詰め、わずかな金額にもこだわります。それでも、仲間や一般人の命が危険にさらされている時には、報酬や借金を後回しにして行動します。

ブラスタへ初めて乗り込んだ時も、正式な契約や報酬が決まっていたわけではありません。無差別攻撃を行う敵を止めるため、自分から危険な機体へ乗り込みました。

金は後から取り戻せても、失われた命は戻らないという考えは、シリーズを通して変わらないクロウの基本姿勢です。

「自分の生命と他人の生命……俺の答えは決まっている」

アイム・ライアードから、自分の命と他人の命のどちらかを選ぶよう迫られた際の台詞です。

クロウはどちらか一方を犠牲にするという選択そのものを拒否し、そのような選択を強いる相手を倒すという答えを出しました。

迷いがなかったわけではありません。自分も生きたいという気持ちと、相手を助けたいという気持ちの間で心は揺れています。

それでも、命の重さを比べることを受け入れず、自分の意志で新しい答えを作ったことで、「揺れる天秤」のスフィアが覚醒しました。

「仲間のためならロハでやるぜ!」

クロウが援護攻撃を行う際に使用する台詞のひとつです。

普段は仕事に対する報酬を求め、わずかな金額も無駄にしないクロウですが、仲間を助ける場合には報酬を必要としません。

クロウの守銭奴としての言動と、仲間を大切にする本質の違いが分かりやすく表れています。

金にうるさいのは生活と借金返済のためであり、信頼した仲間の命まで金銭で判断しているわけではありません。

「一人で何でも背負いこむんじゃねえ!」

刹那・F・セイエイがひとりで責任を背負おうとした際に、クロウが叱咤した言葉です。

クロウ自身も、父親の借金やファイヤバグ時代の過去など、多くのものをひとりで背負おうとする人物です。そのため、刹那の危うさを誰よりも理解していたと考えられます。

仲間がいる以上、すべてをひとりで解決しようとする必要はありません。クロウは刹那を未熟な子供として扱うのではなく、仲間を頼ることも戦う者の責任だと伝えています。

「最期まで貧乏クジかよ……馬鹿野郎が!」

親友であるロックオン・ストラトスの戦死を知った際に、クロウが口にした言葉です。

普段のクロウは悲しみや後悔を軽口で隠しています。しかし、ロックオンの死を知った時には感情を抑えることができず、怒りと悲しみをそのまま表しました。

クロウとロックオンは、ともに年長者として周囲を支えながら、面倒な役割を引き受けることが多い人物です。貧乏クジを引きやすい者同士として親しい関係を築いていました。

最後まで仲間のために戦い、自分だけが未来を見ることなく命を落としたロックオンに対する、クロウの深い悲しみが伝わる台詞です。

「狙い撃つぜ、俺も……!」

『再世篇』以降、クロウがリ・ブラスタBの狙撃武器を使用する際に口にする台詞です。

ロックオン・ストラトスの決め台詞を受け継いだもので、亡き戦友の意志を背負って戦うクロウの姿を表しています。

クロウはロックオンの死を忘れたわけではありません。悲しみに立ち止まるのではなく、その言葉と生き方を自分の中へ受け継ぎ、次の戦いへ進んでいます。

『連獄篇』『天獄篇』でも狙撃によって登場する場面があり、クロウの射撃技術とロックオンから受け継いだ意志の両方が強調されています。

「天秤の支点は折れねえんだよ」

リ・ブラスタの必殺技を使用する際にクロウが口にする、スフィア・リアクターとしての象徴的な台詞です。

クロウの心は、借金、過去、仲間、敵への感情によって常に揺れています。しかし、心が揺れること自体は弱さではありません。

重要なのは、どれだけ迷っても中心となる意志を失わないことです。天秤の皿が揺れても、それを支える支点だけは折れないという「揺れる天秤」の性質を表しています。

クロウが迷いを捨てたのではなく、迷いを抱えたまま進めるようになったことを示す言葉です。

「分の悪い賭けは主義じゃない」

クロウが戦闘中に使用する台詞です。

無謀な勝負を好む人物ではなく、勝算や状況を見極めたうえで戦おうとする現実的な性格を表しています。

クロウは仲間を助けるために危険へ飛び込むことがありますが、危険そのものを楽しんでいるわけではありません。生き残り、仕事を完了し、借金を返済するためにも、勝つ可能性の低い賭けは避けようとします。

『再世篇』では、同じ意味を持つ「イチバチのギャンブルは好きじゃない」という表現も使用しています。

「俺の意志を力にする……!」

『天獄篇』でリ・ブラスタTの必殺技を使用する際に発する台詞です。

「揺れる天秤」の力は、単なる感情の強さではなく、迷いの中でも折れない意志によって引き出されます。

『破界篇』ではスフィアの正体も知らず、『再世篇』では反作用によって暴走しました。しかし『天獄篇』では、自分の意志を明確に力へ変えられる段階まで成長しています。

スフィアに振り回されるのではなく、自らの意思でリ・ブラスタTを動かすクロウの成長が分かる言葉です。

「リスク・オブ・マイ・ライフ……!」

リ・ブラスタBの必殺技を使用する際に口にする台詞のひとつです。

クロウは父親の借金、ファイヤバグ時代の過去、仲間との別れ、スフィアの反作用など、常に何かを背負いながら生きています。

借金を含め、多くの重荷がクロウの人生を苦しいものにしてきました。一方で、何かを背負うことが、クロウの生きる目的や戦う意志にもつながっています。

危険や責任を抱えながら進む生き方を表した、クロウらしい戦闘台詞です。

クロウ・ブルーストの名台詞が表すもの

クロウの台詞には、守銭奴としてのコミカルな面だけでなく、責任感や仲間への思い、スフィア・リアクターとしての成長が表れています。

  • 「それがどうした」は現実を受け止めても折れない強さを表す
  • 「犯罪は俺の主義に反する」は金より信念を優先する姿勢を示す
  • 「金は働けば返せるが、命は帰ってこない」は命を最優先する考えを表す
  • 「仲間のためならロハでやる」は仲間への義理堅さを示す
  • 「狙い撃つぜ、俺も」はロックオンの意志を受け継いだ言葉
  • 「天秤の支点は折れない」はクロウとスフィアを象徴する
  • 「俺の意志を力にする」はリアクターとしての成長を表す

クロウは長い演説をするよりも、短い言葉で自分の意志を示すことが多い人物です。

軽口や金銭に関する発言で周囲を呆れさせながら、重要な場面では相手の理屈をすべて受け止め、それでも自分の信念を曲げません。

借金に追われる二枚目半の主人公でありながら、仲間のためなら無報酬で戦い、命を軽視する相手には本気の怒りを向ける。その複雑な人物像が、クロウ・ブルーストの数々の名台詞に表れています。

クロウ・ブルーストの小ネタ・余談

クロウ・ブルーストには、100万Gの借金や硬貨への反応、女性との関係、声優に関連した台詞など、シリアスな本編とは異なる小ネタが数多く用意されています。

重い過去やスフィア・リアクターとしての宿命を背負っている一方、借金が増えるたびに大げさな反応を見せることもあり、Zシリーズの中でもコミカルな場面が多い主人公です。

「100万Gの男」という異名

クロウを象徴する異名が「100万Gの男」です。父親が残した借金の金額が100万Gだったことから、借金取りのゼニトリー・マッセに呼ばれるようになりました。

クロウは物語の途中で何度も借金を完済しています。しかし、周囲への損害賠償、CDSの使用料、リ・ブラスタTの転送費や修理費などによって、再び100万Gを背負うことになります。

一度は借金から解放されても、短期間で元の状態へ戻る展開が繰り返されるため、100万Gはクロウを表す数字として定着しました。

  • 最初は父親が残した100万Gを引き受ける
  • 完済後も損害賠償によって再び借金を背負う
  • CDSの使用料として100万Gを請求される
  • 機体の転送費や修理費でも借金が発生する
  • シリーズ終盤でも100万Gの男へ戻っている

借金はクロウにとって最大の悩みですが、同時に戦う目的や精神を支える枷にもなっています。

ファンから「苦労さん」と呼ばれることもある

クロウという名前と、借金や不運によって苦労を重ねる境遇をかけて、ファンから「苦労さん」と呼ばれることがあります。

仲間を助けるために行動した結果として損害を背負ったり、借金を完済した直後に新たな請求を受けたりと、本人に落ち度がない場合でも貧乏くじを引くことが少なくありません。

一方、勢いで行動した後に費用や後始末の問題へ気づくこともあり、すべての借金が完全に不可抗力というわけではありません。

クロウ自身の性格と運の悪さが組み合わさり、何度も苦労することがキャラクターの定番となっています。

硬貨の音だけで金額を聞き分けられる

クロウは長年の借金生活によって、硬貨の落ちる音に非常に敏感です。

わずかな金額であっても見逃さず、周囲で硬貨が落ちる音がすればすぐに反応します。さらに、音だけで落ちた硬貨の金額を判断できるような描写もあります。

ナットなどの金属部品を落とした場合には硬貨ではないことを聞き分けており、単に金属音へ反応しているわけではありません。

この能力はギャグだけで終わらず、スフィア「揺れる天秤」を制御するCDSにも利用されました。

硬貨に関する特徴内容
落下音への反応戦闘中でも硬貨の音を聞き逃さない
金額の判別音から落ちた硬貨の種類や金額を判断する
金属との区別ナットなどの部品と硬貨の音を聞き分ける
CDSへの応用硬貨の音でスフィアの反作用から意識を逸らす

守銭奴としての性質が、強大なスフィアを制御するための重要な能力になっている点は、クロウらしい設定です。

食生活は非常に質素

借金返済を優先するクロウは、日々の食費も極端に切り詰めています。

一週間のうち半分ほどは砂糖を入れた水を昼食にし、残りは何も入れていない水だけで済ませていると語られています。

普段は満足な食事を取れないため、誰かが食事をおごると聞いた時には、普段見せないような笑顔になることもあります。

竹尾家で夕食をごちそうになった際には、その代わりとしてワッ太の宿題を手伝う契約を結びました。クロウにとって食事は、現金と同じように重要な報酬となっています。

大金を目の前にすると性格が変わる

普段のクロウはクールで落ち着いた態度を装っていますが、大金を目の前にすると我を忘れることがあります。

大量の金を見た際には、普段の二枚目を意識した言動が完全に崩れ、興奮を隠せなくなりました。

ただし、大金に興奮しても犯罪へ手を出すことはありません。拾得物や正当な報酬には反応しますが、誘拐や強盗などの汚い方法で得る金は拒否します。

金への強い執着と、越えてはならない一線を守る律儀さが同居しています。

「おごり」という言葉に弱い

クロウは「おごり」や「無料」という言葉に非常に弱く、誰かが代金を払うと聞くと急に機嫌がよくなります。

普段は水で食事を済ませるような生活をしているため、無料で十分な食事を取れる機会は逃そうとしません。

一方で、自分に余裕がある時には、オズマ・リーを飲みに誘ったり、ランド・トラビスから情報を得るために酒代を負担したりしています。

常に他人へたかるわけではなく、必要な場面では自分から費用を支払う点も、クロウが単なるケチではないことを示しています。

酒は飲めるがランドほど強くない

クロウは22歳であり、作中ではビールを飲む場面があります。模擬戦を酒を飲みながら観戦するなど、アルコールを楽しむこと自体は嫌いではないようです。

ただし、普段は金銭的な余裕がないため、高価な酒を自由に飲めるわけではありません。「第5のビール」で我慢していると語ることもあります。

ランド・トラビスと合流した際には、連日一緒に酒を飲み、二日酔いに悩まされました。このことから、酒は飲めてもランドほど強くはないと考えられます。

アメリカンスポーツの用語を多用する

クロウは戦闘中に、アメリカンフットボールや野球などで使われる言葉を多用します。

  • ヘイルメリー
  • タッチダウン
  • グリーンライト
  • フォーメーション・ショットガン

「グリーンライト」は実行の許可や攻撃開始の合図として使用しています。野球では状況に応じて自由に盗塁を判断できる権利を表す言葉でもあります。

こうした用語から、クロウがアメリカンスポーツに詳しい、または好んでいる可能性があります。

一方で、慣用句やことわざを使った際に表現を間違えることもあり、格好をつけようとして完全には決まらない二枚目半らしさにつながっています。

女性嫌いなのに女性から好意を寄せられる

クロウは女性が苦手だと公言していますが、作中では複数の女性から好意を寄せられています。

  • トライア・スコート
  • エスター・エルハス
  • マルグリット・ピステール
  • クラヴィア・アーゴ

クロウ自身は女性へ積極的に近づこうとしませんが、相手が困っていれば助け、ひとりの仲間として対等に接します。

義理堅く、自分の信念を曲げない姿勢が好感につながっているようです。本人が気づかないまま相手から好意を寄せられることも多く、「無自覚のフラグメイカー」といえる状態になっています。

女性そのものを嫌っているのではなく、女性と深く関わることで起こる面倒事や恋愛関係を避けていると考えられます。

中の人に関係する小ネタ

クロウの声を担当するうえだゆうじは、さまざまなアニメやゲーム作品へ出演しています。そのため、作中には担当声優に関係する小ネタも含まれています。

『破界篇』では、珍しい戦闘データを手に入れた際に、うえだゆうじが出演した別作品を連想させる発言をしています。

『再世篇』では、『機動戦士ガンダム00』に登場するビリー・カタギリへ会ってみたいという趣旨の会話があります。クロウとビリーは同じ声優が担当していますが、ゲーム中のビリーには音声がないため、気づきにくい小ネタです。

『天獄篇』でもビリーの声について触れる場面があり、同じ声優であることを意識した会話が用意されています。

「崩壊方程式」が借金のテーマとして定着

「崩壊方程式」は、本来は味方が大きな危機へ陥った場面で使用されるBGMです。

しかし、第2次Z以降ではクロウの借金が増える場面でも流れるようになり、プレイヤーから借金を象徴する楽曲として認識されるようになりました。

『天獄篇』ではほかの危機用BGMが追加されたため、「崩壊方程式」がクロウの借金に関係する場面で使用される印象がさらに強くなっています。

世界崩壊にも使われるような重々しいBGMが借金の増加に使われることで、クロウにとって借金が世界の危機に匹敵する重大事であることを表しています。

借金残高がゲーム中に表示される

『第2次Z』では、シナリオの区切りごとにクロウの借金残高が表示されます。

世界の危機や次元獣との戦いが進む中で、同時に借金の返済状況も報告されるため、クロウの個人的な目的を忘れにくい構成になっています。

戦闘で活躍し、物語が進むほど残高が減っていきますが、完済後には新たな費用が発生します。

借金が単なるプロフィール設定ではなく、ストーリーとゲーム演出の両方へ組み込まれている点が特徴です。

クロウの借金は返済能力の低さが原因ではない

クロウは何度も借金を背負っていますが、返済能力が低いわけではありません。

どれほど多額の借金を抱えても、戦闘や仕事によって収入を得て、その都度完済しています。

クロウの借金が減らないのは、返済できないからではなく、完済するたびに新しい損害や費用が発生するためです。

  • 戦闘によって報酬を稼ぐ能力は高い
  • 借金を踏み倒さず全額返済する
  • 完済後に別の理由で借金が発生する
  • 自分に責任がある費用は受け入れる
  • 最後には自分の意思で修理費を背負う

借金が増えるたびに大きく嘆いていましたが、シリーズ終盤では100万Gを告げられても落ち着いて受け入れるようになります。

クロウ・ブルーストの小ネタをまとめると

  • 100万Gの借金を何度も背負う
  • 名前と境遇をかけて「苦労さん」と呼ばれることがある
  • 硬貨の音から金額や金属の種類を判別できる
  • 食費を切り詰め、水だけで食事を済ませることがある
  • 大金を目の前にすると普段の態度が崩れる
  • 無料の食事やおごりという言葉に弱い
  • 酒は飲めるがランドほど強くない
  • アメリカンスポーツの言葉を戦闘中に使用する
  • 女性嫌いを公言しながら複数の女性から好意を寄せられる
  • 担当声優に関係する小ネタが用意されている
  • 「崩壊方程式」が借金を象徴するBGMとなっている
  • ゲーム中で借金の残高が表示される

クロウは重い過去を抱えるスフィア・リアクターですが、借金や金銭に関する小ネタによって、物語が必要以上に暗くならないように描かれています。

守銭奴としての性質がCDSに利用されたり、資金稼ぎに強いゲーム性能へ反映されたりと、コミカルな設定がストーリーやシステムにも結びついています。

シリアスな人物設定と借金を中心とした笑いが共存していることが、クロウ・ブルーストが多くのプレイヤーから親しまれる理由のひとつです。

クロウ・ブルーストの魅力

クロウ・ブルーストは、100万Gの借金返済を目的に戦うという、歴代『スーパーロボット大戦』の主人公の中でも珍しい立場の人物です。金銭に細かい言動や、借金が増えるたびに見せる大げさな反応が印象に残りますが、それだけで終わらない人物として描かれています。

元特殊部隊員として高い戦闘能力を持ち、普段は軽く見える態度の裏に、非人道的な任務へ関わった過去と強い後悔を抱えています。金を重視しながら人命を優先し、女性が苦手だと言いながら困っている相手を助けるなど、相反する要素が共存している点が大きな魅力です。

また、借金返済のために戦い始めた青年が、スフィア「揺れる天秤」のリアクターとして成長し、自分が何を背負うのかを選べるようになる過程も見どころとなっています。

借金返済のために戦う珍しい主人公

スーパーロボット作品の主人公は、世界平和や復讐、故郷の防衛などを目的に戦うことが多いですが、クロウが最初に掲げる目的は借金返済です。

父親が残した100万Gを返すためにブラスタのテストパイロットとなり、戦闘データの収集や次元獣の撃破によって報酬を得ていきます。

ただし、世界や仲間の危機を前にしても借金だけを優先するわけではありません。クロウにとって借金返済は重要な目的ですが、人の命や世界の平和まで金銭と引き換えにしようとは考えていません。

個人的で現実的な事情を抱えながら、結果として世界を救う戦いへ参加する姿が、ほかの主人公にはない個性となっています。

守銭奴と義理堅さが両立している

クロウは1Gにもこだわる守銭奴であり、食費を削ってでも借金返済を優先します。無料の食事や誰かのおごりに反応し、大金を前にすると普段の落ち着いた態度を失うこともあります。

しかし、金を手に入れるためなら何でもする人物ではありません。犯罪や不正による金儲けを拒否し、請求された費用は逃げずに支払います。

仲間のためであれば報酬を求めずに戦い、人命が関わる場合には金銭よりも救助を優先します。

  • 仕事を引き受ける場合は正当な報酬を求める
  • 犯罪や強盗による金儲けは拒否する
  • 借金を踏み倒さず最後まで返済する
  • 仲間を助ける場合は無報酬でも行動する
  • 失った金よりも失われる命を重く考える

金に厳しい一方で、人として守るべき一線は越えません。守銭奴というコミカルな特徴と、真面目で義理堅い本質が両立している点がクロウの魅力です。

軽い態度の裏に重い過去を抱えている

クロウは普段、飄々とした態度や軽口によって周囲を和ませています。自分の失敗や借金についても冗談交じりに話し、深刻な空気を必要以上に引きずりません。

一方で、ファイヤバグ時代には非人道的な任務へ関わり、その経験に対する後悔と罪悪感を抱えています。

プロメテウス・エクスペリメントの事後処理では、目撃者を始末する命令を受けました。クロウは任務に反発して部隊を離れましたが、それ以前に関わってきた任務や犠牲まで消えるわけではありません。

普段の軽い態度は、過去を忘れたからではなく、重いものを抱えながら日常を送るための振る舞いとも考えられます。

コミカルな言動と重い過去の落差によって、単純な明るい主人公でも、暗い過去だけに縛られた主人公でもない人物になっています。

高い実力を誇示しない凄腕パイロット

クロウは元ファイヤバグ所属のパイロットであり、ブラスタを初操縦で扱えるほど高い技術を持っています。

本来は4機で使用するACPファイズを単独で再現し、生身では軍隊格闘術のシステマを使います。射撃と格闘の両方に対応し、専用機ではないアクシオへ乗り換えても戦力として活躍できます。

それほどの能力を持ちながら、自分を英雄として宣伝したり、名声を求めたりすることはありません。

報酬にはこだわりますが、評価や肩書には興味が薄く、必要な仕事を確実にこなします。実力を過度に誇示しない姿勢も、クロウの落ち着いた格好よさにつながっています。

完全な二枚目になりきれない親しみやすさ

クロウは長身で整った顔立ちを持ち、落ち着いた無頼漢を装っています。黙っていれば二枚目に見えますが、口を開くと借金や食事の話を始め、格好よさが長続きしません。

大金を目の前にして我を忘れたり、女性関係から逃げようとしたり、難しい慣用句を間違えたりすることもあります。

完璧な格好よさではなく、決める場面では決めながら、普段はどこか残念な部分を見せる人物です。

高い能力と親しみやすい欠点を併せ持つため、シリアスな物語の主人公でありながら、周囲の仲間と自然に会話できるキャラクターとなっています。

仲間を対等な存在として信頼する

クロウは、相手が年下や子供であっても、仲間と認めれば必要以上に子供扱いしません。

困っている相手をただ慰めるのではなく、自分の力で立ち直る必要があると判断すれば、あえて厳しい言葉を使います。

刹那・F・セイエイがひとりですべてを背負おうとした際には仲間を頼るよう叱り、ヨーコ・リットナーやレントン・サーストンが迷った時には、本人の本当の意思を引き出そうとしました。

クロウの厳しさは相手を突き放すためではなく、その人物なら立ち直れると信頼しているためです。

自分が誰かを守るだけでなく、仲間にも自分の意思で立つことを求める姿勢に、クロウなりの対等な関係が表れています。

敵の生き方にも敬意を示す

クロウは敵対した人物をすべて同じように憎むわけではありません。

アイム・ライアードやマリリン・キャットのように、嘘や非人道的な手段で人を利用する相手には強い嫌悪感を示します。

一方、ジェラウドやユーサーのように、自分の責任や信念を背負って戦う相手には敬意を抱きます。相手の方法を認められなくても、その人物が何を背負い、何を守ろうとしているのかを見ようとします。

特にユーサーが戦争を選んだことは最後まで否定しましたが、国と民を救おうとした責任感と生き方は高く評価しています。

単純な敵味方だけで相手を判断せず、相手の意志を見ようとする点もクロウの魅力です。

ロックオンの意志を受け継ぐ

クロウとロックオン・ストラトスは、版権作品の人物とオリジナル主人公という立場を越えて、親友に近い関係を築きました。

互いに年長者として周囲を支え、苦労を引き受けやすい点でも共通しています。ロックオンの戦死を知ったクロウは、普段の冷静さを失って悲しみを表しました。

その後はロックオンの決め台詞を受け継ぎ、狙撃武器を使用する際にその意志を示しています。

亡くなった仲間を忘れるのではなく、その言葉と生き方を自分の中に残して戦う姿は、クロウの仲間への思いを強く感じさせます。

「揺れる天秤」と本人の生き方が一致している

クロウが持つスフィア「揺れる天秤」は、心が迷いや葛藤によって揺れながらも、中心となる意志を折らないことで力を発揮します。

この性質は、クロウ本人の生き方と深く一致しています。

クロウは常に明確な答えを持っているわけではありません。父親への感情、ファイヤバグ時代の過去、仲間への思い、敵に対する嫉妬など、さまざまな問題で心を揺らします。

それでも、人命を軽視しないこと、仲間を裏切らないこと、自分が背負った責任から逃げないことは変わりません。

迷わない人物ではなく、迷いながらも自分の支点を折らずに進む人物だからこそ、「揺れる天秤」のリアクターとして選ばれています。

借金に振り回される人物から背負うものを選ぶ人物へ成長する

クロウは物語の序盤では、父親が残した借金によって生き方を決められていました。借金返済という目的がなければ、次に何をするべきか分からない状態でもあります。

その後も損害賠償やCDSの使用料、機体の転送費など、本人が望まない形で新しい借金を背負います。

しかし、『天獄篇』の終盤では、大破したリ・ブラスタTを修理するため、自分の意思で100万Gの借金を引き受けました。

借金を背負うという結果は同じですが、周囲に流されて背負うのではなく、自分にとって必要なものを守るために選んでいます。

何かに縛られることで自分を保っていた青年が、最後には何を背負うのかを自分で決めるようになった点が、Zシリーズを通した大きな成長です。

クロウ・ブルーストが人気を集める理由

  • 借金返済のために戦うという珍しい主人公設定
  • 守銭奴でありながら犯罪や不正を嫌う義理堅さ
  • コミカルな言動と重い過去の落差
  • 元特殊部隊員としての高い操縦技術と戦闘能力
  • 完全な二枚目になりきれない親しみやすさ
  • 年齢や立場に関係なく仲間を対等に扱う姿勢
  • 敵であっても信念を持つ人物には敬意を示す
  • ロックオンなど亡くなった仲間の意志を受け継ぐ
  • 「揺れる天秤」と本人の生き方が深く結びついている
  • シリーズを通して精神的な成長が描かれている

クロウ・ブルーストは、借金という分かりやすくコミカルな特徴を持ちながら、過去の罪や嫉妬心、自分の主体性といった重い問題にも向き合う主人公です。

金にうるさく、軽口を叩き、女性関係から逃げようとする一方、仲間のためなら報酬を求めず、自分の命を危険にさらしてでも行動します。

心が揺れることを否定せず、それでも支点となる意志を折らない生き方が、「揺れる天秤」というスフィアの性質にも表れています。

コミカルな親しみやすさ、凄腕パイロットとしての格好よさ、重い過去を乗り越える物語が共存していることが、クロウ・ブルーストの大きな魅力です。

まとめ

クロウ・ブルーストは、『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』『再世篇』の主人公として初登場し、その後も『第3次スーパーロボット大戦Z 連獄篇』『天獄篇』で重要な役割を担ったオリジナルキャラクターです。

父親が残した100万Gの借金を返済するため、ブラスタのテストパイロットになったことから物語が始まります。金銭に細かく、無料の食事や大金に弱い守銭奴として描かれますが、犯罪や不正な手段による金儲けは拒否し、背負った借金から逃げることもありません。

元特殊部隊ファイヤバグの隊員であり、機動兵器の操縦だけでなく、生身での戦闘にも優れています。初めて乗ったブラスタをすぐに扱い、本来は複数機で行うACPファイズを単独で再現するなど、パイロットとしての実力は非常に高い人物です。

一方、非人道的な任務に関わった過去と罪悪感を抱えており、普段の飄々とした言動の裏には深い後悔があります。ファイヤバグの元隊長マリリン・キャットとの再会や、プロメテウス・エクスペリメントの真相を通して、自分の過去へ向き合っていきました。

ブラスタに搭載されていたVXの正体は、十二のスフィアのひとつ「揺れる天秤」です。その力は、迷いや葛藤によって心が揺れながらも、中心となる意志を折らないことで発揮されます。

クロウは迷わない主人公ではありません。自分の命と他人の命、過去への罪悪感、敵への嫉妬、仲間への思いなど、さまざまな感情の間で何度も揺れ動きます。

それでも、人命を軽視しないこと、仲間を裏切らないこと、自分が背負った責任から逃げないことは変わりません。「天秤は揺れど、支点は折れず」という言葉は、スフィアだけでなくクロウ本人の生き方を表しています。

ZEXISやZ-BLUEでは多くの版権作品キャラクターと交流し、青山圭一郎、デュオ・マックスウェル、ロックオン・ストラトスとは、貧乏クジを引きやすい仲間として関係を築きました。

特にロックオンとは親友に近い関係となり、その死後は決め台詞と意志を受け継いでいます。年齢や所属に関係なく仲間を対等に扱い、迷っている相手にはあえて厳しい言葉をかけることも、クロウの特徴です。

トライア・スコート、エスター・エルハス、マルグリット・ピステール、クラヴィア・アーゴなど、複数の女性から好意を寄せられていますが、本人は女性嫌いを理由に深い関係を避けています。

ただし、女性そのものを嫌っているわけではありません。相手が危険にさらされれば損得を考えずに助け、仲間として信頼しています。女性関係を避けながら、無意識に好意を集めてしまう点もクロウらしい要素です。

ゲーム中では、格闘と射撃の両方が高い万能型パイロットとして活躍します。強運や援護攻撃を持ち、敵の撃破、味方への援護、資金稼ぎまで幅広く担当できます。

『第2次Z』ではブラスタやリ・ブラスタR・B、『第3次Z』ではアクシオ・スコートSPやリ・ブラスタTへ搭乗しました。どの機体でも高い操縦技術を発揮し、前線から後方支援まで柔軟に対応できます。

クロウは物語の中で何度も100万Gの借金を完済します。しかし、損害賠償、CDSの使用料、機体の転送費や修理費によって、そのたびに新しい借金を背負うことになりました。

シリーズ序盤では借金によって生き方を決められていましたが、『天獄篇』の終盤では、大破したリ・ブラスタTを修理するため、自分の意思で100万Gを引き受けています。

何かに縛られなければ前へ進めなかった青年が、最後には自分が何を背負うのかを選べるようになりました。借金を抱えるという結果は同じでも、その意味は物語の初期とは大きく異なっています。

  • 父親が残した100万Gの借金を自分の意思で引き受けた
  • ブラスタのテストパイロットとしてZEXISへ参加した
  • 元ファイヤバグ隊員で高い戦闘能力を持つ
  • 金に細かいが、犯罪や不正による金儲けは拒否する
  • 人命と仲間を金銭よりも優先する
  • 「揺れる天秤」のスフィア・リアクターとして覚醒した
  • 迷いながらも中心となる信念を曲げない
  • ロックオンなど多くの仲間と強い絆を築いた
  • 格闘・射撃・援護・資金稼ぎをこなす万能型パイロット
  • シリーズを通して何度も100万Gの借金を背負った
  • 最後には自分の意思で背負うものを選べるようになった

クロウ・ブルーストは、借金に追われるコミカルな主人公でありながら、過去への後悔や嫉妬、仲間との別れを経験し、折れない意志を身につけていく人物です。

守銭奴としての親しみやすさ、元特殊部隊員としての格好よさ、「揺れる天秤」とともに成長する重厚な物語が組み合わさり、Zシリーズを代表する主人公のひとりとなっています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA