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『ブルードラゴン』は、2006年12月7日にマイクロソフトから発売されたXbox 360用RPGです。坂口博信が総指揮とプロデュース、鳥山明がキャラクターデザイン、植松伸夫が音楽を担当し、巨大な「影」を操って戦う独自の世界観が描かれています。
第1作の発売後には、ニンテンドーDS用ソフト『ブルードラゴン プラス』『ブルードラゴン 異界の巨獣』が登場しました。さらにテレビアニメや漫画、カードゲームなどにも展開されていますが、作品によってストーリーや登場人物の設定が異なります。
本記事では、ブルードラゴンのゲームシリーズ一覧をはじめ、Xbox 360版の特徴やゲームシステム、シュウたち主要キャラクター、続編の内容を紹介します。ゲーム版とアニメ版の違いや漫画作品についても整理しているので、シリーズ全体を知りたい方は参考にしてください。
ブルードラゴンとは

『ブルードラゴン』(BLUE DRAGON)は、ミストウォーカーとマイクロソフトが展開したゲームシリーズです。第1作は2006年12月7日にXbox 360専用ソフトとして発売され、魔法と機械が存在する世界を舞台に、「影」の力に目覚めた少年シュウたちの冒険が描かれています。シリーズの略称としては「BD」や「ブルドラ」が使われています。
第1作の大きな特徴は、坂口博信、鳥山明、植松伸夫という著名なクリエイターが制作に参加していることです。坂口博信が総指揮、プロデュース、シナリオ、ゲームデザインを担当し、鳥山明がキャラクターデザイン、植松伸夫が音楽を手掛けました。坂口博信と鳥山明がゲーム制作で組むのは『クロノ・トリガー』以来であり、発売前から大きな注目を集めました。
| 項目 | 内容 |
| 作品名 | ブルードラゴン |
| 英語表記 | BLUE DRAGON |
| 発売日 | 2006年12月7日 |
| 対応機種 | Xbox 360 |
| ジャンル | コンピュータRPG |
| 開発 | ミストウォーカー、アートゥーン |
| 発売元 | Microsoft Game Studios |
| 総指揮・プロデューサー | 坂口博信 |
| キャラクターデザイン | 鳥山明 |
| 音楽 | 植松伸夫 |
| プレイ人数 | 1人 |
物語の中心となるのは、主人公のシュウをはじめとする人物たちが操る「影」です。影はドラゴンやミノタウロス、フェニックスなどの姿を持ち、戦闘では持ち主に代わって攻撃や魔法を繰り出します。鳥山明による親しみやすいキャラクター表現と、巨大な影がぶつかり合う迫力のある演出が組み合わされ、作品を象徴する要素となっています。
第1作はコマンド選択式のRPGですが、敵の姿を確認しながら接触するシンボルエンカウントを採用しています。複数の敵をまとめて選択できる「エンカウントサークル」や、影の能力を育てる「カテゴリー」と「スキル」など、戦闘と育成の両方に独自の仕組みが用意されました。フィールド上のさまざまな場所を調べられる「ナッシング」も、本作ならではの収集要素です。
Xbox 360版の発売後には、ニンテンドーDS用ソフトとして『ブルードラゴン プラス』と『ブルードラゴン 異界の巨獣』が発売されました。ただし、3作品はすべて同じゲームシステムではありません。第1作がコマンド式RPGであるのに対し、『プラス』はリアルタイムシミュレーションRPG、『異界の巨獣』はアクションバトルRPGとなっており、作品ごとに異なる遊び方を取り入れています。
ゲーム以外にも、テレビアニメ『BLUE DRAGON』や続編アニメ『BLUE DRAGON 天界の七竜』、漫画『BLUE DRAGON ラルΩグラド』『BLUE DRAGON ST』、トレーディングカードゲームなどが展開されました。ゲームの発売後、短期間のうちに複数の媒体へ広がり、ブルードラゴンはゲームを中心としたメディアミックスシリーズとして発展しています。
一方で、ゲーム、テレビアニメ、漫画のすべてが同じ物語を描いているわけではありません。「影」と「ブルードラゴン」を重要な題材としている点は共通していますが、世界観やストーリー、登場人物の年齢、声優などは作品ごとに異なります。特にテレビアニメ版はゲーム版と直接つながる続編ではなく、ゲームの設定を基に再構成された独立した作品です。
そのため、ブルードラゴンシリーズを確認するときは、Xbox 360版を中心とするゲームの物語と、アニメや漫画の独自設定を分けて考える必要があります。本記事ではゲーム版の設定を基本としながら、続編や各メディアの特徴、ゲーム版との違いも個別に整理していきます。
ブルードラゴンのゲームシリーズ一覧

ブルードラゴンのゲームシリーズは、Xbox 360で発売された第1作と、ニンテンドーDSで発売された2本の続編で構成されています。物語は発売順に進みますが、作品ごとに発売元とゲームジャンルが異なり、同じ「影」を題材にしながら別の遊び方を採用している点が特徴です。
| 作品名 | 発売日 | 対応機種 | ジャンル | 物語上の位置 |
| ブルードラゴン | 2006年12月7日 | Xbox 360 | コンピュータRPG | シリーズ第1作 |
| ブルードラゴン プラス | 2008年9月4日 | ニンテンドーDS | リアルタイムシミュレーションRPG | 第1作から1年後 |
| ブルードラゴン 異界の巨獣 | 2009年10月8日 | ニンテンドーDS | アクションバトルRPG | 第1作から2年後 |
シリーズ第1作の『ブルードラゴン』は、2006年12月7日にマイクロソフトから発売されたXbox 360用RPGです。主人公のシュウ、ジーロ、クルックが謎の光の球を飲み、ドラゴンやミノタウロス、フェニックスの姿をした「影」の力に目覚めるところから物語が始まります。コマンド選択式の戦闘と、カテゴリーやスキルを組み合わせる育成システムが採用されています。
第2作の『ブルードラゴン プラス』は、2008年9月4日にAQインタラクティブから発売されたニンテンドーDS用ソフトです。Xbox 360版から1年後を描いた直接の続編であり、シュウたちが再び新たな戦いに巻き込まれます。ゲーム内にはキャラクターや前作のあらすじを確認できる説明も用意されていますが、人物関係や物語の流れを理解するには第1作を先にプレイしたほうが分かりやすくなっています。
『ブルードラゴン プラス』では、第1作のコマンド式RPGからリアルタイムシミュレーションRPGへゲームジャンルが変更されました。複数のキャラクターへ指示を出し、戦況を確認しながら部隊を動かしていく形式となっています。また、第1作では一部の人物だけが使っていた「影」を、ほかのキャラクターも使えるようになっている点が特徴です。
第3作の『ブルードラゴン 異界の巨獣』は、2009年10月8日にバンダイナムコゲームスから発売されたニンテンドーDS用ソフトです。Xbox 360版から2年後、『ブルードラゴン プラス』から1年後の世界を舞台にしていますが、物語自体は比較的独立した内容となっています。欧米では『Blue Dragon: Awakened Shadow』のタイトルで発売されました。
本作ではシュウに代わり、プレイヤーが作成するオリジナルキャラクターが主人公になります。ゲーム開始時に性別や外見、声を選択できるほか、前作までの主要キャラクターも仲間として登場します。戦闘はアクションRPG形式へ変更され、主人公が持つ影の力を仲間へ分け与えることで、それぞれが装備する影を付け替えられるようになりました。
さらに『異界の巨獣』はニンテンドーWi-Fiコネクションに対応しており、発売当時は最大3人でパーティーを組む協力マルチプレイを楽しめました。第1作と『プラス』が1人用だったのに対し、シリーズで初めて複数人で遊べる仕組みを取り入れた作品です。
3作品を物語の流れに沿って確認する場合は、発売順と同じ順番で進めるのが基本です。
- 『ブルードラゴン』でシュウたちと影の力の始まりを知る
- 『ブルードラゴン プラス』で1年後の物語を追う
- 『ブルードラゴン 異界の巨獣』で2年後の世界と新主人公の物語を楽しむ
各作品はゲームジャンルが大きく異なるため、単純に同じシステムを受け継いだ続編ではありません。王道のコマンド式RPGを遊びたい場合は第1作、複数の仲間へ指示を出す戦術的なゲームを求める場合は『プラス』、キャラクターのカスタマイズやアクション戦闘を重視する場合は『異界の巨獣』が、それぞれの特徴に合った作品となっています。
Xbox 360版『ブルードラゴン』の特徴
Xbox 360版『ブルードラゴン』は、豪華な制作スタッフと王道RPGらしい冒険、影を使った独自の戦闘・育成システムを組み合わせた作品です。Xbox 360の発売前から制作が発表されており、日本市場における同ハードの普及を担う戦略タイトルの一つとして注目されました。
坂口博信・鳥山明・植松伸夫が参加
本作では、坂口博信が総指揮だけでなく、プロデューサー、シナリオ、ゲームデザインも担当しています。作品全体の方向性から物語、ゲームとしての仕組みまで、複数の重要な役割に携わりました。
| 担当 | スタッフ | 主な内容 |
| 総指揮・プロデューサー | 坂口博信 | シナリオ、ゲームデザインも担当 |
| キャラクターデザイン | 鳥山明 | 登場人物や影などのデザインを担当 |
| デザインチーフ | 楠木学 | 作品全体のデザイン制作に参加 |
| 音楽 | 植松伸夫 | ゲーム内の楽曲を担当 |
| 挿入歌 | 植松伸夫 with イアン・ギラン | ボス戦BGM「Eternity」を担当 |
キャラクターデザインを担当した鳥山明は、主人公のシュウをはじめとする仲間や敵、ドラゴンなどの影をデザインしています。少年少女が冒険する親しみやすい雰囲気と、古代の機械や巨大な要塞が登場するSF的な要素を、一つの世界としてまとめている点も本作の特徴です。
坂口博信と鳥山明がゲーム制作で組むのは、スクウェアから発売された『クロノ・トリガー』以来でした。そのため、『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親として知られる坂口博信と、『ドラゴンボール』『Dr.スランプ』などを手掛けた鳥山明による新作RPGとして、発表時から高い関心を集めました。
音楽を担当したのは、『ファイナルファンタジー』シリーズなどで知られる植松伸夫です。冒険を盛り上げるフィールド曲や戦闘曲に加え、ボス戦では植松伸夫とイアン・ギランによる挿入歌「Eternity」が使用されています。ボス戦に歌声の入った楽曲を採用することで、通常戦闘とは異なる強い印象を与えています。
Xbox 360の戦略タイトルとして注目された
『ブルードラゴン』は、日本でXbox 360を普及させるための重要タイトルとして発売前から宣伝されていました。2005年末に放送されたXbox 360のテレビCMでは、当時まだ開発中だった本作が紹介され、坂口博信本人に加えて、鳥山明も顔の一部のみという形で出演しています。
日本だけでなく、北米や欧州でもXbox 360の戦略タイトルとして期待されていました。海外では日本製RPGへの関心を集める作品として展開されましたが、北米や欧州では日本市場ほど大きな販売の伸びにはつながりませんでした。
| 時期 | 主な出来事 |
| 2005年末 | Xbox 360のテレビCMで開発中の『ブルードラゴン』を紹介 |
| 2006年12月7日 | Xbox 360用ソフトとして日本で発売 |
| 2007年 | 日本ゲーム大賞2007年度の優秀賞を受賞 |
| 2007年11月1日 | 廉価版「Xbox 360 プラチナコレクション」を発売 |
| 2016年11月2日 | Xbox OneのXbox 360後方互換機能に対応 |
発売週の販売本数は約8万2,000本を記録し、Xbox 360本体の販売も10倍近い伸びを見せました。本作の発売効果もあり、2006年末商戦ではXbox 360が月間10万台以上を販売するなど、日本で伸び悩んでいたハードを押し上げる役割を果たしています。
作品としても評価され、2007年度の日本ゲーム大賞では優秀賞を受賞しました。同年11月1日には、価格を抑えた廉価版「Xbox 360 プラチナコレクション」として再発売されています。さらに2016年11月2日にはXbox OneのXbox 360後方互換機能へ対応し、発売から約10年後に新しい世代のXboxでも扱われるタイトルとなりました。
『ブルードラゴン』は、著名なクリエイターが集まったことだけでなく、Xbox 360本体の販売を後押しした実績や日本ゲーム大賞の受賞によって、Xbox 360初期を象徴する国産RPGの一つとして位置づけられています。
ブルードラゴンのゲームシステム
Xbox 360版『ブルードラゴン』は、敵の姿を確認して接触するシンボルエンカウントと、コマンドを選択して行動するバトルを組み合わせたRPGです。仲間たちは「影」を通じて攻撃や魔法を使い、カテゴリーを変更しながら能力とスキルを成長させていきます。
戦闘では、敵と味方の行動順を確認しながらコマンドを選択します。『ファイナルファンタジーX』のカウントタイムバトルに近い方式となっており、攻撃だけでなく、回復や補助、行動の順番を考えることが重要です。パーティー全員が戦闘不能、または石化状態になるとゲームオーバーになります。
| システム | 主な内容 |
| 影 | ドラゴンなどの姿をした影を使って戦う |
| カテゴリー | カテゴリーを変更し、能力値や習得スキルを調整する |
| エンカウントサークル | 周囲にいる複数の敵を選び、連続して戦える |
| モンスターファイト | 特定の敵を同時に選ぶと、敵同士が争うことがある |
| フィールドスキル | 敵の動きを止めるなど、戦闘前に効果を発揮する |
| ナッシング | 何もない場所を調べた回数に応じてアイテムを獲得できる |
「影」とカテゴリーによる育成システム
シュウたちは、自分の影から現れるドラゴンやミノタウロス、フェニックスなどの力を使って戦います。影は単なる必殺技の演出ではなく、キャラクターの能力や習得スキルを決める育成システムの中心です。戦闘を繰り返すことで影が成長し、選択しているカテゴリーのレベルも上がっていきます。
カテゴリーは一般的なRPGにおける職業やジョブに近い仕組みです。選択したカテゴリーによって、その時点での能力値に補正が加わります。さらにカテゴリーのレベルを上げると、それぞれに対応したスキルを習得できます。
| 番号 | カテゴリー | 番号 | カテゴリー | 番号 | カテゴリー |
| 1 | ソード | 2 | アーマー | 3 | モンク |
| 4 | アサシン | 5 | ブラック | 6 | ホワイト |
| 7 | バリア | 8 | パワー | 9 | コンビネーション |
カテゴリーは全部で9種類あり、近接戦闘を中心とするものから、魔法や補助能力に関わるものまで用意されています。一つのカテゴリーだけを伸ばすのではなく、複数のカテゴリーで習得したスキルを組み合わせることで、キャラクターごとの役割を調整できます。
たとえば、攻撃を担当するキャラクターに別カテゴリーで覚えた補助スキルを持たせたり、回復を担当するキャラクターへ防御面を補う能力を付けたりできます。キャラクターと影の種類だけで戦い方が固定されないため、プレイヤーの育成方針によってパーティー構成を変えられる仕組みです。
物語を進めて特定のイベントを終えると、影を実体化させて攻撃する「リアル」も使用できるようになります。通常はキャラクターの背後に現れる影が直接攻撃を行うため、影の力を視覚的にも強く感じられる能力です。
エンカウントサークルとモンスターファイト
フィールド上の敵はシンボルとして表示されますが、最初からすべての敵が歩き回っているわけではありません。プレイヤーが近づくことで出現する敵も存在します。敵へそのまま接触するか、Xボタンの「アタック」を当てると戦闘が始まり、敵の背後から接触できれば有利な状態で戦闘へ入れます。
本作を特徴づけているのが「エンカウントサークル」です。フィールド上でRTを引くと操作キャラクターの周囲に円が広がり、サークル内に入った敵から戦いたい相手を選択できます。複数の敵をまとめて選ぶこともできるため、一度の操作で複数の敵グループと戦えます。
複数の敵グループを選んだ場合は、すべての敵が最初から一度に出現するのではなく、最初のグループを倒した後に次のグループとの戦闘が始まります。通常の戦闘を連続して行う仕組みなので、短時間で複数の敵を倒したい場合や、影のカテゴリーを成長させたい場合に利用できます。
連戦の合間には「トランスボーナス」が発生します。攻撃力アップや防御力アップなど、複数の効果から一つがルーレットで決まり、次の戦闘を有利に進められます。ただし、連戦では前の戦闘で受けた消耗も考える必要があるため、パーティーの状態を確認して囲む敵の数を決めることが大切です。
特定の組み合わせの敵を同じエンカウントサークルに入れると、「モンスターファイト」が発生します。この場合は該当する敵が同じ戦闘へ同時に出現し、敵同士で攻撃し合ったり、能力を相殺して弱体化したりすることがあります。相性の良い組み合わせを見つければ、本来は手強い敵との戦闘も有利に進められます。
フィールドスキルとナッシング
エンカウントサークルでは、LボタンとRボタンに「フィールドスキル」を装備できます。フィールドスキルは戦闘画面ではなく、敵シンボルがいる場所で使用する能力です。敵の動きを制限したり、条件を満たした弱い敵との戦闘を省略したりできます。
- シビレダマ:敵シンボルを一定時間しびれさせ、動けなくする
- バリバリア:一度倒した敵を、MPを消費してフィールド上の体当たりだけで倒せるようにする
シビレダマは、敵の背後へ回り込みたい場合や、戦いたくない敵を足止めしたい場合に利用できます。バリバリアは、一度倒した相手との戦闘を短縮できるため、同じ場所を移動するときや探索を続けたいときに役立つ仕組みです。
探索では、壁や物、地形など、マップ上の多くの場所を調べられます。調べた場所からアイテムやお金、能力値を上げる効果が見つかることもありますが、何もない場合は「ナッシング(NOTHING)」と表示されます。
一見すると外れに見えるナッシングも、集めること自体に意味があります。ナッシングを見つけた回数を増やすと、後に登場するナッシングおじさんから、達成回数に応じたアイテムを受け取れます。世界には2,000近くのナッシングが存在しており、各地を細かく調べることが収集要素につながっています。
『ブルードラゴン』のゲームシステムは、コマンド式RPGの分かりやすさを基本にしながら、影の育成、複数の敵を選ぶエンカウントサークル、戦闘前に使えるフィールドスキル、探索を促すナッシングを加えています。戦闘だけでなく、育成方法や敵との接触、フィールド探索にもプレイヤーが工夫できる余地が用意されています。
ブルードラゴンのストーリー
『ブルードラゴン』の物語は、毎年タタの村を襲う巨大な怪物「地鮫」に、主人公のシュウたちが立ち向かうところから始まります。地鮫の正体を追ううちに、シュウ、ジーロ、クルックは空に浮かぶ巨大要塞へ運ばれ、世界各地へ災いをもたらしている謎の老人ネネと遭遇します。
ここではゲーム序盤の導入と、シュウたちが「影」の力に目覚めて旅立つまでを中心に紹介します。物語後半の展開や重要人物の正体など、大きなネタバレにつながる内容は避けています。
古代文明が滅びた世界とタタの村
物語の舞台となるのは、かつて魔法と機械によって栄えた古代文明が滅び、長い年月が経過した世界です。古代文明がなぜ滅んだのかは人々の記憶から失われていますが、世界各地には当時の機械や遺跡が残されており、現在の人々が理解できない技術も存在しています。
世界の片隅にあるタタの村では、10年前から毎年一度、空を覆う紫色の雲とともに「地鮫」と呼ばれる巨大な怪物が現れていました。地鮫は地面の中を泳ぐように移動し、通り道にある家や建物を次々と破壊します。村人たちは地鮫が現れる時期になると高台へ避難し、村が壊されていく様子を見守るしかありませんでした。
今年も紫の雲とともに地鮫が現れ、村人たちは避難を始めます。しかし、村で鍛冶職人として暮らしているフーシラは、孫のシュウが避難場所にいないことに気づきます。シュウは逃げ遅れたのではなく、親友のジーロ、幼なじみのクルックとともに村の広場へ残り、自分たちの手で地鮫を止めようとしていました。
シュウたちが地鮫に立ち向かう
シュウたちは事前に考えていた作戦を実行し、罠を使って地鮫の動きを止めようとします。計画は一度成功したように見えましたが、地鮫は罠を破壊して再び動き始めます。3人は地鮫に引きずられ、崩れた地面とともに地下へ落下してしまいました。
シュウたちが目を覚ましたのは、村の決まりで立ち入りを禁じられていた洞窟の中でした。出口を探して洞窟を進む3人は、先ほどまで生物のように動いていた地鮫が、謎の機械へ変化する光景を目撃します。村を長年苦しめていた地鮫は、自然に生まれた怪物ではなく、何者かによって作られた機械だったのです。
機械となった地鮫は突然空へ向かって上昇し、しがみついていたシュウたちも一緒に連れ去られます。その先にあったのは、はるか上空に浮かぶ巨大な要塞でした。村を守るために始めた3人の行動は、タタの村の外へ出るだけでなく、世界全体に関わる事件へつながっていきます。
巨大要塞でネネと遭遇
巨大要塞へ入り込んだシュウたちは、そこで謎の老人ネネと出会います。ネネは古代の機械を操るだけでなく、シュウたちが見たこともない強力な「影」の力を持っていました。そして、地鮫を使ってタタの村を襲わせていたのが自分であることを明かします。
自分たちの村を繰り返し破壊してきた張本人を前にして、シュウは怒りを抑えられません。ジーロやクルックとともにネネへ立ち向かいますが、3人はまだ特別な力を持たない少年少女です。ネネが操る影の強大な力には対抗できず、戦いに敗れて要塞の外へ投げ出されてしまいます。
空中から落下する中でも、シュウは諦めようとしません。「絶対に負けない」という強い意志を込めて叫ぶと、3人の体に不可思議な現象が起こります。落下していたはずの体が再び浮かび上がり、そのまま巨大要塞の別の部屋へ飛び込みました。
光の球を飲み「影」の力に目覚める
要塞へ戻った3人の前に、空中を漂う3つの光の球が現れます。すると、どこからともなく謎の女性の声が聞こえ、光の球を飲むように告げました。正体も効果も分からない球を突然飲むように言われたシュウたちは、当然ながら警戒し、最初はその指示を拒みます。
しかし、ネネが送り込んだ大量のロボットが部屋へ迫り、3人は逃げ場を失います。このままでは捕まってしまうと判断したシュウたちは、最後の手段としてそれぞれ光の球を飲み込みました。球を飲んだ直後、3人の体に激しい変化が起こり、足元から伸びる影が巨大な姿へ変わります。
| キャラクター | 目覚めた影 |
| シュウ | ドラゴン |
| ジーロ | ミノタウロス |
| クルック | フェニックス |
突然現れた影の力に3人は戸惑いますが、追ってきたロボットを簡単に退けるほどの力を発揮します。シュウたちは、自分たちの中に目覚めた能力がネネの操っていた影と同じ種類の力であることを知り、これまでとは違う方法で敵へ立ち向かえるようになりました。
その後、3人は小型メカットを使って巨大要塞から脱出します。地鮫を動かし、影と古代の機械を操るネネを放置すれば、タタの村だけでなく、ほかの町や国にも被害が広がる可能性があります。シュウたちは新たに得た影の力を使い、ネネの野望を止めることを決意します。
タタの村を守るために地鮫へ挑んだ小さな行動は、やがて古代文明の謎と世界の危機に関わる冒険へ発展します。何があっても諦めないシュウ、慎重に状況を考えるジーロ、仲間を支えるクルックという3人の性格も、序盤の出来事を通して表れています。
ブルードラゴンの主要キャラクター
Xbox 360版『ブルードラゴン』では、主人公のシュウを中心に、ジーロ、クルック、マルマロ、ゾラが仲間となって旅を進めます。それぞれ異なる姿をした「影」を持っており、性格や得意分野も大きく異なります。
なお、テレビアニメ版には同じ名前のキャラクターが登場しますが、年齢や人物関係、声優、影の設定などが変更されています。ここではXbox 360版を中心とした、ゲームシリーズの設定に基づいて紹介します。
シュウと旅をする仲間たち
| キャラクター | 年齢・声優 | 影 | 特徴 |
| シュウ | 16歳 井上麻里奈 | ドラゴン | どんな状況でも諦めない本作の主人公 |
| ジーロ | 17歳 宮田幸季 | ミノタウロス | 頭が良く、慎重に行動する少年 |
| クルック | 16歳 川澄綾子 | フェニックス | 医者になることを目指している少女 |
| マルマロ | 14歳 小桜エツ子 | サーベルタイガー | 恐れ知らずで無邪気なデビー族の少年 |
| ゾラ | 20歳 桑島法子 | キラーバット | 謎の多いクールな女剣士 |
シュウは、『ブルードラゴン』の主人公です。数年前に両親を流行病で亡くし、現在はタタの村で祖父のフーシラと暮らしています。何事にも全力で向き合い、一度決めたことは簡単に諦めない性格です。地鮫によって毎年村が破壊される状況を変えるため、ジーロやクルックとともに自分たちだけで地鮫へ立ち向かいます。
シュウの負けず嫌いな性格は、ゲームシステムにも反映されています。物語の途中にある特定のイベントを終えるまでは、戦闘中に「にげる」コマンドを使用できません。危険な相手でも逃げようとしない点からも、シュウの諦めない姿勢が表現されています。光の球を飲んだことで、ドラゴンの姿をした影に目覚めました。
ジーロは、シュウより1歳年上の17歳ですが、シュウやクルックと同じ学年で学ぶ仲間です。黒髪で落ち着いた雰囲気を持ち、感情のまま行動しやすいシュウとは対照的に、状況を分析してから慎重に動きます。頭は良いものの、時折周囲と少しずれた反応を見せることもあります。
ジーロの両親は健在で、タタの村で暮らしています。幼なじみのクルックに思いを寄せていますが、その気持ちを素直に表へ出すことは多くありません。光の球を飲んだことで、力強いミノタウロスの影に目覚めます。ゲーム版とアニメ版では外見や立場が大きく異なるキャラクターでもあります。
クルックは、シュウの幼なじみである16歳の少女です。シュウやジーロよりも大人びた考え方を持ち、勢いで行動しようとする仲間を落ち着かせる役割を担います。タタの村を襲った災厄によって1年前に両親を亡くし、現在は一人で生活しています。
クルックの夢は、亡くなった両親と同じ医者になることです。仲間を気遣う性格と将来の夢が、回復や支援を連想させるフェニックスの影にもつながっています。序盤ではシュウ、ジーロとともに地鮫へ挑み、光の球を飲んだことで影の力に目覚めました。
マルマロは、デビー族の14歳の少年です。言葉の最後に「マロ」を付ける独特な話し方をします。シュウたちとは最初から仲間になるのではなく、一度対峙した後に行動をともにするようになります。大きな声と恐れ知らずな性格が特徴で、うれしい、悲しい、悔しいといった感情を踊りで表現します。
無邪気でにぎやかな人物ですが、仲間や家族を大切にする一面も持っています。ラーゴの村には多くの兄弟が暮らしており、家族との関係もマルマロを理解するうえで重要です。影は、素早さと力強さを感じさせるサーベルタイガーです。
ゾラは、20歳の女剣士です。元傭兵であり、ジブラル王国では剣聖師団長を務めています。感情を大きく表に出さないクールな性格で、剣の技術と実戦経験に優れています。ある事件をきっかけにシュウたちと出会い、ネネを追う旅に同行するようになります。
シュウたちよりも年上で戦いの経験も豊富なため、旅の中では頼りになる存在です。一方で、自分の過去や目的を積極的に語らず、物語が進むにつれて隠されていた事情が明らかになります。ゾラの影は、翼を広げたコウモリのような姿を持つキラーバットです。
ネネと敵対するキャラクター
| キャラクター | 声優 | 影・立場 | 特徴 |
| ネネ | 若本規夫 | キメラ | 古代の機械と強力な影を操る老人 |
| デスロイ | うえだゆうじ | ネネのペット | ネネの口調をよくまねる謎の生物 |
| メカ将軍ザボ | 玄田哲章 | ネネに仕えるロボット | メカ四天王を率いる将軍 |
| 沈黙のクウ | 風間秀郎 | メカ四天王 | ザボの配下 |
| 波乱のマイ | 朝倉栄介 | メカ四天王 | ザボの配下 |
| 熱波のサイ | 近藤広務 | メカ四天王 | ザボの配下 |
| 怒涛のケス | 大須賀純 | メカ四天王 | ザボの配下 |
ネネは、紫色の雲に覆われた巨大メカットを拠点とする年齢不詳の老人です。地鮫を使ってタタの村を繰り返し襲わせており、シュウたちが旅へ出るきっかけを作った人物でもあります。古代の機械を自在に操り、シュウたちよりも強力なキメラの影を使います。
ネネは人々が苦しむ様子を楽しむ冷酷な性格で、各地に機械を送り込んで災いを引き起こします。シュウたちは序盤で一度ネネへ挑みますが、影の力を持たない状態ではまったく歯が立ちません。ネネを倒し、その野望を止めることが旅の大きな目的になります。
デスロイは、ネネのそばにいる小さなペットです。年齢や性別は分かっておらず、ネネの話し方をまねることがあります。外見だけでは大きな脅威に見えませんが、物語の中で重要な意味を持つ存在です。正体に関する情報は終盤の展開へ直結するため、ここでは伏せています。
メカ将軍ザボは、ネネに忠誠を誓うロボットです。沈黙のクウ、波乱のマイ、熱波のサイ、怒涛のケスというメカ四天王を配下に持ち、シュウたちの前に立ちはだかります。ネネが操る機械勢力の中でも、中心的な役割を担う敵キャラクターです。
物語を支える人物
| キャラクター | 声優 | 特徴 |
| フーシラ | 緒方賢一 | タタの村で鍛冶職人をしているシュウの祖父 |
| トリッポ | 鳥山明 櫻庭裕士(ブルードラゴン 異界の巨獣) | メダルを貴重品と交換してくれる自称・偉大なる冒険家 |
| ジブラル王 | 浪川大輔 | ジブラル王国を治める若き王 |
| スラスラ | 沢口千恵 | 離れ離れになった恋人を思い、鐘を鳴らすラーゴ族の女性 |
| ジーララ | 山野井仁 | ゴーゴ族が暮らすアルマル村の村長 |
| グルグル | 武藤正史 | ジブラルの宝玉を盗み、洞窟に閉じ込められている人物 |
| ヤサット | 後藤敦 | 主人を待ち続ける心優しい非戦闘用ロボット |
| ヒネット | 青山穣 | 主人を待ち続ける、ひねくれた性格の非戦闘用ロボット |
| サーリア | 小野涼子 | イートイートの生贄にされそうになっている少女 |
フーシラはシュウの祖父で、両親を亡くしたシュウを育ててきました。タタの村では鍛冶職人として働いています。続編では自ら影を持つようになり、シュウたちを驚かせます。シュウの帰る場所を守る家族として、物語の序盤から登場する人物です。
トリッポは「偉大なる冒険家」を名乗る人物で、『Dr.スランプ』に登場するロボット型の鳥山明を思わせる姿をしています。集めたメダルを貴重な品と交換してくれるため、探索や収集要素にも関わります。声はXbox 360版では鳥山明、『異界の巨獣』では櫻庭裕士が担当しています。
ジブラル王は、ジブラル王国を治める若い王です。ゾラが所属する剣聖師団とも深く関わり、シュウたちの冒険を支える人物になります。続編ではフーシラと同じく影の力を得ています。
このほかにも、各地の村や町で暮らす人々、主人を待ち続けるロボット、事件に巻き込まれた人物が登場します。シュウたちは彼らの問題を解決しながら、ネネが世界各地で引き起こしている異変と古代文明の謎へ近づいていきます。
ブルードラゴンのダウンロードコンテンツ
Xbox 360版『ブルードラゴン』では、発売後にXbox Liveマーケットプレースを通じて4種類のダウンロードコンテンツが配信されました。メカットの強化パーツやレアアイテムだけでなく、強くてニューゲーム、追加ダンジョンなど、クリア後や2周目のプレイを楽しむための内容も用意されています。
4種類のうち、有料だったのは「シャッフルダンジョン」のみです。それ以外の「2007おとしだま・メカット強化パーツ」「強くてニューゲーム」「おたから6」は無料で配信されました。以下は発売当時に配信された内容であり、現在の配信状況を示すものではありません。
| コンテンツ名 | 配信時期 | 内容 | 当時の料金 |
| 2007おとしだま・メカット強化パーツ | 2007年1月 | 飛行艇メカットの能力を強化するパーツを追加 | 無料 |
| 強くてニューゲーム | 2007年2月 | 既存のセーブデータを利用した再スタートと難易度選択を追加 | 無料 |
| おたから6 | 2007年3月 | レアアイテム6個をセーブデータへ追加 | 無料 |
| シャッフルダンジョン | 2007年4月 | 自動生成される追加ダンジョンを収録 | 300マイクロソフトポイント |
2007おとしだま・メカット強化パーツ
2007年1月に配信された「2007おとしだま・メカット強化パーツ」は、シュウたちが移動に使用する飛行艇メカットを強化するためのコンテンツです。ゲーム本編にはメカットを操作する場面があり、その能力を補うパーツとして追加されました。
配信時期が2007年1月だったことから、新年のお年玉という位置づけで提供された無料コンテンツです。追加の物語やダンジョンではなく、ゲーム内で使用する乗り物の性能を高める内容となっています。
強くてニューゲームと難易度選択
2007年2月に配信された「強くてニューゲーム」を導入すると、タイトル画面に「new plus」が追加されます。既存のセーブデータを選択し、最初から冒険を始められるようになるため、一度ゲームを進めた後の周回プレイに利用できます。
このコンテンツでは「new plus」だけでなく、通常の「new」を選んだ場合にも難易度選択が追加されます。選択できる難易度は、通常の「normal」、敵が強化される「hard」、レベル50以上を想定した「super(lv50+)」の3段階です。
| 難易度 | 特徴 |
| normal | 通常のバランスでプレイする難易度 |
| hard | 通常より敵が強くなる難易度 |
| super(lv50+) | レベル50以上を想定した高難易度 |
物語をもう一度確認したい場合はnormal、育成したキャラクターで手応えのある戦闘を楽しみたい場合はhardやsuperというように、目的に応じて難易度を変えられます。特にsuperはレベル50以上が目安として示されているため、通常のゲーム開始直後よりも周回プレイを意識した設定です。
レアアイテム6個を追加する「おたから6」
2007年3月に配信された「おたから6」は、6個のレアアイテムをセーブデータへ追加する無料コンテンツです。新しいゲームモードを追加するものではなく、冒険やキャラクター育成を補助するアイテムセットとして配信されました。
ゲーム内のアイテムを収集したい場合や、パーティーを強化しながら本編を進めたい場合に関わる内容です。名称にある「6」は、セットに含まれるレアアイテムの個数を表しています。
自動生成されるシャッフルダンジョン
2007年4月に配信された「シャッフルダンジョン」は、入るたびに構造が変化する自動生成型の追加ダンジョンです。ほかの3種類が無料だったのに対し、シャッフルダンジョンのみ300マイクロソフトポイントの有料コンテンツとして提供されました。
本編に登場する固定構造のダンジョンとは異なり、決まった道順を覚えるだけでは攻略できない点が特徴です。変化するマップを探索しながら敵と戦うため、本編を進めた後も戦闘や育成を続けたいプレイヤー向けの追加要素となっています。
『ブルードラゴン』のダウンロードコンテンツは、乗り物の強化、周回プレイ、難易度追加、レアアイテム、自動生成ダンジョンというように、それぞれ役割が異なります。なかでも「強くてニューゲーム」は、セーブデータを利用して物語を最初から進められるだけでなく、hardとsuperを追加する重要な拡張内容です。
ブルードラゴンの同梱版と購入特典
Xbox 360版『ブルードラゴン』の発売を記念し、Xbox 360本体とゲームソフトを組み合わせた「Xbox 360 コア システム ブルードラゴン プレミアムパック」が発売されました。発売日はソフト単体と同じ2006年12月7日です。
プレミアムパックには通常の同梱内容に加え、数量限定の初回版や店舗予約による特典も用意されました。また、Xbox 360本体を持っている人に向けて、ソフト単体の予約特典も展開されています。
| 商品・購入方法 | 主な内容 | 特典 |
| Xbox 360 コア システム ブルードラゴン プレミアムパック | Xbox 360 コア システムと『ブルードラゴン』のセット | 通常版は本体とゲームソフトを同梱 |
| プレミアムパック数量限定初回版 | 本体とゲームソフトの同梱版 | 鳥山明描き下ろしオリジナルフェイスプレート、オリジナルミニフィギア5体 |
| セブン‐イレブンでプレミアムパックを予約 | 店舗独自の予約特典 | 飛行艇(メカット)オリジナル化粧箱 |
| ゲームソフト単体を予約 | 『ブルードラゴン』のソフト単体 | オリジナルマウスパッド、フェイスプレート カスタマイズシール セット |
Xbox 360本体とソフトをまとめたプレミアムパック
「Xbox 360 コア システム ブルードラゴン プレミアムパック」は、Xbox 360 コア システム本体と『ブルードラゴン』のゲームソフトをセットにした商品です。本体を所有していない人が、ソフトとXbox 360をまとめて購入できる形で発売されました。
『ブルードラゴン』は日本市場におけるXbox 360の戦略タイトルとして期待されていたため、ゲームソフトだけでなく、本体の販売を後押しする同梱パックが用意されました。ソフトと同じ日に発売することで、本作をきっかけにXbox 360を購入する人へ向けた商品となっています。
鳥山明描き下ろしフェイスプレートが付属
プレミアムパックの数量限定初回版には、通常のXbox 360本体とゲームソフトに加えて、「鳥山明描き下ろしオリジナルフェイスプレート」と「オリジナルミニフィギア5体」が付属しました。
オリジナルフェイスプレートは、Xbox 360本体の前面へ取り付ける装飾パーツです。キャラクターデザインを担当した鳥山明による描き下ろしであり、通常の商品には含まれない初回限定の特典でした。
オリジナルミニフィギアは5体セットで、本作の主要キャラクターに関わるコレクション特典です。ゲーム内で使用できるデジタルアイテムではなく、フェイスプレートと同じく実物の商品として同梱されました。
セブン‐イレブン限定の予約特典
セブン‐イレブンでプレミアムパックを予約した場合は、店舗独自の予約特典として「飛行艇(メカット)オリジナル化粧箱」が付属しました。ゲーム本編でシュウたちが移動に使用するメカットを題材にしたパッケージです。
この化粧箱は、プレミアムパックの数量限定初回特典とは別に用意されたものです。セブン‐イレブンで予約した場合に付属する店舗特典であり、鳥山明描き下ろしフェイスプレートやミニフィギアとは入手条件が異なります。
ゲームソフト単体の予約特典
すでにXbox 360本体を持っている人がゲームソフト単体を予約した場合は、「オリジナルマウスパッド」と「フェイスプレート カスタマイズシール セット」が特典として用意されました。
カスタマイズシールはXbox 360のフェイスプレートを装飾するためのもので、本体同梱版を購入しない人でも『ブルードラゴン』を題材にしたデザインを楽しめる特典です。プレミアムパックの初回版に付属する描き下ろしフェイスプレートそのものとは異なる商品となります。
『ブルードラゴン』では、本体同梱版、数量限定初回版、店舗予約、ソフト単体予約で特典内容が分けられていました。特に鳥山明描き下ろしフェイスプレートとミニフィギア5体は、プレミアムパックの数量限定初回版に付属した特典として区別する必要があります。
ブルードラゴン プラスの特徴
『ブルードラゴン プラス』(BLUE DRAGON PLUS)は、2008年9月4日にAQインタラクティブから発売されたニンテンドーDS用ソフトです。ブルードラゴンのゲームシリーズ第2作にあたり、Xbox 360版『ブルードラゴン』から1年後の物語が描かれます。
前作と同じ世界や登場人物を引き継いだ直接の続編ですが、ゲームジャンルはコマンド式RPGからリアルタイムシミュレーションRPGへ変更されました。シュウたちのその後を描きながら、複数のキャラクターを動かす戦術的なゲームへ作り替えられています。
| 項目 | 内容 |
| 作品名 | ブルードラゴン プラス |
| 英語表記 | BLUE DRAGON PLUS |
| 発売日 | 2008年9月4日 |
| 対応機種 | ニンテンドーDS |
| ジャンル | リアルタイムシミュレーションRPG |
| 開発 | ミストウォーカー、フィールプラス、ブラウニーブラウン |
| 発売元 | AQインタラクティブ |
| プロデューサー | 坂口博信 |
| キャラクターデザイン | 鳥山明 |
| プレイ人数 | 1人 |
| 物語上の位置 | Xbox 360版『ブルードラゴン』から1年後 |
Xbox 360版から1年後を描く直接の続編
『ブルードラゴン プラス』の物語は、Xbox 360版で描かれた戦いから1年後に始まります。シュウをはじめとする前作のキャラクターが再び登場し、前作で起きた出来事を踏まえた新たな物語が展開されます。
ゲーム内には、登場人物や前作のあらすじを簡単に確認できる説明が用意されています。そのため、本作から始めても基本的な関係は把握できますが、シュウたちが影の力を手に入れた経緯や、ネネとの戦いを詳しく知るにはXbox 360版から順番に進めるほうが分かりやすくなっています。
タイトルに付いている「プラス」は単なる移植版や追加版を示すものではありません。前作の物語を引き継いだ新作であり、対応機種、ゲームジャンル、戦闘の進め方も変更されたシリーズ第2作です。
リアルタイムシミュレーションRPGへ変更
Xbox 360版では、敵と味方の行動順を確認してコマンドを選択する戦闘が採用されていました。これに対して『ブルードラゴン プラス』では、リアルタイムで進行する戦場にいるキャラクターへ指示を出すシミュレーションRPG形式へ変更されています。
前作のように少人数のパーティーでコマンドを選ぶだけではなく、戦場に配置された複数のキャラクターの状況を確認しながら行動を決めていく点が特徴です。どの仲間を移動させるか、どの敵を狙うかなど、部隊全体を見ながら進める必要があります。
物語や登場人物は前作から引き継がれている一方で、ゲームとしての遊び方は大きく異なります。第1作のコマンド式RPGをそのまま携帯機へ移した作品ではなく、ニンテンドーDS向けのリアルタイムシミュレーションRPGとして制作されました。
影を使えるキャラクターが増加
第1作では、シュウ、ジーロ、クルック、マルマロ、ゾラなど、一部のキャラクターだけが「影」を使えました。『ブルードラゴン プラス』では、それまで影を持っていなかった人物も影を出せるようになり、影を使うキャラクターの範囲が広がっています。
続編ではフーシラやジブラル王も影の力を得ており、前作を知るプレイヤーやシュウたちを驚かせます。第1作で仲間を支えていた人物が戦闘へ関わることで、登場人物の役割にも変化が加えられました。
キャラクターごとに異なる影が登場する点は、ゲームジャンルが変わっても受け継がれています。「影」はブルードラゴンシリーズを象徴する要素であり、本作では多くの人物が影を使うことで、前作から1年後の世界の変化が表現されています。
ミストウォーカーなど3社が開発
本作は坂口博信のプロデュースのもと、ミストウォーカー、フィールプラス、ブラウニーブラウンの3社が開発を担当しました。キャラクターデザインは第1作に続いて鳥山明が手掛けています。
日本ではAQインタラクティブが発売し、欧米では2009年にイグニッション・エンターテイメントから『Blue Dragon Plus』のタイトルで発売されました。日本版と海外版で作品名の基本表記は共通しています。
『ブルードラゴン プラス』は、第1作のキャラクターと世界を引き継ぎながら、リアルタイムシミュレーションRPGという新しい形式を採用した続編です。前作のその後を知りたい人だけでなく、複数の仲間を動かす戦術的なゲームを遊びたい人に向けた作品となっています。
ブルードラゴン 異界の巨獣の特徴
『ブルードラゴン 異界の巨獣』は、2009年10月8日にバンダイナムコゲームスから発売されたニンテンドーDS用ソフトです。ブルードラゴンのゲームシリーズ第3作にあたり、Xbox 360版から2年後、『ブルードラゴン プラス』から1年後の世界が舞台となっています。
第1作と『プラス』ではシュウが物語の中心でしたが、本作ではプレイヤーが作成するオリジナルキャラクターが主人公になります。ゲームジャンルもアクションバトルRPGへ変更され、キャラクターを直接動かして敵と戦う形式を採用しました。
| 項目 | 内容 |
| 作品名 | ブルードラゴン 異界の巨獣 |
| 海外版タイトル | Blue Dragon: Awakened Shadow |
| 発売日 | 2009年10月8日 |
| 対応機種 | ニンテンドーDS |
| ジャンル | アクションバトルRPG |
| 開発 | ミストウォーカー、トライクレッシェンド |
| 発売元 | バンダイナムコゲームス |
| 監督 | 坂口博信 |
| プロデューサー | 馬場英雄 |
| キャラクターデザイン | 鳥山明 |
| プレイ人数 | 1~3人 |
| 物語上の位置 | Xbox 360版から2年後、『プラス』から1年後 |
シリーズ第3作だが物語は比較的独立
物語の時系列は過去2作品の後に位置していますが、『異界の巨獣』で起こる事件は比較的独立した内容です。シュウ、ジーロ、クルック、マルマロ、ゾラなど、前作までの主要キャラクターも登場し、新主人公の仲間として行動します。
前作の戦いを経た世界では、多くの人々が「影」を使えるようになっていました。しかし、本作の冒頭で人々の影が突然失われ、シュウたちも影を呼び出せなくなってしまいます。その中で、新たに現れた主人公だけが影の力を使用できます。
シリーズの出来事を踏まえた設定や過去作の人物は登場しますが、事件の中心には新主人公が置かれています。過去2作品の主人公だったシュウも、本作ではプレイヤーが作成した主人公を支える仲間の一人です。
主人公の性別や外見を作成できる
『異界の巨獣』の主人公にはデフォルト名がなく、プレイヤーが性別や外見を決めます。シリーズで初めて、用意された主人公を操作するのではなく、自分で作成したキャラクターをプレイヤーの分身として物語へ参加させる仕組みが導入されました。
主人公は、とある古代遺跡で冷凍睡眠から目覚めた謎の人物です。目覚めた時点では記憶を失っており、自分が何者なのか、なぜ遺跡で眠っていたのかも分かっていません。失われた記憶と正体が、物語の重要な謎となります。
キャラクター作成では、男性または女性を選んだうえで外見をカスタマイズできます。さらに主人公の声も男女それぞれ4種類ずつ用意されており、合計8種類から選択可能です。
| 主人公ボイス | 声優 |
| 男の子1 | 浅沼晋太郎 |
| 男の子2 | 平川大輔 |
| 男の子3 | 千葉進歩 |
| 男の子4 | 代永翼 |
| 女の子1 | 喜多村英梨 |
| 女の子2 | 井口裕香 |
| 女の子3 | 花澤香菜 |
| 女の子4 | 河原木志穂 |
男性と女性のどちらを選んでも物語上は同じ主人公として扱われますが、外見と声を選べることでプレイヤーごとに異なるキャラクターを作成できます。固定されたシュウを操作していた過去作とは、主人公の見せ方が大きく変更されました。
影を自由に付け替えられる
第1作では、シュウはドラゴン、ジーロはミノタウロス、クルックはフェニックスというように、使用する影がキャラクターごとに決められていました。『異界の巨獣』の主人公は、設定上も複数の影を自由に付け替えられる特別な能力を持っています。
物語が進むと、主人公は自分が持つ影の力をほかのキャラクターへ分け与えます。これにより、影を失っていたシュウたちも再び影を使えるようになり、主人公だけでなく仲間が装備する影も変更できるようになります。
キャラクターと影の組み合わせを変えられるため、第1作のように人物ごとの影が完全に固定されているわけではありません。仲間の役割や戦い方に合わせて影を選ぶことが、パーティー編成と育成の中心になります。
戦闘はアクションRPG形式
第1作はコマンド選択式RPG、『ブルードラゴン プラス』はリアルタイムシミュレーションRPGでしたが、『異界の巨獣』ではアクションバトルRPGが採用されています。プレイヤーがキャラクターを直接操作し、敵の動きを見ながら攻撃や回避を行います。
シリーズごとにゲームジャンルが変更されている中でも、本作は操作キャラクターを自分で作れることと、影を装備のように付け替えられることが大きな特徴です。アバターの外見だけでなく、使用する影や仲間との組み合わせもプレイヤーが決められます。
最大3人の協力マルチプレイに対応
『異界の巨獣』はニンテンドーWi-Fiコネクションに対応し、発売当時は最大3人でパーティーを組む協力マルチプレイを利用できました。第1作と『プラス』は1人用だったため、複数のプレイヤーが一緒に冒険できる仕組みはシリーズで初めてです。
協力プレイでは、それぞれが作成した主人公を使い、最大3人のパーティーで戦えます。自分で作ったキャラクター、付け替え可能な影、アクション形式の戦闘を、マルチプレイへつなげた内容となっています。
海外では2010年に『Blue Dragon: Awakened Shadow』のタイトルでディースリー・パブリッシャーから発売されました。「Awakened Shadow」は、影を失った世界で新主人公が影の力に目覚める本作の設定を表したタイトルです。
『ブルードラゴン 異界の巨獣』は、過去作の世界とキャラクターを引き継ぎながら、オリジナル主人公、キャラクターカスタマイズ、影の付け替え、アクション戦闘、協力マルチプレイを導入した作品です。シリーズ第3作でありながら、新しい主人公の視点から始められる点が大きな特徴となっています。
ゲーム版とテレビアニメ版の違い
テレビアニメ『BLUE DRAGON』は、Xbox 360版『ブルードラゴン』を原案とし、2007年4月から放送された作品です。シュウやジーロ、クルック、ゾラなど、ゲーム版と共通する名前のキャラクターが登場しますが、ゲームの物語をそのまま映像化した作品ではありません。
ゲーム版とアニメ版では、ストーリー、登場人物の年齢や立場、影の能力、声優などが大きく変更されています。ゲーム版の続きとしてアニメ版が始まるわけではなく、共通する題材とキャラクターを使って再構成された、パラレルワールドに近い関係です。
| 比較項目 | ゲーム版 | テレビアニメ版 |
| 物語 | タタの村を襲う地鮫をきっかけに、シュウたちがネネを追う | ゲーム版とはつながらない独自のストーリー |
| シュウの年齢 | 16歳 | 10歳 |
| クルックの年齢 | 16歳 | 10歳 |
| ジーロ | タタの村で暮らす黒髪の少年 | ゾラの仲間として登場する銀髪の少年 |
| ジブラル王 | ジブラル王国を治める若き王 | ゲーム版とは異なる人物設定 |
| 影の能力 | カテゴリーやスキルを成長させるゲームシステム | アニメの物語に合わせた独自設定 |
| 声優 | ゲーム版独自のキャスト | ゲーム版とは異なるキャスト |
| 続編 | 『ブルードラゴン プラス』『異界の巨獣』 | 『BLUE DRAGON 天界の七竜』 |
アニメ版はゲーム版とつながらない独自の物語
ゲーム版は、タタの村を毎年襲う地鮫へシュウ、ジーロ、クルックが立ち向かい、巨大要塞でネネと遭遇するところから物語が始まります。3人は謎の光の球を飲み、ドラゴン、ミノタウロス、フェニックスの影に目覚め、ネネの野望を止めるために旅立ちます。
アニメ版にもシュウたちと「影」が登場しますが、物語の始まりやキャラクター同士の関係はアニメ向けに変更されています。ゲーム版で起きた事件を経験したシュウたちの後日談ではなく、最初から別の設定で進む物語です。
そのため、ゲーム版を基準にアニメの出来事を同じ時系列へ並べることはできません。Xbox 360版から1年後を描く正式なゲーム続編は『ブルードラゴン プラス』であり、アニメ版はゲームシリーズの時系列には含まれません。
シュウとクルックの年齢が異なる
ゲーム版のシュウとクルックは、どちらも16歳です。シュウは数年前に両親を亡くして祖父のフーシラと暮らし、クルックは両親と同じ医者になる夢を持っています。自分たちの判断で地鮫へ挑み、世界の危機に立ち向かう少年少女として描かれました。
一方、アニメ版のシュウとクルックは10歳に設定されています。名前や基本的な外見にはゲーム版との共通点がありますが、年齢が6歳引き下げられたことで、行動や人物関係もアニメ独自のものとなっています。
同じ名前のキャラクターでも、ゲーム版の16歳という設定をそのままアニメ版へ当てはめることはできません。キャラクターのプロフィールを確認するときは、ゲームとアニメのどちらの設定なのかを区別する必要があります。
ジーロの外見と立場が大きく変更
ゲーム版のジーロは、タタの村でシュウやクルックと一緒に暮らしている黒髪の少年です。17歳でありながら2人と同じ学年で、頭が良く慎重な性格をしています。序盤からシュウ、クルックと行動し、光の球を飲んでミノタウロスの影に目覚めます。
アニメ版のジーロは銀髪の少年として描かれ、物語開始時の立場もゲーム版とは異なります。ゲーム版ではシュウたちの村の仲間ですが、アニメ版ではゾラの仲間として登場します。
外見だけでなく、シュウたちとの出会い方や物語上の役割も変更されているため、ジーロはゲームとアニメの違いが特に分かりやすいキャラクターです。ゲーム版の人物設定を知っていても、アニメ版では別の人物として捉えたほうが内容を理解しやすくなります。
ジブラル王や影の設定も異なる
ゲーム版のジブラル王は、ジブラル王国を治める若き王です。ゾラが所属する剣聖師団とも関わり、シュウたちの旅を支える人物として登場します。アニメ版にもジブラル王が登場しますが、ゲーム版とは異なる人物設定になっています。
作品の中心となる「影」の能力にも違いがあります。ゲーム版では、キャラクターが影のカテゴリーを選び、戦闘を重ねてスキルを習得する育成システムとして扱われています。ソード、モンク、ブラック、ホワイトなどのカテゴリーを成長させ、能力を組み合わせられる点が特徴です。
アニメ版ではゲームの操作や育成システムを再現する必要がないため、影の能力はアニメ独自の設定で描かれます。「影を操って戦う」というシリーズ共通の題材は維持されていますが、能力の発現方法や戦い方をゲーム版と同じ仕組みとして考えることはできません。
声優はゲーム版とアニメ版で変更
ゲーム版とテレビアニメ版では、登場人物の声を担当するキャストも異なります。ゲーム版のシュウは井上麻里奈、ジーロは宮田幸季、クルックは川澄綾子、マルマロは小桜エツ子、ゾラは桑島法子が担当しました。
アニメ版は人物の年齢や性格、物語上の立場が変更されているため、声優もゲーム版とは別のキャストが起用されています。同じキャラクター名でも声の印象が異なることから、映像だけでなく音声面でも独立した作品であることが分かります。
アニメ第2シリーズ『天界の七竜』

テレビアニメ『BLUE DRAGON』の放送後、2008年4月からは新シリーズ『BLUE DRAGON 天界の七竜』がスタートしました。放送は2009年3月まで続き、アニメ版の世界とキャラクターを引き継いだ物語が描かれています。
『天界の七竜』はXbox 360版やニンテンドーDS版の続編ではなく、テレビアニメ版のシリーズに属する作品です。ゲームでは『プラス』『異界の巨獣』、アニメでは『天界の七竜』というように、それぞれ別の続編が展開されています。
ブルードラゴンはゲームとアニメで「影」や登場人物を共有していますが、物語と設定は分けられています。ゲームシリーズの流れを知りたい場合は3本のゲームを発売順に確認し、アニメ版を知りたい場合は『BLUE DRAGON』から『天界の七竜』へ進むと、両者を混同せずに楽しめます。
ブルードラゴンの漫画作品

ブルードラゴンには、ゲーム版やテレビアニメ版から派生した複数の漫画作品があります。ただし、すべてがXbox 360版の物語をそのまま漫画化しているわけではありません。独自の世界を描く作品、ゲーム版の後日談、テレビアニメ版を補完する作品に分かれています。
| 漫画作品 | 作者 | ゲーム・アニメとの関係 | 巻数 |
| BLUE DRAGON ラルΩグラド | 原作:鷹野常雄 漫画:小畑健 | ゲーム版とは異なる独自の世界と物語 | 全4巻 |
| BLUE DRAGON ST | 柴田亜美 | Xbox 360版から4年後を描く後日談 | 全1巻 |
| BLUE DRAGON 天界の七竜~空中都市の闘い~空中都市の伝説 | 原作:大和屋暁 漫画:大竹紀子 | テレビアニメ『天界の七竜』第22話と第23話の間 | 全1巻 |
BLUE DRAGON ラルΩグラド
『BLUE DRAGON ラルΩグラド』は、鷹野常雄が原作、小畑健が漫画を担当した作品です。タイトルに「BLUE DRAGON」と付いていますが、Xbox 360版の物語を漫画に置き換えた作品ではありません。
ゲーム版とは異なる独自の世界を舞台とし、登場人物やストーリーも漫画独自の内容となっています。そのため、シュウたちの冒険やゲーム版の後日談を読みたい場合は『BLUE DRAGON ST』、ゲームとは別のブルードラゴン作品を読みたい場合は『ラルΩグラド』というように区別できます。
単行本はジャンプ・コミックスから全4巻が発売されました。各巻の発売日とISBNは次のとおりです。
| 巻数 | 発売日 | ISBN |
| 第1巻 | 2007年4月4日 | 978-4-08-874376-9 |
| 第2巻 | 2007年7月4日 | 978-4-08-874388-2 |
| 第3巻 | 2007年9月4日 | 978-4-08-874416-2 |
| 第4巻 | 2007年11月2日 | 978-4-08-874437-7 |
小畑健による漫画作品ですが、鳥山明がデザインしたゲーム版のキャラクターを中心に描く内容ではありません。「影」や「ブルードラゴン」という題材を使いながら、ゲーム版とは別の作品として展開されています。
BLUE DRAGON ST(ブルードラゴン シークレットトリック)

『BLUE DRAGON ST』は、「ブルードラゴン シークレットトリック」と読む漫画作品です。柴田亜美が漫画を担当し、2006年12月4日から2007年6月6日まで『月刊少年ジャンプ』で連載されました。
物語はXbox 360版『ブルードラゴン』から4年後に設定されており、ゲーム版に登場したキャラクターも登場します。『ラルΩグラド』がゲーム版とは異なる独自作品であるのに対し、『BLUE DRAGON ST』はゲーム版の設定を使った後日談にあたります。
内容はギャグを中心としており、Xbox 360版の本編とは雰囲気が異なります。ゲームで描かれたネネとの戦いや古代文明の謎を再び重く描くのではなく、ゲーム版のキャラクターを使ったコメディ色の強い作品です。
連載は掲載誌である『月刊少年ジャンプ』の休刊に伴って終了し、その後、全1巻で単行本化されました。単行本は2007年9月4日に発売され、ISBNは「978-4-08-874451-3」です。柴田亜美の漫画『自由人HERO』の短編も同時収録されています。
| 項目 | 内容 |
| 正式名 | BLUE DRAGON ST(ブルードラゴン シークレットトリック) |
| 作者 | 柴田亜美 |
| 掲載誌 | 月刊少年ジャンプ |
| 連載期間 | 2006年12月4日~2007年6月6日 |
| 物語上の位置 | Xbox 360版から4年後 |
| 内容 | ゲーム版のキャラクターが登場するギャグ作品 |
| 巻数 | 全1巻 |
| 単行本発売日 | 2007年9月4日 |
| ISBN | 978-4-08-874451-3 |
BLUE DRAGON 天界の七竜~空中都市の闘い~空中都市の伝説
『BLUE DRAGON 天界の七竜~空中都市の闘い~空中都市の伝説』は、テレビアニメ第2シリーズ『BLUE DRAGON 天界の七竜』から派生した漫画作品です。Xbox 360版やニンテンドーDS版ではなく、テレビアニメ版の物語に属しています。
『Vジャンプ』2008年7月号から2009年6月号まで連載されました。原作はテレビアニメでシリーズ構成を担当した大和屋暁、漫画はアニメで作画監督を務めた大竹紀子が担当しています。
物語の時系列は、アニメ『天界の七竜』第22話と第23話の間に位置しています。テレビアニメ本編では描かれなかった期間を補う内容であり、アニメ版の世界や登場人物を前提とした作品です。
連載後は全1巻で単行本化され、2009年6月4日に発売されました。ISBNは「978-4-08-874696-8」です。ゲーム版の続編ではないため、ゲームシリーズの時系列へ含めず、アニメ『天界の七竜』の関連作品として区別します。
| 項目 | 内容 |
| 掲載誌 | Vジャンプ |
| 連載期間 | 2008年7月号~2009年6月号 |
| 原作 | 大和屋暁 |
| 漫画 | 大竹紀子 |
| アニメでの位置 | 『天界の七竜』第22話と第23話の間 |
| 巻数 | 全1巻 |
| 単行本発売日 | 2009年6月4日 |
| ISBN | 978-4-08-874696-8 |
ブルードラゴンの漫画は、作品ごごとに基準となる世界が異なります。独自作品の『ラルΩグラド』、ゲーム版から4年後の『BLUE DRAGON ST』、アニメ版を補完する『天界の七竜』というように、どの作品とつながっているのかを確認して選ぶことが重要です。
カードゲームなどのメディアミックス展開

ブルードラゴンは、ゲーム、テレビアニメ、漫画だけでなく、トレーディングカードゲーム、ラジオ番組、食玩などにも展開されました。Xbox 360版の発売前後から複数の商品や企画が始まり、ゲームシリーズの枠を越えたメディアミックス作品となっています。
| 種類 | 名称・内容 | 展開時期 |
| カードゲーム | ブルードラゴン ロールプレイングカードゲーム | 2007年4月21日から発売 |
| ラジオ | BLUE DRAGON presents 三日月の散歩 | 2006年10月~12月 |
| 食玩 | BLUE DRAGON キャラクターズ | 2006年11月28日発売 |
| アニメ無料配信 | テレビアニメ版の第1話・第2話 | 2007年11月15日~2008年1月15日 |
| 関連ゲーム | 『ロストオデッセイ』に関連モンスターが登場 | ― |
ブルードラゴン ロールプレイングカードゲーム
『ブルードラゴン ロールプレイングカードゲーム』は、コナミデジタルエンタテインメントから発売されたトレーディングカードゲームです。英語表記は「BLUE DRAGON ROLE PLAYING CARD GAME」、略称は「BD RPCG」とされています。
2007年4月21日にブースターパックVol.1とVol.2が同時発売され、その後もシリーズ商品が展開されました。鳥山明が関わった作品のカードゲームとしては、初めてバンダイ以外の会社から発売された商品です。
| 項目 | 内容 |
| 正式名称 | ブルードラゴン ロールプレイングカードゲーム |
| 英語表記 | BLUE DRAGON ROLE PLAYING CARD GAME |
| 略称 | BD RPCG |
| 発売元 | コナミデジタルエンタテインメント |
| 発売開始日 | 2007年4月21日 |
| 最初の商品 | ブースターパックVol.1、Vol.2 |
| 主な特徴 | TCGとRPGの成長要素を組み合わせたシステム |
タイトルに「ロールプレイングカードゲーム」とあるように、一般的なトレーディングカードゲームへ、戦うほどキャラクターが成長するRPGの要素を加えています。プレイ中に使用したカードが無駄にならず、経験値として影カードの強化につながる仕組みです。
- プレイ中にカードを使用する
- 使用したカードをEXPとして「EXP置き場」へためる
- 必要なEXPがたまると「影カード」がレベルアップする
- 成長した影カードで強力な攻撃を行う
ゲーム版では、戦闘を重ねて影のカテゴリーを成長させ、スキルを習得していきます。カードゲーム版では、この「影が戦いを通して成長する」という特徴を、使用済みカードをEXPとして蓄積するルールで表現しています。
序盤から強力な影をそのまま使うのではなく、カードを使用してEXPを増やし、影カードを段階的に強化することが重要です。ブルードラゴンらしい育成要素を、対戦型カードゲームへ取り入れた内容となっています。
ラジオ番組「三日月の散歩」
2006年10月から12月までは、ラジオ番組『BLUE DRAGON presents 三日月の散歩』がTOKYO FMで放送されました。パーソナリティは、Xbox 360版『ブルードラゴン』の音楽を担当した植松伸夫です。
番組はTOKYO FMだけでなく、エフエム大阪とエフエム愛知でもネットされました。ゲームの発売日が2006年12月7日だったため、発売前から発売直後にかけて放送された関連企画となります。
食玩「BLUE DRAGON キャラクターズ」

2006年11月28日には、バンダイから食玩『BLUE DRAGON キャラクターズ』が発売されました。Xbox 360版の発売日よりも前に商品化されており、ゲームの登場に合わせて展開された関連商品の一つです。
ブルードラゴンでは、ゲーム本体の数量限定版にもミニフィギア5体が用意されるなど、鳥山明がデザインしたキャラクターを生かした立体商品が展開されました。食玩は、ゲームソフトやXbox 360本体とは別に販売された関連商品です。
Xbox Liveでアニメ第1話・第2話を無料配信
2007年11月15日から2008年1月15日までの期間限定で、Xbox 360のXbox Liveマーケットプレースにて、テレビアニメ『BLUE DRAGON』の第1話と第2話が無料配信されました。
ゲーム版とテレビアニメ版は物語や設定が異なりますが、Xbox 360のオンラインサービスを通じてアニメの序盤を視聴できる企画が行われました。ゲームの利用者が、同じキャラクターを使ったアニメ版へ触れる機会にもなっています。
『ロストオデッセイ』に関連モンスターが登場

『ブルードラゴン』に登場するモンスター「ケロロン」は、同じくミストウォーカーが開発したRPG『ロストオデッセイ』にも敵モンスターとして登場します。
さらに『ロストオデッセイ』には、「ブルードラゴン」という名前のボスクラスの敵も登場します。ただし、『ブルードラゴン』のシュウたちが『ロストオデッセイ』の物語へ参加するという意味ではなく、開発会社が共通する作品間の関連要素です。
ブルードラゴンは、ゲームの「影」を成長させる仕組みをカードゲームへ取り入れ、植松伸夫によるラジオ番組、キャラクターを使った食玩、アニメの無料配信など、作品の特徴に合わせた展開を行いました。
ブルードラゴンシリーズまとめ
『ブルードラゴン』は、坂口博信が総指揮とプロデュース、鳥山明がキャラクターデザイン、植松伸夫が音楽を担当したRPGシリーズです。2006年12月7日にXbox 360で第1作が発売され、その後はニンテンドーDS用の続編、テレビアニメ、漫画、カードゲームへ展開されました。
シリーズに共通する中心的な要素は、ドラゴンやミノタウロスなどの姿をした「影」です。Xbox 360版では、カテゴリーを成長させてスキルを習得する育成要素に加え、複数の敵を選べるエンカウントサークルや、探索を促すナッシングが用意されています。
- 第1作『ブルードラゴン』はコマンド選択式RPG
- 『ブルードラゴン プラス』はリアルタイムシミュレーションRPG
- 『ブルードラゴン 異界の巨獣』はアクションバトルRPG
- ゲーム3作品は発売順と物語上の時系列が同じ
- テレビアニメ版はゲーム版とつながらない独自の物語
- 漫画は作品ごとにゲーム・アニメとの関係が異なる
ゲームシリーズの物語を順番に追う場合は、Xbox 360版『ブルードラゴン』から始め、『ブルードラゴン プラス』『ブルードラゴン 異界の巨獣』の順に進めるのが基本です。第1作から『プラス』までは1年、『異界の巨獣』まではさらに1年が経過しています。
| 目的 | 向いている作品 |
| シリーズの始まりやシュウたちの冒険を知りたい | ブルードラゴン |
| 第1作から1年後の物語を知りたい | ブルードラゴン プラス |
| 主人公を作成してアクション戦闘を楽しみたい | ブルードラゴン 異界の巨獣 |
| テレビアニメ版の物語を順番に見たい | BLUE DRAGON、天界の七竜 |
| ゲーム版から4年後の漫画を読みたい | BLUE DRAGON ST |
| ゲームとは異なる独自の漫画を読みたい | BLUE DRAGON ラルΩグラド |
| アニメ『天界の七竜』を補完したい | 空中都市の闘い~空中都市の伝説 |
3本のゲームは物語上のつながりを持っていますが、ゲームシステムは作品ごとに大きく異なります。コマンド式RPGを基準にした第1作、複数の仲間を動かす『プラス』、アバターと影を組み合わせる『異界の巨獣』というように、それぞれ異なる方向へ発展しました。
テレビアニメ版にはシュウやジーロ、クルックなどが登場しますが、年齢、人物関係、声優、影の設定がゲーム版から変更されています。ゲームの続編として見るのではなく、共通するキャラクターと題材を使った別の物語として区別する必要があります。
漫画作品も一つの時系列にはまとまっていません。『BLUE DRAGON ST』はXbox 360版から4年後、『天界の七竜~空中都市の闘い~空中都市の伝説』はアニメ第22話と第23話の間、『ラルΩグラド』はゲーム版とは異なる独自作品です。
ブルードラゴンシリーズは、「影」と「ブルードラゴン」という共通テーマを保ちながら、ゲームごとにジャンルを変え、アニメや漫画では別の物語を展開しています。まずは原点となるXbox 360版でシュウたちと影の力を知り、その後に続編やアニメ、漫画へ広げると、作品ごとの違いを理解しやすくなります。