【呪術廻戦】十種影法術とは?伏黒恵の式神一覧・元ネタ「十種神宝」と魔虚羅まで徹底解説
2025.11.24投稿
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十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)は、呪術御三家のひとつ・禪院家に相伝される生得術式で、自分や周囲にできた「影」を媒体にして最大十種の式神を召喚・操作できる能力です。現時点で作中で確認されている使い手は、伏黒恵と、のちに伏黒の肉体を乗っ取った両面宿儺の二人になります。影に手印を結び、その「影絵」がそのまま式神の姿として立ち上がるというビジュアルが特徴で、読者・視聴者にもイメージしやすい術式になっています。
なお、同じ禪院家でも、呪力をほとんど持たない代わりに超人的な身体能力を与えられた「天与呪縛」体質の禪院真希のように、十種影法術とはまったくベクトルの違う強さを持つキャラクターも登場します。禪院家と天与呪縛の関係については、「禪院真希のプロフィールと天与呪縛の仕組みを解説した記事」で詳しくまとめています。
十種影法術の大きなポイントは、「式神の数が多い」ことそのものではなく、式神を増やしていくための調伏の儀、式神が破壊された際に発生する“力の継承”、そして影そのものを空間として扱える応用性の高さです。術者はまず玉犬(ぎょくけん)からスタートし、一体ずつ命懸けの調伏戦を乗り越えることで、新たな式神を仲間にしていきます。逆に、戦いの中で式神が完全に壊されてしまえば二度と戻ってきませんが、その代わりに力や術式の一部が他の式神に引き継がれ、より強力な存在へと“進化”していきます。
また、十種影法術は「式神使い」でありながら、影の中に自分や物を収納したり、影を通って移動したりと、簡易的な空間操作に近い芸当も可能です。前衛アタッカーである玉犬、飛行と雷撃を担う鵺(ぬえ)、地形ごと押し流す満象(ばんしょう)、そして「あらゆる現象への適応」を持つ切り札・八握剣異戒神将・魔虚羅(まこら)など、役割の異なる式神を使い分けることで、一人で攻撃・防御・索敵・撹乱・脱出をすべてこなせる、非常に汎用性の高い術式といえます。
さらに、十種影法術は日本神話に登場する「十種神宝(とくさのかんだから)」をモチーフとしており、それぞれの式神には対応する神宝の紋様が刻まれています。禪院家当主と五条家当主が相打ちになった御前試合のエピソードからも分かるように、潜在性能は“六眼+無下限呪術”と肩を並べる格と示唆されており、作中でも物語の中核を担う重要な術式として扱われています。伏黒の肉体を宿儺が狙った理由のひとつも、この十種影法術と魔虚羅の存在だと解釈されています。
本記事では、十種影法術の基本ルール、式神の種類と役割、日本神話との関係、作中での位置づけを整理し、どのような意図で物語に組み込まれているのかをデータベース的にまとめます(※原作コミックスおよびアニメの重要なネタバレを含みます)。
| 項目 | 内容 | 主な関係者 | 備考 |
| 術式名 | 十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ) | 伏黒恵/両面宿儺 | 禪院家相伝の生得術式 |
| 基本コンセプト | 影を媒体に十種の式神を召喚・操作する | 禪院家 | 式神の同時運用・複合も可能 |
| 成長システム | 調伏で式神を獲得し、破壊時に力が他式神へ継承される | 玉犬・大蛇など | 長期的に“育つ”術式 |
| 応用性 | 影への収納・移動など空間的な操作が可能 | 伏黒恵 | 攻防・索敵・撹乱・撤退に対応 |
| モチーフ | 日本神話の十種神宝との対応が指摘されている | 十種神宝 | 式神ごとに紋様が設定 |
| 物語上の役割 | 宿儺が伏黒の肉体を狙った理由のひとつであり、五条悟との決戦にも関与 | 両面宿儺/五条悟 | 作品の鍵を握る術式 |
十種影法術の前に、『呪術廻戦』という作品全体の流れや原作・アニメの見る順番を整理しておきたい方は、当サイトの「呪術廻戦の原作・アニメ・映画の概要と見る順番をまとめたガイド記事」もあわせてチェックしてみてください。
要点まとめ
- 禪院家相伝の生得術式で、影を媒体に最大十種の式神を操る式神術である。
- 式神は「調伏の儀」で単独撃破して契約を結び、破壊されると再召喚不可だが、その力は他の式神へ継承される。
- 影の中への収納や移動など、影そのものの操作も可能で、一人で攻防・索敵・撹乱・撤退までこなせる。
- 元ネタは日本神話の「十種神宝」とされ、作中では五条家の無下限呪術と並ぶポテンシャルを持つ術式として描かれる。
基本ルールと発動原理
十種影法術は、影を介して式神を呼び出す「式神術」でありながら、影そのものを空間として扱える点に大きな特徴があります。術者はまず自分の足元などにできた影に手印を結び、その手形の影がゲートのように変化し、そこから対応する式神が顕現します。影さえあればよいので、地面だけでなく壁・天井・建物の影など、あらゆる面から式神を出し入れでき、奇襲や死角からの攻撃にも向きます。逆に言えば、「光源と影の位置」を読み切る洞察力が求められる術式でもあります。

十種影法術の使い手は、生まれつき基本となる犬型の式神「玉犬(黒・白)」を与えられますが、それ以外の式神は自動的に増えるわけではありません。新たな式神を得るには、「調伏の儀」と呼ばれる一対一の戦いを行い、対象の式神を自力で打ち倒す必要があります。調伏は原則として他者の援護を禁止されており、もし他人の助力で勝利してしまった場合、その式神との契約は成立しないとされています。このルールゆえに、十種影法術は使い手自身の実力と覚悟が試される「修羅場」をいくつも経て完成していく術式といえます。
さらに重要なのが、式神の「破壊」と「力の継承」に関するルールです。十種影法術で顕現した式神は、呪霊と同様に半ば実体を持って戦いますが、完全に破壊されてしまうと、その個体を二度と呼び出すことはできません。ただし、その代償として失われた式神の術式や能力は、残った別の式神に引き継がれるという特性があります。作中では、少年院で白い玉犬が破壊され、その力が黒の玉犬に集約されることで「玉犬・渾」へと進化する例が描かれています。これは、式神が減るほどに一体あたりの質が洗練されていく、長期的な育成要素として機能しています。
加えて、十種影法術は「影の中」を一種のストレージや移動経路として扱うことができます。伏黒は戦闘中に武器や呪具を影に入れておき、必要なタイミングで取り出したり、自身が影に沈んで位置をずらしたりといった動きを見せています。これにより、術者自身の生存力も高く、近接戦・中距離戦・攪乱・撤退まで、影一つで柔軟に立ち回ることが可能です。式神運用と影の空間操作が合わさることで、単純な「数で押す式神術」ではない、非常にテクニカルな術式になっています。
| 要素 | 内容 | ポイント | 備考 |
| 発動媒体 | 自分や周囲の「影」から式神を顕現 | 壁・天井などあらゆる面から出現可能 | 光源と影の位置取りが重要 |
| 調伏の儀 | 新たな式神を得るための一対一の討伐戦 | 原則として術者単独で行う必要がある | 他者が手伝うと契約は不成立 |
| 式神破壊 | 完全に壊されるとその個体は再召喚不可 | リスクは大きいが戦力の整理にもつながる | 玉犬・白などが該当 |
| 力の継承 | 破壊された式神の術式・力が他式神に引き継がれる | 残った式神が“進化”する育成型システム | 例:玉犬・渾 |
| 影の応用 | 影に潜む・物や人を収納する・移動に使う | 攻防だけでなく機動力・奇襲性を強化 | 簡易的な空間操作に近い性質 |
| 総合評価 | 高リスク・高リターンのテクニカルな術式 | 使い手の才覚で強さが大きく変動 | 御三家クラスのポテンシャル |
十種影法術の主な式神一覧と役割
十種影法術には、その名のとおり「十種」の式神が存在するとされていますが、作中で詳細な能力が描かれているものから、名前とシルエット程度しか分からないものまで、情報量にはばらつきがあります。ここでは、原作や公式ファンブック、各種資料で明らかになっている式神を、役割ごとに整理します。
まず、十種影法術の基盤となるのが玉犬です。黒と白の二体からスタートし、高い機動力と噛みつき攻撃、優れた嗅覚による索敵能力を兼ね備えた、前衛&探索担当の式神です。少年院での戦闘を経て白が破壊され、その力が黒に継承されることで「玉犬・渾」という強化形態が誕生します。渾は二足歩行も可能な大型の黒い犬の姿を取り、伏黒の式神の中でもトップクラスの攻撃力を持つ主力アタッカーとなっています。

鵺(ぬえ)は、人面鳥のような姿をした飛行型式神で、空中機動と雷撃による範囲攻撃を担当します。高所からの急襲や、伏黒本人を背に乗せての移動、敵の足場を狙った落雷など、立体的な戦術を支える存在です。蝦蟇(がま)は巨大なカエル型の式神で、味方を口の中に避難させたり、敵を飲み込んで拘束したりと、サポート性能の高い式神です。これら二体を組み合わせた拡張術式が、不知井底(せいていしらず)であり、羽の生えた巨大ガマのような姿で登場します。不知井底は、元となった鵺と蝦蟇さえ健在なら、破壊されても再召喚できるという例外的な性質を持ち、伏黒も好んで多用しています。

大蛇(オロチ)は巨大な蛇型の式神で、噛みつきと締め付けによる拘束・制圧を得意としますが、真人との戦闘で宿儺に破壊されており、以後は再召喚不可能となっています。その力は他の式神に還元されたと考えられ、玉犬・渾などの強化要因のひとつになっていると見られます。満象(ばんしょう)は、額に紋様を刻んだ巨大なゾウ型の式神で、圧倒的な重量を活かした踏みつけと、鼻から放つ大量の水流によって地形ごと敵を押し流すことができます。ただし呪力消費が非常に激しく、伏黒は調伏直後しばらく満象一体しか出せないなど、扱いに制約があります。

脱兎(だっと)は、無数のウサギ型式神を一度に展開し、敵の視界と注意を分散させる撹乱特化の式神です。一体ごとの戦闘力は低いものの、包囲からの離脱や、敵の狙いをそらして味方を逃がすといった場面で大きな効果を発揮します。

そして、十種影法術最大の切り札が「八握剣異戒神将・魔虚羅(やつかのつるぎ いかいしんしょう まこら)」です。背後に八つの輪を持つ人型の神将のような姿をしており、その本質は「あらゆる現象への適応」です。一度受けた攻撃や術式を解析し、その後はそれに完全に適応・耐性獲得してしまうため、同じ方法ではほぼ倒せない存在として描かれています。調伏の儀そのものがほぼ自殺行為に等しく、歴代の十種影法術の使い手で魔虚羅を完全に使いこなした者はいないとされています。
このほか、円鹿(まどか)、貫牛(かんぎゅう)、虎葬(こそう)など、名前のみ判明している式神も存在し、十種神宝との対応関係が考察されています。詳細な能力は作中で未描写な部分が残っています。
| 名称 | 種別・モチーフ | 主な役割 | 備考 |
| 玉犬(白・黒) | 犬型式神 | 前衛攻撃/索敵(嗅覚) | 白破壊後、黒に力が継承され「玉犬・渾」へ |
| 玉犬・渾 | 強化玉犬 | 高機動アタッカー | 二足歩行も可能な大型の黒い犬 |
| 鵺 | 人面鳥型式神 | 飛行/雷撃/輸送 | 伏黒を背に乗せた移動も可能 |
| 大蛇 | 蛇型式神 | 噛みつき攻撃/拘束 | 作中で破壊済み、再召喚不可 |
| 蝦蟇 | カエル型式神 | 味方の避難/敵の拘束 | 口内への収納が特徴 |
| 不知井底 | 拡張術式(鵺+蝦蟇) | 高所移動/防御・輸送 | 元の二体が残っていれば再召喚可能 |
| 満象 | ゾウ型式神 | 踏みつけ/大量水流による制圧 | 呪力消費が大きく、顕現数に制限あり |
| 脱兎 | ウサギ型式神群 | 視界妨害/撹乱/撤退支援 | 個々の戦闘力は低い |
| 八握剣異戒神将・魔虚羅 | 神将型式神 | 現象への適応/殲滅 | 調伏難度が極めて高い切り札 |
| 円鹿 | 鹿型と推定 | 詳細能力は未公表 | 十種神宝との対応が考察されている |
| 貫牛 | 牛型と推定 | 詳細能力は未公表 | 同上(作中未明示) |
| 虎葬 | 虎型と推定 | 詳細能力は未公表 | 同上(作中未明示) |
元ネタ「十種神宝」との関係
十種影法術の名称や式神の紋様は、日本神話に登場する「十種神宝(とくさのかんだから/じっしゅしんぽう)」をモチーフとしていると広く考えられています。十種神宝は、『先代旧事本紀』などに記される十種の霊宝で、鏡二種(辺津鏡・沖津鏡)、剣一種(八握剣)、玉四種(道返玉・足玉・死返玉・生玉)、比礼三種(振浪比礼・振風比礼・振霧比礼)から構成されるとされます。これらは本来、死者をよみがえらせるなどの霊験を持つ神具として描かれています。
『呪術廻戦』に登場する十種影法術の式神には、この十種神宝に対応した紋様が刻まれており、例えば満象の額には辺津鏡、蝦蟇には沖津鏡、玉犬には道返玉や足玉、魔虚羅には八握剣を思わせる意匠が確認できます。これは作中で明言されているわけではありませんが、各種解説記事や考察で繰り返し指摘されており、公式側も意識しているモチーフと見てよいでしょう。
特に魔虚羅は、「八握剣異戒神将」という長い正式名称を持ち、その右手に「退魔の剣」を携えています。この“退魔”のイメージは、悪霊や穢れを祓うとされる八握剣のイメージと重なっており、ただ強いだけでなく、世界観の宗教・神話的なモチーフを体現する存在として配置されていることが分かります。十種神宝自体も、神道と仏教が混ざり合った中世以降の信仰に取り込まれたモチーフであり、作中での十種影法術も「日本神話+仏教モチーフ」を掛け合わせた呪術体系として設計されていると考えられます。
また、玉犬に対応するとされる道返玉・足玉は、「悪しきものを追い返す」「人の行いを正す」といったニュアンスを持つ霊宝とされ、呪霊と戦い人を守る伏黒の立ち位置と響き合っています。満象に対応する辺津鏡・蝦蟇に対応する沖津鏡は、それぞれ岸辺と沖の海を象徴する鏡とされ、水流を操る満象・味方を守る蝦蟇の性質とリンクした構図が見て取れます。
こうした対応関係は、読者にとって「ただのかっこいい技」ではなく、日本古来の信仰や死生観を背負った術式として十種影法術を位置づける役割を果たしています。
| 神宝名 | 種別 | 対応する式神の例 | 備考(作中での扱い) |
| 辺津鏡 | 鏡 | 満象 | 満象の額に対応紋様が刻まれているとされる |
| 沖津鏡 | 鏡 | 蝦蟇 | 海・水のイメージと蝦蟇の防御的役割が重なる |
| 八握剣 | 剣 | 八握剣異戒神将・魔虚羅 | 退魔の剣を持ち、悪しきものを祓うイメージ |
| 道返玉/足玉 | 玉 | 玉犬(白・黒) | 悪しきものを追い返し、人を守る性質と関連 |
| その他の玉・比礼 | 玉/比礼 | 円鹿・貫牛・虎葬など | 詳細な対応は考察段階(作中未明示) |
| 十種神宝全体 | 神話モチーフ | 十種影法術全般 | 日本神話+仏教モチーフを背負う術式の土台 |
作中での位置づけと強さの格
十種影法術は、その性能だけでなく「物語上の役割」という観点でも重要な位置づけが与えられています。代表的なのが、江戸〜慶長期に行われたとされる「御前試合」のエピソードです。ここでは、「六眼+無下限呪術」を持つ五条家当主と、「十種影法術」を持つ禪院家当主が、将軍家(あるいはそれに準ずる権力者)の前で戦い、最終的に相打ちとなって死亡したと語られています。この逸話は、十種影法術が無下限呪術と並び立つ潜在ポテンシャルを持つことを示す“公式設定”として機能しており、五条悟が伏黒を特別視する理由のひとつにもなっています。
現代の物語においては、両面宿儺が伏黒恵に強い興味を示し、自らの完全復活の「器」として伏黒の身体を選んだことが、大きな転換点となりました。宿儺ほどの存在が、わざわざ特定の術式持ちを狙った背景には、十種影法術の汎用性と、魔虚羅をはじめとする式神の性能があります。特に、あらゆる現象に適応してしまう魔虚羅の能力は、五条悟の無下限呪術のような一見“攻略不能”な術式に対抗しうる数少ない手段として描かれており、宿儺は伏黒の身体を得た後、魔虚羅を利用して無下限への適応を進めました。
なお、伏黒の肉体を乗っ取った両面宿儺は、本来の生得術式である「御廚子(みずし)」や炎の術式「竈(かみの)」も併用しながら十種影法術を運用しています。宿儺側の術式・技構成について詳しく知りたい方は、「両面宿儺の生得術式『御廚子』と炎の術式『竈(かみの)/開(フーガ)』を整理した解説記事」も参考にしてみてください。

伏黒自身の成長物語として見ると、十種影法術は「未熟な状態でも特級に届きうるが、真価はまだ先にある」というポジションに置かれています。複数の式神を同時に展開し、影の中への収納や移動も駆使しつつ戦うスタイルは、領域展開「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」によってさらに強化されます。嵌合暗翳庭は、周囲を影で満たしたフィールド内で、式神の出し入れや影の操作をフルスペックで行える環境を作り出す領域であり、未成熟な段階でも特級クラスの呪霊と渡り合う潜在力を見せています。
一方で、十種影法術は「使いこなせば最強クラスだが、そこに至るまでのリスクも膨大」というバランスで設計されています。調伏の儀は命懸けであり、式神を破壊されれば戻らないという制約も重いものです。御前試合で禪院家当主が相打ちに終わったことや、歴代の使い手が魔虚羅を完全に制御できていないとされる点からも、術式そのもののポテンシャルと、実際に引き出せる力との間には大きなギャップがあることがうかがえます。
このように、十種影法術は「設定上強い」だけでなく、呪術界の勢力図やキャラクター同士の関係性、そして後述する日本神話モチーフを絡めて、作品全体の構造を支えるキーアイテム的な役割を担っています。
| 観点 | 内容 | 関係人物・組織 | 物語上の意味 |
| 御前試合 | 五条家当主(六眼+無下限)と禪院家当主(十種影法術)が相打ち | 五条家/禪院家 | 無下限呪術と並ぶポテンシャルの証拠 |
| 宿儺の狙い | 伏黒の肉体を乗っ取り、十種影法術と魔虚羅を利用 | 両面宿儺/伏黒恵 | 完全復活と五条攻略のためのキー |
| 領域展開 | 嵌合暗翳庭で影と式神をフル活用 | 伏黒恵 | 未成熟でも特級クラスに通用するポテンシャル |
| リスクとリターン | 調伏の儀と式神破壊の重い代償 | 歴代の十種影法術使い | 使い手次第で“最強”にも“自滅”にもなりうる |
| 御三家内での位置 | 無下限呪術/赤血操術と並ぶ御三家看板術式 | 五条家/加茂家/禪院家 | 呪術界の勢力構造を形作る要素 |
まとめ:十種影法術は「育つほどヤバい万能術式」
あらためて整理すると、十種影法術は「式神をたくさん出せる術式」ではなく、「影を介して戦場そのものをデザインする術式」です。影から式神を出し入れし、自分や仲間・呪具を影に潜ませ、状況に応じて前衛・後衛・制圧・撹乱・撤退の役割を切り替えていく。さらに、式神が破壊されるたびに残った式神が強化されるという長期的な成長要素を備えており、使い手の経験値とともに術式そのものも“育っていく”構造になっています。
切り札である魔虚羅を含めれば、十種影法術はほぼあらゆる術式・現象に対する「攻略ルート」を内包したチート級のポテンシャルを持っています。しかし、その力を引き出すには、命懸けの調伏の儀や、取り返しのつかない式神破壊のリスクを受け入れなければなりません。この「ハイリスク・ハイリターン」という設計が、伏黒の自己評価の低さや、仲間を優先して自分を犠牲にしがちな性格とも噛み合い、キャラクター描写にも深みを与えています。
世界観的には、日本神話の十種神宝と呪術界の御三家設定を結びつける“ハブ”の役割を担っており、五条悟と両面宿儺という二大怪物の戦いにも直接関与する、作品のど真ん中に位置する術式です。今後、未登場の式神の詳細や、歴代の十種影法術使いのエピソードが描かれれば、呪術界の歴史や神話モチーフの掘り下げにもつながるでしょう。
| 特徴 | 内容 | 物語上の役割 | 今後の注目点 |
| 影媒体の式神術 | 影から最大十種の式神を召喚・操作 | 戦場の立体的なコントロール | 未登場の式神の能力 |
| 育成型システム | 調伏と破壊による式神の進化・継承 | 伏黒の成長物語と連動 | 歴代使い手のエピソード |
| 魔虚羅の存在 | あらゆる現象への適応能力 | 五条悟など最強クラス攻略の鍵 | 魔虚羅を完全制御できるかどうか |
| 神話モチーフ | 十種神宝との対応関係 | 日本神話・仏教要素を物語に接続 | 残りの神宝との対応の明示 |
| 御三家との関係 | 無下限呪術・赤血操術と並ぶ看板術式 | 呪術界の勢力図を形成 | 御前試合など過去史の詳細 |
| 総合評価 | 「育つほどヤバい」万能術式 | 作品全体の鍵を握る | 物語終盤での最終的な到達点 |
要点まとめ
最後に、本記事で押さえておきたいポイントを箇条書きでまとめます。
- 十種影法術は禪院家相伝の生得術式で、影を媒体に最大十種の式神を操る高汎用の式神術です。
- 新たな式神は「調伏の儀」による単独討伐で獲得し、破壊された式神の力は他の式神へ継承されるという育成型システムを持ちます。
- 玉犬・鵺・満象・脱兎・不知井底・魔虚羅など、役割の異なる式神を状況に応じて使い分けることで、一人で攻防・索敵・撹乱・撤退を完結できます。
- 十種神宝をはじめとする日本神話モチーフと強く結びついており、呪術界の御三家設定や歴史と絡めて作品世界の骨格を支えています。
- 御前試合の相打ちエピソードや宿儺の思惑から、無下限呪術と同格クラスのポテンシャルを持つ術式として位置づけられ、物語全体の「鍵」を握る存在になっています。