【呪術廻戦】両面宿儺の術式・技一覧|御廚子の解/捌・竈(開フーガ)・伏魔御廚子・世界を断つ斬撃【人外魔境新宿決戦ネタバレ】

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【呪術廻戦】両面宿儺の術式・技一覧|御廚子の解/捌・竈(開フーガ)・伏魔御廚子・世界を断つ斬撃【人外魔境新宿決戦ネタバレ】

本記事では、『呪術廻戦』に登場する“呪いの王”こと両面宿儺の技・術式を、原作最終盤(宿儺 vs 五条悟~高専連合戦・人外魔境新宿決戦編)までのネタバレ込みで整理していきます。単行本・本誌ともに、最新の「人外魔境新宿決戦」編(第258話前後で竈(かみの)に関する追加情報が判明した時点)までの描写を前提にしています。

呪術廻戦 14巻より

生得術式「御廚子(みずし)」による斬撃系の技、同じ術式から派生する炎の術式「竈(かみの)/開(フーガ)」、結界を閉じない特殊な領域展開「伏魔御廚子」、反転術式と“縛り”の使い方、そして伏黒恵から奪った十種影法術の応用など、複数の要素が噛み合うことで成立しています。

また、終盤では摩虎羅の「なんでも適応する能力」から得たモデルを、自分の斬撃術式に落とし込んだ「世界を断つ斬撃」や、竈・開(フーガ)といった炎の矢を組み合わせることで、五条悟の無下限呪術すら突破する“決定打”を連発しました。

この記事では、「まず宿儺の術式の全体像」→「斬撃」→「炎」→「領域」→「十種影法術」→「黒閃」
という流れで、できるだけ中立・整理ベースでまとめていきます。考察レベルの内容については、その旨を明記しつつ取り扱います。

両面宿儺というキャラクターそのものの成り立ちや、日本書紀・飛騨の伝承との関係を押さえておきたい方は、先に『両面宿儺とは?『呪術廻戦』の呪いの王と日本書紀・飛騨伝承を徹底解説』もチェックしてみてください。本記事では、そのうえで宿儺の術式と技の仕組みにフォーカスして解説していきます。

両面宿儺の術式・技の全体像

引用画像:週刊少年ジャンプ2024年21号

まずは、両面宿儺が作中で扱う主な技・術式をざっくり整理しておきます。

公式・準公式の解説や主要メディアの記事では、宿儺の生得術式は「御廚子(みずし)」であり、「対象を切断する斬撃術式」としての側面と、「開(フーガ)」と呼ばれる炎の矢を放つ側面を併せ持つ、ハイブリッド型の術式として扱われています。『呪術廻戦』では基本的に、術師が同時に扱える術式はひとつとされているため、「斬撃」と「炎」がどのような関係にあるのかは長く謎でしたが、第258話前後で“竈(かみの)”というキーワードが提示され、御廚子の内部構造が少し見えてきました。

13巻より画像参照

宿儺のメイン火力は、あくまで【御廚子由来の斬撃】です。通常斬撃である「解(カイ)」と、相手の呪力量や肉体の強度に応じて威力を“自動調整”する「捌(ハチ)」という二種類が確認されており、領域展開「伏魔御廚子」の内部では、この2種の斬撃が“必中かつ連続ヒット”する形で降り注ぎます。呪力を帯びた存在には「捌」、呪力を持たない無機物や一般人には「解」が割り当てられる仕様で、領域が消えるまで攻撃が止まらないという、極めて危険な広域殲滅能力です。

一方で炎の術式「竈」「開(フーガ)」は、摩虎羅との戦いや渋谷事変、新宿決戦など、ごく限られた局面で使用される“切り札寄り”の技として描かれています。漏瑚の炎を上回る熱量で対象を瞬時に灰にし、領域内・外で挙動や制約が変わるなど、単体火力を極限まで高めた“縛り付き”の性能が特徴です。

さらに、伏黒恵の十種影法術を奪ってからは、摩虎羅の適応能力を利用した「世界を断つ斬撃」、影移動や影による収納・防御と、御廚子の斬撃を組み合わせたコンボ、式神の出し入れと広範囲斬撃の同時運用など、“影+斬撃”という新しい戦闘スタイルも確立しています。

総合すると、宿儺は「御廚子(斬撃+炎)」を軸に「伏魔御廚子(領域)」と「十種影法術(摩虎羅など)」、そして反転術式・黒閃といった汎用システムをフルに併用する、“呪術システムの最終到達点”のようなキャラクターだと言えます。

技・術式カテゴリの一覧

名称種別概要備考
御廚子(みずし)生得術式目に見えない斬撃を主体とし、一部に炎の術式(竈/開)を内包する術式宿儺の攻撃技のほぼすべての土台
解(カイ)斬撃呪力を持たない対象を切断する通常斬撃。地形ごと両断する描写も多い伏魔御廚子内では無機物などに対して連続で降り注ぐ
捌(ハチ)斬撃相手の呪力量・強度に応じて威力を自動調整する“調整斬撃”領域内では呪力を持つ生物・呪霊に対して必中・連続ヒット
世界を断つ斬撃斬撃(応用)摩虎羅の適応モデルを取り込み、空間そのものを断ち切る性質を得た斬撃無下限呪術を貫通する決定打として描写
竈(かみの)/開(フーガ)炎の術式御廚子から派生した炎の系統。詠唱と印によって“地獄の炎の矢”を放つ領域外では「単体限定」のような縛りが示唆される
伏魔御廚子領域展開結界を閉じず、最大半径約200mに解・捌を降らせ続ける特殊領域逃げ道を与える代わりに必中効果範囲を拡大している
十種影法術の応用奪取術式摩虎羅の車輪召喚、影移動、式神の高精度運用など世界斬りモデルの獲得にも関与
黒閃汎用現象物理攻撃と呪力のタイミングが完全一致したときに発生する2.5倍の一撃終盤で宿儺自身も複数回発動している

生得術式「御廚子(みずし)」の基本

引用画像:週刊少年ジャンプ2023年16号

宿儺の生得術式は、「御廚子」と呼ばれています。基本的な機能は“対象を切断する斬撃”であり、通常斬撃「解」と調整斬撃「捌」の2系統を自在に撃ち分ける構造です。

御廚子の特徴は、斬撃を「近接攻撃」としても「遠距離攻撃」としても運用できる点にあります。宿儺は、手刀や腕の振りといったモーションに合わせて斬撃を飛ばすだけでなく、領域展開時には空間そのものから無数の斬撃を発生させており、斬撃の“発生源”を明確に必要としない、かなり自由度の高い術式として描写されています。

さらに、渋谷事変や新宿決戦で問題になったのが、御廚子の内部に秘められていた「炎の術式」との関係です。初出時点では「開(フーガ)」という詠唱で、“黒い箱”から炎の矢を放つ技として示されていましたが、最新話付近で「竈(カミノ)」という語が挿入され、御廚子の斬撃工程(解・捌)を経て初めて“竈の扉が開く”という構造が示唆されました。

このことから、御廚子は大きく分けて下記の2つが挙げられます。

①「斬撃の工程(解/捌)」

②その工程の果てに到達する炎=竈/開

上記の二段構えのシステムとして整理することができます。斬撃だけでも特級呪霊を容易に葬る火力がありますが、それでもなお足りない場面――例えば摩虎羅や五条悟のような“最上位クラス”の存在に対しては、工程を重ねた末の“炎”を切り札として用いる、という運用がなされています。

御廚子は、領域展開「伏魔御廚子」の基盤でもあります。領域の内部では、御廚子の斬撃機能が全自動化され、対象の呪力の有無に応じて解/捌を自動的に振り分ける仕組みになっています。そのため宿儺自身が個別に狙いを定めなくても、範囲内に存在するものすべてが切り刻まれていくという、非常に“システム寄り”の殺傷方法が取られているのが特徴です。

TVアニメ 呪術廻戦 公式サイトより画像引用

また、御廚子の“祠(ほこら)”のビジュアルは、領域展開時にもそのまま中心オブジェクトとして登場します。骸骨で飾られた寺院風の祠を中心に、閻魔天の印を結んだ宿儺が術式を行使する構図は、御廚子という術式そのものが“地獄の調理場”であるかのような、象徴的なデザインとなっています。

「御廚子」の仕様まとめ

名称種別条件/構造備考
御廚子(みずし)生得術式対象を切断する斬撃術式。解/捌の2種の斬撃を基本とし、一部に炎の術式(竈/開)を内包“祠”のイメージで表現される
斬撃工程内部機構解・捌で対象を“調理”し、その工程の先に竈の炎があると示唆258話前後で詳細が明かされる
炎の系統内部機構竈(カミノ)という術式名と、開(フーガ)という技名が提示される御廚子から独立した別術式ではないと考えられる
領域との関係連携伏魔御廚子において、斬撃部分が自動化され広範囲に展開必中効果の中核

斬撃①:通常斬撃「解(カイ)」

「解(カイ)」は、宿儺の斬撃の中でも“標準技”にあたる通常斬撃です。作中では「呪力を帯びない対象に対して使用される斬撃」とされており、ビルや地形ごと両断するような大規模破壊も、この「解」がベースになっていると考えられています。

解の特徴のひとつは、単純な“直線の斬撃”にとどまらず、“面”で切り裂くような描写が多い点です。渋谷事変での大規模な破壊や、摩虎羅との戦いで街区単位の地形がまとめて切断されるシーンでは、宿儺が一振りした結果として、一定範囲のオブジェクトが一斉にスパッと切れているように描かれています。このことから、解は「空間上のある面を指定して切断する」タイプの斬撃であり、その面が建物や地盤を貫通することで、大規模な破壊が生じていると解釈できます。

伏魔御廚子の内部では、呪力を持たない対象――一般人や建物、車両など――に対して、解が絶え間なく降り注ぐ仕様になっています。領域が消えるまで斬撃が止まらないため、範囲内に取り残された一般人が“じわじわと消し飛んでいく”ような描写がされており、渋谷での惨劇の一因となりました。

また、解は「呪力を持たない対象用」という説明が強調されがちですが、実際には呪力を持つ相手に対しても使用されていると考えられます。相手の防御を崩した後に、単純な一太刀として振るう場面などでは、あえて捌の“自動調整”を必要としない状況も多く、そういったケースでは解がベースになっている可能性が高いです。

総じて、解は「単純だが規模がおかしい通常斬撃」であり、宿儺の斬撃技の中ではもっとも“ベースの出力”に近い存在だと言えるでしょう。

「解(カイ)」の整理

名称種別条件/対象備考
解(カイ)斬撃(通常)主に呪力を持たない対象に使用される。地形や建物ごと両断可能伏魔御廚子内では無機物などに対し連続ヒット
攻撃範囲性能直線だけでなく、空間上の“面”を指定して切断しているような描写広範囲破壊に適する
役割運用宿儺の斬撃技の“標準火力”。状況に応じて捌と使い分け捌ほどの自動調整機能はない
領域内での挙動連携伏魔御廚子の必中効果の一部として、無機物に常時発動広域殲滅の一因

斬撃②:調整斬撃「捌(ハチ)」

「捌(ハチ)」は、宿儺の斬撃の中でも“自動調整機能”を備えた、システム寄りの技です。公式系の説明や考察記事では、「相手の呪力量や身体の強度、防御力などを自動で測り、それに見合う威力の斬撃を放つことでほぼ一撃必殺に持ち込む技」と整理されています。

要するに、術者側が毎回細かく出力を調整しなくても、術式が勝手に「この相手を倒すのに必要な最低限の威力」を算出してくれるため、宿儺より格下の呪霊や術師は、一太刀でバラバラにされることになります。逆に言えば、捌で一撃で落ちない相手は、それだけで「宿儺にとっても相当な格上・難敵」であることの証明とも言えます。

伏魔御廚子の内部では、呪力を持つ生物・呪霊に対して、この捌が“必中かつ連続ヒット”する仕様になっています。領域の効果範囲内に入った瞬間から、相手の呪力量に応じた威力の斬撃が次々と浴びせられ続けるため、高位術師であっても長時間の滞在は不可能です。実際、作中では特級クラスの術師・呪霊が、領域内で一瞬にして形を失う描写がされています。

一方で、五条悟のような最上位クラスの術師に対しては、捌でさえも“決定打になりきらない”という描写があります。五条は無下限呪術による防御・反転術式による回復・領域展開による反撃を組み合わせることで、伏魔御廚子の中でも即死を免れていました。この点からも、捌はあくまで“相手の現在の状態に見合う威力”であり、“完全に上回る絶対即死攻撃”ではないと考えられます。

このように、捌は「中~上位の術師・呪霊を、高効率で刈り取るための斬撃」であり、領域展開と合わせて初めて真価を発揮するタイプの技だと言えるでしょう。

「捌(ハチ)」の整理

名称種別条件/対象備考
捌(ハチ)斬撃(調整)相手の呪力量・肉体の強度などを自動で測定し、ほぼ一撃必殺になるよう威力を調整主に呪力を持つ生物・呪霊に使用
自動調整性能術者がいちいち出力を手動で調整する必要がない格下相手の殲滅に適する
領域内での挙動連携伏魔御廚子内では、呪力を持つものに対して必中かつ連続ヒット高位術師でも長時間の滞在は困難
限界制約五条悟クラスには「決定打」になりきらず、他の手段との併用が必要“必ず殺す”技ではない

斬撃③:世界を断つ斬撃

呪術廻戦 29巻より画像引用

五条悟との決戦以降で大きな話題を呼んだのが、ファンの間で「世界を断つ斬撃」海外では「ワールドスラッシュ」と呼ばれている応用技です。公式名称は作中で明示されていませんが、複数の解説記事では、摩虎羅の適応能力から得たモデルを、宿儺が自分の御廚子に組み込んだものと整理されています。

摩虎羅は、十種影法術が誇る最強の式神であり、「あらゆる事象に適応する」能力を持つ存在です。五条悟の無下限呪術や無量空処の“不可侵”に対しても、呪力の性質を変化させることで中和・突破する段階を経たうえで、最終的には「空間や存在そのものを斬る」という新たな適応の形に到達したと解説されています。この“空間ごと斬る斬撃”こそが、世界を断つ斬撃の原型となりました。

宿儺は、摩虎羅本体ではなく“車輪だけ”を召喚することで、適応プロセスを自分の術式運用に組み込むという芸当を見せています。そのうえで、詠唱・閻魔天の印・斬撃の軌道を指差す、といった複数の手順を同時にこなすことで、“空間を断つ”性質を持つ斬撃を御廚子から発射できるようになったと語られています。このため、五条の無下限のような“空間操作系の防御”に対しても、空間ごと切断することでダメージを通すことが可能になりました。

この技は、五条戦の決着シーンや、その後の高専連合戦でも再度使用されており、「最強同士の戦いにおける決定打」として扱われています。通常の解/捌と違い、“空間そのもの”を対象とするため、防御の上から斬り飛ばすような使い方ができる点が、世界を断つ斬撃ならではの特徴です。

「世界を断つ斬撃」の整理(考察を含む)

名称種別条件/構造備考
世界を断つ斬撃斬撃(応用)摩虎羅の適応能力から得た“空間を斬る”モデルを、御廚子に落とし込んだ技と解釈される公式名称は未公表
発動手順条件詠唱・閻魔天の印・斬撃の軌道を指差す所作など、複数の動作を同時に行う必要があると説明発動難易度は高い
対象性能空間そのものを断つ性質を持ち、空間操作系の防御を貫通可能無下限呪術を突破する切り札
由来十種影法術摩虎羅の「適応」の解析を通じて到達したとされる十種影法術と御廚子の複合成果

炎の術式「竈(かみの)」と炎の矢「開(フーガ)」

引用画像:週刊少年ジャンプ2024年22・23号

宿儺の術式は斬撃だけでなく、炎属性の技も併せ持っています。渋谷事変で漏瑚と対峙した際、「オマエの得意で戦ってやろう」と言い放ったうえで、「■」「開(フーガ)」という詠唱とともに炎の矢を放ち、漏瑚を一撃で祓ったシーンは象徴的です。

運用としては、「両手のひらのあいだに小さな火を生み出し、それを一点に向かって解き放つ高威力の火矢として射出」というシンプルなものですが、威力は災害級呪霊・漏瑚の「災害の炎」をはるかに上回り、領域内の敵を一撃で炭にするレベルとされています。漏瑚戦では、ドーム状の空間内にいた漏瑚を完全消し炭にし、その火力差を見せつける形になりました。

一方で、この炎の矢にははっきりした「縛り」も存在します。解説系では、領域外で使用する場合は「一人しか狙えない」という制約が課されている、と説明されることが多く、この単体限定の縛りによって、一人あたりに注ぎ込める火力を極限まで引き上げていると考えられます。

宿儺らしいのは、この“単体縛り”を嫌がるどころか、「一点突破の高火力兵器」として好んで使っている点です。摩虎羅戦でも、斬撃に適応される前に、まだ適応されていない炎の矢でトドメを刺す、という使い方をしており、相手の適応状況に応じて属性を切り替える柔軟さも見せています。

名称種別効果・特徴備考
竈(かみの)炎系術式御廚子に内包された炎属性の系統。高温の炎を生成・操作する名称は公式・考察での整理上の呼び方
開(フーガ)炎の矢両手のあいだに生み出した炎を、一点に向けて放つ高威力の火矢漏瑚を一撃で焼き尽くす火力
威力単体高火力災害級呪霊の炎を上回る出力で、対象を一瞬で炭化させる領域内では範囲への影響も大きい
縛り単体限定領域外での使用時、「一人しか狙えない」という制約が課されているとされるその分、1人あたりの火力が極大化
用途フィニッシャー斬撃に適応された相手や、高耐久の敵に対するトドメの一撃として使用摩虎羅戦などで決定打になった

領域展開「伏魔御廚子(ふくまみずし)」

宿儺の代名詞ともいえるのが、領域展開「伏魔御廚子」です。ビジュアルとしては、多数のドクロで飾られた仏教寺院風の祠が中心にあり、そこから地獄のような空間が広がっていきます。一般的な領域展開と違い、中心に立つのが宿儺本人ではなく祠そのものという点も特徴的です。

最大のポイントは、「結界を閉じない領域展開」であること。通常の領域は、空間を結界で区切り、相手を閉じ込め、その代わりに「必中効果」を得るという仕組みですが、宿儺はあえて結界を閉じず、「出入り自由」という縛りを自分に課しています。その代償として得ているのが、最大半径約200mという規格外の必中効果範囲です。これは、帳などの結界術と同等の球状範囲をそのまま「領域」にしているようなイメージで、渋谷では街一区画がそのまま地獄絵図になりました。

領域内では、呪力を持たない対象:解(カイ)、呪力を帯びた生物・呪霊:捌(ハチ)が、それぞれ領域が消えるまで絶え間なく降り注ぐ仕様になっています。建物や地形は解で細切れになり、生物は捌で“ちょうどよく”削り取られ続けるため、特級クラスでも長時間の滞在はほぼ不可能です。渋谷で一般人がまとめて消し飛んだのは、まさにこの領域性能のせいと言えます。

なお、五条との領域対決では、一時的に「結界内では互角で必中命令が打ち消し合う」が、結界外に残ったのは宿儺の伏魔御廚子だけ、という結果になっており、領域戦のルールそのものすらねじ曲げる異常な領域として描かれました。

名称種別効果・特徴備考
伏魔御廚子領域展開骸骨に飾られた祠を中心とした、生得領域そのものを具現化する領域中心に立つのは宿儺ではなく祠
結界仕様閉じない領域結界で空間を分断せず、「出入り自由」という縛りを課す神業と評されるレベルの手法
必中範囲広範囲最大半径約200m(状況に応じて縮小可能)帳級の範囲がそのまま領域になるイメージ
攻撃内容解/捌の降雨無生物には「解」、呪力を帯びた存在には「捌」が絶え間なく降り注ぐ領域が消えるまで継続
利点・欠点縛りとの交換逃げ道を与える代わりに攻撃範囲を拡大する構造高機動の相手には一瞬の突破を許す可能性も

反転術式と“縛り”の使い方

宿儺は、単純な攻撃力だけでなく、呪力操作と反転術式の扱いが作中トップクラスだと繰り返し言及されています。

具体的には下記の3つとなります。

  • 重症を負っても反転術式で即座に自己再生
  • 指や手足などの欠損も短時間で戦闘可能レベルまで修復
  • 領域展開や高出力の術式を連発しても、なかなか呪力切れを起こさない

上記の描写が多く、「反転術式が使えるから強い」のではなく、反転術式を前提とした戦い方が成立してしまう稀有なキャラです。

さらに特徴的なのが、自分に縛りを課すことで、技の性能そのものを底上げするスタイルです。代表例としては、竈(炎の矢)を「単体にしか使えない」という制約にする代わりに、一体あたりの火力を極限まで上げるや、世界を断つ斬撃に「詠唱」「閻魔天の印」「指差し」という発動条件を飲むことで、空間そのものを切断できるレベルまで威力を引き上げるといったものがあります。

普通の術師は、縛りをかけるとき「本当にそこまでやって大丈夫か?」と慎重になりますが、宿儺の場合は反転術式と呪力量が桁違いのため、多少のデメリットを背負ってもリスクが致命傷になりにくい、という前提があります。その結果、「縛りで性能を上げる」というルールを最も極端な形で活用しているのが宿儺だと言えます。

項目種別効果・特徴備考
反転術式自己再生重傷や欠損を高速で修復し、戦闘継続能力を大幅に引き上げる自己回復を前提にリスキーな手を選べる
呪力操作基礎能力出力・制御ともに作中最高クラスで、長期戦にも耐えられる黒閃や領域連発の土台
竈の単体縛りバインディングヴァウ「一人しか狙えない」制約を受け入れる代わりに、対象への火力を極限まで上げる摩虎羅へのトドメなどで発揮
世界斬りの発動条件バインディングヴァウ詠唱・印・指差しという手順を必須条件にすることで、空間切断レベルの斬撃を可能にする扱いは難しいが破壊力はトップクラス
総合スタイルリスク管理反転術式の回復力を背景に、縛りによるブーストを積極的に採用ルールを最も有利に使うタイプの術師

伏黒から奪った「十種影法術」の応用

伏黒恵の身体を乗っ取ってからは、宿儺は禪院家相伝の術式「十種影法術」も自分の技として使いこなすようになります。本来の十種影法術は、「影から式神を召喚する」「影に物や人を格納する」「影を液体のように扱い、地形を変えたりドームを作ったりする」といった性質を持つ術式です。

宿儺が扱うと、この術式も一気に凶悪化します。もっとも分かりやすいのは、「八握剣異戒神将 摩虎羅(まこら)」の運用です。本来、伏黒では制御不能で、召喚=命懸けだった最強式神ですが、宿儺は普通に使いこなし、さらに摩虎羅本体を出さずに「車輪だけ」召喚しその車輪を回すことで、“適応能力だけ”を借りるという離れ業まで見せます。

この「車輪だけ召喚」が、五条の無下限への適応モデルを取り入れ、“世界を断つ斬撃”を自分の御廚子に再現するためのキーになっています。摩虎羅が「空間ごと斬る」段階まで適応を進め、それを宿儺が観測したことで、世界斬りの原型が完成した、という構図です。

さらに、影そのものも御廚子と組み合わせて活用しています。たとえば、「影の中に斬撃を仕込み、不意打ちのように飛び出させる」「影から式神を出し入れしつつ、広範囲に斬撃を散らす」「自身の身体を影に沈めて、距離を無視した立ち回りを取りながら斬撃を撃ち込む」といった、十種影法術と御廚子のコンボが多数描写されています。

十種影法術単体でも相当トリッキーな術ですが、それを御廚子・世界斬り・炎の矢と組み合わせることで、近距離・遠距離・広範囲・一点突破のすべてを一人でこなせるのが宿儺の異常なところです。

項目種別効果・特徴備考
十種影法術術式概要影から式神を召喚し、影の中への格納や地形操作も行える術式本来は禪院家相伝で伏黒の術式
摩虎羅(まこら)式神あらゆる事象に“適応”する最強式神。攻撃・術式に順応して無効化に近い状態を作る宿儺に「最強の後出し虫拳」と評される
車輪だけ召喚応用摩虎羅本体を呼ばずに車輪だけを展開し、適応能力のみを利用する世界を断つ斬撃のモデル獲得に利用
影+御廚子のコンボ複合技影に斬撃を仕込む・影からの奇襲・影移動しながらの斬撃など、影と斬撃を組み合わせた立ち回り間合い管理を無視した攻防が可能
総合効果戦術的強み式神・影・斬撃・炎・世界斬りが一体系として機能し、対応力が爆発的に向上「呪術システムを全部盛りにしたボス」の完成形

黒閃(こくせん)などの汎用技

最後に、宿儺が専用術式以外にも使いこなしている汎用的な技について触れておきます。代表例が、呪術師・呪霊共通の現象である黒閃です。

黒閃は、「打撃」と「呪力」を0.000001秒以内の誤差で重ねたときに起こる現象で、威力が通常の2.5乗になる必殺技とされています。呪力を扱える者なら誰でも理屈上は発生させられますが、狙って出せる術師は存在しないと言われるほど難易度が高く、「黒閃を経験した者とそうでない者では呪力理解に天地の差がある」と説明されるほどです。

宿儺も終盤の戦いで黒閃を叩き込んでおり、専用術式だけでなく、呪術システム全体の“上級テクニック”まで当然のように使える存在であることが描かれます。黒閃による一撃は、ただでさえ高い宿儺の近接火力をさらに跳ね上げる要素となっており、殴り合いでもトップクラスの脅威であることを強調しています。

このほか、細かいところでは「領域展延・簡易領域など、一般的な防御・攻防テクニック」「呪具や式神の特性を即座に見抜いて運用に組み込む分析力」「呪霊としての本能的な呪力運用センス」なども、宿儺の“総合力の高さ”を支える要素になっています。

まとめると、宿儺は「御廚子が強いから強い」のではなく、「呪術システムそのものの理解が深いから御廚子を極限まで引き出せている」タイプのキャラクターだと言えるでしょう。

名称種別効果・特徴備考
黒閃汎用技打撃と呪力の到達誤差を0.000001秒以内に収めたときに発生する現象。威力は通常の2.5乗宿儺も使用経験あり:contentReference[oaicite:29]{index=29}
領域展延・簡易領域防御テク相手の領域必中効果を中和するための一般的な術式応用を使用五条戦などでの生存に貢献
呪力操作センス基礎能力出力制御・反転術式・複数術式の同時運用など、呪力に関する理解が非常に深い黒閃の発生や世界斬りの運用がその証拠
分析力戦術面相手の術式・縛り・適応状況を即座に見抜き、最適なカードを選ぶ摩虎羅戦・五条戦で顕著
総合評価キャラ像専用術式だけでなく、呪術体系全般を最高レベルで使いこなす“総合力の怪物”ラスボスらしい完成度

まとめ:宿儺は“呪術システムを極めた怪物”

ここまで見てきたように、両面宿儺は単純な「強い技を持っているボス」ではなく、生得術式「御廚子」を、斬撃・炎・適応モデルまで含めた複合術式として運用し、伏魔御廚子という異常な領域で広範囲殲滅を行い、伏黒から奪った十種影法術と組み合わせて、接近戦・遠距離戦・広域制圧をすべて一人でこなすという、呪術システムそのものを極限まで使いこなした存在として描かれています。
世界を断つ斬撃や開(フーガ)のようにインパクトのある技が目立ちますが、その裏側には「縛りの活用」「反転術式を前提にしたリスク管理」「適応モデルの取り込み」といった、非常に理詰めの構造が隠れています。

また、宿儺の恐ろしさは、強力な一撃技だけではありません。伏魔御廚子のように、範囲内に入った瞬間から、解と捌が自動で降り注ぎ続けたり、逃げ道はあるが、長居した瞬間に死ぬという“環境そのものを殺意に変える”タイプの領域を持っているため、戦う相手側からすると、「どこで戦っても分が悪い」という状況に追い込まれます。これに十種影法術の影移動や摩虎羅の適応が加わることで、「真正面からぶつかって勝てるキャラがほぼいない」という、ラスボスとしての説得力が生まれています。

連載終盤では、五条悟との頂上決戦や高専連合戦を通じて、宿儺の技の全容がかなり明らかになりましたが、それでもなお「どこまでが計算済みで、どこまでがその場対応なのか」が分からない余地を残しています。そうした“底の見えなさ”も含めて、宿儺は呪術廻戦という作品のテーマである「呪い」と「術式」の極地を体現するキャラクターだと言えるでしょう。

宿儺の術式・技について、押さえておきたいポイントは次のとおりです。

  • 御廚子(みずし)は不可視の斬撃と炎の矢を併せ持つハイブリッド生得術式で、後付けで“世界を断つ斬撃”のモデルまで取り込んでいる。
  • 斬撃は「解」と「捌」の二種類が基本で、伏魔御廚子内では無機物=解、生物・呪霊=捌として、自動で降り注ぎ続ける構造になっている。
  • 炎の術式「竈」の一部として、単体特化の炎の矢「開(フーガ)」が存在し、災害級呪霊をも一撃で焼き尽くす代わりに、領域外では“一人しか狙えない”という縛りを課している。
  • 領域展開「伏魔御廚子」は結界を閉じない代わりに半径約200m級の必中範囲を得ており、範囲内の建物や生物をまとめて削り切る“環境兵器”のような性能を持つ。
  • 伏黒から奪った十種影法術、とくに摩虎羅の適応能力を利用することで、無下限呪術を突破する世界斬りを獲得し、影移動や式神とのコンボで戦術の幅を極端に広げている。
  • 反転術式と縛りの活用、黒閃などの汎用技を含め、呪術体系全体を最高レベルで理解・運用している点こそが、宿儺を“呪術システムを極めた怪物”たらしめている。

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