【呪術廻戦】原作全30巻とアニメ・劇場版を徹底解説|世界観・各編の流れ・見る順番ガイド
2025.11.24更新
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『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)は、芥見下々によるダークファンタジー・バトル漫画で、2018年3月5日発売の『週刊少年ジャンプ』2018年14号から2024年9月30日発売の2024年44号まで連載された作品です。単行本は全30巻・全271話で完結しており、連載期間は約6年半にわたります。
物語の起点となるのは、「呪いは人間の負の感情から生まれる」という設定です。学校・病院・駅といった、人が多く集まりストレスを抱えやすい場所には呪いが溜まりやすく、その結晶として「呪霊」が現れます。これに対抗するのが呪術を扱う「呪術師」であり、作品全体は呪霊と呪術師の戦いを軸に進んでいきます。
主人公は、常人離れした身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)です。ある事件をきっかけに、最悪の呪い「両面宿儺(りょうめんすくな)」の指を飲み込み、その器(うつわ)となった虎杖は、呪術界から死刑を宣告されます。しかし、「宿儺の指をすべて取り込んだ後に処刑する」という条件付きで猶予を与えられ、呪術専門機関・東京都立呪術高等専門学校(呪術高専)に入学します。虎杖が「できるだけ多くの人を正しい死へ導きたい」という思いを抱えながら、呪霊との戦いに身を投じていく過程が、原作の大きな流れです。
物語の起点となる“最悪の呪い”両面宿儺そのものの正体や、日本書紀・飛騨の伝承とのつながりについては、別記事で詳しく整理しています。
本編のプロトタイプとなった前日譚『東京都立呪術高等専門学校』は、2017年に『ジャンプGIGA』で掲載され、その後単行本『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』として刊行されました。この0巻は後に劇場版『呪術廻戦 0』の原作にもなっており、乙骨憂太(おっこつ ゆうた)というもう一人の主人公の物語を描いています。
さらに、2025年からは近未来を舞台にしたスピンオフ『呪術廻戦≡(モジュロ)』が連載開始されており、世界観自体は本編完結後も継続的に拡張されています。
| 項目 | 内容 | 備考 |
| 作品名 | 呪術廻戦 | 略称「呪術」 |
| 作者 | 芥見下々 | ジャンプ作家 |
| 掲載誌 | 週刊少年ジャンプ | 集英社 |
| 連載期間 | 2018年3月5日~2024年9月30日 | 2018年14号~2024年44号 |
| 単行本 | 全30巻 | 第30巻は最終巻(2024年12月25日発売) |
| 話数 | 全271話 | 0巻を除く本編話数 |
| 前日譚 | 呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校 | 全1巻(0巻) |
| スピンオフ | 呪術廻戦≡(モジュロ) | 2025年41号より短期集中連載 |
| ジャンル | 少年漫画/ダーク・ファンタジー/バトル | 人間の負の感情と呪いを扱う |
世界観とテーマ:呪い・呪霊・呪術師とは?
『呪術廻戦』の世界観の根本には、「呪いは人間の負の感情から生まれる」という設定があります。人間が抱く恐怖、怒り、憎しみ、後悔といった感情は、日常生活の中で蓄積されていきます。学校や病院、駅、繁華街のように人が集まりストレスや不安が溜まりやすい場所は、その負の感情が濃くなりやすく、そこから形を持った呪い=呪霊が発生します。
呪霊は通常の人間からは視認できず、事故や突然死、原因不明の体調不良といった形で被害を及ぼします。こうした「見えないリスク」から人々を守る存在が呪術師です。呪術師は特定の才能や訓練によって呪力を扱える人間であり、呪霊を祓う任務を担うと同時に、呪いが生まれる社会構造や人間の感情とも向き合っていきます。
戦闘面では、「呪力」と「術式」という二つの概念が重要です。呪力は負の感情をエネルギーとして昇華したもので、呪術師や呪霊が技を発動するための燃料にあたります。術式は「呪力をどう使うか」を定めたルールで、炎を操る、血液を操作する、空間をねじ曲げるなど、キャラクターごとに異なる能力が紐づけられています。これらは作中でかなり論理的に説明されるため、「能力バトルとしての読み応え」が作品の特徴のひとつになっています。
さらに、上位の技として「領域展開」があります。これは呪術師や呪霊が自らの術式を極限まで高め、結界のような空間を展開する技で、その内部では自分の術式の効果が必中になるといった強力な補正がかかります。代表例として、五条悟の「無量空処」や伏黒恵の「嵌合暗翳庭」などが挙げられますが、いずれも世界観の根幹である「呪力のロジック」をわかりやすく示す要素になっています。
テーマ面では、「人はどう死ぬべきか」「負の感情とどう向き合うか」という問いが、作品全体を通じて繰り返し描かれます。呪術師は人を守るために呪霊と戦いますが、彼らもまた人間であり、恐怖や怒り、自己嫌悪から逃れることはできません。呪術界という組織の歪み、御三家や上層部の価値観の対立、弱者と強者の線引きなど、倫理や社会構造に踏み込んだ描写が多いことも特徴です。そのため、本作はバトル漫画でありながら、キャラクターの「正義」「秩序」「救済」に対する考え方の違いが物語の軸として強く意識されています。
呪術界の歪みや御三家の価値観に強く踏み込むのが、渋谷事変以降の禪院家まわりのエピソードです。
中でも「呪力なし」を武器に変えた禪院真希は、天与呪縛と呪具運用の両面から作品テーマを体現するポジションなので、「禪院真希(ぜんいん・まき)徹底解説――“呪力なし”を武器に変えた呪具使いの到達点」で個別に追っておくと、後半の展開がグッと理解しやすくなります。
主な用語と役割は、下記のように整理できます。
| 名称 | 定義 | 作品内での役割 | 備考 |
| 呪い | 人間の負の感情から生じる力 | 呪霊や呪物の根源となるエネルギー | 感情そのものは誰もが抱くもの |
| 呪霊 | 呪いが具現化した存在 | 人間を襲う敵対存在として描かれる | 等級や種類が細かく分類される |
| 呪術師 | 呪力を扱い呪霊を祓う人間 | 主人公側の多くが該当する専門職 | 等級制や所属組織など独自の制度あり |
| 呪力 | 負の感情を変換したエネルギー | 術式・領域展開などの燃料 | 一般人も微量に保有している設定 |
| 術式 | 呪力の使い方を定める能力 | キャラクターごとの戦い方を特徴づける | 生得術式、結界術などの分類が存在 |
| 領域展開 | 術式を極限まで高めた結界技 | 必中効果など強力な補正を持つ | 上位の呪術師・呪霊のみが使用可能 |
原作マンガの主なストーリーライン(ネタバレ最小限)
※この節では物語の各編の概要に軽く触れます。結末の詳細なネタバレは避けていますが、完全な未読状態で読みたい方は閲覧を控えてください。
物語は、宮城県仙台市の高校生・虎杖悠仁が、呪物「宿儺の指」を飲み込み「両面宿儺」の器となるところから始まります。その後、虎杖は呪術高専に入学し、同級生の伏黒恵や釘崎野薔薇たちとともに、呪霊祓いや任務を通じて呪術師として成長していきます。序盤は「学校もの」に近いフォーマットで、任務ごとにキャラクターの性格や能力が描かれる構成になっています。
主人公・虎杖悠仁のプロフィールや性格、戦闘スタイル、代表的な技をもっと詳しく知りたい方は、「虎杖悠仁のプロフィールと能力・代表技の徹底解説」もあわせてご覧ください。
中盤では、「京都姉妹校交流会編」や「起首雷同編」を通じて、呪術高専東京校と京都校の生徒・教師たち、そしてベテラン呪術師たちが多く登場します。呪術師同士の価値観の違い(弱者をどう扱うか、任務における犠牲をどこまで許容するか)や、呪術界の制度の歪みがより具体的に描かれ、敵対勢力である夏油傑や特級呪霊たちの暗躍も本格化します。
長大なクライマックスとなるのが「渋谷事変編」です。2018年10月31日の渋谷を舞台に、呪術師側と呪霊・呪詛師側が全面衝突し、多数の一般人も巻き込まれます。最強の呪術師・五条悟の封印をめぐる攻防をきっかけに、多くのキャラクターの生死や呪術界の勢力図が大きく変化し、その後の物語の前提が根本から揺さぶられます。
渋谷事変後は、日本全土を巻き込む「死滅回游(しめつかいゆう)」という呪術ゲームが発動します。参加者は各地の「結界(コロニー)」に閉じ込められ、ポイント制の殺し合いに強制的に巻き込まれる形になります。虎杖たち呪術師は、仲間を救い、宿儺と人類の行く末を決めるため、このゲームのルールを攻略しつつ複数の陣営が入り乱れる最終局面へ進んでいきます。終盤では「人外魔境新宿決戦編」として、宿儺との決着に向けた連続した戦いが描かれ、本編は第30巻・第271話で完結します。
各エピソードは、単行本の巻数ごとに大まかに区切ることができます。原作を読む際の目安として、主な編を整理すると次のようになります。
| 編名 | 単行本のおおよその範囲 | 主な内容・舞台 | 位置づけ |
| 始まり~呪胎戴天編 | 1~2巻 | 虎杖が宿儺の指を飲み込み、呪術高専に入学/少年院での特級呪霊との戦い | 主人公と世界観の導入 |
| 幼魚と逆罰編 | 3~4巻 | 真人ら特級呪霊との初本格的な対決 | 呪霊側の目的が見え始める |
| 京都姉妹校交流会編 | 4~7巻 | 東京校と京都校の交流戦/呪術師同士の価値観の対立 | 味方勢力の拡張と内部対立 |
| 起首雷同編ほか中盤 | 7~10巻前後 | 1年生チームの任務や過去編、宵祭り編など | 主要人物の背景・トラウマの掘り下げ |
| 渋谷事変編 | 10~16巻 | 2018年10月31日の渋谷での全面戦闘 | 物語の勢力図を変える長編クライマックス |
| 死滅回游編~新宿決戦 | 18~30巻 | 全国規模の呪術ゲームと最終決戦 | 宿儺との決着に向けた最終局面 |
原作としての評価・発行部数とメディア展開
『呪術廻戦』は、連載中から国内外で高い人気を集め、2024年9月時点でシリーズ累計発行部数1億部(デジタル版含む)を突破したと公表されています。これは少年漫画としてもトップクラスの規模であり、同時代の看板作品の一つとして位置づけられます。
発行部数の伸びは、アニメ化や劇場版公開と密接に連動しています。2020年10月から2021年3月にかけて放送されたテレビアニメ第1期と、2021年12月公開の劇場版『呪術廻戦 0』のヒットを受けて、国内外で読者層が一気に拡大しました。劇場版『呪術廻戦 0』は全世界興行収入265億円規模の大ヒットと報じられており、原作コミックスの売上を押し上げる要因にもなっています。
また、漫画・アニメにとどまらず、舞台化・ゲーム化・各種グッズ展開など、多様なメディアミックスが行われています。舞台版『呪術廻戦』は2022年以降断続的に公演され、「京都姉妹校交流会・起首雷同」など特定エピソードに焦点を当てた公演も制作されました。
本作の特徴として、ダークファンタジー路線でありながらキャラクター人気が非常に高い点も挙げられます。虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇・五条悟・七海建人・乙骨憂太・真人など、多数のキャラクターがSNS上での話題や関連グッズの展開の中心になっており、「能力バトル」「組織ドラマ」と並んでキャラクター性が作品の支持基盤になっています。
これらを、データ的な視点から整理すると次のようになります。
| 指標 | 内容 | 備考 |
| シリーズ累計発行部数 | 1億部突破(2024年9月時点) | 紙+デジタルの合計 |
| 本編巻数 | 全30巻 | 29・30巻が同日発売で完結 |
| 前日譚単行本 | 呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校 | 本編の1年前のエピソード |
| TVアニメ化 | 第1期(2020~2021)/第2期(2023)/第3期(2026予定) | いずれもMAPPA制作 |
| 劇場版 | 劇場版 呪術廻戦 0 ほか総集編映画 | 0巻を原作とする長編アニメ映画など |
| 舞台 | 舞台『呪術廻戦』シリーズ | 2022年以降、複数公演 |
アニメ版『呪術廻戦』の展開と見どころ

原作の人気をさらに拡大させたのが、MAPPA制作によるアニメ版『呪術廻戦』です。アニメ化によって、呪術バトルの派手なアクションや、キャラクター同士の会話劇・感情表現が映像と音楽で可視化され、作品世界への入り口として機能しています。
アニメ版『呪術廻戦』のクオリティを語るうえでは、制作スタジオであるMAPPA全体の歩みを押さえておくと理解しやすくなります。MAPPAの代表作や映像表現の変遷については、別記事の
「MAPPAテレビ&劇場アニメ年表――代表作と表現の“進化”が一目でわかる完全リスト」
で年代順に整理しているので、「呪術廻戦」以外のMAPPA作品も含めてチェックしたい人はこちらもあわせてどうぞ。
TVアニメ第1期
テレビアニメ第1期は、2020年10月3日から2021年3月27日までMBS/TBS系列の「スーパーアニメイズム」枠で全24話が放送されました。制作はMAPPA、監督は朴性厚(パク・ソンフ)です。
物語の内容としては、虎杖が呪術高専に入学する「始まり」から、「呪胎戴天編」「幼魚と逆罰編」「京都姉妹校交流会編」をアニメ化しています。五条悟 vs 両面宿儺、虎杖&東堂葵 vs 花御、伏黒恵の領域展開「嵌合暗翳庭」など、作画と演出が話題になったバトルシーンが多く、放送当時から国内外のSNSで大きな反響を呼びました。
また、本編の後に挿入されるショートコーナー「じゅじゅさんぽ」では、シリアスな本編とは対照的に登場人物の日常がコミカルに描かれ、作品全体の雰囲気を柔らかくする役割を果たしています。
劇場版『呪術廻戦 0』

劇場版『呪術廻戦 0』は、2021年12月24日に日本で公開された長編アニメ映画で、前日譚コミック『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』を原作としています。
主人公は乙骨憂太で、本編の1年前を舞台に「特級過呪怨霊・祈本里香」を抱えた少年と、五条悟・夏油傑の因縁が描かれます。映画単体としての完成度に加え、本編で重要となるキャラクターや事件の背景を知ることができるため、アニメシリーズ全体の理解を深めるうえでも重要な位置づけの作品です。劇場版は国内外で大ヒットを記録し、前述の通り全世界興行収入は265億円規模とされています。
TVアニメ第2期

TVアニメ第2期は、2023年7月から12月まで連続2クール(全23話)で放送されました。第1期に続きMAPPA制作で、スタッフ構成は一部変更されています。主な構成は、五条悟と夏油傑の高専時代を描く前日譚パート「懐玉・玉折」と、その後の「渋谷事変」を連続して描く形式です。
「懐玉・玉折」では、なぜ夏油が呪術師から呪詛師へと転落していったのか、その過程が描かれ、五条・夏油・家入硝子の関係性が掘り下げられます。「渋谷事変」では、原作でも屈指の長編エピソードがほぼフルボリュームで映像化され、五条悟封印をはじめとした大規模な戦闘とキャラクターの退場が連続する展開が描かれました。
劇場版総集編・「Execution」関連
第2期のうち「懐玉・玉折」部分を再構成した劇場版総集編『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』が2025年5月30日に公開され、その後、劇場版『呪術廻戦 0』の復活上映が2025年10月17日から行われると告知されています。
さらに、「渋谷事変」の特別編集版と「死滅回游」第3期冒頭エピソードを組み合わせた劇場上映企画『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』が、2025年11月7日から日本で公開されています。海外向けには、同等の内容を英題『Jujutsu Kaisen: Execution』として公開し、第3期の序盤2話を先行上映する形で展開されると報じられています。
TVアニメ第3期「死滅回游編」
TVアニメ第3期は「死滅回游」を中心とするパートで、公式には「死滅回游 前編」として2026年1月から放送されることが発表されています。制作は引き続きMAPPAで、監督は御所園翔太、物語は「死滅回游」や「虎杖死刑執行」など終盤の重要エピソードを含む構成になるとされています。
各アニメ作品・劇場版の整理は、以下の通りです。
| 種別 | 期間・公開日 | 主な内容 | 備考 |
| TVアニメ第1期 | 2020年10月3日~2021年3月27日(全24話) | 原作序盤~京都姉妹校交流会編途中まで | MAPPA制作、朴性厚監督 |
| 劇場版 呪術廻戦 0 | 2021年12月24日(日本) | 前日譚0巻のアニメ映画化(乙骨憂太が主人公) | 全世界興行収入約265億円 |
| TVアニメ第2期 | 2023年7月~12月(全23話) | 懐玉・玉折/渋谷事変 | 連続2クール構成 |
| 劇場版総集編 懐玉・玉折 | 2025年5月30日 | 第2期「懐玉・玉折」全5話の総集編 | 同年10月に劇場版0復活上映あり |
| 渋谷事変 特別編集版×死滅回游 先行上映 | 2025年11月7日 | 渋谷事変総集編+第3期冒頭2話の先行上映 | 海外題『Jujutsu Kaisen: Execution』 |
| TVアニメ第3期「死滅回游 前編」 | 2026年1月放送開始予定 | 死滅回游編(虎杖死刑執行・コロニー戦など) | 御所園翔太監督、MAPPA制作 |
アニメから入るか、原作から入るか?
これから『呪術廻戦』に触れる場合、よく選ばれる入り方は大きく分けて「アニメから入るパターン」と「原作から入るパターン」の2種類です。本サイトでは作品の評価や優劣ではなく、「どういう体験になるか」という観点で整理します。
まず、アニメ第1期から視聴する場合、MAPPAによる高密度なアクション作画と、声優陣の演技・音楽・音響など、映像作品としての完成度を最初から味わうことができます。キャラクターの声や動きが先に頭に入るため、その後に原作コミックを読むときも「誰がどのように話すキャラクターなのか」がイメージしやすく、感情移入しやすいというメリットがあります。また、物語序盤の情報をアニメで一度整理してから原作に進むことで、術式や用語の理解がスムーズになるケースもあります。
一方、原作1巻から読み始める場合は、「物語の全体像と結末までを自分のペースで把握したうえで、好きなエピソードだけアニメで見直す」という楽しみ方がしやすくなります。コミックスはすでに完結しているため、一気に読み進めることで、伏線やキャラクターの変化を連続的に追いやすく、細かなモノローグや心理描写を含めた情報量の多さをそのまま受け取ることができます。
どちらの入り方でも作品世界自体は問題なく理解できますが、「バトル演出を最大限楽しみたいか」「まずはストーリー全体の結末まで知りたいか」で向き・不向きが分かれます。整理すると、次のようなイメージです。
| 入口パターン | 主な視聴・購読順 | 向いている読者 | 備考 |
| アニメ先行型 | TV第1期 → 劇場版0 → TV第2期 → 原作で続き | 映像演出・音楽を重視したい人/まず雰囲気を掴みたい人 | 第3期開始までにストーリーを映像中心で把握しやすい |
| 原作先行型 | 原作1~30巻を一気読み → 好きなエピソードをアニメで再視聴 | 全体構成や心理描写を重視したい人/一気読みが得意な人 | 結末まで把握したうえでアニメ版の違いを比較できる |
まとめ:『呪術廻戦』という作品の位置づけ
『呪術廻戦』は、2018年から2024年まで『週刊少年ジャンプ』で連載されたダークファンタジー・バトル漫画であり、「呪い=人間の負の感情」というシンプルな前提から、呪霊と呪術師の戦い、組織の歪み、人間の死生観までを広く扱う作品です。全30巻で完結しており、読者は「序盤の学校もの的なノリ」から「渋谷事変」「死滅回游」「新宿決戦」へ至る怒涛の展開まで一気に追いかけることができます。
一方で、TVアニメ第1期・第2期、劇場版『呪術廻戦 0』、各種総集編映画、そして2026年放送予定の第3期「死滅回游 前編」など、映像作品としても継続的に展開されています。映像ならではのアクション演出や音楽、声優の演技によって、原作の魅力が別の形で再構成されている点も、本シリーズの大きな特徴です。
最後に、本記事の要点を簡潔に整理します。
- 『呪術廻戦』は芥見下々による少年漫画で、2018年~2024年にかけて週刊少年ジャンプで連載され、全30巻・全271話で完結している
- 世界観の中心には「呪い=人間の負の感情」という設定があり、呪霊とそれを祓う呪術師の戦いを通して「死に方」「負の感情との向き合い方」が描かれる
- 物語は、虎杖の入学・少年院事件から始まり、京都姉妹校交流会、渋谷事変、死滅回游、人外魔境新宿決戦へと進むにつれてスケールと犠牲が拡大していく
- シリーズ累計発行部数は1億部を突破しており、劇場版や舞台、スピンオフ作品を含めたメディアミックス展開が活発に行われている
- アニメ版は第1期・第2期・劇場版0・総集編映画を経て、第3期「死滅回游 前編」が2026年1月から放送予定で、今後もアニメとしての展開が継続する
- 初めて触れる場合は、「アニメ第1期から入る」「原作コミックスを一気読みする」のどちらのルートでも楽しめるが、重視したい体験(映像演出か、物語の全体像か)によって最適な順番が変わる