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8BitDo Wireless USB Adapter 2(ワイヤレスUSBアダプター2)は、Nintendo SwitchやWindows PC、macOS、Androidデバイス、さらにレトロフリークなどで、他機種向けのBluetoothコントローラーを使用可能にする汎用性の高いUSBドングルです。
初代モデル(オレンジ色のレンガ風デザイン)からBluetooth規格が強化され、最新モデル「アダプター2」では Bluetooth 4.0 LE に対応しており、PS5(DualSense)コントローラーや最新Xboxコントローラーなど幅広い互換性を実現しています。
本記事では、このアダプターのファームウェアアップデート手順や各モード設定方法を解説し、おすすめの設定プロファイルやよくあるトラブル対処法、さらに地域別の仕様・サポート状況の違いについても詳しく紹介します。初心者の方でも安心してお読みいただけるようにしつつ、中・上級者にとっても有益なテクニックや知識を網羅した内容になっています。では早速、ファームウェアのアップデート方法から見ていきましょう。
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- 【2025年8月最新】Switch 2で利用可(OS 20.1.1+)可否の結論・要件・最短手順は「Switch 2対応まとめ(2025年8月版)」に集約しました。→ 8Bitdo「ワイヤレスUSBアダプター2」はSwitch 2でも使える?
ファームウェアアップデート手順
8BitDoワイヤレスUSBアダプター2を安定して利用するには、ファームウェアを最新バージョン(v1.09) に更新することが重要です。
ファームウェア更新により、Nintendo Switchの大型アップデートへの対応(例:Switch本体アップデートで一時的に動作しなくなった問題の修正)や新しいコントローラーへの対応追加が行われています。
例えば最新版v1.09ではNintendo Switch 2への対応が追加され、最新ハードでも従来のコントローラーが使えるようになりました。以下では、Windows PCまたはMacを使ったアップデート手順を説明します(初心者の方でも安心できるよう、手順を箇条書きで追っています)。
- STEP 1: 公式アップデートツールの入手 – 8BitDo公式サイトからファームウェアアップグレードツール(Firmware Updater)をダウンロードします。Windows用とMac用が用意されているので、自分のOSに合ったものを取得してください。ダウンロード後、ZIPファイルを解凍しておきます。
注意:公式サイトには「USBアダプタ2」と前Verのアダプター「USBアダプター」が表示されています。ダウンロードする際には種類に注意してください
- STEP 2: アップデートツールの起動 – 解凍してできたフォルダ内にある実行ファイル(Windowsなら
8BitDo Firmware Updater.exe等)をダブルクリックして起動します。※Windowsの場合、スマートスクリーンによる警告が表示されたら「詳細情報」→「実行」を選択して続行してください。 - STEP 3: アダプターをアップデートモードで接続 – アダプター本体をPCのUSBポートに挿します。初回接続時は自動でアップデートモードに入る場合がありますが、認識されない場合はアダプター側面のペアリングボタンを長押ししてアップデートモードに入れてください(LEDが点滅から点灯に変わるまで押す)。ツール上にデバイス名(例: “USB Adapter 2”)と現在のファームバージョンが表示されるはずです。
- STEP 4: ファームウェアのダウンロード – ツールがインターネットに接続されていれば、自動で最新ファームウェア(v1.09)を検出してダウンロードします。もし自動検出されない場合は、8BitDo公式サイトのサポートページからアダプター2用のファームウェアデータ(
8Bitdo_firmware_xxx.datというファイル)を手動でダウンロードし、アップデートツールの「手動更新(Manual)」機能でそのファイルを指定してください。 - STEP 5: アップデート実行 – ツール画面にデバイスが表示されたら、選択して「Update」ボタンをクリックします。自動でファームウェア書き換えが行われ、完了すると「Firmware upgraded!(アップグレード完了)」と表示されます。アップデート中は絶対にUSBから抜いたりPCをシャットダウンしないでください。
- STEP 6: 接続確認 – アップデート完了後、アダプターを一度抜き差ししてから、通常通りNintendo SwitchやPCに接続してコントローラーとのペアリングを行います。無事接続できればアップデート成功です。「すでに最新です」と表示された場合はアップデートの必要はありません。
補足: 現在確認されているUSBアダプタ2の最新ファームウェアはv1.09です(2025年7月時点)。v1.09では先述のとおりSwitch 2対応が追加され、これにより8BitDoアダプター2経由で既存コントローラーをSwitch 2で使用可能になっています。アップデート前のv1.07やv1.08ではSwitch本体アップデート後に入力が効かなくなる不具合が報告されましたが、v1.09へ更新することで「以前と同じように問題なく使えるようになった」とユーザーから報告されています。もし「最新のSwitchでアダプターが動かない」という場合は、このファーム更新をまず疑ってみてください。一方、古いファーム(v1.07以前)でTitan Twoという別デバイスと組み合わせて使っている場合、v1.08以降にアップデートすると互換性問題が起きる報告もあります(Titan Twoユーザーはv1.07のまま据え置く必要があるようです)が、一般的な使用では常に最新に上げておくことを強くお勧めします。
D-input/X-inputモード切り替え方法
8BitDoワイヤレスUSBアダプター2は、多彩なプラットフォームで動作するために複数の入力モードをサポートしています。
主なモードとして、Windows向けのX-inputモード、レトロゲームや一部デバイス向けのD-inputモード、Nintendo Switch向けのSwitchモード、Mac用のMacモード、そしてPlayStation Classic用など特殊なPSCモードやメガドライブMini用のMDモードまで備えています。
それぞれのモードでアダプターが仕様を変え、接続されたホスト機器から認識されるコントローラーの種類が変化します。例えば、X-inputモードではPCにXbox 360コントローラー互換デバイスとして認識され、D-inputモードでは一般的なUSBゲームパッドとして使用可能となります。SwitchモードではNintendo Switch用Proコントローラーとして扱われるため、Switch本体でのボタン配置やジャイロ機能対応などが最適化されます。
X-inputモードとD-inputモードの違い
Windows PCでゲームを遊ぶ際によく問題となるのが、コントローラーの入力方式です。
X-inputは主にXbox系コントローラー向けにMicrosoftが策定した入力規格で、現在のPCゲームの多くが前提としている標準です。一方、D-input(DirectInput)はそれ以前からある汎用的な入力APIで、レトロゲームエミュレータや古いPCゲーム、一部の特殊デバイスがこちらを用いています。
8BitDoアダプター2はこの両方に対応しており、用途に応じてモードを切り替え可能です。X-inputモードでは振動機能(フォースフィードバック)にも対応し、例えばPS5/PS4コントローラーをX-inputデバイスとしてPCに接続した場合でも振動が有効になります。D-inputモードでは古いゲームとの互換性を確保できますが、振動やトリガーのアナログ入力など一部機能は制限される場合があります。
モード切替の方法
アダプター2は接続するプラットフォームによって自動で適切なモードに切り替わる機能があります(WindowsならX-input、SwitchならSwitchモードに自動認識)。しかし、Android端末やMac、PS Classicなどでは自動認識されないため、手動でモードを変更する必要があります。
8BitDo USB Wireless Adapterは、PCやレトロフリークに接続する際に、手動で入力方式を切り替えることが可能です。
モード変更は、ペアリングしたコントローラーから特定のボタン組み合わせを長押しすることで行います。以下に主な組み合わせをまとめます(Xbox系コントローラー使用時の例。※「Viewボタン」はXboxコントローラーのメニューボタンに相当)。3秒以上同時長押しするとモードが変わり、アダプターのLEDが2回点滅して確認できます。
- X-inputモード:
特定ボタン + ↑方向キーを3秒長押し(PCでXboxコントローラーとして認識) - D-inputモード:
を3秒長押し(PCや他機で汎用ゲームパッドとして認識)特定ボタン+ ←方向キー - Macモード:
を3秒長押し(Mac用のコントローラーモード)特定ボタン+ →方向キー - PSCモード:
を3秒長押し(PlayStation Classic向け)特定ボタン+ ↓方向キー - Switchモード:
を3秒長押し(Nintendo Switch用Proコントローラーとして認識)特定ボタン+ LBボタン - MDモード:
を同時に3秒長押し(メガドライブミニ向け)特定ボタン+ ↑ + ←
備考: 上記「手動設定モード」に入っている間は、自動モード切替が無効になります。手動設定をキャンセルし元の自動認識に戻すには、アダプター本体のペアリングボタンを長押ししてLEDが消灯するまで押します(その後再ペアリングが必要です)。通常、WindowsやSwitchで使う場合は自動モードで問題ありませんが、例えばMacで使う際はD-input(またはMacモード)に切り替える必要がある点に注意してください。Switchでも、接続デバイスによっては自動認識されないケースでは手動切替が必要になる場合があります。
特定ボタン
| コントローラー | ペアリングボタン |
|---|---|
| DUALSHOCK 4 | SHAREボタン |
| DUALSHOCK 3 | SELECTボタン |
| Xbox One S/X用コントローラー | ビューボタン |
| Wii U Proコントローラー | −ボタン |
| Wiiリモコン/Wiiリモコンプラス | −ボタン |
| Switch Proコントローラー | −ボタン |
| Joy-Con (L) | −ボタン |
| Joy-Con (R) | HOMEボタン |
モード切替の用途例
SwitchでXboxコントローラーを使う場合: アダプターをSwitchドックに挿すと自動でSwitchモードになります。このときXboxコントローラー上のボタン配置は物理的には逆(AとB、XとYが入れ替わり)ですが、Switchではそのまま認識されます。慣れたXbox配置のまま遊びたい場合は、後述するUltimate Softwareでボタン配置を入れ替える方法もあります(※Switch上の表示と実際のボタンが食い違う点には注意が必要)。ジャイロ操作はDualShock4/DualSenseなど一部コントローラーで有効です。
PCで古いゲームを遊ぶ場合: ゲームがX-input未対応なら、手動でD-inputモードにしてからペアリングすると認識されやすくなります。逆に最新ゲームではX-inputモードにしておけば確実です。例えばPC版「Hades」や「Hi-Fi Rush」などはX-input推奨なのでそのまま、レトロPCゲームやエミュレータ(例: レトロフリークではD-input扱い)ではD-inputに切替える、といった使い分けが可能です。
対応コントローラー一覧
| コントローラー | 接続可否 | 備考 |
|---|---|---|
| PS4(DUALSHOCK 4) / PS3(DUALSHOCK 3) | ○ | Bluetooth接続対応 |
| Xbox One(BT対応モデル) | ○ | Bluetooth接続対応 |
| Wiiリモコン / Wiiリモコンプラス | ○ | 「−」ボタンでペアリング |
| Wii U Proコントローラー | ○ | 「−」ボタンでペアリング |
| Switch Joy-Con / Switch Proコントローラー | ○ | Joy-Con(L):「−」、Joy-Con(R):HOMEボタンでペアリング |
| PS5(DualSense) | ○ | アダプター2で新規対応 |
| Xbox Series X | Sコントローラー | ○ |
| 8BitDo製Bluetoothコントローラー(Pro 2、Ultimate等) | ○ | すべて使用可能 |
| 8BitDo製2.4GHz専用コントローラー(USBレシーバー) | × | Bluetooth非搭載のため接続不可 |
備考:一度に接続できるコントローラーは1台まで。複数プレイヤーで利用する場合は、人数分のアダプターを用意してください(USBハブ経由で並列使用可能)。
おすすめ設定プロファイル
8BitDoアダプター2は、単に他機種のコントローラーを繋ぐだけでなく、細かなボタン設定やスティック感度の調整、マクロ登録など高度なカスタマイズが可能です。これらは8BitDoの提供する「Ultimate Software」(日本公式名称は特にありませんが、設定アプリ)を使って行います。
Ultimate SoftwareはWindowsおよびmacOS向けに提供されており、アダプター2をPCに接続した状態で起動すると対応コントローラーのボタン割り当て変更やスティックのデッドゾーン設定、連射(Turbo)やマクロ機能の編集ができます。作成したプロファイル(設定プリセット)はアプリ内に複数保存しておき、必要に応じて切り替えることが可能です。ここでは、特に便利なプロファイル活用例をいくつかご紹介します。
Switch用「ボタン配置入れ替え」プロファイル
Nintendo SwitchでXbox系コントローラー(例: Xbox One/Seriesコントローラー)を使う際、A/BボタンやX/Yボタンの配置が任天堂とMicrosoftで逆になっているため混乱しがちです。この問題はUltimate Softwareでボタンを入れ替えることで解決できます。
例えば、Xboxコントローラーの物理的なAボタンにSwitchのBを割り当て、BボタンにSwitchのAを割り当てる、といった設定です。こうすることで表示上は逆転しますが、長年染み付いた自分のボタン操作でプレイできるため快適さが向上します。特にアクションゲームなど瞬時のボタン押しが要求される場面で効果的です。ただし、ゲーム内表示と実際のボタンが一致しなくなる点には注意し、慣れるまでは戸惑う可能性があります。
PC用「トリガー調整」プロファイル
レースゲームやFPSなど、トリガーボタンの入力具合がプレイに影響するゲーム向けの設定です。Ultimate Softwareではトリガーのレンジ(有効範囲)を調整できます。例えば、レースゲームではトリガーの遊びを減らして少し押し込んだだけで100%加速にする設定にしたり、逆にFPSでは誤射防止のためにトリガーを深く引き込まないと反応しないようデッドゾーンを設定することもできます。Xboxのアナログトリガーは繊細ですが、この調整で自分好みのフィーリングに変えられるのは上級者に嬉しいポイントです。
マクロ活用「連続入力」プロファイル
格闘ゲームやシューティングゲームで複雑なコマンド入力をワンボタン化したマクロを設定できます。
例えば格ゲーの昇龍拳コマンド(→↓↘ + P)を一つの背面ボタン(または未使用ボタン)に記録しておけば、タイミングがシビアな技も安定して出せます。あるいはSwitchの「スクリーンショット撮影」や「HOMEメニュー」呼び出しなど、他機種コントローラーに存在しない機能をマクロに登録し、余っているボタンに割り当てておくと便利です(例: PS4コントローラーのタッチパッド押し込みにHOMEボタン操作を割り当てる等)。
Ultimate Softwareのマクロ機能では、**長押しで連射(Turbo)やワンタッチで自動連射(Auto Burst)**も設定可能で、その回数(毎秒15回など)も調整できます。シューティングゲームでの連射や、アクションRPGでボタン長押しの手間を省く用途に活躍します。
プロファイル切替
作成したプロファイルはゲームタイトル別や用途別に保存できます。例えば「ゼルダの伝説」用にジャイロエイム調整+ボタン配置変更プロファイルと、「マリオカート」用にスティック感度高め+ZRボタン100%加速設定プロファイル、といった具合です。
プロファイルはSwitchモード用とX-inputモード用など複数持てるので、PC用・Switch用で各3種類ずつ保存しておき、アプリ上で簡単に選択して適用できます(※コントローラー本体に保存されるプロファイルとは異なり、アダプターの場合は都度アプリで適用する形式です)。ゲームごとに最適な設定を用意しておけば、毎回細かく設定を変える手間が省けて便利です。
補足: Ultimate SoftwareはWindows版・Mac版がありますが、MacではX-inputモードの設定を直接行うことはできません(アプリ自体は動作しますが、一部機能に制限あり)。必要に応じてWindows環境で設定を行うか、Boot Camp/仮想環境を利用する手もあります。また、8BitDo製以外のコントローラー(例えば任天堂やMicrosoft純正コントローラー)でも、アダプター2経由で接続すればUltimate Software上でカスタム可能です。ただしボタンの物理配置によっては割当できない機能もあるため(例: Xboxコントローラーはボタン数が足りずSwitchのキャプチャボタンに相当する入力を新設できない等)、その点は留意してください。
よくあるトラブルと対処法
8BitDoワイヤレスUSBアダプター2は比較的セットアップが簡単なデバイスですが、いくつかつまずきやすいポイントや頻発する質問があります。ここではそうした「よくあるトラブル」とその解決策についてまとめます。
トラブル1: Switchに挿しても入力が反応しない
ペアリングはできていてコントローラーのボタンを押すとアダプターのLEDは点灯するのに、Switch上で操作できない場合、まずSwitch本体設定の確認が必要です。Nintendo Switchでは公式Proコントローラー以外をUSB接続で使う際、設定で「Proコントローラーの有線通信」をオンにしておく必要があります(Switch本体の「設定」→「コントローラーとセンサー」内の項目)。これがオフになっていると、アダプター接続のコントローラー入力を一切受け付けません。
実際、この設定を忘れて「コントローラーは接続表示されるのに何も起こらない」といった質問が公式FAQにもあります。対処法は有線通信設定をオンに切り替えることです。ちなみに一度オンにしておけば、以降は再設定不要です。
トラブル2: ペアリングできない/認識しない
新品のアダプター2をPCやSwitchに挿した際、「最初はデバイスがまったく認識されなかった」がファームウェアをアップデートしたところ接続できたという報告があります。これは、購入時の出荷ファームが古く、最新のホスト機器に対応しきれていなかった可能性があります。したがって「デバイスマネージャーにすらアダプターが出てこない」「ペアリングモードにならない」といった場合は、前述したファームウェア更新手順を試みることが有効です。
また、ペアリングの基本手順としてアダプターのペアリングボタンを1~2秒押してLEDを高速点滅させてからコントローラー側のペアリング操作を行う必要がある点も確認してください。コントローラー側がペアリングモードになっていなかったり(例: PS4ならShare+PSボタン長押し、Xboxならペアボタン長押しなど)、アダプターのボタンを押し忘れているケースが意外と多いです。USB延長ケーブルを使ってドングルを本体から離し、電波干渉を減らすことでペアリングが安定する場合もあります。
トラブル3: ラグ(遅延)があると感じる
基本的に本製品は「遅延ほぼゼロ」を謳っています。実際の使用者レビューでも「ペアリング後の遅延は感じられず快適」と高評価です。それでも入力遅延を感じる場合、いくつか確認すべき点があります。
(1) 接続モードを確認 – 適切なモードで接続しないと遅延が生じる可能性があります(特にMacでX-inputモードを強引に使おうとしている等の場合)。
(2) 電波干渉 – 他のBluetooth機器が多数周辺にあると干渉するので、チャンネル変更のため一度USBポートを抜き差しする、あるいは2.4GHz帯Wi-Fiルータから遠ざける工夫をします。
(3) コントローラーのバッテリー – コントローラー側の電池残量が少ないと通信が不安定になることがあります。バッテリーを満充電して再テストしてみます。それでも改善しない場合、根本的にBluetooth接続の限界(数ミリ秒程度のレイテンシ)は存在するため、有線接続も検討してみてください(8BitDo製コントローラーであればUSB有線接続や2.4GHz接続モデルもあります)。
トラブル4: 特定の機種で使えない/一部機能が動作しない
例えばXbox Eliteコントローラーをアダプター経由で繋いだ場合、「背面ボタンが使えない」「ヘッドセット端子から音声が出ない」といった制限があります。
ヘッドセット端子については全てのコントローラーで非対応(アダプターは音声をUSB経由で転送しない)なので、ボイスチャット等は別途用意する必要があります。またDualSenseのアダプティブトリガーやHD振動など、ホスト側がサポートしない特殊機能は当然ながら動きません。
ジャイロ(モーション)についてはSwitch接続時のDS4/DS5/Switch Proでのみ有効です。技適(技術基準適合)に関しては、国内正規品(Cybergadget版)であれば取得済みですが、直輸入品や並行輸入版には技適マークが無い可能性があります。電波法的にはご注意ください(Nintendo Switch本体に直挿しして使う場合は特に自己責任となります)。
トラブル5: その他細かなQ&A
- 「1つのアダプターに複数コントローラーを同時接続できる?」→できません、1台につきコントローラー1個です(複数遊びたい場合は人数分を用意)。
- 「PS5/PS4コントローラーでSwitchをスリープ解除できる?」→できません(SwitchのHOME信号はProコントローラー以外送信不可)。
- 「Switch 2でも使える?」→v1.09にアップデートすれば使用可能です。
- 「XboxやPlayStation本体で他社コントローラーに使える?」→基本的に使えません(本製品はSwitch/PC向け設計。Xboxには非対応、PlayStationでもPS4で一部動作報告がありますが公式保証外です)。
- 「レトロフリークでも使える?」→使えます。初代からレトロフリーク対応とうたわれています。ただしメニュー操作など一部で純正コントローラーが必要な場面は残るかもしれません。
発売地域別の仕様・対応状況の違い
8BitDo ワイヤレスUSBアダプターは世界各国で発売されていますが、地域による仕様やサポート体制の違いが若干存在します。ここでは日本・北米・欧州を中心に、発売時期や規格、サポート状況の違いを比較します。
日本 (JP)版
日本国内では当初、周辺機器メーカーのサイバーガジェット社が輸入代理店として販売していました。初代モデルは2018年7月31日に日本発売(価格 税込4,015円)され、ファミコンのレンガブロック風デザインや「CY-8BUWLA-BR」という型番と共に話題になりました。
サイバーガジェット版は日本の電波法に基づく技適認証を取得しており安心して使用できました。
2021年末にアメリカ本社から新型(アダプター2)が発表され、日本でも2022年8月頃からAmazon等で入手可能となっています(商品コード「SW-WA2」、発売日2022/8/15との記載あり)。現在は8BitDo社自身が日本Amazonで直販しており、日本語マニュアルはオンラインPDFや同梱のQRコード経由で提供される形です。
国内ゲームメディアでも「PS4コントローラーをSwitchで使える画期的デバイス」として紹介され、ユーザーからも「Switch用アクセサリーの中で一番買って良かった」と評価されています。なお、日本版と海外版でハード自体の仕様差はありませんが、技適マークの有無とサポート言語(日本語の問い合わせ対応は直販の場合メール英語対応になる可能性があります)が異なる点に注意が必要です。
北米 (US)版
北米では8BitDo社の本拠が香港/米国ということもあり、2017年12月11日にまず初代モデルが発売されました。価格は当初$24.99程度でしたが、その後値下げや競合もあり**$19.99前後で安定しています。
ワイヤレスアダプター2も2021年12月6日に発表・発売され、Best BuyやAmazon.comなどで広く販売されています。
レビュー件数も非常に多く、BestBuyのカスタマーレビューでは465件で平均★4.6/5と高評価。北米では規制的に日本ほど厳しい認証は要求されませんが、FCC(米国連邦通信委員会)の無線機器認証は取得しているはずです。言語は英語対応のみですが、8BitDo公式の英語サポート(メール対応)や活発なRedditコミュニティがあり、不明点は情報が得やすい環境です。
Switchでの利用ニーズが高く、米メディアのTom’s Guideでも「Joy-Conを使わずPS5/Xboxコントローラーを使える魔法のようなアクセサリー」と紹介されています。またSwitch 2発売に際しても「8BitDoアダプターのFWアップデートでSwitch 2対応済み」とThe Vergeなどが速報しており、認知度・ユーザー数ともに非常に高いと言えます。
欧州 (EU)版
欧州でも発売時期は北米と同じく2017年末~2018年初頭に初代が展開されました。欧州連合の規格であるCEマーキングを取得しており、無線周波数も欧州基準に適合しています。
販売チャネルはAmazon UK/DEやフランスなど各国のAmazon、および現地ゲームショップで、価格は€20前後と北米と同等です。
言語対応については公式マニュアルは英語・中国語のみですが、有志による各国語ガイドやYouTubeレビューが多数存在します。サポートは基本的に英語対応となりますが、故障時の返品交換はAmazon経由でスムーズとの声が多いです。
なお、欧州では日本と比べPlayStationやXboxコントローラーへの親和性が高いユーザーも多く、「SwitchでDualShockやXboxコントローラーが問題なく使える」ことに驚きと喜びのレビューが見られます。また、EU圏は無線出力に厳しい制限がありますが、本製品はClass2(出力2.5mW以下)程度のBluetoothデバイスのため、屋内使用で問題になることはまずありません。
販売実績こそ公表されていませんが、8BitDoは欧米を主戦場としているため、欧州でもかなりのユーザー数がいると推測されます(実際Amazon各国のレビュー数も多い)。特にレトロゲーム愛好家やエミュレータ用途での支持が厚く、Raspberry PiやRetropieで愛用しているとの報告も多く見受けられます。
その他の地域
中国本土やアジア圏でも販売されています(8BitDoは中国深圳の企業でもあるため、中国市場にも積極展開)。
中国向けには独自にライセンス取得済みで、「8BitDo.cn」など公式中国語サイトから情報発信されています。基本仕様は共通ですが、中国向けには技適に相当するSRRC認証を取得しているでしょう。日本から並行輸入で中国版を買っても機能上は同じですが、技適マークが無い点に注意です。
南米や豪州などでもAmazon経由で入手可能で、現地ユーザーの口コミを見ると概ね評価は共通しています。「使い慣れたコントローラーを別機種でも使える自由」に価値を見出す声が世界中で上がっています。
◆ 地域差まとめ表: (主要リージョン比較)
| 項目 | 日本 (JP) | 北米 (US) | 欧州 (EU) |
|---|---|---|---|
| 正式発売日 (初代) | 2018年7月31日 | 2017年12月11日 | 2017年末頃(国別差あり) |
| 正式発売日 (Adapter 2) | 2022年8月15日頃 | 2021年12月6日 | 2021年末~2022年初 |
| 販売代理 | Cybergadget → その後直販 | 8BitDo直販 (Amazon等) | 8BitDo直販 (Amazon等) |
| 公式サポート言語 | 日本語 (代理店期間)・現在英語 | 英語 | 英語(一部現地語サポートなし) |
| 無線規格/認証 | 技適マーク取得済 | FCC認証, Bluetooth 4.0 LE | CEマーキング, Bluetooth 4.0 LE |
| 対応プラットフォーム | Switch/Windows/Mac/レトロフリーク 他 | Switch/Windows/Mac/Raspberry Pi 他 | Switch/Windows/Mac/Raspberry Pi 他 |
| 参考価格 | 約3,980円(税込)初代→2,690円前後(Adapter2) | $19.99前後 | €19.99前後 |
| ユーザー評価傾向 | Amazon★4.5 (遅延なし簡単と好評) | BestBuy★4.6 (高評価多数) | Amazon各国★4.5前後 (高評価) |
| 主なメリット声 | 「SwitchでPSコントローラ使える!」 | 「Joy-Conの代わりに快適」 | 「手持ちコンが再利用でき経済的」 等 |
| 主な不満/課題声 | 日本語サポートがやや手薄(直販後) | 特になし(期待通り) | 特になし(期待通り) |
このように、基本的な性能・機能は共通ながら、発売時期やサポート体制に各地域で違いがあります。日本では代理店経由だった分、多少遅れて新製品が入ってきましたが、現在は世界同時に近い形で情報・アップデートが提供されています。
世界基準で見ても、本製品は「コントローラーの垣根を超える革新的アクセサリー」として評価されており、SwitchユーザーのみならずPCゲーマーやレトロゲーマーからも支持を集めています。
発売地域による機能差はないため、例えば海外版を日本のSwitchで使うことも可能ですが(技適問題を除けば)、ファームウェア更新などは公式サイトから地域関係なく入手できます。お持ちの地域にかかわらず、ぜひ本記事の情報を参考に設定・アップデートを行い、この便利なアダプターを最大限活用してみてください。
以上、8BitDoワイヤレスUSBアダプター2の解説と情報を網羅しました。ファームウェアの最新化と的確な設定で、きっとお持ちのコントローラーを様々な機種で快適に活用できるでしょう。SwitchやPCで「いつものコントローラー」が使える感動をぜひ味わってみてください。もし設定上で行き詰まった際は、本記事の各セクションや参考記事を振り返って問題解決にお役立てください。あなたのゲーム体験が更に充実する一助となれば幸いです。楽しんでゲームライフを送りましょう!




