【2010 ストリートファイター】ファミコン版の概要・システム・ステージ構成を解説

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【2010 ストリートファイター】ファミコン版の概要・システム・ステージ構成を解説

『2010 ストリートファイター』は、1990年8月8日にカプコンから発売されたファミリーコンピュータ用アクションシューティングゲームです。タイトルには「ストリートファイター」の名が付いていますが、対戦格闘ゲームとして知られるシリーズとは内容が大きく異なり、サイボーグ警官ケビン・ストレイカーが未来世界を舞台にパラサイトと戦うSF色の強い作品になっています。

本記事では、『2010 ストリートファイター』の基本情報、ストリートファイターシリーズとの違い、スーパーアクションや次元ドアなどのシステム、各惑星を巡るステージ構成、登場キャラクター、移植版や当時の評価までを整理して解説します。ファミコン時代のカプコン作品や、通常の『ストリートファイター』とは違う異色作を調べたい方は参考にしてください。

2010 ストリートファイターとは?ファミコンで発売されたSFアクション

『2010 ストリートファイター』は、1990年8月8日にカプコンから発売されたファミリーコンピュータ用のアクションシューティングゲームです。タイトルに「ストリートファイター」と入っているため、現在では対戦格闘ゲームのシリーズ作品を思い浮かべる人も多いですが、本作はリュウや春麗たちが戦う格闘ゲームではなく、未来世界を舞台にした横スクロール型のアクション作品です。

物語の舞台は西暦2010年。人類が新たな開拓地を求めて惑星への移住を進める時代を背景に、サイボーグ警官のケビン・ストレイカーが、凶悪犯罪者やパラサイトと呼ばれる存在と戦っていきます。ゲーム内容は、銃撃のようにエネルギー弾を放つアクション、壁や柱につかまる移動、敵を倒して次のエリアへ進む仕組みなどが組み合わさっており、ファミコン作品の中でもかなり独特な操作感を持っています。

発売元はカプコンで、開発にはカプコンとステイタスが関わっています。ゲーム・デザインは『大魔界村』にも関わった山本尚司氏、音楽は『ストライダー飛竜』で知られる民谷淳子氏が担当しており、当時のカプコンらしいアクション性とSF風の世界観が組み合わさった作品といえます。

項目内容
タイトル2010 ストリートファイター
ジャンルアクションシューティング
対応機種ファミリーコンピュータ
発売元カプコン
開発元カプコン/ステイタス
発売日1990年8月8日
プレイ人数1人
主人公ケビン・ストレイカー
舞台西暦2010年の未来世界

本作の大きな特徴は、タイトル名から想像される内容と実際のゲーム性が大きく異なる点です。『ストリートファイターII』が登場する前年に発売された作品ですが、対戦格闘ゲームではなく、未来の惑星を巡りながらターゲットを倒していくSFアクションとして作られています。そのため、シリーズ名だけで判断すると戸惑いやすい一方で、カプコンのファミコン作品らしい挑戦的なゲームデザインを楽しめる一本です。

ストリートファイターシリーズとの違い

『2010 ストリートファイター』は、タイトルに「ストリートファイター」と付いているため、現在の感覚では対戦格闘ゲームの関連作を想像しやすい作品です。しかし、日本版の内容を見ると、リュウやケンが格闘大会で戦うようなゲームではなく、サイボーグ警官のケビン・ストレイカーを主人公にしたSFアクションシューティングとして作られています。ジャンル、世界観、操作性、物語の方向性はいずれも対戦格闘の『ストリートファイター』シリーズとは大きく異なります。

本作が発売されたのは1990年8月8日で、アーケード版『ストリートファイターII』が稼働する前年にあたります。そのため、現在のように『ストリートファイター』と聞いてすぐに対戦格闘ゲームのシリーズ全体を思い浮かべる時代とは少し状況が違います。本作は、カプコンがファミコン向けに展開した未来SFアクションであり、シリーズ本編というよりも、タイトル名に「ストリートファイター」を冠した異色の関連作品として見ると分かりやすいです。

日本版の主人公はケビン・ストレイカーです。ケビンはギャラクシーポリスの重犯罪課に所属するサイボーグ警官で、パラサイトと呼ばれる敵と戦いながら各惑星を進んでいきます。腕にはソニックブリッド発生装置、足にはフリップシールド発生装置を備えており、敵に接近して殴り合う格闘ゲームというよりも、エネルギー弾や特殊アクションを使って敵を倒していくゲーム性になっています。

一方、北米版では『Street Fighter 2010: The Final Fight』というタイトルで発売され、日本版とは主人公の名前や設定が変更されています。北米版では、初代『ストリートファイター』から時を経て科学者になった未来のケンが主人公という設定になっており、親友トロイの仇を討つために戦う物語へ変更されています。ただし、この未来のケンという設定は後の『ストリートファイター』シリーズには引き継がれていません。そのため、現在の公式シリーズ設定と直接つながる作品として考えるよりも、海外版向けにストーリーを調整したバージョンと捉えるのが自然です。

項目日本版北米版
タイトル2010 ストリートファイターStreet Fighter 2010: The Final Fight
主人公ケビン・ストレイカー未来のケン
ジャンルアクションシューティングアクションシューティング
基本設定サイボーグ警官がパラサイトと戦う科学者となったケンが親友の仇を討つ
シリーズとの関係対戦格闘ゲームとは異なるSFアクション初代ストリートファイターと結びつけた独自設定
後のシリーズへの影響本編シリーズの設定とは大きく異なる未来のケン設定は後の作品に引き継がれていない

このように、『2010 ストリートファイター』は、現在よく知られている対戦格闘ゲームの『ストリートファイター』とは別の方向性を持った作品です。タイトルだけを見るとシリーズ作品のように感じますが、実際には惑星を移動しながら敵ターゲットを倒していくステージクリア型のアクションゲームであり、ゲーム性はかなり独自色が強くなっています。

特に、壁や柱につかまる移動、垂直ジャンプからのフリップジャンプ、前方や真上へ放つソニックブリッド、ターゲット撃破後に開く次元ドアなど、対戦格闘ゲームとはまったく違う操作と進行ルールが用意されています。そのため、本作を遊ぶ場合は「ファミコン版のストリートファイター」ではなく、「ストリートファイターの名を持つカプコンのSFアクション」として見ると、作品の個性を理解しやすくなります。

ゲームシステムの特徴

『2010 ストリートファイター』のゲームシステムは、横スクロール型のアクションを基本にしながら、シューティング、壁つかまり、回避アクション、ターゲット撃破によるエリア移動を組み合わせた独特な作りになっています。一般的なファミコンの横スクロールアクションのように、右方向へ進んでゴールを目指すだけではなく、各エリアにいる敵を倒し、次元ドアを開いて次のエリアへ進む流れが特徴です。

主人公のケビン・ストレイカーは、腕に装備されたソニックブリッドを使って前方や真上へ攻撃できます。敵に接近して直接殴る格闘ゲームではなく、エネルギー弾を使いながら敵との距離を取り、足場や壁を利用して戦うアクションシューティングに近い内容です。さらに、ジャンプ中に壁や柱につかまるスーパーアクション、垂直ジャンプ後に行えるフリップジャンプなども用意されており、移動と回避を上手く使うことが攻略のポイントになります。

特に重要なのが、次元ドアの仕組みです。各エリアには倒すべきターゲットが存在し、その敵を倒すことでオープンパワーゲージが上がり、次のエリアへ進むための次元ドアが開きます。ただし、次元ドアは開いたあとに一定時間内へ入らなければ消えてしまうため、敵を倒したあとも油断できません。戦闘だけでなく、エリア移動の判断も求められる点が本作らしい緊張感につながっています。

システム内容
ソニックブリッド前方または真上へ放つエネルギー弾。パワーアップにより威力が上がる。
スーパーアクションジャンプ中に壁、柱、通路などにつかまり、上る・降りる・回り込む動きができる。
フリップジャンプ垂直ジャンプ後に出せる緊急回避。動作中は敵からのダメージを受けない。
フリップシールド専用カプセル取得後、フリップジャンプ時に足からシールドを発生させて攻撃できる。
バックオプションオプションカプセルを取ると背中に光の玉が付き、敵にダメージを与える。
次元ドアターゲットを倒すことで開くエリア移動用のドア。開いた後は早めに入る必要がある。
パワーアップアイテム破壊物の中や敵撃破後に出現し、攻撃性能や補助能力を強化できる。

操作面では、壁や柱につかまる動きに慣れることが大切です。ジャンプ中に十字キーを上へ入力すると、壁や通路につかまることができ、そのまま上へ登ったり、下へ降りたりできます。また、柱や縦棒の近くでは、ジャンプ中に横方向へ入力することでつかまることができ、つかまった状態でさらに方向入力を行うと回り込むことも可能です。この動きは通常のジャンプだけでは届かない場所へ移動するために使う場面があり、単なる補助操作ではなく、ゲーム進行に関わる重要なアクションになっています。

フリップジャンプは、本作の回避行動として非常に重要です。垂直ジャンプ後にBボタンを押すことでバク宙のような動きを行い、動作中は敵からのダメージを受けません。敵の攻撃を避けるだけでなく、フリップシールドを取得している場合は攻撃手段にもなるため、守りと攻めの両方に使えるアクションです。敵の動きが速い場面や、弾幕のように攻撃が飛んでくる場面では、ソニックブリッドだけで押し切るよりも、フリップジャンプを合わせて使う方が安定しやすくなります。

武器や補助アイテムも、攻略のしやすさに大きく関わります。ソニックブリッドは基本攻撃として使うエネルギー弾で、ショットパワーアップを2つ取るごとにレベルが上がり、より強力なハイパーショットを撃てるようになります。バックオプションは背中に光の玉を装備する補助攻撃で、敵との接触や混戦時に役立つ要素です。アイテムは各エリアの破壊物に隠れていたり、敵を倒したあとに出現したりするため、ただ先へ急ぐだけでなく、周囲を確認しながら進めることも重要です。

『2010 ストリートファイター』は、操作に慣れるまで難しく感じやすい作品です。しかし、ソニックブリッドで敵を処理し、スーパーアクションで地形を利用し、フリップジャンプで攻撃を避け、次元ドアへ素早く入るという流れを理解すると、本作ならではのテンポが見えてきます。対戦格闘の『ストリートファイター』とは別物ですが、カプコンらしいアクションの細かさと、ファミコン作品らしいシビアな進行ルールが組み合わさった異色作といえます。

ステージ構成と惑星ごとの特徴

『2010 ストリートファイター』は、複数の惑星を舞台にした全5ステージ構成のアクションシューティングです。舞台となる惑星は、地球、森の惑星タトウィン、砂の惑星ダゴバ、水の惑星ウォルト、機械の惑星マッシーニに分かれており、それぞれ環境や敵の特徴が大きく異なります。各ステージはさらに複数のエリアで構成されており、ターゲットとなる敵を倒しながら次元ドアを開き、次のエリアへ進んでいく流れになっています。

本作のステージは、単に背景が変わるだけではありません。地球ではサイボーグ化した犯罪者やアンドロイドが登場し、森の惑星では植物性パラサイト、砂の惑星では砂や包帯を利用する敵、水の惑星では水中を移動する敵など、惑星ごとに異なるパラサイトの脅威が描かれます。最終ステージの機械の惑星マッシーニは、各惑星で暴れているパラサイトを生み出している要塞惑星として位置づけられており、物語上でも終盤にふさわしい舞台になっています。

ステージ惑星名特徴
ステージ1地球人類が惑星移住を進める未来の地球。人間、異星人、サイボーグ化した犯罪者、パラサイトが入り乱れる。
ステージ2森の惑星タトウィン惑星の大部分が熱帯性植物に覆われた森の惑星。植物性パラサイトの侵入により危険な環境へ変化している。
ステージ3砂の惑星ダゴバ岩と砂で構成された惑星。鉄分を多く含む砂が強力な磁場の影響を受け、絶えず流れている。
ステージ4水の惑星ウォルト惑星そのものが水源となっており、大量の水を噴き出している。深海生物がパラサイトの巣となっている。
ステージ5機械の惑星マッシーニ全てのパラサイトを生み出している要塞惑星。研究中のパラサイトが各地に存在している。

ステージ1の地球は、本作の導入にあたる舞台です。西暦2010年、人類は新たな開拓地を求めて惑星への移住を始めていますが、その一方で、サイボーグ化した犯罪者や、装甲虫を寄生させてパワーアップしたパラサイトが大きな脅威になっています。ここでは、レッド・スティング、ブライアン、アンドロボーイ、エレクトリック・トミーといった複数のターゲットが登場し、序盤から本作特有の戦闘とエリア移動を覚えることになります。

ステージ2のタトウィンは、熱帯性植物に覆われた森の惑星です。もともとは危険の少ない生物が棲む惑星でしたが、植物性パラサイトの侵入によって、攻撃的な植物が集まる危険な環境へ変化しています。森の惑星という設定により、地球とは異なる生物的な雰囲気が強く、敵の見た目や攻撃方法にも植物を思わせる要素が入っています。

ステージ3のダゴバは、岩と砂で構成された砂の惑星です。この惑星の砂は鉄分を多く含んでおり、強力な磁場の影響を受けて絶えず流れているという設定があります。登場するターゲットも、包帯型パラサイトをまとったマミーや、砂を利用して体を形成するニドサンドマンなど、砂の惑星らしい敵が中心になります。背景設定と敵キャラクターの特徴がつながっているため、各惑星ごとの個性が分かりやすいステージです。

ステージ4のウォルトは、水の惑星です。惑星自体が水源となっており、大量の水を噴き出していることが特徴です。ここでは深海の巨大生物がパラサイトに侵され、敵として立ちはだかります。水中を泳ぎながら攻撃してくるシーコブラのように、地上の敵とは違った動きをするターゲットも登場するため、これまでとは異なる対応が求められる場面になります。

ステージ5のマッシーニは、物語の終盤に登場する機械の惑星です。各惑星で暴れているパラサイトを生み出している要塞惑星であり、ここまでの戦いの原因に近づいていく最終ステージとして位置づけられています。機械の惑星という設定により、自然環境が中心だったタトウィン、ダゴバ、ウォルトとは違い、研究施設や要塞のような雰囲気を持つ終盤らしい舞台になっています。

全体として、『2010 ストリートファイター』のステージ構成は、惑星ごとにテーマを変えながら、パラサイトとの戦いを描いている点が特徴です。各エリアでターゲットを倒し、次元ドアから次へ進む流れは共通していますが、地形、敵の性質、舞台設定が変化することで、ステージごとに違った印象を持たせています。ファミコン作品ながら、地球から複数の惑星を巡っていくSFアクションとして、独自の世界観を作っている作品です。

登場キャラクターと敵ターゲット一覧

『2010 ストリートファイター』の物語は、サイボーグ警官ケビン・ストレイカーを中心に進みます。舞台は西暦2010年の未来世界で、犯罪者やパラサイトが各惑星で脅威となっている時代です。主人公のケビンは、ギャラクシーポリス・ヘビークライム課に所属する重犯罪担当の警官であり、腕にソニックブリッド発生装置、足にフリップシールド発生装置を備えたサイボーグとして戦います。

本作に登場する敵は、単なる宇宙人やロボットではなく、パラサイトに寄生された存在として描かれている点が特徴です。翼型、鉄球型、発電型、植物型、包帯型、骨型、硬質型など、寄生しているパラサイトの種類によって見た目や攻撃方法が変わります。そのため、敵キャラクターはステージの雰囲気を作るだけでなく、ゲーム中のアクションや攻略感にも関わる存在になっています。

キャラクター名種別特徴
ケビン・ストレイカー主人公ギャラクシーポリス・ヘビークライム課に所属するサイボーグ警官。コードネームは「MX-5」。
Dr.ホセ主要人物バイオテクノロジーの権威。あらゆる物質に寄生し能力を高める「奇生装甲虫」を発明した人物。
レッド・スティング敵ターゲット地球で最初に登場する敵。翼型パラサイトを寄生させており、空中から攻撃する。
ブライアン敵ターゲット鉄球型パラサイトを片手に寄生させたアンドロイド。鉄球を使った攻撃を行う。
アンドロボーイ敵ターゲット金で雇われたハンター。パラサイトに寄生されていない通常のアンドロイド。
エレクトリック・トミー敵ターゲット発電型パラサイトを片手に寄生させたサイボーグ。放電攻撃を行う。
フラワーヘッド敵ターゲット森の惑星タトウィンに登場。頭部が自立型の植物性パラサイトになっている。
マミー敵ターゲット砂の惑星ダゴバに登場。包帯型パラサイトを全身に巻き付け、瞬間移動を使う。
ニドサンドマン敵ターゲット砂の惑星ダゴバに登場。骨型パラサイトが砂を使って体を形成し、サンドマンに変身する。
シーコブラ敵ターゲット水の惑星ウォルトに登場。硬質パラサイトを頭、手、足に寄生させ、水中で体当たり攻撃を行う。

主人公のケビン・ストレイカーは、アメリカ出身のサイボーグ警官です。サングラスをかけ、頭部以外を鎧のような装備で覆っている姿が特徴で、腕にはソニックブリッドを放つ装置、足にはフリップシールドを発生させる装置を装着しています。戦闘能力は高い一方で、パラサイトと戦うたびに体へ強い痛みを感じるようになり、自分の体に対して疑問を抱き始めます。単なるアクションゲームの主人公ではなく、サイボーグとして戦い続ける不穏さも物語の中に含まれています。

Dr.ホセは、物語の背景に関わる重要人物です。バイオテクノロジーの権威であり、2005年に「奇生装甲虫」を発明した人物として設定されています。この奇生装甲虫は、生物、植物、機械などさまざまな物質に寄生し、その能力を何倍にも高める存在です。本作に登場するパラサイト化した敵たちは、この設定によってSF作品らしい不気味さを持っています。敵がただ強いだけではなく、何かに寄生されて変質しているという設定が、各ステージの異様な雰囲気につながっています。

地球ステージでは、複数の敵ターゲットが登場します。レッド・スティングは翼型パラサイトを背中に寄生させた敵で、空を飛びながら毒針を使う存在です。ブライアンは鉄球型パラサイトを使うアンドロイドで、酒場のような場所で1対1の戦いになります。アンドロボーイは金で雇われたハンターで、敵の中では珍しくパラサイトに寄生されていない通常のアンドロイドです。エレクトリック・トミーは発電型パラサイトを持つサイボーグで、放電攻撃を使う一方、攻撃後には充電のために動けなくなる特徴があります。

森の惑星タトウィンでは、植物性パラサイトを持つフラワーヘッドが登場します。頭部が自立型の植物性パラサイトになっており、植物細胞で形成された胴体を持つ敵です。種子を吐いて攻撃するため、森の惑星という舞台設定と敵の特徴が分かりやすく結びついています。タトウィンは植物に覆われた惑星であるため、敵のデザインにも植物的な不気味さが反映されています。

砂の惑星ダゴバでは、マミーとニドサンドマンが登場します。マミーは全身に包帯型パラサイトを巻き付けた敵で、瞬間移動を使いながらケビンを攻撃します。ニドサンドマンは、頭部が自立した骨型パラサイトになっており、砂を利用して体を作り出す敵です。サンドマンへ変身し、口からサンドワームを吐いて攻撃するため、砂の惑星らしい敵キャラクターとして印象に残りやすい存在です。

水の惑星ウォルトでは、シーコブラが敵ターゲットとして登場します。シーコブラは、頭、手、足に硬質パラサイトを寄生させており、水中を泳ぎながら戦います。ドリルのように回転しながら体当たりを行うため、地上で戦う敵とは違った動きに対応する必要があります。水の惑星という舞台に合わせて、敵の行動も水中戦を意識したものになっている点が特徴です。

このように、『2010 ストリートファイター』のキャラクターは、主人公、科学者、パラサイト化した犯罪者や生物が組み合わさることで、独自のSF世界を作っています。特に敵ターゲットは、各惑星の環境に合わせた見た目や能力を持っているため、ステージ紹介とあわせて整理すると分かりやすくなります。データベース記事としてまとめる場合は、キャラクター名、登場ステージ、パラサイトの種類、攻撃方法を一覧化すると、読者が資料として見返しやすい内容になります。

移植版・スタッフ・評価まとめ

『2010 ストリートファイター』は、ファミリーコンピュータ用ソフトとして発売されたあと、2014年にニンテンドー3DSとWii Uのバーチャルコンソール向けにも配信されました。オリジナル版は1990年8月8日に日本で発売され、北米ではNES用ソフトとして『Street Fighter 2010: The Final Fight』のタイトルで展開されています。日本版と海外版ではタイトルや主人公設定に違いがありますが、基本的なグラフィックやゲーム構成は大きく変わらない作品として扱われています。

バーチャルコンソール版は、当時のファミコン作品を後年の任天堂ハードで遊べる形にした配信版です。日本では、2014年2月26日にニンテンドー3DS用バーチャルコンソールとして配信され、同年10月15日にはWii U用バーチャルコンソールにも対応しました。現在のゲーム環境では配信状況が変わっている場合もありますが、ファミコン版だけでなく、後年の配信版が存在した作品として押さえておきたいところです。

区分タイトル対応機種発売・配信日備考
オリジナル版2010 ストリートファイターファミリーコンピュータ1990年8月8日日本で発売されたファミコン版
海外版Street Fighter 2010: The Final FightNES1990年9月主人公やストーリー設定が変更された海外版
移植版2010 ストリートファイターニンテンドー3DS2014年2月26日バーチャルコンソール向けに配信
移植版2010 ストリートファイターWii U2014年10月15日バーチャルコンソール向けに配信

スタッフ面では、当時のカプコン作品に関わった人物の名前が見られます。企画は山本尚司氏、音楽ディレクターは民谷淳子氏、エグゼクティブ・プロデューサーは藤原得郎氏が担当しています。山本尚司氏は『大魔界村』、民谷淳子氏は『ストライダー飛竜』に関わった人物としても知られており、本作のSFアクションらしい雰囲気や緊張感のあるゲーム展開にも、当時のカプコンらしい作風が感じられます。

担当スタッフ名補足
プログラマーH.M.D./MOE/YOSHILIM松嶋延幸氏、吉田幸司氏などが関わっている
アクター・クリエイターBENGIE/LUCKY.M/TAMAキャラクターや動きの制作に関わるスタッフ
シーン・クリエイターTADATCHIN/NOBURIN各場面や演出面に関わるスタッフ
音楽ディレクターTAMIE民谷淳子氏
企画MIATA YAMAMOTO山本尚司氏
エグゼクティブ・プロデューサーPROFESSOR F.藤原得郎氏
スペシャル・サンクススコット・マックスウェル協力スタッフとして記載

評価については、当時のゲーム誌で複数のレビュー結果が残されています。『ファミコン通信』のクロスレビューでは、5・7・7・6の合計25点でした。レビューでは、爽快感の面ではやや好みが分かれる一方で、敵を倒して脱出するまでの流れにパズル的な面白さがあることや、面クリア時の満足感が評価されています。単純に敵を倒して進むだけではなく、ターゲット撃破後に次元ドアへ入る必要があるため、アクションと判断力の両方が求められる作品として見られていたことが分かります。

また、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」では、総合17.76点という結果になっています。項目別では、キャラクタ、音楽、操作性、熱中度、お買得度、オリジナリティが評価対象となっており、特別付録のカタログでは細かくリアルなアクションについて肯定的に紹介されています。現在の感覚で見ると操作にクセのある作品ですが、壁つかまりやフリップジャンプなどの細かな動きは、本作ならではの個性として評価できる部分です。

媒体評価内容
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー30/40点海外ゲーム誌によるレビュー評価
ファミコン通信25/40点クロスレビューで5・7・7・6の合計25点
ファミリーコンピュータMagazine17.76/30点読者投票「ゲーム通信簿」による評価
項目得点
キャラクタ3.15
音楽3.08
操作性2.84
熱中度2.95
お買得度2.85
オリジナリティ2.89
総合17.76

『2010 ストリートファイター』は、タイトルの印象とは違い、対戦格闘ゲームではなく、未来世界を舞台にしたアクションシューティングとして作られた作品です。サイボーグ警官ケビン・ストレイカー、パラサイトがはびこる惑星、次元ドアを使ったエリア進行、壁つかまりやフリップジャンプを使う独特の操作など、ファミコン時代のカプコン作品の中でもかなり個性の強い一本です。

評価面では、誰でもすぐに遊びやすい爽快なアクションというよりも、操作に慣れながら敵を倒し、限られた時間で次のエリアへ進む緊張感を楽しむ作品といえます。『ストリートファイターII』以降のシリーズを期待して遊ぶと印象が大きく異なりますが、ファミコンのカプコン作品や、シリーズ名を冠した異色作を調べるうえでは、資料性の高いタイトルです。

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